JPH06326504A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH06326504A
JPH06326504A JP22655893A JP22655893A JPH06326504A JP H06326504 A JPH06326504 A JP H06326504A JP 22655893 A JP22655893 A JP 22655893A JP 22655893 A JP22655893 A JP 22655893A JP H06326504 A JPH06326504 A JP H06326504A
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JP
Japan
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substrate
base substrate
dielectric
dielectric coaxial
resonators
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Application number
JP22655893A
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English (en)
Inventor
Hajime Suemasa
肇 末政
Hiromi Wakamatsu
弘己 若松
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品の高さを低くすると共に、専用の治具を
不要として、製造を容易にすること。 【構成】 ベース基板22に四角状の穴35を上下面に
貫通して穿設する。この穴35の大きさは7個の誘電体
同軸共振器1〜7を合わせた大きさである。誘電体同軸
共振器1〜7の下部がベース基板22の下面より突出し
ないように、平板状の部分にベース基板22を載置す
る。その上から誘電体同軸共振器1〜7を穴35を介し
てベース基板22に配設する。従って、誘電体同軸共振
器1〜7は穴35内に入れるだけでベース基板22に位
置決めされる。また、誘電体同軸共振器1〜7はベース
基板22の厚み分だけ、低く実装できる。従って、結果
的に、誘電体フィルタの高さを低くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は従来のこの種の誘電体フィルタ
の全体の分解斜視図を示しており、バンドエリミネーシ
ョンフィルタとバンドパスフィルタとで構成された所謂
アンテナ共用器と言われているものである。図23にお
いて、誘電体からなるベース基板22にはアンテナ側、
送信部側、受信部側と接続される入出力端子23〜25
が電極膜状にそれぞれ形成されている。これら入出力端
子23〜25の部分を除いた他の上面及び下面には電極
膜状のアース電極26が形成されている。
【0003】ベース基板22のアース電極26の上面に
は、この例では7個の誘電体同軸共振器1〜7が半田付
け等により実装されるようになっている。また、誘電体
同軸共振器1〜7の穴内には接続端子9が圧入される。
なお、詳細な説明は実施例の部分で説明するが、誘電体
同軸共振器1〜7の他に結合基板13,18、スペーサ
21等や、コンデンサ基板、インダクタ等も実装される
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる図23に示すよ
うな従来例においては、単に1枚のベース基板22の上
面に誘電体同軸共振器1〜7を直接載せて半田付け等で
固定する構造であった。そのため、誘電体フィルタとし
ての製品の高さが高くなるという問題があった。また、
誘電体同軸共振器1〜7をベース基板22の上に載置す
る場合に、誘電体同軸共振器1〜7の位置決めのため
に、専用の治具を用いていた。そのため、専用の治具を
準備する必要があり、しかも、専用の治具で位置決めを
行う分、作業時間がかかるという問題があった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、製品の高さを低くすると共に、専用の治具を不
要として、製造を容易にすることを目的とした誘電体フ
ィルタを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の誘電体フ
ィルタは、ベース基板22の上面に誘電体同軸共振器1
〜7を配設した誘電体フィルタにおいて、上記ベース基
板22の上面側に上記誘電体同軸共振器1〜7が嵌まる
穴35を穿設したものである。
【0007】また、請求項2記載の誘電体フィルタは、
