JPH07170107A - 誘電体共振器装置 - Google Patents

誘電体共振器装置

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JPH07170107A
JPH07170107A JP34241293A JP34241293A JPH07170107A JP H07170107 A JPH07170107 A JP H07170107A JP 34241293 A JP34241293 A JP 34241293A JP 34241293 A JP34241293 A JP 34241293A JP H07170107 A JPH07170107 A JP H07170107A
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JP
Japan
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substrate
electrode
dielectric
board
dielectric coaxial
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Withdrawn
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JP34241293A
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English (en)
Inventor
Naoshi Shima
直志 島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を少なくして、組立時間を短縮し、
低コスト化を図ると共に、無駄なスペースをなくして小
型化を図ること。 【構成】 結合用のキャパシタや入出力端子71〜73
を第1基板41aと第2基板41bからなる多層基板4
1で形成する。第1基板41aには誘電体同軸共振器1
〜4の穴8に圧入して内導体35と接続するための突起
部42を形成する。第1基板41aの上面にはアース電
極としてのパターン電極55を形成し、突起部42の下
面には内導体35と接続するためのパターン電極を形成
する。第2基板41bの上面には結合用のキャパシタを
形成すべく複数のパターン電極61〜67を形成する。
第2基板41bの下面にはアース電極を形成する。第1
基板41aと第2基板41bとは半田付けにより結合
し、突起部42を誘電体同軸共振器1〜4の穴8に圧入
して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
として用いられる誘電体共振器装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図18〜図20に従来の誘電体共振器装
置として誘電体フィルタを示す。図18は誘電体フィル
タの全体の分解斜視図を示し、図19は各種部品を実装
した場合の斜視図を、図20は等価回路図をそれぞれ示
している。まず、従来の誘電体フィルタの全体の構成に
ついて説明する。図18及び図19に示す誘電体フィル
タは、例えば、自動車電話、携帯電話等の移動通信機器
に使用されるものであり、マイクロ波帯に用いられ所謂
アンテナ共用器と言われるものである。
【0003】そして、この誘電体フィルタは送信側がバ
ンドエリミネーションフィルタで構成され、受信側がバ
ンドパスフィルタで構成されている。バンドエリミネー
ションフィルタは3段の共振器構成となっており、3個
の1/4波長形誘電体同軸共振器1〜3を有し、バンド
パスフィルタは4段の共振器構成で、4個の1/4波長
形誘電体同軸共振器4〜7を有している。
【0004】誘電体同軸共振器1〜7は、直方体状に形
成されている誘電体の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体と、該誘電体の側表面に形成した電極膜状の外
導体と、図には表われていないが穴8が開口している端
面の一方に形成した電極膜状の内導体と外導体とを接続
する短絡導体とで構成され、所定の周波数で共振するよ
うになっている。この誘電体同軸共振器1〜7の穴8に
