JPH04245918A - ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維の製造方法

Info

Publication number
JPH04245918A
JPH04245918A JP915491A JP915491A JPH04245918A JP H04245918 A JPH04245918 A JP H04245918A JP 915491 A JP915491 A JP 915491A JP 915491 A JP915491 A JP 915491A JP H04245918 A JPH04245918 A JP H04245918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
elongation
polyester fiber
stress
stretching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP915491A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Shoda
庄田 真一
Juetsu Fukui
福井 寿悦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP915491A priority Critical patent/JPH04245918A/ja
Publication of JPH04245918A publication Critical patent/JPH04245918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル繊維、特
に資材分野で、高弾性、低収縮で且つ耐疲労性に優れた
高強力ポリエステル繊維を製造する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ポリエステル繊維は衣料用に限ら
ず、資材用分野への使用、例えばタイヤコード・ベルト
等のゴム補強用、土木、建築用各種シート、その他産業
資材として広く使用されてきた。この様な資材用途に使
用される繊維については、高強力で、且つ寸法安定性に
優れていることが共通して要求される特性である。 【0003】従来は、高強力のポリエステル繊維を得る
ために、高重合度ポリマーを比較的低い引取り速度で紡
糸し、これを多段で高倍率に延伸し、適度な熱処理を施
す製法が主流であったが、近年、特に寸法安定性を大巾
に改善する目的で、高速度で紡糸し比較的低倍率で延伸
する製法が注目されている。 【0004】しかし、この方法で紡出された高重合度の
溶融ポリマーは紡糸口金直下で急激に細化し、糸条が高
速で走行するため、冷却効率の低下、紡糸張力の変動等
により糸条の均一性が損われる。また、性能を向上させ
るには3500m/分以上の高速度で紡糸する必要があ
り、単糸捲付き、糸切れ等の工程安定性に問題を生じて
いる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の方法では達成できなかった資材用途に適する改良され
た特性、特に高弾性、低収縮で且つ耐疲労安定性に優れ
た高強力ポリエステル繊維を安定して得ようとするもの
である。 【0006】 【課題を解決するための手段及び作用】本発明の要旨は
、ポリエステル重合体を溶融紡糸口金より紡出し、紡出
糸条を一旦ガラス転移温度以下に冷却固化し、引き続い
て加熱流体域に導入して引取った複屈折率70×10−
3以上の糸を、一旦捲取った後、或いはそのまま直接延
伸部へ導き、1.2 〜 2.0倍に延伸することによ
り、応力−伸度曲線に於ける破断点前の2.4%伸長に
対応する応力増加分が0〜 0.2g/dであるポリエ
ステル繊維の製造方法にある。 【0007】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明に用いるポリエステル重合体は、少なくとも85モル
%がエチレンテレフタレート単位から構成されるもので
あり、0〜15モル%の範囲でポリエチレンテレフタレ
ート以外の共重合エステル単位を含有しうる。共重合し
うる他のエステル形成性成分の代表例としてはジエチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、ペンタエリトリットなどのグリコール
類、並びにヘキサヒドロテレフタル酸、ジ安息香酸、ア
ジピン酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、アゼライン酸等のジカルボン酸が挙げられる。 本発明で用いる溶融紡糸可能なポリエステル重合体は固
有粘度〔η〕が 0.6以上のものが好ましい。 【0008】本発明の製造方法を図1に例示した紡糸装
置により説明する。図1において、紡糸口金1から溶融
紡出された糸条2は、冷却気流3によって冷却後、集束
ガイド4を経て加熱流体域5へ導入され、ここで加熱伸
長された後、油剤付与装置6により油剤処理を施され、
引取りローラー7で引取った後、一旦捲取ることなしに
、そのまま第1延伸ローラ8及び第2延伸ローラ9によ
り直接延伸した後、捲取機10で捲取る。延伸は一段で
も、二段以上の多段に分けてもよく、また加熱方式とし
ては加熱ローラーによる方法、過熱水蒸気による方法の
いづれでもよい。もちろん、一旦捲取った後に延伸する
ことも可能である。 【0009】本発明においては、紡出直後の糸条2は、
冷却風吹付け装置或いは空冷のような通常の冷却装置に
より、ポリエステル重合体のガラス転移温度以下に一旦
冷却される。この冷却をせずに直接加熱流体域5に導い
た場合は、加熱流体域5中における加熱伸長による配向
が不充分となり、本発明の特性を有するものを得ること
ができない。次いで、糸条2を加熱流体域5に導入し、
糸条2を取り囲む加熱体との走行摩擦抵抗によって生じ
る張力の作用で伸長するが、この加熱流体域5での加熱
条件により繊維の配向、結晶化の挙動が支配され、糸条
2の特性が決められる。 【0010】加熱流体域5を形成する加熱装置としては
非接触式がよく、雰囲気温度は80〜250 ℃、好ま
しくは100 〜200 ℃とし、また、3000m/
分以上、好ましくは3500m/分以上の速度で引き取
ることによって、複屈折率0.07以上の高配向糸が得
られる。 【0011】雰囲気温度が70℃未満、或いは引取り速
度が3000m/分未満では、加熱伸長に必要な張力が
得られず、配向が不充分となり、後の延伸を行っても目
的とする寸法安定性に優れた繊維は得られない。 【0012】引き取られた高配向糸は、引き続き延伸部
で、所定の糸質が得られるように延伸する。引取りロー
ラー7と第1延伸ローラー8では、1.1 〜 2.1
倍、第1延伸ローラー8と第2延伸ローラー9では0.
