JPH07168238A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH07168238A
JPH07168238A JP5317032A JP31703293A JPH07168238A JP H07168238 A JPH07168238 A JP H07168238A JP 5317032 A JP5317032 A JP 5317032A JP 31703293 A JP31703293 A JP 31703293A JP H07168238 A JPH07168238 A JP H07168238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auto
bracketing
photographing
film
exposure
Prior art date
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Pending
Application number
JP5317032A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートブラケティングモードの設定の時で
も、被写体の輝度の差や被写体の状態により、フィルム
がムダにならないようにする。 【構成】 オートブラケティングモードの設定手段と、
オートブラケティングモードの設定により、フィルムの
一駒毎に露出量を変化させつつ、所定の撮影枚数の撮影
を行うオートブラケティング撮影手段とを有するカメラ
において、前記フィルムのラチチュードを検出するラチ
チュード情報検出手段と、オートブラケティング撮影に
おける露出補正量と、前記検出のラチチュードとを比較
する比較手段と、その比較の結果に関する情報を表示す
る表示手段とを備え、前記表示手段の表示による前記情
報により、前記オートブラケティング撮影手段に対して
オートブラケティング撮影を行わしめ又は禁止せしめる
如く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに関するもので
あり、詳しくはオートブラケティング撮影が可能なカメ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】露出値の設定が難しい被写体に対して、
オートブラケティングモードの設定により、フィルムの
一駒毎に露出量を変化させつつ所定の撮影枚数の撮影を
行うオートブラケティング撮影が可能なカメラが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のカメラには、オ
ートブラケティングモードを設定した時、オートブラケ
ティング撮影における露出補正量がフィルムのラチチュ
ードの範囲に含まれるか否かに関係なく、オートブラケ
ティング撮影を行うため、被写体の輝度の差や状態によ
り、以下のような問題点が出てしまう。
【0004】オートブラケティング撮影における露出補
正量がフィムルのラチチュードの範囲に含まれる場合、
輝度の差が小さい被写体に対して所定の撮影枚数毎にオ
ートブラケティング撮影を行うと、フィルムのラチチュ
ードでオートブラケティング撮影における露出補正量の
変化をカバーしてしまい、そのために、オートブラケテ
ィング撮影における撮影結果がほぼ同一となって、フィ
ルムがムダになってしまう。
【0005】また、オートブラケティング撮影における
露出補正量がフィルムのラチチュードの範囲に含まれな
い場合には、輝度の差が比較的大きくしかも露出の微小
な差が撮影結果に与えるような被写体に対して、所定の
撮影枚数毎にオートブラケティング撮影を行うと、露出
の変化が大すぎるために、被写体の高輝度の部分がオー
バーになりすぎてその部分が白くなったり、低輝度の部
分がアンダーになりすぎてその部分が黒くなってしま
い、そのために、フィムルがムダになってしまう。
【0006】以上より、本発明は上記問題点に鑑みてな
されたもので、オートブラケティングモードの設定の時
でも、フィルムがムダにならないようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明は、オートブラケティングモードを設定する
モード設定手段と、前記オートブラケティングモードの
設定により、フィルムの一駒毎に露出量を変化させつ
つ、所定の撮影枚数の撮影を行うオートブラケティング
撮影手段とを有するカメラに於いて、前記フィルムのラ
チチュードを検出するラチチュード情報検出手段と、オ
ートブラケティング撮影における露出補正量と、前記検
出のラチチュードとを比較する比較手段と、該比較手段
の比較結果に関する情報を表示する表示手段と、を備
え、前記表示手段の表示による前記情報により、前記オ
ートブラケティング撮影手段に対してオートブラケティ
ング撮影を行わしめ又は禁止せしめるようにした。
【0008】尚、本発明は上述の構成のみならず、後述
の別の構成も考えられるので、ここでは説明を省略す
る。
【0009】
【作用】上述の構成によれば、表示手段により表示され
る前記情報により、オートブラケティング撮影における
露出補正量がフィルムのラチチュードの範囲に含まれる
と確認したときに、前記オートブラケティング撮影手段
に対してその撮影を禁止せしめるようにすれば、輝度の
差が小さい被写体に対して前述のようにフィルムのラチ
チュードでオートブラケティング撮影における露出補正
量の変化をカバーしてしまうことはなく、撮影結果も同
一になってしまうことはないために、フィムルがムダに
なってしまうことはない。
【0010】さらに、上述の情報により、オートブラケ
ティング撮影における露出補正量がフィルムのラチチュ
ードの範囲に含まれないと確認したときに、前記オート
ブラケティング撮影手段に対してその撮影を禁止せしめ
るようにすれば、輝度の差が比較的大きくしかも露出の
微小な差が撮影結果に与えるような被写体に対して、前
述のように露出の変化が大すぎて被写体の高輝度部分が
白くなりすぎたり、低輝度部分が黒くなりすぎたりする
ようなことはなくなり、そのために、フィムルがムダに
なってしまうことはない。
【0011】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るカメラの内部構
成を示すブロック図である。同図中の符号1は、カメラ
自体の動作をコントロールするための制御回路(以下C
PUという)である。符号2はモード設定手段であり、
