JP3368404B2 - 共振器およびフィルタ - Google Patents

共振器およびフィルタ

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JP3368404B2 JP01342595A JP1342595A JP3368404B2 JP 3368404 B2 JP3368404 B2 JP 3368404B2 JP 01342595 A JP01342595 A JP 01342595A JP 1342595 A JP1342595 A JP 1342595A JP 3368404 B2 JP3368404 B2 JP 3368404B2
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洋平 渡部
次夫 武田
伸一 岩田
栄▲吉▼ ▲吉▼田
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エヌイーシートーキン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信用電子機器等に用
いられる誘電体共振器及び誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、共振器として、図25に示す
ようなλ/4同軸の共振器1が知れている。この共振器
1は、長手方向の中心軸に沿って貫通孔2を形成されて
いる誘電体ブロック3と、この誘電体ブロック3の一端
面と除いた外表面と前記貫通孔2の壁の表面全体を被覆
している導電性膜4とを有している。図26は、前記共
振器1を2個配置してなるフィルタを示す斜視図であ
る。
【0003】この場合共振器1の開放端面には導電性膜
4が施されていないが、開放端部分は電磁エネルギー的
には電界が最大であり漏れが発生する。ここでの電磁波
の漏洩は周囲のデバイスに悪影響を及ぼすため、通常金
属からかるケースに誘電体ブロック3を収納して少なく
とも開放端付近を覆って電磁波を遮蔽している。
【0004】前記共振器1の長さlは、次の数1で表わ
される。
【0005】
【数1】 この数1から明らかなように、共振器1の長さを短くす
るためには材料となる誘電体の誘電率を上げる必要があ
る。
【0006】また、この場合の共振器1の出力信号の取
り出しには、一般的には図26に示したように別途の端
子5,5を用い、かつ、回路基板6を用いて共振器1を
結合している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のλ
/4の共振器は、長さlを短縮するためには材料の変更
を必要とし、単独で入出力及び結合することが困難で別
構成の回路基板が必要され、また、金属等のケースを用
いなければ電磁波の漏洩があるなどの問題点がある。こ
れら問題点が共振器およびフィルタの小型化を阻害する
要因ともなっている。
【0008】本発明の目的は、構成が簡単であり生産性
が良く安価であって小型化に適している共振器およびフ
ィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1
つの非貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この
誘電体ブロックの外表面と前記非貫通孔壁の表面全体を
被覆している導電性膜と、前記非貫通孔の底部付近に対
応している前記誘電体ブロックの外側面に前記導電性膜
と電気的に絶縁された状態で形成されている2つの入出
力用電極とを有することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、第1および第2の共振器
を具備してなるフィルタにおいて、前記第1および第2
の共振器は、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1つ
の非貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この誘
電体ブロックの1つの側面の少なくとも1部分を除いた
外表面および前記非貫通孔壁の表面全体を被覆している
導電性膜と、前記非貫通孔の底部付近に対応している前
記誘電体ブロックの外側面に前記導電性膜と電気的に絶
縁された状態で形成された1つの入出力用電極とを有
し、前記第1および第2の共振器は、前記導電性膜に覆
われていない前記誘電体ブロックの部分が電気的に結合
されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記第1および第2の共
振器と、これらの第1および第2の共振器の間に配置さ
