JPH07159842A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH07159842A
JPH07159842A JP5341584A JP34158493A JPH07159842A JP H07159842 A JPH07159842 A JP H07159842A JP 5341584 A JP5341584 A JP 5341584A JP 34158493 A JP34158493 A JP 34158493A JP H07159842 A JPH07159842 A JP H07159842A
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JP
Japan
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auto
value
bracketing
shooting
mode
Prior art date
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Pending
Application number
JP5341584A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートブラケティング撮影を行うことが可能
なカメラにおいて、フィルムを無駄に使用してしまうこ
とを抑制する。 【構成】 被写界領域を複数の領域に分割し、前記複数
の領域ごとの明るさを測光してその輝度値を出力する分
割測光手段21〜25と、露出量を段階的に変化させて
連続撮影するオートブラケティング撮影を行うモードに
設定するモード設定手段12と、モード設定手段12が
前記オートブラケティング撮影のモードに設定されてい
る場合に、前記複数の領域の輝度値の最大値と最小値と
の差が所定値以下であるときには、前記オートブラケテ
ィング撮影を行わないように制御する撮影制御手段11
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、露出量を段階的に変
化させて連続撮影するオートブラケティング撮影を行う
ことが可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写界領域を複数の領域に分
割し、その複数の領域ごとの明るさを測光して、さまざ
まな被写体に対してより適切な露光値を設定しようとす
るマルチパターン測光を行うカメラが知られている。さ
らに、マルチパターン測光を行うカメラにおいて、露出
値の設定が難しい被写体(例えば太陽等が被写界内にあ
る場合)に対して、露出値を段階的に変化させて連続撮
影(複数回の一連の撮影)を行うオートブラケティング
撮影が提案され、この機能を具備するカメラが市場に提
供されるようになっている。
【0003】オートブラケティング撮影を行うことが可
能なカメラには、例えば特開平5−249534号公報
に開示されたものが知られている。これによれば、分割
測光された被写界の各領域の輝度値に基づいて、オート
ブラケティング撮影の撮影枚数や各駒ごとの露出値を決
定するようにしている。これにより、オートブラケティ
ング撮影時の撮影枚数や各駒ごとの露出値のようなパラ
メータを自動設定することができ、操作性が向上し、的
確かつ効率的な撮影を行うことができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
オートブラケティング撮影を行うことが可能なカメラで
は、そのモードに設定されると、無条件にオートブラケ
ティング撮影を行うようになる。すなわち、露出値の設
定が難しくない被写体に対してもオートブラケティング
撮影を行うので、フィルムを無駄に使用してしまうとい
う問題があった。
【0005】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、オートブラケティング撮影
を行うことが可能なカメラにおいて、フィルムを無駄に
使用してしまうことを抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によるカメラの第1の解決手段は、被写界
領域を複数の領域に分割し、前記複数の領域ごとの明る
さを測光してその輝度値を出力する分割測光手段(21
〜25)と、露出量を段階的に変化させて撮影するオー
トブラケティング撮影を行うモードに設定するモード設
定手段(12)と、前記モード設定手段が前記オートブ
ラケティング撮影のモードに設定されている場合に、前
記複数の領域の輝度値の最大値と最小値との差が所定値
以下であるときには、その旨を警告する警告手段(4
1)とを備えることを特徴とする。
【0007】第2の解決手段は、被写界領域を複数の領
域に分割し、前記複数の領域ごとの明るさを測光してそ
の輝度値を出力する分割測光手段(21〜25)と、露
出量を段階的に変化させて撮影するオートブラケティン
グ撮影を行うモードに設定するモード設定手段(12)
と、前記モード設定手段が前記オートブラケティング撮
影のモードに設定されている場合に、前記複数の領域の
輝度値の最大値と最小値との差が所定値以下であるとき
には、前記オートブラケティング撮影を行わないように
制御する撮影制御手段(11)とを備えることを特徴と
する。
【0008】第3の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮
影を行わないように制御するときには、露出量が略一定
となるように絞り値及びシャッタ速度を段階的に変化さ
せて連続撮影するオートシフト撮影を行うように制御す
る(ステップ15,17,18,20)ことを特徴とす
る。
【0009】第4の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮
影を行わないように制御するときには、通常の撮影を行
うように制御する(ステップ15,17,18,7)こ
とを特徴とする。
【0010】第5の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮
影を行わないように制御するときには、撮影を行わない
ように制御する(ステップ15,17,18,2)こと
を特徴とする。
【0011】第6の解決手段は、第2〜第5の解決手段
において、前記モード設定手段が前記オートブラケティ
ング撮影のモードに設定されている場合に、前記複数の
領域の輝度値の最大値と最小値との差が所定値以下であ
るときには、その旨を警告する警告手段(41)を備え
ることを特徴とする。
【0012】第7の解決手段は、第1又は第6の解決手
段において、前記警告手段は、LCD若しくはLEDを
点灯若しくは点滅させる手段、又は圧電物質を用いて音
響を発生させる手段であることを特徴とする。
【0013】第8の解決手段は、被写界領域を複数の領
域に分割し、前記複数の領域ごとの明るさを測光してそ
の輝度値を出力する分割測光手段と、前記分割測光手段
から出力される輝度値を演算して、一定範囲にまとめた
測光値を出力する測光演算手段と、露出量を段階的に変
化させて撮影するオートブラケティング撮影を行うモー
ドに設定するモード設定手段と、前記モード設定手段が
前記オートブラケティング撮影のモードに設定されてい
る場合に、前記測光演算手段から出力される測光値の最
大値と最小値との差が所定値以下であるときには、その
旨を警告する警告手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】第1,第6,又は第8の解決手段においては、
オートブラケティング撮影を行うモードに設定されてい
る場合に、分割測光された複数の領域の輝度値の最大値
と最小値との差が所定値以下のときには、被写界の露出
値の設定が容易であり、オートブラケティング撮影を行
うモードに設定されていることが不適切であると判断さ
れ、警告手段により撮影者に警告する。従って、撮影者
に対してモードの設定が不適切であることを知らせるこ
とができ、フィルムが無駄に使用されることを抑制する
ことができる。
【0015】さらに第7の解決手段においては、上記の
警告は、LCD若しくはLEDの点灯若しくは点滅、又
は音響を発生することにより行われる。従って、撮影者
は、ファインダを覗いているときでも確実にその警告を
知ることができる。
【0016】第2の解決手段においては、オートブラケ
ティング撮影を行うモードに設定されている場合に、分
割測光された複数の領域の輝度値の最大値と最小値との
差が所定値以下のときには、オートブラケティング撮影
を行わないように制御される。このときに、第3,第4
の解決手段にあっては、オートブラケティング撮影を行
う代わりに、それぞれオートシフト撮影,通常撮影が行
われ、さらにまた、第5の解決手段にあっては撮影が行
われない。従って、無益なオートブラケティング撮影が
行われることを防止して、フィルムが無駄に使用される
ことを防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1は、本発明によるカメラの一実
施例の構成を示すブロック図である。制御手段11は、
カメラの動作全体を制御するCPU等の制御回路であ
る。この制御手段11には、以下に説明する設定手段1
2,表示手段13,露出制御手段14,フィルム給送手
段15,終端検出手段16,駆動回路31〜35,スイ
ッチ17等が電気的に連結されている。
【0018】設定手段12は、オートブラケティング撮
影を行うか否かのモードの設定/解除や、オートブラケ
ティング撮影時の撮影枚数N、1枚あたりの露出補正量
である補正ステップXの設定や変更を行うものである。
表示手段13は、オートブラケティング撮影のモードの
設定状態(設定/解除)や、撮影枚数N、補正ステップ
X等の値を表示するものである。露出制御手段14は、
シャッタと絞り(又は絞り制御装置)からなり、これら
を制御して撮影を行うものである。フィルム給送手段1
5は、フィルムの巻き上げや巻き戻しを行うものであ
る。終端検出手段16は、フィルム給送手段15と電気
的に連結され、フィルムの終端を検出するものである。
【0019】測光素子21〜25は、被写界の明るさを
測光するものである。ここで、図2に示すように、被写
界領域Gは5つの領域1〜5に分割されており、測光素
子21〜25はそれぞれこれらの領域1〜5を測光す
る。駆動回路31〜35は、それぞれ測光素子21〜2
5と電気的に連結され、測光素子21〜25を駆動し
て、領域1〜5の測光値を検出する。スイッチ17は、
レリーズボタン(図示せず)の押下によりオンになり、
押下の解除によりオフになるスイッチである。
【0020】次に、本発明によるカメラの動作の第1の
実施例について、図3〜図6に示すフローチャートに基
づき説明する。先ず、フィルムの一駒目がアパーチャと
対向すると、図3のプログラムがスタートする。最初の
ステップ1では、カウンタnが1に、フラグSが0にセ
ットされる。ここで、カウンタnは、一連のオートブラ
ケティング撮影のうちの何枚目の撮影であるかを示す値
である。また、フラグSは、オートブラケティング撮影
のモードに設定されると1になり、解除されると0にな
る値である。
【0021】次にステップ2に進み、オートブラケティ
ング撮影の設定,表示処理が行われる。図4は、この処
理を示すフローチャートである。図4のステップ31に
おいて、フラグSの値が0であるか否かが判別され、0
であるときにはステップ32に進み、0でないときには
ステップ34に進む。ステップ32では、設定手段12
がオートブラケティング撮影のモードに設定されている
か否かが判別される。設定されているときにはステップ
33に進んでフラグSの値を1に設定した後にステップ
36に進み、設定されていないときにはそのままステッ
プ36に進む。
【0022】ステップ34では、設定手段12のオート
ブラケティング撮影のモードが解除されているか否かが
判別される。解除されているときにはステップ35に進
んでフラグSの値を0に設定した後にステップ36に進
み、解除されていないときにはそのままステップ36に
進む。
【0023】ステップ36では、オートブラケティング
撮影の一連の撮影枚数Nが変更されているか否かが判別
される。変更されているときにはステップ37に進み、
撮影枚数Nの値を読み込んでステップ40に進む。一
方、変更されていないときにはステップ38に進み、補
正ステップXの値が変更されているか否かが判別され、
変更されているときにはステップ39に進んで補正ステ
ップXの値を読み込んでステップ40に進み、変更され
ていないときにはそのままステップ40に進む。
【0024】ステップ40では、設定の状態(オートブ
ラケティング撮影の設定/解除)や、撮影枚数N、補正
ステップXの値が表示手段13により表示され、次に図
3のステップ3に進む。
【0025】ステップ3では、スイッチ17がオンされ
ているか否か(レリーズボタンがオンかオフか)が判別
され、オンのときにはステップ4に進み、オフのときに
はステップ2に戻る。ステップ4では、フラグSの値が
1であるか否かが判別され、1でないときには通常の撮
影モードとなりステップ5に進む。
【0026】ステップ5では、測光素子21〜25によ
り被写界の各領域1〜5が測光され、制御手段11は、
駆動回路31〜35を介して測光素子21〜25の出力
値(輝度値)を検出し、それぞれを記憶する。次にステ
ップ6に進み、フィルム感度検出手段(図示せず)によ
り検出されたフィルム感度と、記憶された各領域1〜5
の輝度値とにより、マルチパターン測光演算が行われ、
露出値Evが算出される。
【0027】次のステップ7では、露出制御モード設定
手段(図示せず)により設定された露出制御モードに基
づいてシャッタ速度Tvと絞り値Avとが算出される。
そして、ステップ8で露出制御手段14がこのシャッタ
速度Tv,絞り値Avの値となるように駆動制御され、
撮影が行われる。撮影後ステップ9に進み、フィルムを
一駒分だけ巻き上げるようにフィルム給送手段15が駆
動制御される。次のステップ10では、終端検出手段1
6によりフィルムの終端が検出されたか否かが判別さ
れ、終端が検出されたときにはステップ11に進んでフ
ィルムが巻き戻され、フローが終了する。一方、フィル
ムの終端が検出されないときにはステップ2に戻る。
【0028】ステップ4でフラグSの値が1であるとき
にはオートブラケティング撮影モードとなりステップ1
2に進む。ステップ12,13では、上述したステップ
5,6と同様に、各領域1〜5の測光及びその輝度値の
記憶と、マルチパターン測光演算及び露出値Evの算出
が行われる。次に、ステップ14に進み、カウンタnの
値が1であるか否かが判別され、1であるときには一連
のオートブラケティング撮影の開始前であると判断され
ステップ15に進み、1でないときには一連のオートブ
ラケティング撮影中であると判断されステップ18に進
む。
【0029】ステップ15では、ステップ12で記憶さ
れた各領域1〜5の輝度値から、その最大値と最小値と
の差が算出され、この値が所定値以下であるか否かが判
別される。ここで所定値以下であると判別されたときに
は露出値の設定が容易な被写体であると判断され、ステ
ップ17に進んでフラグUの値が1に設定され、ステッ
プ18に進む。一方、ステップ15で所定値以下でない
と判別されたときには露出値の設定が困難な被写体であ
ると判断され、ステップ16に進んでフラグUの値が0
に設定された後にステップ18に進む。すなわち、フラ
グUは、露出値の設定が容易な被写体であると判断され
ると1に設定され、そうでないときには0に設定される
フラグである。
【0030】ステップ18では、フラグUの値が0であ
るか否かが判別され、0であるときにはステップ19に
進んでオートブラケティング処理(オートブラケティン
グ撮影を行うための処理)が行われる。一方、フラグU
が0でないときにはステップ20に進み、オートブラケ
ティング撮影を行うモードに設定されていても、オート
ブラケティング処理を行わないでオートシフト処理(オ
ートシフト撮影を行うための処理)を行うようにする。
ここで、オートシフト撮影とは、露出量が略一定となる
ようにシャッタ速度Tv及び絞り値Avを段階的に変化
させて連続撮影することをいう。
【0031】図5は、ステップ19の処理(オートブラ
ケティング処理)を示すフローチャートである。ステッ
プ51では、以下の式(数1)により露出補正量ΔEv
が算出される。 (数1) ΔEv=((N+1)/2−n)・X 次のステップ52では、ステップ13で算出した露出値
Evと、露出補正量ΔEvとから、以下の式(数2)に
よりオートブラケティング撮影時の露出値Evが算出さ
れる。 (数2) Ev=Ev+ΔEv 次にステップ53に進み、ステップ7と同様にシャッタ
速度Tvと絞り値Avとが算出され、図3のステップ2
1に進む。
【0032】図6は、ステップ20の処理(オートシフ
ト処理)を示すフローチャートである。ステップ61で
は、ステップ7と同様にシャッタ速度Tvと絞り値Av
とが算出される。次のステップ62では、上述の式(数
1)により露出補正量ΔEvが算出される。次にステッ
プ63に進み、以下の式(数3),(数4)によりオー
トシフト撮影時のシャッタ速度Tvと絞り値Avとが算
出される。 (数3) Tv=Tv+ΔEv (数4) Av=Av−ΔEv これらの値が算出されると図3のステップ21に進む。
【0033】ステップ21では、ステップ53又はステ
ップ63で算出されたシャッタ速度Tv,及び絞り値A
vとなるように露出制御手段14を駆動制御して撮影が
行われる。撮影後、ステップ22に進み、ステップ9と
同様にフィルムが一駒分だけ巻き上げられ、次のステッ
プ23ではステップ10と同様にフィルムの終端が検出
されたか否かが判別され、終端が検出されたときにはス
テップ11に進んでフィルムが巻き戻され、フローが終
了する。一方、フィルムの終端が検出されないときには
ステップ24に進み、カウンタnの値に1が加算されス
テップ25に進む。
【0034】ステップ25ではカウンタnの値が設定さ
れた撮影枚数Nより大きいか否かが判別される。n>N
であるときには、一連のオートブラケティング撮影又は
オートシフト撮影が終了したと判断され、ステップ26
に進んでカウンタnの値を1にリセットしてステップ2
に戻る。一方、n>Nでないときには一連のオートブラ
ケティング撮影又はオートシフト撮影が途中であると判
断され、nの値を変更することなくステップ2に戻る。
以上のことから、オートブラケティング撮影を行うモー
ドに設定されていても、分割測光された被写界の各領域
1〜5の輝度値の最小値と最大値との差が所定値以下の
ときには、オートブラケティング撮影が行われずに、オ
ートシフト撮影が行われることとなる。また、オートブ
ラケティング撮影又はオートシフト撮影の途中(n>1
のとき)では、ステップ15を通過しないので、被写界
の各領域1〜5の輝度の状態が変化しても、一連の撮影
が中断されないようになっている。
【0035】図7,図8は、それぞれ、本発明によるカ
メラの動作の第2,第3の実施例を示すフローチャート
であり、図3のフローチャートと異なる部分のみを示し
ている。図7に示すように、ステップ18でフラグUの
値が0でないときにはステップ7に進むようにすれば、
オートブラケティング撮影を行わないときには通常の撮
影が行われるようになる。なお、このときのステップ7
でのシャッタ速度Tv,絞り値Avは、ステップ12,
13で算出された露出値Evに基づき算出されることと
なる。また、一旦オートブラケティング撮影が行われる
と、その撮影中にはステップ15を通過せず、フラグU
の値0が変更されないので、オートブラケティング撮影
が中断されることはない。
【0036】また、図8に示すように、ステップ18で
フラグUの値が0でないときにはステップ2に進むよう
にすれば、オートブラケティング撮影を行わないときに
は撮影が行われない。すなわち、オートブラケティング
撮影を行うモードに設定されており、かつ、分割測光さ
れた領域の輝度差が所定値以下であるときには、レリー
ズボタンを押下ても、ステップ2→ステップ4→ステッ
プ12→ステップ15→ステップ17→ステップ18→
ステップ2のループを繰り返し、撮影が行われない(い
わゆるレリーズロックとなる)。ここで、レリーズボタ
ンの押下を解除すれば、ステップ2とステップ3とを繰
り返すが、再度レリーズボタンが押下られても、同様の
ループを繰り返す。このループを抜け出すことができる
のは、被写界の輝度の状態が変化して輝度差が所定値以
下でなくなったときか、あるいはオートブラケティング
撮影を行うモードの設定が解除されたときである。
【0037】図9は、本発明によるカメラの他の実施例
の構成を示すブロック図である。これは、図1の制御手
段11に対応する制御手段11Aが設けられ、さらにこ
の制御手段11Aに警告手段41が電気的に接続された
ものである。なお、図1の制御手段11に接続された1
2〜35は、全て制御手段11Aにも接続されている
が、それらの図示は省略する。警告手段41は、オート
ブラケティング撮影を行うモードに設定されている場合
において、輝度差が所定値以下であるとき、すなわちオ
ートブラケティング撮影を行うことが不適切であるとき
には、撮影者にその旨を警告するためのものである。こ
の警告手段41としては、撮影者の感覚に訴えることが
できる手段であればいかなる手段であってもよいが、フ
ァインダから観察可能なLCD若しくはLEDを点灯若
しくは点滅させる手段、又は圧電物質等により音響を発
生させる手段が好ましい。このような警告であれば、撮
影者は、ファインダを覗いているときでも、確実に警告
を知ることができる。
【0038】次に、警告手段41を具備するカメラの動
作について、図10〜図13(第4〜第7の実施例)に
示すフローチャートに基づき説明する。なお、図10〜
図13は、図3のフローチャートと異なる部分のみを示
している。図10のフローチャートでは、ステップ18
でフラグUの値が0でないときには、ステップ101に
進み、警告を行ってから、ステップ19でオートブラケ
ティング処理を行うようにしている。図11のフローチ
ャートでは、ステップ18でフラグUの値が0でないと
きには、ステップ102に進んで警告を行い、オートブ
ラケティング処理を行わないでオートシフト処理(ステ
ップ20)を行うようにしている。図12のフローチャ
ートでは、ステップ18でフラグUの値が0でないとき
には、ステップ103に進んで警告を行い、ステップ7
に進んで通常の撮影を行うようにしている。図13のフ
ローチャートでは、ステップ18でフラグUの値が0で
ないときには、ステップ104に進んで警告を行い、ス
テップ2に進む(撮影を行わない)ようにしている。
【0039】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、図2では、被写界領域Gを5つの領域1〜
5に分割したが、これに限らず、いくつの領域に分割し
ても良い。図14に、2次元の電荷蓄積型光電変換素子
(CCD)を使用した測光素子を示す。この実施例で
は、70分割(7×10)してあるため、70個の領域
に分割された輝度値が出力される。かかる場合には、単
に70個の領域ごとの輝度値をそのまま使用して最大値
と最小値の輝度値を使うことなく、ある一定領域ごとに
まとめた測光値を使っても良い。例えば、(1,1)領
域、(1,2)領域、(2,1)領域、及び(2,2)
領域の4つの領域を第1領域とし、(1,2)領域、
(1,3)領域、(2,2)領域、及び(2,3)領域
の4つの領域を第2領域とする。以下(m,n)領域、
(m,n+1)領域、(m+1,n)領域、(m+1,
n+1)領域を第N領域とする(ここで、m,nは整
数)。このように、4つの領域をひとまとめにして、そ
の平均値を測光値として求め、この一定領域ごとにまと
めた測光値の最大値と最小値との差が所定値以下である
か否かを判断しても良い。
【0040】また、警告手段は、LCD又はLEDを点
灯又は点滅させる手段と、圧電物質により音響を発生さ
せる手段のいずれか一方に限らず、双方により警告を行
っても良い。
【0041】図3のステップ15では、輝度値の最大値
と最小値との差が所定値以下であるか否かを判別するよ
うにしたが、所定値未満であるか否かを判別するように
しても実質的な違いはなく、このような変更も本発明の
範囲に含まれるものである。
【0042】第1の実施例において、オートブラケティ
ング撮影を行うモードに設定されている場合に、輝度差
が小さいときにはオートシフト撮影が行われるようにし
たが、これとは逆に、オートシフト撮影を行うモードに
設定されている場合に、輝度差が大きく露出値の設定が
難しいときにはオートシフト撮影を行わないでオートブ
ラケティング撮影を行うように制御することもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1,6,又は8に記載のカメラに
よれば、被写界の露出値の設定が容易であって、オート
ブラケティング撮影を行うことが不適切であると判断し
たときには、撮影者にその旨を警告するようにしたの
で、撮影者に対してモードの設定が不適切であることを
知らせることができ、フィルムが無駄に使用されること
を抑制することができる。さらに請求項7に記載のカメ
ラによれば、上記の警告を、LCD若しくはLEDの点
灯若しくは点滅、又は音響の発生により行うようにした
ので、撮影者がファインダを覗いているときでも確実に
その警告を撮影者に伝えることができる。
【0044】請求項2〜5に記載のカメラによれば、被
写界の露出値の設定が容易であって、オートブラケティ
ング撮影を行うことが不適切であると判断したときに
は、オートブラケティング撮影を行わないように制御す
るようにしたので、無益なオートブラケティング撮影が
行われることを防止して、フィルムが無駄に使用される
ことを防止することができる。また、請求項3又は4に
あっては、オートシフト撮影又は通常撮影を行うように
したので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影を行
うことができる。さらにまた、請求項3にあっては、露
出量を変化させずに絞り値やシャッタ速度を変化させて
撮影を行うので、ぼけやブレの程度が変化し、映像表現
が多様化した撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】分割された被写界領域Gの一実施例を示す図で
ある。
【図3】本発明によるカメラの動作の第1の実施例を示
すフローチャートである。
【図4】図3のステップ2の詳細を示すフローチャート
である。
【図5】図3のステップ19の詳細を示すフローチャー
トである。
【図6】図3のステップ20の詳細を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明によるカメラの動作の第2の実施例にお
ける要部を示すフローチャートである。
【図8】本発明によるカメラの動作の第3の実施例にお
ける要部を示すフローチャートである。
【図9】本発明によるカメラの他の実施例の構成の要部
を示すブロック図である。
【図10】本発明によるカメラの動作の第4の実施例に
おける要部を示すフローチャートである。
【図11】本発明によるカメラの動作の第5の実施例に
おける要部を示すフローチャートである。
【図12】本発明によるカメラの動作の第6の実施例に
おける要部を示すフローチャートである。
【図13】本発明によるカメラの動作の第7の実施例に
おける要部を示すフローチャートである。
【図14】被写界領域GをCCDで測光する場合の図で
ある。
【符号の説明】
11,11A 制御手段 12 設定手段 13 表示手段 14 露出制御手段 15 フィルム給送手段 16 終端検出手段 17 スイッチ 21〜25 測光素子 31〜35 駆動回路 41 警告手段 G 被写界領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写界領域を複数の領域に分割し、前記
    複数の領域ごとの明るさを測光してその輝度値を出力す
    る分割測光手段と、 露出量を段階的に変化させて撮影するオートブラケティ
    ング撮影を行うモードに設定するモード設定手段と、 前記モード設定手段が前記オートブラケティング撮影の
    モードに設定されている場合に、前記複数の領域の輝度
    値の最大値と最小値との差が所定値以下であるときに
    は、その旨を警告する警告手段とを備えることを特徴と
    するカメラ。
  2. 【請求項2】 被写界領域を複数の領域に分割し、前記
    複数の領域ごとの明るさを測光してその輝度値を出力す
    る分割測光手段と、 露出量を段階的に変化させて撮影するオートブラケティ
    ング撮影を行うモードに設定するモード設定手段と、 前記モード設定手段が前記オートブラケティング撮影の
    モードに設定されている場合に、前記複数の領域の輝度
    値の最大値と最小値との差が所定値以下であるときに
    は、前記オートブラケティング撮影を行わないように制
    御する撮影制御手段とを備えることを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカメラにおいて、 前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮影を
    行わないように制御するときには、露出量が略一定とな
    るように絞り値及びシャッタ速度を段階的に変化させて
    連続撮影するオートシフト撮影を行うように制御するこ
    とを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のカメラにおいて、 前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮影を
    行わないように制御するときには、通常の撮影を行うよ
    うに制御することを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のカメラにおいて、 前記撮影制御手段は、前記オートブラケティング撮影を
    行わないように制御するときには、撮影を行わないよう
    に制御することを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか1項に記載のカ
    メラにおいて、 前記モード設定手段が前記オートブラケティング撮影の
    モードに設定されている場合に、前記複数の領域の輝度
    値の最大値と最小値との差が所定値以下であるときに
    は、その旨を警告する警告手段を備えることを特徴とす
    るカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6に記載のカメラにおい
    て、 前記警告手段は、LCD若しくはLEDを点灯若しくは
    点滅させる手段、又は圧電物質を用いて音響を発生させ
    る手段であることを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 被写界領域を複数の領域に分割し、前記
    複数の領域ごとの明るさを測光してその輝度値を出力す
    る分割測光手段と、 前記分割測光手段から出力される輝度値を演算して、一
    定範囲にまとめた測光値を出力する測光演算手段と、 露出量を段階的に変化させて撮影するオートブラケティ
    ング撮影を行うモードに設定するモード設定手段と、 前記モード設定手段が前記オートブラケティング撮影の
    モードに設定されている場合に、前記測光演算手段から
    出力される測光値の最大値と最小値との差が所定値以下
    であるときには、その旨を警告する警告手段とを備える
    ことを特徴とするカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006003477A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Sanyo Electric Co Ltd カメラ
JP2015119288A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法、及びプログラム

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