この設定手段2は、オートブラケティングモードの設定
または解除の他に、フイルムの1駒あたりの露出補正量
の差分に相当する補正ステップ(X)や、オートブラケ
ティング撮影における撮影枚数(N)を設定しまたは変
更するためのものである。
【0012】符号3は、上記モードの設定状態(設定/
解除)や撮影枚数(N)の値や補正ステップ(X)の値
や、オートブラケティング撮影における露出補正量とフ
ィルムのラチチュードの範囲との比較結果に関する情報
を表示するための表示手段であり、上述の情報について
は後述する。符号4は、シャッターや絞り部材を含み、
これらを駆動制御して撮影を行うための露出制御手段で
ある。
【0013】符号5は、フィルムの巻き上げや巻戻しを
行うためのフィルム給送手段であり、この給送手段5や
CPU1や露出制御手段4により前述のオートブラケテ
ィング撮影手段を構成する。符号6はフィルムの終端を
検出するための終端検出手段である。符号7は、例えば
パトローネの外周面に設けられたDXコードよりラチチ
ュード情報を検出するためのラチチュード情報検出手段
であり、手動により設定されたラチチュード情報を検出
するようにしても良い。符号SWは、不図示のレリーズ
釦の押し下げによりオンし、押し下げの解除によりオフ
するレリーズスイッチである。
【0014】図2は、オートブラケティング撮影におけ
る露出補正量ΔEvとフィルムのラチチュードとの関係
を示す図である。図1中の設定手段2により、撮影の枚
数Nを5回に、補正ステップXを1Evにそれぞれ設定
すると、露出補正量ΔEvは、図2中の丸数字から
までのように、−2Evから+2Evまでの範囲とな
る。
【0015】また図中のL(-) は、フィルムのラチチュ
ードの範囲のうち露出アンダー側の限界値を示し、L
(+) は、露出オーバー側の限界値を示し、上述のラチチ
ュードの範囲が、図示のようにマイナス1からプラス3
までである時、上記N=5、X=1の設定においては、
1回目の撮影(図中の)の時の露出補正量ΔEvがラ
チチュードの範囲から外れることになり、そのために、
フィルムのラチチュードで、オートブラケティング撮影
における露出補正量ΔEvをカバーすることはできな
い。
【0016】一方、撮影回数Nが3回に、補正ステップ
Xが0.5Evにそれぞれ設定されると、図2中の’か
ら’までの夫々の露出補正量がフィルムのラチチュー
ドの範囲に含まれることになり、この時は、フィルムの
ラチチュードで、オートブラケティング撮影における露
出補正量ΔEvをカバーすることができる。この場合
は、輝度の差が小さい被写体に対してオートブラケティ
ング撮影を行うよりは、むしろオートシフト撮影により
露出を変えないように、シャッタ速度や絞り値を変化さ
せてブレやボケの程度を変化させた写真を得る方が好ま
しく、本実施例では、露出補正量がラチチュードの範囲
に含まれた時、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
ると共に、オートシフト撮影に切り換えるようにしたも
のである。
【0017】図3および図4は、図1中の表示手段3に
含まれる表示部31の表示例であり、図3は設定手段2
によりオートブラケティングモードが設定されている時
の表示例を示し、図4はオートブラケティングモードが
設定されていない時の表示例を示すものである。図3に
おいて、符号101はオートブラケティング設定表示素
子であり、オートブラケティングモードが設定される
と、前記素子101が点灯する。符号102は所定の撮
影枚数Nの値を表示するための枚数表示素子であり、1
03は補正ステップXの値を表示するための補正ステッ
プ表示素子である。符号104は、枚数表示素子102
の枚数表示を明示するための表示素子であり、105
は、補正ステップ表示素子103の表示を明示するため
の表示素子である。
【0018】符号106は、オートブラケティング撮影
のうち所定の撮影枚数Nの撮影毎に対応する夫々の露出
補正量 (ΔEv)1、 (ΔEv)2・・・・・・ (ΔEv) N の表
示素子であり、107は露出補正量ΔEvの補助表示素
子である。これらの素子101〜107は、オートブラ
ケティングモードの設定により点灯される。符号108
は、図1中のラチチュード情報検出手段7により検出さ
れるラチチュード情報L(-) の値を表示するための表示
素子であり、109はラチチュード情報L(+) の値を表
示するための表示素子であり、110は、上述の素子1
08および109がラチチュード情報を表示することを
明示するための補助表示素子である。これらの素子10
8〜110は、図3および図4に示すように、オートブ
ラケティングモードの設定や非設定にかかわらず点灯さ
れる。
【0019】尚、図3中の夫々の素子のうち符号106
から110までの素子は、オートブラケティング撮影に
おける露出補正量とフィルムのラチチュードとの比較結
果に関する情報を表示するためのものである。図5は、
図1中のCPU1の動作順序を示すフローチャートであ
り、このフローチャートを参照して動作を説明する。
【0020】まず、フィルムの一駒目がカメラ内部のア
パーチャ(不図示)に対向すると、CPU1が起動し、
この時は、図5中のステップS1のように、カウント値
nを「1」にセットし、フラグSを「0」にリセットす
る。カウント値nはオートブラケティング撮影のうちの
何回目の撮影であるかを示し、フラグSは図1中の設定
手段2により、オートブラケティングモードに設定され
ると「1」になり、解除されると「0」になるフラグで
ある。
【0021】ステップS2に進んで、図2中のラチチュ
ード情報検出手段7により前記ラチチュード情報(L
(-) 、L(+) )を検出し、この値を記憶する。次のステ
ップS3に進んで設定・表示処理を行い、この処理は図
6のように作動する。図6は、設定・表示処理の動作を
示すフローチャートであり、この動作について説明す
る。
【0022】図6中のステップS31に示す如くフラグ
Sがゼロであるか否かを検知し、ゼロである時は、オー
トブラケティングモードが設定されていないと判断し
て、ステップS32に進み、またはゼロ以外すなわちフ
ラグSが「1」である時は、オートブラケティングモー
ドが設定されていると判断してステップS34に進む。
ステップS32は、設定手段2によりオートブラケティ
ングモードが設定されたか否かを検知し、設定される時
は、ステップS33に進んでフラグSを「1」にセット
し、または設定されない時は、ステップS36に進む。