は一端側を略円筒状に形成した金属製の接続端子9がそ
れぞれ誘電体同軸共振器1〜7の開放端側より圧入され
て、穴8内の内導体と接触して導通を得ている。上記接
続端子9の他端側は舌片状に形成されていて、後述する
コンデンサ基板10〜12や結合基板13の上面に形成
されている電極膜14〜17に半田付け等でそれぞれ接
続されるようになっている。
【0005】上記コンデンサ基板10〜12は誘電体か
らなり、その上下面には電極膜がそれぞれ形成されてい
て、キャパシタを形成している。また、誘電体からなる
結合基板13の上面には複数の電極膜14〜17が並設
されており、電極膜14〜16は結合容量を多くとるた
めに、対向部分が櫛歯状に形成されている。更に、結合
基板13の下面の両側にも電極膜が形成されている。ま
た、コンデンサ基板10〜12間にはコイル状のインダ
クタL1 〜L3 が接続される。上記インダクタL1 〜L
3 を実装する誘電体からなる結合基板18の上面には電
極膜19,20が形成されており、この結合基板18の
下面は全面にわたってアース電極となる電極膜が形成さ
れている。
【0006】上記各部材を上面に実装するベース基板2
2には、アンテナ側と接続される電極膜状の入出力端子
23と、送信部側が接続される電極膜状の入出力端子2
4と、受信部側が接続される電極膜状の入出力端子25
とがそれぞれ形成されている。また、ベース基板22の
上面及び下面は電極膜状のアース電極26が略全面にわ
たって形成してある。尚、このベース基板22は、樹脂
等の誘電体または絶縁体等で形成されている。ベース基
板22の上面に実装される上記結合基板13は2個のス
ペーサ21を介して実装されるものであり、他の1個の
スペーサ21はベース基板22の入出力端子24の上面
に実装される。これら3個のスペーサ21は、金属等の
導通のある部材を用いている。
【0007】また、ベース基板22の上下面の入出力端
子23〜25の部分以外の箇所は全面にわたってアース
電極26が形成されており、上下面のアース電極26は
横方向に非直線状に形成した複数のスルーホール33に
より導通を得ている。また、ベース基板22の周囲に複
数形成した半円状の切欠部34の端面に形成した電極膜
を介しても上下面のアース電極26が導通している。更
に、入出力端子23〜25も端面に形成した電極膜を介
してベース基板22の上下面が導通している。
【0008】ベース基板22を覆設するカバー27は金
属製で構成され、カバー27の天板には誘電体同軸共振
器1〜7の上面側外導体とカバー27とを半田付け等を
するための細長の穴28と、誘電体同軸共振器1〜7の
特性を調整するための治具挿入用の穴29が穿孔してあ
る。また、カバー27の下縁の前部・背部(図示せず)
よりベース基板22の上面アース電極26と接続される
アース端子30が複数形成されている。カバー27の側
板には、上記ベース基板22の入出力端子23〜25を
露出させるための切欠部31がそれぞれ形成してある。
また、図19に示すように、カバー27の上面にはラベ
ル32が貼付され穴28や29が覆われるようになって
いる。
【0009】次に、各部材の配置構成について説明す
る。図18及び図19に示すように、バンドエリミネー
ションフィルタ側では、1個のスペーサ21がベース基
板22の入出力端子24の上に実装され、また、結合基
板18がベース基板22の入出力端子24と23との間
のアース電極26の上に実装されハンダづけされる。更
に、入出力端子23と25の上面にスペーサ21がそれ
ぞれ実装され、この2個のスペーサ21の上面に、下面
の電極膜が接触する形で結合基板13が架橋されハンダ
づけされる。
【0010】図19に示すように、インダクタL1 の一
端がスペーサ21の上面に実装され、その上にコンデン
サ基板10が実装され、このコンデンサ基板10の上面
の電極膜に誘電体同軸共振器1からの接続端子9が接続
される。また、インダクタL1 の他端は結合基板18の
電極膜19の上に実装され、インダクタL2 が結合基板
18の電極膜19と20との間に実装される。そして、
インダクタL1 とL2 の接続部の上にコンデンサ基板1
1が実装され、コンデンサ基板11の上面の電極膜に誘
電体同軸共振器2からの接続端子9が接続される。イン
