JPH07179711A - 顔料分散液組成物、フィルター付き蛍光膜を有する表示装置及びフィルター付き蛍光膜を有する表示装置の製造方法 - Google Patents

顔料分散液組成物、フィルター付き蛍光膜を有する表示装置及びフィルター付き蛍光膜を有する表示装置の製造方法

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JPH07179711A
JPH07179711A JP6243744A JP24374494A JPH07179711A JP H07179711 A JPH07179711 A JP H07179711A JP 6243744 A JP6243744 A JP 6243744A JP 24374494 A JP24374494 A JP 24374494A JP H07179711 A JPH07179711 A JP H07179711A
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pigment dispersion
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尚 千草
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和夫 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明るさ、コントラスト等が改善されたフィル
ター付き蛍光膜を有する表示装置を提供する。 【構成】 パターンニングされた光吸収層2をフェース
プレート1内面に形成する。次に、顔料分散液組成物を
塗布し青色顔料層4Bを形成した後に蛍光体スラリーを
塗布して青色発光蛍光体層5Bを形成する。このとき顔
料分散液組成物は耐オーバーコート性を有しているの
で、蛍光体スラリー中に溶出することがない。その後、
マスクを介して露光、現像を行うことにより青色フィル
ター付き青色絵素6Bを得る。また、顔料分散液組成物
は分散剤の作用により露光部と未露光部での接着性に二
律背反性を有しているので、良好なパターニングができ
る。この工程を各色6G,6Rについて行うことによ
り、フィルター付き蛍光膜を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散性、透明性が良好
で、他のコーティング物質に染み込んだり、悪影響を与
えたりすることのない優れた耐コーティング性を有する
顔料分散液組成物に関する。また、本発明は、陰極線管
等の表示装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光体層の発光を利用して画像を表示す
る表示装置の一例としてカラー受像管がある。このよう
な表示装置のコントラストあるいは色純度を向上させる
方法として従来様々なものが提案されている。
【0003】例えば、特開昭48−17263号公報、
特開昭52−63060号や特開昭64−7457号公
報には、フェースプレートと蛍光体層の間に蛍光体層の
発光色と同色の体色を持つ顔料層を設ける方法が示され
ている。
【0004】また、特開昭52−77578号公報に
は、顔料を蛍光体層を塗布する前のプリコート液に含有
させて顔料層を形成する方法が開示されている。さら
に、特開昭53−69577号公報や特開昭56−16
0746号公報などには、顔料層に粘着性をもたせて粉
体の蛍光体をこの顔料層に埋め込ませる方法なども検討
されている。
【0005】なお、特開昭53−65654号公報に
は、パネル内面に結着剤を含む顔料層を形成し、この顔
料層の上に感光性結着剤を含む蛍光体懸濁液を塗布した
後、露光・現像して蛍光面を形成することが示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、次のような問題点があり、フィルター付き蛍
光膜を実際に表示装置に適用するのは困難であった。第
一は、顔料層の透明性が不十分で、フィルター性能、す
なわち蛍光体の発光は透過し余分な外光は吸収するよう
特性が悪く、良好なコントラスト特性が得られないこと
であり、第二は、作業幅が狭く、欠点のないフィルター
層が安定して得られないことである。
【0007】また、特開昭64−7457号公報記載の
ような蛍光面の製造方法は、顔料層をスラリー法にて形
成し、しかる後に蛍光体層をさらにスラリー法を用いて
形成するため、工程数が従来の2倍になり、製造コスト
が高くなるという欠点がある。
【0008】本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑み
てなされたものである。
【0009】本発明の第1の目的は、分散性、透明性が
良好で、他のコーティング物質に染み込んだり、悪影響
を与えたりすることのない優れた耐コーティング性を有
する顔料分散液組成物を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、このような顔料分
散液組成物を用い、製造コストが安価で、フェースプレ