誘電体同軸共振器1〜7やC成分,L成分を結合するた
めの結合回路素子13,18をベース基板22の上面に
配設した誘電体フィルタにおいて、上記ベース基板22
の上面に上記誘電体同軸共振器1〜7及び結合回路素子
13,18が嵌まる凹部40〜42を形成したことを特
徴としている。
【0008】更に、請求項3においては、上記結合回路
素子13を配設する凹部42の底面に空間部を形成した
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、ベース基板22の穴35に誘
電体同軸共振器1〜7を入れることで、穴35の深さの
分だけベース基板22の上面からの誘電体同軸共振器1
〜7の高さが低くなり、結果として誘電体フィルタの高
さを低くすることができる。また、誘電体フィルタをベ
ース基板22の穴35に入れるだけで、ベース基板22
への誘電体同軸共振器1〜7の位置決めが容易となる。
従って、従来のように誘電体同軸共振器1〜7の位置決
めのための専用の治具が不要となり、しかも、誘電体同
軸共振器1〜7をベース基板22の穴35内に入れるだ
けなので、作業時間が短くなり、且つ製造が容易とな
る。尚、穴35の大きさとしては、誘電体同軸共振器の
単体もしくは集合体としての全体寸法と略同じ場合が考
えられるが、これに限定されることはない。
【0010】また、請求項2記載の誘電体フィルタによ
れば、ベース基板22に形成した凹部40〜42に誘電
体同軸共振器1〜7、結合回路素子13,18を嵌める
だけで、誘電体同軸共振器1〜7及び結合回路素子1
3,18の位置決めが容易となる。従って、従来のよう
に誘電体同軸共振器1〜7や結合回路素子13,18の
位置決めのための専用の治具が不要となり、しかも、誘
電体同軸共振器1〜7、結合回路素子13,18をベー
ス基板22の凹部40〜42内に入れるだけなので、作
業時間が短くなり、且つ製造が容易となる。また、凹部
40の深さの分だけベース基板22の上面からの誘電体
同軸共振器1〜7の高さが低くなり、結果として誘電体
フィルタの高さを低くすることができる。
【0011】また、凹部42の底面に形成した空間部に
より、特性安定用に空間を形成するために用いていた金
属製のスペーサ21を削減することができ、部品点数の
削減により自動機による組み立ても容易となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、本発明が適用される誘電体フィルタの全体
の構成について説明する。図1は誘電体フィルタの分解
斜視図を示し、図2は各種部品を実装した状態の斜視図
を示している。図1及び図2に示す誘電体フィルタは、
例えば、自動車電話、携帯電話等の移動通信機器に使用
されるものであり、マイクロ波帯に用いられ所謂アンテ
ナ共用器と言われるものである。
【0013】そして、この誘電体フィルタは送信側がバ
ンドエリミネーションフィルタで構成され、受信側がバ
ンドパスフィルタで構成されている。まず、表面実装タ
イプのこの誘電体フィルタの全体の構成を図1及び図2
により説明する。バンドエリミネーションフィルタは3
段の共振器構成となっており、3個の1/4波長形誘電
体同軸共振器1〜3を有し、バンドパスフィルタは4段
の共振器構成で、4個の1/4波長形誘電体同軸共振器
4〜7を有している。
【0014】誘電体同軸共振器1〜7は、直方体状に形
成されている誘電体の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体と、該誘電体の側表面に形成した電極膜状の外
導体と、前記内導体と外導体とを短絡するために穴8が
開口している端面の一方に形成した短絡導体(図示せ
ず)とで構成され、所定の周波数で共振するようになっ
ている。この誘電体同軸共振器1〜7の穴8には一端側
を略円筒状に形成した金属製の接続端子9がそれぞれ誘
電体同軸共振器1〜7の開放端側より圧入されて、穴8
内の内導体と接触して導通を得ている。上記接続端子9
の他端側は舌片状に形成されていて、後述するコンデン
サ基板10〜12や結合基板13の上面に形成されてい
る電極膜14〜17に半田付け等でそれぞれ接続される
ようになっている。
【0015】上記コンデンサ基板10〜12は誘電体か
らなり、その上下面には電極膜がそれぞれ形成されてい
て、キャパシタを形成している。また、誘電体からなる
結合基板13の上面には複数の電極膜14〜17が並設
されており、電極膜14〜16は結合容量を多くとるた
めに、対向部分が櫛歯状に形成されている。更に、結合
基板13の下面の両側にも電極膜が形成されている。ま
た、コンデンサ基板10〜12間にはコイル状のインダ
