JPH07173713A - ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents
ポリエステル繊維の製造法Info
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- JPH07173713A JPH07173713A JP31944093A JP31944093A JPH07173713A JP H07173713 A JPH07173713 A JP H07173713A JP 31944093 A JP31944093 A JP 31944093A JP 31944093 A JP31944093 A JP 31944093A JP H07173713 A JPH07173713 A JP H07173713A
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来にない高強度、高弾性率且つ低収縮率な
ポリエステル繊維の製造法を提供する。 【構成】 極限粘度0.9以上のポリエステルを溶融紡
糸し、ポリエステル分解性気体を加熱媒体とする加熱筒
あるいは保温筒からなる紡出域を通し、糸条が固化する
前に外側からポリエステルを分解させ、ネッキング変形
を起こす速度以上で引き取った未延伸糸を、振動及び引
張張力を加えながら1段または多段熱延伸することを特
徴とするポリエステル繊維の製造法。 【効果】 従来達成し得なかった高強度、高弾性率且つ
低収縮率なポリエステル繊維の製造が可能となる。
ポリエステル繊維の製造法を提供する。 【構成】 極限粘度0.9以上のポリエステルを溶融紡
糸し、ポリエステル分解性気体を加熱媒体とする加熱筒
あるいは保温筒からなる紡出域を通し、糸条が固化する
前に外側からポリエステルを分解させ、ネッキング変形
を起こす速度以上で引き取った未延伸糸を、振動及び引
張張力を加えながら1段または多段熱延伸することを特
徴とするポリエステル繊維の製造法。 【効果】 従来達成し得なかった高強度、高弾性率且つ
低収縮率なポリエステル繊維の製造が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業資材分野において
要求の高い、高強度、高弾性率と低熱収縮率を同時に達
成した高強度低収縮率ポリエステル繊維に関するもので
あり、コンベアベルト補強材、熱可塑性コンポジット、
原動機用ベルト補強材、タイヤ補強材等の各種産業資材
用途に有用な高強度、高弾性率且つ低熱収縮率なポリエ
ステル繊維の製造法に関する。
要求の高い、高強度、高弾性率と低熱収縮率を同時に達
成した高強度低収縮率ポリエステル繊維に関するもので
あり、コンベアベルト補強材、熱可塑性コンポジット、
原動機用ベルト補強材、タイヤ補強材等の各種産業資材
用途に有用な高強度、高弾性率且つ低熱収縮率なポリエ
ステル繊維の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、汎用繊維の中で比
較的安価であり、高強度、高弾性率、高熱安定性という
物性的特徴を有しているため、産業資材用途で幅広く使
用されている。しかし、近年、産業資材用途に用いられ
るポリエステル繊維に要求される物性は、ポリエステル
繊維の特徴をさらに高度に高めたものである。特に、タ
イヤ補強材に用いるポリエステル繊維には、タイヤの軽
量化、タイヤのコストを改善するため高強度且つ高弾性
率の物性が要求され、また、タイヤ成型性、高速走行時
の寸法安定性を改善するため、低熱収縮率の物性が要求
されている。したがって、タイヤ補強材としては、高強
度、高弾性且つ低熱収縮率が高度に同時達成されること
が切望されており、種々の技術が開示されている。
較的安価であり、高強度、高弾性率、高熱安定性という
物性的特徴を有しているため、産業資材用途で幅広く使
用されている。しかし、近年、産業資材用途に用いられ
るポリエステル繊維に要求される物性は、ポリエステル
繊維の特徴をさらに高度に高めたものである。特に、タ
イヤ補強材に用いるポリエステル繊維には、タイヤの軽
量化、タイヤのコストを改善するため高強度且つ高弾性
率の物性が要求され、また、タイヤ成型性、高速走行時
の寸法安定性を改善するため、低熱収縮率の物性が要求
されている。したがって、タイヤ補強材としては、高強
度、高弾性且つ低熱収縮率が高度に同時達成されること
が切望されており、種々の技術が開示されている。
【0003】ポリエステル繊維の強度及び熱収縮率を同
時に改善させる技術には、ネッキング変形を伴わない速
度で巻取られた未延伸糸(以下POYという)を延伸す
る技術がある。POYを延伸する技術としては、特開昭
53−58031号公報がある。この技術による延伸糸
物性は、延伸糸強度は8〜9g/d程度で、熱収縮率も
5%程度であり、現在の産業資材用途では、強度、熱収
縮率共に十分な性能とは言えない。
時に改善させる技術には、ネッキング変形を伴わない速
度で巻取られた未延伸糸(以下POYという)を延伸す
る技術がある。POYを延伸する技術としては、特開昭
53−58031号公報がある。この技術による延伸糸
物性は、延伸糸強度は8〜9g/d程度で、熱収縮率も
5%程度であり、現在の産業資材用途では、強度、熱収
縮率共に十分な性能とは言えない。
【0004】特開昭57−161121号公報、特開昭
58−208415号公報では、ネック変形が発現する
速度以上で巻取られた、POYより高配向の未延伸糸
(以下FOYという)において熱収縮率は1.1%と改
善されているが、強度は4g/dと低く、また染色性を
改善する技術であり、強度において産業資材用途として
十分なものではない。
58−208415号公報では、ネック変形が発現する
速度以上で巻取られた、POYより高配向の未延伸糸
(以下FOYという)において熱収縮率は1.1%と改
善されているが、強度は4g/dと低く、また染色性を
改善する技術であり、強度において産業資材用途として
十分なものではない。
【0005】FOYを高強度化する技術としては、特開
昭62−69819号公報がある。この技術は、紡糸条
件を適切化することで紡糸及び延伸を通じ高強度化を図
っているものの延伸糸強度が8.1g/d以下と低く、
高強度化が図れていない。特開平3−137218号公
報では、POYとFOYの中間の未延伸糸をプラズマ雰
囲気中で延伸することにより、結晶化を抑制しつつ延伸
するという方法で高強度且つ低熱収縮率なポリエステル
繊維が得られることを開示している。しかし、配向結晶
化の進んだFOYにおいては、延伸強度を増大させるこ
とが困難であり超高速紡糸化が進み未延伸糸の配向結晶
化が進んでいる現在、有用な技術とは言えない。
昭62−69819号公報がある。この技術は、紡糸条
件を適切化することで紡糸及び延伸を通じ高強度化を図
っているものの延伸糸強度が8.1g/d以下と低く、
高強度化が図れていない。特開平3−137218号公
報では、POYとFOYの中間の未延伸糸をプラズマ雰
囲気中で延伸することにより、結晶化を抑制しつつ延伸
するという方法で高強度且つ低熱収縮率なポリエステル
繊維が得られることを開示している。しかし、配向結晶
化の進んだFOYにおいては、延伸強度を増大させるこ
とが困難であり超高速紡糸化が進み未延伸糸の配向結晶
化が進んでいる現在、有用な技術とは言えない。
【0006】特開昭61−97921号公報では、鞘芯
構造を持つFOYにおいて、鞘より芯の相対粘度が高
く、鞘芯の相対粘度差を0.100より小さく限定する
ことで、高強度且つ低熱収縮率の繊維が得られることを
開示している。つまり、高配向未延伸糸の繊維外側部分
の分子量を下げ、繊維外側部分の低配向度化を図り、延
伸時の繊維外側への応力集中を抑制している。しかし、
繊維内部に分子量及び複屈折率の界面が存在し、構造が
不連続であるため、延伸倍率の増大が図れず、伸度8.