ートと蛍光体層との間に各色蛍光体層の発光色と同じよ
うな色の体色を持つ顔料層を設けた、透明性、フィルタ
ー性能、コントラスト特性が良好で、混色がない、理想
的なフィルター付き蛍光膜を有する表示装置を提供する
ことにある。
【0011】本発明の第3の目的は、このような顔料分
散液組成物を用い、透明性、フィルター性能、コントラ
スト特性が良好で、混色がない、理想的なフィルター付
き蛍光膜を有する表示装置を、低コストで、簡単に製造
する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1記載の発明
は、0.5乃至50重量部の無機顔料と、アクリル系樹
脂、アクリル共重合樹脂、ポリカルボン酸類及び芳香族
スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、アンモニ
ウム塩又はアミン塩からなる群から選択される少なくと
も1種の分散剤と、水若しくは水と相溶性のある溶剤と
を含む顔料分散液組成物である。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の無機顔料が粒径10乃至200nmであることを特徴
とする顔料分散液組成物である。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の無機顔料の含有量が3乃至35wt%であることを
特徴とする顔料分散液組成物である。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の分散剤の含有量が0.5乃至20wt%であること
を特徴とする顔料分散液組成物である。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の無機顔料に対する分散剤の含有量が2乃至30wt
%であることを特徴とする顔料分散液組成物である。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の分散剤がアクリル共重合体であることを特徴とする
顔料分散液組成物である。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明の分散剤がナトリウム塩又はアンモニウム塩であるこ
とを特徴とする顔料分散液組成物である。
【0019】請求項8記載の発明は、フェースプレート
と、このフェースプレーの内面上に、請求項1乃至7の
いずれか記載の顔料分散液組成物を適用して得られた顔
料層と前記顔料層の上に形成され前記顔料層と同様の発
光色の蛍光体層とを含むフィルター付き蛍光膜と、を有
する表示装置である。
【0020】請求項9記載の発明は、少なくともフェー
スプレーと内面上に請求項1乃至7のいずれか記載の顔
料分散液組成物を塗布、乾燥し、顔料分散液の塗布層を
形成する工程と、前記顔料分散液の塗布層の上に、フォ
トレジストを含む溶液を塗布してフォトレジスト溶液の
塗布層を形成する工程と、前記フォトレジスト溶液の塗
布層をマスクパターンを介して露光し、現像することに
より、顔料分散液の塗布層とフォトレジスト溶液の塗布
層とを同時にパターニングする工程と、によりフィルタ
ー付き蛍光膜を形成する工程を具備することを特徴とす
る表示装置の製造方法である。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
フォトレジストを含む溶液が蛍光体を含有することを特
徴とする表示装置の製造方法である。
【0022】
【作用】本発明の顔料分散液組成物は、分散性、耐コー
ティング性に優れている。分散性が良いと、良好なフィ
ルター特性を示し、また、そのパターニングの工程にお
いて、不所望な位置に塗布された顔料分散液組成物は、
容易に除去され、残留し難い。また、耐コーティング性
が良いと、この顔料分散液組成物を単に塗布することに
より形成された膜上に蛍光体層を塗布しても、顔料分散
液組成物はこの蛍光体層中に染み出すことがなく、良好
なフィルター特性を示し得る。
【0023】また、表示装置に、この顔料分散液組成物
を用いると、明るさ、コントラスト特性、色純度を総合
的に改善した表示装置が得られる。
【0024】さらに、この顔料分散液組成物は、耐コー
ティング性が良いため、顔料分散液組成物の塗布層の上
に、フォトレジストを含む別な塗布層を形成してからパ
ターニングすることができるので、本発明の方法では、
組成物中にフォトレジストを添加して、露光、現像する
ことにより処理する必要がない。このフォトレジストを
含む層に蛍光体が含まれている場合には、現像、露光工
程を1回行うことにより蛍光面を製造できる。このよう
に、本発明の方法によれば、顔料層のフィルター効果及
び蛍光体層の発光効率を下げることなく製造工程の簡略
化が可能となる。
【0025】本発明者らは、フェースプレートと蛍光体
層との間にフィルターを有するフィルター付き蛍光膜を
備えた表示装置の製造工程を簡略化するために、まず顔
料層の塗布工程を増やすのみで、顔料層の露光・現像工
程は、蛍光体層塗布後に蛍光体層と同時に行うとの見地