ダクタL3 の一端が結合基板18の電極膜20の上に実
装され、他端は入出力端子23の上に実装される。ま
た、インダクタL2 とL3 の接続部の上にコンデンサ基
板12が実装され、コンデンサ基板12の上面の電極膜
に誘電体同軸共振器3からの接続端子9が接続される。
【0011】2個のスペーサ21の上に実装された結合
基板13の上面の各電極膜14〜17に、誘電体同軸共
振器4〜7からの接続端子9がそれぞれ接続されるよう
になっている。
【0012】図20は上記のようにして構成されている
誘電体フィルタの等価回路図を示し、バンドエリミネー
ションフィルタ側のキャパシタC1 〜C3 は、コンデン
サ基板10〜12の上下の電極膜で形成され、キャパシ
タC4 は入出力端子24と下面のアース電極との間で形
成されるものである。キャパシタC5 ,C6 は、結合基
板18の上面の電極膜19,20と下面の電極膜とで形
成されている。また、キャパシタC7 は、入出力端子2
3と下面のアース電極との間で形成されるものである。
【0013】また、バンドパスフィルタ側のキャパシタ
8 は、結合基板13の電極膜14と下面の電極膜との
間で形成され、キャパシタC9 〜C1 0 は、結合基板1
3の各電極膜14〜16間で形成される。また、キャパ
シタC1 1 は、結合基板13の上面の電極膜16と下面
の電極膜(図示せず)で形成される。また、この下面の
電極膜は図の右端のスペーサ21に導通している。更
に、キャパシタC1 2 は結合基板13の上面の電極膜1
7と下面の電極膜とで形成される。尚、誘電体同軸共振
器7とキャパシタC1 2 とで直列共振回路のトラップ回
路を構成している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例の誘電体
フィルタは、ディスクリート部品を用いて構成されてお
り、この従来の構造では、コンデンサ基板10〜12、
インダクタ(コイル)L1 〜L3 、誘電体同軸共振器1
〜7に接続する接続端子9など部品点数が多くなる。ま
た、組立に時間がかかっていた。そのため、当然、コス
トも高くなるという問題があった。また、サイズ的にも
無駄なスペースができてしまい、小型化の妨げとなる場
合があった。
【0015】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、部品点数を少なくして、組立時間を短縮し、低
コスト化を図ると共に、無駄なスペースをなくして小型
化を図ることを目的とした誘電体共振器装置を提供する
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体に設け
た一つあるいは複数の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体35及び上記誘電体の一方の端面を開放面1a
〜4aとし、それ以外の外面に電極膜状の外導体36を
設けた誘電体同軸共振器1〜4と、C成分、L成分等の
結合回路素子及び入出力端子71〜73をパターン電極
により形成した基板41とを備え、上記基板41の一方
の端部より上記誘電体同軸共振器1〜4の穴8内に上記
開放面1a〜4a側から圧入する突起部42を一体に突
設し、誘電体同軸共振器1〜4の穴8の内導体35と基
板41のパターン電極62,63,65,66とを電気
的に結合する電気回路伝送用のパターン電極51〜54
を上記基板41の突起部42に形成したことを特徴とし
ている。
【0017】
【作用】本発明によれば、C成分、L成分等の結合回路
素子及び入出力端子71〜73をパターン電極により形
成した基板41の突起部42を誘電体同軸共振器1〜4
の開放面1a〜4a側から穴8に圧入していることで、
誘電体同軸共振器1〜4に組み込む部品点数が基板41
のみとなり、従来要していた接続端子9、コイルL1
3 、コンデンサ基板10〜13等の組み込み工数を無
くすことができ、組み立て作業性が向上して組立時間が
短縮されることになる。したがって製品を低コストで作
ることができる。また、従来の表面実装タイプの製品と
比べて無駄なスペースがなくなり、小型化することがで
きるものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、従来例の説明では、7個の誘電体同軸共振
