JP3063372B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3063372B2
JP3063372B2 JP8528292A JP8528292A JP3063372B2 JP 3063372 B2 JP3063372 B2 JP 3063372B2 JP 8528292 A JP8528292 A JP 8528292A JP 8528292 A JP8528292 A JP 8528292A JP 3063372 B2 JP3063372 B2 JP 3063372B2
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film
protective film
thermal head
common electrode
electrode
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文男 香西
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ,ワー
ドプロセッサ,各種プリンタ等に使用する感熱記録装置
に用いられるサーマルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8はこの種のサーマルヘッドによる感
熱記録部近傍の要部を示す断面図である。図において、
1はセラミック基板、2はセラミック基板1上に配置さ
れかつ図示しないが制御回路からの電気信号により発熱
する抵抗体を有する発熱部、3はインクシートであっ
て、発熱部2の熱によりインク層の体が変化してインク
シート3と対向した受像紙4へインクを転写する。5は
プラテンローラであって、発熱部2とプラテンローラ
の間にインクシート3と受像紙4とを一定の圧力で押圧
する。6は放熱板で、サーマルヘッドを平坦に保持する
とともに発熱部2の過剰の熱を吸収する。なお、図中7
はプリントカード、8はヘッドカバー、9はシリコンゴ
ムである。
【0003】図9は発熱部2を拡大して示す断面図であ
る。図において、2aはセラミック基板1上で発熱部2
を形成するためのグレーズ層、2bはグレーズ層2a上
に形成されかつアレイ状に配列された抵抗体、2cは抵
抗体2bへ電力を供給する共通電極、2dは抵抗体2b
を選択的に発熱させて所定の印画を行うための独立電
極、2eは抵抗体2b,共通電極2c,独立電極2dを
物理的及び化学的に保護するための保護膜で、例えば窒
化ケイ素−二酸化ケイ素などをスパッタリングで成膜し
た比較的硬質でかつ表面抵抗の高い膜である。
【0004】次に印画時におけるサーマルヘッドの発熱
体近傍の動作について説明する。図10の如くインクシ
ート3及び受像紙4はプラテンローラ5に巻き付けら
れ、サーマルヘッドの発熱部2へ圧接しながら回転して
印画が行われる。インクシート3は一般的にポリエステ
ル樹脂(PET)フィルムにインクが塗布されている。
このPETフィルムが走行するとき保護膜2eと摩擦
により静電気が発生され、その界面、特にインクシート
3と保護膜が離れる近傍で静電気が発生する。インクシ
ート3側に帯電した電荷は、使用済インクシートが巻取
りスプール(図示せず)に巻取られていくにつれて除去
される。一方保護膜2e側に帯電した電荷は保護膜2e
の材料が1010Ωcm以上の高抵抗であるため電荷の蓄
積が行われる。図11に示すように保護膜2e上の電荷
の蓄積が進むと、それに応じて抵抗体2b,共通電極2
c,独立電極2dに反対の電荷が誘起され、保護膜2e
の内部には高い電界が発生する。この電界が保護膜2e
の耐電圧を越えると保護膜2eを通して放電が起り、電
荷の中和が生じ絶縁破壊を生じる。一か所で放電が発生
すると、保護膜2e内の電界の分布が不平等となるた
め、図12に示すように放電場所近傍の電荷が急速に移
動して中和が進む。この際抵抗体2bに大きな電流が流
れることにより、抵抗体2bを変質させたり,焼損させ
たりする。また保護膜2eにホールを発生させ、サーマ
ルヘッドを破壊に至らしめる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマルヘッド
は以上のように構成されているので、保護膜上での静電
気を印画中に除電することができず、ヘッドが破壊しや
すかった。その対策として、図13に示すように保護膜
2eのさらに上から金属導電材料を前面に蒸着した帯電
防止膜2fを有しかつその一端を接地したものが提案さ
れている。しかし、一般的にサーマルヘッドはグレーズ
層2aから外れた領域のセラミック基板1上は表面が荒
れているため保護膜2eの絶縁性能は劣っている。その
ため保護膜2eの欠陥部を通して短絡201を生じやす
く、サーマルヘッドの歩留まりが悪く高価になった。さ
らには帯電防止膜2fを接地するために図示しないが複
雑な構造を必要としていた。また上記問題点を解決する
ために緻密でより高価な保護膜2eを必要としたり、さ
らには保護膜2eの膜厚を厚くする必要があり、保護膜
2eの熱伝達特性を悪くし、サーマルヘッドとしての性
能を低下させるなどの問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、保護膜上の帯電発生を抑制する
とともに発生した電荷をすみやかに除電できる安価なサ
ーマルヘッドを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーマル
ヘッドは、保護膜上に保護膜を介して共通電極,独立電
極と対向するように配置した共通電極側帯電防止膜、独
立電極側防止膜を備え、各帯電防止膜はグレーズ外の保
護膜まで延びており、かつ各独立電極側帯電防止膜は隣
の独立電極側帯電防止膜から絶縁されているものであ
る。
【0008】
【作用】この発明においては、発生した電荷は帯電防止
膜を自由に移動するので発熱領域の近傍に滞留して極部
的な高電界を生じないし、短絡に対しても各独立電極