から検討を行った。そして、顔料層の形成に使用する顔
料液組成物の分散剤に注目し、分散剤がパターニングに
及ぼす影響について詳細に検討した。この結果を表1に
示す。
【0026】
【表1】 なお、表1において、透明性とは、顔料層により形成さ
れた顔料フィルターが散乱を起こすことなく十分な透明
性を有しているかどうかの評価である。透明であるため
には、顔料の粒径が数百nm以下、好ましくは数十nmので
フィルター層中に均一に分散されていることが必要であ
り、且つ、塗布後もそれが維持されていることが重要で
ある。この透明性が維持されない場合は、せっかくフィ
ルター特性を有する顔料を使用してコントラスト及び色
純度を向上させようとしても、光の散乱のためにコント
ラスト及び色純度の向上効果が少なくなる。
【0027】また、耐オーバーコート性とは、顔料層を
塗布形成した後に、その上に例えば蛍光体スラリー等の
他の塗布層を形成する工程において、蛍光体スラリーに
顔料層が溶出したり、または蛍光体スラリーの一部が顔
料層に入り込んで、顔料層に欠点を生じることがないか
の評価である。
【0028】さらに、下地密着性とは、露光・現像によ
るパターニングの際、露光部では十分な接着性をもち、
逆に未露光部では残渣などが発生しないように十分な剥
離性があるというように、接着性が適度でなくてはなら
ないという二律背反性についての評価である。
【0029】発明者らの実験によると、顔料液組成物に
分散剤を用いることにより、顔料粒子の凝集を妨げるこ
とができ透明性が改善された。特に、アニオン系を用い
た場合には、残りの必要特性である耐オーバーコート性
及び下地密着性が同時に実用レベルまで改善できること
を確認した。ただし、表1に示すように、Na塩の場合
には耐オーバーコート性が、また、NH4 塩の場合には
未露光部における下地密着性がそれぞれやや悪く、作業
巾が狭い。分散剤を混合して用いる場合が、より良好な
特性を示す。
【0030】以上の結果に基づき、さらに分散剤の混合
による相乗効果を確認したところ、混合比[アニオン系
Na塩/アニオン系NH4 塩]が、好ましくは7/3〜
10/0の領域において上述の各特性全てが良好とな
る。また、ノニオン系分散剤とアニオン系NH4 塩との
組合せにおいても、混合比[ノニオン系分散剤/アニオ
ン系NH4 塩]が好ましくは1/30〜1/300の領
域において上述の各特性全てが良好となる。
【0031】混合の場合が良好な特性を示すのは、次の
ような理由によるものと考えられる。つまり、アニオン
系NH4 塩は造膜時にNH3 が蒸発して水に不溶な塗膜
となり、アニオン系Na塩は造膜時にも蒸発することな
く、塗膜にNa塩として存在するので塗膜が水溶性とな
るためであり、両者の混合比を適当に定めることで塗膜
の水に対する特性を制御できるものと考えられる。ま
た、ノニオン系分散剤は水に非常に溶解しやすいので、
アニオン系NH4 塩塗液中に少量の添加により、水に不
溶な膜も若干水溶性になってくるものと考えられる。
【0032】本発明の第1の態様にかかる顔料分散液組
成物は、上述のような発明者らの種々の考察により導き
出されたもので、少なくとも、i)0.5乃至50重量
部の無機顔料、ii)アクリル系樹脂、アクリル共重合
樹脂、ポリカルボン酸類及び芳香族スルホン酸ホルマリ
ン縮合物のナトリウム塩、アンモニウム塩、及びアミン
塩からなる群から選択される少なくとも1種の分散剤、
iii)水または水と相溶性のある溶剤を含むものであ
る。
【0033】無機顔料の粒径は、好ましくは10乃至2
00nmであり、10nm未満であると顔料粒子間の凝集が
強くなり分散が難しくなり、200nmを越えると透明性
が不十分となり、フィルター特性が悪くなる傾向があ
る。
【0034】無機顔料の含有量は、好ましくは3乃至3
5wt%であり、35wt%を越えると顔料分散液の粘
度が高くなり、均一に塗布することが難しくなり、3w
t%未満であると色が薄くなり、フィルター特性が悪く
なる傾向がある。
【0035】分散剤の含有量は、0.5乃至20wt%
であることが好ましい。0.5wt%未満であると、顔
料の分散が悪くなり粒子径が大きくなってフィルター特
性が悪くなり、20wt%を越えると、下地密着性が強
くなり、パターニングが悪くなる傾向がある。
【0036】また、無機顔料に対する分散剤の含有量
は、2乃至30wt%であることが好ましい。2wt%
未満であると顔料の分散が悪く粒子径が大きくなってフ
ィルター特性が悪くなり、30wt%を越えると、下地
密着性が強くなりパターニングが悪くなる傾向がある。
【0037】また、水と相溶性のある溶剤としては、例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、さらに、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
のようなグリコールエーテル類、多価アルコール、N−
メチルピロリドン、2−ピロリドン、N,N−ジメチル
ホルムアミドがあげられる。
【0038】分散剤としては、アニオン系分散剤が用い
