JPH07172523A - 棚の収納物品落下防止装置 - Google Patents

棚の収納物品落下防止装置

Info

Publication number
JPH07172523A
JPH07172523A JP14020893A JP14020893A JPH07172523A JP H07172523 A JPH07172523 A JP H07172523A JP 14020893 A JP14020893 A JP 14020893A JP 14020893 A JP14020893 A JP 14020893A JP H07172523 A JPH07172523 A JP H07172523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
shelf
fall prevention
article fall
prevention member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14020893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Mitsuo Komori
光雄 小森
Shinichiro Tsunematsu
信一郎 恒松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kongo Co Ltd filed Critical Kongo Co Ltd
Priority to JP14020893A priority Critical patent/JPH07172523A/ja
Publication of JPH07172523A publication Critical patent/JPH07172523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】地震等で棚が揺れても収納物品の落下を防止
し、物品の出し入れ時は、出し入れ作業の支障となるこ
とのない棚の収納物品落下防止装置を得る。 【構成】棚20の間口面に沿い上下動可能な水平方向の
物品落下防止バー33、物品受け部材38の高さ位置よ
りも高い位置で物品落下防止バー33を係止する係止部
材34、物品落下防止バー33を係止部材34で係止す
る態位と係止部材34から退避する態位との間で上下動
させる昇降機構とを設ける。物品落下防止バー33は棚
20の物品受け部材38の段数に応じて複数個設け、こ
れを連結部材30で上下に連結してもよい。昇降機構
は、手動により回転駆動するハンドル23と、ハンドル
23の回転力を減速する減速機構とで構成し、減速機構
を介して物品落下防止バー33を昇降させるようにして
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定棚や移動棚におい
て、地震その他の原因で棚が揺れても収納物品が落下す
ることを防止することができる棚の収納物品落下防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】固定棚や移動棚において、地震その他の
原因で棚が揺れると、収納物品が落下する。収納物品が
化学薬品の類であれば、落下して容器が破損すると、流
れだした薬品が化学反応を起こして有毒ガスを発生した
り火災の原因になったりして危険であり、また、収納物
品が重量物の場合は、落下した重量物によって作業者が
押し潰され、重大な被害を被ることもありえる。
【0003】そこで、棚の間口面に、棚板等の物品受け
部材の段数に応じて、かつ、上端面が物品受け部材の高
さよりも高くなるようにして物品落下防止部材を固定す
ることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、物品落下防止
部材を棚の間口面に固定した上記の例によれば、棚に物
品を出し入れするときに物品落下防止部材が邪魔にな
り、物品の出し入れ作業の能率を著しく悪化させる。そ
ればかりか、重量物を出し入れする場合のようにフォー
クリフトを用い、あるいはスタッカークレーンなどを用
いる場合は、上記物品落下防止部材が出し入れ作業の障
害となって出し入れ作業が不可能になることもある。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされてもので、地震その他の原因で棚が揺れても
収納物品の落下を防止することができ、かつ、物品の出
し入れ時は、出し入れ作業の支障となることのないよう
