JPH07176912A - 高周波フィルタ - Google Patents
高周波フィルタInfo
- Publication number
- JPH07176912A JPH07176912A JP5318128A JP31812893A JPH07176912A JP H07176912 A JPH07176912 A JP H07176912A JP 5318128 A JP5318128 A JP 5318128A JP 31812893 A JP31812893 A JP 31812893A JP H07176912 A JPH07176912 A JP H07176912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resonator
- acoustic wave
- surface acoustic
- arm resonator
- filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010897 surface acoustic wave method Methods 0.000 claims abstract description 47
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 8
- 230000006378 damage Effects 0.000 abstract description 3
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 11
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 8
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000005012 migration Effects 0.000 description 2
- 238000013508 migration Methods 0.000 description 2
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 2
- 229910013641 LiNbO 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
- H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
- H03H9/6433—Coupled resonator filters
- H03H9/6483—Ladder SAW filters
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/201—Filters for transverse electromagnetic waves
- H01P1/205—Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
- H01P1/2053—Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities the coaxial cavity resonators being disposed parall to each other
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化、高選択性、及び高耐電力性を同時に
満足することができる高周波フィルタを提供することを
目的とする。 【構成】 支持基板１上に電極パターン４ａ〜４ｆを形
成するとともに、上記電極パターン４ａ〜４ｃからなる
信号入出力線４に直列に弾性表面波共振器３，３を配置
して直列腕共振器とし、上記の信号入出力線４に入出力
端子の一方（電極パターン４ｄ〜４ｆ）が接続され他方
（短絡電極）が地導体５に接続されるように同軸型誘電
体共振器２…を配置して並列腕共振器とした。
満足することができる高周波フィルタを提供することを
目的とする。 【構成】 支持基板１上に電極パターン４ａ〜４ｆを形
成するとともに、上記電極パターン４ａ〜４ｃからなる
信号入出力線４に直列に弾性表面波共振器３，３を配置
して直列腕共振器とし、上記の信号入出力線４に入出力
端子の一方（電極パターン４ｄ〜４ｆ）が接続され他方
（短絡電極）が地導体５に接続されるように同軸型誘電
体共振器２…を配置して並列腕共振器とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波フィルタに関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】携帯電話や自動車電話などの移動体通信