られ、例えばアニオン系Na塩分散剤として、アクリル
系、アクリル−スチレン系、アクリル共重合物、ポリカ
ルボン酸類、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等
があげられる。また、Na塩の代わりとしてアミン塩を
使用することも可能である。特に好ましい分散剤は、ア
クリル共重合体である。
【0039】アニオン系Na塩分散剤の具体例として
は、アクリル系として、ディスペックN−40(アライ
ド・コロイド社製)、高分子ポリカルボン酸類として、
デモールEP(花王製)、ポイズ520(花王製)、ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物として、デモール
N(花王製)、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物
として、デモールMS(花王製)、オクチルフォスフェ
ートモノエタノールアミン酸として、エレノンNo.1
9Nがあげられる。なかでも、最も効果があるのは、ア
クリル系共重合物で、例えば、ディスペックG−40で
ある。
【0040】アニオン系NH4 塩分散剤としては、アク
リル系、アクリル−スチレン系、アクリル共重合物、ポ
リカルボン酸類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
サルフェート等があげられる。
【0041】アニオン系NH4 塩分散剤の具体例として
は、アクリル系として、ディスペックA−40(アライ
ド・コロイド社製)、高分子ポリカルボン酸類として、
ディスコートN−14(第一工業製薬製)、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルサルフェートとして、ハイテ
ノール08(第一工業製薬製)、縮合ナフタレンスルホ
ン酸として、Lomar PWA(サンノブコ製)があ
げられる。なかでも、最も効果があるのは、アクリル系
共重合物で、例えば、ディスペックGA−40(アライ
ド・コロイド社製)である。
【0042】さらに、ノニオン系分散剤として、本発明
の顔料分散液組成物に使用し得るものは、ポリオキシエ
チレンラウリエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート等があげられる。具体例として
は、ノイゲンEA−140(第一工業製薬製)、エマル
ゲン106(花王製)、レオドールTW−L120(花
王製)があげられる。
【0043】本発明に係る顔料は、無機系及び有機系の
いずれの顔料も使用することができる。特に、フィルタ
ー付き蛍光膜のフィルター層中に均一に分散でき、光の
散乱を起こすことなく十分な透明性を有するフィルター
層を提供することのできる顔料が好ましい。
【0044】具体的な例として以下の顔料を例示するこ
とができる。
【0045】赤の顔料として、酸化第二鉄系である商品
名シコトランスレッドL−2817(粒子径0.01μ
m〜0.02μm、BASF社製)、アンスラキノン系
である商品名クロモファータルレッドA2B(粒子径
0.01μm、チバガイギー社製)、青の顔料として、
アルミン酸コバルト(Al2 3 −CoO)系である商
品名コバルトブルーX(粒子径0.01μm〜0.02
μm、東洋顔料社製)、群青系である商品名群青No.
8000(粒子径0.3μm、第一化成社製)、フタロ
シアニンブルー系である商品名リオノールブルーFG−
7370(粒子径0.01μm、東洋インキ社製)、緑
の顔料として、TiO2 −NiO−CoO−ZnO系で
ある商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3320
(粒子径0.01μm〜0.02μm、大日精化社
製)、CoO−Al2 3 −Cr2 3−TiO2 系で
ある商品名タイピロキサイドTM−グリーン#3340
(粒子径0.01μm〜0.02μm、大日精化社
製)、CoO−Al2 3 −Cr2 3 系である商品名
ダイピロキサイドTM−グリーン#3420(粒子径
0.01μm〜0.02μm、大日精化社製)、Cr2
3 系である商品名ND−801(粒子径0.35μ
m、日本電工社製)、塩素化フタロシアニングリーン系
である商品名ファーストゲングリーンS(粒子径0.0
1μm、大日本インキ社製)、臭素化フタロシアニング
リーン系である商品名ファーストゲングリーン2YK
(粒子径0.01μm、大日本インキ社製)を例示する
ことができる。
【0046】なお、表示装置のなかでも陰極線管等のよ
うに製造工程中に高温工程を有するものについては、無
機顔料が望ましい。
【0047】また、本発明による顔料分散液組成物に
は、必要に応じてPVA、PVP等の水溶性高分子、ア
クリルエマルジョン等の熱硬化性樹脂、ADC、ジアゾ
ニウム塩等の架橋剤を使用してもよい。
【0048】また、本発明の第2の態様によれば、フェ
ースプレートと、このフェースプレート内面上に、i)
0.5乃至50重量部の無機顔料と、ii)アクリル系