8%において強度が8.6g/d程度であり、依然PO
Yの延伸糸のレベルから脱しておらず、熱収縮率は2.
7%と低いが、本発明のいう高強度物性が達成できな
い。
構造を持つFOYにおいて、鞘より芯の相対粘度が高
く、鞘芯の相対粘度差を0.100より小さく限定する
ことで、高強度且つ低熱収縮率の繊維が得られることを
開示している。つまり、高配向未延伸糸の繊維外側部分
の分子量を下げ、繊維外側部分の低配向度化を図り、延
伸時の繊維外側への応力集中を抑制している。しかし、
繊維内部に分子量及び複屈折率の界面が存在し、構造が
不連続であるため、延伸倍率の増大が図れず、伸度8.
8%において強度が8.6g/d程度であり、依然PO
Yの延伸糸のレベルから脱しておらず、熱収縮率は2.
7%と低いが、本発明のいう高強度物性が達成できな
い。
【0007】紡糸時に水蒸気を使用する技術としては、
特開平3−90615号公報、特開平3−167307
号公報がある。特開平3−90615号公報では、高粘
度のポリエステルを溶融紡糸する際に水蒸気による可塑
化効果により12g/dという高強度糸を得る方法が開
示されているが、紡糸速度が500m/minと低い紡
糸速度であり、従来の紡糸技術より高強度化は図れるも
のの低熱収縮率が達成できない。特開平3−16730
7号公報では、高速紡糸時に水蒸気を使用することで糸
切れの減少を果たす方法及び装置が開示されているが、
紡糸に使用されているチップの極限粘度〔η〕が0.6
7と現状の衣料分野の用途と同レベルの低い極限粘度で
あるため、現状のタイヤコード以上の高強度が達成でき
ない。
特開平3−90615号公報、特開平3−167307
号公報がある。特開平3−90615号公報では、高粘
度のポリエステルを溶融紡糸する際に水蒸気による可塑
化効果により12g/dという高強度糸を得る方法が開
示されているが、紡糸速度が500m/minと低い紡
糸速度であり、従来の紡糸技術より高強度化は図れるも
のの低熱収縮率が達成できない。特開平3−16730
7号公報では、高速紡糸時に水蒸気を使用することで糸
切れの減少を果たす方法及び装置が開示されているが、
紡糸に使用されているチップの極限粘度〔η〕が0.6
7と現状の衣料分野の用途と同レベルの低い極限粘度で
あるため、現状のタイヤコード以上の高強度が達成でき
ない。
【0008】加圧流体中で延伸する技術としては、特開
昭61−202820号公報がある。この方法では、ポ
リエステル長尺体を加圧流体中に通し周囲から均一に加
圧し、70℃から加圧下の熱可塑性樹脂の軟化点の温度
範囲の温度に加熱しながら、引張応力を加え自然延伸領
域以上にフィブリル化することなく高延伸することによ
り、ポリエステルのち密性を上げ50GPaという高弾
性率を達成している。しかし、この技術では、自然延伸
領域を有する様な比較的分子配向の進んでいないPOY
を使用しているため低熱収縮化が図れない。
昭61−202820号公報がある。この方法では、ポ
リエステル長尺体を加圧流体中に通し周囲から均一に加
圧し、70℃から加圧下の熱可塑性樹脂の軟化点の温度
範囲の温度に加熱しながら、引張応力を加え自然延伸領
域以上にフィブリル化することなく高延伸することによ
り、ポリエステルのち密性を上げ50GPaという高弾
性率を達成している。しかし、この技術では、自然延伸
領域を有する様な比較的分子配向の進んでいないPOY
を使用しているため低熱収縮化が図れない。
【0009】また、振動を加えながら延伸する方法とし
ては、特開平4−34037号公報がある。この方法で
は、無配向、非晶質のPOYを用い、繊維軸方向に働く
振動、張力、及び温度の共同作用効果の条件下で延伸す
ることにより26GPaという高弾性率のポリエステル
繊維を実験的に製作することが開示されているが、無配
向、非晶質のPOYでは、熱収縮率を改善することは困
難である。
ては、特開平4−34037号公報がある。この方法で
は、無配向、非晶質のPOYを用い、繊維軸方向に働く
振動、張力、及び温度の共同作用効果の条件下で延伸す
ることにより26GPaという高弾性率のポリエステル
繊維を実験的に製作することが開示されているが、無配
向、非晶質のPOYでは、熱収縮率を改善することは困
難である。
【0010】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は、従来より高強度、高弾性率且つ低収縮率
を同時達成しえなかった困難を克服し、高強度、高弾性
率且つ低熱収縮率のポリエステル繊維を製造できる方法
を提供することにある。
とする課題は、従来より高強度、高弾性率且つ低収縮率
を同時達成しえなかった困難を克服し、高強度、高弾性
率且つ低熱収縮率のポリエステル繊維を製造できる方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高強度、
高弾性率且つ低熱収縮率のポリエステル繊維を得るべ
く、周波数及び振幅の振動と温度及び張力を加えること
で、非晶鎖の伸長、緊張させたのち及びまたは繊維中の
結晶を崩壊させ延伸するという高弾性率化の技術を用
い、ネッキング変形を起こす速度以上で巻取った低収縮
率(160℃の空気中での乾熱収縮率15%以下)なF
OYを延伸することで、高強度、高弾性率且つ低収縮率
なポリエステル繊維を製造すべく、その製造法について
鋭意研究した結果、ポリエステル分解性気体の雰囲気下
でネッキング変形を起こす速度以上で巻取ったFOY
を、振動及び引張張力を加えながら1段または多段熱延
伸することによって、通常のFOYの延伸糸よりも、驚
くべきことに延伸倍率が顕著に増大し、高弾性率で更に
高強度且つ低収縮率に物性が挙動することを見い出し、
本発明に至った。
高弾性率且つ低熱収縮率のポリエステル繊維を得るべ
く、周波数及び振幅の振動と温度及び張力を加えること
で、非晶鎖の伸長、緊張させたのち及びまたは繊維中の
結晶を崩壊させ延伸するという高弾性率化の技術を用
い、ネッキング変形を起こす速度以上で巻取った低収縮
率(160℃の空気中での乾熱収縮率15%以下)なF
OYを延伸することで、高強度、高弾性率且つ低収縮率
なポリエステル繊維を製造すべく、その製造法について
鋭意研究した結果、ポリエステル分解性気体の雰囲気下
でネッキング変形を起こす速度以上で巻取ったFOY
を、振動及び引張張力を加えながら1段または多段熱延
伸することによって、通常のFOYの延伸糸よりも、驚
くべきことに延伸倍率が顕著に増大し、高弾性率で更に
高強度且つ低収縮率に物性が挙動することを見い出し、
本発明に至った。
【0012】すなわち本発明は、極限粘度0.9以上の
