JPH07180183A - 掘削作業機のキャビン構造 - Google Patents

掘削作業機のキャビン構造

Info

Publication number
JPH07180183A
JPH07180183A JP32765093A JP32765093A JPH07180183A JP H07180183 A JPH07180183 A JP H07180183A JP 32765093 A JP32765093 A JP 32765093A JP 32765093 A JP32765093 A JP 32765093A JP H07180183 A JPH07180183 A JP H07180183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
cabin
opening
closing
getting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32765093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3310745B2 (ja
Inventor
Toshihiko Inamata
敏彦 稲又
Tetsuhiro Ohashi
哲博 大橋
Takeshi Akiyama
健史 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd, Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP32765093A priority Critical patent/JP3310745B2/ja
Publication of JPH07180183A publication Critical patent/JPH07180183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3310745B2 publication Critical patent/JP3310745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、掘削作業機のキャビン構造に関す
る。 【構成】 昇降・回動自在な掘削部Eを取付けた略半円
状の旋回台2上に、キャビン本体6と乗降用扉16とを具
備するキャビンCを設け、同キャビンCを平面視で前記
旋回台2の外周から突出しないように構成し、さらに、
前記キャビン本体6と乗降用扉16の前後部に、前部開閉
リンク17及び後部開閉リンク18をそれぞれ設けて同乗降
用扉16を開扉位置から閉扉位置まで平行移動させて開閉
可能とすると共に、同乗降用扉16に開閉時の扉ロックを
行う開閉ロック機構Gを設け、同開閉ロック機構Gは、
閉扉位置では乗降用扉16の前部でロック可能に、開扉位
置では乗降用扉16の後部でロック可能に構成し、しか
も、同一のロック解除装置で開閉両扉位置でのロック解
除を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘削作業機のキャビン
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、掘削作業機は、昇降・回動自在な
掘削部を取付けた略半円状の旋回台上にキャビンを設
け、同キャビン内に操縦部や運転座席を収納した、キャ
ビン仕様のものや、操縦部や運転座席を開放状態にし、
屋根のみを取付けたキャノピ仕様のものがあった。
【0003】上記キャビン仕様のものでは、キャビン
は、通常キャビン本体と乗降用扉とを具備しており、同
乗降用扉はヒンジ式、もしくはスライド式による開閉構
造となっていた。
【0004】ところで、掘削作業機においては、キャビ
ンを設けてあっても乗降用扉を開放した状態で作業する
ことが多く、従って、開放状態では乗降用扉をロックす
る必要があった。
【0005】そこで、閉扉時のロック装置の他に、開放
時専用のロック装置を設けており、ヒンジ式であれば、
乗降用扉を略180 度開放した位置でキャビンの周壁に同
乗降用扉を掛止できるように開放時専用のロック装置を
設けており、また、スライド式であれば、乗降用扉の後
端に開放時専用のロック装置を設けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したキ
ャビン構造の開放時専用のロック装置は、ロックをする
場合でも解除する場合でも、作業者が機体から降りて操
作しなければならず極めて面倒であった。
【0007】また、上記構成では、例えば、狭い場所で
作業を行っている場合は、作業者がキャビンから降りる
スペースがないこともあり、この場合には乗降用扉の開
閉が不可能となってしまうという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