器を用いてバンドエリミネーションフィルタとバンドパ
スフィルタからアンテナ共用器の場合について説明した
が、本実施例では、図6に示すように、4個の誘電体同
軸共振器1〜4を用いて2つのバンドパスフィルタから
なるアンテナ共用器の場合について説明する。
【0019】図1は誘電体共振器装置としての誘電体フ
ィルタの分解斜視図を示し、誘電体同軸共振器1〜4
は、図1及び図5に示すように、1/4波長形の誘電体
同軸共振器であり、誘電体同軸共振器1〜4の長手方向
(軸方向)には前後に四角状の穴8が貫通して穿設され
ている。図1及び図5に示すように、誘電体同軸共振器
1〜4の一方の端面の部分を除いて電極膜状の外導体3
6が全体にわたって形成されており、また、上記穴8の
内周面にも電極膜状の内導体35が形成されている。外
導体36を形成していない誘電体同軸共振器1〜4の一
方の端面を開放面1a〜4aとし、外導体36を形成し
ている他方の端面を短絡面1bとしている。
【0020】図6は図1に示す誘電体フィルタの等価回
路図を示し、本実施例では2段の1/4波長形の誘電体
同軸共振器1,2、キャパシタC1 〜C3 等からなるバ
ンドパスフィルタと、2段の1/4波長形の誘電体同軸
共振器3,4、キャパシタC4 〜C6 からなるバンドパ
スフィルタとで構成されている。そして、図6の破線で
示す部分を後述するように多層基板41で構成している
ものである。
【0021】図6に示す等価回路の場合には、図1〜図
3に示すような多層基板41で構成している。すなわ
ち、多層基板41は本実施例では2枚の第1基板41a
と第2基板41bとで構成し、いわゆるプリント基板で
構成している。一方の第1基板41aの端部には、1つ
の穴8を有する誘電体同軸共振器1〜4の数に合わせて
4つの突起部42を一体に突設している。この突起部4
2の形状は誘電体同軸共振器1〜4の穴8の形状に合わ
せて角柱状に形成しており、突起部42を誘電体同軸共
振器1〜4の穴8にそれぞれ圧入するようになってい
る。
【0022】また、第1基板41aの上面には突起部4
2の部分を除いて略全面に電界シールド用のパターン電
極55が形成されている。そして、図2に示すように、
第1基板41aの下面の端部の両側にも細帯状に電界シ
ールド用のパターン電極55が形成されている。なお、
図2は下面側から見た第1基板41aの斜視図である。
上記第1基板41aの他方の端部には半円状の切欠部4
3が形成されており、この切欠部43の内周面に形成し
た電極膜を介して上下のパターン電極55の導通を図っ
ている。
【0023】さらに、多層基板41の第1基板41aの
各突起部42の下面には図2に示すように、電気回路伝
送用のパターン電極51〜54がそれぞれ形成してあ
る。第1基板41aの突起部42を誘電体同軸共振器1
〜4の穴8内に圧入した時に、突起部42のパターン電
極51〜54と穴8の内周面に形成した内導体35とが
接触して導通を得るようになっている。
【0024】次に、多層基板41の第2基板41bの構
成について説明する。図1に示すように、第2基板41
bの上面には櫛歯状に形成した複数のパターン電極61
〜67が形成されており、両側のパターン電極61,6
7と中央のパターン電極64とを入出力端子71〜73
としている(図6参照)。また、第2基板41bの上面
の端部の両側には、細帯の電界シールド用のパターン電
極60が形成してある。
【0025】第2基板41bの下面は図3に示すよう
に、その両側及び中央部分には入出力端子71〜73と
なるパターン電極68〜70が形成されており、他の部
分は略全面にわたってアース電極となるパターン電極6
0が形成してある。そして、入出力端子71〜73の部
分には上記と同様に半円状の切欠部45が形成されてい
て、この切欠部45の内周面に形成した電極膜を介して
上下面のパターン電極61,64,67と68〜70が
導通している。更に、パターン電極60の部分に対応し
た第2基板41bの端部にも4つの切欠部44が形成さ
れており、この切欠部44の内周面に形成した電極膜を
介して上下面のパターン電極60が導通している。
【0026】第1基板41aと第2基板41bとは対向
面を半田付けして多層基板41を構成しているものであ
り、第1基板41aの各突起部42のパターン電極51
