JPH06334403A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH06334403A
JPH06334403A JP14000993A JP14000993A JPH06334403A JP H06334403 A JPH06334403 A JP H06334403A JP 14000993 A JP14000993 A JP 14000993A JP 14000993 A JP14000993 A JP 14000993A JP H06334403 A JPH06334403 A JP H06334403A
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JP
Japan
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substrate
base substrate
electrode
thickness
dielectric
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JP14000993A
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Takashi Maruyama
貴司 丸山
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト化を図り、しかも不要な容量の発生
を低減し、特性バラツキを抑えること。 【構成】 入出力端子43,44を銅箔51と、この銅
箔51の表面に施したCuメッキ層52とで構成する。
そして、入出力端子43,44の上面の内側に所定の厚
みを有するレジスト膜53を形成する。ここで、結合基
板45の電極膜49,50の厚みを含めたレジスト膜5
3の厚みを30μm、入出力端子43,44のCuメッ
キ層52の厚みを18μm、銅箔51の厚みを18μm
とした場合、結合基板45の下面とベース基板22の上
面との距離dを78μmとなる。従って、ベース基板2
2の上面に結合基板45を配設しても、結合基板45と
ベース基板22との距離dが78μmあるので、ベース
基板22のアース電極26の影響を受けることがなく、
不要な容量の発生を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の誘電体フィルタの分解斜視
図を示し、図7は各種部品を実装した状態の斜視図を示
している。まず、従来の誘電体フィルタの全体の構成に
ついて説明する。図6及び図7に示す誘電体フィルタ
は、例えば、自動車電話、携帯電話等の移動通信機器に
使用されるものであり、マイクロ波帯に用いられ所謂ア
ンテナ共用器と言われるものである。
【0003】そして、この誘電体フィルタは送信側がバ
ンドエリミネーションフィルタで構成され、受信側がバ
ンドパスフィルタで構成されている。まず、表面実装タ
イプのこの誘電体フィルタの全体の構成を図6及び図7
により説明する。バンドエリミネーションフィルタは3
段の共振器構成となっており、3個の1/4波長形誘電
体同軸共振器1〜3を有し、バンドパスフィルタは4段
の共振器構成で、4個の1/4波長形誘電体同軸共振器
4〜7を有している。
【0004】誘電体同軸共振器1〜7は、直方体状に形
成されている誘電体の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体と、該誘電体の側表面に形成した電極膜状の外
導体と、前記内導体と外導体とを短絡するために穴8が
開口している端面の一方に形成した短絡導体(図示せ
ず)とで構成され、所定の周波数で共振するようになっ
ている。この誘電体同軸共振器1〜7の穴8には一端側
を略円筒状に形成した金属製の接続端子9がそれぞれ誘
電体同軸共振器1〜7の開放端側より圧入されて、穴8
内の内導体と接触して導通を得ている。上記接続端子9
の他端側は舌片状に形成されていて、後述するコンデン
サ基板10〜12や結合基板13の上面に形成されてい
る電極膜14〜17に半田付け等でそれぞれ接続される
ようになっている。
【0005】上記コンデンサ基板10〜12は誘電体か
らなり、その上下面には電極膜がそれぞれ形成されてい
て、キャパシタを形成している。また、誘電体からなる
結合基板13の上面には複数の電極膜14〜17が並設
されており、電極膜14〜16は結合容量を多くとるた
めに、対向部分が櫛歯状に形成されている。更に、結合
基板13の下面の両側にも電極膜が形成されている。ま
た、コンデンサ基板10〜12間にはコイル状のインダ
クタL1 〜L3 が接続される。上記インダクタL1 〜L
3 を実装する誘電体からなる結合基板18の上面には電
