JPH07176913A - 誘電体共振器装置 - Google Patents

誘電体共振器装置

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Publication number
JPH07176913A
JPH07176913A JP34524593A JP34524593A JPH07176913A JP H07176913 A JPH07176913 A JP H07176913A JP 34524593 A JP34524593 A JP 34524593A JP 34524593 A JP34524593 A JP 34524593A JP H07176913 A JPH07176913 A JP H07176913A
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JP
Japan
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substrate
dielectric
electrode
dielectric coaxial
pattern
Prior art date
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Application number
JP34524593A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Kitaichi
幸裕 北市
Hideyuki Kato
英幸 加藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を削減して従来要した接続端子やコ
イルなどの組み込み工数を無くし、低コスト化を図るこ
と。 【構成】 各誘電体同軸共振器1〜7間を結合するキャ
パシタやインダクタンスからなる結合回路をパターン電
極により多層基板41で形成する。この多層基板41の
上面には入出力端子となるパターン電極76〜78を形
成する。多層基板41を誘電体同軸共振器1〜7の開放
面1a〜7a側に配置する。多層基板41と誘電体同軸
共振器1〜7との接続は、誘電体同軸共振器1〜7の内
導体35と多層基板41のパターン電極とのハンダ付け
により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
として用いられる誘電体共振器装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6〜図8に従来の誘電体共振器装置と
して誘電体フィルタを示す。図6は誘電体フィルタの全
体の分解斜視図を示し、図7は各種部品を実装した場合
の斜視図を、図8は等価回路図をそれぞれ示している。
まず、従来の誘電体フィルタの全体の構成について説明
する。図6及び図7に示す誘電体フィルタは、例えば、
自動車電話、携帯電話等の移動通信機器に使用されるも
のであり、マイクロ波帯に用いられる所謂アンテナ共用
器と言われるものである。
【0003】そして、この誘電体フィルタは送信側がバ
ンドエリミネーションフィルタで構成され、受信側がバ
ンドパスフィルタで構成されている。バンドエリミネー
ションフィルタは3段の共振器構成となっており、3個
の1/4波長形誘電体同軸共振器1〜3を有し、バンド
パスフィルタは4段の共振器構成で、4個の1/4波長
形誘電体同軸共振器4〜7を有している。
【0004】誘電体同軸共振器1〜7は、直方体状に形
成されている誘電体の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体と、該誘電体の側表面に形成した電極膜状の外
導体と、図には表われていないが穴8が開口している端
面の一方に形成した電極膜状の内導体と外導体とを接続
する短絡導体とで構成され、所定の周波数で共振するよ
うになっている。この誘電体同軸共振器1〜7の穴8に
は一端側を略円筒状に形成した金属製の接続端子9がそ
れぞれ誘電体同軸共振器1〜7の開放端側より圧入され
て、穴8内の内導体と接触して導通を得ている。上記接
続端子9の他端側は舌片状に形成されていて、後述する
コンデンサ基板10〜12や結合基板13の上面に形成
されている電極膜14〜17に半田付け等でそれぞれ接
続されるようになっている。
【0005】上記コンデンサ基板10〜12は誘電体か
らなり、その上下面には電極膜がそれぞれ形成されてい
て、キャパシタを形成している。また、誘電体からなる