〜54が、第2基板41bの上面のパターン電極62,
63,65,66と半田付けされる。また、第1基板4
1aの下面の端部の帯状のパターン電極55と、第2基
板41bの上面の端部の帯状のパターン電極60とが半
田付け接続されるようになっている。
【0027】したがって、第1基板41aと第2基板4
1bとを半田付け接続した場合には、図4に示すよう
に、電界シールド用の上下のパターン電極55,60が
半田付け接続されることになって、多層基板41の上下
面のパターン電極55,60により電界シールド部とな
る。なお、図4において、46はパターン電極を半田付
けするためのハンダである。
【0028】図5は多層基板41の突起部42を誘電体
同軸共振器1〜4の穴8内に圧入した状態を示し、突起
部42の下面のパターン電極51と内導体35とが接触
して導通を得ている状態を示すものである。
【0029】ここで、図6に示すキャパシタC1 〜C6
と、多層基板41の第2基板41bとの関係を説明す
る。キャパシタC1 は、第2基板41bの上面のパター
ン電極61と62との間の容量で形成され、キャパシタ
2 は、第2基板41bのパターン電極62と63との
間の容量で形成される。また、キャパシタC3 は、第2
基板41bのパターン電極63と64との間の容量で形
成され、キャパシタC4 は、第2基板41bのパターン
電極64と65との間の容量で形成される。さらに、キ
ャパシタC5 は、第2基板41bのパターン電極65と
66との間の容量で形成され、キャパシタC6 は、第2
基板41bのパターン電極66と67との間の容量で形
成されるものである。
【0030】(実施例2)図7は実施例2を示し、誘電
体同軸共振器1の穴8の形状を丸形にした場合を示し、
この場合、多層基板41の第1基板41aの突起部42
の形状は先の実施例と同様に角柱状としている。他の構
成は先の実施例と同様である。図7(a)は多層基板4
1の突起部42を誘電体同軸共振器1〜4の穴8内に圧
入しようとする場合を示し、図7(b)は突起部42を
穴8内に圧入した状態の正面図を示している。なお、図
7(b)では第1基板41aのみを示している。
【0031】(実施例3)実施例3を図8に示す。本実
施例では、誘電体同軸共振器1の穴8の形状を六角形状
とした場合であり、他の構成は先の実施例と同じであ
る。
【0032】(実施例4)実施例4を示す図9において
は、誘電体同軸共振器1の穴8の形状を長方形状にした
ものであり、他の構成は先の実施例と同様である。
【0033】(実施例5)更に、図10は実施例5を示
し、本実施例では、誘電体同軸共振器1の穴8の形状を
長穴状に形成したものである。
【0034】また、上記の実施例では、多層基板41を
樹脂からなる所謂プリント基板で構成した場合について
説明したが、プリント基板の代わりに、電極付きのセラ
ミック基板で形成しても良い。
【0035】(実施例6)図11に実施例6を示す。本
実施例は、多層基板41の第1基板41aの下面に電気
回路伝送用のパターン電極51・・と一体に結合容量を
とるためのパターン電極51a・・を形成したものであ
る。これらのパターン電極51a・・間の容量でキャパ
シタC1 ・・を形成するようにしている。なお、この場
合、第2基板41bはアース電極としてのパターン電極
だけを形成する。
【0036】(実施例7)上記実施例においては、多層
基板41を第1基板41aと第2基板41bとの2枚の
構成としたが、L成分等を構成すべく多機能化のため
に、3枚以上の基板で多層基板41を構成するようにし
ても良い。以下その具体例を示す。本実施例では図12
に示すように、多層基板41の第2基板41bを多層化
したものであり、表面電極板411 、内部電極板41
2 、裏面電極板413 及び樹脂基板414 ,415 等で
構成している。
【0037】表面電極板411 は、図12に示すよう
に、図1に示したのと同様のパターン電極60〜67が
形成してあり、内部電極板412 には2つのパターン電
極81,82が形成してある。また、裏面電極板413
には図2に示したのと同様のパターン電極60,68〜
70が形成してある。そして、表面電極板411 と内部
電極板412 との間に樹脂基板414 を介装し、内部電