る掘削作業機のキャビン構造を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【発明が解決するための手段】本発明は、昇降・回動自
在な掘削部を取付けた略半円状の旋回台上に、キャビン
本体と乗降用扉とを具備するキャビンを設け、同キャビ
ンを平面視で前記旋回台の外周から突出しないように構
成し、さらに、前記キャビン本体と乗降用扉の前後部
に、前部開閉リンク及び後部開閉リンクをそれぞれ設け
て同乗降用扉を開扉位置から閉扉位置まで平行移動させ
て開閉可能とすると共に、同乗降用扉に開閉時の扉ロッ
クを行う開閉ロック機構を設け、同開閉ロック機構は、
閉扉位置では乗降用扉の前部でロック可能に、開扉位置
では乗降用扉の後部でロック可能に構成し、しかも、同
一のロック解除装置で開閉両扉位置でのロック解除を可
能としたことを特徴とする掘削作業機のキャビン構造に
係るものである。
【0010】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有
する。
【0011】(a) 上記前部開閉リンクの扉側支点の近傍
に弾性を有するストッパーを設け、開扉位置では、同ス
トッパーをキャビン本体の周壁に当接させて乗降用扉を
支持させながら、上記開閉ロック機構により、乗降用扉
の後部でロックするように構成した。
【0012】(b) 上記乗降用扉を透明なガラスで形成す
ると共に、同乗降用扉の内側面に、上下にそれぞれ透明
部を残してコーティングを施して上下窓部とコート部と
を形成し、両窓部の境界をなす帯状コート部には、任意
な文字形状に形成した透明文字部を設けると共に、内側
から色彩板を取付けた。
【0013】(c) 上記キャビンに、上下2分割式のフロ
ントガラスを設けると共に、上部・下部ガラスのラップ
個所に、それぞれ、ブラシ付縁ゴムを取付け、しかも、
同ブラシ付縁ゴムを透明な素材で形成した。
【0014】(d) 上記フロントガラスを平板状に形成す
ると共に、上下スライド自在に構成し、同フロントガラ
スを、平明視で湾曲状に形成したキャビン本体の前部左
右側壁に、キャビン本体の内方へ一定の段差を設けて嵌
装した。
【0015】(e) 上記キャビン本体に、乗降用扉の反対
側にサイドガラスを設けると共に、同サイドガラスをキ
ャビン本体の周壁と同様に湾曲状に形成し、しかも、同
サイドガラスの湾曲部内側に形成される平面視略半月状
空間内に収納部を設けた。
【0016】
【実施例】以下、添付図に基づいて、本発明の実施例を
具体的に説明する。
【0017】図1は本発明に係るキャビン構造を有する
掘削作業機の側面図、図2は同平面図、図3はキャビン
の斜視図、図4はキャビン構造を示す要部の側面視によ
る説明図、図5は同平面視による説明図である。
【0018】図1及び図2に示すように、掘削作業機A
は、クローラ式の走行装置1の中央部に、旋回軸受3を
介して略半円状の旋回台2を取付け、同旋回台2の上
に、原動機や燃料タンク等(図示せず)を収納した湾曲
形成面を有するボンネットBを配設している。
【0019】また、旋回台2の前部中央には、掘削部連
結具8を突設し、同連結具8に、掘削作業を行うための
バケット10やブーム11、アーム12等を支持するためのブ
ームブラケット9を取付け、同ブラケット9を介して、
掘削部Eを昇降・回動自在に連結している。
【0020】なお、図1中、10a はバケットシリンダ、
11a はブームシリンダ、12a はアームシリンダ、13は排
土作業及びスタビライザ機能を有するブレード、14は同
ブレード13を昇降するための作動シリンダである。
【0021】また、図2に示すように、進行方向に対し
て左側部にキャビンCを設けており、同キャビンC内に
操縦部及び運転席等を収納配設している。
【0022】キャビンCは、フロントガラス7やサイド
ガラス15等を具備するキャビン本体6と乗降用扉16とか
ら構成しており、しかも、キャビン本体6は、キャビン
Cが平面視で前記旋回台2の外周から突出しないよう
に、平面視で略円弧状の周壁により構成している。
【0023】本実施例における掘削作業機Aの構成は上
記した通りであり、以下、本発明の要旨となる構成につ
いて詳述する。
【0024】本発明の要旨となるのは、上記構成の掘削
作業機Aにおいて、上記キャビン本体6と乗降用扉16の
前後部に、前部開閉リンク17及び後部開閉リンク18をそ
れぞれ設けて同乗降用扉16を開扉位置から閉扉位置まで
平行移動させて開閉可能とすると共に、同乗降用扉16に
開閉時の扉ロックを行う開閉ロック機構Gを設け、同開
閉ロック機構Gは、閉扉位置では乗降用扉16の前部でロ
ック可能に、開扉位置では乗降用扉16の後部でロック可
能に構成し、しかも、同一のロック解除装置で開閉両扉
