JPH07171981A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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Publication number
JPH07171981A
JPH07171981A JP34321193A JP34321193A JPH07171981A JP H07171981 A JPH07171981 A JP H07171981A JP 34321193 A JP34321193 A JP 34321193A JP 34321193 A JP34321193 A JP 34321193A JP H07171981 A JPH07171981 A JP H07171981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistant film
metal cover
conductive metal
abrasion resistant
thermal head
Prior art date
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Pending
Application number
JP34321193A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ito
和善 伊藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP34321193A priority Critical patent/JPH07171981A/ja
Publication of JPH07171981A publication Critical patent/JPH07171981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程の煩雑化を伴うことなく、発熱抵抗
体を保護する耐磨耗膜の帯電を有効かつ安定的に解消す
ることのできるサーマルヘッドを得る。 【構成】 ヘッド基板11の一部及び回路基板12上の
駆動用IC17を覆う導電性金属カバー40をその一部
(40a、40b)が上記ヘッド基板11に整列配置さ
れた複数の発熱抵抗体13を被覆している耐磨耗膜16
に対して弾性押圧した状態で電気的に接続されるように
設置した。なお、導電性金属カバー40の他部を接地す
ることにより、導電性金属カバー40と耐磨耗膜16と
の電気的導通状態を常に安定して維持することができる
ので、耐磨耗膜に生じた帯電状態を常に良好に除電する
ことができ、発熱抵抗体の静電破壊等を有効に防止する
ことができる。従って、サーマルヘッドの信頼性の向上
に貢献することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッド、特に発
熱抵抗体を保護するためにその発熱抵抗体を覆うように
設けられた耐磨耗膜の帯電防止構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドの主要構成である発熱抵
抗体は、直接感熱記録材及び転写記録材に接した状態で
使用される場合、その劣化が著しいことから、その保護
のため発熱抵抗体及びその周辺部位を耐磨耗膜にて覆う
ようにしている。しかしながら、この耐磨耗膜と接する
感熱記録材の基材がポリプロピレンなどの静電気を発生
するような材料である場合には、その発生した静電気に
より帯電してしまうことがある。これを放置すると耐磨
耗膜自体が破損したり、覆われている発熱抵抗体が静電
破壊されるおそれがある。このため、従来より種々の対
策が提案されている。
【0003】図3は、そのような対策を講じたサーマル
ヘッドの一例であり、特開平4−361079号公報に
開示されたものが示されている。図示のように、導電性
部材にて構成されたヒートシンク10上にヘッド基板と
してのアルミナ基板11を設置し、その近傍に回路基板
12を設置している。そして、アルミナ基板11上に複
数の発熱抵抗体13が一列に配列されている。発熱抵抗
体13の一側には、各発熱抵抗体13に一定電圧を供給
する共通電極14が形成され、他側には各発熱抵抗体1
3を選択的に発熱させるための駆動信号を供給する個別
電極15がそれぞれ形成されている。また、各発熱抵抗
体13及びその周辺を覆うように耐磨耗膜16が被覆設
置されている。
【0004】一方、回路基板12上には、前記駆動信号
を供給する駆動用IC17、駆動用IC17への制御信
号線18が形成されている。また、駆動用IC17と前
記個別電極15、駆動用IC17と制御信号線18との
間は、ボンディングワイヤ19で接続されている。そし
て、駆動用IC17の部分を覆うように導電性金属カバ
ー20が設置されている。この導電性金属カバー20の
両側部に設けられた小屈曲部20a及び20bは、アル
ミナ基板11上の発熱抵抗体13を被覆する耐磨耗膜1
6に接触するように屈曲形成されている。
【0005】すなわち、図4の断面説明図に示すよう
に、アルミナ基板11上に形成された耐磨耗膜16に接
触するように小屈曲部20a(または20b)が位置調
整されている。導電性金属カバー20は、ネジ22によ
り回路基板12及び導電性のヒートシンク10に固定さ
れている。そして、ヒートシンク10を接地することに
より、耐磨耗膜16が摩擦による静電気などにより帯電
