JPH07179716A - 熱可塑性混合物 - Google Patents

熱可塑性混合物

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JPH07179716A JP6278548A JP27854894A JPH07179716A JP H07179716 A JPH07179716 A JP H07179716A JP 6278548 A JP6278548 A JP 6278548A JP 27854894 A JP27854894 A JP 27854894A JP H07179716 A JPH07179716 A JP H07179716A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリルもしくは
メチルメタクリレートまたはこれらのものの混合物の、
末端の炭素数1〜18のチオアルキル基を通して導入さ
れるイオウ含有率が1.15乃至3.95重量%であり、
固有粘度が2乃至15ml/g(ジメチルホルムアミド中
25℃で測定)であるイオウ含有ポリマーを含んでなる
熱可塑性混合物。 【効果】 熱可塑性加工においてABSポリマーの流動
性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、固有粘度2乃至15ml/g(D
MF中25℃で測定)およびイオウ含有率1.15乃至
3.95重量%を有する末端チオアルキル基を有するイ
オウ含有ポリマーを含んでなる熱可塑性混合物を提供す
る。
【0002】ABSポリマーは、高い衝撃強度、良好な
化学耐性および容易な加工性という、良好な組み合せの
特性を有している。これにも拘らず、高いゴム含有率を
有するABS混合物を用いるなどの如き特別の場合に
は、現代の加工技術の要求に対しては実用上不十分な、
熱可塑性材料の流動性しか得られないということも起り
得る。エチレンジアミンビスステアロイルアミドもしく
はステアリン酸カルシウムの如き低分子量流動助剤の添
加による処置では、しばしば、強度の逸損、熱時の寸法
安定性の低減または添加潤滑剤の移動がひき起される。
【0003】加工温度を高めることによる流動性の改善
は、ゴム相の部分熱酸化分解の代償のもとにやっと得る
ことができるというのが普通である。
【0004】従って、ABS熱可塑性樹脂の流動性を改
善するのに使用し得る熱可塑性材料にして、ABS特
性、殊に強度および熱時の寸法安定性に負の影響を有さ
ず、ゴム相の熱酸化分解に抗する熱可塑性材料を求める
需要が存在したのである。
【0005】本発明は、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニ
トリルもしくはメチルメタクリレートまたはこれらのも
のの混合物の、イオウ含有ポリマーにして、固有粘度2
乃至15ml/g、好ましくは3乃至12ml/g(DMF
中25℃で測定)およびイオウ含有率1.15乃至3.9
5重量%、好ましくは1.25乃至2.40重量%を有
し、それによって、混合されたイオウの少なくとも90
重量%が未満の炭素数1〜18のチオアルキル基の成分
として存在することからなる、イオウ含有ポリマーを提
供する。
【0006】上記イオウ含有ポリマーの好ましい例とし
て下記のものを挙げることができる。
【0007】上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン50乃至80重量部、好
ましくは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)ポリマー中1.15乃至3.95重量%のイオウ含有
率とするだけの重量部の炭素数1〜18のアルキルメル
カプタンもしくはその混合物 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン50乃至80重量部、好
ましくは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
至25重量部、好ましくは8乃至15重量部 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン25乃至75重量部、好
ましくは30乃至70重量部、 b)メチルメタクリレート25乃至75重量部、好まし
くは30乃至70重量部および c)ポリマー中1.15乃至3.95重量%のイオウ含有
