JP2003051982A - 電子カメラ - Google Patents
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- Studio Devices (AREA)
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Abstract
を変更したことによる効果であるかが明確に分かるよう
にする。 【解決手段】 オートシフト撮影において、シャッタ速
度を一定値に保持し、露出を変えずに絞り値と撮像感度
の組合せを変更して複数枚の撮影を行う。あるいは絞り
値を一定値に保持し、露出を変えずにシャッタ速度と撮
像感度の組合せを変更して複数枚の撮影を行う。上記の
いずれかにするかを例えば露出モードに応じて自動的に
切換えるようにしてもよい。または撮影者の意志によっ
て切り換えるようにしてもよい。
Description
数の露出因子の組合せを変更して複数枚の撮影を行うこ
とが可能な電子カメラに関する。
り値やシャッタ秒時)の組合せを自動的に変更し、露出
そのものは変えずに複数枚の撮影を行う撮影方法を、本
明細書ではオートシフト撮影と称する。オートシフト撮
影が可能なカメラとしては、例えば特許第303622
5号公報や特許第3018466号公報に示すように、
絞り値とシャッタ秒時の組合せを変えるものがある。
そのものを変えないようにするために必ず絞り値とシャ
ッタ秒時の双方が変更される。そして、絞り値の変化に
より被写体深度が変わるため、背景のぼけの状態が異な
る写真となる。一方、シャッタ秒時の変化により露光中
の被写体移動量が変わるとともに、手振れの影響度も変
わるため、被写体振れや手振れの状態が異なる写真とな
る。
オートシフト撮影では、上述の如く絞り値とシャッタ秒
時の双方が変わるため、撮影結果から最良の1枚を選択
したとして、それが絞り値を変更したことによる効果な
のか、シャッタ秒時を変更したことによる効果なのか判
断がつきにくい。
ていずれの露出因子を変更したことによる効果であるか
が明確に分かるようにした電子カメラを提供することに
ある。
子カメラは、シャッタ速度を一定値に保持し、露出を変
えずに絞り値と撮像感度の組合せを変更して複数枚の撮
影を行う露出因子自動変更撮影装置を有し、これにより
上記問題点を解決する。請求項2の発明に係る電子カメ
ラは、絞り値を一定値に保持し、露出を変えずにシャッ
タ速度と撮像感度の組合せを変更して複数枚の撮影を行
う露出因子自動変更撮影装置を有し、これにより上記問
題点を解決する。請求項3の発明に係る電子カメラは、
シャッタ速度を一定値に保持し、露出を変えずに絞り値
と撮像感度の組合せを変えて複数枚の撮影を行う第1の
撮影機能、および絞り値を一定値に保持し、露出を変え
ずにシャッタ速度と撮像感度の組合せを変えて複数枚の
撮影を行う第2の撮影機能からいずれかを選択する選択
装置と、選択装置により選択された撮影機能を実現する
撮影装置とを具備する。請求項4の発明は、設定された
露出モードに応じて上記いずれかの撮影機能を選択する
ようにしたものである。請求項5の発明に係る電子カメ
ラは、露出を変えずに絞り値,シャッタ速度および撮像
感度の全てを変更して複数枚の撮影を行う露出因子自動
変更撮影装置を有する。
発明の詳細な説明の各欄では、オートシフト撮影の説明
において「露出を変えずに」あるいは「露出そのものは
変えずに」という文言が随所に使用されている。この意
味について以下に述べる。一般にカメラにおける露出演
算はアペックス方式を用いており、適正露出を与えるた
めの絞り値またはシャッタ速度あるいはその両方を求め
るにあたって以下の式が用いられる。 Ev=Bv+Sv=Av+Tv 上式において、Bvは被写体の輝度、Svは撮影におけ
る感度情報、Avは絞り値、Tvはシャッタ速度(いず
れもアペックス値)である。これらのBv,Sv,A
v,Tvは露出に影響を与えることから本明細書では露
出因子と呼んでいる。なお、感度Svについては、銀塩
フィルムを扱うカメラ(以下、銀塩カメラ)ではフィル
ム感度がこれに相当し、デジタルスチルカメラでは撮像
素子の撮像感度がこれに相当する。撮像感度とは、実際
には撮像素子(例えば、CCD)の出力部の信号電荷の
検出感度、撮像素子の出力を増幅する可変利得増幅回路
(不図示)の増幅利得、および撮像素子の動作タイミン
グのduty変化による露光量のいずれかを変化させて行う
被制御量を指す。Evは被写体輝度Bvと感度Svとか
ら決まる評価値であり、露出値と呼ばれることもある。
銀塩カメラでは、1本のフィルムに対してフィルム感度
Svは固定(不変)であるから、被写体輝度Bvを検出
しさえすればEvが一義的に決まり、このEvから絞り
値Avおよびシャッタ速度Tvが求められる。また絞り