にした棚の収納物品落下防止装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、棚の間口面に沿い上下動可能な水平方向の
物品落下防止部材と、物品受け部材の高さ位置よりも高
い位置で物品落下防止部材を係止する係止部材と、物品
落下防止部材を係止部材で係止する態位と係止部材から
退避する態位との間で上下動させる昇降機構とを設け
た。物品落下防止部材は棚の物品受け部材の段数に応じ
て複数個設け、各物品落下防止部材は連結部材で上下に
連結してもよい。昇降機構は、手動により回転駆動する
ハンドルと、このハンドルの回転力を減速する減速機構
とで構成し、この減速機構を介して物品落下防止部材を
昇降させるようにしてもよい。
【0007】
【作用】棚の物品受け部材に物品を載せ、また物品受け
部材から物品を取りだすときは、昇降機構を作動させて
物品落下防止部材を物品受け部材と略同じ高さにする。
こうすることによって物品落下防止部材が物品の出し入
れ作業に支障を来すことはない。物品の出し入れ作業が
終了したら、昇降機構を作動させて物品落下防止部材を
物品受け部材の高さ位置よりも高い位置に移動させ、係
止部材で物品落下防止部材を係止させる。この状態で地
震等により棚が揺れ、収納物品が落下しようとすると、
物品落下防止部材によって落下が防止される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる棚
の収納物品落下防止装置の実施例について説明する。ま
ず、図5を参照しながら全体の構成例について説明す
る。図5において、符号1は床上に固定された固定棚を
示し、符号2,4,5は移動棚を示す。各棚1,2,
4,5は間口面を平行に、そして各移動棚2,4,5は
図示されないレールに沿って間口面に直角な方向に移動
可能に配置されている。このように各移動棚2,4,5
が移動することにより、固定棚1の方に集合し、また、
各棚間に適宜の間隔をおいて離間することができる。各
移動棚2,4,5は、共通の台枠上に2個の棚を一体に
載せた形になっている。例えば、図において右端の移動
棚5は共通の台枠8上に2個の棚6,7を一体に載せた
形になっている。
【0009】移動棚5を構成する右端の棚7の側面に
は、間口面寄りの位置においてハンドル15が手動的に
回転操作するのに適した高さ位置に回転自在に取付けら
れている。ハンドル15の回転力は、ウォームとウォー
ムホイル、その他適宜の歯車機構等からなる図示されな
い減速機構を介してスプロケット14に伝達され、スプ
ロケット14の回転力はチェーン13を介して棚7の上
端部に取付けられたスプロケット16に伝達される。ス
プロケット16と共通の回転軸には巻取りドラム17が
設けられていて、巻取りドラム17に一端部が固着され
巻取られたワイヤロープ18が棚7の間口面に沿って垂
れ下がっている。
【0010】上記ワイヤロープ18は棚7の左右両側に
対をなして設けられ、各ワイヤロープ18には、棚7の
物品受け部材をなす棚板等の段数に応じた数の物品落下
防止部材としてのバー10が水平態位をなすように、か
つ上記棚板の上下方向の間隔に応じて連結されている。
従って、ワイヤロープ18は各物品落下防止バー10の
連結部材を構成している。棚7の間口面には、上記棚板
と同じ高さ位置に物品落下防止バー10を係止する下向
きの係止部材12が固着され、上記棚板の高さ位置より
も高い位置に物品落下防止バー10を係止する上向きの
係止部材11が固着されている。上記巻取りドラム17
が回転駆動されてワイヤロープ18が巻取られ、また巻
解されることにより、各物品落下防止バー10が、上下
で対をなす係止部材11と係止部材12との間で上下動
するようになっている。
【0011】棚7に物品を出し入れしようとするとき
は、ハンドル15を手動で回転操作し、回転力を図示さ
れない減速機構、スプロケット14、チェーン13、ス
プロケット16の順に伝達し、巻取りドラム17を回転
駆動してワイヤロープ18をドラム17に巻取り、各物
品落下防止バー10を上昇させて係止部材12に係止さ
せる。係止部材12は棚板の高さと同じ高さにあって物
品落下防止バー10も棚板の高さと同じ高さにあるた
め、物品落下防止バー10が物品の出し入れ作業に支障
を来すことはない。各物品落下防止バー10とワイヤロ
ープ18の重量によって巻取りドラム17にこれを逆転
させる向きに力がかかるが、上記減速機構の抵抗力によ
って巻取りドラム17が逆転することはない。
【0012】物品の出し入れ作業が終了した後は、ハン
