JPH09222509A - フィルターパターンの製造方法 - Google Patents

フィルターパターンの製造方法

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JPH09222509A
JPH09222509A JP2755396A JP2755396A JPH09222509A JP H09222509 A JPH09222509 A JP H09222509A JP 2755396 A JP2755396 A JP 2755396A JP 2755396 A JP2755396 A JP 2755396A JP H09222509 A JPH09222509 A JP H09222509A
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JP
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pigment
layer
resist
laminated
pattern
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JP2755396A
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English (en)
Inventor
Takeshi Koyaizu
剛 小柳津
Tetsuhisa Nakao
哲久 中尾
Takako Kubo
孝子 久保
Shuzo Matsuda
秀三 松田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Optical Filters (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルターパターンを従来に比べ簡単な工程
で製造するとともに、混色を防止することができる。 【解決手段】 基板1上に第1乃至第3の顔料層3,
6,8を形成する工程を有するフィルターパターン及び
その製造方法において、緑色の第3の顔料層8を形成す
る工程での露光工程を不要にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば2層構造を
有するフィルター付き蛍光体層におけるフィルターパタ
ーン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管やカラー受像機のフェースプレ
ート内面には赤、青、緑色をしたドット状やストライプ
状等の蛍光体層が形成されている。この蛍光体層に電子
ビームが衝突することにより、蛍光体層が発光して画像
表示がなされる。コントラストや色純度等の画像表示特
性を向上させるために、従来より蛍光体層の改善がなさ
れている。例えば、フェースプレートと蛍光体層との間
に、蛍光体層の発光色と同色の体色を持つ顔料層を設け
るフィルター付き蛍光体層がある。このフィルター付き
蛍光体層は、入射した外光のうち赤色顔料は緑や青成分
の光を、青色顔料は緑や赤成分の光を、緑色顔料は青や
赤成分の光を、選択的にそれぞれ吸収するためコントラ
ストや色純度が向上する。
【0003】このフィルター付き蛍光体層の製造方法
は、例えば特開平5−275008号公報に示されてい
る。この従来例は、レジストを塗布・所定位置以外を露
光しレジストのパターンをつけ、その上に顔料液を塗布
した後、酸分解によりレジストとその上の顔料層を剥離
して所定位置に顔料パターンを得る方法を利用して、各
色の顔料層を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例には、レジストのパターンを各色の顔料層を得るご
とに形成する必要があり、工程数が多く、より簡単にフ
ィルターパターンを製造することが望まれる。
【0005】また、顔料層を形成する方法として例えば
特開平5−275007号公報に示されているように、
ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリド
ン(PVP)等の水溶性高分子と重クロム酸アンモニウ
ム(ADC)、ジアゾニウム塩等の架橋剤とを混ぜた顔
料分散液を塗布し、露光及び温水による現像を行って所
定パターンの顔料層を得ることも考えられる。
【0006】しかしながら、この方法も、各色の顔料層
を得るごとに、所定のパターンでの露光・現像を繰り返
すことになるため、前述の従来例と同様の問題をかかえ
ていた。この発明はこのような課題に対処するためにな
されたもので、より簡単な工程によるフィルターパター
ン及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明はフィルターパ
ターンの製造方法に関し、基板上に第1の顔料粒子を含
む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を
塗布乾燥して第1のレジスト層と第1の顔料層からなる
第1の積層構造を形成する工程と、第1の積層構造を所
定のパターンに露光して硬化させた後に現像して第1の
積層パターンを形成する工程と、基板上に第2の顔料粒
子を含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジス
ト液を塗布乾燥して第2のレジスト層と第2の顔料層か
らなる第2の積層構造を形成する工程と、第2の積層構
造を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して
第2の積層パターンを形成する工程と、第3の顔料粒子
を含む溶液を基板及び第1及び第2の積層パターン上に
塗布乾燥した後に剥離剤を適用して第1及び第2のレジ
スト層をその上の第3の顔料層とともに剥離することに
より、第1乃至第3の顔料層を形成する工程とを備えて
おり、第1及び第2の顔料粒子の一方は青色、他方は赤
色で且つ第3の顔料粒子は緑色である この発明に係わる顔料は、無機系及び有機系のいずれの
顔料も使用することができる。特に、フィルター層中に
均一に分散でき、光の散乱を起こすことなくフィルター
層が充分な透明性を有することのできる顔料が好まし
い。
【0008】具体的な例として以下の顔料を例示するこ
とができる。無機系では、赤の顔料として、酸化第二鉄
系である商品名シコトランスレッドL−2817(粒子
径0.01〜0.02μm、BASF社製)、アンスラ
キノン系である商品名クロモファータルレッドA2B
(粒子径0.01μm、チバガイギー社製)、青の顔料
として、アルミン酸コバルト(Al23 −CoO)系
である商品名コバルトブルーX(粒子径0.01〜0.