結合基板13の上面には複数の電極膜14〜17が並設
されており、電極膜14〜16は結合容量を多くとるた
めに、対向部分が櫛歯状に形成されている。更に、結合
基板13の下面の両側にも電極膜が形成されている。ま
た、コンデンサ基板10〜12間にはコイル状のインダ
クタL1 〜L3 が接続される。上記インダクタL1 〜L
3 を実装する誘電体からなる結合基板18の上面には電
極膜19,20が形成されており、この結合基板18の
下面は全面にわたってアース電極となる電極膜が形成さ
れている。
【0006】上記各部材を上面に実装するベース基板2
2には、アンテナ側と接続される電極膜状の入出力端子
23と、送信部側が接続される電極膜状の入出力端子2
4と、受信部側が接続される電極膜状の入出力端子25
とがそれぞれ形成されている。また、ベース基板22の
上面及び下面は電極膜状のアース電極26が略全面にわ
たって形成してある。尚、このベース基板22は、樹脂
等の誘電体または絶縁体等で形成されている。ベース基
板22の上面に実装される上記結合基板13は2個のス
ペーサ21を介して実装されるものであり、他の1個の
スペーサ21はベース基板22の入出力端子24の上面
に実装される。これら3個のスペーサ21は、金属等の
導通のある部材を用いている。
【0007】また、ベース基板22の上下面の入出力端
子23〜25の部分以外の箇所は全面にわたってアース
電極26が形成されており、上下面のアース電極26は
横方向に非直線状に形成した複数のスルーホール33に
より導通を得ている。また、ベース基板22の周囲に複
数形成した半円状の切欠部34の端面に形成した電極膜
を介しても上下面のアース電極26が導通している。更
に、入出力端子23〜25も端面に形成した電極膜を介
してベース基板22の上下面が導通している。
【0008】ベース基板22を覆設するカバー27は金
属製で構成され、カバー27の天板には誘電体同軸共振
器1〜7の上面側外導体とカバー27とを半田付け等を
するための細長の穴28と、誘電体同軸共振器1〜7の
特性を調整するための治具挿入用の穴29が穿孔してあ
る。また、カバー27の下縁の前部・背部(図示せず)
よりベース基板22の上面アース電極26と接続される
アース端子30が複数形成されている。カバー27の側
板には、上記ベース基板22の入出力端子23〜25を
露出させるための切欠部31がそれぞれ形成してある。
また、図7に示すように、カバー27の上面にはラベル
32が貼付され穴28や29が覆われるようになってい
る。
【0009】次に、各部材の配置構成について説明す
る。図6及び図7に示すように、バンドエリミネーショ
ンフィルタ側では、1個のスペーサ21がベース基板2
2の入出力端子24の上に実装され、また、結合基板1
8がベース基板22の入出力端子24と23との間のア
ース電極26の上に実装されハンダづけされる。更に、
入出力端子23と25の上面にスペーサ21がそれぞれ
実装され、この2個のスペーサ21の上面に、下面の電
極膜が接触する形で結合基板13が架橋されハンダづけ
される。
【0010】図7に示すように、インダクタL1 の一端
がスペーサ21の上面に実装され、その上にコンデンサ
基板10が実装され、このコンデンサ基板10の上面の
電極膜に誘電体同軸共振器1からの接続端子9が接続さ
れる。また、インダクタL1 の他端は結合基板18の電
極膜19の上に実装され、インダクタL2 が結合基板1
8の電極膜19と20との間に実装される。そして、イ
ンダクタL1 とL2 の接続部の上にコンデンサ基板11
が実装され、コンデンサ基板11の上面の電極膜に誘電
体同軸共振器2からの接続端子9が接続される。インダ
クタL3 の一端が結合基板18の電極膜20の上に実装
され、他端は入出力端子23の上に実装される。また、
インダクタL2 とL3 の接続部の上にコンデンサ基板1
2が実装され、コンデンサ基板12の上面の電極膜に誘
電体同軸共振器3からの接続端子9が接続される。
【0011】2個のスペーサ21の上に実装された結合
基板13の上面の各電極膜14〜17に、誘電体同軸共
振器4〜7からの接続端子9がそれぞれ接続されるよう
になっている。
【0012】図8は上記のようにして構成されている誘
電体フィルタの等価回路図を示し、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ側のキャパシタC1 〜C3 は、コンデンサ
基板10〜12の上下の電極膜で形成され、キャパシタ
4 は入出力端子24と下面のアース電極との間で形成