値Avおよびシャッタ速度Tvのいずれか一方が撮影者
により指定されている場合には、その指定値とEvとか
ら指定されていない方の値が求められる。さらに絞り値
Avおよびシャッタ速度Tvの双方を撮影者が指定した
場合、Bv,Svに拘わらずEvが決まる。そして、こ
のEvの値そのものが変化しなければ、絞り値Avとシ
ャッタ速度Tvの組合せを設定可能範囲内でいかように
変えても出来上がった写真の見た目の明るさ状態は変わ
らない。ただし、絞り値Avの変更により被写界深度が
変わり、シャッタ速度Tvの変更により被写体ブレ量が
変わる。この点に着目して従来のオートシフト撮影が提
案されたわけである。一方、電子カメラには感度Svを
変更可能なものがあり、このようなカメラでオートシフ
ト撮影を行う場合、変更可能な露出因子はAv,Tvに
Svを加えた3つとなる。この場合も Bv+Sv=Av+Tv・・・(1) の関係を満たせば3つの露出因子のうちの2つまたは3
つ全部を設定可能範囲内でいかように変えても、出来上
がった写真の見た目の明るさ状態は変わらない。本明細
書における「露出を変えずに」とは、このような「見た
目の明るさを変えずに」という意味であり、換言すれば
上記(1)式のイコールの関係を満たしつつという意味
である。
施の形態を説明する。図1は本実施形態におけるオート
シフト撮影可能な電子カメラの制御系を示すブロック図
である。演算回路101はマイクロコンピュータ等から
構成され、後述する各種の装置や回路、スイッチ等から
出力される信号に基づいて演算処理を行い、演算結果に
基づく制御信号を各装置や回路に出力する。
駆動回路104により駆動制御される。撮影レンズ10
3を透過した光がCCD102上に被写体像として結像
され、その被写体像に応じた電気信号が撮像信号処理回
路105に入力される。
から出力された撮像信号に対し、相関二重サンプリング
によりリセット雑音を除去するとともにアナログ信号か
らデジタル信号に変換し、デジタル画像データとして記
録回路106に出力する。記録回路106は、撮像信号
処理回路105からの画像データを逐次取り込んで一時
的に格納する。この一時的に格納された画像データは、
コントローラ108により画像記録媒体であるフラッシ
ュメモリ107に格納される。
〜ISO1600相当まで複数段階に変更可能とされ、
その変更は感度設定装置109によりなされる。なお、
撮像感度の初期値はISO400相当であるとする。
て、周知のプログラムオート(Pモード)、シャッタ速
度優先オート(Sモード)、絞り優先オート(Aモー
ド)、マニュアル(Mモード)のいずれかを設定する。
本実施形態における露出モードの初期値はPモードであ
るとする。シャッタ速度設定装置111は、シャッタ速
度を1秒〜1/1000秒のいずれかの値に設定する。
本実施形態ではシャッタ速度を1段ステップで変更可能
であり、初期値は1/125秒であるとする。絞り設定
装置112は、絞り値をF2.8からF22のいずれか
の値に設定する。本実施形態では絞り値を1段ステップ
で変更可能であり、初期値はF5.6であるとする。オ
ートシフト設定装置113は、オートシフト撮影の設定
/解除を行う。オートシフト撮影の詳細は後述する。
ンの押し下げによりオンし、レリーズボタンの押し下げ
解除によりオフする。このレリーズスイッチ114のオ
ンにより撮影動作が開始される。表示装置115は、シ
ャッタ速度,絞り値,設定撮像感度,制御撮像感度,設
定露出モード等を表示するとともに、オートシフト関連
の表示(後述する)を行う。測光装置116は被写体の
輝度を検出して演算回路101に入力する。
タ118の回転を制御する。シーケンスモータ118は
公知のシーケンス駆動装置に組み込まれるもので、シー
ケンス駆動装置の駆動によりミラーのアップ・ダウン、
絞りの絞り込み・開放復帰、シャッタチャージが行われ
る。シーケンス駆動装置に組み込まれたシーケンススイ
ッチ119は、ミラーアップ動作開始直後からオフし、
ミラーアップ完了直前からミラーアップ中にオンとなる
とともに、ミラーダウン開始直後からオフし、ミラーダ
ウン直前からミラーダウン中にオンとなる。このような
タイミングでオン・オフするシーケンススイッチ119
の状態に基づき、シーケンスモータ118の駆動および
ブレーキ制御がなされ、これによりシーケンス駆動装置
の動作が制御される。以下、具体的な動作を示す。
8が停止している状態では、シーケンススイッチ115
はオン状態を保っている。ミラーアップのためにシーケ
ンスモータ118が正転されると、シーケンス駆動装置
が作動して若干の時間遅れでシーケンススイッチ119
がオフする。シーケンスモータ118の正転が継続され
ると、シーケンス駆動装置の作動によりミラーアップお
よび絞りの絞り込みが行われる。さらにシーケンスモー