02μm、東洋顔料社製)、群青系である商品名群青N
o.8000(粒子径0.3μm、第一化成社製)、フ
タロシアニンブルー系である商品名リオノールブルーF
G−7370(粒子径0.01μm、東洋インキ社
製)、緑の顔料として、TiO2 −NiO−CoO−Z
nO系である商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#
3320(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社
製)、CoO−Al23 −Cr23−TiO2 系で
ある商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3340
(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社製)、C
oO−Al23 −Cr23 系である商品名ダイピロ
キサイドTM−グリーン#3420(粒子径0.01〜
0.02μm、大日精化社製)、Cr23 系である商
品名ND−801(粒子径0.35μm、日本電工社
製)、塩素化フタロシアニングリーン系である商品名フ
ァーストゲングリーンS(粒子径0.01μm、大日本
インキ社製)、臭素化フタロシアニングリーン系である
商品名ファーストゲングリーン2YK(粒子径0.01
μm、大日本インキ社製)を例示することができる。
【0009】有機系では、赤の顔料として、アゾレーキ
系である商品名レーキレッドC(大日精化社製)、青の
顔料として、銅フタロシアニン系である商品名ファスト
ゲンプルーGNPS(大日本インキ社製)、緑の顔料と
して、塩素臭素化銅フタロシアニン系である商品名リオ
ノールグリーン2Y−301(東洋インキ社製)を例示
することができる。
【0010】この顔料を、これを分散させるための分散
剤及び純水とともに混合撹拌することにより、顔料層を
形成する分散液が得られる。なお、純水中に10重量%
以下であれば、水溶性の有機溶媒例えばアルコール等を
含ませることができる。
【0011】分散剤の例として、アニオン系ナトリウム
塩分散剤、アニオン系アンモニウム塩分散剤及びノニオ
ン系分散剤等がある。アニオン系ナトリウム塩分散剤と
しては、アクリル系、アクリル−スチレン系、アクリル
共重合物、ポリカルボン酸型、ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物等がある。具体例としては、アクリル系
として、ディスペックN−40(アライド・コロイド社
製)、高分子ポリカルボン酸型として、デモールEP
(花王社製)、ポイズ520(花王社製)、ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物として、デモールN(花王
社製)、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物とし
て、デモールMS(花王社製)、オクチルフォスフェー
トモノエタノールアミノ塩として、エレノンNo.19
Mが挙げられる。アニオン系アンモニウム塩分散剤とし
ては、アクリル系、アクリル−スチレン系、アクリル共
重合物、ポリカルボン酸型、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルサルフェート等がある。具体例としては、ア
クリル系として、ディスペックA−40(アライド・コ
ロイド社製)、高分子ポリカルボン酸型として、ディス
コートN−14(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩と
してハイテノール08(第一工業製薬社製)、縮合ナフ
タレンスルホン酸として、Lomer PWA(サンノ
ブコ社製)が挙げられる。ノニオン系分散剤として、ポ
リオキシエチレンラウリエーテル、ポリオキシエチレン
誘導体、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート等が挙げられる。具体
例としては、ノイゲンEA−140(第一工業製薬社
製)、エマルゲン106(花王社製)、レオドールTW
−L120(花王社製)がある。
【0012】分散剤に分散させる顔料濃度は、0.1重
量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜50重量%の
範囲である。顔料濃度が0.1重量%未満であると、顔
料層の着色が認められなくなる。1重量%を超えると、
より明瞭に着色が認められる。また、50重量%を超え
ると、分散液の粘度が急激に増加してしまうため、均一
な膜が塗布できなくなる。
【0013】この発明の製造方法は、例えばカラーブラ
ウン管パネルにフィルター付き蛍光体層を形成する場
合、以下のような手順でなされる。まず、第1の顔料分
散液をフェースプレート内面に塗布し乾燥する。塗布方
法としては、フェースプレート内面を上向き、横向き、
下向き等にて塗布する。顔料分散液の固形分、粘度、塗