ドル15を手動で逆向きに回転操作して巻取りドラム1
7を逆転させ、ワイヤロープ18をドラム17から巻解
して各物品落下防止バー10を下降させ、係止部材11
で係止させる。係止部材11は棚板の高さよりも高い位
置にあって物品落下防止バー10も棚板の高さよりも高
い位置にあるため、地震等によって棚が揺れて収納物品
が転倒しようとし、あるいは棚板から落下しようとする
と、物品落下防止バー10に収納物品が当たり、物品落
下防止バー10は係止部材11により移動不能に係止さ
れ、収納物品の転倒が防止され、あるいは落下が防止さ
れる。
【0013】図5の実施例では、以上説明したような可
動式の収納物品落下防止装置が右端の棚の間口面にのみ
設けられると共に、固定端1の図において左端側の間口
面に固定式の物品落下防止バー45が設けられているだ
けで、他の棚の間口面には物品落下防止部材は設けられ
ていない。何故なら、物品の出し入れ作業を行うとき以
外は、各棚を集合させておくため、集合状態で外側に露
呈している間口面にのみ物品落下防止部材を設ければ所
期の目的を達成することができるからである。なお、図
5において符号46は、フォークリフト等が棚間の作業
通路に入ったことを光学的手段等によって検出するセン
サを示す。
【0014】次に、本発明装置の別の実施例をより詳細
に説明する。図1ないし図4において、前後(図1にお
いては左右)の支柱21,22、物品受け部材を構成す
る棚板38、台枠42(図3、図4参照)等を有してな
る移動棚20の一側面には減速伝導機構部45が取付け
られている。減速伝導機構部45には円形のハンドル2
3がその取っ手24を握って操作することにより回転自
在に設けられている。減速伝導機構部45内にはウォー
ム、ウォームホイルなどからなる減速機構が設けられ、
ハンドル23の回転力を減速してスプロケット25に伝
達するようになっている。
【0015】スプロケット25の回転力はチェーン26
を介して棚20の上端前縁部に設けられたスプロケット
27に伝達される。図示されていないが、チェーン26
の張力調整用のスプロケットがチェーン26に押し付け
られる。図2、図4に示すように、スプロケット27
は、適宜数の軸受37によって棚20の間口と平行にか
つ回転自在に支持された軸28に一体に設けられてい
る。軸28にはまた上記各支柱21の位置においてスプ
ロケット29が一体に設けられている。棚20の上端後
縁部には、図1に示すように、上記スプロケット27と
対をなすスプロケット31が設けられ、これらスプロケ
ット27,31にまたがってチェーン30が掛けられて
いる。
【0016】各チェーン30の一端側は支柱21の前面
に沿って垂れ下がり、各チェーン30の他端側は後側の
支柱22の面に沿って垂れ下がっている。各チェーン3
0の一端側と他端側は適宜の位置からワイヤロープに変
わり、支柱21の前面側に垂れ下がっているワイヤロー
プには、前述の実施例と同様に、棚20の物品受け部材
をなす棚板38の段数に応じた数の物品落下防止バー3
3が水平態位をなすように、かつ棚板38の上下方向の
間隔に応じて連結されている。一方、支柱22の面に沿
って垂れ下がったワイヤロープには、各物品落下防止バ
ー33との重量のバランスをとるバランスウエート32
が結合されている。棚20の支柱21の前面には、棚板
38と同じ高さ位置に物品落下防止バー33を係止する
下向きの係止部材35が固着され、棚板38の高さ位置
よりも高い位置に物品落下防止バー33を係止する上向
きの係止部材34が固着されている。上記スプロケット
29が回転駆動されることにより、各物品落下防止バー
33が、上下で対をなす係止部材34,35間で昇降す
るようになっている。図3、図4において符号40は、
棚板38に載せられた収納物品を示す。
【0017】上記実施例において、棚20に物品を出し
入れしようとするときは、ハンドル23を手動で回転操
作し、その回転力を、図示されない減速機構、スプロケ
ット25、チェーン26、スプロケット27、軸28の
順に伝達してスプロケット29を回転駆動し、チェーン
30とこれに続くワイヤロープを移動させて各物品落下
防止バー33を上昇させ、係止部材35に係止させる。
係止部材35は棚板38の高さと同じ高さにあって物品
落下防止バー33も棚板38の高さと同じ高さにあるた
め、物品落下防止バー33が物品の出し入れ作業に支障
を来すことはない。
【0018】物品の出し入れ作業が終了した後は、ハン
ドル23を手動で逆向きに回転操作してスプロケット2
9を逆転させ、チェーン30とこれに続くワイヤロープ