率とするだけの重量部の、炭素数1〜18のアルキルメ
ルカプタンもしくはその混合物 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン25乃至75重量部、好
ましくは30乃至70重量部、 b)メチルメタクリレート25乃至75重量部、好まし
くは30乃至70重量部および c)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
至25重量部、好ましくは8乃至15重量部 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン10乃至60重量部、好
ましくは20乃至50重量部、 b)メチルメタクリレート10乃至60重量部、好まし
くは20乃至50重量部 c)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは5乃至27.5重量部および d)ポリマー中1.15乃至3.95重量%のイオウ含有
率とするだけの重量部の、炭素数1〜18のアルキルメ
ルカプタンもしくはその混合物 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン10乃至60重量部、好
ましくは20乃至50重量部、 b)メチルメタクリレート10乃至60重量部、好まし
くは20乃至50重量部、 c)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは5乃至27.5重量部および d)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
至25重量部、好ましくは8乃至15重量部 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;上記イオウ含有ポリマーにして、 a)メチルメタクリレート50乃至80重量部、好まし
くは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)ポリマー中1.15乃至3.95重量%のイオウ含有
率とするだけの重量部の、炭素数1〜18のアルキルメ
ルカプタンもしくはその混合物 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー;及び上記イオウ含有ポリマーにして、 a)メチルメタクリレート50乃至80重量部、好まし
くは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
至25重量部、好ましくは8乃至15重量部 からなる混合物を重合することによって製造されるイオ
ウ含有ポリマー。
【0008】上記イオウ含有ポリマーは、流動性の改善
のため、および熱酸化損傷に対してABSポリマーを保
護するために、組み合せ試剤として使用することができ
る。また本発明は、スチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル
もしくはメチルメタクリレートまたはこれらのものの混
合物の固有粘度2乃至15ml/g(ジメチルホルムアミ
ド中25℃で測定)を有するイオウ含有ポリマーを製造
するための方法にして、モノマーまたはモノマー混合物
を、(モノマーおよびメルカプタンの量の和を基準とし
て)Xがアルキルメルカプタン中の炭素原子の数を表わ
すものとして、(0.503x+1.222)重量%乃至
(1.728x+4.197)重量%の量の、炭素数1〜
18のアルキルメルカプタンもしくはその混合物の存在
下で重合させることを特徴とする方法を提供する。
【0009】またさらに本発明は、グラフトポリマー
A)、コポリマーB)およびポリマーC)を含有する熱
可塑性混合物にして、これらのものがスチレン、α−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、
アクリロニトリルもしくはメチルメタクリレートまたは
これらのものの混合物の、末端の炭素数1〜18のチオ
アルキル基を通して導入されるイオウ含有率が1.15
乃至3.95重量%であり、固有粘度が2乃至15ml/
g(ジメチルホルムアミド中25℃で測定)であるイオ
ウ含有ポリマーC)を、各々の場合に、グラフトポリマ
ーA)、コポリマーB)およびポリマーC)の混合物1
00重量部を基準として0.5乃至15重量部の量だけ
含有することを特徴とする、熱可塑性混合物を提供す