り方等のパラメーターをコントロールし均一な塗布が行
えるように選択することができる。塗布方法はスピンコ
ート法以外に浸漬法、フローコート法等を用いることが
できる。均一で所定の膜厚を得るために、スピンコート
法が特に好ましい。乾燥方法としては、例えば振り切り
による乾燥、ヒーターによる乾燥、熱風による乾燥、ド
ライエアーによる乾燥、室温における長時間の乾燥等は
これらの組合せにより顔料層を形成することができる。
なお、顔料層の形成前にフェースプレート内面にパター
ニングされた光吸収層を形成しておくこともできる。続
いて、フォトレジスト液を顔料分散液と同様に塗布・乾
燥して、レジスト層と顔料層の積層構造を形成した後、
シャドウマスクを介して所望のパターンに、例えば高圧
水銀灯等を利用して露光する。その後、フェースプレー
ト内面に現像を行い、不要部を剥離する。以上の操作を
次の第2の顔料分散液の場合にも行う。次に、第3の顔
料分散液をフェースプレート内面に塗布し乾燥した後、
所定の剥離剤処理によりレジスト層を剥離することによ
り、最終的に第1乃至第3の顔料層が完成する。そし
て、蛍光体層を更に形成するには、顔料層の場合と同様
の方法で、顔料分散液に代えて蛍光体分散液を用いれば
よい。
【0014】また、この発明におけるフォトレジスト液
は、フォトレジストと、アクリルエマルジョンや界面活
性剤等の添加物を純水とともに混合撹拌することにより
得られる。フォトレジストとしては、重クロム酸アンモ
ニウム(ADC)/ポリビニルアルコール(PVA)、
重クロム酸ナトリウム(SDC)/PVA、ジアゾニウ
ム塩等/PVA、ADC/カゼイン等の水溶性フォトレ
ジスト各種を使用できる。
【0015】更に、この発明における剥離剤は、2種類
の混合液である。第1はスルファミン酸、硫酸、硝酸等
の酸類であり、第2は過マンガン酸カリウム、過ヨウ素
酸カリウム、過酸化水素等の過酸化物であることに特徴
がある。後者は、レジスト層や顔料層を分解する働きが
あり、前者は顔料層中の特にアニオン系分散剤に作用し
て硬化し、後者の分解作用を阻止する働きを有してい
る。これら両者の働きにより、レジストパターン及びそ
の上の顔料層のみが分解され、パターンを完成すること
ができる。濃度は前者が0.1〜10%、後者が0.0
1〜1%の範囲にあることが望ましい。前者の濃度が薄
すぎたり、後者の濃度が高すぎると、すべての顔料層を
剥離してしまいパターンができず、後者の濃度が薄いと
レジストが剥離せず混色不良となる。混合液で一度に処
理するのではなく、まず、前者の液のみを塗布し硬化し
ておいた後、後者の剥離液で処理するセパレート法でも
同様の効果がある。なお、分散剤とレジスト分解剤の好
ましい組合せとしては、例えばアニオン系高分子分散剤
と上述したレジスト分解剤である。
【0016】この発明では、第3の顔料粒子を含む溶液
を基板上に塗布乾燥した後は、特に、この塗布膜を所定
のパターンに露光することを行わなくても、剥離剤でレ
ジスト層を剥離することにより、第1乃至第3の顔料層
を完成することが可能となる。また、各々の色の顔料粒
子を含む溶液を塗布する際には、他の色の顔料層はレジ
スト層により保護され、最終的にはレジストとともにこ
れら混色成分も除去するので、異なる色の間での混色を
防止することができるが、これらの方式で欠点なく、第
1乃至第3の顔料層を完成させることは困難である。例
えば、製造工程中のごみ等に起因して、第1及び第2の
顔料層上に第1及び第2のレジスト層が完全に形成され
ないことがある。この場合、第1及び第2の顔料層と第
3の顔料層が混じり合うが、この発明では、第3の顔料
粒子が青色フィルター及び赤色フィルターと共通の透過
波長を有する緑色であるため、第1及び第2の顔料層の
色自体に与える影響は小さくて済む。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図面を
参照して説明する。図1乃至図3はこの発明の一実施例
を示す工程図である。まず、図1(a)に示すように、
例えばガラスからなる基板1上に所定パターンの光吸収
層2を形成する。
【0018】次に、青、緑、赤のフィルターを形成する
ための顔料分散液及びフォトレジスト液として、次の組
成のものを準備した。 <青顔料分散液> 青顔料粒子:アルミン酸コバルト 30重量% (商品名コバルトブルーX(粒子径0.01〜0.02μm、東洋顔料社製) 分散剤:ポリアクリル酸共重合体のアンモニウム塩 0.7重量% (ディスペックGA−40(アライド・コロイド社製)) それぞれ純水中に分散 <赤顔料分散液> 赤顔料粒子:Fe23 の微粒子 20重量% (粒子径0.01〜0.02μm) 分散剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩 (ハイテノール08(第一工業製薬社製)) 0.7重量% それぞれ純水中に分散 <フォトレジスト液> ポリビニルアルコール 3重量% 重クロム酸アンモニウム 0.20重量% 界面活性剤 0.01重量% それぞれ純水中に分散 <緑顔料分散液> 緑顔料粒子:TiO2 −NiO−CoO−ZnO 30重量% (商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3320(粒子径0.01〜0.0 2μm、大日精化社製) 分散剤:アクリル酸のナトリウム塩 0.7重量% (ディスペックN−40) それぞれ純水中に分散 次に、基板1を温度30℃に保持して、図1(b)に示