れた第3の共振器を具備するフィルタにおいて、前記第
3の共振器は、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1
つの非貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この
誘電体ブロックの相対向する2つの側面の各々少なくと
も1部分を除いた外表面および前記非貫通孔の表面全体
を被覆している導電性膜とを有し、前記第1、第2およ
び第3の共振器は前記導電性膜で覆われていない部分が
電気的に結合されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、長手方向に少なくとも2
つの非貫通孔を平行して形成されている誘電体ブロック
と、この誘電体ブロックの外表面および非貫通孔壁の表
面全体を被覆している導電性膜と、前記非貫通孔の底部
付近に対応している前記誘電体ブロックの外側面に前記
導電性膜と電気的に絶縁された状態で形成されている2
つの入出力用電極とを有することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、長手方向の中心軸に沿っ
て少なくとも1つの貫通孔を形成されている誘電体ブロ
ックと、この誘電体ブロックの一端部に接合され前記貫
通孔を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘電体ブロックより高い
誘電率を有する誘電体板と、前記誘電体ブロックの外表
面と前記誘電体板の外表面と前記貫通孔壁の表面全体お
よび前記孔閉塞面を被覆している導電性膜と、前記孔閉
塞面付近に対応している前記誘電体ブロックの外側面に
前記導電性膜と電気的に絶縁された状態で形成されてい
る2つの入出力用電極とを有していることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、第1および第2の共振器
を具備してなるフィルタにおいて、前記第1および第2
の共振器は、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1つ
の貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この誘電
体ブロックの一端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉塞
面を有し前記誘電体ブロックより高い誘電率を有する誘
電体板と、前記誘電体ブロックの1つの側面の少なくと
も1部分を除いた外表面と前記誘電体板の外表面と前記
貫通孔壁の表面全体および前記孔閉塞面を被覆している
導電性膜と、前記孔閉塞面付近に対応している前記誘電
体ブロックの外側面に前記導電性膜と電気的に絶縁され
た状態で形成されている1つの入出力用電極とを有して
いることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記第1および第2の共
振器と、これらの第1および第2の共振器の間に配置さ
れた第3の共振器を具備するフィルタにおいて、前記第
3の共振器は、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1
つの貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この誘
電体ブロックの一端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉
塞面を有し前記誘電体ブロックより高い誘電率を有する
誘電体板と、前記誘電体ブロックの相対向する2つの側
面の各々の少なくとも1部分を除いた外表面と前記誘電
体板の外表面と前記貫通孔壁の表面全体および前記孔閉
塞面を被覆している導電性膜とを有し、前記第1、第2
および第3の共振器は前記導電性膜で覆われていない部
分が電気的に結合されていることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、長手方向に少なくとも2
つの貫通孔を平行して形成されている誘電体ブロック
と、この誘電体ブロックの一端部に接合され前記貫通孔
を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘電体ブロックより高い誘電
率を有する誘電体板と、前記誘電体ブロックの外表面と
前記誘電体板の外表面と前記貫通孔壁の表面全体および
前記孔閉塞面を被覆している導電性膜と、前記孔閉塞面
付近に対応している前記誘電体ブロックの外側面に前記