極膜19,20が形成されており、この結合基板18の
下面は全面にわたってアース電極となる電極膜が形成さ
れている。
【0006】上記各部材を上面に実装するベース基板2
2には、アンテナ側と接続される電極膜状の入出力端子
23と、送信部側が接続される電極膜状の入出力端子2
4と、受信部側が接続される電極膜状の入出力端子25
とがそれぞれ形成されている。また、ベース基板22の
上面及び下面は電極膜状のアース電極26が略全面にわ
たって形成してある。尚、このベース基板22は、誘電
体または絶縁体等で形成されている。ベース基板22の
上面に実装される上記結合基板13は2個のスペーサ2
1を介して実装されるものであり、他の1個のスペーサ
21はベース基板22の入出力端子24の上面に実装さ
れる。これら3個のスペーサ21は、金属等の導通のあ
る部材を用いている。
【0007】また、ベース基板22の上下面の入出力端
子23〜25の部分以外の箇所は全面にわたってアース
電極26が形成されており、上下面のアース電極26は
横方向に一直線状に形成した複数のスルーホール33に
より導通を得ている。また、ベース基板22の周囲に複
数形成した半円状の切欠部34の端面に形成した電極膜
を介しても上下面のアース電極26が導通している。更
に、入出力端子23〜25も端面に形成した電極膜を介
してベース基板22の上下面が導通している。
【0008】ベース基板22を覆設するカバー27は金
属製で構成され、カバー27の天板には誘電体同軸共振
器1〜7の上面側外導体とカバー27とを半田付け等を
するための細長の穴28と、誘電体同軸共振器1〜7の
特性を調整するための治具挿入用の穴29が穿孔してあ
る。また、カバー27の下縁前部よりベース基板22の
上面アース電極26と接続されるアース端子30が複数
形成されている。カバー27の側板には、上記ベース基
板22の入出力端子23〜25を露出させるための切欠
部31がそれぞれ形成してある。また、図7に示すよう
に、カバー27の上面にはラベル32が貼付され穴28
や29が覆われるようになっている。
【0009】尚、上記の場合においては、カバー27を
用いた場合について説明したが、カバー27を用いずに
誘電体フィルタを構成する場合もある。また、上記ラベ
ル32は、カプトン(商品名)という樹脂で形成されて
いる。ラベル32は、樹脂で形成した場合はシールドの
役目を有していないが、シールドの機能を持たす場合に
は、金属製のものを使用するようになっている。
【0010】次に、各部材の配置構成について説明す
る。図6及び図7に示すように、バンドエリミネーショ
ンフィルタ側では、1個のスペーサ21がベース基板2
2の入出力端子24の上に実装され、また、結合基板1
8がベース基板22の入出力端子24と23との間のア
ース電極26の上に実装されハンダづけされる。更に、
入出力端子23と25の上面にスペーサ21がそれぞれ
実装され、この2個のスペーサ21の上面に、下面の電
極膜が接触する形で結合基板13が架橋されハンダづけ
される。
【0011】図7に示すように、インダクタL1 の一端
がスペーサ21の上面に実装され、その上にコンデンサ
基板10が実装され、このコンデンサ基板10の上面の
電極膜に誘電体同軸共振器1からの接続端子9が接続さ
れる。また、インダクタL1 の他端は結合基板18の電
極膜19の上に実装され、インダクタL2 が結合基板1
8の電極膜19と20との間に実装される。そして、イ
ンダクタL1 とL2 の接続部の上にコンデンサ基板11
が実装され、コンデンサ基板11の上面の電極膜に誘電
体同軸共振器2からの接続端子9が接続される。インダ
クタL3 の一端が結合基板18の電極膜20の上に実装
され、他端は入出力端子23の上に実装される。また、
インダクタL2 とL3 の接続部の上にコンデンサ基板1
2が実装され、コンデンサ基板12の上面の電極膜に誘
電体同軸共振器3からの接続端子9が接続される。
【0012】2個のスペーサ21の上に実装された結合
基板13の上面の各電極膜14〜17に、誘電体同軸共
振器4〜7からの接続端子9がそれぞれ接続されるよう
になっている。
【0013】図8は上記のようにして構成されている誘
電体フィルタの等価回路図を示し、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ側のキャパシタC1 〜C3 は、コンデンサ
基板10〜12の上下の電極膜で形成され、キャパシタ
4 は入出力端子24と下面のアース電極との間で形成
されるものである。キャパシタC5 ,C6 は、結合基板
18の上面の電極膜19,20と下面の電極膜とで形成
されている。また、キャパシタC7 は、入出力端子23
と下面のアース電極との間で形成されるものである。