機器においては、より一層の小型化及び高信頼性等の要
求が高まり、これら機器に使用される高周波フィルタに
は、小型で選択性及び耐電力性の高いことが要求されよ
うになっている。
機器においては、より一層の小型化及び高信頼性等の要
求が高まり、これら機器に使用される高周波フィルタに
は、小型で選択性及び耐電力性の高いことが要求されよ
うになっている。
【０００３】高周波フィルタとしては、従来より、誘電
体共振器を用いるタイプ（特開平１−１１０５０３号公
報参照）と、弾性表面波共振器を用いるタイプ（特開平
１−２６０９１１号公報参照）のものが知られている。
体共振器を用いるタイプ（特開平１−１１０５０３号公
報参照）と、弾性表面波共振器を用いるタイプ（特開平
１−２６０９１１号公報参照）のものが知られている。
【０００４】図７は、誘電体共振器を用いた高周波フィ
ルタ（以下、誘電体フィルタという）の斜視図である。
この誘電体フィルタは、アルミナ基板１２上に二個の誘
電体共振器１１，１１を配置することにより構成されて
いる。また、アルミナ基板１２の側面には、高周波信号
が入出力される入出力電極１３，１４が形成されてい
る。
ルタ（以下、誘電体フィルタという）の斜視図である。
この誘電体フィルタは、アルミナ基板１２上に二個の誘
電体共振器１１，１１を配置することにより構成されて
いる。また、アルミナ基板１２の側面には、高周波信号
が入出力される入出力電極１３，１４が形成されてい
る。
【０００５】図８は、弾性表面波共振器を用いた複合型
の高周波フィルタ（以下、弾性表面波フィルタという）
の模式的平面図であり、図９は上記の弾性表面波フィル
タにおけるフィルタ機能単位を示す回路図である。この
弾性表面波フィルタは、圧電基板１５上に共振周波数が
互いに異なる直列腕弾性表面波共振器１６…と並列腕弾
性表面波共振器１７…とを電気的に接続して配置したも
のであり、直列腕弾性表面波共振器１６と並列腕弾性表
面波共振器１７の周波数に対するインピーダンスの差を
利用してバンドパスフィルタを実現している。なお、各
弾性表面波共振器１６，１７は、それぞれ簾状電極変換
器１６ａ、１７ａを有するとともにこれを両側から挟む
一対の反射器１６ｂ，１６ｂ、１７，１７ｂを有する。
の高周波フィルタ（以下、弾性表面波フィルタという）
の模式的平面図であり、図９は上記の弾性表面波フィル
タにおけるフィルタ機能単位を示す回路図である。この
弾性表面波フィルタは、圧電基板１５上に共振周波数が
互いに異なる直列腕弾性表面波共振器１６…と並列腕弾
性表面波共振器１７…とを電気的に接続して配置したも
のであり、直列腕弾性表面波共振器１６と並列腕弾性表
面波共振器１７の周波数に対するインピーダンスの差を
利用してバンドパスフィルタを実現している。なお、各
弾性表面波共振器１６，１７は、それぞれ簾状電極変換
器１６ａ、１７ａを有するとともにこれを両側から挟む
一対の反射器１６ｂ，１６ｂ、１７，１７ｂを有する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記誘電体
フィルタは、図６の一点鎖線で示される透過量の周波数
特性を有することから、選択性に劣るという欠点があ
る。これは、誘電体共振器の小型化に起因している。即
ち、誘電体共振器の共振先鋭度（Ｑ値）と形状との間に
は、形状を小さくすると選択性が低くなり、選択性を上
げるためには形状を大きくしなければならないという関
係がある。ここに、携帯電話等に用いられる部品の厚さ
は１〜４ｍｍ程度であり、この大きさの誘電体フィルタ
では共振先鋭度は数百位しか得られない。その反面、誘
電体フィルタは、耐電力性に優れており、数Ｗ程度の電
力では殆どフィルタ特性に変化は生じないという利点を
有している。
フィルタは、図６の一点鎖線で示される透過量の周波数
特性を有することから、選択性に劣るという欠点があ
る。これは、誘電体共振器の小型化に起因している。即
ち、誘電体共振器の共振先鋭度（Ｑ値）と形状との間に
は、形状を小さくすると選択性が低くなり、選択性を上
げるためには形状を大きくしなければならないという関
係がある。ここに、携帯電話等に用いられる部品の厚さ
は１〜４ｍｍ程度であり、この大きさの誘電体フィルタ
では共振先鋭度は数百位しか得られない。その反面、誘
電体フィルタは、耐電力性に優れており、数Ｗ程度の電
力では殆どフィルタ特性に変化は生じないという利点を
有している。
【０００７】一方、弾性表面波フィルタは、同図の点線
で示される透過量の周波数特性を有することから、選択
性に優れ、共振先鋭度は数千に達するとともに、上記誘
電体フィルタよりも一層小型化が可能であるという利点
を有している。しかしながら、弾性表面波フィルタは、
高電力が入力されると、簾状電極変換器に大きな振動が
発生し、破壊が起こるという欠点を有している。また、