導電性膜と電気的に絶縁された状態で形成されている2
つの入出力用電極とを有していることを特徴とする。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施例としての共
振器の斜視図である。図2は、図1の共振器をA−A線
で切断して示す断面図である。
【0019】本発明の共振器11は、長手方向の中心軸
に沿って少なくとも1つの非貫通孔12を形成されてい
る誘電体ブロック13と、この誘電体ブロック13の外
表面と前記非貫通孔12の壁の表面全体を被覆している
導電性膜14と、前記非貫通孔12の底部付近に対応し
ている前記誘電体ブロック13の外側面に前記導電性膜
14と電気的に絶縁された状態で形成されている2つの
入出力用電極15,15とを有している。
【0020】前記誘電体ブロック13は、表面実装し易
いように角柱状に形成されているが、円筒その他の形状
に形成してもよい。前記導電性膜14は、銀や銅などの
金属材料のメッキを施して形成されている。この導電性
膜14は、通常基板の実装面で接地されている。前記入
出力用電極4,4′は、本実施例ではパターンによって
電極形成を行ったが、例えば単板コンデンサを貼りつけ
るなど他の方法により形成いてもよい。
【0021】一般に誘電体同軸型の従来の共振器1は、
図27に示すようにキャパシタンスCとインダクタンス
Lの並列共振回路で等価的に表される。
【0022】これに対し、本発明の共振器11の等価回
路は、図3に示すように、前記並列共振回路にキャパシ
タンスC′を並列に付加した形となる。図3の等価回路
で表されるような共振器11の共振周波数は、次の数2
で表される。
【0023】
【数2】 数2から分かるように、共振器11の長さlは共振周波
数fに反比例している。図1で表される本発明の共振器
11では共振周波数f′は、次の数3で表される。
【0024】
【数3】 数3からf<f′であることが分かるから、l>l′と
なる。
【0025】以上のように本発明の共振器11では、一
般的なλ/4同軸の従来の共振器1と比べ長さを短くす
ることができる。実際には共振器の長さl′に並列付加
されるキャパシタンスC′として機能する。図2中にd
で示した厚さ分をl′に加えた長さが共振器の全体の長
さになる。但し共振器の長さの短縮の効果の大きいC′
が大きいところではd<(l−l′)であるので全体の
長さとしても従来より短縮される結果となる。
【0026】図1に示したように前記導電性膜14と電
気的に絶縁された状態で入出力電極15,15が形成さ
れており、共振器11と入力端・出力端で各々容量を持
つ形でなされている。
【0027】本実施例において,誘電体材料としてはε
r =90であるものを用い、f0 =1490MHzと
し、前記非貫通孔12の直径をaとし、前記誘電体ブロ
ック13の外径をbとした場合に、a=1mm,b=3
mmとした。同様の材料・中心周波数・寸法で考えた場
合、図25に示したような従来の共振器1の場合に共振
器1の長lは5.3mmであった。これに対して本発明
による共振器11ではd=1mmとした時に、l′は4
mmとなり、全体の長さ(l′+d)=5mmとなりお
よそ5%の短縮となっている。図4に実験的に得られた
dと(l′+d)の関係について示す。
【0028】図5は、本発明の第2の実施例として3つ
の共振器11からなるフィルタを示す斜視図である。図
6は、図5のフィルタを示す分解斜視図である。
【0029】このフィルタは、第1および第2の共振器
11を具備してなるフィルタにおいて、前記第1および
第2の共振器11は、長手方向の中心軸に沿って少なく
とも1つの非貫通孔12を形成されている誘電体ブロッ
ク13と、この誘電体ブロック13の1つの側面の少な
くとも1部分を除いた外表面および前記非貫通孔14の
壁の表面全体を被覆している導電性膜14と、前記非貫
通孔12の底部付近に対応している前記誘電体ブロック
13の外側面に前記導電性膜14と電気的に絶縁された
状態で形成された1つの入出力用電極15とを有してい
る。前記第1および第2の共振器11は、前記導電性膜
14に覆われていない前記誘電体ブロック13の部分が
電気的に結合されている。
【0030】本実施例では、前記誘電体ブロック13の
側面の全体が導電性膜14が無い状態となっているが、
隣接する共振器11との結合の強さに応じて図7および
図8に示したように導電性膜14の無い部分の大きさを
決めれば良い。本実施例においても表面実装を考慮して
入出力用電極4,4′は、基板の実装面にパターンによ
って形成した。2つの共振器11は、前記導電性膜13
の無い部分(本実施例では導電性膜の無い面)同士で接