【0014】また、バンドパスフィルタ側のキャパシタ
8 は、結合基板13の電極膜14と下面の電極膜との
間で形成され、キャパシタC9 〜C1 0 は、結合基板1
3の各電極膜14〜16間で形成される。また、キャパ
シタC1 1 は、結合基板13の上面の電極膜16と下面
の電極膜(図示せず)で形成される。この下面の電極膜
は図7における右端スペーサ21に導通している。更
に、キャパシタC1 2 は結合基板13の上面の電極膜1
7と下面の電極膜とで形成される。尚、誘電体同軸共振
器7とキャパシタC1 2 とで直列共振回路のトラップ回
路を構成している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9は結合
基板13をベース基板22の入出力端子23,25間に
架橋して、上記金属製のスペーサ21を介さずに半田付
けをした場合を示している。すなわち、結合基板13の
下面の両側に形成した電極膜41,42をベース基板2
2の電極膜状に形成した入出力端子23,25間の上面
に配設し、ハンダ40により両電極膜42,23、4
1,25を半田付け接続したものである。
【0016】図9に示すCcは結合基板13の電極膜1
4・・間で形成される結合容量を示している。また、ス
ペーサ21を介さずに結合基板13をベース基板22に
直接に半田付け固定した場合には、結合基板13の上面
に形成した電極膜15,16とベース基板22のアース
電極26との距離が短くなり、図に示すように不要な浮
遊容量Csが発生し、この浮遊容量Csにより見掛け上
上記結合容量Ccをばらつかせることになる。
【0017】そこで、従来より図6及び図7に示すよう
に結合基板13とベース基板22との間にスペーサ21
を介装し、このスペーサ21よりエアーギャップを設け
て結合基板13の結合容量Ccがベース基板22のアー
ス電極26の影響を受けてばらつくのを防止している。
図10はこの状態を示し、スペーサ21及びハンダ40
の厚みSを例えば、0.3mm程度とすることで、不要
な容量の発生を少なくすることができる。
【0018】しかしながら、かかる従来例においては、
スペーサ21を使用しているため、スペーサ21の材料
費、取扱いで余分なコストがかかるという問題があっ
た。また、リフロー半田中にスペーサ21が移動して、
半田付け不良の増加が起こり易いという問題があった。
【0019】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、低コスト化を図り、しかも不要な容量の発生を
低減し、特性バラツキを抑えることを目的とした誘電体
フィルタを提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体からな
るベース基板の表面に電極膜状の入出力端子及びアース
電極を形成し、結合容量等を形成すべく表面に電極膜を
形成した誘電体からなる結合基板を上記入出力端子間に
架橋し、上記ベース基板のアース電極上に実装される誘
電体同軸共振器から導出した接続端子の先端部を上記結
合基板上の電極膜に接続し、結合基板の下面の電極膜と
ベース基板の入出力端子の電極膜とを半田付け結合する
ようにした誘電体フィルタにおいて、上記結合基板の下
面とベース基板の上面との間の寸法を所定寸法以上に持
たせるための厚みを有するレジスト膜をベース基板か結
合基板の少なくとも一方に設けたものである。
【0021】また、請求項2においては、上記ベース基
板の電極膜の厚みを厚くしている。
【0022】更に、請求項3においては、ベース基板の
結合基板側の電極膜のみを厚く形成している。
【0023】また、請求項4においては、上記レジスト
膜表面に所定の厚みを有するシルク印刷を施している。
【0024】
【作用】本発明によれば、所定の厚みを有するレジスト
膜を設けることで、レジスト膜の厚みにより結合基板と
ベース基板との距離を一定以上に離すことができて、ベ
ース基板のアース電極の影響を無くして不要な容量の発
生を少なくすることができる。このように、従来用いて
いた金属製のスペーサを無くすことができるため、材料
コスト、組立コストの削減を図れ、しかも、リフロー半
田中のスペーサの移動による半田付け不良の発生の低減
を図ることができる。更には、金属製のスペーサを削除
しても、不要な容量の発生が低減され、フィルタの特性
のバラツキを抑えることができる。
【0025】また、請求項2によれば、上記ベース基板
の電極膜の厚みを厚くしていることで、電極膜の厚みに
より結合基板とベース基板との距離を一定以上に離すこ
とができて、請求項1の場合と同様に、ベース基板のア
ース電極の影響を無くして不要な容量の発生を少なくす
ることができる。このように、従来用いていた金属製の
スペーサを無くすことができるため、材料コスト、組立
コストの削減を図れ、しかも、リフロー半田中のスペー
サの移動による半田付け不良の発生の低減を図ることが
できる。更には、金属製のスペーサを削除しても、不要
な容量の発生が低減され、フィルタの特性のバラツキを
抑えることができる。
【0026】更に、請求項3によれば、ベース基板の結
合基板側の電極膜のみを厚く形成していることで、電極
膜の厚みにより結合基板とベース基板との距離を一定以
上に離すことができて、請求項1,2の場合と同様に、
ベース基板のアース電極の影響を無くして不要な容量の
発生を少なくすることができる。このように、従来用い
ていた金属製のスペーサを無くすことができるため、材
料コスト、組立コストの削減を図れ、しかも、リフロー
半田中のスペーサの移動による半田付け不良の発生の低
減を図ることができる。更には、金属製のスペーサを削
除しても、不要な容量の発生が低減され、フィルタの特
性のバラツキを抑えることができる。
【0027】また、請求項4においては、上記レジスト
膜表面に所定の厚みを有するシルク印刷を施しているこ
とで、レジスト膜及びシルク印刷の厚みにより結合基板
とベース基板との距離を一定以上に離すことができて、
請求項1〜3の場合と同様に、ベース基板のアース電極
の影響を無くして不要な容量の発生を少なくすることが
できる。このように、従来用いていた金属製のスペーサ
を無くすことができるため、材料コスト、組立コストの
削減を図れ、しかも、リフロー半田中のスペーサの移動
による半田付け不良の発生の低減を図ることができる。
更には、金属製のスペーサを削除しても、不要な容量の
発生が低減され、フィルタの特性のバラツキを抑えるこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。尚、従来例では、バンドエリミネーションフィル
タとバンドパスフィルタからなるアンテナ共用器の場合
について説明したが、本実施例では、3個の誘電体同軸
共振器を用いた3段構成のバンドパスフィルタを例にと
って説明する。また、従来と同じ機能を有する部材は従
来例と同じ番号を付している。
【0029】図4は誘電体同軸共振器1〜3を3個用い
て3段のバンドパスフィルタを構成した誘電体フィルタ
を示し、この誘電体同軸共振器1〜3は誘電体からなる
ベース基板22のアース電極26の上面に半田付けによ
り実装されるようになっている。図3はベース基板22
を示し、図3及び図4に示すように、ベース基板22の
上面及び下面には電極膜状のアース電極26が形成して
ある。
【0030】ベース基板22の一端側の両側には入出力
端子43,44が電極膜状に形成してある。この入出力
端子43,44間の従来の結合基板13と同様な誘電体
からなる結合基板45が架橋されて半田付け接続される
ようになっている。結合基板45の上面には図1及び図
4(a)に示すように3つの電極膜46〜48が形成さ
れており、また、結合基板45の下面の両側にも電極膜
49,50が形成されている。
【0031】図2は上記バンドパスフィルタの等価回路
図を示し、C1 〜C4 は、結合基板45の各電極膜4
6,49、46,47、47,48、48,50の間で
形成されるキャパシタである(図1参照)。また、1〜
3は誘電体同軸共振器を示している。
【0032】ここで、入出力端子43,44は図1に示
すように、銅箔51と、この銅箔51の表面に施したC
uメッキ層52とで構成されている。そして、このCu
メッキ層52は上下面の銅箔51の表面とベース基板2
2の端面に施されており、Cuメッキ層52を介して上
下に導通した入出力端子43,44を形成している。ま
た、アース電極26も同様に銅箔51とCuメッキ層5
2の二重構成となっている。
【0033】そして、本実施例では入出力端子43,4
4の上面の内側に所定の厚みを有するレジスト膜53を
形成している。図3(a)に示す左下がりの破線で示す
部分が上記塗布したレジスト膜53であり、ベース基板
22の上面のアース電極26の周囲にもレジスト膜53
を形成している。従って、図3(a)に示すように、ベ
ース基板22の中央部分にはレジスト膜53が塗布され
ず、この部分(右下がりの斜線部分)に誘電体同軸共振
器1〜3の半田付け箇所が限定されることになり、位置
決めが容易で、且つ誘電体同軸共振器1〜3の電極であ
る外導体がレジスト膜53によりハンダに喰われるのを
防ぐことができる。
【0034】ここで、図1に示すように、結合基板45
の電極膜49,50の厚みを12μm、レジスト膜53
の厚みを30μm、入出力端子43,44のCuメッキ
層52の厚みを18μm、銅箔51の厚みを18μmと
した場合、結合基板45の下面とベース基板22の上面