極板412 と裏面電極板413 との間には樹脂基板41
5 を介装して、これら5つの板部材を図13に示すよう
に、積層して第2基板41bを多層化している。
【0038】図14は内部電極板412 のパターン電極
81,82の機能を説明するための断面図を示すもので
あり、図中入出力端子71〜73となる上下のパターン
電極61,68、64,69、67,70は、スルーホ
ールあるいは先の実施例と同様に切欠部の内周面に形成
した電極膜を介して導通をとっている。図14におい
て、表面電極板411 のパターン電極62と内部電極板
412 のパターン電極81との間でキャパシタC2 1
形成され、また、表面電極板411 のパターン電極63
と内部電極板412 のパターン電極81との間でキャパ
シタC2 2 が形成される。内部電極板412 のパターン
電極81により形成されるキャパシタC2 1 ,C2 2
よりキャパシタC2 (図6参照)の容量を大きくするこ
とができる。これにより高機能化を図ることができる。
【0039】さらに、図14において、表面電極板41
1 のパターン電極65と内部電極板412 のパターン電
極82との間でキャパシタC5 1 が形成され、また、表
面電極板411 のパターン電極66と内部電極板412
のパターン電極82との間でキャパシタC5 2 が形成さ
れる。内部電極板412 のパターン電極82により形成
されるキャパシタC5 1 ,C5 2 によりキャパシタC5
(図6参照)の容量を大きくすることができる。これに
より高機能化を図ることができる。
【0040】(実施例8)実施例8を図15〜図17に
示す。本実施例では、多層基板41の第1基板41aを
多層化したものである。すなわち、図1及び図2に示す
ような第1基板41aをパターン電極55、樹脂基板4
6 、パターン電極83,84、樹脂基板417 、パタ
ーン電極51〜55の5層としている。なお、本実施例
では第2基板41bは図15に示すように、先の実施例
と同様である。
【0041】樹脂基板416 の上面にアース電極となる
パターン電極55が配置され、樹脂基板416 と417
との間にパターン電極83,84が介装され、樹脂基板
417 の下面にパターン電極51〜55が先の実施例と
同様に配置されるようになっている。また、樹脂基板4
6 の突起部421 と、樹脂基板417 の突起部422
とで、図1に示すような突起部42が構成される。
【0042】本実施例においても先の実施例7の場合と
同様に図15に示すように、樹脂基板416 と417
の間に積層したパターン電極83,84によりキャパシ
タC2 とキャパシタC5 の容量を大きくすることができ
る。すなわち、図15に示すように、パターン電極83
とパターン電極51,52との間で形成される容量が、
第2基板41bのパターン電極62と63との間の容量
で形成されるキャパシタC2 に並列的に接続されて、該
キャパシタC2 の容量を大きくすることができる。
【0043】また、図15に示すように、パターン電極
84とパターン電極53,54との間で形成される容量
が、第2基板41bのパターン電極65と66との間の
容量で形成されるキャパシタC5 に並列的に接続され
て、該キャパシタC5 の容量を大きくすることができる
ものである。
【0044】また、上記各実施例では、多層基板41に
誘電体同軸共振器の数に合わせて突起部42を形成した
が、誘電体同軸共振器の数に対応させてそれぞれ基板を
形成し、各基板に誘電体同軸共振器の穴8に圧入する突
起部42を形成するようにしても良い。
【0045】ところで、先の実施例では個別の誘電体同
軸共振器1〜4を用いて誘電体フィルタを構成した場合
について説明したが、1個の誘電体同軸共振器に複数の
穴を穿孔して複数段の誘電体フィルタを構成しても良
い。また、上記誘電体同軸共振器1〜4の穴8は両端側
に貫通した場合について説明したが、短絡面側が閉塞さ
れた誘電体同軸共振器の場合についても本発明を適用す
ることができる。
【0046】尚、実施例では、フィルタの構成として、
バンドパスフィルタとバンドパスフィルタを組み合わせ
たアンテナ共用器の例を示したが、これらの単独構成
や、他のハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンド
エリミネーションフィルタのそれぞれの単独構成、又は
各種のフィルタの組み合わせにも本発明を適用できるも
のである。また、共振器の段数には制限されないもので
ある。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、C成分、L成分等の結
合回路素子及び入出力端子をパターン電極により形成し
た基板の突起部を誘電体同軸共振器の開放面側から穴に
圧入していることで、誘電体同軸共振器に組み込む部品
点数が基板のみとなり、従来要していた接続端子、コイ
ル、コンデンサ基板等の組み込み工数を無くすことがで
き、組み立て作業性が向上して組立時間が短縮されるこ
とになる。したがって製品を低コストで作ることができ
る。また、従来の表面実装タイプの製品と比べて無駄な
スペースがなくなり、小型化することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘電体フィルタの分解斜視図
である。
【図2】本発明の実施例の第1基板の下面から見た斜視
図である。
【図3】本発明の実施例の第2基板の下面から見た斜視
図である。
【図4】本発明の実施例の第1基板と第2基板とのパタ
ーン電極の半田付け状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例の多層基板の突起部の誘電体同
軸共振器の穴への圧入状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例の図1に示す誘電体フィルタの
等価回路図である。
【図7】(a)は本発明の実施例2の多層基板の突起部
を誘電体同軸共振器の穴へ圧入する場合の要部斜視図で
ある。(b)は本発明の実施例の多層基板の突起部を誘
電体同軸共振器の穴へ圧入した状態を示す要部正面図で
ある。
【図8】本発明の実施例3の誘電体同軸共振器の斜視図
である。
【図9】本発明の実施例4の誘電体同軸共振器の斜視図
である。
【図10】本発明の実施例5の誘電体同軸共振器の斜視
図である。
【図11】本発明の実施例6の多層基板の第1基板の要
部背面図である。
【図12】本発明の実施例7の第2基板の分解斜視図で
ある。
【図13】本発明の実施例7の第2基板の断面図であ
る。
【図14】本発明の実施例7の説明図である。
【図15】本発明の実施例8の多層基板の説明図であ
る。
【図16】本発明の実施例8の第1基板の分解斜視図で
ある。
【図17】本発明の実施例8の第1基板の分解平面図で
ある。
【図18】従来例の誘電体フィルタの全体の分解斜視図
である。
【図19】従来例の部品を実装した場合を示す誘電体フ
ィルタの斜視図である。
【図20】従来例の図18に示す誘電体フィルタの等価
回路図である。
【符号の説明】
1〜4 誘電体同軸共振器 8 穴 35 内導体 36 外導体 41 多層基板 41a 第1基板 41b 第2基板 42 突起部 51〜54 パターン電極 61〜67 パターン電極 71〜73 入出力端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体に設けた一つあるいは複数の穴
    (8)の内周面に形成した電極膜状の内導体(35)及
    び上記誘電体の一方の端面を開放面(1a)〜(4a)
    とし、それ以外の外面に電極膜状の外導体(36)を設
    けた誘電体同軸共振器(1)〜(4)と、C成分、L成
    分等の結合回路素子及び入出力端子(71)〜(73)
    をパターン電極により形成した基板(41)とを備え、
    上記基板(41)の一方の端部より上記誘電体同軸共振
    器(1)〜(4)の穴(8)内に上記開放面(1a)〜
    (4a)側から圧入する突起部(42)を一体に突設
    し、誘電体同軸共振器(1)〜(4)の穴(8)の内導
    体(35)と基板(41)のパターン電極(62)(6
    3)(65)(66)とを電気的に結合する電気回路伝
    送用のパターン電極(51)〜(54)を上記基板(4
    1)の突起部(42)に形成したことを特徴とする誘電
    体共振器装置。
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