【0023】ステップS34では、設定手段2によりオ
ートブラケティングモードの設定が解除されたか否かを
検知し、解除された時は、ステップS35に進んでフラ
グSを「0」にリセットし、又は解除されない時は、ス
テップS36に進む。ステップS33においてフラグS
が「1」にセットされ、またはステップS35において
フラグSが「0」にリセットされたら、ステップS36
に進む。
【0024】ステップS36では、オートブラケティン
グ撮影における所定の撮影枚数Nが設定手段2により変
更されたか否かを検知し、変更された時は、ステップS
37に進んで、上述の変更された撮影枚数Nを読込み、
又は変更されない時は、ステップS36よりステップS
38に進んで設定手段2により補正ステップXが変更さ
れたか否かを検知する。
【0025】変更された時は、ステップS39に進ん
で、変更された補正ステップXを読込み、変更されない
時はステップS38よりステップS40に進み、または
上述のステップS37で変更の撮影枚数Nを読込みもし
くはステップS39で変更の補正ステップXを読込んだ
ら、ステップS40に進んで、設定手段2の設定状態な
どの表示処理を表示手段3に指令する。この指令により
表示手段3が表示を行う。上述の表示処理は図7のよう
に行い、この図はステップS40の表示処理の動作順序
を示すフローチャートである。
【0026】図7中のステップS401の如くフラグS
の判定を行い、図6中のステップS33によりフラグS
が「1」に設定されている時は、ステップS401より
ステップS402に進み、または図6中のステップS3
5により「0」に設定されている時はステップS401
よりステップS407に進む。ステップS402は、カ
ウント値Mを「0」にリセットし、ステップS403に
進んで、カウント値Mに「1」を加算する。次のステッ
プS404に進んで、M回目の撮影における露出補正量
(ΔEv)M を下式により算出する。
【0027】 (ΔEv)M =−((N+1)÷2−M)×X この式のうち「N」は前記所定の撮影枚数であり、
「X」は補正ステップXの値である。ステップS405
に進んで、カウント値Mが前述の撮影枚数Nの値と等し
いか否かを検知し、そうである時は、ステップS406
に進み、またはそうでない時は、ステップS403に戻
り、等しくなるまでに、ステップS403、S404、
S405の順序を繰り返して作動する。
【0028】ステップS406では、図5中のステップ
S2に示す記憶のラチチュード情報(L(-) 、L(+)
や、前記設定のフラグS「1」や、撮影枚数Nや補正ス
テップXに応じて、図3中の各素子101〜110の点
灯を表示手段3に指令する。この指令により表示手段3
が図3のように表示を行う。ステップS407は、前記
記憶のラチチュード情報(L(-) 、L(+) )に応じて図
4中の各素子108〜110の点灯を表示手段3に指令
し、この指令により表示手段3が図4のように表示を行
う。
【0029】ステップS406またはステップS407
の後は、図5中のステップS4にリターンする。以上の
表示処理において、オートブラケティングモードが設定
された時は図3のように表示され、設定が解除されまた
は非設定の時は図4のように表示され、図3の表示によ
り、撮影者がオートブラケティング撮影の露出補正量と
フィルムのラチチュードとの関係を知ることができる。
【0030】図3の表示により、オートブラケティング
撮影における露出補正量ΔEV(106)の値が、フィ
ルムのラチチュードの範囲に含まれるために不適当であ
る時は、撮影者自身が前記レリーズ釦を押し下げないと
共に、CPU1自身が図5中のステップS4よりステッ
プS3に戻って、図6中のステップS35のようにオー
トブラケティングモードの設定解除を待機し、またはス
テップS36もしくはステップS38のように撮影枚数
Nや補正ステップXの設定変更をCPU1自身が待機
し、オートブラケティング撮影を禁止せしめるために、
設定手段2によりオートブラケティングモードの設定を
解除してステップS35のようにフラグSを「0」に設
定し、またはオートブラケティング撮影を決行するため
に、設定手段2によりステップS36もしくはステップ
S38のように撮影枚数Nや補正ステップXの値を変更
することができる。
【0031】図5のフローチャートに戻って動作を説明
する。同図中のステップS4に示す如くレリーズスイッ
チSWのオンまたはオフを検知し、レリーズ釦を押し下
げない時は、レリーズスイッチSWのオフにより、ステ
ップS3に戻り、押し下げた時は、スイッチSWのオン
によりステップS5に進んで、フラグSの値を検知す
る。
【0032】フラグSが「1」である時は、オートブラ
ケティングモードが設定されていると判断して、ステッ
プS5よりステップS12に進み、又はフラグSが
「0」の時はオートブラケティングモードが設定されて
いないと判断して、ステップS5よりステップS6に進
み、このステップS6は、不図示のフィルム感度検出手
段から検出したフィルム感度や、不図示の測光手段から
検出した測光値などの諸パラメータにより周知の露出演
算を行って露出値Evを算出する。
【0033】次のステップS7に進んで、不図示の露出
制御モード設定手段により設定された露出制御モードに
基づきシャッタ速度(Tv)や絞り値(Av)を算出
し、ステップS8に進んで、上記算出のシャッタ速度
(Tv)や絞り値(Av)に応じた露出制御を、図1中
の露出制御手段4に指令し、この指令により露出制御手
段4が同手段4に含まれるシャッタや絞り部材を駆動制
御して、撮影が行われる。尚、ステップS6からステッ
プS8までの動作は、オートブラケティングモードが設
定されず通常の撮影が行われる時の動作を示すものであ
る。
【0034】上述の撮影が終わったら、ステップS9に
進んで、フィルムを一駒分巻き上げるようにフィルム給
送手段5を駆動制御し、この制御によりフィルムの巻き
上げが行われる。その巻き上げの後は、ステップS10
に進んで、フィルムの終端検出手段6の検知により、フ
ィルムが終端に達したか否かを判定する。まだ達してい
ない時はステップS10よりステップS3に戻り、また
は終端に達した時は、ステップS11に進んでフィルム
を巻き戻すように、フィルム給送手段5を駆動制御し、
その巻戻しが終わったら、動作が完了する。
【0035】ステップS12は、オートブラケティング
モードの設定時において、カウント値nを検知し、その
値が「1」である時は、オートブラケティング撮影が開