ポリエステルを溶融紡糸し、ポリエステル分解性気体を
加熱媒体とする加熱筒あるいは保温筒からなる紡出域を
通し、糸条が固化する前に外側からポリエステルを分解
させ、ネッキング変形を起こす速度以上で引き取った未
延伸糸を、振動及び引張張力を加えながら1段または多
段熱延伸することを特徴とするポリエステル繊維の製造
法に関するものである。
ポリエステルを溶融紡糸し、ポリエステル分解性気体を
加熱媒体とする加熱筒あるいは保温筒からなる紡出域を
通し、糸条が固化する前に外側からポリエステルを分解
させ、ネッキング変形を起こす速度以上で引き取った未
延伸糸を、振動及び引張張力を加えながら1段または多
段熱延伸することを特徴とするポリエステル繊維の製造
法に関するものである。
【0013】本発明におけるポリエステルとは、ポリマ
ーの主鎖を構成する結合がエステル結合であるものを言
い、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タート等が上げられる。好ましくは、ポリエチレンテレ
フタレートであり、その中に本発明の効果である高強度
且つ低収縮率の物性を損わない程度に他の成分を含んで
も良い。他の成分とは、例えばイソフタル酸、スルホイ
ソフタル酸、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、ペ
ンタエリスリトール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
フェニル)プロパン、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、パラヒドロキ安息香酸等であり、その他公知の成
分が使用できる。また、本発明によって得られる高強
度、高弾性率且つ低収縮率ポリエステル繊維には、本発
明の効果を損わない程度において各種安定剤等の添加剤
が含有されていてもよい。
ーの主鎖を構成する結合がエステル結合であるものを言
い、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タート等が上げられる。好ましくは、ポリエチレンテレ
フタレートであり、その中に本発明の効果である高強度
且つ低収縮率の物性を損わない程度に他の成分を含んで
も良い。他の成分とは、例えばイソフタル酸、スルホイ
ソフタル酸、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、ペ
ンタエリスリトール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
フェニル)プロパン、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、パラヒドロキ安息香酸等であり、その他公知の成
分が使用できる。また、本発明によって得られる高強
度、高弾性率且つ低収縮率ポリエステル繊維には、本発
明の効果を損わない程度において各種安定剤等の添加剤
が含有されていてもよい。
【0014】本発明で用いられるポリエステル繊維は、
ポリエステル分解性気体を加熱媒体とする加熱筒あるい
は保温筒からなる紡出域を通し、糸条が固化する前に外
側からポリエステルを分解させ、ネッキング変形を起こ
す速度以上の速度で引き取ったFOYであることが必要
である。かかる方法で得られたFOYは、単糸横断面に
おいて中心から外側にかけ極限粘度が連続的に低下して
いるという特殊な構造を形成しており、延伸時の応力が
単糸横断面に均一加わり延伸倍率が増大し、高強度物性
となる。また、FOYは一般的に結晶化度が極めて大き
く、熱収縮に関与する非晶部の量が少ないという微細構
造を持っているが、本発明では、延伸を加えることによ
って、更に結晶化度の増大が図られるため、低熱収縮率
も達成されることになる。これに対し、POYを用いた
場合、高強度になるものの熱収縮率の低下は図れない。
ポリエステル分解性気体を加熱媒体とする加熱筒あるい
は保温筒からなる紡出域を通し、糸条が固化する前に外
側からポリエステルを分解させ、ネッキング変形を起こ
す速度以上の速度で引き取ったFOYであることが必要
である。かかる方法で得られたFOYは、単糸横断面に
おいて中心から外側にかけ極限粘度が連続的に低下して
いるという特殊な構造を形成しており、延伸時の応力が
単糸横断面に均一加わり延伸倍率が増大し、高強度物性
となる。また、FOYは一般的に結晶化度が極めて大き
く、熱収縮に関与する非晶部の量が少ないという微細構
造を持っているが、本発明では、延伸を加えることによ
って、更に結晶化度の増大が図られるため、低熱収縮率
も達成されることになる。これに対し、POYを用いた
場合、高強度になるものの熱収縮率の低下は図れない。
【0015】また、加熱筒における加熱媒体を不活性ガ
ス等とした場合、ネッキング変形を起こす速度以上で
は、単糸外側の複屈折率が中心部の複屈折率より大きく
なり、延伸時の応力が単糸外側部分に集中し高強度の物
性が得られない。本発明のポリエステル繊維は産業資材
用途を目的としており、耐疲労性を考慮し、従来より高
分子量のものが望ましく極限粘度は、0.9以上、好ま
しくは1.2以上、更に好ましくは1.4以上である。
ス等とした場合、ネッキング変形を起こす速度以上で
は、単糸外側の複屈折率が中心部の複屈折率より大きく
なり、延伸時の応力が単糸外側部分に集中し高強度の物
性が得られない。本発明のポリエステル繊維は産業資材
用途を目的としており、耐疲労性を考慮し、従来より高
分子量のものが望ましく極限粘度は、0.9以上、好ま
しくは1.2以上、更に好ましくは1.4以上である。
【0016】本発明の延伸方法は、振動により分子鎖の
運動性を上げ、熱によりポリマーの流動性を上げた状態
で引張張力により繊維軸方向へ分子を極めて高度に配向
させた後、熱により結晶化を促進し高弾性率を達成する
ものである。この延伸方法に、ネッキング変形を起こす
速度以上の速度で引き取った、単糸横断面において中心
から外側にかけ極限粘度が連続的に低下しているという
特殊な構造を持つFOYを用いることによって、延伸時
の応力が単糸横断面に均一加わり延伸倍率が増大するだ
けでなく、振動が加わることにより更に延伸倍率が上昇
し、高強度かつ低収縮を同時に達成するものである。し
かし、通常のFOYでは、単糸外側の複屈折率が中心部
の複屈折率より大きくなり、振動を加えた延伸において
も延伸時の応力が単糸の外側部分に集中し高強度の物性
が得られない。
運動性を上げ、熱によりポリマーの流動性を上げた状態
で引張張力により繊維軸方向へ分子を極めて高度に配向