位置でのロック解除を可能としたキャビン構造にある。
【0025】即ち、図4〜図6に示すように、上記前部
開閉リンク17は、キャビン本体6に設けた扉取付開口6a
の上縁部と乗降用扉16の前側上部とを連結する上部リン
ク17a と、前記扉取付開口6aの下縁部と乗降用扉16の前
側下部とを連結する下部リンク17b とで構成している。
なお、20a は同開閉ボタン20を設けた扉把手、25は各リ
ンク17a,17b の扉側支点、26はキャビン側支点である。
【0026】また、後部開閉リンク18は、キャビン本体
6の後側部と乗降用扉16の後端とをキャビンCの全高の
中程の位置で連結している。
【0027】かかる前部開閉リンク17と後部開閉リンク
18とにより、乗降用扉16は開扉位置から閉扉位置まで平
行移動させて開閉動作を行うようにしている。
【0028】また、開閉ロック機構Gは、乗降用扉16の
裏側に配設しており、図5及び図6に示すように、閉扉
位置では乗降用扉16の前部でロック可能に、開扉位置で
は乗降用扉16の後部でロック可能なように、乗降用扉16
を横切るように連結ロッド23で前部ロック21と後部ロッ
ク22とを連動連結している。
【0029】さらに、ロック解除装置として、乗降用扉
16の前部の外側に設けた開閉レバー19と内側(運転席
側)に設けた開閉ボタン20とを、リンク機構を介してそ
れぞれ上記開閉ロック機構Gに連動連結している。
【0030】前部ロック21は、キャビン本体6側に設け
た前部ロックピン21a と乗降用扉16側に設けた前部フッ
ク21b とが係合するように構成すると共に、後部ロック
22は図5に示すように、前部ロック21と同様にキャビン
本体側6に設けた後部ロックピン22a と後部フック22b
とが係合するように構成している。
【0031】また、前記開閉レバー19、及び、開閉ボタ
ン20の操作によって、前部フック21b と後部フック22b
とが連結ロッド23介して係合方向及び係合解除方向に同
時に回動可能としている。
【0032】なお、前部ロック21、及び、後部ロック22
の構成について簡単に説明すると、図6において、21c
は開閉レバー19に連動し、支点21d を中心に回動する回
動レバー、21e は同回動レバー21c の回動により揺動す
るノッチアームであり、同ノッチアーム21e の揺動によ
って前部フック21b が前部ロックピン21a と係合・脱係
したりする。
【0033】また、21f は開閉ボタン20の操作に連動し
て進退自在に作動するプッシャーであり、同プッシャー
21f は上記回動レバー21c を回動させることができる。
また、22d は連結ロッド23の後部端に連結する後部ノッ
チアームであり、同ノッチアーム22d の揺動によって後
部フック22b が後部ロックピン22a と係合・脱係したり
することになる。
【0034】なお、30は乗降用扉16の内側面に設けた金
属製の補強板であり、同乗降用扉16の縁部全周、及び、
上記帯状コート部34にかけて取付けている。そして、帯
状コート部34においては、ビス30a により一部を着脱可
能に構成し、開閉ロック機構Bのメンテナンスを行える
ようにしている。
【0035】上記構成により、作業者は乗車する場合は
開閉レバー19を操作し、下車する場合は開閉ボタン20を
操作して乗降用扉16の開閉を行うことができ、しかも、
開扉位置では、同乗降用扉16を容易にロックすることが
可能となる。
【0036】従って、作業者は一度の開扉操作で乗降用
扉16の開扉位置でのロックが可能となると共に、開扉状
態の乗降用扉16を、キャビンC内からも容易に閉扉する
ことが可能となり、利便性が著しく向上する。
【0037】ところで、上記後部ロックピン22a は、乗
降用扉16の閉扉位置において、後部フック22b に確実に
係合可能な位置となるように、キャビン本体6に突設し
たロックピンステー24に取付けている(図4及び図5参
照)。
【0038】また、本発明に係るキャビン構造では、上
記前部開閉リンク17の扉側支点25の近傍に弾性を有する
ストッパー27を設け、開扉位置では、同ストッパー27を
キャビン本体6の周壁に当接させて乗降用扉16を支持さ
せながら、上記開閉ロック機構Gにより、乗降用扉16の
後部でロックするように構成したことにも特徴を有す
る。
【0039】即ち、本実施例では図4に示すように、乗
降用扉16の内側で、前部開閉リン17を構成する上部リン
ク17a 及び下部リンク17b の扉側支点25,25 のやや後方
に位置するようにストッパー27,27 を取付けている。
【0040】同ストッパー27は、先端側を弾性体27a で
形成しており、開扉位置では、同ストッパー27,27 がキ
ャビン本体6の周壁に当接するようにしている。
【0041】しかも、上記した後部ロック22でロックさ
れるときに、同ストッパー27,27 の弾性体27a,27a はは