細い電極に高いパワーが進入するため、電気抵抗による
発熱によっても破壊が起こる。
で示される透過量の周波数特性を有することから、選択
性に優れ、共振先鋭度は数千に達するとともに、上記誘
電体フィルタよりも一層小型化が可能であるという利点
を有している。しかしながら、弾性表面波フィルタは、
高電力が入力されると、簾状電極変換器に大きな振動が
発生し、破壊が起こるという欠点を有している。また、
細い電極に高いパワーが進入するため、電気抵抗による
発熱によっても破壊が起こる。
【０００８】特に、上記の複合型構造の弾性表面波フィ
ルタでは、例えば、５Ｗ程度の高電力を入力すると、数
分間で機能を失うことになる。原因はマイグレーション
による簾状電極変換器の劣化である。高電力が入力され
る周波数は一般には通過帯域内であることから、直列腕
共振器は共振状態（直列共振状態）、並列腕共振器は反
共振状態（並列共振状態）にあると考えられる。つま
り、直列腕共振器は短絡に近い状態であり、並列腕共振
器は開放に近い状態である。このとき、直列腕共振器の
簾状電極変換器１６ａにかかる電圧は最小になり、並列
腕共振器の簾状電極変換器１７ａにかかる電圧は最大に
なる。その結果、マイグレーションの大きさは並列腕共
振器の方が大きくなるので、並列腕共振器の方がより低
い電力によって破壊されることになる。
ルタでは、例えば、５Ｗ程度の高電力を入力すると、数
分間で機能を失うことになる。原因はマイグレーション
による簾状電極変換器の劣化である。高電力が入力され
る周波数は一般には通過帯域内であることから、直列腕
共振器は共振状態（直列共振状態）、並列腕共振器は反
共振状態（並列共振状態）にあると考えられる。つま
り、直列腕共振器は短絡に近い状態であり、並列腕共振
器は開放に近い状態である。このとき、直列腕共振器の
簾状電極変換器１６ａにかかる電圧は最小になり、並列
腕共振器の簾状電極変換器１７ａにかかる電圧は最大に
なる。その結果、マイグレーションの大きさは並列腕共
振器の方が大きくなるので、並列腕共振器の方がより低
い電力によって破壊されることになる。
【０００９】このように、誘電体フィルタと弾性表面波
フィルタとは、互いの利点を欠点とする関係にあり、ど
ちらも小型化、高選択性、及び高耐電力性を同時に満足
することができないものであった。
フィルタとは、互いの利点を欠点とする関係にあり、ど
ちらも小型化、高選択性、及び高耐電力性を同時に満足
することができないものであった。
【００１０】本発明は、上記の事情に鑑み、小型化、高
選択性、及び高耐電力性を同時に満足することができる
高周波フィルタを提供することを目的とする。
選択性、及び高耐電力性を同時に満足することができる
高周波フィルタを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波フィルタ
は、上記の課題を解決するために、信号線に入出力端子
が直列に接続された直列腕共振器と、上記の信号線に入
出力端子の一方が接続され他方が地導体に接続された並
列腕共振器とからなるフィルタ機能単位を一個以上有し
て成る高周波フィルタにおいて、前記の直列腕共振器は
弾性表面波共振器から成り、並列腕共振器は誘電体共振
器から成ることを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、信号線に入出力端子
が直列に接続された直列腕共振器と、上記の信号線に入
出力端子の一方が接続され他方が地導体に接続された並
列腕共振器とからなるフィルタ機能単位を一個以上有し
て成る高周波フィルタにおいて、前記の直列腕共振器は
弾性表面波共振器から成り、並列腕共振器は誘電体共振
器から成ることを特徴としている。
【００１２】
【作用】上記の構成によれば、弾性表面波共振器を用い
た複合型の高周波フィルタと同様の作用によってフィル
タ特性を示すことになる。即ち、直列腕共振器の共振点
と並列腕共振器の反共振点とを略一致させると、その付
近においては直列腕共振器は短絡に近い状態となり、並
列腕共振器は開放に近い状態となるため、通過帯域とな
る。一方、直列腕共振器は反共振点において開放に近い
状態になるため、通過帯域より高周波側に減衰極が発生
する。また、並列腕共振器は共振点において短絡に近い
状態となるため、通過帯域より低周波側でも減衰極が発
生する。
た複合型の高周波フィルタと同様の作用によってフィル
タ特性を示すことになる。即ち、直列腕共振器の共振点
と並列腕共振器の反共振点とを略一致させると、その付
近においては直列腕共振器は短絡に近い状態となり、並
列腕共振器は開放に近い状態となるため、通過帯域とな
る。一方、直列腕共振器は反共振点において開放に近い
状態になるため、通過帯域より高周波側に減衰極が発生
する。また、並列腕共振器は共振点において短絡に近い