させた後、熱により結晶化を促進し高弾性率を達成する
ものである。この延伸方法に、ネッキング変形を起こす
速度以上の速度で引き取った、単糸横断面において中心
から外側にかけ極限粘度が連続的に低下しているという
特殊な構造を持つFOYを用いることによって、延伸時
の応力が単糸横断面に均一加わり延伸倍率が増大するだ
けでなく、振動が加わることにより更に延伸倍率が上昇
し、高強度かつ低収縮を同時に達成するものである。し
かし、通常のFOYでは、単糸外側の複屈折率が中心部
の複屈折率より大きくなり、振動を加えた延伸において
も延伸時の応力が単糸の外側部分に集中し高強度の物性
が得られない。
【0017】本発明に使用されるFOYの具体的製造法
について述べる。極限粘度0.9以上のポリエステルポ
リマーを320℃以下の温度でエクストルダーを用い溶
融した後、紡糸温度290℃〜320℃で口金からから
吐出し、スチームをポリエステル分解性気体として用い
た、長さ2メートルで温度が紡口側から340℃、30
0℃、280℃とした加熱筒を通し、続いて長さ2メー
トルで温度が加熱筒側から260℃、230℃、200
℃とした加保温筒などの紡出域を通し加水分解により繊
維外側から繊維中心方向に徐々に極限粘度を低下させた
後、ネッキング変形を起こす速度以上で巻取る。ここ
で、ネッキング変形は、ポリマーの極限粘度、紡糸温度
及び冷却温度の紡糸条件により発生する速度が変化する
ため紡糸条件により巻取速度は適時設定される。紡糸温
度は、溶融前のポリマーの状態によって適宜選択される
が、好ましくは290℃〜320℃である。また、加熱
筒及び保温筒の長さ及び温度条件は、特に限定されるこ
とはなく、紡糸性を損なわない範囲で適時設定される。
以上の紡糸方法で巻取られたFOYの復屈折率(△n)
は、50×10-3以上である。また、巻取られたFOY
の極限粘度は、0.9以上であり、単糸横断面における
復屈折率及び極限粘度の分布は単糸中心部分から外側部
分まで連続的に減少した特殊な構造となる。ここで、F
OYの単糸横断面における複屈折率及び極限粘度の分布
は、下記の式(1)及び式(2)を満足することが好ま
れる。
について述べる。極限粘度0.9以上のポリエステルポ
リマーを320℃以下の温度でエクストルダーを用い溶
融した後、紡糸温度290℃〜320℃で口金からから
吐出し、スチームをポリエステル分解性気体として用い
た、長さ2メートルで温度が紡口側から340℃、30
0℃、280℃とした加熱筒を通し、続いて長さ2メー
トルで温度が加熱筒側から260℃、230℃、200
℃とした加保温筒などの紡出域を通し加水分解により繊
維外側から繊維中心方向に徐々に極限粘度を低下させた
後、ネッキング変形を起こす速度以上で巻取る。ここ
で、ネッキング変形は、ポリマーの極限粘度、紡糸温度
及び冷却温度の紡糸条件により発生する速度が変化する
ため紡糸条件により巻取速度は適時設定される。紡糸温
度は、溶融前のポリマーの状態によって適宜選択される
が、好ましくは290℃〜320℃である。また、加熱
筒及び保温筒の長さ及び温度条件は、特に限定されるこ
とはなく、紡糸性を損なわない範囲で適時設定される。
以上の紡糸方法で巻取られたFOYの復屈折率(△n)
は、50×10-3以上である。また、巻取られたFOY
の極限粘度は、0.9以上であり、単糸横断面における
復屈折率及び極限粘度の分布は単糸中心部分から外側部
分まで連続的に減少した特殊な構造となる。ここで、F
OYの単糸横断面における複屈折率及び極限粘度の分布
は、下記の式(1)及び式(2)を満足することが好ま
れる。
【0018】IVc/IVs≧1.05 …(1) 単糸中心の極限粘度(r/R=0.0の極限粘度):I
Vc 単糸外側の極限粘度(r/R=0.9の極限粘度):I
Vs r:単糸横断面での中心からの距離 R:単糸横断面の半径 1≦△nc/△ns≦1.15 単糸中心の複屈折率(r/R=0.0の複屈折率):△
nc 単糸外側の複屈折率(r/R=0.9の複屈折率):△
ns r:単糸横断面での中心からの距離 R:単糸横断面の半径 IVc/IVsが1.05以上でない場合、延伸時に単
糸側面部分への応力が集中しやすく延伸倍率が増大せ
ず、高強度物性が発現しにくい。また、IVc/IVs
の値に特別上限はないがIVc/IVsが1.50以上
では、延伸倍率が増大せず、高強度物性が発現しにく
い。また、△nc/△nsが1以上、1.15以下で高
強度物性を発現するが、好ましくは△nc/△nsが1
以上1.10以下、さらに好ましくは△nc/△nsが
1以上1.05以下である。
Vc 単糸外側の極限粘度(r/R=0.9の極限粘度):I
Vs r:単糸横断面での中心からの距離 R:単糸横断面の半径 1≦△nc/△ns≦1.15 単糸中心の複屈折率(r/R=0.0の複屈折率):△
nc 単糸外側の複屈折率(r/R=0.9の複屈折率):△
ns r:単糸横断面での中心からの距離 R:単糸横断面の半径 IVc/IVsが1.05以上でない場合、延伸時に単
糸側面部分への応力が集中しやすく延伸倍率が増大せ
ず、高強度物性が発現しにくい。また、IVc/IVs
の値に特別上限はないがIVc/IVsが1.50以上
では、延伸倍率が増大せず、高強度物性が発現しにく
い。また、△nc/△nsが1以上、1.15以下で高
強度物性を発現するが、好ましくは△nc/△nsが1
以上1.10以下、さらに好ましくは△nc/△nsが
1以上1.05以下である。
【0019】本発明におけるポリエステル分解性気体
は、実質上紡糸性を損なわない程度にポリエステルを加
水分解、酸化分解させるものである。このポリエステル
分解性気体の例としては、スチーム、スチーム混合気
体、空気、酸素混合気体等が挙げられるが、これに限定
されるものではない。次に、本発明における延伸条件を
具体的に下記に述べる。単糸横断面における復屈折率及
び極限粘度の分布が、単糸中心部分から外側部分まで連
続的に減少した特殊な構造を有するFOYを、5個のゴ
デットロールと3個の振動発生装置及び4個の非接触加
熱ヒーターから構成された延伸装置で熱延伸熱リラック
スをした巻取機で巻取った。ここで、ゴデットロールの
数は特に限定されないが、3個以上であることが好まし
い。詳しくは、1ロールと2ロール、2ロールと3ロー
ル、3ロールと4ロールの間に非接触ヒーター及び振動
発生装置があり、4ロールと5ロールの間に非接触ヒー
ターがある。延伸は、1ロールから4ロールまでで行
い、4ロールから5ロールでは熱リラックスが行われ
る。熱延伸及び熱セット条件は下記に示すが、張力は延
