JPH07186550A - 可逆性感熱記録媒体及び情報書き込み装置 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体及び情報書き込み装置

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JPH07186550A
JPH07186550A JP33009193A JP33009193A JPH07186550A JP H07186550 A JPH07186550 A JP H07186550A JP 33009193 A JP33009193 A JP 33009193A JP 33009193 A JP33009193 A JP 33009193A JP H07186550 A JPH07186550 A JP H07186550A
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Japan
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acid
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reversible thermosensitive
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Yutaka Okabe
豊 岡部
Yoichi Nishioka
洋一 西岡
Yukihisa Okada
幸久 岡田
Takeyuki Sekiya
健之 関谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マトリクス材及び有機低分子物質を含み熱履
歴により透明度が変化する可逆性感熱記録媒体であっ
て、透明状態及び白濁状態に変化させる温度範囲それぞ
れが従来より広い媒体を提供する。 【構成】 マトリクス材としてポリビニルアセタールを
5重量部、有機低分子物質としてメリシン酸を3重量
部、50重量部のテトラヒドロフランに溶解させる。こ
の溶液を例えばポリエチレン製の支持体15上に塗布
し、該塗布膜を乾燥して可逆性感熱記録層21とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱的手段により視覚
情報の記録・消去を繰り返し行なうことができるカード
状、ラベル状及びシート状の各可逆性感熱記録媒体と、
この媒体に対し視覚情報の書き込み及び消去行為を行な
うため用いて好適な情報書き込み装置とに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マトリクス材及び有機低分子物質を含み
熱履歴により透明度が変化する可逆性感熱記録層を支持
体上に具える可逆性感熱記録媒体の従来例が、たとえば
特開平1−304996号公報に開示されている。この
公報に開示の可逆性感熱記録媒体は、マトリクス材とし
て酢酸ビニル系または塩化ビニル系の樹脂を用い、有機
低分子物質として飽和カルボン酸或はその誘導体を用い
て構成されたものであった。この可逆性感熱記録媒体で
は、それに備わる可逆性感熱記録層をある特定の温度T
0 (60〜70℃の範囲のある温度)にまで加熱してか
ら冷却すると加熱した部分が透明状態となり他の部分は
白濁状態のままとなる。また、可逆性感熱記録層を前記
特定の温度よりいくらか高い温度以上(70数℃以上)
の温度に加熱すると該可逆性感熱記録層は全面白濁状態
となる。この可逆性感熱記録媒体では、可逆性感熱記録
層を全面白濁状態とした後にその一部に上記前者の熱履
歴を与えるか、或いは、該記録層を全面透明状態とした
後にその一部に上記後者の熱履歴を与えることにより該
記録層に印字が行なえ、また、印字後において該記録層
全体に、印字時の熱履歴が上記前者の場合は上記後者の
熱履歴を与え、印字時の熱履歴が上記後者の場合は上記
前者の熱履歴を与えることにより、印字の消去が行なえ
る。この種の可逆性感熱記録媒体では、一般に、前記記
録層を全面透明状態とした後に所定部を選択的に白濁化
させることで、印字が行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
の可逆性感熱記録媒体は、可逆性感熱記録層を全面白濁
状態としその一部に選択的に透明部を形成して印字をす
ることも可能なものである。しかし、そのように印字を
しようとした場合、上記従来の可逆性感熱記録媒体で
は、可逆性感熱記録層の該当部分を特定の温度T0 で加
熱する必要がある。このような限られた温度を印加する
ためには加熱手段の温度制御が大変になるという問題点
が生じる。これは、加熱印字のための代表的な手段とし
て知られているサーマルヘッドなどを利用することが困
難となることを意味するので改善が望まれる。
【0004】この出願はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従ってこの出願の第一発明の目的は可逆性感
熱記録媒体であって従来より透明状態を形成出来る温度
範囲が広い可逆性感熱記録媒体を提供することにある。
また、この出願の第二発明の目的は第一発明の可逆性感
熱記録媒体の情報書き換えに好適な装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の第一
発明では、マトリクス材及び有機低分子物質を含み熱履
歴により透明度が変化する可逆性感熱記録層を支持体上
に具える可逆性感熱記録媒体において、マトリクス材と
してポリビニルアセタールを用いてあることを特徴とす
る。
【0006】この発明の実施に当たり、有機低分子物質
として、任意好適なものを用いることができるが、例え
ば炭素数が少なくとも10であるモノカルボン酸、炭素
数が少なくとも10であるジカルボン酸、炭素数が少な
くとも10であるモノカルボン酸の誘導体及び炭素数が
少なくとも10であるジカルボン酸の誘導体から選ばれ
る1以上のものを用いるのが好適である。炭素数が少な
くとも10と主張している理由は、炭素数が10より少
ないカルボン酸およびその誘導体は、融点が室温以下で
あるので、使用温度において透明状態と不透明状態(白
濁)との可逆的な状態変化を示す記録媒体を構成できな
いからである。
【0007】ここで、(A).炭素数が少なくとも10
であるモノカルボン酸としては、次のものに限られない
が、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカ
ン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、
ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキ
ン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リ
グノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコ
サン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタ
ン酸、ヘントリアコンタン酸、ドトリアコンタン酸、ト
リトリアコンタン酸、テトラトリアコンタン酸、ペンタ
トリアコンタン酸、ヘキサトリアコンタン酸、ヘプタト
リアコンタン酸、ノナトリアコンタン酸、テトラコンタ
ン酸、ヘンテトラコンタン酸、ドテトラコンタン酸、ト
リテトラアコンタン酸、テトラテトラコンタン酸、ペン
タテトラコンタン酸、ヘキサテトラコンタン酸、ヘプタ
テトラコンタン酸、オクタテトラコンタン酸、ノナテト
ラコンタン酸、ペンタコンタン酸、ヘンペンタコンタン
酸、ドペンタコンタン酸、トリペンタコンタン酸、テト
ラペンタコンタン酸、ペンタペンタコンタン酸、ヘキサ
ペンタコンタン酸、ヘプタペンタコンタン酸、オクタペ
ンタコンタン酸、ノナペンタコンタン酸、ヘキサコンタ
ン酸、ドヘキサコンタン酸、デセン酸、ウンデセン酸、
ドデセン酸、トリデセン酸、テトラデセン酸、ペンタデ
セン酸、ヘキサデセン酸、ヘプタデセン酸、オクタデセ
ン酸、ノナデセン酸、エイコセン酸、ヘンエイコセン
酸、ドコセン酸、トリコセン酸、テトラコセン酸、ペン
タコセン酸、ヘキサコセン酸、ヘプタコセン酸、オクタ
コセン酸、ノナコセン酸等から選ばれるモノカルボン酸
を挙げることが出来る。
【0008】(B).また、炭素数が少なくとも10で
あるジカルボン酸としては、次のものに限られないが、
デカン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカ
ン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサ
デカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、ノ
ナデカン二酸、エイコサン二酸、ヘンエイコサン二酸、
ドコサン二酸、トリコサン二酸、テトラコサン二酸、ペ
ンタコサン二酸、ヘキサコサン二酸、ヘプタコサン二
酸、オクタコサン二酸、ノナコサン二酸、トリアコンタ
ン二酸、ヘントリアコンタン二酸、ドトリアコンタン二
酸、トリトリアコンタン二酸、テトラトリアコンタン二
酸、ペンタトリアコンタン二酸、ヘキサトリアコンタン
二酸、ヘプタトリアコンタン二酸、ノナトリアコンタン
二酸、テトラコンタン二酸、ヘンテトラコンタン二酸、
ドテトラコンタン二酸、トリテトラアコンタン二酸、テ
トラテトラコンタン二酸、ペンタテトラコンタン二酸、
ヘキサテトラコンタン二酸、ヘプタテトラコンタン二
酸、オクタテトラコンタン二酸、ノナテトラコンタン二
酸、ペンタコンタン二酸、ヘンペンタコンタン二酸、ド
ペンタコンタン二酸、トリペンタコンタン二酸、テトラ
ペンタコンタン二酸、ペンタペンタコンタン二酸、ヘキ