を移動させて各物品落下防止バー33を下降させ、係止
部材34に係止させる。係止部材34は棚板38の高さ
よりも高い位置にあって物品落下防止バー33も棚板3
8よりも高い位置にあるため、地震等によって棚が揺れ
て収納物品40が転倒しようとし、あるいは棚板38か
ら落下しようとすると、物品落下防止バー33に収納物
品40が当たり、物品落下防止バー33は係止部材34
により移動不能に係止されるため、収納物品40の転倒
が防止され、あるいは落下が防止される。
【0019】このように、図1ないし図4に示す実施例
の場合も前述の実施例と同様の作用効果を奏する。ま
た、図1ないし図4に示す実施例によれば、物品落下防
止バー33との重量のバランスをとるバランスウエート
27を設けたため、物品落下防止バー33の昇降に要す
る力量が小さく、操作性が向上する。
【0020】なお、物品落下防止バー33は、図1では
断面形状が円形になっており、図3では断面形状が四角
形になっている。何れにしても作用効果は同じである。
また、物品落下防止バー33の上昇位置と下降位置で係
止する一対の係止部材は分離して上下に固着した形にな
っていたが、一対の係止部材はこれを連続した形に形成
してもよい。
【0021】図6ないし図9は、物品落下防止バーの結
合構造の別の例を示す。図6において、角筒状の物品落
下防止バー50の一端部にこのバー50を板厚方向にボ
ルト51,54を挿入し、バー50の板厚方向両側から
各ボルト51,54にそれぞれナット53,53,5
6,56を螺入してボルト51,54をバー50に連結
したものである。バー50の内方に配置したナット5
3,56は溶接等によってバー50に固定してもよい。
各ボルト51,54の他端部には別の物品落下防止バー
を直接連結してもよいし、各ボルト51,54の他端部
に例えば円形のフックなどを形成し、このフックなどに
つないだチェーン、ロープ、紐の類を介して別の物品落
下防止バーを連結してもよい。各ボルト51,54は物
品落下防止バー50に対する螺入深さを調整することに
よって物品落下防止バー50の高さ位置を調整すること
ができる。
【0022】図7の例は、断面円形の物品落下防止バー
60をΩ字形の2個の締め付け具61,61で包囲する
と共に、締め付け具61,61の各両端の鍔部62,6
2と連結部材65,65の一端部とを重ね合わせ、これ
ら締め付け具61,61の各両端の鍔部62,62と連
結部材65,65の一端部とをボルト63,63とナッ
ト64,64とで締め付けたものである。連結部材6
5,65の他端部には同様の構造によって物品落下防止
バー60が連結される。
【0023】図8の例は、断面形状がハット形の物品落
下防止バー70の上下の鍔部71,71にそれぞれ連結
部材72,72の一端部を重ねてねじ止めその他の手段
で物品落下防止バー70と連結部材72,72とを連結
したものである。
【0024】図9の例は、断面形状四角形の物品落下防
止バー80をハット形の2個の締め付け具81,81で
包囲すると共に、締め付け具81,81の各両端の鍔部
82,82と連結部材83,83の一端部とを重ね合わ
せ、これら締め付け具81,81の各両端の鍔部82,
82と連結部材83,83の一端部とをボルトとナット
その手段で連結したものである。
【0025】物品落下防止バーの結合構造は、以上説明
した構造に限られるものではなく、その他任意の構造を
とって差し支えない。図5に示す実施例では、1個の固
定棚と複数個の移動棚からなる移動棚装置中の最も外側
に位置する移動棚の外側の面にのみ可動式の収納物品落
下防止装置が設けられていたが、全ての棚の前後の間口
面にそれぞれ可動式の収納物品落下防止装置を設けても
よい。図1ないし図5に示す実施例では、棚板からなる
物品受け部材と同じ高さ位置にも物品落下防止バーを係
止する係止部材が設けられていたが、物品受け部材と同
じ高さ位置の係止部材は必要的なものではなく、少なく
とも物品受け部材の高さ位置よりも高い位置で物品落下
防止バーを係止する係止部材が設けられていればよい。
【0026】図2、図4の例では、棚の各支柱21の位
置に物品落下防止バーを係止するための係止部材、及び
物品落下防止バーを上下動させるための昇降機構の一部
をなすスプロケット及びチェーンが設けられているが、
上記係止部材、スプロケット及びチェーンの類は、棚の
間口方向において少なくとも一対設けられていれば足り
る。また、チェーンに代えて歯付きベルト(コグベル
ト)を用いてもよい。
【0027】本発明装置は固定棚にも移動棚にも適用可
能である。移動棚の場合、手動力によって駆動されるも