る。
【0010】上記熱可塑性混合物の好ましい例として下
記のものを挙げることができる。
【0011】上記熱可塑性混合物にして、ポリマーC)
が a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
スチレンまたはビニルトルエン50乃至80重量部、好
ましくは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
至25重量部、好ましくは8乃至15重量部 からなる混合物を重合することによって製造される熱可
塑性混合物;及び上記熱可塑性混合物にして、 A)1)1)スチレン、α−メチルスチレン、核置換さ
れたスチレン、メチルメタクリレート、またはこれらの
ものの混合物50乃至90重量%および A)1)2)アクリロニトリル(メタクリロニトリ
ル)、メチルメタクリレート、N−置換マレイミドまた
はこれらのものの混合物50乃至10重量%からなる A)1)混合物5乃至90重量部を A)2)ガラス温度10℃以下のゴム95乃至10重量
部上に含有する、 A)グラフトポリマー5乃至80重量部、および B)1)スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレ
ン、メチルメタクリレートまたはこれらのものの混合物
50乃至95重量%および B)2)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)、メ
チルメタクリレート、無水マレイン酸、N−置換マレイ
ミドまたはこれらのものの混合物50乃至5重量%から
なる、
【0012】
【外2】
【0013】可塑性コポリマー5乃至95重量部を含有
し、グラフトポリマーA)、コポリマーB)およびポリ
マーC)の重量部の和が各々の場合に再び100となる
熱可塑性混合物。
【0014】好ましくはイオウ含有ポリマーは、ABS
ポリマーと良好な相溶性を有するもの、殊に(核もしく
は側鎖置換された)スチレンのコポリマー類もしくはタ
ーポリマー類である。
【0015】本発明に従うポリマーの製造は、溶液重
合、懸濁重合もしくは乳液重合により、またはこれらの
方法の組み合せにより、公知の方法で行ない得るが、乳
液中での重合が好ましい。
【0016】これは、好ましくは、10乃至20個の炭
素原子を有する長鎖脂肪酸のナトリウム、カリウムもし
くはアンモニウム塩、例えばオレイン酸カリウム、10
乃至20個の炭素原子を有するアルキルスルフエート
類、10乃至20個の炭素原子を有するアルキルアリー
ルスルホネート類または不均化されたアビエチン酸のア
ルカリもしくはアンモニウム塩の如き、アニオン性乳化
剤を使用して行なわれる。
【0017】重合反応は広い温度範囲で行なわせること
ができ、好ましくは30℃乃至100℃の間、殊に好ま
しくは50℃乃至80℃の間で起させる。
【0018】好適なラジカル生成開始剤は、有機および
無機の過酸化物、過硫酸カリウムの如き無機過硫酸塩、
アゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ開始剤、並びに
酸化剤、好ましくは過酸化物と、還元剤とから成る酸化
還元系である。過硫酸カリウムは好ましくは開始剤とし
て使用され、使用する量は(モノマーの量を基準とし
て)0.1乃至0.5重量%の間とする。
【0019】末端チオアルキル基の導入は、モノマーと
炭素数1〜18のアルキルメルカプタンの混合物の重合
によって起り、これによって連鎖移動剤として作用する
メルカプタンが末端チオアルキル基として組み込まれ
る。
【0020】末端チオアルキル基によって導入されるイ
オウ含有率は、それによってポリマー中に存在する全イ
オウの少なくとも90重量%でなければならない。例え
ば開始剤の分裂片の混入もしくはイオウ含有乳化剤のグ
ラフト反応によって導入される、ポリマー中に尚も存在
する可能性のあるイオウの含有率は、ポリマー中の全イ
オウ含有率の10重量%より少ないものとする。
【0021】使用し得る炭素数1〜18のアルキルメル
カプタンの例は、エチルメルカプタン、n−プロピルメ
ルカプタン、n−ブチルメルカプタン、t−ブチルメル
カプタン、n−ペンチルメルカプタン、n−ヘキシルメ
ルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−デシルメ
ルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシル
メルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタンおよびn
−オクタデシルメルカプタンである。
【0022】好ましいアルキルメルカプタンは、t−ド
デシルメルカプタンおよびn−ドデシルメルカプタンま
たはこれらのものの混合物である。
【0023】固有粘度2乃至15ml/g(DMF中25
℃で測定)を有する、本発明に従うイオウ含有ポリマー
は、熱可塑性加工におけるABSポリマーの流動性を改
善するための試剤として好適である。これらのものは、
そのため、0.5乃至15重量%、好ましくは1乃至1
0重量%、そして殊に好ましくは1.5乃至7.5重量%
の量だけ、ABSポリマーに加えられる。その末端チオ
アルキル基の含有によって、これらのものは、一方では
酸素捕獲剤として非常に有効であり、それによってチオ
エーテル基がスルホキシドもしくはスルホン基に交換さ
れ、他方では、アルキル基、殊にドデシル基の如き長鎖
の基が、流動性改善剤としての有効性の増加に寄与す
る。
【0024】
【実施例】本発明を以下の実施例において更に詳細に説
明する。中で示される部は重量部であり、各々の場合に
おいて、固体成分もしくは重合性の成分に関するもので
ある。
【0025】実施例1 スチレン3.06部、アクリロニトリル1.19部および
t−ドデシルメルカプタン0.75部を、不均化された
アビエチン酸のナトリウム塩0.08部と共に、窒素下
で水68部中で乳化させ、それから(水24部に溶かさ
れた)過硫酸カリウム0.3部を加え、混合物を65℃
まで加熱する。スチレン58.14部、アクリロニトリ
ル22.61部およびt−ドデシルメルカプタン14.2
5部の混合物並びに水25部以上の中に溶かされた不均
化されたアビエチン酸のナトリウム塩1.92部の溶液
を、4時間の間に計量して加え、そのとき、反応温度6
5℃が維持されるようにする。二次反応の期間の後、ラ
テックスを冷たい硫酸マグネシウム/酢酸溶液中に凝固
させる。真空下70℃における乾燥の後に収率97%で
得られるポリマーは、イオウ含有率2.3%および固有
粘度6.7ml/g(ジメチルホルムアミド中25℃)を
有する。
【0026】実施例2 α−メチルスチレン3.10部、アクリロニトリル1.4
0部およびt−ドデシルメルカプタン0.50部を、炭
素数9〜18のアルキルスルホン酸混合物のナトリウム
塩0.08部と共に、窒素下、水80部中で乳化させ、
(水15部に溶かされた)過硫酸カリウム0.3部で処
理し、70℃まで加熱する。α−メチルスチレン59.
00部、アクリロニトリル26.50部およびt−ドデ
シルメルカプタン9.5部の混合物並びに水25部中の
炭素数9〜18のアルキルスルホン酸混合物のカリウム
塩1.92部の溶液を、次に4時間の間に計量して加
え、そのとき反応温度70℃が保持されるようにする。
二次反応の期間の後、ラテックスを冷たい塩化カルシウ
ム溶液中に凝固させる。真空下70℃における乾燥の後
にイオウ含有率1.5%を有し、固有粘度10.9ml/g
(ジメチルホルムアミド中25℃で測定)を有するポリ
マーが収率95%で得られる。
【0027】実施例3 スチレン2.25部、メチルメタクリレート2.25部お
よびt−ドデシルメルカプタン0.50部の混合物を、
不均化されたアビエチン酸のナトリウム塩0.08部
で、窒素下、水80部中で乳化させ、(水15部中に溶
かされた)過硫酸カリウム0.3部で処理し、65℃ま
で加熱する。スチレン42.75部、メチルメタクリレ
ート42.75部およびt−ドデシルメルカプタン9.5
部の混合物、並びに不均化されたアビエチン酸のナトリ
ウム塩1.92部の水25部中の溶液を、4時間の間に
計量して加え、このとき、反応温度65℃が維持する。
二次反応の期間の後、ラテックスを冷たい硫酸マグネシ
ウム/酢酸溶液中で凝固させ、ポリマーを真空下70℃
で乾燥させる。ポリマー(収率97%)はイオウ含有率
1.5%および固有粘度6.0ml/g(DMF中25℃)
を有する。
【0028】実施例4 メチルメタクリレート3.15部、アクリロニトリル1.
35部およびt−ドデシルメルカプタン0.50部の混
合物を、不均化されたアビエチン酸のナトリウム塩0.
08部と共に、窒素下、水80部中で乳化させ、(水1
5部中に溶かされた)過硫酸カリウム0.3部で処理
し、65℃まで加熱する。メチルメタクリレート59.