状態となるため、通過帯域より低周波側でも減衰極が発
生する。
【００１３】ここで、高電力が入力される周波数は一般
に上記通過帯域内にあり、この通過帯域内では直列腕共
振器は短絡に近い状態にあるため、当該直列腕共振器で
ある弾性表面波共振器の簾状電極変換器にかかる電圧は
最小になる。即ち、弾性表面波共振器は直列腕共振器と
して用いられているのでその破壊の可能性は極めて小さ
いものとなる。一方、並列腕共振器である誘電体共振器
は上記の場合には開放に近い状態となるので高電圧がか
かる。しかし、誘電体共振器は耐電力性に優れているた
め上記並列腕共振器には破壊は生じない。従って、直列
腕共振器および並列腕共振器の両方が弾性表面波共振器
で構成される場合に比べれば、耐電力性が格段に向上す
ることになる。
に上記通過帯域内にあり、この通過帯域内では直列腕共
振器は短絡に近い状態にあるため、当該直列腕共振器で
ある弾性表面波共振器の簾状電極変換器にかかる電圧は
最小になる。即ち、弾性表面波共振器は直列腕共振器と
して用いられているのでその破壊の可能性は極めて小さ
いものとなる。一方、並列腕共振器である誘電体共振器
は上記の場合には開放に近い状態となるので高電圧がか
かる。しかし、誘電体共振器は耐電力性に優れているた
め上記並列腕共振器には破壊は生じない。従って、直列
腕共振器および並列腕共振器の両方が弾性表面波共振器
で構成される場合に比べれば、耐電力性が格段に向上す
ることになる。
【００１４】更に、直列腕共振器として弾性表面波共振
器を用いているため、従来の弾性表面波共振器複合型フ
ィルタと同程度の選択性を持つことができる。
器を用いているため、従来の弾性表面波共振器複合型フ
ィルタと同程度の選択性を持つことができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図に基づい
て説明する。
て説明する。
【００１６】図１は本発明に係る高周波フィルタの斜視
図である。この高周波フィルタは、支持基板１と、３個
の同軸型誘電体共振器２…と、２個の弾性表面波共振器
３…を備えて成る。弾性表面波共振器３は直列腕共振器
をなすものであり、信号入出力線４に直列に接続され
る。また、同軸型誘電体共振器２…は並列腕共振器をな
すものであり、信号入出力線４に入出力端子の一方（後
述する電極パターン４ｄ〜４ｆ）が接続され他方（後述
する短絡電極）が地導体５に接続されている。この高周
波フィルタの大きさは、６．０×７．５×３．１ｍｍ
（０．１４ｃｃ）であり、従来の誘電体フィルタとほぼ
同じ大きさになっている。
図である。この高周波フィルタは、支持基板１と、３個
の同軸型誘電体共振器２…と、２個の弾性表面波共振器
３…を備えて成る。弾性表面波共振器３は直列腕共振器
をなすものであり、信号入出力線４に直列に接続され
る。また、同軸型誘電体共振器２…は並列腕共振器をな
すものであり、信号入出力線４に入出力端子の一方（後
述する電極パターン４ｄ〜４ｆ）が接続され他方（後述
する短絡電極）が地導体５に接続されている。この高周
波フィルタの大きさは、６．０×７．５×３．１ｍｍ
（０．１４ｃｃ）であり、従来の誘電体フィルタとほぼ
同じ大きさになっている。
【００１７】図２は同軸型誘電体共振器２の斜視図であ
る。この同軸型誘電体共振器２は、縦横それぞれ約２．
５ｍｍで奥行き５．０ｍｍの直方体形状をなしており、
例えば、Ｌｉ2 Ｏ−ＣａＯ−ＳｒＯ−Ｓｍ2 Ｏ3 −Ｔｉ
Ｏ2 （比誘電率εr ＝１１０）系セラミックス等からな
る誘電体ブロック２ａにより構成される。誘電体ブロッ
ク２ａの中央長手方向には直径０．８ｍｍの貫通孔が設
けられており、その内周面には無電界銅鍍金により内導
体２ｂが形成されている。また、誘電体ブロック２ａの
一側面を除いた残り側面には同じく無電界銅鍍金により
外導体２ｃが形成されている。更に、上記貫通孔に垂直
な二つの端面の一方は開放端に、他方は短絡端とされ
る。即ち、誘電体ブロック２ａの背面には短絡電極（図
では隠面となり図示されない）が形成され、この同軸型
共振器２を短絡する。
る。この同軸型誘電体共振器２は、縦横それぞれ約２．
５ｍｍで奥行き５．０ｍｍの直方体形状をなしており、
例えば、Ｌｉ2 Ｏ−ＣａＯ−ＳｒＯ−Ｓｍ2 Ｏ3 −Ｔｉ
Ｏ2 （比誘電率εr ＝１１０）系セラミックス等からな
る誘電体ブロック２ａにより構成される。誘電体ブロッ
ク２ａの中央長手方向には直径０．８ｍｍの貫通孔が設
けられており、その内周面には無電界銅鍍金により内導
体２ｂが形成されている。また、誘電体ブロック２ａの
一側面を除いた残り側面には同じく無電界銅鍍金により
外導体２ｃが形成されている。更に、上記貫通孔に垂直
な二つの端面の一方は開放端に、他方は短絡端とされ
る。即ち、誘電体ブロック２ａの背面には短絡電極（図
では隠面となり図示されない）が形成され、この同軸型