9 〜 1.1倍で延伸し、捲取機10でボビンに捲取
られる。 【0013】引取りローラー7の温度は130 〜20
0 ℃、第1延伸ローラー8は180 〜250 ℃の
温度が好ましく、第2延伸ローラー9の温度は通常室温
である。 【0014】 【実施例】  以下、本発明を実施例により説明する。 本発明の実施例で示される各種物性値は、以下の方法で
測定したものである。 【0015】破断強度、破断伸度;東洋ボールドウィン
社製テンシロンIII 型により、糸長20cm、引張
速度20cm/分で測定した。 【0016】乾熱収縮率;ラップリール(1m/周)2
回巻きで、50cm×4本のサンプルを作製し、1/3
0 g/dの初荷重下の長さL0 を測定後、180℃
×30分の乾熱処理を行い、同様の荷重下で長さL1 
を測定し、次式から算出した。 【0017】 【数1】 【0018】@ 複屈折率Δn;オリンパス光学社製偏光顕微鏡(POM
型)を用い、ライツ社製ベレークコンペンセータで複屈
折率を測定した。光源として、波長589mμのナトリ
ウムランプを用い、またガラスプレートサンプルを作製
する際の封入剤はセーダ油を使用した。 【0019】糸斑(ウスターCV%);ツェルベガー社
製ウスターGGP−Cにより、試料速度8m/分×3分
間で測定した。 【0020】表1に本発明の実施例及び比較例を示す。 【0021】 【表1】   【0022】( 実施例1)固有粘度1.06のポリエ
チレンテレフタレートのチップを第1図に示す紡糸装置
を用いて紡糸した。紡出口金は径 0.5mmの孔を1
92個有するものを用い、温度295℃で紡出した。紡
出糸条の冷却は円筒型冷却装置を用い、25℃、65R
H%に調整した空気を 0.5m/秒の速度で 0.5
mの長さにわたって吹き付け、紡出糸条の温度を65℃
以下とした。 【0023】加熱装置は内径28mm、長さ 2.0m
の円筒型とし、外部から熱媒により円筒内雰囲気温度が
180℃になるように加熱した。引取りローラーは2個
対のものを用い、周速度は3500m/分とした。延伸
倍率は得られる糸条の破断伸度が12〜13%になるよ
うに設定した。 【0024】引取り糸のΔnは0.13と充分に大きく
、延伸後の糸質は高度な配向性を示し、充分な破断強度
をもちながら、乾熱収縮率は小さく、また耐疲労安定性
の一つの指標となる荷重−伸度曲線での破断点前の 2
.4%伸長に対応する応力増加分の値は0となり、優れ
た特性をもつことが認められる。(図2中にAで示す荷
重−伸度曲線)なお、紡糸中の糸切れはなく安定してい
た。 【0025】(実施例2)加熱筒雰囲気温度を100℃
とし、実施例1と同様の方法で紡糸した。得られた糸条
は、同様に良好なレベルにあった。 【0026】(比較例1)加熱筒雰囲気温度を70℃と
し、実施例1と同様の方法で紡糸した。 【0027】引取り糸のΔnは 0.064と小さく、
延伸後の糸質は良好なレベルにあるが、荷重−伸度曲線
での応力増加分は0.15g/dとなり、耐疲労安定性
は充分でない。 【0028】(比較例2)加熱筒雰囲気温度を室温とし
、引取り速度3500m/分のいわゆる高速紡糸として
引取り、第1延伸倍率1.35、第2延伸倍率1.45
の2段延伸を行った後で捲取った。引取り糸のΔnは 
0.050と小さく、延伸後の糸質では、糸斑、乾熱収
縮率が大きく、荷重−伸度曲線での応力増加分も0.1
2g/dと大きく、本発明方法で得られる糸条の性能に
及ばない。(図2にBで示す荷重−伸度曲線)また、紡
糸中に延伸ロールへの単糸捲付きが見られ、安定性に乏
しく、捲取り糸表面に毛羽が認められた。 【0029】 【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれば
、従来の製糸方法では達成できなかった、資材用途に適
した改良された特性、特に高弾性、低収縮で且つ耐疲労
安定性に優れた高強力ポリエステル繊維を安定して製造
できるという極めて大きな効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いる紡糸装置の一例を示す概略
図である。
【図2】本発明の実施例及び比較例に係るポリエステル
繊維の荷重−伸度曲線を示した特性比較図である。
【符号の説明】
1  紡糸口金 2  紡出糸条 3  冷却気流 4  集束ガイド 5  加熱装置 6  紡糸油剤付与装置 7  引取りローラー 8  第1延伸ローラー 9  第2延伸ローラー 10  捲取機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル重合体を溶融紡糸口金より紡
    出し、紡出糸条を一旦ガラス転移温度以下に冷却固化し
    、引き続いて加熱流体域に導入して引取った複屈折率0
    .07以上の糸を一旦捲取った後、或いはそのまま直接
    延伸部へ導き、1.2〜 2.0倍に延伸することによ
    り、応力−伸度曲線における破断点前の 2.4%伸長
    に対応する応力増加分が0〜 0.1g/dであるポリ