サペンタコンタン二酸、ヘプタペンタコンタン二酸、オ
クタペンタコンタン二酸、ノナペンタコンタン二酸、ヘ
キサコンタン二酸、ドヘキサコンタン二酸、デセン二
酸、ウンデセン二酸、ドデセン二酸、トリデセン二酸、
テトラデセン二酸、ペンタデセン二酸、ヘキサデセン二
酸、ヘプタデセン二酸、オクタデセン二酸、ノナデセン
二酸、エイコセン二酸、ヘンエイコセン二酸、ドコセン
二酸、トリコセン二酸、テトラコセン二酸、ペンタコセ
ン二酸、ヘキサコセン二酸等から選ばれるジカルボン酸
を挙げることが出来る。
【0009】(C).また、炭素数が少なくとも10で
あるモノカルボン酸の誘導体としては、次のものに限ら
れないが、(C-1).デカン酸アミド、ウンデカン酸アミ
ド、ドデカン酸アミド、トリデカン酸アミド、テトラデ
カン酸アミド、ペンタデカン酸アミド、ヘキサデカン酸
アミド、ヘプタデカン酸アミド、オクタデカン酸アミ
ド、ノナデカン酸アミド、エイコサン酸アミド、ヘンエ
イコサン酸アミド、ドコサン酸アミド、トリコサン酸ア
ミド、テトラコサン酸アミド、ペンタコサン酸アミド、
ヘキサコサン酸アミド、ヘプタコサン酸アミド、オクタ
コサン酸アミド、ノナコサン酸アミド、トリアコンタン
酸アミド、ヘントリアコンタン酸アミド、ドトリアコン
タン酸アミド、トリトリアコンタン酸アミド、テトラト
リアコンタン酸アミド、ペンタトリアコンタン酸アミ
ド、ヘキサトリアコンタン酸アミド、ヘプタトリアコン
タン酸アミド、ノナトリアコンタン酸アミド、テトラコ
ンタン酸アミド、ヘンテトラコンタン酸アミド、ドテト
ラコンタン酸アミド、トリテトラアコンタン酸アミド、
テトラテトラコンタン酸アミド、ペンタテトラコンタン
酸アミド、ヘキサテトラコンタン酸アミド、ヘプタテト
ラコンタン酸アミド、オクタテトラコンタン酸アミド、
ノナテトラコンタン酸アミド、ペンタコンタン酸アミ
ド、ヘンペンタコンタン酸アミド、ドペンタコンタン酸
アミド、トリペンタコンタン酸アミド、テトラペンタコ
ンタン酸アミド、ペンタペンタコンタン酸アミド、ヘキ
サペンタコンタン酸アミド、ヘプタペンタコンタン酸ア
ミド、オクタペンタコンタン酸アミド、ノナペンタコン
タン酸アミド、ヘキサコンタン酸アミド、ドヘキサコン
タン酸アミド、デセン酸アミド、ウンデセン酸アミド、
ドデセン酸アミド、トリデセン酸アミド、テトラデセン
酸アミド、ペンタデセン酸アミド、ヘキサデセン酸アミ
ド、ヘプタデセン酸アミド、オクタデセン酸アミド、ノ
ナデセン酸アミド、エイコセン酸アミド、ヘンエイコセ
ン酸アミド、ドコセン酸アミド、トリコセン酸アミド、
テトラコセン酸アミド、ペンタコセン酸アミド、ヘキサ
コセン酸アミド、ヘプタコセン酸アミド、オクタコセン
酸アミド、ノナコセン酸アミド等のアミド、(C-2).デ
カン酸アミン、ウンデカン酸アミン、ドデカン酸アミ
ン、トリデカン酸アミン、テトラデカン酸アミン、ペン
タデカン酸アミン、ヘキサデカン酸アミン、ヘプタデカ
ン酸アミン、オクタデカン酸アミン、ノナデカン酸アミ
ン、エイコサン酸アミン、ヘンエイコサン酸アミン、ド
コサン酸アミン、トリコサン酸アミン、テトラコサン酸
アミン、ペンタコサン酸アミン、ヘキサコサン酸アミ
ン、ヘプタコサン酸アミン、オクタコサン酸アミン、ノ
ナコサン酸アミン、トリアコンタン酸アミン、ヘントリ
アコンタン酸アミン、ドトリアコンタン酸アミン、トリ
トリアコンタン酸アミン、テトラトリアコンタン酸アミ
ン、ペンタトリアコンタン酸アミン、ヘキサトリアコン
タン酸アミン、ヘプタトリアコンタン酸アミン、ノナト
リアコンタン酸アミン、テトラコンタン酸アミン、ヘン
テトラコンタン酸アミン、ドテトラコンタン酸アミン、
トリテトラアコンタン酸アミン、テトラテトラコンタン
酸アミン、ペンタテトラコンタン酸アミン、ヘキサテト
ラコンタン酸アミン、ヘプタテトラコンタン酸アミン、
オクタテトラコンタン酸アミン、ノナテトラコンタン酸
アミン、ペンタコンタン酸アミン、ヘンペンタコンタン
酸アミン、ドペンタコンタン酸アミン、トリペンタコン
タン酸アミン、テトラペンタコンタン酸アミン、ペンタ
ペンタコンタン酸アミン、ヘキサペンタコンタン酸アミ
ン、ヘプタペンタコンタン酸アミン、オクタペンタコン
タン酸アミン、ノナペンタコンタン酸アミン、ヘキサコ
ンタン酸アミン、ドヘキサコンタン酸アミン、デセン酸
アミン、ウンデセン酸アミン、ドデセン酸アミン、トリ
デセン酸アミン、テトラデセン酸アミン、ペンタデセン
酸アミン、ヘキサデセン酸アミン、ヘプタデセン酸アミ
ン、オクタデセン酸アミン、ノナデセン酸アミン、エイ
コセン酸アミン、ヘンエイコセン酸アミン、ドコセン酸
アミン、トリコセン酸アミン、テトラコセン酸アミン、
ペンタコセン酸アミン、ヘキサコセン酸アミン、ヘプタ
コセン酸アミン、オクタコセン酸アミン、ノナコセン酸
アミン等の等のアミン、(C-3).デカン酸アニリド、ウ
ンデカン酸アニリド、ドデカン酸アニリド、トリデカン
酸アニリド、テトラデカン酸アニリド、ペンタデカン酸
アニリド、ヘキサデカン酸アニリド、ヘプタデカン酸ア
ニリド、オクタデカン酸アニリド、ノナデカン酸アニリ
ド、エイコサン酸アニリド、ヘンエイコサン酸アニリ
ド、ドコサン酸アニリド、トリコサン酸アニリド、テト
ラコサン酸アニリド、ペンタコサン酸アニリド、ヘキサ
コサン酸アニリド、ヘプタコサン酸アニリド、オクタコ
サン酸アニリド、ノナコサン酸アニリド、トリアコンタ
ン酸アニリド、ヘントリアコンタン酸アニリド、ドトリ
アコンタン酸アニリド、トリトリアコンタン酸アニリ
ド、テトラトリアコンタン酸アニリド、ペンタトリアコ
ンタン酸アニリド、ヘキサトリアコンタン酸アニリド、
ヘプタトリアコンタン酸アニリド、ノナトリアコンタン
酸アニリド、テトラコンタン酸アニリド、ヘンテトラコ
ンタン酸アニリド、ドテトラコンタン酸アニリド、トリ
テトラアコンタン酸アニリド、テトラテトラコンタン酸
アニリド、ペンタテトラコンタン酸アニリド、ヘキサテ
トラコンタン酸アニリド、ヘプタテトラコンタン酸アニ
リド、オクタテトラコンタン酸アニリド、ノナテトラコ
ンタン酸アニリド、ペンタコンタン酸アニリド、ヘンペ
ンタコンタン酸アニリド、ドペンタコンタン酸アニリ
ド、トリペンタコンタン酸アニリド、テトラペンタコン
タン酸アニリド、ペンタペンタコンタン酸アニリド、ヘ
キサペンタコンタン酸アニリド、ヘプタペンタコンタン
酸アニリド、オクタペンタコンタン酸アニリド、ノナペ
ンタコンタン酸アニリド、ヘキサコンタン酸アニリド、
ドヘキサコンタン酸アニリド、デセン酸アニリド、ウン
デセン酸アニリド、ドデセン酸アニリド、トリデセン酸
アニリド、テトラデセン酸アニリド、ペンタデセン酸ア
ニリド、ヘキサデセン酸アニリド、ヘプタデセン酸アニ
リド、オクタデセン酸アニリド、ノナデセン酸アニリ
ド、エイコセン酸アニリド、ヘンエイコセン酸アニリ
ド、ドコセン酸アニリド、トリコセン酸アニリド、テト
ラコセン酸アニリド、ペンタコセン酸アニリド、ヘキサ
コセン酸アニリド、ヘプタコセン酸アニリド、オクタコ
セン酸アニリド、ノナコセン酸アニリド等の等のアニリ
ド、(C-4).デカノール、ウンデカノール、ドデカノー
ル、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノ
ール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、オクタデ
カノール、ノナデカノール、エイコサノール、ヘンエイ
コサノール、ドコサノール、トリコサノール、テトラコ
サノール、ペンタコサノール、ヘキサコサノール、ヘプ
タコサノール、オクタコサノール、ノナコサノール、ト
リアコンタノール、ヘントリアコンタノール、ドトリア
コンタノール、トリトリアコンタノール、テトラトリア
コンタノール、ペンタトリアコンタノール、ヘキサトリ
アコンタノール、ヘプタトリアコンタノール、ノナトリ
アコンタノール、テトラコンタノール、ヘンテトラコン
タノール、ドテトラコンタノール、トリテトラアコンタ
ノール、テトラテトラコンタノール、ペンタテトラコン
タノール、ヘキサテトラコンタノール、ヘプタテトラコ
ンタノール、オクタテトラコンタノール、ノナテトラコ
ンタノール、ペンタコンタノール、ヘンペンタコンタノ
ール、ドペンタコンタノール、トリペンタコンタノー
ル、テトラペンタコンタノール、ペンタペンタコンタノ
ール、ヘキサペンタコンタノール、ヘプタペンタコンタ
ノール、オクタペンタコンタノール、ノナペンタコンタ
ノール、ヘキサコンタノール、ドヘキサコンタノール、
デセノール、ウンデセノール、ドデセノール、トリデセ
ノール、テトラデセノール、ペンタデセノール、ヘキサ
デセノール、ヘプタデセノール、オクタデセノール、ノ
ナデセノール、エイコセノール、ヘンエイコセノール、
ドコセノール、トリコセノール、テトラコセノール、ペ
ンタコセノール、ヘキサコセノール、ヘプタコセノー
ル、オクタコセノール、ノナコセノール等のアルコー
ル、(C-5).オクタコサン酸デシル、オクタコサン酸ウ
ンデシル、オクタコサン酸ドデシル、オクタコサン酸ト
リデシル、オクタコサン酸テトラデシル、オクタコサン
酸ペンタデシル、オクタコサン酸ヘキサデシル、オクタ
コサン酸ヘプタデシル、オクタコサン酸オクタデシル、
デカン酸メチル、ウンデカン酸メチル、ドデカン酸メチ
ル、トリデカン酸メチル、テトラデカン酸メチル、ペン
タデカン酸メチル、ヘキサデカン酸メチル、ヘプタデカ
ン酸メチル、オクタデカン酸メチル、ノナデカン酸メチ
ル、エイコサン酸メチル、ヘンエイコサン酸メチル、ド
コサン酸メチル、トリコサン酸メチル、テトラコサン酸
メチル、ペンタコサン酸メチル、ヘキサコサン酸メチ
ル、ヘプタコサン酸メチル、オクタコサン酸メチル、ノ
ナコサン酸メチル、トリアコンタン酸メチル、ヘントリ
アコンタン酸メチル、ドトリアコンタン酸メチル、トリ
トリアコンタン酸メチル、テトラトリアコンタン酸メチ