樹脂、アクリル共重合樹脂、ポリカルボン酸類及び芳香
族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、アンモ
ニウム塩、及びアミン塩からなる群から選択される少な
くとも1種の分散剤と、iii)水または水と相溶性の
ある溶剤とを含む顔料分散液組成物を適用して得られた
顔料層と、この顔料層上に形成され、前記顔料層の色と
同様の発光色の蛍光体層とを含むフィルター付き蛍光膜
を具備する表示装置が提供される。
【0049】この顔料層は、主に蛍光体層の製造時にお
ける加熱により、水及び分散剤成分の多くが揮発されて
いる。この顔料層は、分散性、透明性、耐オーバーコー
ト性の良い、本発明の第1の態様に係る顔料分散液組成
物を用いて形成されているので、良好なフィルター特性
を示す。また、この顔料分散液組成物は、パターニング
の際に所望の箇所の基板には密着性が良い上、その分散
性が良好なため、不所望な箇所では、基板から残らず除
去され得る。本発明の第2の態様によれば、この顔料層
の十分なフィルター効果により、フェースプレートと蛍
光体層との間で起きる外光の反射が抑制され、かつ所望
の色の蛍光体の発光が効果的に透過される。このため、
本発明の第2の態様に係る表示装置は、色純度、コント
ラスト特性に優れる。本発明の範囲外の顔料分散液組成
物を用いても、このような良好なフィルター特性を示す
顔料層は得難い。
【0050】図1に本発明の表示装置の一例を示す。図
1に示すように、陰極線管60は、内部が真空に保たれ
た外囲器61を有している。外囲器61は、ネック62
とこのネックに連接するコーン63を有し、さらにフリ
ットガラスによって封着接合されているフェースプレー
ト64を有している。また、フェースプレート64の側
壁には金属製の防爆バンド65が巻回されている。さら
に、ネック61の内部には電子ビームを射出する電子銃
66が配設され、フェースプレート64の内面にはフィ
ルター付き蛍光膜67が形成されている。蛍光膜67
は、電子銃66から射出された電子ビームによって励起
されて発光する蛍光体層と、蛍光体層とフェースプレー
ト64の内面の間に位置する顔料層とからなる。偏向装
置(図示せず)がコーン63の外壁に装着されることに
より、電子ビームを偏向走査して画像表示する。
【0051】顔料層は、i)0.5乃至50重量部の無
機顔料と、ii)アクリル系樹脂、アクリル共重合樹
脂、ポリカルボン酸類及び芳香族スルホン酸ホルマリン
縮合物のナトリウム塩、アンモニウム塩、及びアミン塩
からなる群から選択される少なくとも1種の分散剤と、
iii)水または水と相溶性のある溶剤とを含む顔料分
散液組成物を適用して得られている。
【0052】本発明の第3の態様によれば、フェースプ
レート内面上に、0.5乃至50重量部の無機顔料と、
アクリル系樹脂、アクリル共重合樹脂、ポリカルボン酸
類及び芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩、アンモニウム塩、及びアミン塩からなる群から選択
される少なくとも1種の分散剤と、水または水と相溶性
のある溶剤とを含む顔料分散液組成物を塗布、乾燥し、
顔料分散液の塗布膜を形成する工程と、前記顔料分散液
の塗布膜上に、フォトレジストを含む溶液を塗布してフ
ォトレジストの塗布膜を形成する工程と、このフォトレ
ジスト溶液の塗布膜をマスクパターンを介して露光し、
現像することにより、顔料分散液の塗布膜とフォトレジ
スト溶液の塗布膜とを同時にパターニングする工程とを
具備する蛍光面製造工程を経て表示装置の製造方法が提
供される。
【0053】フォトレジストを含む溶液に蛍光体を混入
する場合には、露光、現像工程は1回でよい。よって、
カラー受像管の場合には、発光色ごとに1回の露光、現
像工程で済むことになる。
【0054】この場合には、パターニングの後、得られ
た蛍光膜を例えば430℃で焼成し、蛍光面を得る。こ
の焼成工程により、フォトレジスト及び顔料分散液の塗
布膜中の分散剤、及び水又は溶剤等の多くが蒸発する。
【0055】フォトレジストを含む溶液に蛍光体を混入
しない場合には、パターニングの後、フェースプレート
内面にフォトレジストを含む蛍光体スラリーを塗布し、
所定のパターンを有するマスクパターンを介して露光、
現像し、その後例えば430℃で焼成し、蛍光面を得
る。
【0056】このような蛍光面を用い、例えば陰極線
管、プラズマディスプレー等の表示装置を常法に従って
組み立てることにより表示装置が得られる。
【0057】次に、図面を参照して本発明を具体的に説
明する。フィルター付き蛍光膜を有する表示装置の代表
例として以下、カラー受像管を用いて説明する。
【0058】図2(a)乃至図2(g)は、本発明の顔
料分散液組成物を用いて蛍光面を作成する工程を示す概
略図である。
【0059】まず、図2(a)に示すように、カラー陰
極線管のフェースプレート1の内面にパターンニングさ
れた光吸収層2を形成する。すなわち、カラー陰極線管
のフェースプレート1内面にレジストを塗布し、シャド
ウマスク(図示せず)を介して露光し、現像し、乾燥し