クタL1 〜L3 が接続される。上記インダクタL1 〜L
3 を実装する誘電体からなる結合基板18の上面には電
極膜19,20が形成されており、この結合基板18の
下面は全面にわたってアース電極となる電極膜が形成さ
れている。
【0016】上記各部材を上面に実装するベース基板2
2には、アンテナ側と接続される電極膜状の入出力端子
23と、送信部側が接続される電極膜状の入出力端子2
4と、受信部側が接続される電極膜状の入出力端子25
とがそれぞれ形成されている。ここで、ベース基板22
には図1及び図3に示すように、四角状の穴35が上下
面に貫通して穿設されており、この穴35の大きさは7
個の誘電体同軸共振器1〜7を合わせた大きさに形成し
てある。尚、誘電体同軸共振器の数に合わせて穴35の
大きさが決定される。つまり、誘電体同軸共振器の数
が、例えば2個であれば、2個分の大きさの穴35を穿
設する。
【0017】また、ベース基板22の入出力端子23〜
25や穴35の部分を除いた上面及び下面は電極膜状の
アース電極26が略全面にわたって形成してある。尚、
このベース基板22は、誘電体または絶縁体等で形成さ
れている。ベース基板22の上面に実装される上記結合
基板13は2個のスペーサ21を介して実装されるもの
であり、他の1個のスペーサ21はベース基板22の入
出力端子24の上面に実装される。これら3個のスペー
サ21は、金属等の導通のある部材を用いている。
【0018】また、ベース基板22の上下面の入出力端
子23〜25の部分以外の箇所は全面にわたってアース
電極26が形成されており、上下面のアース電極26は
横方向に一直線状に形成した複数のスルーホール33に
より導通を得ている。また、ベース基板22の周囲に複
数形成した半円状の切欠部34の端面に形成した電極膜
を介しても上下面のアース電極26が導通している。更
に、入出力端子23〜25も端面に形成した電極膜を介
してベース基板22の上下面が導通している。
【0019】ベース基板22を覆設するカバー27は金
属製で構成され、カバー27の天板には誘電体同軸共振
器1〜7の上面側外導体とカバー27とを半田付け等を
するための細長の穴28と、誘電体同軸共振器1〜7の
特性を調整するための治具挿入用の穴29が穿孔してあ
る。また、カバー27の下縁前部・背部(図示せず)よ
りベース基板22の上面アース電極26と接続されるア
ース端子30が複数形成されている。カバー27の側板
には、上記ベース基板22の入出力端子23〜25を露
出させるための切欠部31がそれぞれ形成してある。ま
た、図2に示すように、カバー27の上面にはラベル3
2が貼付され穴28や29が覆われるようになってい
る。
【0020】尚、上記の場合においては、カバー27を
用いた場合について説明したが、カバー27を用いずに
誘電体フィルタを構成する場合もある。また、上記ラベ
ル32は、耐熱性の高いカプトン(商品名)という樹脂
で形成されている。ラベル32は、樹脂で形成した場合
はシールドの役目を有していないが、シールドの機能を
持たす場合には、金属製のものを使用するようになって
いる。
【0021】次に、各部材の配置構成について説明す
る。図1及び図2に示すように、7個の誘電体同軸共振
器1〜7の下部はベース基板22の穴35内に入れるだ
けで、誘電体同軸共振器1〜7がベース基板22に位置
決めされる。尚、誘電体同軸共振器1〜7の下部がベー
ス基板22の下面より突出しないように、平板状の部分
にベース基板22が載置されて、その上から誘電体同軸
共振器1〜7が穴35を介してベース基板22に配設さ
れるようになっている。従って、誘電体同軸共振器1〜
7は穴35内に入れるだけでベース基板22に位置決め
されることになる。
【0022】バンドエリミネーションフィルタ側では、
1個のスペーサ21がベース基板22の入出力端子24
の上に実装され、また、結合基板18がベース基板22
の入出力端子24と23との間のアース電極26の上に
実装されハンダづけされる。更に、入出力端子23と2
5の上面にスペーサ21がそれぞれ実装され、この2個
のスペーサ21の上面に、下面の電極膜が接触する形で
結合基板13が架橋されハンダづけされる。
【0023】図2に示すように、インダクタL1 の一端
がスペーサ21の上面に実装され、その上にコンデンサ
基板10が実装され、このコンデンサ基板10の上面の
電極膜に誘電体同軸共振器1からの接続端子9が接続さ
れる。また、インダクタL1 の他端は結合基板18の電
極膜19の上に実装され、インダクタL2 が結合基板1
8の電極膜19と20との間に実装される。そして、イ
ンダクタL1 とL2 の接続部の上にコンデンサ基板11
が実装され、コンデンサ基板11の上面の電極膜に誘電