した場合には、その電荷は導電性金属カバー20の小屈
曲部20a、20bを介してその導電性金属カバー2
0、ネジ22さらにヒートシンク10を通って接地側に
流れる。従って、この導電性金属カバー20により、ア
ルミナ基板11上の耐磨耗膜16の帯電は直ちに除電さ
れ、その帯電により発熱抵抗体13の静電破壊、さらに
は誤動作などの発生を有効に防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサーマルヘッドでは、接地した導電性金属カバー2
0が耐磨耗膜16の上方から被せられ両者が接触した状
態が保たれているが、経年変化等により小屈曲部20a
の耐磨耗膜16への接触部分に腐食や変形などが生じ、
両者の電気的導通状態が妨げられる。その結果、小屈曲
部20aと耐磨耗膜16との間で接触不良を起して耐磨
耗膜16がアース電位にならない場合があり、電気的接
続性が不安定であるという問題が残されていた。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、製造工程の煩雑化を伴うことなく、発熱抵抗体を保
護する耐磨耗膜の帯電を有効かつ安定的に解消すること
のできるサーマルヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るサーマルヘッドは、整列配置された複
数の発熱抵抗体と、各発熱抵抗体に一定電圧を供給する
ために設けられた共通電極と、各発熱抵抗体に駆動信号
を供給するために設けられた個別電極と、前記発熱抵抗
体及びその周辺を覆う耐磨耗膜とが設けられたヘッド基
板と、前記駆動信号を供給する駆動用ICが設けられた
回路基板と、を備え、前記ヘッド基板の一部及び回路基
板を接地された導電性金属カバーで覆ったサーマルヘッ
ドにおいて、次の構成を特徴としている。前記導電性金
属カバーはその一部が前記ヘッド基板上の耐磨耗膜に対
して弾性押圧された状態で電気的導通状態が保たれるよ
うに設置されている。
【0009】なお、導電性金属カバーの押圧された状態
での耐磨耗膜への電気的接続は、例えば両者の接続部位
に所定の弾性を有する導電性部材を介在させ、あるいは
導電性金属カバーの押圧接続部分自体を変形させ、常に
押圧力をもって耐磨耗膜に接するようにすることなどが
好適である。
【0010】
【作用】上記構成のサーマルヘッドによれば、導電性金
属カバーの一部は、常に耐磨耗膜に対して弾性押圧され
た状態でその耐磨耗膜との電気的導通状態が保たれてい
る。従って、その接続部分の導電性金属カバーの腐敗や
多少の変形が生じた場合でも、簡単に接続不良状態とな
ることがない。すなわち、常に押圧された状態にあるの
で、多少の変形や腐食が生じても当該導電性金属カバー
の一部は、これに追従し両者の接続部の離反が防止され
る。
【0011】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいて本発明の実施
例について詳細に説明する。図中、図3及び図4と同一
構造の部分について同一符号を付している。図1は、実
施例に係るサーマルヘッドの全体構成を示す概略断面図
である。図示のように、導電性のヒートシンク10上の
アルミナ基板(ヘッド基板)11上に設置された複数の
発熱抵抗体13は、グレーズ30上にそれぞれ設けられ
た発熱抵抗体素子で構成されている。各発熱抵抗体13
には、常に一定電圧が供給されている共通電極14に接
続されている。また、発熱抵抗体13は、個別電極15
により、それぞれ駆動用IC17の対応する端子にボン
ディングワイヤ19により接続されている。そして、こ
の発熱抵抗体13、共通電極14及び個別電極15は、
前記ボンディングワイヤ19への接続部分の個別電極1
5を除いて、これらを保護するための耐磨耗膜16によ
って覆われている。
【0012】一方、同じくヒートシンク10上に設置さ
れた回路基板12上には、駆動用IC17へ制御信号を
供給するための制御信号線18が設けられている。これ
ら駆動用IC17及び制御信号線18は、絶縁性樹脂3
1及び絶縁層32で被覆され、更に保護用の導電性金属
カバー40が被覆設置されている。この設置は、導電性
部材で形成されたネジ22によって行われ、ネジ22
は、この導電性金属カバー40及び回路基板12を貫通
してヒートシンク10内にねじ込まれている。係る構成
により、導電性金属カバー40は、ネジ22を介してヒ
ートシンク10に電気的に接続された状態となってお
り、さらにヒートシンク10は接地線42によって接地
されている。
【0013】なお、本実施例においても、上記従来例と
同様に導電性金属カバー40の小屈曲部40aにて耐磨
耗膜16との電気的接続を行うようにしている。そし
て、本実施例において特徴的なことは、この小屈曲部4
0aと耐磨耗膜16との間に弾性を有する導電性部材と
して導電性ゴム44を設置していることである。すなわ
ち、この導電性ゴム44の弾力性により、小屈曲部40
aは、常に所定の押圧力をもって耐磨耗膜16との電気
的導通状態を保っている。
【0014】図2(A)は、その小屈曲部40aの部分
の拡大概略断面図であり、図示のように小屈曲部40a
の接続部と耐磨耗膜16との間では、導電性ゴム44が
小屈曲部40aにより押圧変形された状態となっている
ことが理解される。従って、導電性ゴム44の反発力に
抗してその導通状態が保たれているので、小屈曲部40