始される前と判断してステップS13に進み、又は
「1」以外(n≧2)である時は、オートブラケティン
グ撮影の途中であると判断して、ステップS12よりス
テップS17に進む。
【0036】ステップS13は、オートブラケティング
撮影における最大の露出補正量(ΔEv)MAX の値を下
式により算出して、その値がラチチュード情報のうち露
出オーバー側の限界値L(+) 以上であるか否かを判定す
る。 (ΔEv)MAX =((N−1)×(1/2)×X) 最大の露出補正量の値が上述の限界値L(+) 以上である
時は、オートブラケティング撮影における露出補正量を
フィルムのラチチュードでカバーすることはできないと
判断して、ステップS16に進み、又は限界値L(+)
りも少ない時はステップS14に進む。
【0037】ステップS14では、オートブラケティン
グ撮影における最小の露出補正量(ΔEv)MIN の値を
下式により算出して、その値が露出アンダー側の限界値
(-) 以下であるか否かを判定する。 (ΔEv)MIN =((1−N)×(1/2)×X) 最小の露出補正量の値が上述の限界値L(-) 以下である
時は、オートブラケティング撮影における露出補正量を
フィルムのラチチュードでカバーすることはできないと
判断して、ステップS16に進み、又は限界値L(-)
りも多い時は、オートブラケティング撮影における露出
補正量をフィムルのラチチュードによりカバーできると
判断して、ステップS15に進む。
【0038】ステップS15では、フラグ∪を「1」に
セットし、ステップS16ではフラグ∪を「0」にセッ
トし、ステップS15またはS16のセットの後は、ス
テップS17に進む。ステップS17は、フラグ∪が
「0」または「1」のどちらかであるかを検知し、
「0」の時は、ステップS18に進んで、オートブラケ
ティング処理を行い、または「1」の時はステップS1
9に進んでオートシフト処理を行う。
【0039】以上のステップS13〜S17は、オート
ブラケティング撮影における露出補正量をフィルムのラ
チチュードでカバーできない時に、フラグ∪の「0」に
より、オートブラケティング撮影を行い、またはオート
ブラケティング撮影における露出補正量がフィルムのラ
チチュードの範囲内である時は、フラグ∪の「1」によ
り、オートシフト撮影を行うようにしたものである。
【0040】例えば、図2のように所定の撮影枚数Nが
「5」に、補正ステップXが「1」に設定された時、前
述の((N−1)×(1/2)×X)の式に上述の設定
値(N=5、X=1)を代入して、最大の露出補正量
(ΔEv)MAX の値が「プラス2」となり、その値は、
露出オーバー側の限界値「プラス3」(=L(+) )よりも
小さくなるが、前述の((1−N)×(1/2)×X)の
式に上述の設定値(N=5、X=1)を代入して、最小
の露出補正量(ΔEv)MIN の値が「マイナス2」とな
り、その値は露出アンダー側の限界値「マイナス1」(=
(-) ) 以下であるために、オートブラケティング撮影
における露出補正量をフィルムのラチチュードでカバー
できなくなり、この時は、オートブラケティング撮影を
実行する。
【0041】この時は、図5中のステップS13よりS
14→S16→S17→S18の順序に従って、CPU
1が作動することになる。また、図2中の撮影枚数Nが
「3」に、補正ステップXが「0.5 」に設定された時、
その設定値を上述の式に代入すると、最大の露出補正量
(ΔEv)MAX が「プラス0.5 」となるために、露出オ
ーバー側の限界値「プラス3」(=L(+) )よりも小さく
なり、さらに最小の露出補正量(ΔEv)MIN の値が上
述の式により「マイナス0.5 」となるために、露出アン
ダー側の限界値「マイナス1」(=L (-) ) 以上となり、
そのために、オートブラケティング撮影における露出補
正量をフィルムのラチチュードでカバーすることにな
り、この時は、オートシフト撮影を実行する。
【0042】この時は、図5中のステップS13よりS
14→S15→S17→S19の順序に従って、CPU
1が作動することになる。図8は、図5中のステップS
18のオートブラケティング処理を行うための順序を示
すフローチャートであり、その処理について説明する。
図8中のステップS51の如く、前述のステップS6と
同様に、不図示のフィルム感度検出手段から検出したフ
ィルム感度や、不図示の測光手段から検出した測光値な
どの諸パラメータにより周知の露出演算を行って露出値
Evを算出する。
【0043】ステップS52に進んで、オートブラケテ
ィング撮影のうち現在のn回目の撮影における露出補正
量ΔEvを式により算出する。 ΔEv={−((N+1)×(1/2) −n)}×X・・・・・・ ステップS53に進んで、ステップS51の算出による
露出値EvやステップS52の算出による露出補正量Δ
Evにより、n回目の撮影における露出値(Ev)B
式により算出する。
【0044】(Ev)B =Ev−ΔEv・・・・・・ ステップS54に進んで、露出制御モード例えば絞り優
先モードの時は不図示の絞り値検出手段により絞り値
(Av)を検出して、その絞り値と上記算出の露出値
(Ev)B とにより、シャッタ速度(Tv)を算出し、
またはシャッタ優先モードの時は、不図示のシャッタ速
度検出手段によりシャッタ速度(Tv)を検出して、そ
のシャッタ速度と、上記算出の露出値(Ev)B とによ
り、絞り値(Av)を算出する。
【0045】その後は、図5中のステップS20にリタ
ーンする。図9は、図5中のステップS19のオートシ
フト処理を行うための順序を示すフローチャートであ
り、その処理について説明する。図9中のステップS6
1の如く、前述のステップS6と同様に、不図示のフィ
ルム感度検出手段から検出したフィルム感度や、不図示
の測光手段から検出した測光値などの諸パラメータによ
り周知の露出演算を行って露出値Evを算出する。
【0046】ステップS62に進んで、図5中のステッ
プS7と同様に、不図示の露出制御モード設定手段によ
り設定された露出制御モードに基づきシャッタ速度(T
v)や絞り値(Av)を算出し、ステップS63に進ん
で、図8中のステップS52と同様に、前式により露
出補正量ΔEvを算出する。ステップS64に進んで、
ステップS62の算出によるシャッタ速度(Tv)や絞
り値(Av)と、ステップS63の算出による露出補正
量ΔEvとにより、オートシフト撮影におけるシャッタ
速度(Tv)S および絞り値(Av)S を次式、に