されるものである。キャパシタC5 ,C6 は、結合基板
18の上面の電極膜19,20と下面の電極膜とで形成
されている。また、キャパシタC7 は、入出力端子23
と下面のアース電極との間で形成されるものである。
【0013】また、バンドパスフィルタ側のキャパシタ
8 は、結合基板13の電極膜14と下面の電極膜との
間で形成され、キャパシタC9 〜C1 0 は、結合基板1
3の各電極膜14〜16間で形成される。また、キャパ
シタC1 1 は、結合基板13の上面の電極膜16と下面
の電極膜(図示せず)で形成される。また、この下面の
電極膜は図の右端のスペーサ21に導通している。更
に、キャパシタC1 2 は結合基板13の上面の電極膜1
7と下面の電極膜とで形成される。尚、誘電体同軸共振
器7とキャパシタC1 2 とで直列共振回路のトラップ回
路を構成している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例の誘電体
フィルタは、ディスクリート部品を用いて構成されてお
り、この従来の構造では、コンデンサ基板10〜12、
インダクタ(コイル)L1 〜L3 、誘電体同軸共振器1
〜7に接続する接続端子9など部品点数が多くなる。こ
れにより誘電体フィルタの部品単価が高くなり、また、
部品の組み込み工数が多くかかり、コストアップにつな
がるという問題があった。
【0015】一方、誘電体同軸共振器間結合や、外部接
続回路を外付けの誘電体基板上に電極を形成して得る例
に、例えば特開平4−211501号公報が挙げられ
る。この特開平4−211501号公報に記載されてい
る発明ではコストを低下できる構造であるものの、単体
(一層)の誘電体基板を用いているために、複雑な結合
回路を実現しにくいという問題があった。
【0016】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、部品点数を削減して従来要した接続端子やコイ
ルなどの組み込み工数を無くし、低コスト化を図ること
を目的とした誘電体共振器装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体に設け
た一つあるいは複数の穴8の内周面に形成した電極膜状
の内導体35及び上記誘電体の一方の端面を開放面1a
〜7aとした以外の外面に形成した電極膜状の外導体3
6を設けた誘電体同軸共振器1〜7と、C成分、L成分
等の結合回路素子及び入出力端子76〜78をパターン
電極により形成した多層基板41とを備え、上記誘電体
同軸共振器1〜7の上記開放面1a〜7a側に上記多層
基板41を配設し、多層基板41のパターン電極の一部
と誘電体同軸共振器1〜7の内導体35とを電気的に結
合したことを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明によれば、C成分、L成分等の結合回路
素子及び入出力端子76〜78をパターン電極により形
成した多層基板41を誘電体同軸共振器1〜7の開放面
1a〜7a側に配置していることで、誘電体同軸共振器
1〜7に組み込む部品点数が多層基板41のみとなり、
従来要していた接続端子9、コイルL1 〜L3 、コンデ
ンサ基板10〜13等の組み込み工数を無くすことがで
き、組み立て作業性が向上すると共に、低コスト化を図
ることができる。また、誘電体同軸共振器1〜7により
構成される共振回路間の結合回路を形成した多層基板4
1が、誘電体同軸共振器1〜7の開放面1a〜7a側に
配置されるため、全体の大きさを誘電体同軸共振器1〜
7と多層基板41の厚みを加えた大きさに形成すること
ができて、小型に構成することができる。また、多層基
板41を用いているので、複雑な結合回路を容易且つ小
型に形成することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、誘電体同軸共振器1〜7自体は同様なの
で、同じ番号を付して説明する。図1は誘電体共振器装
置としての誘電体フィルタの全体の分解斜視図を示し、
図2は多層基板41の分解斜視図を示すものである。
【0020】まず、誘電体同軸共振器1の構造について
説明する。なお、他の誘電体同軸共振器2〜7の構成も
誘電体同軸共振器1と同じなので説明は省略する。図1
に示すように、誘電体同軸共振器1は1/4波長形の誘
電体同軸共振器であり、誘電体同軸共振器1の長手方向
(軸方向)には前後に穴8が貫通して穿設されている。
【0021】図1及び図4に示すように、誘電体同軸共
振器1の一方の端面の部分を除いて電極膜状の外導体3