ル、ペンタトリアコンタン酸メチル、ヘキサトリアコン
タン酸メチル、ヘプタトリアコンタン酸メチル、ノナト
リアコンタン酸メチル、テトラコンタン酸メチル、ヘン
テトラコンタン酸メチル、ドテトラコンタン酸メチル、
トリテトラアコンタン酸メチル、テトラテトラコンタン
酸メチル、ペンタテトラコンタン酸メチル、ヘキサテト
ラコンタン酸メチル、ヘプタテトラコンタン酸メチル、
オクタテトラコンタン酸メチル、ノナテトラコンタン酸
メチル、ペンタコンタン酸メチル、ヘンペンタコンタン
酸メチル、ドペンタコンタン酸メチル、トリペンタコン
タン酸メチル、テトラペンタコンタン酸メチル、ペンタ
ペンタコンタン酸メチル、ヘキサペンタコンタン酸メチ
ル、ヘプタペンタコンタン酸メチル、オクタペンタコン
タン酸メチル、ノナペンタコンタン酸メチル、ヘキサコ
ンタン酸メチル、ドヘキサコンタン酸メチル、デセン酸
メチル、ウンデセン酸メチル、ドデセン酸メチル、トリ
デセン酸メチル、テトラデセン酸メチル、ペンタデセン
酸メチル、ヘキサデセン酸メチル、ヘプタデセン酸メチ
ル、オクタデセン酸メチル、ノナデセン酸メチル、エイ
コセン酸メチル、ヘンエイコセン酸メチル、ドコセン酸
メチル、トリコセン酸メチル、テトラコセン酸メチル、
ペンタコセン酸メチル、ヘキサコセン酸メチル、ヘプタ
コセン酸メチル、オクタコセン酸メチル、ノナコセン酸
メチル、デカン酸ビニル、ウンデカン酸ビニル、ドデカ
ン酸ビニル、トリデカン酸ビニル、テトラデカン酸ビニ
ル、ペンタデカン酸ビニル、ヘキサデカン酸ビニル、ヘ
プタデカン酸ビニル、オクタデカン酸ビニル、ノナデカ
ン酸ビニル、エイコサン酸ビニル、ヘンエイコサン酸ビ
ニル、ドコサン酸ビニル、トリコサン酸ビニル、テトラ
コサン酸ビニル、ペンタコサン酸ビニル、ヘキサコサン
酸ビニル、ヘプタコサン酸ビニル、オクタコサン酸ビニ
ル、ノナコサン酸ビニル、トリアコンタン酸ビニル、ヘ
ントリアコンタン酸ビニル、ドトリアコンタン酸ビニ
ル、トリトリアコンタン酸ビニル、テトラトリアコンタ
ン酸ビニル、ペンタトリアコンタン酸ビニル、ヘキサト
リアコンタン酸ビニル、ヘプタトリアコンタン酸ビニ
ル、ノナトリアコンタン酸ビニル、テトラコンタン酸ビ
ニル、ヘンテトラコンタン酸ビニル、ドテトラコンタン
酸ビニル、トリテトラアコンタン酸ビニル、テトラテト
ラコンタン酸ビニル、ペンタテトラコンタン酸ビニル、
ヘキサテトラコンタン酸ビニル、ヘプタテトラコンタン
酸ビニル、オクタテトラコンタン酸ビニル、ノナテトラ
コンタン酸ビニル、ペンタコンタン酸ビニル、ヘンペン
タコンタン酸ビニル、ドペンタコンタン酸ビニル、トリ
ペンタコンタン酸ビニル、テトラペンタコンタン酸ビニ
ル、ペンタペンタコンタン酸ビニル、ヘキサペンタコン
タン酸ビニル、ヘプタペンタコンタン酸ビニル、オクタ
ペンタコンタン酸ビニル、ノナペンタコンタン酸ビニ
ル、ヘキサコンタン酸ビニル、ドヘキサコンタン酸ビニ
ル、デセン酸ビニル、ウンデセン酸ビニル、ドデセン酸
ビニル、トリデセン酸ビニル、テトラデセン酸ビニル、
ペンタデセン酸ビニル、ヘキサデセン酸ビニル、ヘプタ
デセン酸ビニル、オクタデセン酸ビニル、ノナデセン酸
ビニル、エイコセン酸ビニル、ヘンエイコセン酸ビニ
ル、ドコセン酸ビニル、トリコセン酸ビニル、テトラコ
セン酸ビニル、ペンタコセン酸ビニル、ヘキサコセン酸
ビニル、ヘプタコセン酸ビニル、オクタコセン酸ビニ
ル、ノナコセン酸ビニル、デカン酸フェニル、ウンデカ
ン酸フェニル、ドデカン酸フェニル、トリデカン酸フェ
ニル、テトラデカン酸フェニル、ペンタデカン酸フェニ
ル、ヘキサデカン酸フェニル、ヘプタデカン酸フェニ
ル、オクタデカン酸フェニル、ノナデカン酸フェニル、
エイコサン酸フェニル、ヘンエイコサン酸フェニル、ド
コサン酸フェニル、トリコサン酸フェニル、テトラコサ
ン酸フェニル、ペンタコサン酸フェニル、ヘキサコサン
酸フェニル、ヘプタコサン酸フェニル、オクタコサン酸
フェニル、ノナコサン酸フェニル、トリアコンタン酸フ
ェニル、ヘントリアコンタン酸フェニル、ドトリアコン
タン酸フェニル、トリトリアコンタン酸フェニル、テト
ラトリアコンタン酸フェニル、ペンタトリアコンタン酸
フェニル、ヘキサトリアコンタン酸フェニル、ヘプタト
リアコンタン酸フェニル、ノナトリアコンタン酸フェニ
ル、テトラコンタン酸フェニル、ヘンテトラコンタン酸
フェニル、ドテトラコンタン酸フェニル、トリテトラア
コンタン酸フェニル、テトラテトラコンタン酸フェニ
ル、ペンタテトラコンタン酸フェニル、ヘキサテトラコ
ンタン酸フェニル、ヘプタテトラコンタン酸フェニル、
オクタテトラコンタン酸フェニル、ノナテトラコンタン
酸フェニル、ペンタコンタン酸フェニル、ヘンペンタコ
ンタン酸フェニル、ドペンタコンタン酸フェニル、トリ
ペンタコンタン酸フェニル、テトラペンタコンタン酸フ
ェニル、ペンタペンタコンタン酸フェニル、ヘキサペン
タコンタン酸フェニル、ヘプタペンタコンタン酸フェニ
ル、オクタペンタコンタン酸フェニル、ノナペンタコン
タン酸フェニル、ヘキサコンタン酸フェニル、ドヘキサ
コンタン酸フェニル、デセン酸フェニル、ウンデセン酸
フェニル、ドデセン酸フェニル、トリデセン酸フェニ
ル、テトラデセン酸フェニル、ペンタデセン酸フェニ
ル、ヘキサデセン酸フェニル、ヘプタデセン酸フェニ
ル、オクタデセン酸フェニル、ノナデセン酸フェニル、
エイコセン酸フェニル、ヘンエイコセン酸フェニル、ド
コセン酸フェニル、トリコセン酸フェニル、テトラコセ
ン酸フェニル、ペンタコセン酸フェニル、ヘキサコセン
酸フェニル、ヘプタコセン酸フェニル、オクタコセン酸
フェニル、ノナコセン酸フェニル等のエステル、(C-
6).ラウロン、ステアロン、19−ヘプタトリアコンタ
ノン、20−ノナトリアコンタノン、21−ヘンテトラ
コンタノン、22−トリテトラコンタノン等のケトン、
(C-7).オクタデカン酸Ca、オクタデカン酸Co、オ
クタデカン酸Cu、オクタデカン酸Fe、オクタデカン
酸K、オクタデカン酸Li、オクタデカン酸Mg、オク
タデカン酸Mn、オクタデカン酸Ni、オクタデカン酸
Pb、オクタデカン酸Sn、オクタデカン酸Zn、オク
タデカン酸Zr、デカン酸Ca、ウンデカン酸Ca、ド
デカン酸Ca、トリデカン酸Ca、テトラデカン酸C
a、ペンタデカン酸Ca、ヘキサデカン酸Ca、ヘプタ
デカン酸Ca、オクタデカン酸Ca、ノナデカン酸C
a、エイコサン酸Ca、ヘンエイコサン酸Ca、ドコサ
ン酸Ca、トリコサン酸Ca、テトラコサン酸Ca、ペ
ンタコサン酸Ca、ヘキサコサン酸Ca、ヘプタコサン
酸Ca、オクタコサン酸Ca、ノナコサン酸Ca、トリ
アコンタン酸Ca、ヘントリアコンタン酸Ca、ドトリ
アコンタン酸Ca、トリトリアコンタン酸Ca、テトラ
トリアコンタン酸Ca、ペンタトリアコンタン酸Ca、
ヘキサトリアコンタン酸Ca、ヘプタトリアコンタン酸
Ca、ノナトリアコンタン酸Ca、テトラコンタン酸C
a、ヘンテトラコンタン酸Ca、ドテトラコンタン酸C
a、トリテトラアコンタン酸Ca、テトラテトラコンタ
ン酸Ca、ペンタテトラコンタン酸Ca、ヘキサテトラ
コンタン酸Ca、ヘプタテトラコンタン酸Ca、オクタ
テトラコンタン酸Ca、ノナテトラコンタン酸Ca、ペ
ンタコンタン酸Ca、ヘンペンタコンタン酸Ca、ドペ
ンタコンタン酸Ca、トリペンタコンタン酸Ca、テト
ラペンタコンタン酸Ca、ペンタペンタコンタン酸C
a、ヘキサペンタコンタン酸Ca、ヘプタペンタコンタ
ン酸Ca、オクタペンタコンタン酸Ca、ノナペンタコ
ンタン酸Ca、ヘキサコンタン酸Ca、ドヘキサコンタ
ン酸Ca、デセン酸Ca、ウンデセン酸Ca、ドデセン
酸Ca、トリデセン酸Ca、テトラデセン酸Ca、ペン
タデセン酸Ca、ヘキサデセン酸Ca、ヘプタデセン酸
Ca、オクタデセン酸Ca、ノナデセン酸Ca、エイコ
セン酸Ca、ヘンエイコセン酸Ca、ドコセン酸Ca、
トリコセン酸Ca、テトラコセン酸Ca、ペンタコセン
酸Ca、ヘキサコセン酸Ca、ヘプタコセン酸Ca、オ
クタコセン酸Ca、ノナコセン酸Ca等の金属塩、(C-
8).デシルイミダゾール、ウンデシルイミダゾール、ド
デシルイミダゾール、トリデシルイミダゾール、テトラ
デシルイミダゾール、ペンタデシルイミダゾール、ヘキ
サデシルイミダゾール、ヘプタデシルイミダゾール、オ
クタデシルイミダゾール、ノナデシルイミダゾール、エ
イコシルイミダゾール、ヘンエイコシルイミダゾール、
ドコシルイミダゾール、トリコシルイミダゾール、テト
ラコシルイミダゾール、ペンタコシルイミダゾール、ヘ
キサコシルイミダゾール等のイミダゾール、等から選ば
れるモノカルボン酸の誘導体を挙げることができる。
【0010】(D).また、炭素数が少なくとも10で
あるジカルボン酸の誘導体としては、次のものに限られ
ないが、(D-1).デカン二酸アミド、ウンデカン二酸アミ
ド、ドデカン二酸アミド、トリデカン二酸アミド、テト
ラデカン二酸アミド、ペンタデカン二酸アミド、ヘキサ
デカン二酸アミド、ヘプタデカン二酸アミド、オクタデ
カン二酸アミド、ノナデカン二酸アミド、エイコサン二
酸アミド、ヘンエイコサン二酸アミド、ドコサン二酸ア
ミド、トリコサン二酸アミド、テトラコサン二酸アミ
ド、ペンタコサン二酸アミド、ヘキサコサン二酸アミ
ド、ヘプタコサン二酸アミド、オクタコサン二酸アミ
ド、ノナコサン二酸アミド、トリアコンタン二酸アミ
ド、ヘントリアコンタン二酸アミド、ドトリアコンタン
二酸アミド、トリトリアコンタン二酸アミド、テトラト
リアコンタン二酸アミド、ペンタトリアコンタン二酸ア
ミド、ヘキサトリアコンタン二酸アミド、ヘプタトリア
コンタン二酸アミド、ノナトリアコンタン二酸アミド、
テトラコンタン二酸アミド、ヘンテトラコンタン二酸ア
ミド、ドテトラコンタン二酸アミド、トリテトラアコン
タン二酸アミド、テトラテトラコンタン二酸アミド、ペ
ンタテトラコンタン二酸アミド、ヘキサテトラコンタン
二酸アミド、ヘプタテトラコンタン二酸アミド、オクタ