より算出する。
【0047】 (Tv)S =(Tv)−(ΔEv)・・・・・・ (Av)S =(Av)+(ΔEv)・・・・・・ 上述のように、露出が変わらないように、シャッタ速度
(Tv)S や絞り値(Av)S を算出した後は、図5中
のステップS20にリターンする。ステップS20で
は、前述のステップS54またはステップS64により
算出されたシャッタ速度および絞り値に応じて露出の駆
動制御を露出制御手段4に指令し、その指令により露出
制御手段4が同手段4に含まれるシャッタや絞り部材を
駆動制御して、撮影が行われる。
【0048】その撮影が終わったら、ステップS21に
進んで、ステップS9と同様に、フィルムを一駒分巻き
上げるようにフィルム給送手段5を駆動制御し、この制
御によりフィルムの巻き上げが行われる。その巻き上げ
の後は、ステップS22に進んで、ステップS10と同
様にフィルムの終端検出手段6の検知により、フィルム
が終端に達したか否かを判定する。
【0049】終端に達した時は、ステップS22よりス
テップS11に進み、または終端に達していない時は、
ステップS22よりステップS23に進み、このステッ
プSでは、カウント値nが撮影枚数Nに達したか否かを
検知する。達した時は、一連のオートブラケティング撮
影またはオートシフト撮影が終了したと判断して、ステ
ップS24に進み、カウント値nを初期値「1」にセッ
トしてステップS3に戻る。
【0050】上述のカウント値nが撮影枚数Nに達して
いない時は、一連のオートブラケティング撮影またはオ
ートシフト撮影の途中であると判断して、ステップS2
2よりステップS25に進み、カウント値nに「1」を
加算してステップS3に戻る。以上の如く、図5から図
9までのフローチャートは、オートブラケティング撮影
における露出補正量ΔEvがフィルムのラチチュードの
範囲内にある時、図5中のステップS13よりS14→
S15→S17→S19→S20の順序に従って、オー
トブラケティング撮影を禁止せしめると共に、オートシ
フト撮影を行うようにした一例である。
【0051】尚、オートブラケティング撮影またはオー
トシフト撮影が途中(n>1)である時は、ステップS
13からステップS15までのループを通過しないの
で、撮影途中で、オートブラケティング撮影やオートシ
フト撮影が変更されたり中断されたりしてしまうような
ことはない。図2中の丸数字からまでのように、所
定の撮影回数Nが5回で、補正ステップXが1Evであ
り、フィルムのラチチュード情報が(−1、+3)であ
る時、1回目の撮影(n=1)は前述したように、図5
中のステップS12→S13→S14→S16→S17
→S18→S20の順序に従ってオートブラケティング
撮影を行い、上述のステップS16によりフラグ∪が
「0」に設定されているために、2回目(n≧2)以後
もステップS12→S17→S18→S20の順序に従
ってオートブラケティング撮影を行う。
【0052】この時は、図2中の丸数字からまでの
ように、露出補正量ΔEvがフィルムのラチチュードで
カバーされている状態においてオートブラケティング撮
影を行ってしまうが、上述の1回目は、図2中の丸数字
のようにラチチュードで露出補正量ΔEvをカバーし
ていないので、輝度の差が大きい被写体や輝度の差が小
さいにもかかわらず露出を決定するのが難しい被写体に
対してオートブラケティング撮影を行えば、異なった撮
影結果を得ることができ、そのためにフィルムがムダに
なってしまうことはない。
【0053】また、図2中の丸数字’から’までの
ように所定の撮影枚数Nが3回で、補正ステップXが0.
5 であり、フィルムのラチチュード情報が(−1、+
3)である時、1回目の撮影は前述の如く図5中のステ
ップS12→S13→S14→S15→S17→S19
→S20の順序に従ってオートシフト撮影を行い、上述
のステップS15によりフラグ∪が「1」に設定されて
いるために、2回目以後もステップS12→S17→S
19→S20の順序に従ってオートシフト撮影を行う。
【0054】この時は、図2のように夫々の露出補正量
ΔEvがラチチュードでカバーされているために、オー
トブラケティング撮影を行わず、上述のオートシフト撮
影を行うので、輝度の差が小さい被写体に対してオート
シフト撮影を行えば、同一の露出でシャッタ速度や絞り
値の変更によるブレやボケの程度を変化させた、豊かな
映像表現の写真が得られることができ、そのためにフィ
ルムがムダになってしまうことはない。
【0055】さらに、別の実施例として、オートブラケ
ティング撮影における露出補正量ΔEvが前記ラチチュ
ードの範囲に含まれない時、輝度の差が大きくしかも露
出の微小な差が撮影結果に影響を与えるような被写体に
対して、高輝度部分の露出オーバーや低輝度部分の露出
アンダーを避けるべく、オートブラケティング撮影を禁
止せしめるようにするためには、図5中のステップS1
2からステップS16までの夫々の動作を、図10のフ
ローチャートと入れ換えて、前述のCPU1が作動すれ
ば良く、その作動について説明する。
【0056】図5のステップS3に示す設定・表示処理
のうち、図6中のステップS40の表示処理に基づき図
7中のステップS406に示す各素子の点灯指令によ
り、表示手段3の表示部31が図3のように表示され、
この表示のうち、撮影者自身が、オートブラケティング
撮影における露出補正量ΔEvがフィルムのラチチュー
ドの範囲に含まれないために不適当であると判断した
時、前述と同様に前記レリーズ釦を押し下げないと共
に、CPU1自身が図5中のステップS4よりステップ
S3に戻って、図6中のステップS35のようにオート
ブラケティングモードの設定解除を待機し、またはステ
ップS36もしくはステップS38のように撮影枚数N
や補正ステップXの設定変更をCPU1自身が待機し、
オートブラケティング撮影を禁止せしめるために、設定
手段2によりオートブラケティングモードの設定を解除
してステップS35のようにフラグSを「0」に設定
し、またはオートブラケティング撮影を決行するため
に、設定手段2によりステップS36もしくはステップ
S38のように撮影枚数Nや補正ステップXの値を変更
することもできる。
【0057】更に、図3の表示に関係せず、前述のレリ
ーズ釦を押し下げたら、図5中のステップS4よりステ
ップS5を経て、図10のフローチャートに基づき作動
し、オートブラケティング撮影を開始する時は、1回目
の撮影(n=1)により、図10中のステップS102