6が全体にわたって形成されており、また、上記穴8の
内周面にも電極膜状の内導体35が形成されている。外
導体36を形成していない誘電体同軸共振器1の一方の
端面を開放面1aとし、外導体36を形成している他方
の端面を短絡面1bとしている。
【0022】図5は図1に示す誘電体フィルタの等価回
路図を示し、本実施例では3段の1/4波長形の誘電体
同軸共振器1〜3からなるバンドエリミネーションフィ
ルタと、4段の1/4波長形の誘電体同軸共振器4〜7
からなるバンドパスフィルタとで構成されている。そし
て、図5の破線で示す部分を後述するように多層基板4
1で構成しているものである。
【0023】図5に示す等価回路の場合には、図2に示
すような多層基板41で構成している。すなわち、多層
基板41は本実施例では3層で構成しており、第1基板
41a、第2基板41b及び第3基板41cとで構成し
ている。図2において多層基板41の第1基板41aの
上面が誘電体同軸共振器1〜7の開放面1a〜7a側と
なり、第3基板41cの下面が外側、つまり、図1にお
ける多層基板41の前面側となる。
【0024】図2において、多層基板41の第1基板4
1aの図中上面には上記誘電体同軸共振器1〜7の内導
体35と接続される四角状のパターン電極51〜57が
形成されており、各パターン電極54〜56にはスルー
ホール541 〜561 が穿設されている。更に、他のパ
ターン電極51〜53、57に対向して第1基板41a
の下面にパターン電極51a〜53a、57aがそれぞ
れ形成してある。
【0025】また、多層基板41の第2基板41bの上
面には、3つの渦巻き状のパターン電極61〜63と、
四角状のパターン電極64と、略L型のパターン電極6
5〜68が形成されている。パターン電極61〜63の
両端にはそれぞれスルーホール611 ,612 〜63
1 ,632 が形成されている。第2基板41bのパター
ン電極64,68にはスルーホール641 ,681 が形
成されている。パターン電極65〜67は、第1基板4
1aのスルーホール541 〜561 を介して第1基板4
1aのパターン電極54〜56と導通を得ている。
【0026】多層基板41の第3基板41cの上面に
は、略T字型や略L型のパターン電極71〜74が形成
されており、また、第3基板41cの端部には四角状の
パターン電極75が形成されている。第3基板41cの
両端及び中央のパターン電極71,74,75にはスル
ーホール711 ,741 ,751 が穿設されている。
【0027】ここで、第3基板41cのパターン電極7
1はスルーホール611 を介して第2基板41bのパタ
ーン電極61の一端側と接続され、第3基板41cのパ
ターン電極72の一端側はスルーホール612 を介して
第2基板41bのパターン電極61の他端側と接続され
る。したがって、第3基板41cのパターン電極71,
72間に第2基板41bの渦巻き状のパターン電極61
が接続される形となる。
【0028】また、第3基板41cのパターン電極72
の他端側は、スルーホール621 を介して第2基板41
bのパターン電極62の一端側と接続され、第3基板4
1cのパターン電極73の一端側はスルーホール622
を介して第2基板41bのパターン電極62の他端側と
接続されるようになっている。したがって、第3基板4
1cのパターン電極72,73間に第2基板41bの渦
巻き状のパターン電極62が接続される形となる。
【0029】更に、第3基板41cのパターン電極73
の他端側は、スルーホール631 を介して第2基板41
bのパターン電極63の一端側と接続され、第3基板4
1cのパターン電極74の一端側はスルーホール632
を介して第2基板41bのパターン電極63の他端側と
接続されるようになっている。したがって、第3基板4
1cのパターン電極73,74間に第2基板41bの渦
巻き状のパターン電極63が接続される形となる。
【0030】また、第3基板41cのパターン電極74
の他端側はスルーホール641 を介して第2基板41b
のパターン電極64と接続され、パターン電極75はス
ルーホール681 を介して第2基板41bのパターン電
極68と接続される。
【0031】多層基板41の第3基板41cの外側面は
図1に示すように、スルーホール711 ,741 ,75
1 を介したパターン電極76〜78が形成されている。
そして、他の残りの面にはアース電極79が略全面にわ
たって形成してある。ここで、多層基板41の第3基板
41cの一端側のパターン電極76が送信部側の入出力
端子となり、中央のパターン電極77がアンテナ側の入