共振器２を短絡する。
【００１８】図３は弾性表面波共振器３の模式的平面図
である。この弾性表面波共振器３は、ＬｉＮｂＯ3 等か
ら成る圧電基板３ａ上に、簾状電極変換器３ｂと、これ
を両側から挟む一対の反射器３ｃ，３ｃとを形成して成
るものである。上記の簾状電極変換器３ｂは、電極指幅
が０．７μｍ、電極指周期が１．４μｍ、電極指長が４
０μｍにそれぞれ設定されるとともに、電極指本数は１
８０本としている。また、反射器３ｃにおいては反射体
本数を３００本としている。
である。この弾性表面波共振器３は、ＬｉＮｂＯ3 等か
ら成る圧電基板３ａ上に、簾状電極変換器３ｂと、これ
を両側から挟む一対の反射器３ｃ，３ｃとを形成して成
るものである。上記の簾状電極変換器３ｂは、電極指幅
が０．７μｍ、電極指周期が１．４μｍ、電極指長が４
０μｍにそれぞれ設定されるとともに、電極指本数は１
８０本としている。また、反射器３ｃにおいては反射体
本数を３００本としている。
【００１９】図４は支持基板１の平面図である。この支
持基板１は０．６３５ｍｍのアルミナ基板から成る。支
持基板１上には、信号入出力線４をなす電極パターン４
ａ，４ｂ，４ｃが形成されている。電極パターン４ａ，
４ｂ間、及び電極パターン４ｂ，４ｃ間には、弾性表面
波共振器３，３が配置されるための領域１ａ，１ｂが形
成されている。また、電極パターン４ａ，４ｂ，４ｃか
らは、同軸型誘電体共振器２…が配置されるための領域
１ｃ，１ｄ，１ｅに向けて延びる電極パターン４ｄ，４
ｅ，４ｆがそれぞれ延設されている。
持基板１は０．６３５ｍｍのアルミナ基板から成る。支
持基板１上には、信号入出力線４をなす電極パターン４
ａ，４ｂ，４ｃが形成されている。電極パターン４ａ，
４ｂ間、及び電極パターン４ｂ，４ｃ間には、弾性表面
波共振器３，３が配置されるための領域１ａ，１ｂが形
成されている。また、電極パターン４ａ，４ｂ，４ｃか
らは、同軸型誘電体共振器２…が配置されるための領域
１ｃ，１ｄ，１ｅに向けて延びる電極パターン４ｄ，４
ｅ，４ｆがそれぞれ延設されている。
【００２０】そして、上記領域１ａ，１ｂに弾性表面波
共振器３，３が半田などの導電性材料にて固着され、領
域１ｃ，１ｄ，１ｅに同軸型誘電体共振器２…が絶縁性
の接着剤にて接着される。この接着により、同軸型誘電
体共振器２…の内導体２ａ…と電極パターン４ｄ，４
ｅ，４ｆとの間に電気容量が発生し、同軸型誘電体共振
器２は弾性表面波共振器３と同じく、共振周波数（直列
共振周波数）が反共振周波数（並列共振周波数）よりも
やや低い二重共振特性を持つことになる。
共振器３，３が半田などの導電性材料にて固着され、領
域１ｃ，１ｄ，１ｅに同軸型誘電体共振器２…が絶縁性
の接着剤にて接着される。この接着により、同軸型誘電
体共振器２…の内導体２ａ…と電極パターン４ｄ，４
ｅ，４ｆとの間に電気容量が発生し、同軸型誘電体共振
器２は弾性表面波共振器３と同じく、共振周波数（直列
共振周波数）が反共振周波数（並列共振周波数）よりも
やや低い二重共振特性を持つことになる。
【００２１】また、直列腕共振器である弾性表面波共振
器３の共振点と並列腕共振器である同軸型誘電体共振器
２の反共振点とは略一致している。これにより、その付
近においては弾性表面波共振器３は短絡に近い状態とな
り、同軸型誘電体共振器２は開放に近い状態となるた
め、通過帯域となる。一方、弾性表面波共振器３は反共
振点において開放に近い状態になるため、通過帯域より
高周波側に減衰極が発生する。また、同軸型誘電体共振
器２は共振点において短絡に近い状態となるため、通過
帯域より低周波側でも減衰極が発生する。
器３の共振点と並列腕共振器である同軸型誘電体共振器
２の反共振点とは略一致している。これにより、その付
近においては弾性表面波共振器３は短絡に近い状態とな
り、同軸型誘電体共振器２は開放に近い状態となるた
め、通過帯域となる。一方、弾性表面波共振器３は反共
振点において開放に近い状態になるため、通過帯域より
高周波側に減衰極が発生する。また、同軸型誘電体共振
器２は共振点において短絡に近い状態となるため、通過
帯域より低周波側でも減衰極が発生する。
【００２２】ここで、高電力が入力される周波数は一般
に上記通過帯域内にあり、この通過帯域内では弾性表面
波共振器３は短絡に近い状態にあるため、当該弾性表面
波共振器３の簾状電極変換器３ｂにかかる電圧は最小に
なる。即ち、弾性表面波共振器３が直列腕共振器として
用いられるならばその破壊の可能性は極めて小さいもの
となる。一方、同軸型誘電体共振器２は上記の場合には
開放に近い状態となるので高電圧がかかるが、同軸型誘
電体共振器２は耐電力性に優れているため破壊は生じな
い。
に上記通過帯域内にあり、この通過帯域内では弾性表面
波共振器３は短絡に近い状態にあるため、当該弾性表面