タ118の正転を継続すると、シーケンス駆動装置の作
動によってミラーアップ完了の直前にシーケンススイッ
チ119がオンするので、ここでシーケンスモータ11
8のブレーキ制御を行ってシーケンスモータ118を停
止させる。これによりシーケンス駆動装置によるミラー
アップ動作が停止する。なお、絞りの絞り込み動作は、
ミラーアップ完了までには終了するようにシーケンス駆
動装置が構成されている。
イッチ119はオン状態を維持している。ミラーダウン
のためにシーケンスモータ118が逆転されると、シー
ケンス駆動装置が作動して若干の時間遅れでシーケンス
スイッチ119がオフする。シーケンスモータ118の
逆転が継続すると、シーケンス駆動装置の作動によりミ
ラーダウンが行われ、また絞りが係止されている場合に
は係止の解除が行われるとともに絞りの開放復帰が行わ
れ、さらに後述のシャッタ122のチャージが行われ
る。さらにシーケンスモータ118の逆転が継続する
と、シーケンス駆動装置の作動によってミラーダウン完
了の直前にシーケンススイッチ119がオンするので、
ここでシーケンスモータ118のブレーキ制御を行って
シーケンスモータ118を停止させる。これによりシー
ケンス駆動装置によるミラーダウン動作が停止する。な
お、絞りの開放復帰およびシャッタ122のチャージは
ミラーダウン完了までには終了するようにシーケンス駆
動装置が構成されている。
2の先幕および後幕の保持およびそれらの解除を制御す
る。なお、シャッタ122はシーケンス駆動装置のミラ
ーアップ途中でチャージの解除がなされるので、シーケ
ンス駆動装置によるミラーアップ動作前にシャッタ12
2の先幕および後幕の保持を行う必要がある。
動装置により絞りが絞り込まれるときの絞りの位置を検
出する。絞り係止装置124は、絞りを係止することで
絞り込みを停止せしめる。なお、この絞り係止装置12
4による絞りの係止は、シーケンス駆動装置によるミラ
ーダウン途中に解除されるよう構成される。
ートシフト撮影について説明する。従来のオートシフト
撮影は、絞り値とシャッタ速度の組み合わせを変更して
複数枚の撮影を行うものであったが、本実施形態におけ
るオートシフト撮影は、絞り値とシャッタ速度のいずれ
か一方と撮像感度との組合せを変更して複数枚(3枚)
の撮影を行う。その際、絞り値とシャッタ速度のいずれ
を変更するかは露出モードによって以下のように異な
る。
ラが決定するPモードでは、絞り値と撮像感度の組合せ
を変えて3枚のオートシフト撮影を行う。シャッタ速度
は一定値に固定される。これは、一般的な撮影シーンで
は、絞り値を変更した方が撮影結果に与える影響が大き
いことによる。因みに、静止している被写体であれば、
シャッタ速度の変更が撮影結果に与える影響は殆どな
い。
露出演算により適正露出を与えるための絞り値,シャッ
タ速度,撮像感度を設定し、これらをそれぞれ設定絞り
値AVs,設定シャッタ速度TVs,設定感度SVsと
する。そして、シャッタ速度を設定シャッタ速度TVs
に固定し、例えば最初は設定絞り値AVsよりも1段絞
り込み側の絞り値と、設定感度SVsよりも1段高い感
度で第1枚目の撮影を行う。次いで、設定絞り値AVs
と設定感度SVsで2枚目の撮影を行い、更に設定絞り
値AVsよりも1段開放側の絞り値と設定感度SVsよ
りも1段低い感度で3枚目の撮影を行う。図9はその一
例を示し、これはAVs,TVs,SVsがそれぞれF
5.6,1/125秒,ISO200に対応する値であ
ったときのものである。なお、撮影順序は上記に限定さ
れない。
絞り値が異なる3枚の写真が得られる。そして、撮像感
度は被写界深度や被写体ブレ等に何ら影響を与えないか
ら、撮影者は3枚の露出は同一であるが雰囲気の異なる
写真を見て、その雰囲気の相違が絞り値の変更に起因す
るものであることが分かる。
ドのときと同様に絞り値と撮像感度の組合せを変えてオ
ートシフト撮影を行う。すなわち、Sモードはシャッタ
速度を撮影者自身が指定するモードであるから、その撮
影者が指定したシャッタ速度は変更せずに絞り値を変更
してオートシフト撮影を行う。
速度と撮像感度の組合せを変えてオートシフト撮影を行
う。すなわち、Aモードは絞り値を撮影者自身が指定す
るモードであるから、その撮影者が指定した絞り値は変
更せずシャッタ速度を変更してにオートシフト撮影を行
う。具体的には、絞り値を設定絞り値AVs(撮影者が
選んだ値)に固定し、例えば最初は設定シャッタ速度T
Vsよりも1段速いシャッタ速度と、設定感度SVsよ
りも1段高い感度で第1回目の撮影を行う。次いで、設
定シャッタ速度TVsと設定感度SVsで2回目の撮影
を行い、更に設定シャッタ速度TVsよりも1段遅いシ
ャッタ速度と設定感度SVsよりも1段低い感度で3回
目の撮影を行う。図10はその一例を示し、これもAV
s,TVs,SVsがそれぞれF5.6,1/125
秒,ISO200に対応する値であったときのものであ
る。なお、撮影順序は上記に限定されない。これにより
露出そのものは変わらずシャッタ速度が異なる3枚の写
真が得られる。撮影者は、3枚の露出は同一であるが雰
囲気の異なる写真を見て、その雰囲気の相違がシャッタ
速度の変更に起因するものであることが分かる。
ドのときと同様にシャッタ速度と撮像感度の組合せを変
えてオートシフト撮影を行う。
各撮影ごとに測光を行い、その都度適正露出が得られる
ように露出因子(絞り値,シャッタ速度,撮像感度)を
決めるので、各測光時の輝度が同一の場合にのみ上述の
ように各露出因子が変化する。
実現するための処理手順を示すフローチャートである。
電子カメラに不図示の電源電池が装填されると演算回路
101にてこのプログラムが起動され、図2のステップ
S1から順次処理が行われる。
設定を行い、設定撮像感度SVsを7、設定シャッタ速
度TVsを7、設定絞り値AVsを5、モードパラメー
タMを1、オートシフト撮影回数パラメータnを1、オ
ートシフト設定フラグSを0にそれぞれセットする。
度TVs,設定絞り値AVsはアペックス値である。設
定感度SVsのとり得る値は5〜9であり、これはフィ
ルム感度としてのISO100〜ISO1600に相当
する。設定シャッタ速度TVsのとり得る値は0〜10
であり、これは秒時で表すと1秒〜1/1000秒に相
当する。設定絞り値AVsのとり得る値は3〜9であ
り、これはF値で表すとF2.8〜F22となる。また
モードパラメータMは露出モードを示すもので、その値
が1〜4でそれぞれPモード,Sモード,Aモード,M
モードを表す。オートシフト撮影回数パラメータnは、
オートシフト撮影の何回目の撮影であるかを示すもの
で、1,2,3のいずれかの値をとる。オートシフト設
定フラグSは、オートシフト撮影が設定されると1にな
り、解除されると0になるフラグである。
写体輝度BVを検出し、ステップS3で露出演算を行
う。露出演算の詳細は図4,図5に示される。
01では、上記ステップS2で検出した被写体輝度BV
に設定感度SVsを加算して適正露出となる露出値EV
を算出する。ステップS102ではモードパラメータM
により露出モードを判定し、M=1であればPモードと
判断してステップS103に進む。
プS101で算出した露出値EVに対して適正露出とな
るシャッタ速度と絞り値をそれぞれ算出する。すなわ
ち、ステップS103では、露出値EVを2で除して1
を加算した値を制御シャッタ速度SVcとする。またス
テップS104では露出値EVを2で除して1を減算し
た値を制御絞り値AVcとする。ステップS105で
は、設定感度SVsをそのまま制御感度SVcとする。
フラグSの値からオートシフト撮影が設定されているか
否かを判定する。Sが1のときにはオートシフト撮影が
設定されていると判断してステップS107に進み、オ
ートシフト撮影回数パラメータnから2を減算した値を
上記制御絞り値AVcから減算して新たな制御絞り値A
Vcとする。すなわち、 AVc=AVc−(n−2) となる。同様にステップS108では、オートシフト撮
影回数パラメータnから2を減算した値を上記制御感度
SVcから減算して新たな制御感度SVcとする。すな
わち、 SVc=SVc−(n−2) となる。
nは初期値が1であり、後述するように撮影ごとに2→
3と変化するものであるから、3枚のオートシフト撮影
のうち1枚目は、 絞り値:AVc+1 撮像感度:SVc+1 シャッタ速度:TVc で撮影が行われ、2枚目は、 絞り値:AVc 撮像感度:SVc シャッタ速度:TVc で撮影が行われ、3枚目は、 絞り値:AVc−1 撮像感度:SVc−1 シャッタ速度:TVc で撮影が行われる。これから分かるように、いずれの撮
影においても制御絞り値と制御感度の各補正値(+1,
0,−1であり露出段数を表す)は互いに等しく、適正
露出を与えるための演算式 BV+SVc=TVc+AVc を常に満足するから、適正露出条件を保持したまま絞り
値を変化させて3枚の撮影が行える。
定フラグSが1でないときにはオートシフト撮影が設定
されていないと判断し、上記ステップS107,S10
8をスキップしてステップS109に進む。
タMが1でない(Pモードでない)と判定された場合に
は図5のステップS121に進み、M=2であればSモ
ードと判断し、ステップS122で設定シャッタ速度T
Vsをそのまま制御シャッタ速度TVcとする。ステッ
プS123では、ステップS101で算出した露出値E
Vから設定シャッタ速度TVsを減算した値を制御絞り
値AVcとする。ステップS124では設定感度SVs
をそのまま制御感度SVcとする。
フラグSの値からオートシフト撮影が設定されているか
否かを判定する。Sが1のときにはオートシフト撮影が
設定されていると判断してステップS126に進み、オ
ートシフト撮影回数パラメータnから2を減算した値を
上記制御絞り値AVcから減算して新たな制御絞り値A
Vcとする。同様にステップS127では、オートシフ
ト撮影回数パラメータnから2を減算した値を上記制御
感度SVcから減算して新たな制御感度SVcとする。
すなわち、ステップS126,S127の処理は上記P
モードにおけるステップS107,S108の処理と同
一であり、この場合も適正露出条件を保持したまま絞り
値を変化させて3枚の撮影が行われる。
定フラグSが1でないときにはオートシフト撮影が設定
されていないと判断し、上記ステップS126,S12
7をスキップして図4のステップS109に進む。
2でないと判定された場合にはステップS128に進
み、M=3と判定されるとAモードと判断してステップ
S129に進む。ステップS129では、ステップS1
01で算出した露出値EVから設定絞り値Avsを減算
した値を制御シャッタ秒時TVcとする。ステップS1
30では、上記設定絞り値Avsをそのまま制御絞り値
AVcとする。ステップS131では設定感度SVsを
そのまま制御感度SVcとする。
フラグSの値からオートシフト撮影が設定されているか
否かを判定する。Sが1のときにはオートシフト撮影が
設定されていると判断してステップS133に進み、オ
ートシフト撮影回数パラメータnから2を減算した値を
上記制御シャッタ速度TVcから減算して新たな制御シ
ャッタ速度TVcとする。すなわち、 TVc=TVc−(n−2) となる。同様にステップS134では、オートシフト撮
影回数パラメータnから2を減算した値を上記制御感度
SVcから減算して新たな制御感度SVcとする。すな
わち、 SVc=SVc−(n−2) となる。
34により、3枚のオートシフト撮影の1枚目は、 絞り値:AVc 撮像感度:SVc+1 シャッタ速度:TVc+1 で撮影が行われ、2枚目は 絞り値:AVc 撮像感度:SVc シャッタ速度:TVc で撮影が行われ、3枚目は 絞り値:AVc 撮像感度:SVc−1 シャッタ速度:TVc−1 で撮影が行われる。これから分かるように、いずれの撮
影においても制御シャッタ速度TVcと制御感度SVc
の各補正値(+1,0,−1)は互いに等しく、適正露
出を与えるための演算式 BV+SVc=TVc+AVc を常に満足するから、適正露出条件を保持したままシャ
ッタ速度を変化させて3枚の撮影が行える。
定フラグSが1でないときにはオートシフト撮影が設定
されていないと判断し、上記ステップS133,S13
4をスキップして図4のステップS109に進む。
3でないと判定された場合には、Mモードと判断してス
テップS135に進む。ステップS135では、上記設
定シャッタ速度TVsをそのまま制御シャッタ速度TV
cとする。ステップS137では、上記設定絞り値AV
sをそのまま制御絞り値AVcとする。ステップS13
7では設定感度SVsをそのまま制御感度SVcとす
る。
フラグSの値からオートシフト撮影が設定されているか
否かを判定する。Sが1のときにはオートシフト撮影が
設定されていると判断してステップS139に進み、オ
ートシフト撮影回数パラメータnから2を減算した値を
上記制御シャッタ速度TVcから減算して新たな制御シ
ャッタ速度TVcとする。同様にステップS140で
は、オートシフト撮影回数パラメータnから2を減算し
た値を上記制御感度SVcから減算して新たな制御感度
SVcとする。すなわち、ステップS139,S140
の処理は上記AモードにおけるステップS133,S1
34の処理と同様であり、この場合も所定の露出条件を
保持したままシャッタ速度を変化させて3枚の撮影が行
われる。
定フラグSが1でないときにはオートシフト撮影が設定
されていないと判断し、上記ステップS139,S14
0をスキップして図4のステップS109に進む。
御感度SVc,制御シャッタ速度TVcおよび制御絞り
値AVcが設定可能範囲を逸脱しないように制限する処
理であり、これは各露出モードとも共通である。まずス
テップS109では、上述の処理で決定された制御感度
SVcが9を超える、すなわちISO1600相当を超
えるか否かを判定する。ステップS109が肯定される
とステップS112でSVcを9に設定してステップS
113に進む。ステップS109が否定されるとステッ
プS110に進み、制御感度SVcが5を下回る、すな
わちISO100相当を下回るか否かを判定する。ステ
ップS110が肯定されるとステップS111で制御感
度SVcを5に設定してステップS113に進み、否定
されるとそのままステップS113に進む。
された制御シャッタ速度TVcが10を超えるか、すな