収縮方向に変形した状態となって反発力が蓄えられてい
るので、ロック解除を行って乗降用扉16を閉じようとす
る際には、かかる反発力により閉動作に要する力が軽減
され、乗降用扉16の閉動作がスムーズとなる。従って、
狭い場所等で手の動きに制限があったとしても、乗降用
扉16を容易に閉じることができる。
【0042】また、本発明は、上記乗降用扉16を透明な
ガラスで形成すると共に、同乗降用扉16の内側面に、上
下にそれぞれ透明部を残してコーティングを施して上下
窓部31,32 とコート部33とを形成し、両窓部31,32 の境
界をなす帯状コート部34には、任意な文字形状に形成し
た透明文字部35を設けると共に、内側から色彩板36を取
付けたことにも特徴を有する。
【0043】即ち、乗降用扉16を透明な一枚ガラスで形
成すると共に、コーティングは黒色のセラミックコート
とし、上記両窓部31,32 を除いて、乗降用扉16の略全面
にわたりコーティングを施し、かかるコート部33内に、
前部・後部開閉リンク17,18、開閉ロック機構G、ロッ
ク解除装置等を配設して、外部から見えないようにして
いる。
【0044】また、図3に示すように、一部をコーティ
ングを施さずに透明のまま残して形成した上窓部31と下
窓部32の間の境界部分を帯状コート部34とし、同帯状コ
ート部34には、例えば、社名や機体愛称などを表示する
透明文字部35を形成している。
【0045】さらに、図7に示すように、同透明文字部
35を着色文字のようにするために、同文字部35を覆うよ
うに色彩板36を扉内側から取付け、外部からは着色され
た文字のように読み取れるようにしている。
【0046】従って、文字が読み易く、しかも、例え
ば、ステッカーやシール等のようなものを乗降用扉16の
外側に貼付する必要がないので、剥がれたりすることが
ないので美観を恒久的に保つことができる。
【0047】また、かかる帯状コート部34で前記した開
閉ロック機構Gを外部から見えないように目隠し可能と
なり、また、他のコート部33によって、例えば、前部開
閉リンク17の扉側支点25,25 等も外部から見えないよう
にできるので、外観状の見栄えを良くすることができ
る。
【0048】ところで、本実施例においては、上記のよ
うに構成した乗降用扉16の全周にシールを施し、防水・
防音性を高めている。
【0049】また、本発明は、上記キャビンCに設けた
フロントガラス7を、上下2分割式とし、かかる上部・
下部ガラス7a,7b のラップ個所に、それぞれ、ブラシ付
縁ゴム37を取付け、しかも、同ブラシ付縁ゴム37を透明
な素材で形成したことにも特徴を有する。
【0050】即ち、図8及び図9に示すように、フロン
トガラス7を上下2分割とし、それぞれ、上下スライド
自在に構成しているが、上部ガラス7aと下部ガラス7bと
のラップ個所にはブラシ付縁ゴム37を取付け、両ガラス
7a,7b 間の間隙から隙間風やゴミ、虫等の侵入を防止し
ている。
【0051】しかし、一般に、かかるブラシ付縁ゴム37
は黒色等のものであり、運転する作業者にとっては視界
を遮ることになり、しかも、目障りであった。そこで、
本発明ではブラシ縁付ゴム37を透明な素材で形成し、前
方視界を確保して視認性を高めると共に、目障り感をな
くし、安全な運転、作業を行えるようにしている。
【0052】また、本実施例では、同ブラシ付縁ゴム37
のブラシ部37a についても、透明な樹脂等で形成してい
る。
【0053】また、上記フロントガラス7を平板状に形
成すると共に、上下スライド自在に構成し、同フロント
ガラス7を、平明視で湾曲状に形成したキャビン本体6
の前部左右側壁61,62 に、キャビン本体6の内方へ一定
の段差dを設けて嵌装したことにも特徴を有する。
【0054】即ち、図3及び図5に示すように、フロン
トガラス7の上部・下部ガラス7a,7bを平板ガラスで形
成すると共に、キャビン本体6の前部左右側壁61,62 に
上記した窓枠7cを形成し、同窓枠7cにフロントガラス7
を嵌装している。しかも、キャビン本体6自体は湾曲状
に形成されているのに対し、フロントガラス7を平板状
とし、キャビン本体6の内方へ一定の段差dを設けて嵌
装しているものである。
【0055】かかる構成により、掘削部Eを旋回させた
りする場合、油圧配管等がフロントガラス7と干渉する
ことを防止でき、また、上記前部左右側壁61,62 がサン
バイザーの機能を果たし、斜め方向からの光を遮って、
運転者の視界を良好に保つことができる。
【0056】なお、図8においてWはワイパー機構、38
はワイパー機構Wのワイパーブレード、39は同ブレード
38のブレード保持部であり、キャビン本体6の前部左側
壁61の上部に設けられている。
【0057】同ブレード保持部39は、例えば、運転者が
換気等のためにフロントガラス7の上部ガラス7aを下げ