伸後巻取られたポリエステル繊維の伸度が15%以下に
なるように調整される。
は、実質上紡糸性を損なわない程度にポリエステルを加
水分解、酸化分解させるものである。このポリエステル
分解性気体の例としては、スチーム、スチーム混合気
体、空気、酸素混合気体等が挙げられるが、これに限定
されるものではない。次に、本発明における延伸条件を
具体的に下記に述べる。単糸横断面における復屈折率及
び極限粘度の分布が、単糸中心部分から外側部分まで連
続的に減少した特殊な構造を有するFOYを、5個のゴ
デットロールと3個の振動発生装置及び4個の非接触加
熱ヒーターから構成された延伸装置で熱延伸熱リラック
スをした巻取機で巻取った。ここで、ゴデットロールの
数は特に限定されないが、3個以上であることが好まし
い。詳しくは、1ロールと2ロール、2ロールと3ロー
ル、3ロールと4ロールの間に非接触ヒーター及び振動
発生装置があり、4ロールと5ロールの間に非接触ヒー
ターがある。延伸は、1ロールから4ロールまでで行
い、4ロールから5ロールでは熱リラックスが行われ
る。熱延伸及び熱セット条件は下記に示すが、張力は延
伸後巻取られたポリエステル繊維の伸度が15%以下に
なるように調整される。
【0020】 1ロールと2ロールの間: 非接触ヒーター温度(℃)T1 Tg≦T1≦Tg+20 振幅(μm) M1 25≦M1≦75 周波数(Hz) H1 75≦H1≦125 張力(g/d) F1 0.5≦F1≦2.5 2ロールと3ロールの間: 非接触ヒーター温度(℃)T2 Tg≦T2≦Tg+20 振幅(μm) M2 75≦M2≦125 周波数(Hz) H2 5≦H2≦25 張力(g/d) F2 0.5≦F2≦2.5 3ロールと4ロールの間: 非接触ヒーター温度(℃)T3 180≦T3≦260 振幅(μm) M3 25≦M3≦75 周波数(Hz) H3 75≦H3≦125 張力(g/d) F3 1.0≦F2≦5.0 4ロールと5ロールの間: 非接触ヒーター温度(℃)T4 180≦T4≦260 張力(g/d) F4 0.01≦F2≦2.0 上記1ロールから5ロールまでの条件を満足し、且つ巻
取後のポリエステル繊維の伸度が15%を満足しない場
合、高強度、高弾性率及び低収縮を同時に満足すること
はできない。また、簡単に装置図を図1に示した。
取後のポリエステル繊維の伸度が15%を満足しない場
合、高強度、高弾性率及び低収縮を同時に満足すること
はできない。また、簡単に装置図を図1に示した。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。尚、実施例及び比較例の物性は、以下の方法により
測定を行った。 極限粘度 35℃においてオルトクロロフェノールに対し1g/d
lの濃度になるよう試料を溶解し、ウベローデ型粘度計
にて測定した還元粘度を下記式により25℃における極
限粘度に換算した値により定義する。
る。尚、実施例及び比較例の物性は、以下の方法により
測定を行った。 極限粘度 35℃においてオルトクロロフェノールに対し1g/d
lの濃度になるよう試料を溶解し、ウベローデ型粘度計
にて測定した還元粘度を下記式により25℃における極
限粘度に換算した値により定義する。
【0022】オルトクロロフェノール溶媒35℃におけ
る極限粘度(IV35℃) IV35℃=((1+ηsp/c)0.5−1)/0.5 オルトクロロフェノール溶媒25℃における極限粘度
(IV25℃) IV25℃=0.98×IV35℃+0.045 単糸の中心部と側面部の極限粘度比 IVc/IVs 水酸化ナトリウム5wt%水溶液250ml中に試料5
gを入れ、これを沸騰溶解処理し、単糸半径で中心から
1/2、及び3/4まで減量処理する。残った試料の極
限粘度を、の方法で測定する。単糸半径で中心から1
/2(IVc)については測定値のまま、単糸半径で中
心から3/4から外側までの極限粘度(IVs)は、単
糸全体の極限粘度から単糸半径から3/4までの極限粘
度を差し引いて算出した。このIVc/IVsを単糸の
中心部と側面部の極限粘度比とする。 単糸横断面の複屈折率及び単糸中心部と側面部の複屈
折率比△nc/△ns 透過定量干渉顕微鏡(カールツァイスイエナ社製干渉顕
微鏡インターファコ)を使用し、干渉縞法によって、単
糸の側面から観察した平均屈折率の分布を測定した。単
糸の屈折率は繊維軸に対して平行な屈折率(△n//)
と、垂直な屈折率(△n⊥)により測定される。本測定
には、波長549nmの緑色光線を使用した。光学的に
均一なスライドガラスおよびカバーガラスの間に、0.
2〜2波長の範囲内の干渉縞のずれを与える屈折率
(N)を有し、且つ繊維に対し不活性な浸液を注入し、
その浸液に単糸を浸漬する。単糸は、その軸が干渉縞に
対して垂直になるように設置する。この干渉縞のパター
ンを写真撮影し、約1500倍に拡大して解析する。写
真上、単糸横断面の各位置における△n//と、△n⊥を
測定し、単糸横断面の各位置における厚みをt、使用光
線の波長λ、バックグランドの平行干渉縞の間隔(1λ
に相当)をD、繊維による干渉縞のずれをdとすると、
光路差Pは、 P=(d/D)λ=(n//(またはn⊥)−N)t で表される。従って、n//(またはn⊥)=P/d+N
が成立する。厚みtは単糸の断面形状が円であれば、座
標xと半径Rより(R2−x2)0.5で与えられる。
る極限粘度(IV35℃) IV35℃=((1+ηsp/c)0.5−1)/0.5 オルトクロロフェノール溶媒25℃における極限粘度
(IV25℃) IV25℃=0.98×IV35℃+0.045 単糸の中心部と側面部の極限粘度比 IVc/IVs 水酸化ナトリウム5wt%水溶液250ml中に試料5
gを入れ、これを沸騰溶解処理し、単糸半径で中心から
1/2、及び3/4まで減量処理する。残った試料の極
限粘度を、の方法で測定する。単糸半径で中心から1
/2(IVc)については測定値のまま、単糸半径で中
心から3/4から外側までの極限粘度(IVs)は、単
糸全体の極限粘度から単糸半径から3/4までの極限粘
度を差し引いて算出した。このIVc/IVsを単糸の
中心部と側面部の極限粘度比とする。 単糸横断面の複屈折率及び単糸中心部と側面部の複屈
折率比△nc/△ns 透過定量干渉顕微鏡(カールツァイスイエナ社製干渉顕
微鏡インターファコ)を使用し、干渉縞法によって、単
糸の側面から観察した平均屈折率の分布を測定した。単
糸の屈折率は繊維軸に対して平行な屈折率(△n//)
と、垂直な屈折率(△n⊥)により測定される。本測定
には、波長549nmの緑色光線を使用した。光学的に
均一なスライドガラスおよびカバーガラスの間に、0.