テトラコンタン二酸アミド、ノナテトラコンタン二酸ア
ミド、ペンタコンタン二酸アミド、ヘンペンタコンタン
二酸アミド、ドペンタコンタン二酸アミド、トリペンタ
コンタン二酸アミド、テトラペンタコンタン二酸アミ
ド、ペンタペンタコンタン二酸アミド、ヘキサペンタコ
ンタン二酸アミド、ヘプタペンタコンタン二酸アミド、
オクタペンタコンタン二酸アミド、ノナペンタコンタン
二酸アミド、ヘキサコンタン二酸アミド、ドヘキサコン
タン二酸アミド、デセン二酸アミド、ウンデセン二酸ア
ミド、ドデセン二酸アミド、トリデセン二酸アミド、テ
トラデセン二酸アミド、ペンタデセン二酸アミド、ヘキ
サデセン二酸アミド、ヘプタデセン二酸アミド、オクタ
デセン二酸アミド、ノナデセン二酸アミド、エイコセン
二酸アミド、ヘンエイコセン二酸アミド、ドコセン二酸
アミド、トリコセン二酸アミド、テトラコセン二酸アミ
ド、ペンタコセン二酸アミド、ヘキサコセン二酸アミ
ド、ヘプタコセン二酸アミド、オクタコセン二酸アミ
ド、ノナコセン二酸アミド等のアミド、(D-2).デカン二
酸アミン、ウンデカン二酸アミン、ドデカン二酸アミ
ン、トリデカン二酸アミン、テトラデカン二酸アミン、
ペンタデカン二酸アミン、ヘキサデカン二酸アミン、ヘ
プタデカン二酸アミン、オクタデカン二酸アミン、ノナ
デカン二酸アミン、エイコサン二酸アミン、ヘンエイコ
サン二酸アミン、ドコサン二酸アミン、トリコサン二酸
アミン、テトラコサン二酸アミン、ペンタコサン二酸ア
ミン、ヘキサコサン二酸アミン、ヘプタコサン二酸アミ
ン、オクタコサン二酸アミン、ノナコサン二酸アミン、
トリアコンタン二酸アミン、ヘントリアコンタン二酸ア
ミン、ドトリアコンタン二酸アミン、トリトリアコンタ
ン二酸アミン、テトラトリアコンタン二酸アミン、ペン
タトリアコンタン二酸アミン、ヘキサトリアコンタン二
酸アミン、ヘプタトリアコンタン二酸アミン、ノナトリ
アコンタン二酸アミン、テトラコンタン二酸アミン、ヘ
ンテトラコンタン二酸アミン、ドテトラコンタン二酸ア
ミン、トリテトラアコンタン二酸アミン、テトラテトラ
コンタン二酸アミン、ペンタテトラコンタン二酸アミ
ン、ヘキサテトラコンタン二酸アミン、ヘプタテトラコ
ンタン二酸アミン、オクタテトラコンタン二酸アミン、
ノナテトラコンタン二酸アミン、ペンタコンタン二酸ア
ミン、ヘンペンタコンタン二酸アミン、ドペンタコンタ
ン二酸アミン、トリペンタコンタン二酸アミン、テトラ
ペンタコンタン二酸アミン、ペンタペンタコンタン二酸
アミン、ヘキサペンタコンタン二酸アミン、ヘプタペン
タコンタン二酸アミン、オクタペンタコンタン二酸アミ
ン、ノナペンタコンタン二酸アミン、ヘキサコンタン二
酸アミン、ドヘキサコンタン二酸アミン、デセン二酸ア
ミン、ウンデセン二酸アミン、ドデセン二酸アミン、ト
リデセン二酸アミン、テトラデセン二酸アミン、ペンタ
デセン二酸アミン、ヘキサデセン二酸アミン、ヘプタデ
セン二酸アミン、オクタデセン二酸アミン、ノナデセン
二酸アミン、エイコセン二酸アミン、ヘンエイコセン二
酸アミン、ドコセン二酸アミン、トリコセン二酸アミ
ン、テトラコセン二酸アミン、ペンタコセン二酸アミ
ン、ヘキサコセン二酸アミン、ヘプタコセン二酸アミ
ン、オクタコセン二酸アミン、ノナコセン二酸アミン等
の等のアミン、(D-3).デカン二酸アニリド、ウンデカン
二酸アニリド、ドデカン二酸アニリド、トリデカン二酸
アニリド、テトラデカン二酸アニリド、ペンタデカン二
酸アニリド、ヘキサデカン二酸アニリド、ヘプタデカン
二酸アニリド、オクタデカン二酸アニリド、ノナデカン
二酸アニリド、エイコサン二酸アニリド、ヘンエイコサ
ン二酸アニリド、ドコサン二酸アニリド、トリコサン二
酸アニリド、テトラコサン二酸アニリド、ペンタコサン
二酸アニリド、ヘキサコサン二酸アニリド、ヘプタコサ
ン二酸アニリド、オクタコサン二酸アニリド、ノナコサ
ン二酸アニリド、トリアコンタン二酸アニリド、ヘント
リアコンタン二酸アニリド、ドトリアコンタン二酸アニ
リド、トリトリアコンタン二酸アニリド、テトラトリア
コンタン二酸アニリド、ペンタトリアコンタン二酸アニ
リド、ヘキサトリアコンタン二酸アニリド、ヘプタトリ
アコンタン二酸アニリド、ノナトリアコンタン二酸アニ
リド、テトラコンタン二酸アニリド、ヘンテトラコンタ
ン二酸アニリド、ドテトラコンタン二酸アニリド、トリ
テトラアコンタン二酸アニリド、テトラテトラコンタン
二酸アニリド、ペンタテトラコンタン二酸アニリド、ヘ
キサテトラコンタン二酸アニリド、ヘプタテトラコンタ
ン二酸アニリド、オクタテトラコンタン二酸アニリド、
ノナテトラコンタン二酸アニリド、ペンタコンタン二酸
アニリド、ヘンペンタコンタン二酸アニリド、ドペンタ
コンタン二酸アニリド、トリペンタコンタン二酸アニリ
ド、テトラペンタコンタン二酸アニリド、ペンタペンタ
コンタン二酸アニリド、ヘキサペンタコンタン二酸アニ
リド、ヘプタペンタコンタン二酸アニリド、オクタペン
タコンタン二酸アニリド、ノナペンタコンタン二酸アニ
リド、ヘキサコンタン二酸アニリド、ドヘキサコンタン
二酸アニリド、デセン二酸アニリド、ウンデセン二酸ア
ニリド、ドデセン二酸アニリド、トリデセン二酸アニリ
ド、テトラデセン二酸アニリド、ペンタデセン二酸アニ
リド、ヘキサデセン二酸アニリド、ヘプタデセン二酸ア
ニリド、オクタデセン二酸アニリド、ノナデセン二酸ア
ニリド、エイコセン二酸アニリド、ヘンエイコセン二酸
アニリド、ドコセン二酸アニリド、トリコセン二酸アニ
リド、テトラコセン二酸アニリド、ペンタコセン二酸ア
ニリド、ヘキサコセン二酸アニリド、ヘプタコセン二酸
アニリド、オクタコセン二酸アニリド、ノナコセン二酸
アニリド等の等のアニリド、(D-4).デカン二酸アルコー
ル、ウンデカン二酸アルコール、ドデカン二酸アルコー
ル、トリデカン二酸アルコール、テトラデカン二酸アル
コール、ペンタデカン二酸アルコール、ヘキサデカン二
酸アルコール、ヘプタデカン二酸アルコール、オクタデ
カン二酸アルコール、ノナデカン二酸アルコール、エイ
コサン二酸アルコール、ヘンエイコサン二酸アルコー
ル、ドコサン二酸アルコール、トリコサン二酸アルコー
ル、テトラコサン二酸アルコール、ペンタコサン二酸ア
ルコール、ヘキサコサン二酸アルコール、ヘプタコサン
二酸アルコール、オクタコサン二酸アルコール、ノナコ
サン二酸アルコール、トリアコンタン二酸アルコール、
ヘントリアコンタン二酸アルコール、ドトリアコンタン
二酸アルコール、トリトリアコンタン二酸アルコール、
テトラトリアコンタン二酸アルコール、ペンタトリアコ
ンタン二酸アルコール、ヘキサトリアコンタン二酸アル
コール、ヘプタトリアコンタン二酸アルコール、ノナト
リアコンタン二酸アルコール、テトラコンタン二酸アル
コール、ヘンテトラコンタン二酸アルコール、ドテトラ
コンタン二酸アルコール、トリテトラアコンタン二酸ア
ルコール、テトラテトラコンタン二酸アルコール、ペン
タテトラコンタン二酸アルコール、ヘキサテトラコンタ
ン二酸アルコール、ヘプタテトラコンタン二酸アルコー
ル、オクタテトラコンタン二酸アルコール、ノナテトラ
コンタン二酸アルコール、ペンタコンタン二酸アルコー
ル、ヘンペンタコンタン二酸アルコール、ドペンタコン
タン二酸アルコール、トリペンタコンタン二酸アルコー
ル、テトラペンタコンタン二酸アルコール、ペンタペン
タコンタン二酸アルコール、ヘキサペンタコンタン二酸
アルコール、ヘプタペンタコンタン二酸アルコール、オ
クタペンタコンタン二酸アルコール、ノナペンタコンタ
ン二酸アルコール、ヘキサコンタン二酸アルコール、ド
ヘキサコンタン二酸アルコール、デセン二酸アルコー
ル、ウンデセン二酸アルコール、ドデセン二酸アルコー
ル、トリデセン二酸アルコール、テトラデセン二酸アル
コール、ペンタデセン二酸アルコール、ヘキサデセン二
酸アルコール、ヘプタデセン二酸アルコール、オクタデ
セン二酸アルコール、ノナデセン二酸アルコール、エイ
コセン二酸アルコール、ヘンエイコセン二酸アルコー
ル、ドコセン二酸アルコール、トリコセン二酸アルコー
ル、テトラコセン二酸アルコール、ペンタコセン二酸ア
ルコール、ヘキサコセン二酸アルコール、ヘプタコセン
二酸アルコール、オクタコセン二酸アルコール、ノナコ
セン二酸アルコール等のアルコール、(D-5).オクタコサ
ン二酸デシル、オクタコサン二酸ウンデシル、オクタコ
サン二酸ドデシル、オクタコサン二酸トリデシル、オク
タコサン二酸テトラデシル、オクタコサン二酸ペンタデ
シル、オクタコサン二酸ヘキサデシル、オクタコサン二
酸ヘプタデシル、オクタコサン二酸オクタデシル、デカ
ン二酸メチル、ウンデカン二酸メチル、ドデカン二酸メ
チル、トリデカン二酸メチル、テトラデカン二酸メチ
ル、ペンタデカン二酸メチル、ヘキサデカン二酸メチ
ル、ヘプタデカン二酸メチル、オクタデカン二酸メチ
ル、ノナデカン二酸メチル、エイコサン二酸メチル、ヘ
ンエイコサン二酸メチル、ドコサン二酸メチル、トリコ
サン二酸メチル、テトラコサン二酸メチル、ペンタコサ
ン二酸メチル、ヘキサコサン二酸メチル、ヘプタコサン
二酸メチル、オクタコサン二酸メチル、ノナコサン二酸
メチル、トリアコンタン二酸メチル、ヘントリアコンタ
ン二酸メチル、ドトリアコンタン二酸メチル、トリトリ
アコンタン二酸メチル、テトラトリアコンタン二酸メチ
ル、ペンタトリアコンタン二酸メチル、ヘキサトリアコ
ンタン二酸メチル、ヘプタトリアコンタン二酸メチル、
ノナトリアコンタン二酸メチル、テトラコンタン二酸メ
チル、ヘンテトラコンタン二酸メチル、ドテトラコンタ
ン二酸メチル、トリテトラアコンタン二酸メチル、テト
ラテトラコンタン二酸メチル、ペンタテトラコンタン二
酸メチル、ヘキサテトラコンタン二酸メチル、ヘプタテ
トラコンタン二酸メチル、オクタテトラコンタン二酸メ
チル、ノナテトラコンタン二酸メチル、ペンタコンタン
二酸メチル、ヘンペンタコンタン二酸メチル、ドペンタ