との距離dを78μmとすることができる。従って、ベ
ース基板22の上面に結合基板45を配設しても、結合
基板45とベース基板22との距離dが78μmあるの
で、従来のようにベース基板22のアース電極26の影
響を受けることがなく、不要な容量の発生を低減するこ
とができる。
【0035】尚、図4では誘電体フィルタにカバーを覆
設していない場合について説明したが、誘電体同軸共振
器1〜3や結合基板45等をカバーにて覆設し、該カバ
ーをベース基板22に半田付けするようにした誘電体フ
ィルタについても本発明を適用できるものである。
【0036】(実施例2)実施例2として、入出力端子
43,44のCuメッキ層52の厚みを18μmから3
0μm程度に増加させ、且つ銅箔51の厚みを18μm
から、35μm又は70μmに増加させるようにしても
良い。この場合には、結合基板45とベース基板22と
の間の距離を先の実施例の場合よりも、より大きくする
ことができるので、不要な容量の発生をより少なくする
ことができる。
【0037】(実施例3)実施例1の場合では、結合基
板45の上下面の銅箔51の厚さを同じ(18μm)と
したが、本実施例では、結合基板45側の銅箔51の厚
さのみを厚くして、誘電体フィルタ全体の厚みの増加を
小さくしている。例えば、入出力端子43,44の結合
基板45側の銅箔51の厚みを35μmとし、Cuメッ
キ層52の厚みを18μmとする。また、入出力端子4
3,44の結合基板45側の銅箔51の厚みを70μm
とし、Cuメッキ層52の厚みを18μmとする。
【0038】(実施例4)実施例4を図5に示す。本実
施例では、レジスト膜53の上面に所定の厚みを有する
シルク印刷54を施したものである。このシルク印刷5
4により内部の部品の位置表示を行えるものである。こ
こで、図5に示すように、結合基板45の電極50の厚
みを12μm、シルク印刷54の厚みを30μm、レジ
スト膜53の厚みを30μm、Cuメッキ層52の厚み
を30μm、銅箔51の厚みを70μmとすると、結合
基板45とベース基板22との間の距離dは、172μ
mとなり、先の実施例と比べて、不要な容量の発生をよ
り少なくすることができる。
【0039】尚、先の実施例では、フィルタの構成とし
て、従来例の場合にはバンドパスフィルタとバンドエリ
ミネーションフィルタの組み合わせたアンテナ共用器の
例、本発明の場合にはバンドパスフィルタの例を示した
が、バンドエリミネーションフィルタの単独構成や、他
のハイパスフィルタ、ローパスフィルタのそれぞれの単
独構成、又は各フィルタの組み合わせにも本発明を適用
できるものである。また、共振器の段数には制限されな
いものである。
【0040】なお、本発明の目的を達成する範囲内にお
いて、レジスト膜の形状、大きさは任意であり、また、
結合基板側に形成しても良いし、ベース基板と結合基板
の両方に形成しても良い。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、誘電体からなるベース
基板の表面に電極膜状の入出力端子及びアース電極を形
成し、結合容量等を形成すべく表面に電極膜を形成した
誘電体からなる結合基板を上記入出力端子間に架橋し、
上記ベース基板のアース電極上に実装される誘電体同軸
共振器から導出した接続端子の先端部を上記結合基板上
の電極膜に接続し、結合基板の下面の電極膜とベース基
板の入出力端子の電極膜とを半田付け結合するようにし
た誘電体フィルタにおいて、上記結合基板の下面とベー
ス基板の上面との間の寸法を所定寸法以上に持たせるた
めの厚みを有するレジスト膜をベース基板か結合基板の
少なくとも一方に設けたものであるから、所定の厚みを
有するレジスト膜を形成することで、レジスト膜の厚み
により結合基板とベース基板との距離を一定以上に離す
ことができて、ベース基板のアース電極の影響を無くし
て不要な容量の発生を少なくすることができる。このよ
うに、従来用いていた金属製のスペーサを無くすことが
できるため、材料コスト、組立コストの削減を図れ、し
かも、リフロー半田中のスペーサの移動による半田付け
不良の発生の低減を図ることができる。更には、金属製
のスペーサを削除しても、不要な容量の発生が低減さ
れ、フィルタの特性のバラツキを抑えることができると
いう効果を奏するものである。
【0042】また、請求項2によれば、上記ベース基板
の電極膜の厚みを厚くしていることで、電極膜の厚みに
より結合基板とベース基板との距離を一定以上に離すこ
とができて、請求項1の場合と同様に、ベース基板のア
ース電極の影響を無くして不要な容量の発生を少なくす
ることができる。このように、従来用いていた金属製の
スペーサを無くすことができるため、材料コスト、組立
コストの削減を図れ、しかも、リフロー半田中のスペー