2〜2波長の範囲内の干渉縞のずれを与える屈折率
(N)を有し、且つ繊維に対し不活性な浸液を注入し、
その浸液に単糸を浸漬する。単糸は、その軸が干渉縞に
対して垂直になるように設置する。この干渉縞のパター
ンを写真撮影し、約1500倍に拡大して解析する。写
真上、単糸横断面の各位置における△n//と、△n⊥を
測定し、単糸横断面の各位置における厚みをt、使用光
線の波長λ、バックグランドの平行干渉縞の間隔(1λ
に相当)をD、繊維による干渉縞のずれをdとすると、
光路差Pは、 P=(d/D)λ=(n//(またはn⊥)−N)t で表される。従って、n//(またはn⊥)=P/d+N
が成立する。厚みtは単糸の断面形状が円であれば、座
標xと半径Rより(R2−x2)0.5で与えられる。
【0023】単糸半径をRとすると、単糸の中心から単
糸側面までの各位置での光路差から各位置での屈折率n
//及びn⊥の分布を求めることができ、次式より複屈折
率△nを算出し単糸断面における複屈折率算出した。 △n=n//−n⊥ 単糸半径をR、繊維横断面での中心からの距離をrとす
ることで、繊維断面の位置を限定した。r/R=0.0
の複屈折率を単糸中心の複屈折率△ncとし、r/R=
0.9の複屈折率を単糸外側の複屈折率 △nsとし、
△nc/△nsを単糸の中心部と側面部の複屈折率比と
した。 動的弾性損失正接 Tmax. 東洋ボールドウィン社製DDV−II−EA型を使用
し、110Hz、昇温速度5℃/minの条件で各温度
における損失弾性率、貯蔵弾性率を求め(損失弾性率/
保存弾性率)より動的弾性損失正接を算出し、その動的
弾性損失正接温度曲線からそのピークトップの温度をT
max.とした。また、動的弾性損失正接温度曲線のピ
ークよりその曲線の半価幅を求めた。 引張弾性率 E 東洋ボールドウィン社製DDV−II−EA型を使用
し、110Hz、23℃の条件での貯蔵弾性率を引張弾
性率とした。 結晶化度 Xc 繊維の密度dを、重液として四塩化炭素、軽液としてト
ルエンとした密度勾配管を用い、30℃で測定し、下式
より結晶化度Xcを算出した。
糸側面までの各位置での光路差から各位置での屈折率n
//及びn⊥の分布を求めることができ、次式より複屈折
率△nを算出し単糸断面における複屈折率算出した。 △n=n//−n⊥ 単糸半径をR、繊維横断面での中心からの距離をrとす
ることで、繊維断面の位置を限定した。r/R=0.0
の複屈折率を単糸中心の複屈折率△ncとし、r/R=
0.9の複屈折率を単糸外側の複屈折率 △nsとし、
△nc/△nsを単糸の中心部と側面部の複屈折率比と
した。 動的弾性損失正接 Tmax. 東洋ボールドウィン社製DDV−II−EA型を使用
し、110Hz、昇温速度5℃/minの条件で各温度
における損失弾性率、貯蔵弾性率を求め(損失弾性率/
保存弾性率)より動的弾性損失正接を算出し、その動的
弾性損失正接温度曲線からそのピークトップの温度をT
max.とした。また、動的弾性損失正接温度曲線のピ
ークよりその曲線の半価幅を求めた。 引張弾性率 E 東洋ボールドウィン社製DDV−II−EA型を使用
し、110Hz、23℃の条件での貯蔵弾性率を引張弾
性率とした。 結晶化度 Xc 繊維の密度dを、重液として四塩化炭素、軽液としてト
ルエンとした密度勾配管を用い、30℃で測定し、下式
より結晶化度Xcを算出した。
【0024】Xc(%)=(dk×(d−da))/d
×(dk−da)×100 d:測定した繊維の密度(g/cm3) dk:完全結晶相の密度(1.455g/cm3) da:完全非晶相の密度(1.335g/cm3) 結晶サイズ D 理学電機社製X線発生装置(RU−200PL)、繊維
試料測定装置(FS−3)、ゴニオメーター(SG−
9)、計数管にはシンチレーションカウンター、計数部
には波高分析器を用い、ニッケルフィルターで単色化し
たCu−Kα線(波長λ=1.5418A)で測定す
る。
×(dk−da)×100 d:測定した繊維の密度(g/cm3) dk:完全結晶相の密度(1.455g/cm3) da:完全非晶相の密度(1.335g/cm3) 結晶サイズ D 理学電機社製X線発生装置(RU−200PL)、繊維
試料測定装置(FS−3)、ゴニオメーター(SG−
9)、計数管にはシンチレーションカウンター、計数部
には波高分析器を用い、ニッケルフィルターで単色化し
たCu−Kα線(波長λ=1.5418A)で測定す
る。
【0025】結晶サイズDは、X線強度30kv・15
0mAの条件広にて広角X線回折を測定し、ブラッグ角
2θ=17.8度付近のピークを(010)面、ブラッ
グ角2θ=22.5度付近のピークを(100)面とし
て各ピークの半価幅を求めシェラーの式より各ピークの
結晶サイズD(010),D(100)を算出した。 シェラーの式:D=kλ/βcosθ ここで β=(B2−b2)0.5 k=1 λ=1.5418A θ=ブラッグ角2θの1/2度 B=ピークの半価幅 ラジアン b=装置補正 完全結晶の半価幅=0.2度 (シリコン単結晶より求めた) 結晶配向度 fa 非晶配向度は、下式により算出した。
0mAの条件広にて広角X線回折を測定し、ブラッグ角
2θ=17.8度付近のピークを(010)面、ブラッ
グ角2θ=22.5度付近のピークを(100)面とし
て各ピークの半価幅を求めシェラーの式より各ピークの
結晶サイズD(010),D(100)を算出した。 シェラーの式:D=kλ/βcosθ ここで β=(B2−b2)0.5 k=1 λ=1.5418A θ=ブラッグ角2θの1/2度 B=ピークの半価幅 ラジアン b=装置補正 完全結晶の半価幅=0.2度 (シリコン単結晶より求めた) 結晶配向度 fa 非晶配向度は、下式により算出した。
【0026】fa=(△n−Xc×fc×△nc)/
(△na×(1−Xc)) △n :繊維全体の複屈折率 △nc:結晶の固有複屈折率(0.220) △na:非晶の固有複屈折率(0.275) 融点 Tm 島津製作所製(DSC−50)を用い、昇温速度20℃
/分で測定し、吸熱ピークトップの値とし求めた。 (10)強度、伸度 島津社製オートグラフDSS500型を用いて試長25
0mm、伸長速度300mm/分でS−S曲線を求め強
伸度を算出した。 (11)150℃の空気中での熱収縮率 試料を検尺機(1周1.125m)で10回巻きのかせ
状にし、そのかせに0.7グラムの初荷重をかけて原長
L0を測定する。次に無荷重の状態で150℃の乾熱オ
ーブン中に入れ30分処理する。再び荷重をかけて処理
後の長さL1を測定し、次式により150℃の空気中で
の熱収縮率を求めた。