からステップS103に進んで、最大の露出補正量(Δ
Ev) MAX の値すなわち((N−1)×(1/2)×
X)の値を算出すると共に、その値がラチチュード情報
のうち露出オーバー側の限界値L(+) 以下であるか否か
を判定する。
【0058】そうでない時は、ステップS106に進
み、または限界値L(+) 以下である時は、ステップS1
04に進んで、最小の露出補正量(ΔEv)MIN の値す
なわち((1−N)×(1/2)×X)の値を算出する
と共に、その値が露出アンダー側の限界値L(-) 以上で
あるか否かを判定する。そうでない時は、ステップS1
06に進み、又は限界値L(-) 以上である時は、ステッ
プS105に進んで、フラグ∪を「0」にセットする。
【0059】ステップS106は、フラグ∪を「1」に
セットし、ステップS105またはS106のセットの
後は、図5中のステップS17に進み、フラグ∪が
「0」の時は、ステップS17よりステップS18に進
んで、図8に示すフローチャートと同様に、オートブラ
ケティングの処理を行い、またはフラグ∪が「1」の時
はステップS17よりステップS19に進んで図9のフ
ローチャートと同様に、オートシフトの処理を行い、そ
の後はステップS20に進んで、前述と同様に作動す
る。
【0060】以上より、図10のフローチャートは、オ
ートブラケティング撮影における露出補正量がフィルム
のラチチュードの範囲に含まれている時、フラグ∪の
「0」により、オートブラケティング撮影を行い、また
はフィルムのラチチュードの範囲外である時は、フラグ
∪の「1」により、オートシフト撮影を行うようにした
ものである。
【0061】例えば、フィルムのラチチュード情報が
(−1、+3)であれば、図2中の丸数字からまで
に示されるように、撮影枚数Nが「5」に、補正ステッ
プXが「1」に設定された時、最小の露出補正量(ΔE
v)MIN の値が、前述の如く「マイナス2」となるため
に、フィルムのラチチュード情報のうち露出アンダー側
の限界値「マイナス1」よりも小さくなるので、オート
ブラケティングモードを設定して撮影を開始しようとす
ると、図10中のステップS102よりステップS10
3→S104→S106の順序を経て図5中のステップ
S17→S19→S20の順序に従いオートシフト撮影
を行い、上述のステップS106によりフラグ∪が
「1」に設定されているために、2回目以後もステップ
S102→S17→S19→S20の順序に従ってオー
トシフト撮影を行う。
【0062】この時は、図2中の丸数字からまでの
ように、露出補正量ΔEvがフィルムのラチチュードの
範囲に含まれているにもかかわらず、上述の1回目は図
2中の丸数字のように露出補正量ΔEvがラチチュー
ドの範囲に含まれていないために、オートブラケティン
グ撮影を禁止せしめると共にオートシフト撮影を行うの
で、輝度の差が比較的大きくしかも露出の微小な差が撮
影結果に影響を与えるような被写体に対して、撮影を行
えば、露出変化をさせないオートシフト撮影により、高
輝度部分の露出オーバーや低輝度部分の露出アンダーを
避けることができ、そのために、フィルムがムダになっ
てしまうことはない。
【0063】また、フィルムのラチチュード情報が(−
1、+3)であり、撮影枚数Nが3回で、補正ステップ
Xが0.5 である時、1回目の撮影は、図10中のステッ
プS102→S103→S104→S105の順序を経
て図5中のステップS17→S18→S20の順序に従
いオートブラケティング撮影を行い、上述のステップS
105によりフラグ∪が「0」に設定されているため
に、2回目以後もステップS102→S17→S18→
S20の順序に従ってオートブラケティング撮影を行
う。
【0064】この時は、図2中の丸数字’から’ま
でのように夫々の露出補正量ΔEvがフィルムのラチチ
ュードの範囲に含まれているために、オートブラケティ
ング撮影を行えることができるので、輝度の差が比較的
大きくしかも露出の微小な差が撮影結果に影響を与える
ような被写体に対して、撮影を行えば、オートブラケテ
ィング撮影ではあるが、露出の変化が小さいために、高
輝度部分の露出オーバーや低輝度部分の露出アンダーを
避けることができ、そのためにフィルムがムダになって
しまうことはない。
【0065】図1中の設定手段2は、前述の如くオート
ブラケティングモードを設定するが、これに限らず、被
写体の輝度の差の大小や被写体の状態により、不図示の
モード設定用ボタンの押し下げに応じて、設定手段2が
第1または第2のオートブラケティングモードを設定す
るように構成しても良く、前述のCPU1が、第1のオ
ートブラケティングモードの設定を検知している時に、
レリーズ釦の押し下げによりCPU1が図5中のステッ
プS12以降と同様に作動し、またはCPU1が、第2
のオートブラケティングモードの設定を検知している時
に、レリーズ釦の押し下げにより、図10のフローチャ
ートに基づき作動して図5中のステップS17以降と同
様に作動しても良く、この一例でも、フィルムがムダに
なるような欠点を解消することができる。
【0066】図5のフローチャートによる本実施例や、
図5中の一部のステップを図10のフローチャートと入
れ換えた前記別の実施例や、上述の設定手段2が第1ま
たは第2のオートブラケティングモードを設定した時の
一例は、オートブラケティング撮影を禁止せしめる際、
図5中のステップS19の処理によりオートシフト撮影
を行うようにしたが、これに限らず、図11から図17
までのように夫々の一例を採用することもでき、夫々の
一例について説明する。
【0067】図11は、オートブラケティング撮影を禁
止せしめる際、通常の撮影を行うようにした一例であ
る。ステップS17において、フラグ∪が「1」である
と判定すると、ステップS6へジャンプして、そのステ
ップS6以降と同様に作動し、この時は、オートブラケ
ティング撮影の禁止と共に、通常の撮影を実行する。図
12は、オートブラケティング撮影を禁止せしめる際、
レリーズロック状態すなわちオートブラケティング撮影
や通常の撮影の両方を禁止せしめるようにした一例であ
る。
【0068】図12中のステップS17においてフラグ
∪が「1」であると判定すると、ステップS3に戻っ
て、前述と同様にオートブラケティングモードの設定を
解除するか、または所定の撮影枚数Nや補正ステップX
を変更してステップS16もしくはステップS105の
ようにフラグ∪が「0」になるまでに、ステップS3→
S4→S5→S12〜S15→S17→S3のループま