て下方へ収納してキャビン6の前部を開放した場合に、
ワイパーブレード38は上部ガラス7a側に付勢されている
ので同上部ガラス7aがなければワイパーブレード38はキ
ャビン6内へ入り込んだ状態となる。
【0058】かかる状態では運転者にとって邪魔になる
ので、キャビン本体6の前部左側壁61の上部にブレード
保持部39を取付け、同係合部39にワイパーブレード38を
係合させて支えるようにしている。
【0059】さらに、本発明に係るキャビン構造の特徴
として、上記キャビン本体6に、乗降用扉16の反対側に
設けたサイドガラス15を、キャビン本体6の周壁と同様
に湾曲状に形成し、しかも、同サイドガラス15の湾曲部
内側に形成される平面視略半月状のサイド空間内に収納
部41を設けている。
【0060】これは、図5に示すように、サイドガラス
15をキャビン本体6の周壁と同様な曲率で円弧状に湾曲
形成してキャビンCとしての全体の調和を保ちながら美
観を損なうことがないようにし、さらに、同サイドガラ
ス15の湾曲部と同ガラス15の前後端部との間に形成され
る略半月状空間に小物入れ等の収納部41を設けている。
【0061】かかる収納部41を上記略半月状空間内に設
けたことにより、運転席側の空間を狭めることなくゆっ
たりとした居住空間を確保しながら、かつ、便利な収納
部41をキャビンC内に設けることができることになる。
従って、運転者の居住性が大幅に改善され、作業能率の
向上を図ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下の効果を奏する。
【0063】作業者は乗車する場合は外側から、下車
する場合は内側からロック解除装置を操作して乗降用扉
の開閉を行うことができ、しかも、開扉動作を行うだけ
で、開扉位置で同乗降用扉を容易にロックすることが可
能となる。
【0064】従って、作業者は一度の開扉操作で乗降用
扉の開扉位置でのロックが可能となると共に、開扉状態
の乗降用扉を、キャビン内からも容易に閉扉することが
可能となり、利便性が著しく向上する。
【0065】前部開閉リンクの扉側支点の近傍に設け
た弾性を有するストッパーにより、ロック解除を行って
乗降用扉を閉じようとする際には、上記ストッパーの反
発力により閉動作に要する力が軽減され、乗降用扉の閉
動作がスムーズとなる。従って、狭い場所等で手の動き
に制限があったとしても、乗降用扉を容易に閉じること
ができる。
【0066】上記乗降用扉を透明なガラスで形成する
と共に、同乗降用扉の内側面に、上下にそれぞれ透明部
を残してコーティングを施して上下窓部とコート部とを
形成し、両窓部の境界をなす帯状コート部には、任意な
文字形状に形成した透明文字部を設けると共に、内側か
ら色彩板を取付けたことにより、文字が読み易く、しか
も、例えば、ステッカーやシール等のようなものを乗降
用扉の外側に貼付する必要がなく、しかも、剥がれたり
することがないので美観を恒久的に保つことができる。
【0067】さらに、かかる帯状コート部で前記した開
閉ロック機構を外部から見えないように目隠しすること
が可能となり、また、他のコート部によって、例えば、
前部開閉リンクの扉側支点等も外部から見えないように
でき、外観状の見栄えを良くすることができる。
【0068】上下2分割式のフロントガラスにおける
上部・下部ガラスのラップ個所に、それぞれ、ブラシ付
縁ゴムを取付け、しかも、同ブラシ付縁ゴムを透明な素
材で形成したことにより、前方視界を確保して視認性を
高めると共に、目障り感をなくし、安全な運転、作業を
行うことができる。
【0069】上記フロントガラスを平板状に形成し、
同ガラスを、平明視で湾曲状に形成したキャビン本体の
前部左右側壁に、キャビン本体の内方へ一定の段差を設
けて嵌装したことにより、掘削部を旋回させたりする場
合、油圧配管等がフロントガラスと干渉することを防止
できる。また、上記前部左右側壁がサンバイザーの機能
を果たし、斜め方向からの光を遮って、運転者の視界を
良好に保つことができる。
【0070】乗降用扉の反対側にサイドガラスを設け
ると共に、同サイドガラスをキャビン本体の周壁と同様
に湾曲状に形成し、しかも、同サイドガラスの湾曲部内
側に形成される平面視略半月状空間内に収納部を設けた
ことにより、運転席側の空間を狭めることなくゆったり
とした居住空間を確保しながら、かつ、便利な収納部を
キャビン内に設けることができることになる。従って、
運転者の居住性が大幅に改善され、作業能率の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビン構造を有する掘削作業機
の側面図である。
【図2】同掘削作業機の平面図である。
【図3】キャビンの斜視図である。
【図4】本発明に係るキャビン構造の要部を示す側面視
による説明図である。