コンタン二酸メチル、トリペンタコンタン二酸メチル、
テトラペンタコンタン二酸メチル、ペンタペンタコンタ
ン二酸メチル、ヘキサペンタコンタン二酸メチル、ヘプ
タペンタコンタン二酸メチル、オクタペンタコンタン二
酸メチル、ノナペンタコンタン二酸メチル、ヘキサコン
タン二酸メチル、ドヘキサコンタン二酸メチル、デセン
二酸メチル、ウンデセン二酸メチル、ドデセン二酸メチ
ル、トリデセン二酸メチル、テトラデセン二酸メチル、
ペンタデセン二酸メチル、ヘキサデセン二酸メチル、ヘ
プタデセン二酸メチル、オクタデセン二酸メチル、ノナ
デセン二酸メチル、エイコセン二酸メチル、ヘンエイコ
セン二酸メチル、ドコセン二酸メチル、トリコセン二酸
メチル、テトラコセン二酸メチル、ペンタコセン二酸メ
チル、ヘキサコセン二酸メチル、ヘプタコセン二酸メチ
ル、オクタコセン二酸メチル、ノナコセン二酸メチル、
デカン二酸ビニル、ウンデカン二酸ビニル、ドデカン二
酸ビニル、トリデカン二酸ビニル、テトラデカン二酸ビ
ニル、ペンタデカン二酸ビニル、ヘキサデカン二酸ビニ
ル、ヘプタデカン二酸ビニル、オクタデカン二酸ビニ
ル、ノナデカン二酸ビニル、エイコサン二酸ビニル、ヘ
ンエイコサン二酸ビニル、ドコサン二酸ビニル、トリコ
サン二酸ビニル、テトラコサン二酸ビニル、ペンタコサ
ン二酸ビニル、ヘキサコサン二酸ビニル、ヘプタコサン
二酸ビニル、オクタコサン二酸ビニル、ノナコサン二酸
ビニル、トリアコンタン二酸ビニル、ヘントリアコンタ
ン二酸ビニル、ドトリアコンタン二酸ビニル、トリトリ
アコンタン二酸ビニル、テトラトリアコンタン二酸ビニ
ル、ペンタトリアコンタン二酸ビニル、ヘキサトリアコ
ンタン二酸ビニル、ヘプタトリアコンタン二酸ビニル、
ノナトリアコンタン二酸ビニル、テトラコンタン二酸ビ
ニル、ヘンテトラコンタン二酸ビニル、ドテトラコンタ
ン二酸ビニル、トリテトラアコンタン二酸ビニル、テト
ラテトラコンタン二酸ビニル、ペンタテトラコンタン二
酸ビニル、ヘキサテトラコンタン二酸ビニル、ヘプタテ
トラコンタン二酸ビニル、オクタテトラコンタン二酸ビ
ニル、ノナテトラコンタン二酸ビニル、ペンタコンタン
二酸ビニル、ヘンペンタコンタン二酸ビニル、ドペンタ
コンタン二酸ビニル、トリペンタコンタン二酸ビニル、
テトラペンタコンタン二酸ビニル、ペンタペンタコンタ
ン二酸ビニル、ヘキサペンタコンタン二酸ビニル、ヘプ
タペンタコンタン二酸ビニル、オクタペンタコンタン二
酸ビニル、ノナペンタコンタン二酸ビニル、ヘキサコン
タン二酸ビニル、ドヘキサコンタン二酸ビニル、デセン
二酸ビニル、ウンデセン二酸ビニル、ドデセン二酸ビニ
ル、トリデセン二酸ビニル、テトラデセン二酸ビニル、
ペンタデセン二酸ビニル、ヘキサデセン二酸ビニル、ヘ
プタデセン二酸ビニル、オクタデセン二酸ビニル、ノナ
デセン二酸ビニル、エイコセン二酸ビニル、ヘンエイコ
セン二酸ビニル、ドコセン二酸ビニル、トリコセン二酸
ビニル、テトラコセン二酸ビニル、ペンタコセン二酸ビ
ニル、ヘキサコセン二酸ビニル、ヘプタコセン二酸ビニ
ル、オクタコセン二酸ビニル、ノナコセン二酸ビニル、
デカン二酸フェニル、ウンデカン二酸フェニル、ドデカ
ン二酸フェニル、トリデカン二酸フェニル、テトラデカ
ン二酸フェニル、ペンタデカン二酸フェニル、ヘキサデ
カン二酸フェニル、ヘプタデカン二酸フェニル、オクタ
デカン二酸フェニル、ノナデカン二酸フェニル、エイコ
サン二酸フェニル、ヘンエイコサン二酸フェニル、ドコ
サン二酸フェニル、トリコサン二酸フェニル、テトラコ
サン二酸フェニル、ペンタコサン二酸フェニル、ヘキサ
コサン二酸フェニル、ヘプタコサン二酸フェニル、オク
タコサン二酸フェニル、ノナコサン二酸フェニル、トリ
アコンタン二酸フェニル、ヘントリアコンタン二酸フェ
ニル、ドトリアコンタン二酸フェニル、トリトリアコン
タン二酸フェニル、テトラトリアコンタン二酸フェニ
ル、ペンタトリアコンタン二酸フェニル、ヘキサトリア
コンタン二酸フェニル、ヘプタトリアコンタン二酸フェ
ニル、ノナトリアコンタン二酸フェニル、テトラコンタ
ン二酸フェニル、ヘンテトラコンタン二酸フェニル、ド
テトラコンタン二酸フェニル、トリテトラアコンタン二
酸フェニル、テトラテトラコンタン二酸フェニル、ペン
タテトラコンタン二酸フェニル、ヘキサテトラコンタン
二酸フェニル、ヘプタテトラコンタン二酸フェニル、オ
クタテトラコンタン二酸フェニル、ノナテトラコンタン
二酸フェニル、ペンタコンタン二酸フェニル、ヘンペン
タコンタン二酸フェニル、ドペンタコンタン二酸フェニ
ル、トリペンタコンタン二酸フェニル、テトラペンタコ
ンタン二酸フェニル、ペンタペンタコンタン二酸フェニ
ル、ヘキサペンタコンタン二酸フェニル、ヘプタペンタ
コンタン二酸フェニル、オクタペンタコンタン二酸フェ
ニル、ノナペンタコンタン二酸フェニル、ヘキサコンタ
ン二酸フェニル、ドヘキサコンタン二酸フェニル、デセ
ン二酸フェニル、ウンデセン二酸フェニル、ドデセン二
酸フェニル、トリデセン二酸フェニル、テトラデセン二
酸フェニル、ペンタデセン二酸フェニル、ヘキサデセン
二酸フェニル、ヘプタデセン二酸フェニル、オクタデセ
ン二酸フェニル、ノナデセン二酸フェニル、エイコセン
二酸フェニル、ヘンエイコセン二酸フェニル、ドコセン
二酸フェニル、トリコセン二酸フェニル、テトラコセン
二酸フェニル、ペンタコセン二酸フェニル、ヘキサコセ
ン二酸フェニル、ヘプタコセン二酸フェニル、オクタコ
セン二酸フェニル、ノナコセン二酸フェニル等のエステ
ル、(D-6).ラウロン、ステアロン、19−ヘプタトリア
コンタノン、20−ノナトリアコンタノン、21−ヘン
テトラコンタノン、22−トリテトラコンタノン等のケ
トン、(D-7).オクタデカン二酸Ca、オクタデカン二酸
Co、オクタデカン二酸Cu、オクタデカン二酸Fe、
オクタデカン二酸K、オクタデカン二酸Li、オクタデ
カン二酸Mg、オクタデカン二酸Mn、オクタデカン二
酸Ni、オクタデカン二酸Pb、オクタデカン二酸S
n、オクタデカン二酸Zn、オクタデカン二酸Zr、デ
カン二酸Ca、ウンデカン二酸Ca、ドデカン二酸C
a、トリデカン二酸Ca、テトラデカン二酸Ca、ペン
タデカン二酸Ca、ヘキサデカン二酸Ca、ヘプタデカ
ン二酸Ca、オクタデカン二酸Ca、ノナデカン二酸C
a、エイコサン二酸Ca、ヘンエイコサン二酸Ca、ド
コサン二酸Ca、トリコサン二酸Ca、テトラコサン二
酸Ca、ペンタコサン二酸Ca、ヘキサコサン二酸C
a、ヘプタコサン二酸Ca、オクタコサン二酸Ca、ノ
ナコサン二酸Ca、トリアコンタン二酸Ca、ヘントリ
アコンタン二酸Ca、ドトリアコンタン二酸Ca、トリ
トリアコンタン二酸Ca、テトラトリアコンタン二酸C
a、ペンタトリアコンタン二酸Ca、ヘキサトリアコン
タン二酸Ca、ヘプタトリアコンタン二酸Ca、ノナト
リアコンタン二酸Ca、テトラコンタン二酸Ca、ヘン
テトラコンタン二酸Ca、ドテトラコンタン二酸Ca、
トリテトラアコンタン二酸Ca、テトラテトラコンタン
二酸Ca、ペンタテトラコンタン二酸Ca、ヘキサテト
ラコンタン二酸Ca、ヘプタテトラコンタン二酸Ca、
オクタテトラコンタン二酸Ca、ノナテトラコンタン二
酸Ca、ペンタコンタン二酸Ca、ヘンペンタコンタン
二酸Ca、ドペンタコンタン二酸Ca、トリペンタコン
タン二酸Ca、テトラペンタコンタン二酸Ca、ペンタ
ペンタコンタン二酸Ca、ヘキサペンタコンタン二酸C
a、ヘプタペンタコンタン二酸Ca、オクタペンタコン
タン二酸Ca、ノナペンタコンタン二酸Ca、ヘキサコ
ンタン二酸Ca、ドヘキサコンタン二酸Ca、デセン二
酸Ca、ウンデセン二酸Ca、ドデセン二酸Ca、トリ
デセン二酸Ca、テトラデセン二酸Ca、ペンタデセン
二酸Ca、ヘキサデセン二酸Ca、ヘプタデセン二酸C
a、オクタデセン二酸Ca、ノナデセン二酸Ca、エイ
コセン二酸Ca、ヘンエイコセン二酸Ca、ドコセン二
酸Ca、トリコセン二酸Ca、テトラコセン二酸Ca、
ペンタコセン二酸Ca、ヘキサコセン二酸Ca、ヘプタ
コセン二酸Ca、オクタコセン二酸Ca、ノナコセン二
酸Ca等の金属塩、或はイミダゾール等から選ばれるジ
カルボン酸の誘導体を挙げることが出来る。
【0011】さらに、この第一発明の実施に当たり、マ
トリクス材と、有機低分子物質との混合比は、有機低分
子物質を重量比でいって、1:2より多く含ませると可
逆性感熱記録媒体の成膜が困難となり、20:1より少
なくすると熱可逆性が小さくなるので、1:2〜20:
1の範囲内とするのが好適である。
【0012】また、ここでいう、マトリクス材と、有機
低分子物質とを含むの含むとは、これらのみの場合は勿
論のこと、これらに加え可逆性感熱記録材料の膜質を向
上させる物質、潤滑性を向上させる物質等の他の物質を
含む場合も意味する。
【0013】また、可逆性感熱記録媒体の作製に当たっ
ては、マトリクス材及び有機低分子物質を支持体に被着
させるために、マトリクス材及び有機低分子物質を含む
塗布液を調製する場合がある。その際には、マトリクス
材および有機低分子物質を溶剤に溶かして塗布溶液を得
るのが良い。そして、この溶剤としては、これに限られ
るものではないが、テトラヒドロフラン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩
化炭素、エタノール、トルエンおよびベンゼン等の中か
ら選ばれた1種を用いるかまたは2種以上を混合して用
いるのが良い。また、塗布溶液は、必要とあれば加熱し
て用いても良い。
【0014】また、この第一発明でいう可逆性感熱記録
媒体とは、:テレホンカード(登録商標)、オレンジ
カード、ハイウェイカード等の料金前払いのプリペイド
カードや、ポストペイドカード、スタンプカード、ポイ
ントカード、IDカード、キャッシュカード、定期券、
各種許可証等の照明カードに代表されるカード状のも
の、:商品管理ラベル、部品管理ラベル、工程管理ラ
ベル等に代表されるラベル状のもの、:部品管理シー