(△na×(1−Xc)) △n :繊維全体の複屈折率 △nc:結晶の固有複屈折率(0.220) △na:非晶の固有複屈折率(0.275) 融点 Tm 島津製作所製(DSC−50)を用い、昇温速度20℃
/分で測定し、吸熱ピークトップの値とし求めた。 (10)強度、伸度 島津社製オートグラフDSS500型を用いて試長25
0mm、伸長速度300mm/分でS−S曲線を求め強
伸度を算出した。 (11)150℃の空気中での熱収縮率 試料を検尺機(1周1.125m)で10回巻きのかせ
状にし、そのかせに0.7グラムの初荷重をかけて原長
L0を測定する。次に無荷重の状態で150℃の乾熱オ
ーブン中に入れ30分処理する。再び荷重をかけて処理
後の長さL1を測定し、次式により150℃の空気中で
の熱収縮率を求めた。
【0027】150℃の空気中での熱収縮率(%)=
((L0−L1)/L0)×100
((L0−L1)/L0)×100
【0028】
【実施例1】極限粘度1.5のポリエチレンテレフタレ
ートを、スクリュー押出機で溶融し、紡糸温度310
℃、孔径1mm、孔数24ホールの紡糸口金から吐出し
た。吐出口の下には長さ3mの加熱筒を設置した。この
加熱筒の上部1mを3分割にて加熱し、内部温度を上部
330℃、中部300℃、下部270℃と設定し、下部
2mを2分割にて加熱し内部温度を上部250℃、下部
200℃に設定した。加熱筒下部から180℃の加熱蒸
気を18Nm3/時間吹き込んだ。加熱蒸気は加熱筒上
部、すなわち紡口口金直下より一部排出した。吐出口か
ら吐出された糸条は、上記加熱筒を通過し、その後、冷
風により冷却した後に油剤を付与し、3500m/mi
nで引き取った。この引き取った未延伸糸の全体の極限
粘度は1.03、全体の△nは0.064、IVc/I
Vsは1.11、△nc/△nsは1.30、切断伸度
148%、150℃の空気中での熱収縮率13%であっ
た。この引き取った未延伸糸を9本合糸し、各ロール間
の延伸条件は、1ロールと2ロールの間(非接触ヒータ
ー温度T1=80℃、振幅M1=25μm、周波数H1
=75Hz、張力F1=1.5g/d)、2ロールと3
ロールの間(非接触ヒーター温度T2=80℃、振幅M
2=75μm、周波数H2=6Hz、張力F2=1.8
g/d)、3ロールと4ロールの間(非接触ヒーター温
度T3=80℃、振幅M3=25μm、周波数H3=7
5Hz、張力F3=1.8g/d)、4ロールと5ロー
ルの間(非接触ヒーター温度T4=240℃、張力F4
=0.2g/d)とした。また、延伸速度は、最終ロー
ルの速度を54m/分とし延伸した。この延伸糸全体の
極限粘度は1.03で、且つ繊維横断面における極限粘
度比は IVc/IVs=1.13であった。また、延
伸糸全体の複屈折率は0.207で、且つ繊維横断面に
おける複屈折率の比は△nc/△ns=1.06であっ
た。この延伸糸は、909デニール/216フィラメン
ト、強度10.7g/d、伸度10.8%、引張弾性率
17GPa、150℃の空気中での熱収縮率1.5%と
いう従来にない高強度、高弾性率且つ低熱収縮率の達成
されたものであった。また、延伸糸の構造パラメーター
は、表2に示した。
ートを、スクリュー押出機で溶融し、紡糸温度310
℃、孔径1mm、孔数24ホールの紡糸口金から吐出し
た。吐出口の下には長さ3mの加熱筒を設置した。この
加熱筒の上部1mを3分割にて加熱し、内部温度を上部
330℃、中部300℃、下部270℃と設定し、下部
2mを2分割にて加熱し内部温度を上部250℃、下部
200℃に設定した。加熱筒下部から180℃の加熱蒸
気を18Nm3/時間吹き込んだ。加熱蒸気は加熱筒上
部、すなわち紡口口金直下より一部排出した。吐出口か
ら吐出された糸条は、上記加熱筒を通過し、その後、冷
風により冷却した後に油剤を付与し、3500m/mi
nで引き取った。この引き取った未延伸糸の全体の極限
粘度は1.03、全体の△nは0.064、IVc/I
Vsは1.11、△nc/△nsは1.30、切断伸度
148%、150℃の空気中での熱収縮率13%であっ
た。この引き取った未延伸糸を9本合糸し、各ロール間
の延伸条件は、1ロールと2ロールの間(非接触ヒータ
ー温度T1=80℃、振幅M1=25μm、周波数H1
=75Hz、張力F1=1.5g/d)、2ロールと3
ロールの間(非接触ヒーター温度T2=80℃、振幅M
2=75μm、周波数H2=6Hz、張力F2=1.8
g/d)、3ロールと4ロールの間(非接触ヒーター温
度T3=80℃、振幅M3=25μm、周波数H3=7
5Hz、張力F3=1.8g/d)、4ロールと5ロー
ルの間(非接触ヒーター温度T4=240℃、張力F4
=0.2g/d)とした。また、延伸速度は、最終ロー
ルの速度を54m/分とし延伸した。この延伸糸全体の
極限粘度は1.03で、且つ繊維横断面における極限粘
度比は IVc/IVs=1.13であった。また、延
伸糸全体の複屈折率は0.207で、且つ繊維横断面に
おける複屈折率の比は△nc/△ns=1.06であっ
た。この延伸糸は、909デニール/216フィラメン
ト、強度10.7g/d、伸度10.8%、引張弾性率
17GPa、150℃の空気中での熱収縮率1.5%と
いう従来にない高強度、高弾性率且つ低熱収縮率の達成
されたものであった。また、延伸糸の構造パラメーター
は、表2に示した。
【0029】
【実施例2】加熱筒上部1mの温度条件を上部340
℃、中部310℃、下部280℃と設定し、加熱筒下部
2mの温度を上部260℃、下部210℃と設定し、引
き取り速度を5500m/分とした以外は、実施例1と
同じ条件で紡糸した。この引き取った未延伸糸を9本合
糸し、表1の延伸条件で延伸した。また、延伸速度は、
最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。延伸糸
は、859デニール/216フィラメント、強度11.
3g/d、伸度10.5、引張弾性率18GPa、15
0℃の空気中での熱収縮率0.5%というものであっ
た。また、その他の条件、物性及び構造パラメーターは
表1及び表2に示した。
℃、中部310℃、下部280℃と設定し、加熱筒下部
2mの温度を上部260℃、下部210℃と設定し、引
き取り速度を5500m/分とした以外は、実施例1と
同じ条件で紡糸した。この引き取った未延伸糸を9本合
糸し、表1の延伸条件で延伸した。また、延伸速度は、
最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。延伸糸
は、859デニール/216フィラメント、強度11.