すように、例えば第1の顔料層3の青顔料分散液を塗布
した。基板1を100〜300rpmで回転させ、過剰
の顔料分散液を振り切った。ヒーター温度120℃にて
3〜4分間乾燥した。続いて、フォトレジスト液を塗布
・乾燥し、図1(c)に示すように、第1のレジスト層
4と第1の顔料層3の第1の積層構造を形成した。そし
て、例えば色選別電極5を介して、高圧水銀灯を用いて
図1(d)に示すように、所定のパターンに露光した。
続いて、霧状にした例えば水を液圧2〜10kg/cm
でスプレーすることにより、図1(e)に示すよう
に、第1のレジスト層4と第1の顔料層3の第1の積層
パターンを形成した。
【0019】次に、基板1を温度30℃に保持して、図
2(a)に示すように、第2の顔料層6の赤顔料分散液
を塗布した。基板1を100〜300rpmで回転さ
せ、過剰の顔料分散液を振り切った。ヒーター温度12
0℃にて3〜4分間乾燥した。続いて、フォトレジスト
液を塗布・乾燥し、図2(b)に示すように、第2のレ
ジスト層7と第2の顔料層6の第2の積層構造を形成し
た。そして、例えば色選別電極5を介して、高圧水銀灯
を用いて図2(c)に示すように、所定のパターンに露
光した。続いて、霧状にした例えば水を液圧2〜10k
g/cm でスプレーすることにより、図2(d)に
示すように、第2のレジスト層7と第2の顔料層6の第
2の積層パターンを形成した。
【0020】次に、基板1を温度30℃に保持して、図
3(a)に示すように、基板1及び第1及び第2の積層
パターン上に第3の顔料層8の緑顔料分散液を塗布し
た。基板1を100〜300rpmで回転させ、過剰の
顔料分散液を振り切った。ヒーター温度120℃にて3
〜4分間乾燥した。そして、例えばスルファミン酸5
%、過ヨウ素酸カリウム0.5%からなる剥離液を塗布
し水圧2〜10kg/cm2 で、第1及び第2のレジス
ト層4,7をその上の第3の顔料層8とともに剥離する
ことにより、図3(b)に示すように、基板1上に第1
乃至第3の顔料層3,6,8からなる顔料層を得た。
【0021】この実施例では、剥離処理により第1及び
第2の顔料層3,6上の第3の顔料層8は除去され、図
4に示すように、基板1上の第1及び第2の顔料層3,
6が位置している部分以外は第3の顔料層8で覆われ
る。この結果、従来から必要であった第3の顔料層8の
形成の際の露光工程が不要になり、フィルターの製造工
程を簡略化することができた。また、第2の顔料層6の
赤顔料分散液を塗布する際には第1の顔料層3上を第1
のレジスト層4が覆い、第3の顔料層8の緑顔料分散液
を塗布する際には第1及び第2の顔料層3,6上を第1
及び第2のレジスト層4,7が覆うとともに、最終的に
第1及び第2のレジスト層4,7は除去されることにな
るので、青色、赤色及び緑色の間での混色を防止するこ
とができる。また、第1及び第2の顔料層3,6上に第
1及び第2のレジスト層4,7が完全に形成されていな
かったときでも、第1及び第2の顔料粒子はそれぞれ青
色、赤色で且つ第3の顔料粒子は青色、赤色と共通の透
過波長を合わせ持つ緑色であるので、視感では欠点を発
見しにくく、第3の顔料粒子を緑色以外にした場合に比
べ大幅に歩留りが向上した。
【0022】次に、通常の方法により、図3(c)に示
すように青色蛍光体層9、赤色蛍光体層10及び緑色蛍
光体層11をそれぞれ第1乃至第3の顔料層3,6,8
と対応するように形成した。
【0023】こうして、基板1上に顔料層及び蛍光体層
を有する所望のフィルター付き蛍光体層が得られ、これ
を用いてカラーブラウン管はコントラストや色純度が優
れたものとなる。また、フィルターパターンが所定の位
置、例えば青蛍光体層が形成されるべき位置に対応して
青フィルターを形成し、他色の位置には青フィルターの
顔料が残渣として残ることがなく、混色がなく色純度特
性の優れたフィルターとなる。
【0024】なお、この実施例において、第1及び第2
のレジスト層4,7の剥離工程をスルファミン酸3%で
塗布した後、過ヨウ素酸カリウム0.3%を塗布するこ
とにより行っても、同様の結果が得られる。
【0025】また、今までの実施例では、顔料層におけ
る第1の顔料層3を青色顔料層、第2の顔料層6を赤色
顔料層としていたが、逆であってもよいことは言うまで
もない。また、この発明は、例えば液晶表示素子用のカ
ラーフィルター等にも適用できる。更に、各顔料層のパ
ターニングに際し、霧状にした水をスプレーする前に、
基板を例えばアルカリ現像液に浸漬することにより、各