ト、工程管理シート、ワープロシート、ファクシミリ
(FAX)シート等に代表されるシート状のものである
ことができる。
【0015】また、この出願では、第一発明の可逆性感
熱記録媒体に情報を書き込むため及び該媒体から情報を
消去するため用いて好適な情報書き込み装置(第二発
明)として、:可逆性感熱記録媒体から該媒体が現在
有している情報を読み取るための情報読み取り部と、
:可逆性感熱記録媒体の感熱記録層の情報の一部また
は全部を消去するための情報消去部と、:情報消去部
で一部または全部の情報の消去が済んだ感熱記録層に情
報読み取り部で読み取った情報及び外部からの情報に基
づいて新たに情報を記録するための情報記録部と、:
少なくとも情報読み取り部、情報消去部及び情報記録部
間において可逆性感熱記録媒体を任意に搬送するための
搬送機構とを具えた装置を主張する。
【0016】
【作用】この第一発明の可逆性感熱記録媒体は、ある温
度T2 以上に加熱した後に急冷却(例えば50℃/秒以
上)した場合に最大透明度を示し、T1 (T1 <T2
以上T2 以下に加熱した後に急冷却(例えば50℃/秒
以上を指す)した場合、または、T1 以上に加熱した後
に徐冷却(例えば50℃/秒未満を指す)した場合それ
ぞれの場合に最少透明度を示すという、熱履歴−透明度
特性を有するものとなる。この熱履歴−透明度特性を図
2に示した。従来の可逆性感熱記録媒体では透明温度を
形成する場合特定の温度T0 を印加するしかなかったこ
とと比べると、第一発明の可逆性感熱記録媒体は従来の
可逆性感熱記録媒体に比べ透明状態を形成出来る温度範
囲が大幅に広いものであることが分かる。また、白濁状
態を形成する温度範囲もT1 以上であるというように実
用上問題がないものである。しかも、冷却速度の制御に
より透明状態及び白濁状態が形成出来、かつ、T1 の温
度までは白濁状態の変化の少ない新規の可逆性感熱記録
媒体である。なお、T1 及びT2 の温度は使用するマト
リクス材及び有機低分子物質により決定される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の第一及び第
二発明の実施例についてそれぞれ説明する。なお、説明
に用いる各図はこの発明が理解できる程度に概略的に示
してあるにすぎない。また、以下の実施例で述べる使用
材料および数値的条件はこの発明の範囲内の単なる一例
にすぎず、従って、この発明がこれら使用材料および数
値的条件にのみ限定されるものでないことは理解された
い。
【0018】1.第一発明(可逆性感熱記録媒体)の実
施例の説明 1−1.実施例1 図1〜図3はこの発明の可逆性感熱記録媒体(以下、
「媒体」と略称することもある。)の実施例の説明に説
明に供する図である。ただし、この実施例1ではカード
状の媒体の例を示している。そして、特に図1はカード
状の媒体11の要部説明に供する断面図、図2はこの発
明の可逆性感熱記録媒体(カード、ラベル等にかかわら
ず)に具わる可逆性感熱記録層21(図1参照)の熱履
歴に対する透明度変化の特性を示した図、図3はカード
状の媒体11(ここでは○○カードと称している。)の
平面図である。ただし、このカード状の媒体11の場
合、カード中の一部分に可逆性感熱記録層21を局所的
に形成して可逆性感熱記録領域(以下、「記録領域)と
もいう。)11xを構成しそれ以外には画像情報11y
の一例としての「○○○カード」、「現在の残高」等が
印刷してある例を示している。なお、この発明でいう画
像情報は、この例のように印刷された情報のみでなく例
えば記録領域11x中に形成される文字や図形等が含ま
れる場合があつても良い。
【0019】この実施例のカード状の可逆性感熱記録媒
体11は、裏面に磁気記録層または光記録層(図中13
で示す。)を具えた支持体15と、該支持体15の表面
に支持体15側から順に設けられた着色層または反射層
(図中17で示す。)と、エンハンス層19と、可逆性
感熱記録層21と、保護層23とを具える。
【0020】ここで、磁気記録層は磁気手段により情報
の記録が出来る層であり、光記録層は光手段により情報
の記録ができる層のことである。いずれも従来公知の任
意好適な材料で構成出来る。
【0021】また、支持体15の構成材料としては、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリビニルアル
コール、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホ
ン、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリエーテル
サルファン、ポリブタジエン、ポリイミド等のプラスチ
ックや、紙、合成紙等の紙類や、熱伝導率の良い無機繊
維紙、セラミックスシート、金属シート、または、カー
ボン粉や金属粉等を分散させたプラスチックスシート
等、設計に応じた種々のものを用いることができる。こ
の実施例では、ポリエステルで支持体15を構成してい
る。また、支持体15の厚さは、可逆性感熱記録媒体が
カード状のものなのか、ラベル状のものなのか、シート
状のものなのか等の媒体の形態、及び、可逆性感熱記録
層を支持するに必要な厚さ等を主に考慮して決定すれば
良い。具体的には例えば25μm〜1mmの範囲の値と
することができる。この実施例では、支持体15の厚さ
を200μmとしている。
【0022】また、層17を反射層とする場合、該反射
層は例えばアルミニウム、銀、銅その他の好適な金属膜
で構成出来る。該反射層は塗布法、蒸着法、スパッタ法
など好適な方法で形成出来る。また、層17を着色層と
する場合、該着色層は黒色、赤色、青色、緑色など任意
好適な着色層とできる。反射層及び着色層いずれも、印
字において感熱記録層21の一部を印字文字に応じて透
明状態としたときに、該透明部を通して反射層の反射光
または着色層からの色を見る人の目に認識させるための
ものである。なお、支持体15自体が反射層または着色
層を兼ねるよう構成しても良い。
【0023】また、エンハンス層19は、当該可逆性感
熱記録層に透明部を選択的に形成した際に透明部と、透
明とならなかった部分(白濁部)とのコントラストを高
める働きをするものである。エンハンス層19の構成材
料としては、可視光に対し透明なもの、例えば、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、
ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホン、フ
ッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルサルフ
ァン、ポリブタジエン、UV(紫外線)硬化型の樹脂な
どを挙げることができる。また、エンハンス層を空気層
(空隙)自体で構成しても良い。
【0024】また、保護層23は、主に可逆性感熱記録
層21が加熱手段(図示せず)などを接触させた際に損
傷されることを防止するためのものである。保護層23
の構成材料としては、主に可視光に対し透明でかつ加熱
手段に対する耐熱性、耐摩耗性などを有するものであれ
ば種々のものを用いることができる。たとえば、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、
ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホン、フ
ッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルサルフ
ァン、ポリブタジエン、UV(紫外線)硬化型の樹脂な
どを挙げることができる。保護層23の厚さは、加熱手
段からの熱を可逆性感熱記録層21に伝えることが出来
かつ保護層としての機能が得られる好適な厚さとすれば
良い。例えば、1〜15μm程度の厚さと出来る。
【0025】次に、可逆性感熱記録層21をこの実施例
1では以下に説明するように構成する。すなわち、マト
リクス材として、ポリビニルアセタール(積水化学工業
(株)のエスレックKS−1(商品名))を用意する。
有機低分子物質として、炭素数が少なくとも10である
モノカルボン酸の1種であるメリシン酸(炭素数が30
のモノカルボン酸。)を用意する。そして、エスレック
KS−1を5重量部と、メリシン酸を3重量部とを、5
0重量部のテトラヒドロフラン(以下、THFともい
う。)に溶解させて実施例1の感熱記録材料の塗布溶液
を調製する。そして、エンハンス層19までを形成した
支持体15の該エンハンス層19上にバーコート法によ
り該塗布溶液を塗布する。ただし、ここでは、エンハン
ス層19の、図3の記録領域11xに相当する部分上に
のみ、塗布溶液を塗布している。次に、この試料を大気
雰囲気中で120℃の温度で乾燥させる。この乾燥時間
は溶剤であるTHFを除去できる時間とする。
【0026】この実施例1の感熱記録層21は、図2に
示したように、これをT2 以上に加熱した後に急冷却
(この場合、50℃/秒以上を指す)した場合に最大透
明度を示し、T1 以上T2 (T1 <T2 )以下に加熱し
た後に急冷却(この場合、50℃/秒以上を指す)した
場合、または、T1 以上に加熱した後に徐冷却(この場
合50℃/秒未満を指す)した場合それぞれの場合に最
少透明度を示すというような、熱履歴−透明度特性を示
すものであり、かつ、T1 =90℃、T2 =120℃を
示すものであることが分かった。なお、図2中において
RTとは室温を意味する。また、着色層17を黒色とし
た場合のこの可逆性感熱記録媒体11での印字結果にお
ける白濁部と透明部との濃度をマクベス濃度計RD92
0によりそれぞれ測定したところ、白濁部OD=0.5
0、透明部OD=1.50というように、高コントラス
トの記録が可能な媒体であることが分かった。また、記