わち1/1000秒より高速秒時であるか否かを判定
し、肯定されるとステップS115で制御シャッタ速度
TVcを10にしてステップS117に進む。ステップ
S113が否定されるとステップS114に進み、制御
シャッタ速度TVcが0を下回るか、すなわち1秒より
も低速秒時であるか否かを判定する。ステップS114
が肯定されるとステップS116で制御シャッタ速度T
Vcを0に設定してステップS117に進み、否定され
るとそのままステップS117に進む。
された制御絞り値AVcが9を超えるか、すなわちF2
2よりも絞り込み側の値であるか否かを判定する。ステ
ップS117が肯定されるとステップS119に進み、
制御絞り値AVcを9に設定して図3の処理にリターン
する。ステップS117が否定されるとステップS11
8に進み、制御絞り値AVcが3を下回るか、すなわち
開放絞り値であるF2.8よりも更に開放側の値である
か否かを判定する。ステップS118が肯定されるとス
テップS120で制御絞り値AVcを3に設定してリタ
ーンし、否定されるとそのままリターンする。以上が露
出演算の詳細である。
プS4では、表示装置115による表示処理を行い、ス
テップS5では各設定装置(109〜113)による設
定処理を行う。これらの表示処理および設定処理の詳細
は後述する。
4のオン・オフにより、不図示のレリーズボタンが押し
下げられた(レリーズ操作された)か否かを判定する。
オフであればレリーズ操作されていないと判断し、ステ
ップS2に戻る。オンであればレリーズ操作されたと判
断し、ステップS7以下の撮影処理を行う。
1によりシャッタ122の不図示のマグネットに通電す
ることでシャッタ122の先幕および後幕を保持する。
ステップS8ではモータ駆動回路117によりシーケン
スモータ118の正転を開始させる。これによりミラー
アップおよび絞りの絞り込みが開始される。ステップS
9では、絞り位置検出回路123により駆動絞り値(実
際の絞り値)AVkを検出して前述の露出演算にて算出
した制御絞り値AVcと比較し、駆動絞り値AVkが制
御絞り値AVcになるまでステップS9にとどまる。駆
動絞り値AVkが制御絞り値AVcになるとステップS
10に進み、絞り係止装置124を作動させて絞りを係
止し、絞り込みを停止させる。
19の状態によりミラーアップが完了したか否かを判定
し、ミラーアップと判断されるまでステップS11にと
どまり、ミラーアップと判定されるとステップS12に
進む。ステップS12では、モータ駆動回路117によ
りシーケンスモータ118の正転を停止する。この停止
処理の際には逆通電ブレーキなどのブレーキ処理により
シーケンスモータ118の停止は瞬時に行われ、オーバ
ーランは無視できる程度である。なお、ステップS11
でミラーアップと判定されるまでに絞り係止装置124
による絞り係止が完了するようにシーケンス駆動装置は
構成されている。
りCCD102の駆動を開始し、撮像準備を開始する。
ステップS14では、CCD102の駆動が安定してな
されるまで待ち、次いでステップS15でシャッタ制御
回路121によりシャッタ122のマグネット(不図
示)の通電を解除し、シャッタ122の先幕保持を解除
する。これにより先幕が走行開始する。先幕の走行によ
りCCD102に撮影レンズ103の透過光が到達し、
電荷蓄積すなわち撮像が開始される。
幕保持解除からの時間を計時し、制御シャッタ速度TV
cに相当する時間が経過するまで待つ。この待ち時間の
間にもCCD102には撮影レンズ103の透過光が到
達するので電荷蓄積が継続する。ステップS17では、
シャッタ制御回路121によりシャッタ122の不図示
のマグネットの通電を解除してシャッタ122の後幕保
持を解除する。これにより後幕の走行が開始される。後
幕の走行に伴って撮影レンズ103の透過光が遮断され
てゆき、CCD102に達しなくなると、CCD102
のシャッタ122の後幕で遮光された部分についての撮
像が終了する。
幕がCCD102の撮像領域を完全に遮断し、さらに走
行を完了するだけの時間経過を待つ。ステップS19で
はモータ駆動回路117によりシーケンスモータ118
の逆転を開始する。これによりミラーダウン,絞りの開
放復帰が開始される。ステップS20では、CCD10
2蓄積された撮像信号を電気信号として読み出すよう撮
像信号処理回路105に指示を出す。ステップS21で
は駆動回路104によりCCD102の駆動を終了す
る。
に0にセットする。フラグPは撮像信号処理の終了によ
り1になるフラグであり、フラグDはミラーダウン動作
が終了すると1になるフラグである。撮像信号処理とミ
ラーダウンのいずれが早く終了するかは条件次第のた
め、両フラグがともに1となることで一連の動作終了と
判断するようにしている。
05でCCD102から出力された撮像信号に対し、相