波共振器３の簾状電極変換器３ｂにかかる電圧は最小に
なる。即ち、弾性表面波共振器３が直列腕共振器として
用いられるならばその破壊の可能性は極めて小さいもの
となる。一方、同軸型誘電体共振器２は上記の場合には
開放に近い状態となるので高電圧がかかるが、同軸型誘
電体共振器２は耐電力性に優れているため破壊は生じな
い。
【００２３】図６は、入力電力と寿命との関係を示すグ
ラフであり、従来の弾性表面波共振器複合型フィルタの
寿命は点線で、本実施例の高周波フィルタの寿命は実線
でそれぞれ示している。このグラフから明らかなよう
に、耐電力性が向上したことにより寿命が約１桁以上伸
びている。
ラフであり、従来の弾性表面波共振器複合型フィルタの
寿命は点線で、本実施例の高周波フィルタの寿命は実線
でそれぞれ示している。このグラフから明らかなよう
に、耐電力性が向上したことにより寿命が約１桁以上伸
びている。
【００２４】更に、直列腕共振器として弾性表面波共振
器２を用いているため、図５において実線で示すよう
に、従来の弾性表面波共振器複合型フィルタ（点線）と
同程度の選択性を持つことができる。
器２を用いているため、図５において実線で示すよう
に、従来の弾性表面波共振器複合型フィルタ（点線）と
同程度の選択性を持つことができる。
【００２５】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小型
化、高選択性、及び高耐電力性を同時に満足できるとい
う効果を奏する。
化、高選択性、及び高耐電力性を同時に満足できるとい
う効果を奏する。
【図１】本発明の高周波フィルタを示す斜視図である。
【図２】同軸型誘電体共振器を示す斜視図である。
【図３】弾性表面波共振器を示す模式的平面図である。
【図４】支持基板を示す平面図である。
【図５】本発明の高周波フィルタおよび従来の高周波フ
ィルタにおける透過量の周波数特性を示すグラフであ
る。
ィルタにおける透過量の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図６】本発明の高周波フィルタおよび従来の弾性表面
波高周波フィルタにおける入力電力と寿命との関係を示
すグラフである。
波高周波フィルタにおける入力電力と寿命との関係を示
すグラフである。
【図７】誘電体フィルタを示す斜視図である。
【図８】弾性表面波共振器複合型フィルタを示す模式的
平面図である。
平面図である。
【図９】弾性表面波共振器複合型フィルタにおけるフィ
ルタ機能単位を示す回路図である。
ルタ機能単位を示す回路図である。
１ 支持基板 ２ 同軸型誘電体共振器 ３ 弾性表面波共振器 ３ｂ 簾状電極変換器 ４ 信号入出力線
フロントページの続き (72)発明者 竹内 孝介 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 柴田 賢一 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 信号線に入出力端子が直列に接続された
直列腕共振器と、上記の信号線に入出力端子の一方が接
続され他方が地導体に接続された並列腕共振器とからな
るフィルタ機能単位を一個以上有して成る高周波フィル
タにおいて、前記の直列腕共振器は弾性表面波共振器か
ら成り、並列腕共振器は誘電体共振器から成ることを特
徴とする高周波フィルタ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5318128A JPH07176912A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 高周波フィルタ |
| DE4445002A DE4445002C2 (de) | 1993-12-17 | 1994-12-16 | Hochfrequenzfilter |
| US08/963,117 US5808523A (en) | 1993-12-17 | 1997-10-28 | High frequency filter including both dielectric and surface acoustic wave resonators |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5318128A JPH07176912A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 高周波フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07176912A true JPH07176912A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18095824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5318128A Pending JPH07176912A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 高周波フィルタ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5808523A (ja) |