録の書き込み及び消去を1度ずつ行なう処理を1サイク
ルとしこの処理を100サイクル繰り返しても、白濁部
及び透明部それぞれの濃度は初期値(白濁部OD=0.
50、透明部OD=1.50)に対し変化しないことが
分かった。また、書き込み(印字)に必要なエネルギ
は、通常の感熱記録紙に印字を行なう場合に必要とされ
るエネルギと同じ位例えば0.25mJ/dots、1
msecであることが分かった。なお、上述した各印字
実験は加熱手段としてサーマルヘッドを用い構成した後
述の第二発明の装置40(図6参照)により行なってい
る(詳細は後述する。)。
【0027】1−2.実施例2 次に、有機低分子物質として、炭素数が少なくとも10
であるモノカルボン酸の1種であるメリシン酸と、炭素
数が少なくとも10であるジカルボン酸の1種であるオ
クタデカンニ酸(炭素数が18のジカルボン酸。)とを
混合して用いた例を説明する。具体的には、実施例1に
おいてメリシン酸を3重量部用いていた代わりに、メリ
シン酸を2重量部及びオクタデカンニ酸を1重量部それ
ぞれ用い、それ以外は実施例1と同様にして、実施例2
の塗布溶液を調製する。そして、実施例1と同様にして
該塗布溶液の塗布及び塗布した皮膜の乾燥を行なう。た
だし、この実施例2では媒体の形態は図4に示したよう
なラベル状の媒体30(ここでは工程管理ラベルの例)
としている。しかも、該ラベル状の媒体30は、可逆性
感熱記録層による記録領域30a〜30dを局所的にそ
れぞれ有したものでかつ、それ以外の部分は別途に画像
情報の印刷が可能な印刷面30xとされたものとしてあ
る。記録領域30a〜30dは塗布溶液の塗布時に該当
部分に塗布溶液を選択的に塗布することにより形成出来
る。また、特に記録領域30dはバーコードを可逆的に
記録できる領域である例を示してある。
【0028】この実施例2のマトリクス材及び有機低分
子物質の組み合わせに係る可逆的感熱記録媒体30は、
図2に示した傾向の特性であって、T1 =95℃、T2
=120℃となる特性を示すものであることが分かっ
た。また、着色層17を黒色とした場合のこの可逆性感
熱記録媒体30での印字結果における白濁部と透明部と
の濃度をマクベス濃度計RD920によりそれぞれ測定
したところ、白濁部OD=0.55、透明部OD=1.
50というように、高コントラストの記録が可能な媒体
であることが分かった。また、記録の書き込み及び消去
を1度ずつ行なう処理を1サイクルとしこの処理を10
0サイクル繰り返しても、白濁部及び透明部それぞれの
濃度は初期値(白濁部OD=0.55、透明部OD=
1.50)に対し変化しないことが分かった。
【0029】1−3.実施例3 次に、有機低分子物質として、炭素数が少なくとも10
であるモノカルボン酸の1種であるノナコサン酸(炭素
数が29のもの。)と、同じくヘントリアコンタン酸
(炭素数が31のもの。)と、同じくトリトリアコンタ
ン酸(炭素数が33のもの)と、炭素数が少なくとも1
0であるモノカルボン酸の誘導体の1種であるオクタコ
サノール(炭素数が18でかつアルコールとしての誘導
体)とを混合して用いた例を説明する。具体的には、実
施例1においてメリシン酸を3重量部用いていた代わり
に、ノナコサン酸を0.5重量部、ヘントリアコンタン
酸を1重量部、トリトリアコンタン酸をを1重量部、及
び、オクタコサノールを0.5重量部用い、それ以外は
実施例1と同様にして、実施例3の塗布溶液を調製す
る。そして、実施例3と同様にして該塗布溶液の塗布及
び塗布した皮膜の乾燥を行なう。ただし、この実施例3
では媒体の形態は図5に示したようなシート状の媒体3
5としてある。
【0030】この実施例3のマトリクス材及び有機低分
子物質の組み合わせに係る可逆的感熱記録媒体35は、
図2に示した傾向の特性であって、T1 =90℃、T2
=120℃となる特性を示すものであることが分かっ
た。また、着色層17を黒色とした場合のこの可逆性感
熱記録媒体35での印字結果における白濁部と透明部と
の濃度をマクベス濃度計RD920によりそれぞれ測定
したところ、白濁部OD=0.55、透明部OD=1.
50というように、高コントラストの記録が可能な媒体
であることが分かった。また、この実施例3の可逆性感
熱記録媒体35はファクシミリ装置で使用されている感
熱記録紙の代わりにファクシミリ装置(ここでは沖電気
工業(株)社製のOKIFAX、OF−52Aを用い
た。)にセットして使用して通常の記録が行なえるもの
であることが分かった。また、フファクシミリ装置によ
る記録が終了した媒体35は、槽内温度を130℃の温
度に制御してある循環式の恒温槽を用いることにより全
面白濁状態に戻すことが可能であることが分かった。さ
らに、ファクシミリ装置による記録と恒温槽による消去
とを100回ずつ繰り返しても、白濁部及び透明部それ
ぞれの濃度は初期値(白濁部OD=0.55、透明部O
D=1.50)に対し変化しないことが分かった。
【0031】2.第二発明(情報書き込み装置)の実施
例の説明 図6は実施例の情報書き込み装置40の構成を示したブ
ロック図、図7はこの装置40を用いてのカード状の媒
体11(実施例1の媒体)への情報書き込み手順の一例
を示した流れ図である。以下、これら図を参照して第二
発明の実施例について説明する。
【0032】この実施例の情報書き込み装置40は、可
逆性感熱記録媒体(ここではカード状の媒体11)の挿
入口及び返却口41と、媒体11から該媒体が現在有し
ている情報を読み取るための情報読み取り部43と、媒
体10に備わる感熱記録層21(図1参照)の情報の一
部または全部を消去するための情報消去部45と、情報
読み取り部43で読み取った情報及び外部からの情報に
基づいて感熱記録層21に新たに情報を記録するための
情報記録部47と、少なくとも挿入口及び返却口41、
情報読み取り部43、情報消去部45並びに情報記録部
47間において媒体11を任意に搬送するための搬送機
構49a〜49e(ここではローラ49a〜49d及び
ベルト49e)とを具える。
【0033】ここでこの実施例の場合は挿入口と返却口
とが兼用されている例を示している。もちろん、別々で
あっても良い。
【0034】また、情報読み取り部43は、この実施例
では、カード状の媒体11が磁気記録層を有していると
仮定し、磁気ヘッドを有したものとしている。さらにこ
こでは、情報として残高情報が記録されている例を示し
ている。挿入口41から挿入され(図7のステップ1参
照)た媒体11は搬送機構49aにより情報読み取り部
43に搬送される。媒体11の残高情報は、図3及び図
7に示したように、ここでは「2500円」の例である
ので、情報読み取り部43は磁気記録層13より残高2
500を読み取る(図7のステップ2参照。)。この残
高情報は図示しない外部制御系(例えばコンピュタ)に
送られる。なお、ここでいう情報は残高等の直接的な情
報でなくても良い。例えば、カード状の媒体11の認識
情報であっても良い。そして、この認識情報を別途に用
意されているコンピュタに照合しさらに該認識情報をキ
ーワードとして該コンピュタから該カード状の媒体11
の所有者の残高を出力してくるような情報読み取りであ
っても良い。また、この情報読み取り部43は更新され
た情報を媒体11の磁気記録層に書き込む機能も有して
いる(図7のステップ6参照。詳細は後述する。)。な
お、ここでは、磁気記録層に対応する情報読み取り部の
例を説明したが、情報読み取り部の構成はカード状の媒
体11の記録形態に対応した任意の構成と出来る。媒体
11が例えば光記録層を有するものである場合、情報読
み取り部を光情報を読み取ることが出来る構成としても
良い。媒体11が例えばバーコードによる情報記録形態
のものの場合は、情報読み取り部はバーコード読み取り
装置を具える構成とできるのである。
【0035】また、情報消去部45は媒体11に備わる
感熱記録層21の情報の全部または一部を消去するもの
である。ここで、感熱記録層21の情報の一部の消去と
は、例えば、図4の媒体30のごとく録領領域が複数あ
る媒体の場合でそのうちの一部の記録領域の記録を消去
する場合等である。この実施例の情報消去部45は、記
録領域11x(図3参照)の大きさに対応する面積を持
った板であって例えば130℃の温度程度に加熱される
板から成る消去スタンプで構成している。もちろん、こ
れは一例である。例えばヒートロール、抵抗加熱器、ま
たはサーマルヘッド等を用いた加熱治具で情報消去部4
5を構成しても良い。情報読み取り部43にあった媒体
11が、搬送機構49b,49c及び49dにより情報
消去部45に搬送されてくる。情報消去部45に搬送さ
れてきた媒体11の記録領域11xに対し130℃程度
に加熱されている消去スタンプが当てられる。さらに該
媒体11は徐冷される(50℃/秒未満の冷却具合で冷
却される。)。この結果。記録領域11xは白濁状態と
なるので情報消去が完了する(図7のステップ4)。
【0036】また、情報記録部47はここではサーマル
ヘッドを有した構成としてあり、媒体11の記録領域1
1xを選択的に加熱できるものとしてある。例えば、媒
体11の所有者が例えば500円を使用したという情報
が外部制御系に入力され(図7のステップ3)、さらに
外部制御系において2500−500という計算がなさ
れこの計算で得られる新たな残高「2000」が情報記
録部47に送られる。そして、情報消去部45から搬送
機構49d及び49cによって情報記録部47に搬送さ
れてきた媒体11に対し情報記録部47は媒体11の記
録領域11xにこの新たな残高「2000」を印字する
(図7のステップ5参照)。具体的にはサーマルヘッド
は例えば記録層21の記録可能温度範囲T2 以上(実施
例1の媒体11であれば120℃以上)の温度で媒体の
記録領域11xを印字しかつ急速に(50℃/秒以上の