サの移動による半田付け不良の発生の低減を図ることが
できる。更には、金属製のスペーサを削除しても、不要
な容量の発生が低減され、フィルタの特性のバラツキを
抑えることができる。
【0043】更に、請求項3によれば、ベース基板の結
合基板側の電極膜のみを厚く形成していることで、電極
膜の厚みにより結合基板とベース基板との距離を一定以
上に離すことができて、請求項1,2の場合と同様に、
ベース基板のアース電極の影響を無くして不要な容量の
発生を少なくすることができる。このように、従来用い
ていた金属製のスペーサを無くすことができるため、材
料コスト、組立コストの削減を図れ、しかも、リフロー
半田中のスペーサの移動による半田付け不良の発生の低
減を図ることができる。更には、金属製のスペーサを削
除しても、不要な容量の発生が低減され、フィルタの特
性のバラツキを抑えることができる。
【0044】また、請求項4においては、上記レジスト
膜表面に所定の厚みを有するシルク印刷を施しているこ
とで、レジスト膜及びシルク印刷の厚みにより結合基板
とベース基板との距離を一定以上に離すことができて、
請求項1〜3の場合と同様に、ベース基板のアース電極
の影響を無くして不要な容量の発生を少なくすることが
できる。このように、従来用いていた金属製のスペーサ
を無くすことができるため、材料コスト、組立コストの
削減を図れ、しかも、リフロー半田中のスペーサの移動
による半田付け不良の発生の低減を図ることができる。
更には、金属製のスペーサを削除しても、不要な容量の
発生が低減され、フィルタの特性のバラツキを抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘電体フィルタの要部断面図
である。
【図2】本発明の実施例のバンドパスフィルタの回路図
である。
【図3】(a)は本発明の実施例のベース基板の平面図
である。(b)は本発明の実施例のベース基板の側面図
である。(c)は本発明の実施例のベース基板の底面図
である。(d)は本発明の実施例のベース基板の正面図
である。
【図4】(a)は本発明の実施例の誘電体フィルタの平
面図である。(b)は本発明の実施例の誘電体フィルタ
の側面図である。(c)は本発明の実施例の誘電体フィ
ルタの底面図である。(d)は本発明の実施例の誘電体
フィルタの正面図である。
【図5】本発明の実施例2の誘電体フィルタの要部断面
図である。
【図6】従来例の誘電体フィルタの全体の分解斜視図で
ある。
【図7】従来例の誘電体フィルタの実装状態を示す斜視
図である。
【図8】従来例の図6に示す誘電体フィルタの等価回路
図である。
【図9】従来例のスペーサを介しない場合の誘電体フィ
ルタの要部断面図である。
【図10】従来例の誘電体フィルタ要部断面図である。
【符号の説明】
1〜3 誘電体同軸共振器 9 接続端子 22 ベース基板 26 アース電極 40 ハンダ 43 入出力端子 44 入出力端子 45 結合基板 46〜50 電極膜 51 銅箔 52 Cuメッキ層 53 レジスト膜 54 シルク印刷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体からなるベース基板の表面に電極
    膜状の入出力端子及びアース電極を形成し、結合容量等
    を形成すべく表面に電極膜を形成した誘電体からなる結
    合基板を上記入出力端子間に架橋し、上記ベース基板の
    アース電極上に実装される誘電体同軸共振器から導出し
    た接続端子の先端部を上記結合基板上の電極膜に接続
    し、結合基板の下面の電極膜とベース基板の入出力端子
    の電極膜とを半田付け結合するようにした誘電体フィル
    タにおいて、上記結合基板の下面とベース基板の上面と
    の間の寸法を所定寸法以上に持たせるための厚みを有す
    るレジスト膜をベース基板か結合基板の少なくとも一方
    に設けたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記ベース基板の電極膜の厚みを厚くし
    たことを特徴とする請求項1記載の誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 ベース基板の結合基板側の電極膜のみを
    厚く形成したことを特徴とする請求項1記載の誘電体フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 上記レジスト膜表面に所定の厚みを有す
    るシルク印刷を施したことを特徴とする請求項1記載の
    誘電体フィルタ。
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