| JP (1) | JPH07176912A (ja) |
| DE (1) | DE4445002C2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5894251A (en) * | 1996-06-14 | 1999-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High frequency filter having saw and dielectric filters with different frequency temperature characteristic signs |
| EP1035648A2 (en) * | 1999-03-10 | 2000-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | A band switching filter using a surface acoustic wave resonator and an antenna duplexer using the same |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6542725B2 (en) | 1996-05-15 | 2003-04-01 | Thomson Licensing S.A. | Amplifier circuit arrangement for alternatively processing a digital or an analog signal |
| DE19619750A1 (de) * | 1996-05-15 | 1997-11-20 | Thomson Brandt Gmbh | Verstärkerschaltung mit Filter für digitale und analoge Signale |
| NO323325B1 (no) * | 2005-08-11 | 2007-03-19 | Norspace As | Elektronisk filter |
| US10283830B2 (en) * | 2017-01-23 | 2019-05-07 | Nokia Solutions And Networks Oy | Hybrid TM-TE-TM triple-mode ceramic air cavity filter |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5896351U (ja) * | 1981-12-22 | 1983-06-30 | 日本電気株式会社 | アンテナ共用器 |
| JP2800905B2 (ja) * | 1991-10-28 | 1998-09-21 | 富士通株式会社 | 弾性表面波フィルタ |
| US5254962A (en) * | 1992-06-19 | 1993-10-19 | Motorola, Inc. | Combined acoustic wave device and ceramic block filter structure |
| FI93503C (fi) * | 1993-03-03 | 1995-04-10 | Lk Products Oy | Radiotaajuussuodatin |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP5318128A patent/JPH07176912A/ja active Pending
-
1994
- 1994-12-16 DE DE4445002A patent/DE4445002C2/de not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-10-28 US US08/963,117 patent/US5808523A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5894251A (en) * | 1996-06-14 | 1999-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High frequency filter having saw and dielectric filters with different frequency temperature characteristic signs |