て、蛍光体層形成予定部3にストライプ状またはドット
状の光硬化膜を残留させる。この上に、光吸収物質たと
えば黒鉛を塗布して結着させた後、過酸化水素水で洗浄
して光硬化膜を溶解し、光硬化膜上に結着した光吸収物
質もろとも除去する。このようにして、蛍光体層形成予
定部3を露出させるようにパターンニングされた光吸収
層2を形成する。
【0060】次に、青色顔料にコバルトブルー、緑色顔
料にコバルトグリーン、赤色顔料にベンガラを使用し
て、これら各色の顔料分散液、蛍光体スラリーとして後
述する組成のものを使用し、順々にパターニングを行
い、現像性、パネルとの結着性、浸透性について調べ
た。以下説明する各実施例は、各色の顔料分散液組成、
蛍光体スラリー組成を変化させたものであり、顔料層形
成工程及び蛍光体層形成工程は次に述べる実施例1と同
様である。
【0061】
【実施例】
(実施例1)まず、表2に示す組成の顔料分散液組成物
及び表3に示す組成の蛍光体スラリーを準備する。表2
に示す顔料分散液組成物Bp1,Gp1,Rp1は、コ
バルトブルー、コバルトグリーン、及びベンガラの各顔
料を、各々SGミルで径0.8mmのジルコンビーズを使
用して60分間分散して、平均粒子径が40nmになるよ
うに調整したものである。
【0062】
【表2】
【表3】 第一色目の塗布 図2(b)に示すように、フェースプレート1内面にパ
ターニングにより形成された光吸収層2の上に青色顔料
分散液組成物Bp1をスピン法にて塗布し、ヒータにて
乾燥して青色顔料層4Bを形成した。その上にPVA/
ADCレジストを含む青色蛍光体スラリーBs1を塗布
し、青色発光蛍光体層5Bを得た。次に、シャドウマス
クを介して露光、現像を行うことにより、青色発光蛍光
体層5B及び青色顔料層4Bを同時にパターニングし、
図2(c)に示すような青色フィルター付青色蛍光体絵
素6Bを得た。
【0063】第二色目の塗布 次に、図2(d)に示すように、緑色顔料分散液組成物
Gp1をフェースプレート1上に塗布し、ヒータにて乾
燥して透明な緑色顔料層4Gを形成した。その後、PV
A/ADCレジストを含む緑色発光蛍光体スラリーGs
1を塗布し、緑色発光蛍光体層5Gを得た。次に、シャ
ドウマスクを介して露光、現像を行い、図2(e)に示
すような緑色フィルター付緑色蛍光体絵素6Gを得た。
【0064】第三色目の塗布 次に、図2(f)に示すように、赤色顔料分散液組成物
Rp1をフェースプレート上に塗布し、ヒータにて乾燥
して赤色顔料層4Rを形成した。その後、PVA/AD
Cレジストを含む赤色発光蛍光体スラリーRs1を塗布
し、赤色発光蛍光体層5Rを得た。次に、シャドウマス
クを介して露光、現像を行い、図2(g)に示すような
赤色フィルター付赤色蛍光体絵素6Rを得た。
【0065】このようにして作成したフェースプレート
を用いて、常法に従ってカラー受像管を製作し、その特
性を評価した。その結果、明るさ、色純度、及びコント
ラストが良好であり、わずか15%の輝度ロスで外光反
射を50%低減でき、色再現域も13%拡大した。従来
の方法によると、本願発明と同様の外光反射率を得るた
めには、輝度低下は25%以上もあり、また、色再現域
も5%しか拡大せず、さらに膜欠点も多いものである。
これと比較すると、本発明の顔料分散液組成物を用いて
得られたカラー受像管は、その特性が著しく向上してい
ることがわかる。
【0066】また、従来の方法では、フォトレジストを
加えられた顔料層をパターニングする工程、及びフォト
レジストを加えられた蛍光体層をパターニングする工程
の2つの工程で各々露光、現像工程が必要であったた
め、1色の絵素を得るために、2回の露光、現像工程が
行なわれていた。しかしながら、本発明の方法では、顔
料層上に、蛍光体スラリーを塗布してから露光、現像を
行うことができるので、1色の絵素を得るために、露
光、現像工程を1回行うだけでよい。従って、本発明の
方法を用いると、3色の絵素を得るためには、少なくと
も3回の露光、現像工程を行えば良い。このことによ
り、本発明の方法によれば、製造工程の簡略化が可能と
なる。
【0067】もし、従来の顔料分散液組成物を本発明の
方法に適用すると、蛍光体層に顔料層の一部が染み込ん
でしまい、顔料層のフィルター効果が損なわれるのみで
なく、蛍光体層の発光効率さえも損なわれるであろう。
しかしながら、本発明の顔料分散液組成物を用いると、
蛍光体層に顔料層の一部が染み込むこともなく、良好な
フィルター効果が得られ、かつ発光効率に支障をきたさ
ない。
【0068】(実施例2)上記実施例1は、顔料分散液
組成物の分散剤としてアニオン系Na塩分散剤であるデ
ィスペックN−40のみを使用したものであるが、次に
アニオン系NH4塩分散剤であるディスペックA−40
のみを使用した例について説明する。本実施例では、顔
料分散液組成物を表4のような組成とする以外は、製法
及び使用する蛍光体スラリーは上記実施例1と同様であ
る。
【0069】
【表4】 このようにして作成したフェースプレートを用いて、カ
ラー陰極線管を製作し、特性を評価した。その結果、明