85部、アクリロニトリル25.65部およびt−ドデ
シルメルカプタン9.5部の混合物、並びに不均化され
たアビエチン酸のナトリウム塩1.92部の水25部中
の溶液を、4時間の間に計量して加え、このとき、反応
温度65℃を維持する。二次反応の期間の後、ラテック
スを冷たい硫酸マグネシウム/酢酸溶液の中で凝固さ
せ、ポリマーを真空下70℃で乾燥させる。収率96%
で得られるポリマーはイオウ含有率1.5%および固有
粘度9.5ml/g(DMF中25℃)を有する。
【0029】実施例5 スチレン36重量部およびアクリロニトリル14重量部
の、平均粒子直径(d50)0.3μmを有するポリブタ
ジエン50重量部の上へのグラフトポリマー40重量
部、およびスチレン72重量部およびアクリロニトリル
28重量部からなるスチレン−アクリロニトリルコポリ
マー60重量部からなる、Mw値約80000の(Mw
n−1が2.0以下)ABSポリマーを、実施例1のポ
リマー4.2重量部で処理し、240℃における射出成
型によって、幅約8mm奥行き約2mmのスパイラルに加工
した。スパイラルの長さは51cmとした。パーキンエル
マー(Perkin−Elmer)社によるDSC2測定装置を
使用する粉状のABSポリマーのDSC測定により、1
60℃における等温測定(流通ガス酸素3.6リットル
/時間)において、最高酸化速度までの誘導期間67.
4分が得られた。
【0030】動的測定(流通ガス酸素3.6リットル/
時間、加熱速度20K/分)では、発熱反応の最大はT
=220℃であった。
【0031】実施例6(比較) 実施例5記載のABSポリマーを、実施例1のポリマー
を添加せずに、同じ条件で加工した。スパイラルの長さ
は47cmとした。
【0032】同じ条件下のDSC測定により、160℃
における等温測定に対しては、最高酸化速度までの誘導
期間3.8分が結果として得られた。動的測定では、発
熱反応の最大はT=190.5℃であった。
【0033】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルル−ハインツ・オツト ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン1・パウル−クレー−シユトラーセ54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラフトポリマーA)、コポリマーB)
    およびポリマーC)を含有する熱可塑性混合物にして、
    これらのものが、スチレン、α−メチルスチレン、p−
    メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリルも
    しくはメチルメタクリレートまたはこれらのものの混合
    物の、末端の炭素数1〜18のチオアルキル基を通して
    導入されるイオウ含有率が1.15乃至3.95重量%で
    あり、固有粘度が2乃至15ml/g(ジメチルホルムア
    ミド中25℃で測定)であるイオウ含有ポリマーC)
    を、各々の場合に、グラフトポリマーA)、コポリマー
    B)およびポリマーC)の混合物100重量部を基準と
    して0.5乃至15重量部の量だけ含有することを特徴
    とする、熱可塑性混合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性混合物にして、
    ポリマーC)が a)(α−メチル)スチレンおよび/またはp−メチル
    スチレンまたはビニルトルエン50乃至80重量部、好
    ましくは55乃至75重量部、 b)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)10乃至
    30重量部、好ましくは15乃至27.5重量部および c)t−ドデシルメルカプタンおよび/またはn−ドデ
    シルメルカプタンまたはこれらのものの混合物7.5乃
    至25重量部、好ましくは8乃至15重量部からなる混
    合物を重合することによって製造される、熱可塑性混合
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の熱可塑性混合物
    にして、 A)1)1)スチレン、α−メチルスチレン核置換され
    たスチレン、メチルメタクリレート、またはこれらのも
    のの混合物50乃至90重量%および A)1)2)アクリロニトリル(メタクリロニトリ
    ル)、メチルメタクリレート、N−置換マレイミドまた
    はこれらのものの混合物50乃至10重量%からなる A)1)混合物5乃至90重量部を A)2)ガラス温度10℃以下のゴム95乃至10重量
    部上に含有する、 A)グラフトポリマー5乃至80重量部、および B)1)スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレ
    ン、メチルメタクリレートまたはこれらのものの混合物
    50乃至95重量%および B)2)アクリロニトリル(メタクリロニトリル)、メ
    チルメタクリレート、無水マレイン酸、N−置換マレイ
    ミドまたはこれらのものの混合物50乃至5重量%から
    なる、 【外1】 可塑性コポリマー5乃至95重量部 を含有し、グラフトポリマーA)、コポリマーB)およ
    びポリマーC)の重量部の和が各々の場合に再び100
    となる熱可塑性混合物。
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