体同軸共振器2からの接続端子9が接続される。インダ
クタL3 の一端が結合基板18の電極膜20の上に実装
され、他端は入出力端子23の上に実装される。また、
インダクタL2 とL3 の接続部の上にコンデンサ基板1
2が実装され、コンデンサ基板12の上面の電極膜に誘
電体同軸共振器3からの接続端子9が接続される。
【0024】2個のスペーサ21の上に実装された結合
基板13の上面の各電極膜14〜17に、誘電体同軸共
振器4〜7からの接続端子9がそれぞれ接続されるよう
になっている。
【0025】図5は上記のようにして構成されている誘
電体フィルタの等価回路図を示し、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ側のキャパシタC1 〜C3 は、コンデンサ
基板10〜12の上下の電極膜で形成され、キャパシタ
4 は入出力端子24と下面のアース電極との間で形成
されるものである。キャパシタC5 ,C6 は、結合基板
18の上面の電極膜19,20と下面の電極膜とで形成
されている。また、キャパシタC7 は、入出力端子23
と下面のアース電極との間で形成されるものである。
【0026】また、バンドパスフィルタ側のキャパシタ
8 は、図8に示すように、結合基板13の電極膜14
と下面の一端側の電極膜38との間で形成され、キャパ
シタC9 は結合基板13の電極膜14と15との間で形
成される。キャパシタC1 0は結合基板13の電極膜1
5と16の間で形成される。また、キャパシタC
1 1 は、結合基板13の上面の電極膜16と下面の他端
側の電極膜39の間で形成される。この下面の電極膜3
9は図8の右端のスペーサ21に導通している。尚、電
極膜38は図8の左側のスペーサ21と導通している。
更に、キャパシタC1 2 は結合基板13の上面の電極膜
17と下面の電極膜39とで形成される。尚、誘電体同
軸共振器7とキャパシタC1 2 とで直列共振回路のトラ
ップ回路を構成している。
【0027】誘電体フィルタは上記のようにしてベース
基板22に配設されるものであり、誘電体同軸共振器1
〜7をベース基板22の穴35内に入れて実装すること
で、図4に示すように、誘電体同軸共振器1〜7はベー
ス基板22の厚み分だけ、低く実装されることになる。
従って、結果的に、誘電体フィルタの高さを低くするこ
とができる。
【0028】(実施例2)実施例2を図6及び図7に示
す。本実施例では、ベース基板22を2枚の基板36,
37で形成したものであり、所謂多層基板でベース基板
22を構成したものである。そして、本実施例では、上
側の基板36に穴35を穿孔したものであり、下側の基
板37には穴を穿設していない。
【0029】従って、ベース基板22の上側の基板36
の穴35に誘電体同軸共振器1〜7を入れることで、基
板36の厚み分だけ誘電体フィルタの高さを低くするこ
とができる。また、本実施例の場合には、ベース基板2
2の下側の基板37が誘電体同軸共振器1〜7の下方へ
の位置決めとなり、先の実施例の場合と比べて、前後、
左右、上下の誘電体同軸共振器1〜7の位置決めが非常
に容易となる。
【0030】尚、実施例2の場合には、ベース基板22
の上側の基板36だけに穴35を穿設したが、下側の基
板37にも穴を穿設して、先の実施例と同様に上下面に
貫通した穴としても良い。また、実施例2の場合には、
ベース基板22を2枚の基板36,37で多層基板で構
成したが、2枚に限らず、2枚以上の基板でベース基板
22を構成しても良い。この場合には、上の基板だけ穴
を穿設しても良く、また、下側の基板の任意の数に穴を
あけるようにしても良い。
【0031】また、実施例では、各誘電体同軸共振器1
〜7は、1つの誘電体ブロックに1つの共振器が構成さ
れたものから構成されているが、1つの誘電体ブロック
に複数段の共振器が一体に構成されている場合について
も本発明を適用できるものである。更に、穴35の大き
さとしては、誘電体同軸共振器の単体もしくは集合体と
しての全体寸法と略同じ場合が考えられるが、これに限
定されることはない。
【0032】(実施例3)ところで、図2に示すよう
に、結合回路素子としての結合基板13,18はベース
基板22の上面にスペーサ21を介して半田付け等によ
り実装されるものであり、そのため、結合基板13,1
8を実装するための専用の治具が必要となる。
【0033】また、図8に示すように、結合基板13の
下面に電極膜38,39を有する場合、ベース基板22
からの影響を避けるために、金属製のスペーサ21を用
いてベース基板22より浮かせて空間部Sを形成してい
る。つまり、結合基板13とベース基板22との間に上