3g/d、伸度10.5、引張弾性率18GPa、15
0℃の空気中での熱収縮率0.5%というものであっ
た。また、その他の条件、物性及び構造パラメーターは
表1及び表2に示した。
【0030】
【実施例3】溶融前のポリマーの極限粘度を1.75、
紡糸速度を4500m/minとする以外は、実施例2
と同様の条件で紡糸した。この引き取った未延伸糸を9
本合糸し、表3の延伸条件で延伸した。また、延伸速度
は、最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。延伸
糸は、872デニール/216フィラメント、強度1
2.5g/d、伸度10.2、引張弾性率16GPa、
150℃の空気中での熱収縮率0.6%というものであ
った。また、その他の条件、物性及び構造パラメーター
は表3及び表4に示した。
紡糸速度を4500m/minとする以外は、実施例2
と同様の条件で紡糸した。この引き取った未延伸糸を9
本合糸し、表3の延伸条件で延伸した。また、延伸速度
は、最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。延伸
糸は、872デニール/216フィラメント、強度1
2.5g/d、伸度10.2、引張弾性率16GPa、
150℃の空気中での熱収縮率0.6%というものであ
った。また、その他の条件、物性及び構造パラメーター
は表3及び表4に示した。
【0031】
【比較例1】実施例1と同様の紡糸条件で紡糸し引き取
った未延伸糸を9本合糸して、振動を加えない状態で延
伸温度、張力を実施例1と同じ条件で延伸した。また、
延伸速度は、最終ロールの速度を54m/分とし延伸し
た。この延伸糸全体の極限粘度は1.03で、且つ繊維
横断面における極限粘度比はIVc/IVs=1.13
であった。また、延伸糸全体の複屈折率は0.198
で、且つ繊維横断面における複屈折率の比は△nc/△
ns=1.06であった。この延伸糸は、1013デニ
ール/216フィラメント、強度9.7g/d、伸度1
0.1、引張弾性率11GPa、150℃の空気中での
熱収縮率2.1%というものであり、本発明の言う高強
度、高弾性率且つ低収縮率が達成されていなかった。そ
の他の条件、物性及び構造パラメーターは表3及び表4
に示した。
った未延伸糸を9本合糸して、振動を加えない状態で延
伸温度、張力を実施例1と同じ条件で延伸した。また、
延伸速度は、最終ロールの速度を54m/分とし延伸し
た。この延伸糸全体の極限粘度は1.03で、且つ繊維
横断面における極限粘度比はIVc/IVs=1.13
であった。また、延伸糸全体の複屈折率は0.198
で、且つ繊維横断面における複屈折率の比は△nc/△
ns=1.06であった。この延伸糸は、1013デニ
ール/216フィラメント、強度9.7g/d、伸度1
0.1、引張弾性率11GPa、150℃の空気中での
熱収縮率2.1%というものであり、本発明の言う高強
度、高弾性率且つ低収縮率が達成されていなかった。そ
の他の条件、物性及び構造パラメーターは表3及び表4
に示した。
【0032】
【比較例2】溶融前のポリマーの極限粘度を1.20と
し、加熱筒下部より加熱窒素を18Nm3/時間入れる以
外は、実施例1と同様の紡糸条件で紡糸した。この引き
取った未延伸糸の全体の極限粘度は1.05であり、こ
れを9本合糸し、実施例1と同様の条件で延伸した。ま
た、最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。この
延伸糸は、1004デニール/216フィラメント、強
度7.5g/d、伸度11.3%、引張弾性率12GP
a、150℃の空気中での熱収縮率1.9%という物性
であり、本発明とする高強度、高弾性率且つ低収縮率が
達成されていない。その他の条件、物性及び構造パラメ
ーターは表5及び表6に示した。
し、加熱筒下部より加熱窒素を18Nm3/時間入れる以
外は、実施例1と同様の紡糸条件で紡糸した。この引き
取った未延伸糸の全体の極限粘度は1.05であり、こ
れを9本合糸し、実施例1と同様の条件で延伸した。ま
た、最終ロールの速度を54m/分とし延伸した。この
延伸糸は、1004デニール/216フィラメント、強
度7.5g/d、伸度11.3%、引張弾性率12GP
a、150℃の空気中での熱収縮率1.9%という物性
であり、本発明とする高強度、高弾性率且つ低収縮率が
達成されていない。その他の条件、物性及び構造パラメ
ーターは表5及び表6に示した。
【0033】
【比較例3】引き取り速度を2500m/分とする以外
は、実施例1と同様の紡糸条件で紡糸した。この引き取
ったPOYを9本合糸し、実施例1と同様の条件で延伸
した。また、延伸速度は、最終ロールの速度を54m/
分とし延伸した。この繊維物性は、強度10.9g/
d、伸度11.1%、150℃の空気中での熱収縮率
5.0%であり本発明の言う高強度の特徴が達成されて
いない。その他の条件、物性及び構造パラメーターは表
5及び表6に示した。
は、実施例1と同様の紡糸条件で紡糸した。この引き取
ったPOYを9本合糸し、実施例1と同様の条件で延伸
した。また、延伸速度は、最終ロールの速度を54m/
分とし延伸した。この繊維物性は、強度10.9g/
d、伸度11.1%、150℃の空気中での熱収縮率
5.0%であり本発明の言う高強度の特徴が達成されて
いない。その他の条件、物性及び構造パラメーターは表
5及び表6に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維の製造法によ
り、産業資材に極めて有用な従来にない高強度、高弾性
率且つ低収縮率という物性を同時達成したポリエステル
繊維を工業的に製造できる。
り、産業資材に極めて有用な従来にない高強度、高弾性
率且つ低収縮率という物性を同時達成したポリエステル
繊維を工業的に製造できる。
【図1】本発明におけるポリエステル繊維の熱延伸熱リ
ラックス装置を示す。
ラックス装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D02G 3/48
Claims (1)
- 【請求項1】 極限粘度0.9以上のポリエステルを溶
融紡糸し、ポリエステル分解性気体を加熱媒体とする加
熱筒あるいは保温筒からなる紡出域を通し、糸条が固化
する前に外側からポリエステルを分解させ、ネッキング
変形を起こす速度以上で引き取った未延伸糸を、振動及
び引張張力を加えながら1段または多段熱延伸すること
を特徴とするポリエステル繊維の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31944093A JPH07173713A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ポリエステル繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31944093A JPH07173713A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ポリエステル繊維の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173713A true JPH07173713A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18110225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31944093A Withdrawn JPH07173713A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ポリエステル繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07173713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013137263A1 (ja) * | 2012-03-13 | 2015-08-03 | 旭化成せんい株式会社 | 極細ポリエステル繊維及び筒状シームレス織物 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP31944093A patent/JPH07173713A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013137263A1 (ja) * | 2012-03-13 | 2015-08-03 | 旭化成せんい株式会社 | 極細ポリエステル繊維及び筒状シームレス織物 |
US10363153B2 (en) | 2012-03-13 | 2019-07-30 | Asahi Kasei Fibers Corporation | Superfine polyester fiber and tubular seamless fabric |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |