JPH08136963A - つなぎパノラマ撮影機能付カメラ - Google Patents

つなぎパノラマ撮影機能付カメラ

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Publication number
JPH08136963A
JPH08136963A JP6298050A JP29805094A JPH08136963A JP H08136963 A JPH08136963 A JP H08136963A JP 6298050 A JP6298050 A JP 6298050A JP 29805094 A JP29805094 A JP 29805094A JP H08136963 A JPH08136963 A JP H08136963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
film
camera
exposure control
shooting
Prior art date
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Pending
Application number
JP6298050A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadamasa Hiyoudou
禎正 兵藤
Ryoji Tenmyo
良治 天明
Tsutomu Aoshima
力 青島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH08136963A publication Critical patent/JPH08136963A/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚の写真をつなげてパノラマ写真を構成
した場合に、それぞれの写真が自然につながるようにす
る。 【構成】 つなぎパノラマ撮影モード時には、通常撮影
時とは異なる特定の露出制御モードによる動作を実行す
る露出制御手段10,12を設け、つなぎパノラマ撮影
モード時には、通常撮影時とは異なる特定の露出制御
(撮影毎に露出を考慮した露出制御)を実行するように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定角度カメラを振り
ながら複数枚の撮影を行い、そのプリントアウトされた
それらの写真をつなぎ合わせることにより、あたかもパ
ノラマ撮影を行ったかのような所謂つなぎパノラマ写真
撮影が可能なつなぎパノラマ撮影機能付カメラの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数枚の写真を並べてパノラマ写
真を形成して鑑賞するのに適した、所謂つなぎパノラマ
写真撮影に適したカメラは特開平3−145635号に
開示されているが、該カメラにおいては、つなぎパノラ
マ写真撮影時には同一の露出値により各駒の露出制御を
行うように記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、つなぎパノラマ撮影が終了するまで同一の露
出値を保持するため、被写界の輝度変化により、適正露
出よりオーバーか又はアンダーの写真になってしまい、
写真をつなぎ合わせで観賞するときに、つなぎ合わせが
不自然になってしまうという欠点があった。
【0004】また、プリントの段階で露出補正を行わな
いリバーサルフィルム使用時と一定の露光量で焼き付け
を行うネガフィルム使用時における露出制御の方法に関
しては何ら記述されておらず、それぞれのフィルムで適
正な露出値による撮影ができないという欠点もあった。
【0005】更に、複数枚の写真を撮影し、並べて一枚
のつなぎパノラマ写真を形成しようとするとき、それぞ
れの写真どうしの境界線近傍に比較的近距離の被写体が
位置する場合、焦点の合わないピントのボケた写真にな
ったり、背景のボケ味が変化してしまい、つなぎ合わせ
が不自然になってしまうという欠点があった。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、複
数枚の写真をつなげてパノラマ写真を構成した場合に、
それぞれの写真が自然につながるようにすることのでき
るつなぎパノラマ撮影機能付カメラを提供することであ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、複数枚の写真をつなげてパノラマ写真
を構成した場合に、n枚目とn+1枚目で時間経過によ
って被写界の輝度が変化してしまい、写真どうしのつな
ぎ合わせ部が合わなくなるといったことを防止すること
のできるつなぎパノラマ撮影機能付カメラを提供するこ
とである。
【0008】本発明の第3の目的は、複数枚の写真をつ
なげてパノラマ写真を構成した場合に、各々の合焦ポイ
ントによってピントがずれて写真どうしが合わなくなる
といったことを防止することのできるつなぎパノラマ撮
影機能付カメラを提供することである。
【0009】本発明の第4の目的は、複数枚の写真をつ
なげてパノラマ写真を構成した場合に隣どうしの色合い
が異なったものとなってしまうことになる撮影を、事前
に防止することのできるつなぎパノラマ撮影機能付カメ
ラを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜4記載の本発明は、つなぎパノラ
マ撮影モード時には、通常撮影時とは異なる特定の露出
制御モードによる動作を実行する露出制御手段を設け、
つなぎパノラマ撮影モード時には、通常撮影時とは異な
る特定の露出制御(撮影毎に露出を考慮した露出制御)
を実行するようにしている。
【0011】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2〜4記載の本発明は、つなぎパノラマ撮影モー
ド時において、フィルム判別手段によりネガフィルムで
あることが判別された場合は、特定の露出制御モード中
の第1の露出制御モードによる動作を実行し、リバーサ
ルフィルムであることが判別された場合には、特定の露
出制御モード中の第2の露出制御モードによる動作を実
行する露出制御手段を設け、つなぎパノラマ撮影モード
時に、ネガフィルムが装填されていることが検知された
場合は、n枚目の撮影時に、該n枚目の撮影範囲全体の
測光情報とn+1枚目の撮影範囲とのつなぎ合わせ部近
傍の測光情報とを測光手段よりそれぞれ得、これらの比
の値を記憶しておき、n+1枚目の撮影時に、前記記憶
した測光情報に基づいて露出値を算出し、この露出値に
基づいた露出制御を行い、リバーサルフィルムが装填さ
れていることが検知された場合は、n枚目の撮影時に、
n+1枚目の撮影範囲とのつなぎ合わせ部近傍の測光情
報を測光手段より得、これを記憶しておき、n+1枚目
の撮影時に、前記記憶した測光情報に基づいて露出値を
算出し、この露出値に基づいて露出制御を行うようにし
ている。
【0012】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、第1の露出制御モードによる
動作に際して、n枚目の測光値に対してn+1枚目の測
光値が所定の値以上小さい場合は、n+1枚目の撮影時
にストロボ装置を起動させる露出制御手段を設け、前回
の撮影時における輝度と今回の撮影に際しての輝度の差
が大きい場合には、ストロボ発光を行うわせ、その差を
少なくするようにしている。
【0013】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5及び6記載の本発明は、モード選択手段により
つなぎパノラマ撮影モードが選択されている場合には、
測距枠をファインダ内に表示する表示手段は、通常撮影
時とは異なる測距枠を配置し、測距手段は、前記測距枠
に対応した領域にて得られた測距情報を焦点調節手段へ
出力するようにしている。
【0014】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、フィルム判別手段によりリバ
ーサルフィルムと判別されている場合は、モード選択手
段によりつなぎパノラマ撮影モードが選択されていて
も、つなぎパノラマ撮影を禁止する禁止手段を設け、リ
バーサルフィルムが装填されている場合には、つなぎパ
ノラマ撮影モードは実行されないようにしている。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例に係わるつな
ぎパノラマ撮影機能付カメラを左に傾けて背面側から見
た図であり、図2はパノラマ撮影モード時におけるファ
インダ内表示を示す図である。
【0017】図1において、1はカメラ本体、2はつな
ぎパノラマ撮影モードか通常撮影モードかを選択する為
のモード選択手段である。3Aはつなぎパノラマ撮影モ
ード選択時に表示される特定の視野枠であり(図2も参
照)、3Bはつなぎパノラマ撮影モードが選択されてい
る際にその旨を示す表示部(P)であり、3Cはパノラ
マ撮影モード時における測距枠である。
【0018】図3は上記のカメラの要部構成を示すブロ
ック図である。
【0019】図3において、2は、前記図1で説明した
ように、パノラマ写真撮影と通常写真撮影とを切り換え
るためのモード選択手段である。5は被写体までの距離
を測定する測距手段であり、公知のAF技術により、被
写体までの距離を複数ポイントにて測定することができ
る。6は被写界の輝度を測定する測光手段であり、公知
のAE技術により、被写界を複数に分割してそれぞれの
範囲の輝度を測定し、必要に応じて中央部分測光や全体
平均測光を行うことができる。7はつなぎパノラマ撮影
時にはファインダ内に視野枠3A等を表示し、カメラの
姿勢がこれに一致しているかどうかを撮影者に知らせる
ための表示手段である。8は方位磁針や角速度センサ等
によってカメラの振り角、つまり姿勢を検出する姿勢検
出手段である(詳細は後述する)。
【0020】9はフィルムパトローネに設けられたDX
コード等を識別するDX切片等より成るフィルム判別手
段であり、フィルムがネガであるかリバーサルであるか
の判別を行う。10はフィルム露光量を調整する絞り等
の露出制御手段である。11は前記測距手段5により得
られた被写体までの距離情報に応じてピント調整用のレ
ンズを合焦位置まで移動し、ピント合わせを行うレンズ
駆動制御手段である。12は前記各種の手段を制御する
マイコンである。13は前記測光結果等のデータを記憶
するデータ記憶手段である。
【0021】14はLED駆動回手段、15A〜15L
は図6(a)に示す様にファインダ視野外に配置され、
つなぎマノラマ撮影モード時におけるカメラの振り角が
適正か否かの表示を行う表示部であり、後述する様に、
姿勢検出手段8からの信号に基づいてCPU12によっ
て制御される。
【0022】図4(a),(b)は、前記姿勢検出手段
8の構成の一例を示す平面図である。
【0023】図4(a)は、方位磁石16と一体に回転
する接片17を導体パターン18,19上を摺動させ、
その両端に接続した端子の電圧変化から抵抗値の変化を
読み取り、姿勢(方位)を検出するポテンショメータで
ある。この姿勢検出手段8を利用することによって、水
平方向のカメラの絶対位置を検出することができる。
【0024】同様に図4(b)も、カメラの水平方向の
絶対位置検出及び相対位置検出の両方を可能にした検出
機構である。
【0025】図4(b)の場合には、方位磁石16と一
体に回転し、かつ、この方位磁石16の中心に対し同心
円状に形成された濃度が徐々に変化する絶対位置(方
位)を検出する濃度パターン20と、絶対位置に対する
詳細な振り角を検出する為のパルスを発生するパルスパ
ターン21とによって形成されたパルス板によって構成
されている。
【0026】なお、上記の濃度パターン20は投受光部
から成る検出装置22によって一定時間の光積分値とし
てその濃度が検出され、カメラの水平方向の絶対位置検
出がなされる。
【0027】図4(b)上では、便宜上、数段階の濃度
パターンで検出する例を示したが、濃度の変化を無段階
で変化させるようなパターンを形成し、絶対位置検出を
行うようにすれば、より細かく精度の良い絶対位置検出
を行うことができる。
【0028】一方、パルスパターン21はフォトインタ
ラプタ23によって検出され、絶対位置検出後の詳細な
カメラの振り角の設定に利用される。図示の例では、パ
ターンとして単純な例を示しているが、該パターン21
を工夫することによって回転の方向性を検出することも
可能である。
【0029】また、上記図4(b)では、絶対位置検出
を濃度パターン20によって検出する例を示したが、必
ずしもこのパターンに限定されるものでなく、たとえば
同一濃度パターンでも光透過部の面積を除々に変化させ
るパターンでも同一の効果が得られる。
【0030】この方位検出に当たっては、地磁気を利用
したものであり、実際には力が強い為、図4(a)の接
触タイプを用いる場合には、別途設けた減速機構、バラ
ンサ等が必要となる。一方、非接触タイプの図4(b)
のような方式は、直接位置検出が行える為、有効であ
る。実施例では、光によって検出を行ったが、磁気セン
サ等を用いて行ってもよい。
【0031】以上は水平方向の位置検出の方法について
述べたが、カメラを上方、又は、下方に振った場合につ
いての位置検出も必要であることは言うまでもない。
【0032】本実施例では図示していないが、この上下
方向のカメラの振り角の検出は重力センサを用いて行っ
ている。すなわち、地球上の物体は引力によって地面の
方向に引かれているが、この方向を絶対位置として検知
し、現在の方向を水平方向の場合と同様に検出すること
によって、仰角の絶対位置を検出することが可能であ
る。
【0033】図5はつなぎパノラマ撮影時、つまりカメ
ラを所定角度ずつ振って3枚のつなぎパノラマ撮影を行
った際の様子を模式的に示す図であり、ファインダ内に
見える被写界を表している。
【0034】図5において、31,32は次の駒との境
界近傍を表し、パノラマ写真を形成する際のつなぎ合わ
せ部を表す。
【0035】ここで、上記図5(a)の様なつなぎパノ
ラマ撮影時における撮影方法について、図6を用いて説
明する。
【0036】なお、図6の二点鎖線は、パノラマ写真を
形成する際のつなぎ合わせ部の境界線を示し、左右の二
点鎖線内が実際に有効な画角となる。そして、表示部1
5G,15Hはこの線の延長線上に配置され、前画面と
今回の画面(図中左方向につながりを持つパノラマ撮影
を行う際)のつながりが適正になった際、つまりカメラ
が所定角度左方向に振られた際に例えば赤色で点灯し、
撮影者に撮影を促すものとして利用される。また、前記
表示部15G,15Hに対し、表示部15I,15Jは
左側に、表示部15K,15Lは右側に、それぞれ配置
され、前者は左方向へのカメラの振り角が足りない際に
例えば緑色で点灯し、後者は左方向へのカメラの振り角
が過ぎた際に点灯し、逆方向へのカメラの振りを促すも
のとして利用される。
【0037】同様に、表示部15A,15Bは右側の二
点鎖線の延長線上に配置され、前画面と今回の画面(上
記とは逆の右方向につながりを持つパノラマ撮影を行う
際)のつながりが適正になった際に赤色で点灯し、撮影
者に撮影を促すものとして利用される。そして、前記表
示部15A,15Bに対し、表示部15E,15Fは左
側に、表示部15C,15Dは右側に、それぞれ配置さ
れ、前者は右方向へのカメラの振り角が足りない際に緑
色で点灯し、後者は右方向へのカメラの振り角が過ぎた
際に点灯し、逆方向へのカメラの振りを促すものとして
利用される。
【0038】撮影者はまず意図する構図を決め、1枚目
の撮影を行う。この状態を示したのが図6(a)であ
り、この場合は前画面が存在しないので、表示部15A
〜15Lのいずれもが非点灯となっている。
【0039】次に、撮影者は2枚目の撮影を行う為にカ
メラを右方向に振るが、この際姿勢検出手段8によって
刻々と変化する姿勢情報が検出されており、この情報に
基づいて所定角度カメラが振られたか否かがCPU12
によって判断され、カメラの振り角が適正になると、図
6(b)に示す様に表示部15A,15Bが点灯され
る。よって、撮影者はこのことを知ることができ、2枚
目の撮影を行うことになる。
【0040】3枚目の撮影も同様に、撮影者はカメラを
右方向に振るが、この際も姿勢検出手段8によって刻々
と変化する姿勢情報が検出されており、この情報に基づ
いて所定角度カメラが振られたか否かがCPU12によ
って判断される。図6(c)の状態はカメラの振り角が
足りない状態を示しており、したがって表示部15E,
15Jが点灯している。撮影者はこの表示を見て更にカ
メラを右方向に振り、その後カメラの振り角が適正にな
って図6(b)の様に表示部15A,15Bが点灯され
ると、3枚目の撮影を行うことになる。
【0041】以上の操作を行うことにより、図5(a)
の様なつなぎパノラマ撮影が完了する。
【0042】尚、ここでは水平方向のみについて示して
いるが、上述した様にカメラを上下方に振った際の情報
に基づいた指標表示を行うことにより、適正なつなぎパ
ノラマ撮影が実現される事は言うまでもないであろう。
【0043】また、つなぎパノラマ撮影時における、姿
勢検出手段よりの信号に基づく指標表示は、上記の方法
に限定されるものではない。例えば1枚目の撮影時に2
枚目の撮影範囲の中心部を演算してその位置をメモリし
ておき、2枚目撮影時には前回の撮影時に記憶した位置
が画面中心になる様に合わせて撮影を行う等、種々の方
法が本願出願人より既に先願(特願平6−96743
号)されているので、これ以上は言及しない。
【0044】図7は本発明の第1の実施例におけるカメ
ラの一連の動作を示すフローチャートであり、不図示の
電源スイッチがONされることにより、上記CPU12
はステップ#101より動作を開始する。 [ステップ#101] モード選択手段2によりつなぎ
パノラマ撮影モードが選択されているか否かを判別し、
つなぎパノラマ撮影モードが選択されていればステップ
#102へ進み、そうでなければステップ#133へ進
む。 [ステップ#102] つなぎパノラマ撮影モード時で
あるので、ファイル判別手段9により、装填されたフィ
ルムの種類を判別する。この結果、フィルムがネガフィ
ルムならばステップ#103へ進み、リバーサルフィル
ムならばステップ#121へ進む。
【0045】ここでは、ネガフィルムであることが判別
されたものとして、ステップ#103以降の動作説明を
先に行う。 [ステップ#103] 撮影者が撮影したい画角及び構
図を決め、不図示の2段スイッチとなっているレリーズ
ボタンの初段スイッチ(以下、sw−1と記す)をON
にしたかどうか判別し、ONにしていればステップ#1
04へ進む。 [ステップ#104] 通常撮影時と同様に被写界全体
の測光を行う。つまり、図7(a)の1枚目の破線で囲
まれた部分全体の測光を、例えば公知の中央重点測光や
平均測光等で行う。 [ステップ#105] 上記ステップ#104の測光と
同時に、2枚目とのつなぎ合わせ部近傍〔図7(a)の
31の部分〕を部分測光する。
【0046】なお、図7では1枚目と2枚目が重なり合
うようになっているが、必ずしも必要ではない。 [ステップ#106] 上記ステップ#104で測定し
た被写界全体の測光値に対する上記ステップ#105で
測定した2枚目との近傍の測光値の割合を演算する。 [ステップ#107] ここで撮影者が不図示のレリー
ズボタンの2段目のスイッチ(以下、sw−2と記す)
をONにしたかどうかを判別し、ONにしていればステ
ップ#108へ進む。 [ステップ#108] 上記ステップ#104の測光結
果に従い、露出制御手段10により、所定の絞り値及び
シャッタスピードを演算し、レンズ駆動制御手段11に
よりピント調整用のレンズを移動し、ピントを合わせて
フィルムを露光する。 [ステップ#109] 上記ステップ#104,#10
5,#106の測定結果及び演算結果をデータ記憶手段
13に記憶する。
【0047】次に、2枚目の撮影に入る。 [ステップ#110] 撮影者が1枚目に対し、所定角
度カメラを振り、2枚目の被写界に合わせてレリーズボ
タンのsw−1がONしたかどうかを判別し、ONなら
ステップ#111へ進む。 [ステップ#111] 上記ステップ#104と同様
に、今度は2枚目の被写界全体に測光する。つまり、図
5(a)の2枚目の実線で囲まれた部分を測光する。 [ステップ#112] 上記ステップ#111の測光と
同時に、上記ステップ#105と同様に3枚目とのつな
ぎ合わせ部近傍〔図5(a)の32の部分〕を部分測光
する。 [ステップ#113] 上記ステップ#106と同様
に、前記ステップ#111で測定した被写界全体の測光
値に対する上記ステップ#112で測定した3枚目との
近傍の測光値の割合を演算する。 [ステップ#114] 上記ステップ#107と同様
に、不図示のレリーズボタンsw−2をONしたかどう
かを判別し、ONしていればステップ#115へ進む。
【0048】ここで、図5(b)の33は太陽光等の強
い光源を表す。すなわち、上記ステップ#104で測光
した1枚目の被写界輝度に比べ、ステップ#111で測
光した2枚目の被写界輝度が一定レベル以上低い場合
(時間経過等により)、被写体34にストロボ光等を照
射することにより、主被写体が明るくなり、1枚目の太
陽光と相殺することになる。そこで、次のステップ#1
15では以下の判別を行う。 [ステップ#115] 1枚目の被写界輝度と2枚目の
被写界輝度の差が一定レベル以上の輝度差があるかどう
かを判別する。差が小さくストロボ照射の必要のない場
合はステップ#117へ進むが、差が一定レベル以上で
あればステップ#116へ進む。 [ステップ#116] 上記ステップ#115の判別に
よりストロボ光を調整し、発光する。 [ステップ#117] 上記ステップ#113の演算結
果と上記ステップ#106の演算結果を比較し、図2の
露出制御手段10より露出制御を行い、フィルムを露光
する。 [ステップ#118] 上記ステップ#111,#11
2,#113の測光及び演算結果を上記ステップ#10
9と同様に、図2のデータ記憶手段13に記憶する。 [ステップ#119] ここで撮影者が前記モード選択
手段2によりつなぎパノラマ撮影モードを解除したかど
うかを判別し、解除していなければパノラマ撮影を継続
するためにステップ#110へ戻る。つなぎパノラマ撮
影モードを解除していれば、撮影を終了と判別して撮影
状態を離脱し、機能を停止する。
【0049】上記ステップ#102で装填されたフィル
ムがリバーサルフィルムであったときは、前述した様に
ステップ121へ進む。 [ステップ#121] 上記ステップ#103と同様
に、撮影者が撮影したい画角及び構図を決め、不図示の
レリーズボタンのsw−1をONしたかどうかを判別
し、ONならステップ#122へ進む。 [ステップ#122] 上記ステップ#104と同様
に、被写界全体の測光を平均測光等の通常測光と同様に
行う。 [ステップ#123] 上記ステップ#122の測光と
同時に、2枚目とのつなぎ合わせ部近傍を部分測光す
る。 [ステップ#124] 上記ステップ#107と同様
に、撮影者が不図示のレリーズボタンのsw−2をON
したかどうかを判別し、ONしていればステップ#12
5へ進む。 [ステップ#125] 上記ステップ#121の結果に
従い、前記図2の露出制御手段10により、所定の絞り
値及びシャッタスピードを演算し、レンズ駆動制御手段
11によりピント調整用のレンズを移動し、ピントを合
わせてフィルムを露光する。 [ステップ#126] 上記ステップ#122,#12
3の測光結果及び演算結果を図2のデータ記憶手段12
に記憶する。
【0050】次に、2枚目の撮影に入る。 [ステップ#127] 撮影者が1枚目の撮影範囲に対
し、所定角度カメラを振り、2枚目の被写界に合わせレ
リーズボタンのsw−1をONしたかどうかを判別し、
ONならステップ#128へ進む。 [ステップ#128] 上記ステップ#123と同様
に、今度は3枚目とのつなぎ合わせ部近傍を部分測光す
る。 [ステップ#129] 上記ステップ#123と同様
に、不図示のレリーズボタンのsw−2をONしたかど
うかを判別し、OFFであればステップ128へ戻り、
ONしていればステップ#130へ進む。 [ステップ#130] 上記ステップ#123の測光結
果に従い、2枚目の露出値を決定し、図2の露出制御手
段10により露出制御を行い、フィルムを露光する。 [ステップ#131] 上記ステップ#128の測光デ
ータを記憶し、次の3枚目の撮影するときの露出制御の
基にする。 [ステップ#132] ここで撮影者が前記モード選択
手段2によりつなぎパノラマ撮影モードを解除したかど
うかを判別し、解除していなければパノラマ撮影を継続
するためにステップ#127へ戻る。つなぎパノラマ撮
影モードを解除していれば、撮影を終了と判別して撮影
状態を離脱し、機能を停止する。
【0051】上記ステップ#101の判別により、つな
ぎパノラマ撮影モードでない場合は、ステップ#133
へ進む。 [ステップ#133] ここでは通常撮影用のシーケン
スを進める。
【0052】なお、通常撮影時のシーケンスについて
は、本発明とは直接関係ないので省略する。
【0053】上記の第1の実施例によれば、撮影者がモ
ード選択手段2によりつなぎパノラマ撮影モードを選択
し、かつ、フィルム判別手段9によって装填されている
フィルムがリバーサルフィルムであることが判別されて
いる場合には、1枚目の撮影時は通常撮影時と同じ測距
モード、例えば中央重点測光や平均測光等で被写界全体
の測光を行い、かつ、2枚目とのつなぎ合わせ部近傍を
部分測光し、この測光データを記憶しておく。
【0054】次に、2枚目の撮影時には、前記1枚目の
撮影時に記憶した2枚目とのつなぎ合わせ部近傍の測光
値と一致するように、前記露出制御手段10によりフィ
ルムを露光する。この時、3枚目の写真撮影の露光基準
となる該3枚目とのつなぎ合わせ部近傍を露光し、その
値を記憶する。同様に3枚目以後の露出を決定し、パノ
ラマ写真撮影モードが解除されるまで行う。
【0055】一方、撮影者がモード選択手段2によりつ
なぎパノラマ撮影モードを選択し、かつ、フィルム判別
手段9によって装填されたフィルムがネガフィルムと判
別されている場合には、1枚目の撮影時、前記リバーサ
ルフィルム使用時と同様に、通常撮影時と同じ測光モー
ド、例えば中央重点測光や平均測光等で被写界全体の測
光を行い、その測光データを記憶すると共に、2枚目と
のつなぎ合わせ部近傍を部分測光し、その測光データを
記憶する。そして、前記被写界全体を測光したデータに
対する前記の2枚目とのつなぎ合わせ部近傍を測光した
データの割り合いを演算し、記憶する。
【0056】2枚目以後は、1枚目の測光値の割り合い
と一致するように2枚目の被写界全体の平均測光又は中
央部重点測光と3枚目とのつなぎ合わせ部を調整し、露
光する。以後同様に、露出値を決定し、パノラマ写真撮
影モードが解除されるまで行う。
【0057】ここで、例えば時間経過等により2枚目の
被写界輝度が1枚目に比べ低い場合、被写体にストロボ
光等を照射して、1枚目との輝度値の差を補正するよう
にしている。
【0058】上記の様に、プリントの段階で一定露光量
で焼き付けを行うネガフィルムに比べ、プリントの段階
で補正を行わないリバーサルフィルムを使用してダイレ
クトプリント等を行う際により正確な露出制御を行わな
ければならない為、リバーサルフィルム使用時には、つ
なぎ合わせ部近傍を部分測光し、これに基づいて次の駒
の露出制御を行うようにしている。従って、ネガフィル
ムに比べより正確で、各々の写真のつなぎ合わせ部の露
出の相違を簡易に少なく抑えることが可能となる。
【0059】また、ネガフィルムの場合は、被写界全体
の測光値と次駒近傍の測光値の割合を演算し、これに基
づいて次の駒の露出制御を行うようにしている為、各々
の写真を自然につなげることができる。
【0060】つまり、上記のような露出制御を行うこと
により、フィルムの種類に関係なく、つなぎ合わせパノ
ラマ写真を構成しようとするときに、隣り合う写真どう
しの露出を簡易な方法で確実に合わせることができる。
【0061】(第2の実施例)図8は本発明の第2の実
施例におけるパノラマ撮影機能付カメラの一連の動作を
示すフローチャートである。なお、該カメラの回路構成
は図2と同様である為、ここでは省略する。
【0062】図8において、ステップ#201〜#22
0は、第1の実施例における図5のステップ#101〜
#119及びステップ133と同じ内容を表している。
【0063】ステップ#202で、前記フィルム判別手
段9により装填されているフィルムがネガフィルムと判
別されたときには、前記第1の実施例で述べたようにし
てパノラマ撮影を行う。
【0064】一方、装填されているフィルムがリバーサ
ルフィルムと判別されたときも同様に、撮影者が前記モ
ード選択手段2によりつなぎパノラマ撮影モードを選択
していたとしても、必ず通常撮影モードになるようにし
ている。
【0065】図8では表していないが、この際、つまり
リバーサルフィルムが装填され、かつ、モード選択手段
2によりつなぎパノラマ撮影モードが選択された場合
に、発光LEDの点灯,点滅や液晶等の表示等により、
パノラマ撮影を禁止する旨を表示するようにしている。
また、このときレリーズスイッチを操作不能とするよう
にしても良い。
【0066】この第2の実施例では、露出の制御の困難
なリバーサルフィルムが装填された場合には、つなぎパ
ノラマ撮影を禁止して、隣り合う写真どうしの色合いが
異なるといったことを事前に防止することができる。 (第3の実施例)図9(a)〜(c)は本発明の第3の
実施例のパノラマ撮影機能付カメラのファインダ内表示
を示す図である。
【0067】図9(a)は通常撮影時におけるファイン
ダ内表示を示すもので、41aは撮影範囲を示す視野
枠、42はAFの測距枠である。図9(b)はつなぎパ
ノラマ撮影時におけるファインダ内表示を示すもので、
41bは前記と同様の撮影範囲を示す視野枠(図2の3
Aに相当する)であり、43,44は前記同様の測距枠
(図2の3Cに相当する)であり、これらは通常撮影時
とは異なる色にて表示され、撮影モードの区別がより明
確になる様になっている。図では、隣り合う駒との近傍
を測距する測距枠43,44を示してある。46はパノ
ラマ写真撮影中であることを撮影者に知らせる表示部
(図2の3Bに相当する)であり、同図では文字により
表記されているが、ファインダ内またはそれ以外の場所
でLEDの発光または、液晶の表示等で撮影者に知らせ
てもよい。
【0068】図10は本発明の第3の実施例のパノラマ
撮影機能付カメラの一連の動作を示すフローチャートで
あり、以下これにしたがって説明する。なお、該カメラ
の回路構成は図2と同様である為、ここでは省略する。 [ステップ#301] 前記モード選択手段2により、
撮影者によってつなぎパノラマ撮影モードが選択された
か否かを判別し、つなぎパノラマ撮影モードならステッ
プ#302へ、通常撮影モードのままならステップ#3
03へ進む。 [ステップ#302] つなぎパノラマ撮影モード時で
あるので、図9の(b)のような、通常撮影用視野枠4
1aとは異なるパノラマ撮影用視野枠41bをファイン
ダ内に表示する。 [ステップ#303] ここでは通常撮影時であるの
で、図9の(a)のような通常撮影用視野枠41aをフ
ァインダ内に表示する。
【0069】なお、通常撮影時のその後の撮影動作につ
いては、本発明とは直接関係ないので省略する。 [ステップ#304] 撮影者がパノラマ写真の基準と
なる1枚目の撮影を行うために構図を決め、不図示のレ
リーズボタンのsw−1をONしたかどうかを判別す
る。ONならステップ#305へ進む。 [ステップ#305] 通常撮影時と同様に、被写体ま
での距離を測定する。
【0070】このとき、2枚目の撮影範囲近傍の測距枠
〔図9(b)の43又は44〕を使用し、被写体までの
距離を測定する。又この際、被写界の輝度を測定する測
光点を、前記測距点43又は44と略一致させておく。 [ステップ#306] 不図示のレリーズボタンのsw
−2がONしたかどうかを判定し、ONならステップ#
307へ進む。 [ステップ#307] 上記ステップ#306の測距デ
ータ(AF1とする)を前記データ記憶手段13に記憶
する。 [ステップ#308] 上記ステップ#305の測距結
果に従って、ピント調節用レンズを移動させ、合焦させ
る。 [ステップ#309] 前記露出制御手段10により露
出を制御し、フィルムを露光する。
【0071】次に、2枚目の撮影に入る。 [ステップ#310] 前記カメラの姿勢検出手段8に
よりカメラの姿勢を検出し、撮影者がカメラを所定角度
カメラを振り、1枚目撮影範囲と所定量重なり合うよう
な2枚目撮影範囲となったか否かを判別し、撮影者に知
らせる。OKならステップ#311へ進む。 [ステップ#311] 撮影者が不図示のレリーズボタ
ンのsw−1がONしたかどうかを判定し、ONならス
テップ#312へ進む。 [ステップ#312] 前駒(1枚目)と次駒(3枚
目)の撮影範囲との近傍の測距枠、つまり図9(b)の
43及び44を用いてそれぞれ測距を行う。 [ステップ#313] 上記のステップ#306と同じ
く、不図示のレリーズボタンのsw−2がONしたかど
うかを判定し、ONならステップ#314へ進む。 [ステップ#314] 上記ステップ#312の測距枠
43の位置で得られた測距データ(AF2とする)と測
距枠44の位置で得られた測距データ(AF3とする)
を記憶する。 [ステップ#315] 上記ステップ#307と#31
4で記憶した測距データAF1とAF2の差が所定の値
αより大きいか否かを判別し、所定の値α以下であれば
ステップ316へ進み、所定の値αを越えればステップ
317へ進む。 [ステップ#316] ここでは前回と今回との撮影時
における被写体距離はほぼ同一であるので、最新の測距
データAF2に基づき、ピント調節用レンズを移動さ
せ、合焦させる。 [ステップ#317] ここでは前回と今回との撮影時
における被写体距離は大きく異なるので、前回の撮影時
に用いた測距データAF1に基づき、ピント調節用レン
ズを移動させ、合焦させる。 [ステップ#318] ステップ#309と同じく、前
記露出制御手段10により露出を制御し、フィルムを露
光する。 [ステップ#319] 上記測距データAF2をAF1
として、又測距データAF3をAF2として、それぞれ
記憶し直す。
【0072】これは、3枚目以降のつなぎパノラマ撮影
に際しての、上記ステップ#315〜#319での処理
が適正に行われる様にする為である。 [ステップ#320] 撮影者がパノラマ写真撮影を続
ける意志があるかどうかを、前記モード選択手段2の状
態より判別する。この結果、つなぎパノラマ撮影モード
であればその意志があるとして、つなぎパノラマ撮影を
継続するく、ステップ#310へ戻り、同様の動作を繰
り返す。一方、その意志がなければプログラムを終了す
る。
【0073】上記の第3の実施例によれば、撮影者がモ
ード選択手段2によりつなぎパノラマ撮影モードを選択
した際には、1枚目の撮影時に2枚目とのつなぎ合わせ
部近傍に位置する、被写体までの距離を測定する、複数
ある測距点のうちの少なくとも1つを用い、かつ、ファ
インダ内のその測距点に対応した位置に指標となるAF
フレームを表示し〔図9(b)参照〕、撮影時のその測
距点のデータによりレンズを繰り出し、露光を行うと同
時にデータを記憶する。
【0074】2枚目の撮影時には、前記1枚目の撮影範
囲と重なる位置か又はその近傍の位置する、複数ある測
距点のうちの少なくとも1点を用い、かつ、ファインダ
内のその測距点に対応した位置に指標となるAFフレー
ムを表示し、被写体までの距離を測定する。
【0075】この時、前記1枚目の測距データと著しく
異なる測距データが得られた場合にのみ、前記1枚目の
測距データを元にピント調整用のレンズを合焦位置まで
繰り出し、フィルム露光を行う。また、前記1枚目の測
距データとの差が所定の値以下の場合には、2枚目の撮
影データを優先して撮影を行う。
【0076】また、2枚目撮影時に、3枚目の写真撮影
の焦点距離撮影の基準となる3枚目との重ね合わせ部、
又はその近傍を測距し、その測距データを記憶する。同
様に3枚目以後の焦点距離を決定し、パノラマ写真撮影
モードが解除されるまで行う。
【0077】上記のような焦点距離制御を行うことによ
り、つなぎ合わせパノラマ写真を構成しようとするとき
に、隣り合う写真どうしの合焦位置の違いにより、被写
体のボケ味が変化してしまうのを防止することができ
る。
【0078】また、前記つなぎ合わせ部の部分測光点
と、前記測距点と略一致させることにより、さらに自然
なつながり感のあるパノラマ写真を構成することができ
る。
【0079】ここで、上記の各実施例によれば、以下の
ような効果を有している。
【0080】1)フィルムの種類に応じて適切な露出制
御を行うことができ、パノラマ写真が自然につながるよ
うにすることができる。
【0081】2)露出制御が比較的難しく、プリントの
段階で補正のできないリバーサルフィルムをパノラマ写
真撮影時に使用不可とすることで、隣り合う写真の色合
いが異なってしまい、パノラマ写真として観賞に耐えな
い写真を撮影しないで済み、経済的である。
【0082】3)通常撮影と異なる視野枠をパノラマ撮
影時にファインダ内に表示する為、撮影者がファインダ
から目を離さずに、使用中のモードを知ることができ
る。また、パノラマ視野枠を隣りどうしに重なり合うよ
うに表示し、そこに測距位置及び露出を合わせるので、
パノラマ写真を構成したときに、その境界付近の被写体
が2枚でずれなくて済む。
【0083】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、露出制御手段10及びCPU12が本発明の露出制
御手段に相当し、レンズ駆動制御手段11が本発明の焦
点調節手段に相当する。
【0084】その他は、実施例と発明の各手段は一致し
ている為、省略する。
【0085】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0086】(変形例)上記の実施例において、銀塩フ
ィルムを前提にして説明したが、該フィルムが撮像素子
であっても本発明は有効である。
【0087】また、第3の実施例では、通常撮影時とつ
なぎパノラマ撮影時とで測距枠の位置を変え、その位置
での測距を行う様にしているが、例えば中央と左右の計
3つの測距枠(測距点)を備え、それぞれのモードに応
じて、用いるべき測距枠のみを点灯させてもよい。
【0088】また、各モードにおいて、測距点をそれぞ
れ多くし、得られる各測距データを所定のアルゴリズム
によって評価して、焦点調節を行う様にしてもよい。更
に、複数の測距点を持つものにおいては、任意に撮影者
が手動操作により、あるいは、視線入力により選択可能
な構成にする事も可能である(この際、つなぎパノラマ
撮影に際しては、隣り合う駒と重なり合う部分の領域の
測距点が少なくとも1個は選択されなければ警告等を行
ってその旨を知らせる必要がある事は言うまでもな
い)。
【0089】また、本発明は、一眼レフカメラやレンズ
シャッタカメラを例にしているが、ビデオカメラやスチ
ルカメラ等のカメラにも適用可能である。
【0090】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
つなぎパノラマ撮影モード時には、通常撮影時とは異な
る特定の露出制御モードによる動作を実行する露出制御
手段を設け、つなぎパノラマ撮影モード時には、通常撮
影時とは異なる特定の露出制御(撮影毎に露出を考慮し
た露出制御)を実行するようにしている。
【0092】よって、複数枚の写真をつなげてパノラマ
写真を構成した場合に、それぞれの写真が自然につなが
るようにすることができる。
【0093】また、本発明によれば、つなぎパノラマ撮
影モード時において、フィルム判別手段によりネガフィ
ルムであることが判別された場合は、特定の露出制御モ
ード中の第1の露出制御モードによる動作を実行し、リ
バーサルフィルムであることが判別された場合には、前
記特定の露出制御モード中の第2の露出制御モードによ
る動作を実行する露出制御手段を設け、つなぎパノラマ
撮影モード時に、ネガフィルムが装填されていることが
検知された場合は、n枚目の撮影時に、該n枚目の撮影
範囲全体の測光情報とn+1枚目の撮影範囲とのつなぎ
合わせ部近傍の測光情報とを測光手段よりそれぞれ得、
これらの比の値を記憶しておき、n+1枚目の撮影時
に、前記記憶した測光情報に基づいて露出値を算出し、
この露出値に基づいた露出制御を行い、リバーサルフィ
ルムが装填されていることが検知された場合は、n枚目
の撮影時に、n+1枚目の撮影範囲とのつなぎ合わせ部
近傍の測光情報を測光手段より得、これを記憶してお
き、n+1枚目の撮影時に、前記記憶した測光情報に基
づいて露出値を算出し、この露出値に基づいて露出制御
を行うようにしている。
【0094】よって、同じく複数枚の写真をつなげてパ
ノラマ写真を構成した場合に、それぞれの写真が自然に
つながるようにすることができる。
【0095】また、本発明によれば、第1の露出制御モ
ードによる動作に際して、n枚目の測光値に対してn+
1枚目の測光値が所定の値以上小さい場合は、n+1枚
目の撮影時にストロボ装置を起動させる露出制御手段を
設け、前回の撮影時における輝度と今回の撮影に際して
の輝度の差が大きい場合には、ストロボ発光を行うわ
せ、その差を少なくするようにしている。
【0096】よって、複数枚の写真をつなげてパノラマ
写真を構成した場合に、n枚目とn+1枚目で時間経過
によって被写界の輝度が変化してしまい、写真どうしの
つなぎ合わせ部が合わなくなるといったことを防止する
ことができる。
【0097】また、本発明によれば、モード選択手段に
よりつなぎパノラマ撮影モードが選択されている場合に
は、測距枠をファインダ内に表示する表示手段は、通常
撮影時とは異なる位置に測距枠を配置し、撮影画面内を
複数の領域に分割して測距する測距手段は、前記測距枠
に対応した領域にて得られた測距情報を前記焦点調節手
段へ出力するようにしている。
【0098】よって、複数枚の写真をつなげてパノラマ
写真を構成した場合に、各々の合焦ポイントによってピ
ントがずれて写真どうしが合わなくなるといったことを
防止することができる。
【0099】また、本発明によれば、フィルム判別手段
によりリバーサルフィルムと判別されている場合は、モ
ード選択手段によりつなぎパノラマ撮影モードが選択さ
れていても、つなぎパノラマ撮影を禁止する禁止手段を
設け、リバーサルフィルムが装填されている場合には、
つなぎパノラマ撮影モードは実行されないようにしてい
る。
【0100】よって、複数枚の写真をつなげてパノラマ
写真を構成した場合に、各々の合焦ポイントによってピ
ントがずれて写真どうしが合わなくなるといったことを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるつなぎパノラマ
撮影機能付カメラを左に傾けて背面側から見た図であ
る。
【図2】図1のファインダ内表示を拡大して示す図であ
る。
【図3】図1のカメラの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図2の姿勢検出手段の構成の一例を示す平面図
である。
【図5】本発明の第1の実施例においてつなぎパノラマ
撮影時の様子を模式的に示す図である。
【図6】図5の様なつなぎパノラマ撮影時におけるカメ
ラの振り角について説明する為の図である。
【図7】図1のつなぎパノラマ撮影機能付カメラの一連
の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例におけるつなぎパノラマ
撮影機能付カメラの一連の動作を示すフローチャートで
ある。
【図9】本発明の第3の実施例におけるつなぎパノラマ
撮影機能付カメラのファインダ内表示を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例におけるつなぎパノラ
マ撮影機能付カメラの一連の動作を示す図である。
【符号の説明】
2 モード選択手段 7 表示手段 8 姿勢検出手段 9 フィルム判別手段 10 露出制御手段 11 レンズ駆動制御手段 12 CPU 13 データ記憶手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内を複数の領域に分割して測光
    する測光手段と、該測光手段の出力に基づいて露出値を
    算出し、露出制御を行う露出制御手段と、つなぎパノラ
    マ撮影モードを選択するモード選択手段とを備えたつな
    ぎパノラマ撮影機能付カメラにおいて、前記モード選択
    手段によりつなぎパノラマ撮影モードが選択されている
    場合には、前記露出制御手段は、通常撮影時とは異なる
    特定の露出制御モードにより撮像手段に対して露出制御
    を実行することを特徴とするつなぎパノラマ撮影機能付
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段はフィルムであり、装填さ
    れるフィルムがネガフィルムかリバーサルフィルムかの
    種類を判別するフィルム判別手段を設け、前記露出制御
    手段は、つなぎパノラマ撮影モード時において、前記フ
    ィルム判別手段によりネガフィルムであることが判別さ
    れた場合は、前記特定の露出制御モード中の第1の露出
    制御モードによる動作を実行し、リバーサルフィルムで
    あることが判別された場合には、前記特定の露出制御モ
    ード中の第2の露出制御モードによる動作を実行する手
    段であることを特徴とする請求項1記載のつなぎパノラ
    マ撮影機能付カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の露出制御モードとは、n枚目
    の撮影時に、該n枚目の撮影範囲全体の測光情報とn+
    1枚目の撮影範囲とのつなぎ合わせ部近傍の測光情報と
    を前記測光手段よりそれぞれ得、これらの比の値を記憶
    しておき、n+1枚目の撮影時には、前記記憶した測光
    情報に基づいて露出値を算出し、この露出値に基づいて
    露出制御を行うモードであり、 前記第2の露出制御モードとは、n枚目の撮影時に、n
    +1枚目の撮影範囲とのつなぎ合わせ部近傍の測光情報
    を前記測光手段より得、これを記憶しておき、n+1枚
    目の撮影時には、前記記憶した測光情報に基づいて露出
    値を算出し、この露出値に基づいて露出制御を行うモー
    ドであることを特徴とする請求項2記載のつなぎパノラ
    マ撮影機能付カメラ。
  4. 【請求項4】 前記露出制御手段は、前記第1の露出制
    御モードによる動作に際して、n枚目の測光値に対して
    n+1枚目の測光値が所定の値以上小さい場合は、n+
    1枚目の撮影時にストロボ装置を起動させる手段である
    ことを特徴とする請求項3記載のつなぎパノラマ撮影機
    能付カメラ。
  5. 【請求項5】 測距枠をファインダ内に表示する表示手
    段と、撮影画面内を複数の領域に分割して測距する測距
    手段と、該測距手段の出力に基づいて焦点調節用レンズ
    の位置を制御する焦点調節手段と、つなぎパノラマ撮影
    モードを選択するモード選択手段とを備えたつなぎパノ
    ラマ撮影機能付カメラにおいて、前記モード選択手段に
    よりつなぎパノラマ撮影モードが選択されている場合に
    は、前記表示手段は、通常撮影時とは異なる測距枠を配
    置し、前記測距手段は、前記測距枠に対応した領域にて
    得られた測距情報を前記焦点調節手段へ出力することを
    特徴とするつなぎパノラマ撮影機能付カメラ。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、つなぎパノラマ撮影モ
    ード時には、n+1枚目の撮影時に、n枚目とn+2枚
    目の撮影範囲と重なり合うことになる領域部分に測距枠
    を配置する手段であることを特徴とする請求項5記載の
    つなぎパノラマ撮影機能付カメラ。
  7. 【請求項7】 装填されるフィルムがネガフィルムかリ
    バーサルフィルムかの種類を判別するフィルム判別手段
    と、つなぎパノラマ撮影モードを選択するモード選択手
    段とを備えたつなぎパノラマ撮影機能付カメラにおい
    て、前記フィルム判別手段によりリバーサルフィルムと
    判別されている場合は、前記モード選択手段によりつな
    ぎパノラマ撮影モードが選択されていても、つなぎパノ
    ラマ撮影を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とする
    つなぎパノラマ撮影機能付カメラ。
  8. 【請求項8】 前記撮像手段は、撮像素子であることを
    特徴とする請求項1記載のつなぎパノラマ撮影機能付カ
    メラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104853097A (zh) * 2015-04-30 2015-08-19 广东欧珀移动通信有限公司 一种全景模式拍摄方法和装置

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CN104853097A (zh) * 2015-04-30 2015-08-19 广东欧珀移动通信有限公司 一种全景模式拍摄方法和装置

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