記空間部Sによる空間を持たせないと特性が安定しない
という問題がある。そのため、スペーサ21により空間
部Sを形成しているが、このスペーサ21のため、部品
点数が増え、自動機による組み立ての障害となるという
問題が発生していた。
【0034】そこで、本実施例では、結合基板13,1
8の組み立てを容易にすると共に、スペーサ21を無く
して部品点数の削減を図るものである。図11に示すよ
うに、ベース基板22の上面に誘電体同軸共振器1〜
7、結合基板18が嵌まる凹部40,41を座ぐりによ
り凹設し、更に、結合基板13の下面に対応するベース
基板22の上面にも座ぐりにより凹部42を形成したも
のである。
【0035】また、上記凹部40,41の底面には全体
にわたってアース電極43,44を形成し、凹部40の
アース電極43は複数のスルーホール33を介して下面
のアース電極26と導通を得ている。更に、ベース基板
22の凹部41の底面のアース電極41もスルーホール
45を介して下面のアース電極26と導通を得ている。
また、結合基板13を配設する凹部42の底面には電極
は形成していない。
【0036】図9に図11におけるベース基板22のA
−A断面図を示す。尚、誘電体同軸共振器1〜7のベー
ス基板22の凹部40への実装は先の実施例と同じなの
で、本実施例では、結合基板18と13の実装方法につ
いて詳述する。図10は、結合基板18と13をベース
基板22に実装した状態を示すものであり、結合基板1
8に対してはベース基板22の凹部41内に丁度嵌まり
込む大きさに該凹部41を凹設している。
【0037】また、結合基板13は凹部42内に嵌まり
込むのではなく、ベース基板22の入出力端子23,2
5間に架橋される形で実装されるようになっている。す
なわち、結合基板13の下面の両側の電極膜38,39
をベース基板22の入出力端子23,25の電極膜に直
接半田付け等で接続するようにしている。そして、結合
基板13とベース基板22との間に空間を持たせるため
に、凹部42が特性安定用の空間としての働きを有して
いるものである。したがって、結合基板18を配設する
凹部41とは異なり、この凹部42の底面には上述した
ように電極は形成していない。
【0038】ところで、図12〜図14は結合基板13
の電極膜の配置構成をより詳細に説明した図であり、先
の実施例の補足説明用である。図12は、結合基板13
の上面の電極膜14〜17に、バンドパスフィルタを構
成する誘電体同軸共振器4〜7からの接続端子9がそれ
ぞれ接続される状態を示している。また、図13は結合
基板13の下面を示し、該下面の両側には上述の電極膜
38,39がそれぞれ形成されている。
【0039】図14は図10における結合基板13側の
要部拡大断面図を示し、結合基板13の下面の両側の電
極膜38,39がベース基板22の入出力端子23,2
5と直接半田付け等により接続される。また、ベース基
板22に形成した凹部42により結合基板13とベース
基板22との間に空間を持たせて特性を安定させるよう
にしている。
【0040】(実施例4)図15及び図16に実施例4
を示す。本実施例では、結合基板13の位置決めを容易
にするために、凹部42を2段構成としたものである。
すなわち、ベース基板22を基板221 と222 との2
層構造とし、上側の基板221 に結合基板13が嵌まる
穴状の凹部42を穿孔し、下側の基板222 には特性安
定用の空間を持たせるための凹部42’を形成してい
る。基板222 の凹部42’は、基板221 の凹部42
よりは小さく形成されており、下側の基板222 の上面
には電極膜46,47を形成している。
【0041】ベース基板22の下側の基板222 に形成
した電極膜46は入出力端子23と導通し、また、他方
の電極膜47は入出力端子25と導通している。そし
て、結合基板13を基板221 の凹部42に嵌め込み、
基板222 の上に配設すると、結合基板13の下面の両
側の電極膜38,39は上記電極膜46,47の上面に
配設され、半田付け等で実装されることになる。
【0042】尚、本実施例では、他方の結合基板18
は、基板221 に穿設した穴状の凹部41に嵌め込ま
れ、下側の基板222 の上面に形成したアース電極44
に半田付け等により実装されるようになっている。従っ
て、本実施例では、2つの結合基板18,13を、凹部
41,42に単に嵌め込むだけでベース基板22への結
合基板18,13の位置決めが容易となり、自動機によ
る組み立てが容易となるものである。
【0043】(実施例5)図17は実施例5を示し、バ
ンドエリミネーションフィルタを構成するコンデンサ基
板10〜12とインダクタL1 〜L3 を位置決めするた