合される。2つの共振器11の接合は、実装時の半田付
けに耐え得る程度の耐熱性を持てば特に問わないが、本
実施例ではエポキシ系の接着剤にて行った。なお、図
7,8に示したように導電性膜14が無い部分が誘電体
ブロック13の側面全体でなく、かつ、接合強度を保て
る程度ある場合については半田で接合を行っても良い。
また、2つの共振器は、容量性結合される程度に近接し
て配置するだけでも良いが、この場合は電磁波の漏洩を
防止する措置を採る方が好ましい。2つの共振器は何れ
も基板の実装面で接地され、容量性結合によって結合さ
れた従属接続となっている。
【0031】図9は、本発明の第3の実施例として3つ
の共振器を具備してなるフィルタを示す斜視図である。
図10は、図9のフィルタを示す分解斜視図である。
【0032】このフィルタは、第1および第2の共振器
11,11と、これらの第1および第2の共振器11,
11の間に配置された第3の共振器11を具備するフィ
ルタにおいて、前記第3の共振器11は、長手方向の中
心軸に沿って少なくとも1つの非貫通孔12を形成され
ている誘電体ブロック13と、この誘電体ブロック13
の相対向する2つの側面の各々少なくとも1部分を除い
た外表面および前記非貫通孔12の表面全体を被覆して
いる導電性膜14とを有している。前記第1、第2およ
び第3の共振器11は、前記導電性膜14で覆われてい
ない部分が電気的に結合されている。フィルタの両端に
位置する第1および第2の共振器11,11は、それぞ
れ前記非貫通孔12の底部付近に対応している前記誘電
体ブロック13の外側面に前記導電性膜14と電気的に
絶縁された状態で形成された1つの入出力用電極15と
を有している。
【0033】なお、本発明は、4以上の共振器11を具
備するフィルタにも適用される。この場合に、フィルタ
の両端に位置する第1および第2の共振器11,11以
外の複数の共振器は第3の共振器11と同一の構成であ
る。
【0034】図11は、本発明の第4実施例としてのフ
ィルタを示す斜視図である。図12は、図11のフィル
タを示す断面図である。
【0035】このフィルタは、長手方向に少なくとも2
つの非貫通孔12を平行して形成されている誘電体ブロ
ック13と、この誘電体ブロック13の外表面および非
貫通孔壁の表面全体を被覆している導電性膜14と、前
記非貫通孔12の底部付近に対応している前記誘電体ブ
ロック13の外側面に前記導電性膜14と電気的に絶縁
された状態で形成されている2つの入出力用電極15と
を有している。
【0036】本実施例は、1つの誘電体ブロック13に
2つの貫通孔12を有する例である。本実施例は、2つ
の共振器11を実質的に一体的に形成したものである。
【0037】1つの誘電体ブロック13に形成された2
つの貫通孔13は、各々短縮されたλ/4の共振器を形
成しており、これらのの共振器同士が容量性結合されて
いる。この共振器同士の結合の強さの調整は、例えば図
13,14に示したように共振器を形成している貫通孔
12の間に導電性膜14が無い調整孔16および調整溝
17を形成することによって可能である。なお、前記調
整孔16は貫通孔でも非貫通孔でも良く、かつ、前記調
整溝17も導電性膜14で覆われていないものや、誘電
体ブロック13の導電性膜14が無い部分を作っただけ
の溝でも適宜結合強度に合わせて選択することが可能で
ある。
【0038】次に、本発明の実施例5を説明する。
【0039】図15は、本発明の第5の実施例としての
共振器を示す斜視図である。図16は、図15の共振器
をB−B線に沿って切断して示す断面図を示す。
【0040】この共振器11は、長手方向の中心軸に沿
って少なくとも1つの貫通孔18を形成されている誘電
体ブロック13と、この誘電体ブロック13の一端部に
接合され前記貫通孔18を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘電
体ブロック13より高い誘電率を有する誘電体板19
と、前記誘電体ブロック13の外表面と前記誘電体板1
9の外表面と前記貫通孔18の壁の表面全体および前記
孔閉塞面を被覆している導電性膜14と、前記孔閉塞面
付近に対応している前記誘電体ブロック13の外側面に
前記導電性膜14と電気的に絶縁された状態で形成され
ている2つの入出力用電極15,15とを有している。
【0041】本実施例において誘電体ブロック13の材
料としてはεr =90のものを用い、f0 =1490M
Hzとし,a=1mm,b=3mmとした。開放端部を
塞ぐ誘電体板19の材料としてはεr >90のものを用
いた。同様の材料・中心周波数・寸法で考えた場合、図
25に示したような従来の共振器1の場合長さlは5.