出力端子となり、更に、他端側のパターン電極78が受
信部側の入出力端子となる。
【0032】上記多層基板41を構成する各基板41
a,41b,41cの周端面は、図1及び図3に示すよ
うに、アース電極としての電極膜が形成されている。な
お、多層基板41の第1基板41a、第2基板41bの
図2中の裏面は、それぞれ第2基板41b、第3基板4
1cの表面の電極(パターン電極)と電気的、機械的接
続ができるように電極が形成されている。
【0033】また、多層基板41を形成する場合、例え
ば、各基板41a〜41cとなるグリーンシートを積層
して焼成し、各基板41a〜41cを完成させてから電
気的、機械的に接続構成するようにしている。また、硬
化した基板を層状に接着剤で接着して形成した硬化基板
を用いても良い。
【0034】次に、図5の等価回路図におけるインダク
タンスL1 〜L3 とキャパシタC1〜C1 2 と、多層基
板41のパターン電極との関係について説明する。イン
ダクタンスL1 〜L3 は、図2に示すように多層基板4
1の第2基板41bの渦巻き状のパターン電極61〜6
3により形成される。
【0035】また、キャパシタC1 は多層基板41の第
1基板41aの上下面のパターン電極51,51aとの
間で形成され、キャパシタC2 は、第1基板41aの上
下面のパターン電極52,52aとの間で形成される。
さらに、キャパシタC3 は、第1基板41aの上下面の
パターン電極53,53aとの間で形成される。キャパ
シタC4 〜C7 は、多層基板41の第3基板41cの上
面のパターン電極71〜74と下面のアース電極79と
の間でそれぞれ形成されている。
【0036】また、キャパシタC8 は、多層基板41の
第2基板41bのパターン電極64,65との間の容量
で形成され、キャパシタC9 は、第2基板41bのパタ
ーン電極65,66との間の容量で形成される。キャパ
シタC1 0 は、第2基板41bのパターン電極66,6
7との間の容量で形成され、キャパシタC1 1 は、第2
基板41bのパターン電極67,68との間の容量で形
成される。さらに、キャパシタC1 2 は、多層基板41
の第1基板41aの上下面のパターン電極57,57a
との間の容量で形成される。
【0037】上記多層基板41を入出力端子となる第3
基板41cのパターン電極76〜78を前面にして図1
に示すように、7個一体化した誘電体同軸共振器1〜7
の開放面1a〜7a側に配設する。なお、7個の誘電体
同軸共振器1〜7は、ハンダや樹脂などの接着部材で固
定している。また、誘電体同軸共振器1〜7と多層基板
41との接着も同様にハンダや樹脂などの接着部材で固
定する。
【0038】ここで、多層基板41を誘電体同軸共振器
1〜7の開放面1a〜7a側に実装する場合には以下の
ようにして行っている。すなわち、図4に示すように、
誘電体同軸共振器1〜7の各穴8内にハンダクリーム3
7を塗布しておき、リフローハンダ付けで内導体35と
多層基板41のパターン電極51とを接続する。なお、
図4の場合では、誘電体同軸共振器1と多層基板41の
第1基板41aのパターン電極51との接続の場合を示
しているが、他の誘電体同軸共振器2〜7と多層基板4
1の第1基板41aのパターン電極52〜57の場合も
上記と同様にしてハンダ付けによる接続が行われる。
【0039】多層基板41を誘電体同軸共振器1〜7の
開放面1a〜7a側に実装した場合に、図3に示すよう
に、第3基板41cのアース電極79は、第2基板41
b及び第1基板41aの端面に形成した電極膜を介して
誘電体同軸共振器1〜7の外導体36と接続され、アー
スされるようになっている。また、多層基板41の第3
基板41cの入出力端子となるパターン電極76〜78
は、その電極膜が端面にも形成されていて、誘電体フィ
ルタを横置きに実装した場合にも配線基板への端子にハ
ンダ付け実装できるようにしてある。なお、図3におい
ては、7個の誘電体同軸共振器1〜7は便宜上一体化し
て描いており、番号は代表して1のみ記載している。
【0040】なお、多層基板41を誘電体同軸共振器1
〜7の開放面1a〜7a側に配設し、配線基板へは誘電
体同軸共振器1〜7の下面及び多層基板41の下端面を
実装面として実装したり、また、多層基板41のアース
電極79面を実装面として縦型に実装することもでき
る。
【0041】そして、7個の誘電体同軸共振器1〜7の
開放面1a〜7a側に多層基板41を配設することで、
誘電体フィルタ全体の大きさが7個の誘電体同軸共振器
1〜7に多層基板41の厚みを加えた大きさとなり、従