めに、ベース基板22の上面に凹部48〜53を形成し
たものである。コンデンサ基板10〜12を嵌め込む凹
部48〜50の底面には電極膜が形成されており、この
電極膜により各コンデンサ基板10〜12とインダクタ
1 〜L3 との半田付け接続を容易にし、また、ベース
基板22の下面のアース電極とでストレー容量をとるよ
うにしている。
【0044】次に、誘電体同軸共振器1〜7、結合基板
13や18を実装する凹部41〜42の座ぐり方法につ
いて説明する。図18は結合基板13を配設する凹部4
2のように底面に電極膜を形成しない場合であり、両面
に電極膜を形成した基板22の上面をエンドミルのルー
ター54により加工を行うものである。このルーター5
4による加工により凹部42を形成するものであり、ル
ーター54の直径は最小1mmの加工が可能である。従
って、直径1mmのルーター54を用いた場合には、角
部には0.5のアール(R)がつく。また、凹部42の
深さ、残差公差は±40μmが可能である。
【0045】ルーター54による加工形状は、N/C制
御できる形ならどんな形でも加工することができる。例
えば、図19の(a)〜(c)に示すような必要とする
あらゆる形状の凹部42を加工することができる。尚、
図19の矢印は、ルーター54加工によるアールがつく
ところを示している。
【0046】次に、図20及び図21に示すように、図
15及び図16に示すような中間に電極膜を設けた多層
基板の場合の凹部の加工方法について説明する。結合基
板18を配設する凹部41を形成する場合には、まず、
図20に示すように、内部には予め70μm程度の厚い
電極膜44を形成すると共に、スルーホール45を形成
すべくスルーホール処理を行っておく。そして、図21
に示すように、ルーター54により加工を行って凹部4
2を形成する。この時、ルーター54により電極膜44
の表面は少し削られることになる。そのため、電極膜4
4が予め厚めに形成しておくものである。
【0047】次に、図22に多層基板を使用せずに、1
枚の基板により中間電極(電極膜44)を形成する方法
について説明する。まず、図22(a)に示すように、
ルーター54で穴あけ加工して凹部42を形成する。そ
して、(b)に示すように凹部42の内面をメッキして
電極膜44を形成し、凹部42の内側面の電極膜44を
ルーター54で削ることで、(c)に示すように、凹部
42の底面にのみ電極膜44を設けた凹部42を形成す
ることができる。
【0048】尚、上記各実施例では、フィルタの構成と
して、バンドパスフィルタとバンドエリミネーションフ
ィルタの組み合わせたアンテナ共用器の例を示したが、
これらの単独構成や、他のハイパスフィルタ、ローパス
フィルタのそれぞれの単独構成、又は各フィルタの組み
合わせにも本発明を適用できるものである。また、共振
器の段数には制限されないものである。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ベース基板の上面に誘
電体同軸共振器を配設した誘電体フィルタにおいて、上
記ベース基板の上面側に上記誘電体同軸共振器が嵌まる
穴を穿設したものであるから、ベース基板の穴に誘電体
同軸共振器を入れることで、穴の深さの分だけベース基
板の上面からの誘電体同軸共振器の高さが低くなり、結
果として誘電体フィルタの高さを低くすることができ
る。また、誘電体フィルタをベース基板の穴に入れるだ
けで、ベース基板への誘電体同軸共振器の位置決めが容
易となる。従って、従来のように誘電体同軸共振器の位
置決めのための専用の治具が不要となり、しかも、誘電
体同軸共振器をベース基板の穴内に入れるだけなので、
作業時間が短くなり、且つ製造が容易となるという効果
を奏するものである。尚、穴の大きさとしては、誘電体
同軸共振器の単体もしくは集合体としての全体寸法と略
同じ場合が考えられるが、これに限定されることはな
い。
【0050】また、請求項2によれば、誘電体同軸共振
器やC成分,L成分を結合するための結合回路素子をベ
ース基板の上面に配設した誘電体フィルタにおいて、上
記ベース基板の上面に上記誘電体同軸共振器及び結合回
路素子が嵌まる凹部を形成したことを特徴としているも
のであるから、ベース基板に形成した凹部に誘電体同軸
共振器、結合回路素子を嵌めるだけで、誘電体同軸共振
器及び結合回路素子の位置決めが容易となる。従って、
従来のように誘電体同軸共振器や結合回路素子の位置決
めのための専用の治具が不要となり、しかも、誘電体同
軸共振器、結合回路素子をベース基板の凹部内に入れる
だけなので、作業時間が短くなり、且つ製造が容易とな
る。また、凹部の深さの分だけベース基板の上面からの
誘電体同軸共振器の高さが低くなり、結果として誘電体