3mmであった。これに対して、本発明の共振器におい
ては、d=0.5mmとした場合に、l′は3.9mm
となり、全体の長さ(l′+d)=4.4mmとなりお
よそ20%の短縮となっている。
【0042】図17は、本発明の第6の実施例としての
フィルタを示す斜視図である。図18は、図17のフィ
ルタを示す分解斜視図である。
【0043】このフィルタハ、第1および第2の共振器
11,11を具備してなるフィルタにおいて、前記第1
および第2の共振器11,11は、長手方向の中心軸に
沿って少なくとも1つの貫通孔18を形成されている誘
電体ブロック13と、この誘電体ブロック13の一端部
に接合され前記貫通孔18を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘
電体ブロック13より高い誘電率を有する誘電体板19
と、前記誘電体ブロック13の1つの側面の少なくとも
1部分を除いた外表面と前記誘電体板19の外表面と前
記貫通孔18の壁の表面全体および前記孔閉塞面を被覆
している導電性膜14と、前記孔閉塞面付近に対応して
いる前記誘電体ブロック13の外側面に前記導電性膜1
4と電気的に絶縁された状態で形成されている1つの入
出力用電極15,15とを有している。
【0044】図19は、本発明の第7の実施例としての
フィルタを示す斜視図である。図20は、図19のフィ
ルタを示す分解斜視図である。
【0045】このフィルタは、第1および第2の共振器
11,11と、これらの第1および第2の共振器11,
11の間に配置された第3の共振器11を具備するフィ
ルタにおいて、前記第3の共振器11は、長手方向の中
心軸に沿って少なくとも1つの貫通孔18を形成されて
いる誘電体ブロック13と、この誘電体ブロック13の
一端部に接合され前記貫通孔18を塞ぐ孔閉塞面を有し
前記誘電体ブロック13より高い誘電率を有する誘電体
板19と、前記誘電体ブロック13の相対向する2つの
側面の各々の少なくとも1部分を除いた外表面と前記誘
電体板19の外表面と前記貫通孔18の壁の表面全体お
よび前記孔閉塞面を被覆している導電性膜14とを有し
ている。前記第1、第2および第3の共振器は、前記導
電性膜で覆われていない部分が電気的に結合されてい
る。前記第1および第2の共振器11,11は、前記孔
閉塞面付近に対応している前記誘電体ブロック13の外
側面に前記導電性膜14と電気的に絶縁された状態で形
成されている1つの入出力用電極15を有している。
【0046】図21は、本発明の第8の実施例としての
フィルタを示す斜視図である。図22は、図21のフィ
ルタを示す断面図である。
【0047】このフィルタは、長手方向に少なくとも2
つの貫通孔18を平行して形成されている誘電体ブロッ
ク13と、この誘電体ブロック13の一端部に接合され
前記貫通孔18を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘電体ブロッ
ク13より高い誘電率を有する誘電体板19と、前記誘
電体ブロック13の外表面と前記誘電体板19の外表面
と前記貫通孔18の壁の表面全体および前記孔閉塞面を
被覆している導電性膜14と、前記孔閉塞面付近に対応
している前記誘電体ブロック13の外側面に前記導電性
膜14と電気的に絶縁された状態で形成されている2つ
の入出力用電極15,15とを有している。
【0048】1つの誘電体ブロック13に形成された2
つの非貫通孔18は各々短縮されたλ/4の共振器を形
成しており、この共振器同士の結合の強さの調整は、例
えば図23,24に示したように共振器を形成している
貫通孔18の間に導電性膜14が無い調整孔16および
調整溝17を形成することによって可能である。なお、
調整孔16は貫通孔でも非貫通孔でも良く、また、前記
調整溝17も導電性膜14で覆われていないものや、誘
電体ブロック13の導電性膜14が無い部分を作っただ
けの溝でも適宜結合強度に合わせて選択することが可能
である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、共振器の長さを短縮で
きる上に、別付けの入出力端子や回路基板を用いずにフ
ィルタを構成することができるため格段な小型化を図る
ことが可能であり、また、金属等のケースを用いること
無しに電磁波の漏洩を防止することができる。さらに、
本発明によれば、端子や回路基板およびケースの取付組
立が必要でないから、生産性が向上し、部品点数の減少
による低コスト化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例をA−A線で切断して示す断面図
である。
【図3】図1の実施例の等価回路を示す回路図である。
【図4】本発明の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の実施例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図10】図9の実施例を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】図11の実施例を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図16】図15の実施例をB−B線で切断して示す断
面図である。
【図17】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図18】図17の実施例を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図20】図19の実施例を示す分解斜視図である。