るさ、色純度、及びコントラストが良好であり、わずか
7%の輝度ロスで外光反射を50%低減でき、色再現域
も15%拡大した。実施例1よりも若干特性がよいが、
未露光部での剥離特性がやや劣り、若干残渣が残り、歩
留りの点で劣る。
【0070】(実施例3)上記実施例1及び2は、使用
する顔料分散液組成物中の分散剤の種類はアニオン系N
a塩またはアニオン系NH4 塩の単体を用いたものにつ
いて示したが、次に2種類の分散剤を混合した例につい
て説明する。
【0071】本実施例3では、顔料分散液組成物を表5
のような組成Bp3,Gp3,Rp3とする以外は、製
法及び使用する蛍光体スラリーは上述の実施例1と同様
である。
【0072】
【表5】 このようにして作成したフェースプレートを用いて、カ
ラー受像管を製作し、特性を評価した。その結果、明る
さ、色純度、及びコントラストが良好であり、わずか7
%の輝度ロスで外光反射を50%低減でき、色再現域も
15%拡大した。さらに、歩留りの面も良好であった。
【0073】(実施例4)本実施例は、実施例3と同様
でアニオン系Na塩とアニオン系NH4 塩の混合である
が、混合比を変更したものである。
【0074】本実施例4で使用した顔料分散液組成物と
蛍光体スラリーの組成は、それぞれ表6及び表7に示す
ようになっている。
【0075】
【表6】
【表7】 本実施例4は、上記実施例3と同様の結果を得た。
【0076】(実施例5)本実施例は、実施例3と同様
でアニオン系Na塩とアニオン系NH4 塩の混合である
が、混合比を変更したものである。
【0077】本実施例5で使用した顔料分散液と蛍光体
スラリーの組成は、それぞれ表8及び表9に示すように
なっている。
【0078】
【表8】
【表9】 本実施例5は、上記実施例3と同様の結果を得た。
【0079】上記実施例3乃至5に示すように、アニオ
ン系Na塩とアニオン系NH4 塩の混合比を変化させた
場合、蛍光体スラリー中のPVA/ADC比も変化させ
ている。
【0080】(実施例6)次に、アニオン系NH4 塩分
散剤とノニオン系分散剤との混合物を使用した場合につ
いて説明する。
【0081】本実施例5で使用した顔料分散液組成物と
蛍光体スラリーの組成は、それぞれ表10及び表11に
示すようになっている。
【0082】
【表10】
【表11】 本実施例6は、上記実施例3と同様の結果を得た。
【0083】(実施例7)上記実施例のいずれも、顔料
層を蛍光体層を積層して塗布してから露光、現像を行っ
ている。しかしながら、本発明の顔料分散液組成物を用
いると、顔料層のパターニングを、蛍光体を含有しない
レジスト層を用いて行うこともできる。この場合、形成
工程数自体は増加するが、良好な顔料層を形成すること
ができる。
【0084】上述したように、従来の方法では、顔料層
をパターニングする際、顔料分散液組成物中にフォトレ
ジストを含有させることになる。しかしながら、このよ
うな方法では露光感度を高めようとするとレジスト含有
量を増やすことになり、顔料層の透明性を劣化させるこ
とになる。
【0085】本実施例のように、本発明の顔料組成物の
塗布層の上にレジスト層を塗布してパターニングする方
法は、顔料層にフォトレジストを含有させる必要がない
ため、とても有効である。
【0086】本実施例の具体的方法は次の通りである。
【0087】顔料分散液組成物として表5に示すものを
準備する。また、フォトレジスト溶液として表3に示し
たものから蛍光体成分を除いたものを準備する。さら
に、蛍光体スラリーとして表3に示すものを準備する。
【0088】まず、青色顔料分散液組成物Bp3を用い
て青色顔料層を形成する。次に、フォトレジスト溶液を
顔料層の上に塗布したのち、露光、現像を行って、青色
顔料層をパターニングする。同様の工程を緑色顔料層、
赤色顔料層について繰り返すことにより、3色の顔料層
を形成する。
【0089】次に、常法に従って蛍光体スラリーを塗
布、露光、現像して蛍光体層を形成することにより、フ
ィルター付き蛍光膜を得ることができる。
【0090】上述の方法によって得られた顔料層は優れ
たパターニング特性を有しており、このようにして作成
された顔料層を有する表示装置も優れた表示特性を有し
ていた。
【0091】以上の実施例はカラー受像管を用いて説明
したが、本発明は蛍光体の発光を利用するものに適用可
能である。
【0092】また、本発明の顔料分散液は、ガラス基板
との適度な密着性及び剥離性が要求される場合に好適で
あり、表示装置の製造以外にも適用できる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、明るさ、コントラスト特性、色純度を総合的に改
善した表示装置を、従来と製造コストがほとんど変える
ことなく製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示装置の一例として陰極線管を一部切り欠い
て示す一部切り欠き平面図である。