フィルタの高さを低くすることができる。
【0051】更に、請求項3においては、上記結合回路
素子を配設する凹部の底面に空間部を形成したことを特
徴としていることで、凹部の底面に形成した空間部によ
り、特性安定用に空間を形成するために用いていた金属
製のスペーサを削減することができ、部品点数の削減に
より自動機による組み立ても容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘電体フィルタの全体の分解
斜視図である。
【図2】本発明の実施例の実装状態を示す誘電体フィル
タの斜視図である。
【図3】本発明の実施例のベース基板の拡大斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施例の誘電体同軸共振器をベース基
板に実装した状態の断面図である。
【図5】本発明の実施例の誘電体フィルタの等価回路図
である。
【図6】本発明の実施例2のベース基板の拡大斜視図で
ある。
【図7】本発明の実施例2の誘電体同軸共振器をベース
基板に実装した状態の断面図である。
【図8】本発明の実施例2の結合基板を実装する場合の
説明図である。
【図9】本発明の実施例3のベース基板の断面図であ
る。
【図10】本発明の実施例3のベース基板に結合基板を
実装した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例3の誘電体フィルタの全体の
分解斜視図である。
【図12】本発明の実施例3の誘電体同軸共振器と結合
基板との接続状態を示す説明図である。
【図13】本発明の実施例3の結合基板の背面図であ
る。
【図14】本発明の実施例3の結合基板とベース基板と
の実装状態を示す断面図である。
【図15】本発明の実施例4の結合基板をベース基板の
凹部に実装した状態を示す断面図である。
【図16】本発明の実施例4のベース基板の要部斜視図
である。
【図17】本発明の実施例5の要部分解斜視図である。
【図18】本発明の実施例の中間電極がない場合の凹部
を形成する場合の説明図である。
【図19】(a)〜(c)は本発明の実施例の凹部の加
工形状を示す図である。
【図20】本発明の実施例の中間電極がある場合の凹部
を形成する場合の説明図である。
【図21】本発明の実施例の中間電極がある場合の凹部
を形成する場合の説明図である。
【図22】(a)〜(c)は本発明の実施例の1枚の基
板により中間電極を形成する場合の工程図である。
【図23】従来例の誘電体フィルタの全体の分解斜視図
である。
【符号の説明】
1〜7 誘電体同軸共振器 13 結合基板 18 結合基板 22 ベース基板 35 穴 40 凹部 41 凹部 42 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース基板(22)の上面に誘電体同軸
    共振器(1)〜(7)を配設した誘電体フィルタにおい
    て、上記ベース基板(22)の上面側に上記誘電体同軸
    共振器(1)〜(7)が嵌まる穴(35)を穿設したこ
    とを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体同軸共振器(1)〜(7)やC成
    分,L成分を結合するための結合回路素子(13)(1
    8)をベース基板(22)の上面に配設した誘電体フィ
    ルタにおいて、上記ベース基板(22)の上面に上記誘
    電体同軸共振器(1)〜(7)及び結合回路素子(1
    3)(18)が嵌まる凹部(40)〜(42)を形成し
    たことを特徴とする誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 上記結合回路素子(13)を配設する凹
    部(42)の底面に空間部を形成したことを特徴とする
    請求項2記載の誘電体フィルタ。
JP22655893A 1993-03-18 1993-08-18 誘電体フィルタ Pending JPH06326504A (ja)

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JP1853593 1993-03-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445244B1 (ko) * 2001-02-22 2004-08-21 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신장치

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