のでも電動式移動棚でも差し支えない。図1ないし図5
の実施例では、物品受け部材と同じ高さ位置の係止部材
が下向き、物品受け部材より高い位置の係止部材が上向
きになっていたが、これら係止部材の向きは上記の向き
とは逆向きであってもよい。
【0028】物品落下防止部材は、必ずしも剛体である
必要はなく、ベルト、チェーン、ワイヤ、ロープなどの
可撓性の部材であってもよい。図10、図11はこのよ
うな可撓性部材を物品落下防止部材として用いた実施例
を示す。図10、図11において、移動棚の間口面側に
は各支柱85に沿って昇降部材87が配置されている。
昇降部材87は管状の剛体からなり、支柱に固定された
ガイド片86の孔を貫いてその長さ方向すなわち上下方
向に移動可能に支持されている。昇降部材87は、前述
の昇降機構と同様の昇降機構によって駆動される。隣あ
う昇降部材87間にはベルト、チェーン、ワイヤ、ロー
プなどの可撓性の部材からなる物品落下防止部材89の
端部が連結されている。上記昇降機構により各昇降部材
87が同期して昇降すると物品落下防止部材89が物品
出し入れ口から退避し、また物品出し入れ口に進出す
る。物品落下防止部材89が物品出し入れ口に進出した
状態で地震等により収納物品が物品落下防止部材89に
倒れかかると、昇降部材87の動きがガイド片86で規
制されることにより物品落下防止部材89の動きも規制
され、物品の落下が防止される。
【0029】次に、本発明の各種変形例について列記し
ておく。前記実施例では、昇降機構が手動式になってい
たが、昇降機構は電動式であってもよい。電動式の場
合、駆動源として、減速モータ、ブレーキ付きモータ、
その他適宜のモータを用いることができる。また手動式
の場合、手動回転式ハンドルの回転力を減速する減速機
構は、ウォームとウォームホイルとで構成し、あるい
は、平歯車、傘歯車等で構成し、さらには、スプロケッ
トとチェーンで構成してもよく、その他適宜の機構で構
成してもよい。さらに、手動式の場合、回転式ハンドル
に代えてレバーを設け、レバーを往復操作することによ
って物品落下防止バーを上下動させるようにしてもよ
い。昇降機構が上昇態位と下降態位を確実に保持するよ
うに、必要に応じてロック装置を付加してもよい。
【0030】本発明装置を電動式移動棚装置に適用する
場合、通路形成指令スイッチを操作することによって発
せられる開指令信号で物品落下防止部材の昇降機構を作
動させ、物品落下防止部材を物品出し入れ口から退避さ
せるようにしてもよい。この場合、昇降機構は棚の移動
中に作動させてもよいし棚の移動が終了したあと移動さ
せてもよい。昇降機構の移動距離はセンサ、エンコー
ダ、タイマ等によって制御することもできる。そして、
上記開指令信号を解除することによって昇降機構を原位
置に復帰させるようにしてもよい。
【0031】昇降機構の動作をコードレスでリモートコ
ントロールするようにしてもよい。こうすることによっ
て、例えばフォークリフト等に乗ったまま物品落下防止
部材の昇降を制御することができる。コードレスの方式
は、電波、光、超音波など任意のものを選択することが
できる。
【0032】昇降機構の動作は他の荷役機械と連動させ
ることもできる。例えば、スタッカークレーンが近づい
てきたことと遠ざかっていくことを物理的に検出して物
品落下防止部材を昇降させ、あるいは在庫管理用コンピ
ュータと連動させて物品落下防止部材を昇降させ、入出
庫時に自動的に間口を開放するようにしてもよい。ま
た、移動棚の場合、隣接する棚の移動と昇降機構を機構
的に連動させ、棚間に通路が形成されることにより、隣
の棚に引っ張られて物品落下防止部材が間口から退避す
るようにしてもよい。
【0033】昇降機構は、ワイヤ等の巻取り式でもよい
し、棚の前面に垂直方向にラックを配置し、このラック
をピニオンによって昇降させるようにしたものでもよ
く、エヤ又はオイルシリンダを用いたもの、又はリンク
やカムを利用したものなどでもよい。昇降機構は棚の下
部に設けてもよい。こうすれば、メンテナンスが容易に
なる利点がある。個々の棚の段数は任意で、1段でもよ
い。その他、特許請求の範囲に記載した技術的範囲を逸
脱しない範囲で任意に設計変更して差し支えない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、棚の間口面に沿い上下
動可能な水平方向の物品落下防止部材と、物品受け部材
の高さ位置よりも高い位置で物品落下防止部材を係止す
る係止部材と、物品落下防止部材を係止部材で係止する
態位と係止部材から退避する態位との間で上下動させる