【図5】同平面視による説明図である。
【図6】開閉ロック機構の説明図である。
【図7】図4のI−I線における断面図である。
【図8】フロントガラスの正面視による説明図である。
【図9】同I−I線における断面図である。
【符号の説明】
A 掘削作業機 C キャビン E 掘削部 G 開閉ロック機構 2 旋回台 6 キャビン本体 7 フロントガラス 7a 上部ガラス 7b 下部ガラス 15 サイドガラス 16 乗降用扉 17 前部開閉リンク 18 後部開閉リンク 25 扉側支点 27 ストッパー 31 上窓部 32 下窓部 33 コート部 34 帯状コート部 35 透明文字部 36 彩色板 37 ブラシ付縁ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 健史 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降・回動自在な掘削部(E) を取付けた
    略半円状の旋回台(2) 上に、キャビン本体(6) と乗降用
    扉(16)とを具備するキャビン(C) を設け、同キャビン
    (C) を平面視で前記旋回台(2) の外周から突出しないよ
    うに構成し、さらに、前記キャビン本体(6) と乗降用扉
    (16)の前後部に、前部開閉リンク(17)及び後部開閉リン
    ク(18)をそれぞれ設けて同乗降用扉(16)を開扉位置から
    閉扉位置まで平行移動させて開閉可能とすると共に、同
    乗降用扉(16)に開閉時の扉ロックを行う開閉ロック機構
    (G) を設け、同開閉ロック機構(G) は、閉扉位置では乗
    降用扉 (16)の前部でロック可能に、開扉位置では乗降
    用扉(16)の後部でロック可能に構成し、しかも、同一の
    ロック解除装置で開閉両扉位置でのロック解除を可能と
    したことを特徴とする掘削作業機のキャビン構造。
  2. 【請求項2】 上記前部開閉リンク(17)の扉側支点(25)
    の近傍に弾性を有するストッパー(27)を設け、開扉位置
    では、同ストッパー(27)をキャビン本体(6) の周壁に当
    接させて乗降用扉(16)を支持させながら、上記開閉ロッ
    ク機構(G) により、乗降用扉(16)の後部でロックするよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の掘削作業
    機のキャビン構造。
  3. 【請求項3】 上記乗降用扉(16)を透明なガラスで形成
    すると共に、同乗降用扉(16)の内側面に、上下にそれぞ
    れ透明部を残してコーティングを施して上下窓部(31),
    (32) とコート部(33)とを形成し、両窓部(31),(32) の
    境界をなす帯状コート部(34)には、任意な文字形状に形
    成した透明文字部(35)を設けると共に、内側から色彩板
    (36)を取付けたことを特徴とする請求項1または2記載
    の掘削作業機のキャビン構造。
  4. 【請求項4】 上記キャビン(C) に、上下2分割式のフ
    ロントガラス(7)を設けると共に、上部・下部ガラス(7
    a),(7b) のラップ個所に、それぞれ、ブラシ付縁ゴム(3
    7)を取付け、しかも、同ブラシ付縁ゴム(37)を透明な素
    材で形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の掘削作業機のキャビン構造。
  5. 【請求項5】 上記フロントガラス(7) を平板状に形成
    すると共に、上下スライド自在に構成し、同フロントガ
    ラス(7) を、平明視で湾曲状に形成したキャビン本体
    (6) の前部左右側壁に、キャビン本体(6) の内方へ一定
    の段差(d) を設けて嵌装したことを特徴とする請求項4
    記載の掘削作業機のキャビン構造。
  6. 【請求項6】 上記キャビン本体(6) に、乗降用扉(16)
    の反対側にサイドガラス(15)を設けると共に、同サイド
    ガラス(15)をキャビン本体(6) の周壁と同様に湾曲状に
    形成し、しかも、同サイドガラス(15)の湾曲部内側に形
    成される平面視略半月状空間内に収納部(41)を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の掘削作
    業機のキャビン構造。