aと耐磨耗膜16とは、押圧状態でかつ密着性のある電
気的接続状態が安定的に保たれている。
【0015】さらに、同図(B)は、この小屈曲部40
aと耐磨耗膜16との接続部分の他の構成例を示してい
る。本実施例では、小屈曲部40aの耐磨耗膜16との
接続部分に下方へ屈曲させ、かつその屈曲部分を湾曲さ
せた湾曲反発部41を形成し、その湾曲反発部41の弾
力性によって耐磨耗膜16に対して常に押圧力を与えた
状態で接触するようにしている。これにより、小屈曲部
40と耐磨耗膜16との接続状態は常に安定したものと
なる。すなわち、湾曲反発部41に腐食が発生したり、
多少の変形が生じた場合でもその湾曲反発部41の弾力
性によって耐磨耗膜16との接続状態が不良状態を維持
することができる。
【0016】上記各実施例によれば、導電性金属カバー
40の耐磨耗膜16との接続部分である小屈曲部40a
が所定の押圧力をもって安定して耐磨耗膜16と電気的
に導通状態とされているので、耐磨耗膜16が帯電した
場合に常に安定してこの電荷を接地側に流すことができ
る。従って、耐磨耗膜16の静電気による帯電によって
発熱抵抗体15に静電破壊が生ずることを有効に防止す
ることができる。
【0017】なお、本発明は、上記実施例の構成に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲種々の変形が可
能である。例えば、上記導電性金属カバー40の小屈曲
部40a、40bは、図3に示した従来の構成と同じく
金属カバーの両側部に小屈曲部を形成するようにしてい
るが、このような構成に限られず導電性金属カバーの中
央部あるいはその他の部分1箇所のみに小屈曲部を形成
するようにしても良い。
【0018】また、上記実施例では、小屈曲部40a、
40bと耐磨耗膜16との間に導電性ゴムを介在させた
が、弾性を有する導電性部材としては、導電性エポキシ
樹脂など他の部材を用いることも可能である。
【0019】さらに、小屈曲部40a、40bの湾曲反
発部41の形状も上記実施例の形状に限られず、小屈曲
部40a、40bが所定の反発力をもって耐磨耗膜16
に接触できるような構成であれば他の構成をとることが
可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
ヘッドによれば、接地された導電性金属カバーと耐磨耗
膜との電気的導通状態を常に安定して維持することがで
きるので、耐磨耗膜に生じた帯電状態を常に良好に除電
することができ、発熱抵抗体素子の静電破壊等を有効に
防止することができる。これにより、発熱抵抗体素子の
損傷等による誤動作を有効に防止することができ、サー
マルヘッドの信頼性の向上に貢献することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るサーマルヘッドの全体構成を示
す概略断面図である。
【図2】 (a)及び(b)は、実施例の特徴的構成部
分を示す概略断面図である。
【図3】 導電性金属カバーを用いて耐磨耗膜の除電を
行うようにした従来のサーマルヘッドの構成例を示す斜
視図である。
【図4】 図3のサーマルヘッドの断面説明図である。
【符号の説明】
10…ヒートシンク、 11…アルミナ基板、 12…
回路基板、 13…発熱抵抗体、 14…共通電極、
15…個別電極、 16…耐磨耗膜、 17…駆動用I
C、 30…グレーズ、 31…絶縁性樹脂、 32…
絶縁層、 40…導電性金属カバー、 40a、40b
…小屈曲部、 41…湾曲反発部、 42…接地線、
44…導電性ゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整列配置された複数の発熱抵抗体と、各
    発熱抵抗体に一定電圧を供給するために設けられた共通
    電極と、各発熱抵抗体に駆動信号を供給するために設け
    られた個別電極と、前記発熱抵抗体及びその周辺を覆う
    耐磨耗膜とが設けられたヘッド基板と、 前記駆動信号を供給する駆動用ICが設けられた回路基
    板と、を備え、前記ヘッド基板の一部及び回路基板を接
    地された導電性金属カバーで覆ったサーマルヘッドにお
    いて、 前記導電性金属カバーはその一部が前記ヘッド基板上の
    耐磨耗膜に対して弾性押圧された状態で電気的導通状態
    が保たれるように設置されたことを特徴とするサーマル
    ヘッド。
JP34321193A 1993-12-17 1993-12-17 サーマルヘッド Pending JPH07171981A (ja)

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JP (1) JPH07171981A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744977A (zh) * 2012-07-17 2012-10-24 山东华菱电子有限公司 一种热敏打印头
JP5385456B2 (ja) * 2010-04-26 2014-01-08 京セラ株式会社 サーマルヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5385456B2 (ja) * 2010-04-26 2014-01-08 京セラ株式会社 サーマルヘッド
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