冷却具合で)冷却する。この結果、記録領域11xの加
熱部分のみ「2000」というパターンで透明部とな
る。この透明部を通して着色層なり反射層なりが見える
ので記録領域11xに新たな残高を示す文字「200
0」が構成される。次に、媒体11は搬送機構49bに
より情報読み取り部43に搬送される。情報読み取り部
43は媒体11の磁気記録層の残高情報を磁気ヘッドに
より新たな残高情報に書き換える(図7のステップ6参
照)。
【0037】上記一連の処理が済んだ媒体11は搬送機
構49aによって返却口41に送られる(図7のステッ
プ7参照)。
【0038】なお、搬送機構をここでは4つのローラ4
9a〜49dとベルト49eとで構成していたが搬送機
構の構成はこれに限られず他の任意の構成とできる、ま
た、装置40内に媒体11を待機させるための待機領域
51(図6参照)を設け媒体11に対する各処理のタイ
ミング調整を図るようにしても良い。この実施例では待
機領域を設けている(図7のステップ3参照)。
【0039】この第二発明の情報書き込み装置によれ
ば、第一発明の可逆性感熱記録媒体の情報消去及び該媒
体への情報書き換えを自動的かつ効率的に行なえる。
【0040】上述においては、この出願の第一及び第二
発明の各実施例について説明したが、この発明はこれら
の実施例に限られない。例えば、第一発明の実施例では
可逆性感熱記録層の塗布液を必要領域のみに塗布する例
を説明したが場合によって(例えば製造上の都合等)支
持体全面に塗布するようにしても良い。また、図1の例
では、可逆性感熱記録層21と磁気記録層または光記録
層13とが重なるような配置関係を示しているが、磁気
記録層または光記録層13を設ける場合のその位置はこ
れい限られず設計に応じ支持体15の任意の面及び位置
に変更出来る。また、第一発明の実施例では反射層また
は着色層とエンハンス層とを具える例を示したが、これ
らを設けない場合があってもよく、また、いずれか一方
を具える場合があっても良い。また、第一発明の実施例
ではエンハンス層上に可逆性感熱記録層の塗布液を塗布
して媒体を製造する例を示したが、別途に可逆性感熱記
録層をシート状またはテープ状に作製しておき、それを
支持体側(例えばエンハンス層)に接着することで媒体
を製造しても良い。
【0041】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願の第一発明によれば、マトリクス材としてポリビ
ニルアセタールを用いたので、透明状態を形成する温度
範囲がT2 以上となる。従来では透明状態を得るには特
定の温度T0 を印加する必要があったことと比べると本
発明によれば透明状態を形成する温度が広い可逆性感熱
記録媒体が得られる。また、本発明では白濁状態を形成
する温度範囲がT1 以上(T1 <T2 )とできる。しか
も、冷却速度の制御により透明状態及び白濁状態が形成
でき、かつ、T1 の温度までは白濁状態の変化の少ない
新規の可逆性感熱記録媒体が得られる。このため、透明
状態或は白濁状態を形成する為の加熱手段の温度制御は
従来に比べ格段にラフにできる。したがって、サーマル
ヘッドのような簡単な熱的手段により情報記録及び消去
ができる。しかも、印字部が透明状態となるような印字
も容易に行なえる。
【0042】また、マトリクス材及び有機低分子物質の
選び方で上記T1 やT2 は90℃以上とできるから、高
温下(例えば夏の自動車内など)でも記録データの保持
性に優れる可逆性感熱記録媒体が得られる。
【0043】また、可逆性感熱記録層がフレキシブルな
ものとなるので、フレキシブルな可逆性感熱記録カー
ド、ラベル、シートの作製がおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の実施例1の可逆性感熱記録媒体の説
明に供する要部断面図である。
【図2】第一発明の可逆性感熱記録媒体の説明に供する
図であり、可逆性感熱記録層の熱履歴に対する透明度変
化の様子を示した特性図である。
【図3】第一発明の実施例1の可逆性感熱記録媒体(カ
ード状のもの)の説明に供する平面図である。
【図4】第一発明の実施例2の可逆性感熱記録媒体(ラ
ベル状のもの)の説明に供する平面図である。
【図5】第一発明の実施例3の可逆性感熱記録媒体(シ
ート状のもの)の説明に供する面図である。
【図6】第二発明の実施例の情報書き込み装置の構成を
示したブロック図である。
【図7】第二発明の実施例の装置での情報消去及び情報
書き換えの手順例を示した流れ図である。
【符号の説明】
11:実施例1の可逆性感熱記録媒体(カード状のも
の) 13:磁気記録層または光記録層 15:支持体 17:反射層又は着色層 19:エンハンス層 21:可逆性感熱記録層 23:保護層 11x:記録領域 11y:画像情報 30:実施例2の可逆性感熱記録媒体(ラベル状のも
の) 30a〜30d:記録領域 30x:印刷面(画像情報印刷面) 35:実施例3の可逆性感熱記録媒体(シート状のも
の) 40:第二発明の実施例の情報書き込み装置 41:媒体挿入口(返却口も兼ねる) 43:情報読み取り部 45:情報消去部 47:情報記録部 49a〜49d:搬送機構(ローラ) 49e:搬送機構(ベルト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 健之 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス材及び有機低分子物質を含み
    熱履歴により透明度が変化する可逆性感熱記録層を支持
    体上に具える可逆性感熱記録媒体において、 マトリクス材としてポリビニルアセタールを用いてある
    ことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体に
    おいて、 前記有機低分子物質として、炭素数が少なくとも10で
    あるモノカルボン酸、炭素数が少なくとも10であるジ
    カルボン酸、炭素数が少なくとも10であるモノカルボ
    ン酸の誘導体及び炭素数が少なくとも10であるジカル
    ボン酸の誘導体から選ばれる1以上のものを含むことを
    特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の可逆性感熱記録媒体に
    おいて、 炭素数が少なくとも10である前記モノカルボン酸の誘
    導体を、アミド、アミン、アニリド、アルコール、エス
    テル、ケトン、金属塩またはイミダゾールとしたことを
    特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の可逆性感熱記録材料に
    おいて、 炭素数が少なくとも10である前記ジカルボン酸の誘導
    体を、アミド、アミン、アニリド、アルコール、エステ
    ル、ケトン、金属塩またはイミダゾールとしたことを特
    徴とする可逆性感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体に
    おいて、 前記支持体を所定の着色を施したものとしたことを特徴
    とする可逆性感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体に
    おいて、 前記支持体と可逆性感熱記録層との間に着色層、反射層
    及びエンハンス層から選ばれる少なくとも1層を具えた
    ことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の可
    逆性感熱記録媒体において、 当該可逆性感熱記録媒体を、磁気により情報を記録する
    ための層及び光により情報を記録するための層の一方ま
    たは双方を具えたものとしたことを特徴とする可逆性感
    熱記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の可
    逆性感熱記録媒体において、 当該可逆性感熱記録媒体を、画像情報およびバーコード
    情報を有したものとしたことを特徴とする可逆性感熱記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の可
    逆性感熱記録媒体において、 当該可逆性感熱記録媒体がカード状であることを特徴と
    する可逆性感熱記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    可逆性感熱記録媒体において、 当該可逆性感熱記録媒体がラベル状であることを特徴と
    する可逆性感熱記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    可逆性感熱記録媒体において、 当該可逆性感熱記録媒体がシート状であることを特徴と
    する可逆性感熱記録媒体。
  12. 【請求項12】 マトリクス材及び有機低分子物質を含
    み熱履歴により透明度が変化する可逆性感熱記録層を支
    持体上に具える可逆性感熱記録媒体から、該媒体が現在
    有している情報を読み取るための情報読み取り部と、 前記可逆性感熱記録媒体の感熱記録層の情報の一部また
    は全部を消去するための情報消去部と、 該情報消去部で一部または全部の情報の消去が済んだ感
    熱記録層に前記情報読み取り部で読み取った情報及び外
    部からの情報に基づいて新たに情報を記録するための情
    報記録部と、 少なくとも前記情報読み取り部、情報消去部及び情報記
    録部間において可逆性感熱記録媒体を任意に搬送するた
    めの搬送機構とを具えたことを特徴とする情報書き込み
    装置。
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