【図2】本発明による製造方法を説明する要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基板、 4B,4G,4R…顔料層、 5B,5G,5R…蛍光体層 6B,6G,6R…蛍光体絵素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千草 尚 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷電子工場内 (72)発明者 坂井 和夫 兵庫県川西市小花2丁目23−2 冨士色素 株式会社内 (72)発明者 福田 勝 兵庫県川西市小花2丁目23−2 冨士色素 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5乃至50重量部の無機顔料と、ア
    クリル系樹脂、アクリル共重合樹脂、ポリカルボン酸類
    及び芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
    塩、アンモニウム塩又はアミン塩からなる群から選択さ
    れる少なくとも1種の分散剤と、水若しくは水と相溶性
    のある溶剤とを含む顔料分散液組成物。
  2. 【請求項2】 前記無機顔料は、粒径10乃至200nm
    であることを特徴とする請求項1記載の顔料分散液組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記無機顔料の含有量は、3乃至35w
    t%であることを特徴とする請求項1記載の顔料分散液
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記分散剤の含有量は、0.5乃至20
    wt%であることを特徴とする請求項1記載の顔料分散
    液組成物。
  5. 【請求項5】 前記無機顔料に対する分散剤の含有量
    は、2乃至30wt%であることを特徴とする請求項1
    記載の顔料分散液組成物。
  6. 【請求項6】 前記分散剤は、アクリル共重合体である
    ことを特徴とする請求項1記載の顔料分散液組成物。
  7. 【請求項7】 前記分散剤は、ナトリウム塩又はアンモ
    ニウム塩であることを特徴とする請求項1記載の顔料分
    散液組成物。
  8. 【請求項8】 フェースプレートと、このフェースプレ
    ーの内面上に請求項1乃至7のいずれか記載の顔料分散
    液組成物を適用して得られた顔料層と前記顔料層上に形
    成され前記顔料層と同様の発光色の蛍光体層とを含むフ
    ィルター付き蛍光膜と、を有する表示装置。
  9. 【請求項9】 少なくともフェースプレーと内面上に請
    求項1乃至7のいずれか記載の顔料分散液組成物を塗
    布、乾燥し、顔料分散液の塗布層を形成する工程と、 前記顔料分散液の塗布層の上に、フォトレジストを含む
    溶液を塗布してフォトレジスト溶液の塗布層を形成する
    工程と、 前記フォトレジスト溶液の塗布層をマスクパターンを介
    して露光し、現像することにより、前記顔料分散液の塗
    布層とフォトレジスト溶液の塗布層とを同時にパターニ
    ングする工程と、 によりフィルター付き蛍光膜を形成する工程を具備する
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記フォトレジストを含む溶液は、蛍
    光体を含有することを特徴とする請求項9記載の表示装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0784085A2 (en) 1996-01-11 1997-07-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Ink composition, pattern forming method, and colour filter
KR970062800A (ko) * 1996-02-06 1997-09-12 윤종용 안료분사형 칼라필터 및 이를 형성하기 위한 감광성수지조성물
KR20020006950A (ko) * 2000-07-14 2002-01-26 김순택 청색 필터 형성용 슬러리 조성물 및 이를 이용한 형광막의제조방법
JP2009067830A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 顔料分散体及びそれを用いた記録用インク及びインクカートリッジ及びそれを使用した画像記録装置
US8144080B2 (en) 2008-08-28 2012-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Face panel for color image display apparatus, panel for color image display apparatus, and color image display apparatus

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