昇降機構とを設けたため、棚の物品受け部材に物品を載
せ、また物品受け部材から物品を取りだすときは、昇降
機構を作動させて物品落下防止部材を物品出し入れ口か
ら退避させることによって、物品落下防止部材が物品の
出し入れ作業に支障を来すことを回避することができ
る。また、物品の出し入れ作業をしないときは、昇降機
構を作動させて物品落下防止部材を物品受け部材の高さ
位置よりも高い位置に移動させ、係止部材で物品落下防
止部材を係止させる。この状態で地震等により棚が揺
れ、収納物品が落下しようとすると、物品落下防止部材
に収納物品が当たり、物品落下防止部材は係止部材によ
り移動不能に係止されるため、物品落下防止部材によっ
て物品の落下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる棚の物品落下防止装置の実施例
の要部を示す側面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】上記物品落下防止装置を有する棚の例の全体を
示す側面図である。
【図4】同上棚の正面図である。
【図5】本発明装置を有する移動棚を含む棚装置の例の
全体を示す側面図である。
【図6】本発明に適用可能な物品落下防止部材の連結機
構の例を示す正面図である。
【図7】同じく物品落下防止部材の連結機構の別の例を
示す側面図である。
【図8】同じく物品落下防止部材の連結機構のさらに別
の例を示す側面図である。
【図9】同じく物品落下防止部材の連結機構のさらに別
の例を示す側面図である。
【図10】本発明にかかる棚の物品落下防止装置の別の
実施例を示す正面図である。
【図11】同上実施例中の昇降部材ガイド部を拡大して
示す平面図である。
【符号の説明】
20 棚 23 ハンドル 30 連結部材としてのチェーン 33 物品落下防止部材 34 係止部材 38 物品受け部材としての棚板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品受け部材を有する棚において、棚の
    間口面に沿い上下動可能に水平方向に設けられた物品落
    下防止部材と、上記物品受け部材の高さ位置よりも高い
    位置で物品落下防止部材を係止する係止部材と、物品落
    下防止部材を係止部材で係止する態位と係止部材から退
    避する態位との間で上下動させる昇降機構とを有するこ
    とを特徴とする棚の収納物品落下防止装置。
  2. 【請求項2】 物品落下防止部材は棚の物品受け部材の
    段数に応じて複数個設けられ、各物品落下防止部材は連
    結部材で上下に連結されてなる請求項1記載の棚の収納
    物品落下防止装置。
  3. 【請求項3】 昇降機構は、手動により回転駆動される
    ハンドルと、このハンドルの回転力を減速する減速機構
    とを有し、この減速機構を介して物品落下防止部材を昇
    降させるものである請求項1記載の棚の収納物品落下防
    止装置。
  4. 【請求項4】 物品落下防止部材はチェーン、ベルト、
    ワイヤなどの可撓性部材からなり、この可撓性の物品落
    下防止部材は剛体からなる昇降部材に連結されてなる請
    求項1記載の棚の収納物品落下防止装置。
JP14020893A 1993-05-19 1993-05-19 棚の収納物品落下防止装置 Pending JPH07172523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14020893A JPH07172523A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 棚の収納物品落下防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14020893A JPH07172523A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 棚の収納物品落下防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07172523A true JPH07172523A (ja) 1995-07-11

Family

ID=15263435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14020893A Pending JPH07172523A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 棚の収納物品落下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07172523A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1077108A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Daifuku Co Ltd 物品保管設備
JP2010120750A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Asaka Industrial Co Ltd 棚の荷物落下防止装置
JP2016069089A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ダイフク ラックの荷落下防止装置
KR20200144326A (ko) * 2019-06-18 2020-12-29 (주)코윈테크 드럼 전도방지 기능을 갖는 자동창고시스템

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517012B2 (ja) * 1981-04-03 1993-03-08 Sekisui House Kk

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517012B2 (ja) * 1981-04-03 1993-03-08 Sekisui House Kk

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1077108A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Daifuku Co Ltd 物品保管設備
JP2010120750A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Asaka Industrial Co Ltd 棚の荷物落下防止装置
JP2016069089A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ダイフク ラックの荷落下防止装置
KR20200144326A (ko) * 2019-06-18 2020-12-29 (주)코윈테크 드럼 전도방지 기능을 갖는 자동창고시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5895005A (ja) コンテナ−の自動倉庫
JPH07172523A (ja) 棚の収納物品落下防止装置
EP3810529B1 (en) Automated system and method for the storage and movement of heavy material
US20220412108A1 (en) Safety gates for elevated platforms, and related methods of use
JPH0952604A (ja) 倉庫内の収容物自動出入れシステム
JPS61277502A (ja) 貸金庫設備の搬送装置
JP4094765B2 (ja) 荷入出庫装置
JP2004277026A (ja) 物品保管設備の安全装置
JPH07251667A (ja) 貨物コンテナの選別昇降・格納装置
KR100661098B1 (ko) 스태커 크레인 및 스태커 크레인 시스템
JP2959311B2 (ja) 出し入れ装置
JPH06115625A (ja) 多段物品棚用作業ステージの昇降装置
JP2976742B2 (ja) 自動倉庫用の出し入れ装置
JP4136898B2 (ja) 連立型エレベータ式駐車装置
CN219670083U (zh) 一种全防护载货台
JP2932879B2 (ja) キャブ付き出し入れ装置
CN217297172U (zh) 一种高位堆垛机
CN219298825U (zh) 一种房建工程卸料平台
JPH07237857A (ja) 工事用昇降機における搬器
KR960002585B1 (ko) 드럼 자동 적치(敵治)장치
JPH0732776Y2 (ja) 三段式駐車装置
JPH0616690Y2 (ja) ロボットハンド
JPH06255718A (ja) キャブ付き出し入れ装置
JP3371943B2 (ja) 物品保管設備
JPH0245204Y2 (ja)