関二重サンプリングによってリセットノイズを除去する
とともにアナログ信号からデジタル信号に変換し、画像
データへの変換を開始する。変換が完了後の信号は、逐
次記録回路106に出力され一時的にここに格納され
る。なお、この信号変換処理は時間がかかるためミラー
ダウン動作と同時に行うようになっている。
が終了したか否かを判定し、終了していなければステッ
プS25でフラグDを判定する。D≠1であればミラー
ダウン動作がまだ終了していないので、ステップS26
に進み、D=1であればミラーダウン動作が終了してい
るので、ステップS24に戻って信号変換処理の終了を
待つ。ステップS24で信号変換処理が終了していると
判定された場合には、ステップS27でフラグPを1に
設定し、ステップS28でフラグDを判定する。D=1
であれば、ミラーダウン動作と信号変換処理の双方が終
了しているので、ステップS23に進む。D≠1であれ
ば、ミラーダウン動作が終了していないので、ステップ
S26に進む。
了しているか否かを判定し、終了していなければステッ
プS29でフラグPを判定する。P=1であれば信号変
換処理が終了しているので、ステップS26に進んでミ
ラーダウンを待つ。P≠1であれば信号変換処理が終了
していないので、ステップS24に戻って信号変換処理
の終了を待つ。ステップS26でミラーダウン動作が終
了していると判定された場合には、ステップS30に進
んでシーケンスモータ118を停止する。なお、この停
止処理の際には逆通電ブレーキやショートブレーキなど
のブレーキ処理によりシーケンスモータ118の停止は
瞬時に行われ、オーバーランは無視できる程度である。
続くステップS31ではフラグDを1に設定し、ステッ
プS32ではフラグPを判定する。P≠1であれば信号
変換処理がまだ終了していないので、ステップS24に
戻る。P=1であれば信号変換処理も終了しているとの
で、ステップS33に進む。
によりフラッシュメモリ107を制御することにより記
録回路106に一時的に格納された画像データを取り込
み、フラッシュメモリ107に格納する。これにて1枚
の撮影が完了したことになる。ステップS34ではオー
トシフト設定フラグSを判定し、S≠1(S=0)であ
ればオートシフト撮影が設定されていないと判断し、図
2のステップS2に戻って上述の処理を繰り返す。一
方、S=1であればオートシフト撮影が設定されている
と判断し、ステップS35でオートシフト撮影回数パラ
メータnが3であるか否かを判定する。n=3であれば
3枚のオートシフト撮影が終了したと判断し、ステップ
S36でnを初期値1に設定してステップS2に戻る。
n≠3であれば、まだ3枚のオートシフト撮影が終了し
ていないと判断し、nをカウントアップしてからステッ
プS2に戻る。
2)の表示処理の詳細を示している。ステップS201
ではオートシフト設定フラグSを判定し、S=1であれ
ば、オートシフト撮影が設定されていると判断し、ステ
ップS202でオートシフト用の表示信号を表示装置1
15に出力する。この表示信号に基づいて、表示装置1
15は、制御シャッタ速度TVc,制御絞り値AVc,
設定感度SVs,オートシフト撮影が設定されているこ
とを示すマーク,オートシフト撮影回数パラメータnの
値、制御感度SVcおよび露出モードを表示する。その
後、図2の処理にリターンする。制御シャッタ速度TV
c,制御絞り値AVc,制御感度SVcの表示は、オー
トシフト撮影の各撮影のたびに変化する。
定されると、オートシフト撮影が設定されていないと判
断し、ステップS203で通常撮影用の表示信号を表示
装置115に出力する。表示装置115は、制御シャッ
タ速度SVc,制御絞り値AVc,設定感度SVsおよ
び露出モードを表示する。
5(図2)の設定処理の詳細を示している。図7のステ
ップS301ではオートシフト設定装置113によりオ
ートシフト撮影の設定・解除操作がなされたか否かを判
定する。操作がなされたと判断されるとステップS30
2に進み、オートシフト設定フラグSを判定する。S=
0であれば、オートシフト撮影が設定されていないと判
断し、これを設定すべくステップS303でフラグSを
1に設定してリターンする。S≠1(S=0)であれ
ば、既にオートシフト撮影が設定されていると判断し、
これを解除すべくステップS304でフラグSを0に設
定してリターンする。
定・解除操作がなされていないと判断すると、ステップ
S307でシャッタ速度設定装置111によりシャッタ
速度変更の操作がなされているか否かを判定する。操作
がなされている場合にはステップS308に進み、シャ
ッタ速度の高速側への変更操作か否かを判定する。高速
側への変更操作であれば、ステップS309で設定シャ
ッタ速度TVsが10か否かを判定する。TVs=10