JP32765093A 1993-12-24 1993-12-24 掘削作業機のキャビン構造 Expired - Fee Related JP3310745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32765093A JP3310745B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 掘削作業機のキャビン構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32765093A JP3310745B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 掘削作業機のキャビン構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07180183A true JPH07180183A (ja) 1995-07-18
JP3310745B2 JP3310745B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=18201434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32765093A Expired - Fee Related JP3310745B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 掘削作業機のキャビン構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3310745B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006075095A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインのキャビン
US7040687B2 (en) 2002-08-29 2006-05-09 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine with door locking device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7040687B2 (en) 2002-08-29 2006-05-09 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine with door locking device
JP2006075095A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインのキャビン

Also Published As

Publication number Publication date
JP3310745B2 (ja) 2002-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101059289B1 (ko) 건설 기계
EP2679729B1 (en) Construction machine with cab construction
JPH07180183A (ja) 掘削作業機のキャビン構造
JP2930853B2 (ja) 小型バックホウの運転部
JP3263508B2 (ja) 掘削作業機のキャビン取付構造
JPH11100864A (ja) 旋回作業機のドア構造
JP3646483B2 (ja) 車両の窓またはドアの開閉装置
JP2000272346A (ja) キャブのスライドドア装置
JPH0517295Y2 (ja)
FR2843075A1 (fr) Agencement d'un ouvrant comportant deux modes d'ouverture a l'arriere d'un vehicule automobile
JP7399053B2 (ja) ドアクロージャ装置
JPS61191422A (ja) 自動車のル−フ構造
JP2002036957A (ja) 自動車のラゲッジルーム構造
JP4685275B2 (ja) 作業車の運転キャビン用サイドドア
JP3725758B2 (ja) 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
JP4021910B2 (ja) 建設機械の運転室
JP3023224B2 (ja) 自動車のドア構造
JPH10168941A (ja) 運転室付き作業機
JPH0349928Y2 (ja)
JPH08100443A (ja) 建設機械のキャブ
KR19980014369A (ko) 차량용 쿼터 윈도글라스의 개폐장치
JP2000096624A (ja) 旋回作業機
JPH07150591A (ja) 建設機械のキャビン
JPH0948245A (ja) 車両のバックドア
JP3834783B2 (ja) 自動車のバックドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees