JP3558764B2 - フィルターパターン及びその製造方法 - Google Patents

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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば2層構造を有するフィルター付き蛍光体層におけるフィルターパターン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管やカラー受像機のフェースプレート内面には赤、青、緑色をしたドット状やストライプ状等の蛍光体層が形成されている。この蛍光体層に電子ビームが衝突することにより、蛍光体層が発光して画像表示がなされる。コントラストや色純度等の画像表示特性を向上させるために、従来より蛍光体層の改善がなされている。例えば、フェースプレートと蛍光体層との間に、蛍光体層の発光色と同色の体色を持つ顔料層を設けるフィルター付き蛍光体層がある。このフィルター付き蛍光体層は、入射した外光のうち赤色顔料は緑や青成分の光を、青色顔料は緑や赤成分の光を、緑色顔料は青や赤成分の光を、選択的にそれぞれ吸収するためコントラストや色純度が向上する。
【0003】
このフィルター付き蛍光体層の製造方法は、例えば特開平5−275008号公報に示されている。この従来例は、レジストを塗布・所定位置以外を露光しレジストのパターンをつけ、その上に顔料液を塗布した後、酸分解によりレジストとその上の顔料層を剥離して所定位置に顔料パターンを得る方法を利用して、各色の顔料層を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来例には、レジストのパターンを各色の顔料層を得るごとに形成する必要があり、工程数が多く、より簡単にフィルターパターンを製造することが望まれる。
【0005】
また、顔料層を形成する方法として例えば特開平5−275007号公報に示されているように、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)等の水溶性高分子と重クロム酸アンモニウム(ADC)、ジアゾニウム塩等の架橋剤とを混ぜた顔料分散液を塗布し、露光及び温水による現像を行って所定パターンの顔料層を得ることも考えられる。
【0006】
しかしながら、この方法も、各色の顔料層を得るごとに、所定のパターンでの露光・現像を繰り返すことになるため、前述の従来例と同様の問題をかかえていた。
【0007】
また、主要な3原色の顔料のうち特に赤色顔料層は、紫外線の吸収率が良く、特開平5−275007号公報の例では、赤色顔料が紫外線を吸収してしまうため、レジストの硬化が充分に行われず、露光・現像工程によるパターニングが困難であった。
この発明はこのような課題に対処するためになされたもので、より簡単な工程によるフィルターパターン及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基板上に、光吸収層,第1及び第2の顔料層を形成してなるフィルターパターンに関し、少なくとも前記第1の顔料層間には光吸収層が形成されており、基板上の第1の顔料層が位置している部分以外は第2の顔料層で覆われている。
【0009】
また、この発明はフィルターパターンの製造方法に関し、光吸収層が形成された基板上に第1の顔料粒子を含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を塗布乾燥してレジスト層と顔料層の積層構造を形成することで、少なくとも前記積層パターン間に光吸収層が形成された構成とする工程と、この積層構造を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して積層パターンを形成する工程と、第2の顔料粒子を含む溶液を基板及び積層パターン上に塗布乾燥した後に剥離剤を適用してレジスト層をその上の第2の顔料層とともに剥離することにより第1及び第2の顔料層を形成する工程とを備えている。
【0010】
この発明に係わる顔料は、無機系及び有機系のいずれの顔料も使用することができる。特に、フィルター層中に均一に分散でき、光の散乱を起こすことなくフィルター層が充分な透明性を有することのできる顔料が好ましい。
【0011】
具体的な例として以下の顔料を例示することができる。
無機系では、赤の顔料として、酸化第二鉄系である商品名シコトランスレッドL−2817(粒子径0.01〜0.02μm、BASF社製)、アンスラキノン系である商品名クロモファータルレッドA2B(粒子径0.01μm、チバガイギー社製)、青の顔料として、アルミン酸コバルト(Al −CoO)系である商品名コバルトブルーX(粒子径0.01〜0.02μm、東洋顔料社製)、群青系である商品名群青No.8000(粒子径0.3μm、第一化成社製)、フタロシアニンブルー系である商品名リオノールブルーFG−7370(粒子径0.01μm、東洋インキ社製)、緑の顔料として、TiO −NiO−CoO−ZnO系である商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3320(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社製)、CoO−Al −Cr −TiO 系である商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3340(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社製)、CoO−Al −Cr 系である商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3420(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社製)、Cr 系である商品名ND−801(粒子径0.35μm、日本電工社製)、塩素化フタロシアニングリーン系である商品名ファーストゲングリーンS(粒子径0.01μm、大日本インキ社製)、臭素化フタロシアニングリーン系である商品名ファーストゲングリーン2YK(粒子径0.01μm、大日本インキ社製)を例示することができる。
【0012】
有機系では、赤の顔料として、アゾレーキ系である商品名レーキレッドC(大日精化社製)、青の顔料として、銅フタロシアニン系である商品名ファストゲンプルーGNPS(大日本インキ社製)、緑の顔料として、塩素臭素化銅フタロシアニン系である商品名リオノールグリーン2Y−301(東洋インキ社製)を例示することができる。
【0013】
この顔料を、これを分散させるための分散剤及び純水とともに混合撹拌することにより、顔料層を形成する分散液が得られる。なお、純水中に10重量%以下であれば、水溶性の有機溶媒例えばアルコール等を含ませることができる。
【0014】
分散剤の例として、アニオン系ナトリウム塩分散剤、アニオン系アンモニウム塩分散剤及びノニオン系分散剤等がある。アニオン系ナトリウム塩分散剤としては、アクリル系、アクリル−スチレン系、アクリル共重合物、ポリカルボン酸型、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等がある。具体例としては、アクリル系として、ディスペックN−40(アライド・コロイド社製)、高分子ポリカルボン酸型として、デモールEP(花王社製)、ポイズ520(花王社製)、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物として、デモールN(花王社製)、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物として、デモールMS(花王社製)、オクチルフォスフェートモノエタノールアミノ塩として、エレノンNo.19Mが挙げられる。アニオン系アンモニウム塩分散剤としては、アクリル系、アクリル−スチレン系、アクリル共重合物、ポリカルボン酸型、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート等がある。具体例としては、アクリル系として、ディスペックA−40(アライド・コロイド社製)、高分子ポリカルボン酸型として、ディスコートN−14(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩としてハイテノール08(第一工業製薬社製)、縮合ナフタレンスルホン酸として、Lomer PWA(サンノブコ社製)が挙げられる。ノニオン系分散剤として、ポリオキシエチレンラウリエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等が挙げられる。具体例としては、ノイゲンEA−140(第一工業製薬社製)、エマルゲン106(花王社製)、レオドールTW−L120(花王社製)がある。
【0015】
分散剤に分散させる顔料濃度は、0.1重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜50重量%の範囲である。顔料濃度が0.1重量%未満であると、顔料層の着色が認められなくなる。1重量%を超えると、より明瞭に着色が認められる。また、50重量%を超えると、分散液の粘度が急激に増加してしまうため、均一な膜が塗布できなくなる。
【0016】
この発明の製造方法は、例えばカラーブラウン管パネルにフィルター付き蛍光体層を形成する場合、以下のような手順でなされる。
まず、第1の顔料分散液をフェースプレート内面に塗布し乾燥する。塗布方法としては、フェースプレート内面を上向き、横向き、下向き等にて塗布する。顔料分散液の固形分、粘度、塗り方等のパラメーターをコントロールし均一な塗布が行えるように選択することができる。塗布方法はスピンコート法以外に浸漬法、フローコート法等を用いることができる。均一で所定の膜厚を得るために、スピンコート法が特に好ましい。乾燥方法としては、例えば振り切りによる乾燥、ヒーターによる乾燥、熱風による乾燥、ドライエアーによる乾燥、室温における長時間の乾燥等はこれらの組合せにより顔料層を形成することができる。なお、顔料層の形成前にフェースプレート内面にパターニングされた光吸収層を形成しておくこともできる。続いて、フォトレジスト液を顔料分散液と同様に塗布・乾燥して、レジスト層と顔料層の積層構造を形成した後、シャドウマスクを介して所望のパターンに、例えば高圧水銀灯等を利用して露光する。その後、フェースプレート内面に現像を行い、不要部を剥離する。以上の操作を第1の色に相当する各色に対して行う。次に、第2の顔料分散液をフェースプレート内面に塗布し乾燥した後、所定の剥離剤処理によりレジスト層を剥離することにより、最終的に第1及び第2の顔料層が完成する。そして、蛍光体層を更に形成するには、顔料層の場合と同様の方法で、顔料分散液に代えて蛍光体分散液を用いればよい。
【0017】
また、この発明におけるフォトレジスト液は、フォトレジストと、アクリルエマルジョンや界面活性剤等の添加物を純水とともに混合撹拌することにより得られる。フォトレジストとしては、重クロム酸アンモニウム(ADC)/ポリビニルアルコール(PVA)、重クロム酸ナトリウム(SDC)/PVA、ジアゾニウム塩等/PVA、ADC/カゼイン等の水溶性フォトレジスト各種を使用できる。
【0018】
更に、この発明における剥離剤は、2種類の混合液である。第1はスルファミン酸、硫酸、硝酸等の酸類であり、第2は過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、過酸化水素等の過酸化物であることに特徴がある。後者は、レジスト層や顔料層を分解する働きがあり、前者は顔料層中の特にアニオン系分散剤に作用して硬化し、後者の分解作用を阻止する働きを有している。これら両者の働きにより、レジストパターン及びその上の顔料層のみが分解され、パターンを完成することができる。濃度は前者が0.1〜10%、後者が0.01〜1%の範囲にあることが望ましい。前者の濃度が薄すぎたり、後者の濃度が高すぎると、すべての顔料層を剥離してしまいパターンができず、後者の濃度が薄いとレジストが剥離せず混色不良となる。混合液で一度に処理するのではなく、まず、前者の液のみを塗布し硬化しておいた後、後者の剥離液で処理するセパレート法でも同様の効果がある。なお、分散剤とレジスト分解剤の好ましい組合せとしては、例えばアニオン系高分子分散剤と上述したレジスト分解剤である。
【0019】
この発明では、第2の顔料粒子を含む溶液を基板上に塗布乾燥した後は、特に、この塗布膜を所定のパターンに露光することを行わなくても、剥離剤でレジスト層を剥離することにより、第1及び第2の顔料層を完成することが可能となる。また、各々の色の顔料粒子を含む溶液を塗布する際には、他の色の顔料層はレジスト層により保護され、最終的にはレジストとともにこれら混色成分も除去するので、異なる色の間での混色を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細を第1の顔料層が青色顔料層及び緑色顔料層、第2の顔料層が赤色顔料層である場合について、図面を参照して説明する。
図1乃至図3はこの発明の一実施例を示す工程図である。まず、図1(a)に示すように、例えばガラスからなる基板1上に所定パターンの光吸収層2を形成する。
【0021】
次に、青、緑、赤のフィルターを形成するための顔料分散液及びフォトレジスト液として、次の組成のものを準備した。
<青顔料分散液>
青顔料粒子:アルミン酸コバルト 30重量%
(商品名コバルトブルーX(粒子径0.01〜0.02μm、東洋顔料社製)
分散剤:ポリアクリル酸共重合体のアンモニウム塩 0.7重量%
(ディスペックGA−40(アライド・コロイド社製))
それぞれ純水中に分散
<緑顔料分散液>
緑顔料粒子:TiO −NiO−CoO−ZnO 30重量%
(商品名ダイピロキサイドTM−グリーン#3320(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社製)
分散剤:アクリル酸のナトリウム塩 0.7重量%
(ディスペックN−40)
それぞれ純水中に分散
<赤顔料分散液>
赤顔料粒子:Fe の微粒子 20重量%
(粒子径0.01〜0.02μm)
分散剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩
(ハイテノール08(第一工業製薬社製)) 0.7重量%
それぞれ純水中に分散
<フォトレジスト液>
ポリビニルアルコール 3重量%
重クロム酸アンモニウム 0.20重量%
界面活性剤 0.01重量%
純水 残部
次に、基板1を温度30℃に保持して、図1(b)に示すように、青色顔料層3の顔料分散液を塗布した。基板1を100〜300rpmで回転させ、過剰の顔料分散液を振り切った。ヒーター温度120℃にて3〜4分間乾燥した。続いて、フォトレジスト液を塗布・乾燥し、図1(c)に示すように、レジスト層4と青色顔料層3の積層構造を形成した。そして、例えば色選別電極5を介して、高圧水銀灯を用いて図1(d)に示すように、所定のパターンに露光した。続いて、霧状にした例えば水を液圧2〜10kg/cm でスプレーすることにより、図1(e)に示すように、レジスト層4と青色顔料層3の積層パターンを形成した。
【0022】
次に、基板1を温度30℃に保持して、図2(a)に示すように、緑色顔料層6の顔料分散液を塗布した。基板1を100〜300rpmで回転させ、過剰の顔料分散液を振り切った。ヒーター温度120℃にて3〜4分間乾燥した。続いて、フォトレジスト液を塗布・乾燥し、図2(b)に示すように、レジスト層7と緑色顔料層6の積層構造を形成した。そして、例えば色選別電極5を介して、高圧水銀灯を用いて図2(c)に示すように、所定のパターンに露光した。続いて、霧状にした例えば水を液圧2〜10kg/cm でスプレーすることにより、図2(d)に示すように、レジスト層7と緑色顔料層6の積層パターンを形成した。
【0023】
次に、基板1を温度30℃に保持して、図3(a)に示すように、基板1及びレジスト層4,7と青色顔料層3或いは緑色顔料層6の積層パターン上に赤色顔料層8の顔料分散液を塗布した。基板1を100〜300rpmで回転させ、過剰の顔料分散液を振り切った。ヒーター温度120℃にて3〜4分間乾燥した。そして、例えばスルファミン酸5%、過ヨウ素酸カリウム0.5%からなる剥離液を塗布し水圧2〜10kg/cm で、レジスト層4,7をその上の赤色顔料層8とともに剥離することにより、図3(b)に示すように、基板1上に青色顔料層3、緑色顔料層6及び赤色顔料層8からなる顔料層を得た。
【0024】
この実施例では、剥離処理により青色顔料層3及び緑色顔料層6上の赤色顔料層8は完全に除去され、図4に示すように、基板1上の青色顔料層3及び緑色顔料層6が位置している部分以外は赤色顔料層8で覆われる。この結果、従来から必要であった赤色顔料層8の形成の際の露光工程が不要になり、フィルターの製造工程を簡略化することができた。また、緑色顔料層6の顔料分散液を塗布する際には青色顔料層3上をレジスト層4が覆い、赤色顔料層8の顔料分散液を塗布する際には青色顔料層3及び緑色顔料層6上をレジスト層4,7が覆うとともに、最終的にレジスト層4,7は除去されることになるので、青色、緑色及び赤色の間での混色を防止することができた。
【0025】
次に、通常の方法により、図3(c)に示すように青色蛍光体層9、緑色蛍光体層10及び赤色蛍光体層11をそれぞれ青色顔料層3、緑色顔料層6及び赤色顔料層8と対応するように形成した。
【0026】
こうして、基板1上に顔料層及び蛍光体層を有する所望のフィルター付き蛍光体層が得られ、これを用いてカラーブラウン管はコントラストや色純度が優れたものとなる。また、フィルターパターンが所定の位置、例えば青蛍光体層が形成されるべき位置に対応して青フィルターを形成し、他色の位置には青フィルターの顔料が残渣として残ることがなく、混色がなく色純度特性の優れたフィルターとなる。
【0027】
なお、この実施例において、レジスト層4,7の剥離工程をスルファミン酸3%で塗布した後、過ヨウ素酸カリウム0.3%を塗布することにより行っても、同様の結果が得られる。
【0028】
また、今までの実施例では、顔料層における第1の顔料層を青色顔料層及び緑色顔料層、第2の顔料層を赤色顔料層としていたがこれに限られず、第2の顔料層は青色顔料層或いは緑色顔料層のうちのいずれかであってもよいことは言うまでもない。ただし、特に、赤色顔料層は紫外線の吸収率がよく、赤色顔料層とレジストを組合せて用いると、レジストの硬化が不十分となり、十分なパターニングができないことがある。この発明によれば、この赤色顔料層をレジストを用いず最後に形成することにより、赤色顔料層のレジストに伴う欠陥の発生を防止することができる。また、この発明は、例えば液晶表示素子用のカラーフィルター等にも適用できる。更に、各顔料層のパターニングに際し、霧状にした水をスプレーする前に、基板を例えばアルカリ現像液に浸漬することにより、各顔料層の不要部の剥離をより確実に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明は、基板上に第1の顔料粒子を含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を塗布乾燥してレジスト層と顔料層の積層構造を形成する工程と、この積層構造を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して積層パターンを形成する工程と、第2の顔料粒子を含む溶液を基板及び積層パターン上に塗布乾燥した後に剥離剤を適用してレジスト層を第2の顔料層とともに剥離することにより第1及び第2の顔料層を形成する工程とを備えているので、従来に比べ簡単な工程で確実に顔料層の所定パターンを得ることができるとともに、異なる色の顔料層の間での混色を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における青色顔料層の形成工程を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例における緑色顔料層の形成工程を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施例における赤色顔料層の形成工程を示す断面図である。
【図4】この発明の一実施例における顔料層の形成後の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1……基板
3……青色顔料層
4,7……レジスト層
6……緑色顔料層
8……赤色顔料層

Claims (4)

  1. 基板上に、光吸収層,第1及び第2の顔料層を形成してなるフィルターパターンにおいて、少なくとも前記第1の顔料層間には光吸収層が形成されており、前記基板上の前記第1の顔料層が位置している部分以外は前記第2の顔料層で覆われていることを特徴とするフィルターパターン。
  2. 光吸収層が形成された基板上に第1の顔料粒子を含む溶液を塗布乾燥した後にこの上にフォトレジスト液を塗布乾燥してレジスト層と顔料層の積層構造を形成することで、少なくとも前記積層パターン間に光吸収層が形成された構成とする工程と、前記積層構造を所定のパターンに露光して硬化させた後に現像して積層パターンを形成する工程と、第2の顔料粒子を含む溶液を前記基板及び前記積層パターン上に塗布乾燥した後に剥離剤を適用して前記レジスト層をその上の前記第2の顔料層とともに剥離することにより、前記第1及び第2の顔料層を形成する工程とを備えたことを特徴とするフィルターパターンの製造方法。
  3. 請求項2記載のフィルターパターンの製造方法において、前記剥離剤は酸類と過酸化物の混合液であることを特徴とするフィルターパターンの製造方法。
  4. 請求項2記載のフィルターパターンの製造方法において、前記剥離剤は酸類の液と過酸化物の液からなり、前記酸類の液を用いた後、前記過酸化物の液を用いることを特徴とするフィルターパターンの製造方法。
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