    エステル繊維の製造方法。
JP915491A 1991-01-29 1991-01-29 ポリエステル繊維の製造方法 Pending JPH04245918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP915491A JPH04245918A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 ポリエステル繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP915491A JPH04245918A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 ポリエステル繊維の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04245918A true JPH04245918A (ja) 1992-09-02

Family

ID=11712704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP915491A Pending JPH04245918A (ja) 1991-01-29 1991-01-29 ポリエステル繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04245918A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012014309A1 (ja) 2010-07-29 2012-02-02 旭化成せんい株式会社 耐摩耗性ポリエステル繊維及び織編物
CN109537088A (zh) * 2018-11-24 2019-03-29 开氏石化股份有限公司 一种异收缩涤纶低弹丝的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012014309A1 (ja) 2010-07-29 2012-02-02 旭化成せんい株式会社 耐摩耗性ポリエステル繊維及び織編物
CN109537088A (zh) * 2018-11-24 2019-03-29 开氏石化股份有限公司 一种异收缩涤纶低弹丝的制造方法
CN109537088B (zh) * 2018-11-24 2021-03-23 开氏石化股份有限公司 一种异收缩涤纶低弹丝的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0127164B2 (ja)
JPS5947726B2 (ja) ポリエステル繊維の製造法
KR20010011919A (ko) 타이어 코드용 폴리에스테르 멀티필라멘트사, 디프 코드 및 이들의 제조방법
JP3229084B2 (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS584089B2 (ja) ポリエステルセンイノ セイゾウホウホウ
US4956446A (en) Polyester fiber with low heat shrinkage
JPH0733610B2 (ja) ポリエステルタイヤコードの製法
JPH04245918A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS62299513A (ja) ポリフエニレンサルフアイドモノフイラメントの製造方法
JPS584091B2 (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPS61194218A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH0323644B2 (ja)
JPH0931749A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS63159518A (ja) ポリエステル繊維
JP2960755B2 (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH0532492B2 (ja)
JPH0532491B2 (ja)
JPS6312714A (ja) ポリエステル糸条の巻取方法
JPH04361610A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPH11124726A (ja) 低伸度ポリエステル繊維及びその製造法
JPH04163314A (ja) ポリエステル繊維とその製造法
JPS6347803B2 (ja)
JPS59100711A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH08246236A (ja) ポリエステル繊維
JPS62162014A (ja) 高配向、低結晶性ポリエステル繊維及びその製造法