たはステップS3→S4→S5→S102→S103→
(S104)→S106→S17→S3のループとな
り、そのループの作動中に、レリーズ釦を押し下げて
も、オートブラケティング撮影や通常の撮影ができない
レリーズロック状態となる。
【0069】このループを抜け出すためには、オートブ
ラケティングモードの設定を解除する場合か、または撮
影枚数Nもしくは補正ステップXを変更して、ステップ
S16あるいはステップS105のようにフラグ∪が
「0」になる場合のいずれかである。図13は、警告を
行う場合のブロック図であり、警告手段8が付加されて
いる点が図1と異なるのみである。この警告手段8は、
CPU1の指令によりLEDやLCDなどの表示装置を
点灯もしくは点滅させることで、光による警告表示を行
い、または圧電ブザーなどの発音装置を発音させること
で音による警告を行うものなどであり、撮影者に何らか
の警告を行うための手段である。
【0070】図14は、図13中の警告手段8により警
告を行うようにした一例である。ステップS17におい
て、フラグ∪が「1」であると判定すると、ステップS
201に進んで、CPU1の指令により警告手段8が上
述の如く光または音などによる警告を行い、その後はス
テップS18に進んでオートブラケティング処理を実行
する。
【0071】図15は、オートブラケティング撮影を禁
止せめしる際、警告と共にオートシフト撮影を行うよう
にした一例である。ステップS17において、フラグ∪
が「1」であると判定すると、ステップS202に進ん
で、上述と同様にCPU1の指令により警告手段8が光
または音などによる警告を行い、次のステップS19に
進んで、前述と同様に図9のフローチャートに基づきオ
ートシフト処理を実行する。
【0072】図16は、オートブラケティング撮影を禁
止せしめる際、警告と共に通常の撮影を行うようにした
一例である。ステップS17において、フラグ∪が
「1」であると判定すると、ステップS203に進ん
で、上述と同様にCPU1の指令により警告手段8が光
または音などによる警告を行い、次いでステップS6に
進んで前述と同様に通常の撮影を実行する。
【0073】図17は、オートブラケティング撮影を禁
止せしめる際、警告と共に図12と同様のレリーズロッ
ク状態になるようにした一例である。ステップS17に
おいて、フラグ∪が「1」であると判定すると、ステッ
プS204に進んで、上述と同様にCPU1の指令によ
り警告手段8が光または音などによる警告を行い、次い
でステップS3に進んで、レリーズロック状態となる。
【0074】従って、図11から図17までの夫々の一
例のように、通常の撮影、その禁止または警告などを行
うために、撮影者自身が確認することができ、そのため
に、本発明の目的に差し支えることはない。以上の実施
例によれば、前述のオートブラケティングモードを設定
した時、補正ステップXの値はフィルムの1駒毎に一定
であったが、これに限らず、1駒毎に補正ステップの値
を変えてその値と所定の撮影枚数Nとにより、露出補正
量を算出するようにしても良い。
【0075】また、前述の露出補正量がラチチュードの
範囲に含まれるか否かの判定は、図5中のステップS1
3とステップS14のように、オートブラケティング撮
影のうち1回目の撮影の前に行われると述べたが、別の
一例として、所定の撮影枚数Nの撮影毎(フィルムの1
駒毎)に、露出補正量(ΔEv)n がラチチュードの範
囲に含まれるか否かを判定するようにしても良く、例え
ば、所定の撮影枚数N毎に、図7中のステップS404
に基づき露出補正量(ΔEv)M を算出して、前記ラチ
チュードの範囲に含まれるか否かを判定し、その判定に
より、オートブラケティング撮影を行わしめまたは禁止
せしめるようにすることもできる。
【0076】
【発明の効果】以上の本発明によれば、オートブラケテ
ィング撮影における露出補正量がフィルムのラチチュー
ドの範囲に含まる場合、オートブラケティング撮影を禁
止せしめるようにしたために、前述のように、輝度の差
が小さい被写体に対してフィルムのラチチュードでオー
トブラケティング撮影における露出補正量の変化をカバ
ーしてしまうことによりオートブラケティング撮影にお
ける撮影結果がほぼ同一になってしまうようなことは無
くなり、そのためにフィルムがムダになってしまうこと
はない。
【0077】また、オートブラケティング撮影における
露出補正量がフィルムのラチチュードの範囲に含まれな
い場合、オートブラケティング撮影を禁止せしめるよう
にしたために、輝度の差が比較的大きくしかも微小な露
出の差が撮影結果に影響を与えるような被写体に対し
て、露出の変化が大すぎて被写体の高輝度部分がオーバ
ーになりすぎて白くなったり、低輝度部分がアンダーに
なりすぎて黒くなったりするようなことは無くなり、そ
のためにフィルムがムダになってしまうことはない。
【0078】さらに、オートブラケティング撮影を禁止
せしめる際、オートシフト撮影を行うようにすれば、ボ
ケやブレの程度を変化させた映像表現をより多様化した
写真を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明に係るカメラの内部構造を示すブロ
ック図である。
【図2】は、オートブラケティング撮影における露出補
正量ΔEvとフィルムのラチチュードとの関係を示す図
である。
【図3】は、図1中の表示手段3に含まれる表示部31
の表示例であり、オートブラケティングモードが設定さ
れている時の表示例を示すものである。
【図4】は、オートブラケティングモードが設定されて
いない時の表示例を示すものである。
【図5】は、図1中のCPU1の動作順序を示すフロー
チャートである。
【図6】は、図5中のステップS3に係る設定・表示処
理の動作順序を示すフローチャートである。
【図7】は、図6中のステップS40に係る表示処理の
動作順序を示すフローチャートである。
【図8】は、図5中のステップS18に係るオートブラ
ケティング処理の動作順序を示すフローチャートであ
る。
【図9】は、図5中のステップS19に係るオートシフ
ト処理の動作順序を示すフローチャートである。
【図10】は、図5と異なる条件にて、オートブラケテ
ィング撮影を行わしめ又は禁止せしめるために、図5中
のうちステップS12からステップS16までと取り替
えて作動するようにしたフローチャートである。
【図11】は、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
る際、オートシフト撮影の代わりに、通常の撮影を行う
ようにした一例のフローチャートである。
【図12】は、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
る際、そのオートブラケティング撮影や通常の撮影の両
方を禁止せしめるようにした一例のフローチャートであ
る。
【図13】は、警告手段8を付加した時のブロック図で
ある。
【図14】は、図13の警告手段8により警告する時の
フローチャートである。
【図15】は、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
る際、警告手段8の警告と共にオートシフト処理を行う
ようにした一例のフローチャートである。
【図16】は、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
る際、警告手段8の警告と共に、通常の撮影を行うよう
にした一例のフローチャートである。
【図17】は、オートブラケティング撮影を禁止せしめ
る際、警告手段8の警告と共に、オートブラケティング
撮影や通常の撮影の両方を禁止せしめるようにした一例
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御回路(CPU)、 2 モード設定手段、 3
表示手段 4 露出制御手段、 5 フィルム給送手段、 6 フ
ィルムの終端検出手段 7 ラチチュード情報検出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートブラケティングモードを設定する
    モード設定手段と、 前記オートブラケティングモードの設定により、フィル
    ムの一駒毎に露出量を変化させつつ、所定の撮影枚数の
    撮影を行うオートブラケティング撮影手段と、 を有するカメラに於いて、 前記フィルムのラチチュードを検出するラチチュード情
    報検出手段と、 オートブラケティング撮影における露出補正量と、前記
    検出のラチチュードとを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に関する情報を表示する表示手段
    と、 を備え、 前記表示手段の表示による前記情報により、前記オート
    ブラケティング撮影手段に対してオートブラケティング
    撮影を行わしめ又は禁止せしめる如く構成したことを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 オートブラケティングモードを設定する
    モード設定手段と、 前記オートブラケティングモードの設定により、フィル
    ムの一駒毎に露出量を変化させつつ、所定の撮影枚数の
    撮影を行うオートブラケティング撮影手段と、 を有するカメラにおいて、 前記フィルムのラチチュードを検出するラチチュード情
    報検出手段と、 オートブラケティング撮影における露出補正量が、前記
    検出のラチチュードの範囲に含まれるか否かを判定する
    判定手段と、 を備え、 前記判定手段の判定により、前記オートブラケティング
    撮影手段に対してオートブラケティング撮影を行わしめ
    又は禁止せしめる如く構成したことを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段は、第1または第2
    のオートブラケティングモードを設定する如く成し、 前記第1のオートブラケティングモードの設定の時は、
    前記判定手段により、前記露出補正量が前記ラチチュー
    ドの範囲に含まれると判定した時、前記オートブラケテ
    ィング撮影手段に対してその撮影を禁止せしめ、 前記第2のオートブラケティングモードの設定の時は、
    前記判定手段により、前記露出補正量が前記ラチチュー
    ドの範囲に含まれないと判定した時、前記オートブラケ
    ティング撮影手段に対してその撮影を禁止せしめる如く
    構成したことを特徴とする請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 シャッター速度と絞り値とを前記フィル
    ムの一駒毎に変化させつつ露出を変えないように所定の
    撮影枚数の撮影を行うためのオートシフト撮影を行うオ
    ートシフト撮影手段を備え、 前記オートブラケティング撮影手段に対して前記オート
    ブラケティング撮影を禁止せしめる際、前記オートシフ
    ト撮影手段が前記オートシフト撮影を行う如く構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 撮影切換手段を備え、前記オートブラケ
    ティング撮影手段に対してオートブラケティング撮影を
    禁止せしめる際、前記撮影切換手段が通常の撮影に切り
    換えてその撮影を行う如く構成したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項3記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記オートブラケティング撮影手段に対
    してオートブラケティング撮影を禁止せしめる際、通常
    の撮影も不可能にせしめる如く構成したことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 警告手段を備え、前記オートブラケティ
    ング撮影手段に対してオートブラケティング撮影を禁止
    せしめる際、前記警告手段が警告する如く構成したこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項6記載のカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053598A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Panasonic Corp 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009053598A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Panasonic Corp 撮像装置

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