顔料層の不要部の剥離をより確実に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、基板上に第1の顔料粒子を
含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液
を塗布乾燥して第1のレジスト層と第1の顔料層からな
る第1の積層構造を形成する工程と、第1の積層構造を
所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して第1
の積層パターンを形成する工程と、基板上に第2の顔料
粒子を含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジ
スト液を塗布乾燥して第2のレジスト層と第2の顔料層
からなる第2の積層構造を形成する工程と、第2の積層
構造を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像し
て第2の積層パターンを形成する工程と、第3の顔料粒
子を含む溶液を基板及び第1及び第2の積層パターン上
に塗布乾燥した後に剥離剤を適用して第1及び第2のレ
ジスト層をその上の第3の顔料層とともに剥離すること
により、第1乃至第3の顔料層を形成する工程とを備え
ており、第1及び第2の顔料粒子の一方は青色、他方は
赤色で且つ第3の顔料粒子は緑色であるので、従来に比
べ簡単な工程で確実に顔料層の所定パターンを得ること
ができるとともに、異なる色の顔料層の間での混色によ
る影響を最低限にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における第1の顔料層の形
成工程を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例における第2の顔料層の形
成工程を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施例における第3の顔料層の形
成工程を示す断面図である。
【図4】この発明の一実施例における第1乃至第3の顔
料層の形成後の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1……基板 3……第1の顔料層 4……第1のレジスト層 6……第2の顔料層 7……第2のレジスト層 8……第3の顔料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 秀三 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷電子工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の顔料粒子を含む溶液を塗
    布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を塗布乾燥し
    て第1のレジスト層と第1の顔料層からなる第1の積層
    構造を形成する工程と、前記第1の積層構造を所定のパ
    ターンに露光して硬化させた後に現像して第1の積層パ
    ターンを形成する工程と、基板上に第2の顔料粒子を含
    む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を
    塗布乾燥して第2のレジスト層と第2の顔料層からなる
    第2の積層構造を形成する工程と、前記第2の積層構造
    を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して第
    2の積層パターンを形成する工程と、第3の顔料粒子を
    含む溶液を前記基板及び前記第1及び第2の積層パター
    ン上に塗布乾燥した後に剥離剤を適用して前記第1及び
    第2のレジスト層をその上の第3の顔料層とともに剥離
    することにより、前記第1乃至第3の顔料層を形成する
    工程とを備えており、前記第1及び第2の顔料粒子の一
    方は青色、他方は赤色で且つ前記第3の顔料粒子は緑色
    であることを特徴とするフィルターパターンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルターパターンの製
    造方法において、前記剥離剤は酸類と過酸化物の混合液
    であることを特徴とするフィルターパターンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルターパターンの製
    造方法において、前記剥離剤は酸類の液と過酸化物の液
    からなり、前記酸類の液を用いた後、前記過酸化物の液
    を用いることを特徴とするフィルターパターンの製造方
    法。
JP2755396A 1996-02-15 1996-02-15 フィルターパターンの製造方法 Pending JPH09222509A (ja)

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