各帯電防止膜が隣の帯電防止膜に対して絶縁されている
のでサーマルヘッドとしての機能を阻害しない。
【0009】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図1について説明する。図
1において、2f1共通電極2cに保護膜2eを介し
て対向するように配置された導電性材料からなる共通電
極側帯電防止膜、2f2 は独立電極2dに保護膜2eを
介して対向するように配置された導電性材料からなる
立電極側帯電防止膜である。図2は表面から見た帯電防
止膜2f1 ,2f2 の配置を示す図、図3は印画中のサ
ーマルヘッドとインクシートとの摩擦によっての電荷の
発生状態を示す図であり、各図中前記従来のものと同一
または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0010】インクシートとサーマルヘッドの摩擦によ
り静電気が発生すると共に、インクシートとサーマルヘ
ッドが接触したあと再度剥離するときに電荷が発生す
る。しかし、発生した電荷は導電材料にでできている帯
電防止膜2f1 ,2f2 の層内を自由に移動可能であ
り、従来のように保護膜の表面抵抗が高い場合のごとく
発熱部2のグレーズ上の領域の近傍に滞留して共通電極
2c,独立電極2d,抵抗体2bとの間で極部的な高電
界を生ずることは少なくなる。さらに、帯電防止膜2f
1 ,2f2 はグレーズから外れた部分(この部分はグレ
ーズ上より比較的保護膜の耐電圧が低い)まで形成され
ているため、万一その部分で保護膜の耐圧を越えた放電
破壊が発生したとしても、発熱部2の抵抗体やグレーズ
上の電極への放電による損傷を生じることはない。
【0011】さらには、万一、保護膜2eにピンホール
など製造欠陥があった場合、帯電防止膜2f1 ,2f2
と共通電極2c,独立電極2dが短絡することが発生す
る。しかし各発熱素子毎に対応する個々の独立電極側帯
電防止膜2f2 は、それぞれ独立,絶縁されており、ま
た独立電極側帯電防止膜2f2 と共通電極側帯電防止膜
2f1 も絶縁されているため、短絡による故障の発生と
いう不具合のおそれもない。
【0012】実施例2. 上記実施例では共通電極2c,独立電極2dと対向する
保護膜2e上に帯電防止膜2f1 ,2f2 を設けた例に
ついて説明したが、図4,図5に示すように独立電極側
帯電防止膜2f2 を発熱部2の上まで覆ってもよく、上
記実施例と同様の効果を奏する。
【0013】実施例3. さらに、比較的に印画速度が遅く、インクシートとグレ
ーズの摩擦帯電が少なく、剥離帯電による電荷がサーマ
ルヘッドへ蓄積される影響がほとんどの場合、図6,図
7に示すように独立電極側の帯電防止膜2f2 を省略す
ることが可能である。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば発熱体
近傍での静電気の放電による抵抗体破壊を防止すること
ができるし、さらに万一保護膜上にピンホールなどの欠
陥があって帯電防止膜と電極間で短絡が生じても、それ
ぞれの帯電防止膜は電気的に独立かつ絶縁されているた
めにサーマルヘッドとしての機能を阻害しないためヘッ
ドの歩留まりを下げることもなく、静電気に対する信頼
性の高いヘッドを安価に供給しうるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】図1を表面から見た図である。
【図3】図1において実印画中の静電気の発生を示す説
明図である。
【図4】この発明の実施例2を示す断面図である。
【図5】図4を表面から見た図である。
【図6】この発明の実施例3を示す断面図である。
【図7】図6を表面から見た図である。
【図8】従来のものの要部を示す断面図である。
【図9】図8の部分拡大図である。
【図10】図9における実印画中の静電気の発生を示す
断面図である。
【図11】図9における電荷蓄積の説明図である。
【図12】図11の状態での静電気の放電の説明図であ
る。
【図13】異なる従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック基板 2 発熱部 2a グレーズ 2b 抵抗体 2c 共通電極 2d 独立電極 2e 保護膜 2f1 共通電極側帯電防止膜 2f2 独立電極側帯電防止膜 3 インクシート 4 受像紙 5 プラテンローラ 6 放熱板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体へ通電発熱させることにより転写
    インクシートを介して記録紙にインクを転写するサーマ
    ルヘッドにおいて、保護膜上に保護膜を介して共通電
    極,独立電極と対向するように共通電極側帯電防止膜、
    独立電極側帯電防止膜を備え、各帯電防止膜はグレーズ
    外の保護膜まで延びており、かつ各独立電極側帯電防止
    膜は隣の独立電極側帯電防止膜から絶縁されていること
    を特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 独立電極側帯電防止膜を発熱部の上まで
    覆うようにしたことを特徴とする請求項1のサーマルヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 抵抗体へ通電発熱させることにより転写
    インクシートを介して記録紙にインクを転写するサーマ
    ルヘッドにおいて、保護膜上に保護膜を介して共通電極
    と対向するように配置した共通電極側帯電防止膜を備
    、共通電極側帯電防止膜はグレーズ外の保護膜まで延
    びていることを特徴とするサーマルヘッド。
JP8528292A 1992-04-07 1992-04-07 サーマルヘッド Expired - Lifetime JP3063372B2 (ja)

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