【図21】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図22】図21の実施例を示す断面図である。
【図23】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図24】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図25】従来の共振器を示す斜視図である。
【図26】従来のフィルタを示す斜視図である。
【図27】従来の共振器の等価回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
11 共振器 12 非貫通孔 13 誘電体ブロック 14 導電性膜 15 入出力用電極 16 調整孔 17 調整溝 18 貫通孔 19 誘電体板
フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼田 栄▲吉▼ 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (56)参考文献 特開 平4−103202(JP,A) 特開 平1−321701(JP,A) 特開 平7−86807(JP,A) 実開 平5−59907(JP,U) 実開 平1−81005(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 7/04 H01P 1/205

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の中心軸に沿って少なくとも1
    つの貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この誘
    電体ブロックの一端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉
    塞面を有し前記誘電体ブロックより高い誘電率を有する
    誘電体板と、前記誘電体ブロックの外表面と前記誘電体
    板の外表面と前記貫通孔壁の表面全体および前記孔閉塞
    面を被覆している導電性膜と、前記孔閉塞面付近に対応
    している前記誘電体ブロックの外側面に前記導電性膜と
    電気的に絶縁された状態で形成されている2つの入出力
    用電極とを有していることを特徴とする共振器。
  2. 【請求項2】 第1および第2の共振器を具備してなる
    フィルタにおいて、前記第1および第2の共振器は、長
    手方向の中心軸に沿って少なくとも1つの貫通孔を形成
    されている誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一
    端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉塞面を有し前記誘
    電体ブロックより高い誘電率を有する誘電体板と、前記
    誘電体ブロックの1つの側面の少なくとも1部分を除い
    た外表面と前記誘電体板の外表面と前記貫通孔壁の表面
    全体および前記孔閉塞面を被覆している導電性膜と、前
    記孔閉塞面付近に対応している前記誘電体ブロックの外
    側面に前記導電性膜と電気的に絶縁された状態で形成さ
    れている1つの入出力用電極とを有していることを特徴
    とするフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の第1および第2の共振器
    と、これらの第1および第2の共振器の間に配置された
    第3の共振器を具備するフィルタにおいて、前記第3の
    共振器は、長手方向の中心軸に沿って少なくとも1つの
    貫通孔を形成されている誘電体ブロックと、この誘電体
    ブロックの一端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉塞面
    を有し前記誘電体ブロックより高い誘電率を有する誘電
    体板と、前記誘電体ブロックの相対向する2つの側面の
    各々の少なくとも1部分を除いた外表面と前記誘電体板
    の外表面と前記貫通孔壁の表面全体および前記孔閉塞面
    を被覆している導電性膜とを有し、前記第1、第2およ
    び第3の共振器は前記導電性膜で覆われていない部分が
    電気的に結合されていることを特徴とするフィルタ。
  4. 【請求項4】 長手方向に少なくとも2つの貫通孔を平
    行して形成されている誘電体ブロックと、この誘電体ブ
    ロックの一端部に接合され前記貫通孔を塞ぐ孔閉塞面を
    有し前記誘電体ブロックより高い誘電率を有する誘電体
    板と、前記誘電体ブロックの外表面と前記誘電体板の外
    表面と前記貫通孔壁の表面全体および前記孔閉塞面を被
    覆している導電性膜と、前記孔閉塞面付近に対応してい
    る前記誘電体ブロックの外側面に前記導電性膜と電気的
    に絶縁された状態で形成されている2つの入出力用電極
    とを有していることを特徴とするフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフィルタにおいて、共
    振器を形成する少なくとも前記非貫通孔の間に、前記共
    振器同士の結合を調整するための調整孔または調整溝が
    形成されていることを特徴とするフィルタ。
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