| EP1035648A2 (en) * | 1999-03-10 | 2000-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | A band switching filter using a surface acoustic wave resonator and an antenna duplexer using the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5808523A (en) | 1998-09-15 |
| DE4445002C2 (de) | 2002-10-31 |
| DE4445002A1 (de) | 1995-06-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6404302B1 (en) | Surface acoustic wave filter utilizing a transmission line with phase characteristics that increase filter out of band attenuation | |
| KR100290804B1 (ko) | 탄성표면파필터 | |
| EP1296454B1 (en) | SAW element and SAW device | |
| US6150900A (en) | Surface acoustic wave filter duplexer and communications apparatus utilizing edge reflection of SH-type waves | |
| JPH09167937A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JPH10341135A (ja) | 弾性表面波装置 | |
| JPH09321573A (ja) | 弾性表面波フィルタ装置 | |
| US5574414A (en) | High-frequency ladder type piezoelectric filter and piezoelectric resonator therefor | |
| US5825262A (en) | Ladder filter with piezoelectric resonators each having a plurality of layers with internal electrodes | |
| US6366179B1 (en) | Surface acoustic wave element having two filters with more IDTs in the lower frequency filter | |
| JPH1065489A (ja) | 弾性表面波素子を用いたフィルタおよび該フィルタを用いたアンテナ分波器 | |
| JPH07176912A (ja) | 高周波フィルタ | |
| US7286028B2 (en) | Surface acoustic wave filter and device employing it | |
| KR100308220B1 (ko) | 이중 반사 격자를 갖는 음향파 공진기 및 필터 | |
| JPH0832402A (ja) | 弾性表面波装置、移動無線機用分波器および移動無線装置 | |
| CN1323488C (zh) | 表面声波器件 | |
| JP3176859B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
| JPH10200363A (ja) | 弾性表面波装置及びその製造方法 | |
| JP3462536B2 (ja) | 弾性表面波高周波フィルタ | |
| JP3301833B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP2003332882A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP2003087010A (ja) | 誘電体デュプレクサ | |
| JP2003332883A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JPH11122070A (ja) | 圧電フィルタ用セラミック・パッケージ | |
| JPS59172823A (ja) | ラダ−型圧電フイルタ |