来と比べると非常に小型化することができる。特に、誘
電体同軸共振器1〜7間をするキャパシタC1 ・・・、
インダクタL1 ・・等の結合回路を多層基板41内で形
成しているため、誘電体フィルタ全体を小型に形成する
ことができる。また、多層基板41の第3基板41cの
アース電極79や各基板41a〜41cの端面に形成し
た電極膜により、該アース電極79等と誘電体同軸共振
器1〜7の外導体36とで全体をアース電極として覆う
ことができ、そのため、従来用いていたカバーを不要と
することができる。
【0042】ところで、先の実施例では個別の誘電体同
軸共振器1〜7を用いて誘電体フィルタを構成した場合
について説明したが、1個の誘電体ブロックに複数の穴
を設けて複数段の誘電体共振器を形成した誘電体フィル
タを構成しても良い。また、上記誘電体同軸共振器1〜
7の穴8は両端側に貫通した場合について説明したが、
短絡面側が閉塞された誘電体同軸共振器の場合について
も本発明を適用することができる。
【0043】尚、実施例では、フィルタの構成として、
バンドパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタ
の組み合わせたアンテナ共用器の例を示したが、これら
の単独構成や、他のハイパスフィルタ、ローパスフィル
タのそれぞれの単独構成、又は各種のフィルタの組み合
わせにも本発明を適用できるものである。また、共振器
の段数には制限されないものである。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、C成分、L成分等の結
合回路素子及び入出力端子をパターン電極により形成し
た多層基板を誘電体同軸共振器の開放面側に配置してい
ることで、誘電体同軸共振器に組み込む部品点数が多層
基板のみとなり、従来要していた接続端子、コイル、コ
ンデンサ基板等の組み込み工数を無くすことができ、組
み立て作業性が向上すると共に、低コスト化を図ること
ができる。また、誘電体同軸共振器により構成される共
振回路間の結合回路を形成した多層基板が、誘電体同軸
共振器の開放面側に配置されるため、全体の大きさを誘
電体同軸共振器と多層基板の厚みを加えた大きさに形成
することができて、小型に構成することができる。ま
た、多層基板を用いているので、複雑な結合回路を容易
且つ小型に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘電体フィルタの分解斜視図
である。
【図2】本発明の実施例の多層基板の分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施例の下方から見た場合の誘電体フ
ィルタの要部斜視図である。
【図4】本発明の実施例の誘電体同軸共振器と多層基板
との接続を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例の誘電体フィルタの等価回路図
である。
【図6】従来例の誘電体フィルタの全体の分解斜視図で
ある。
【図7】従来例の部品を実装した場合を示す誘電体フィ
ルタの斜視図である。
【図8】従来例の図6に示す誘電体フィルタの等価回路
図である。
【符号の説明】
1〜7 誘電体同軸共振器 1a〜7a 開放面 8 穴 35 内導体 36 外導体 41 多層基板 41a 第1基板 41b 第2基板 41c 第3基板 76 パターン電極(入出力端子) 77 パターン電極(入出力端子) 78 パターン電極(入出力端子)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体に設けた一つあるいは複数の穴
    (8)の内周面に形成した電極膜状の内導体(35)及
    び上記誘電体の一方の端面を開放面(1a)〜(7a)
    とした以外の外面に形成した電極膜状の外導体(36)
    を設けた誘電体同軸共振器(1)〜(7)と、C成分、
    L成分等の結合回路素子及び入出力端子(76)〜(7
    8)をパターン電極により形成した多層基板(41)と
    を備え、上記誘電体同軸共振器(1)〜(7)の上記開
    放面(1a)〜(7a)側に上記多層基板(41)を配
    設し、多層基板(41)のパターン電極の一部と誘電体
    同軸共振器(1)〜(7)の内導体(35)とを電気的
    に結合したことを特徴とする誘電体共振器装置。
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