の場合には、既に設定シャッタ速度は最高速(1/10
00秒)に設定されているので、何もせずにリターンす
る。TVs≠10であれば、ステップS310でTVs
に1を加算して、つまり設定シャッタ速度を1段だけ高
速側に変更してリターンする。
と判断されると、ステップS311でシャッタ速度の低
速側への変更操作か否かを判定する。低速側への変更操
作であれば、ステップS312で設定シャッタ速度TV
sが0か否かを判定する。TVs=0の場合には、既に
設定シャッタ速度は最低速(1秒)に設定されているの
で、何もせずにリターンする。TVs≠0であれば、ス
テップS313でTVsから1を減算して、つまりシャ
ッタ速度を1段だけ低速側に変更してリターンする。な
お、ステップS311が否定された場合には、シャッタ
速度の変更操作はなかったと判断し、何もせずにリター
ンする。
操作がなされていないと判断されると、図8のステップ
S314に進む。ステップS314では、絞り設定装置
112により絞り値の変更操作がなされているか否かを
判定する。絞り値の変更操作がなされたと判定される
と、ステップS315でその操作が絞り口径を小さくす
る側の操作(絞り込み側の操作)であるか否かを判定す
る。絞り込み側の操作であれば、ステップS316でA
Vs=9か否かを判定する。AVs=9であれば、既に
絞り口径は最小(設定絞り値としては最大値F22)に
設定されているので、何もせずにリターンする。AVs
≠9であれば、ステップS317でAVsに1だけ加算
して、つまり設定絞り値を1段だけ絞り込み側に変更し
てリターンする。
ップS318に進み、絞り口径を大きくする側の操作
(開放側の操作)であるか否かを判定する。開放側の操
作であればステップS319に進み、AVs=3か否か
を判定する。AVs=3であれば、既に絞り公開は最大
(設定絞り値としては最小値F2.8)に設定されてい
るので、何もせずにリターンする。AVs≠3であれ
ば、ステップS320でAVsから1だけ減算して、つ
まり設定絞り値を1段だけ開放側に変更してリターンす
る。なお、ステップS318が否定された場合には、絞
り値の変更操作はなかったと判断し、何もせずにリター
ンする。
でないと判断されると、ステップS321に進み、感度
設定装置109による撮像感度の変更操作か否かを判定
する。撮像感度の変更操作であれば、ステップS322
で感度アップ方向の操作であるか否かを判定し、感度ア
ップ方向の操作であればステップS323でSVs=9
か否かを判定する。SVs=9であれば、既に感度は最
高感度(ISO1600)に設定されているので、何も
せずにリターンする。SVs≠9であれば、ステップS
324でSVsに1だけ加算して、つまり設定感度を1
段だけアップしてリターンする。
でないと判断した場合には、ステップS325で感度ダ
ウン方向の操作であるか否かを判定し、感度ダウン方向
の操作であればステップS326でSVs=5であるか
否かを判定する。SVs=5であれば、既に感度は最低
感度(ISO100)に設定されているので、何もせず
にリターンする。SVs≠5であれば、ステップS32
7でSVsから1だけ減算して、つまり設定感度を1段
だけダウンしてリターンする。なお、ステップS325
が否定された場合には、感度の変更操作はなかったと判
断し、何もせずにリターンする。以上が演算回路101
による処理手順である。
てはシャッタ速度を固定して絞り値と撮像感度との組合
せを変更したが、絞り値を固定してシャッタ速度と撮像
感度との組合せを変更してもよい。これは、Pモードの
場合は図4のステップS107を図11のステップS1
07’に変更することで実現可能である。またSモード
の場合は図5のステップS126を図12のステップS
126’に変更すればよい。さらにAモードおよびMモ
ードにおいては絞り値を固定してシャッタ速度と撮影感
度との組合せを変更したが、シャッタ速度を固定して絞
り値と撮像感度との組合せを変更してもよい。これは、
Aモードの場合は図5のステップS133を図13のス
テップS133’に変更することで実現可能である。ま
たMモードの場合は図5のステップS140を図14の
ステップS140’に変更すればよい。なお、露出モー
ドによらず撮影者が絞り値とシャッタ速度のいずれを変
えるかを操作により設定できるようにしてもよい。
の露出因子を求めるにあたり各制御値に−(n−2)を
加えるようにした(例えば、図4のステップS107,
S108や図5のステップS133等)。図15はnか
らの減算値が異なる場合の補正量(当初の制御値に加え
る値で露出段数を表す)の比較を示している。図から分
かるように、nからの減算値を変えることで各制御値の
変更幅および変更方向を変えずに制御値をシフトさせる
ことができる。
シフト撮影を行う例を示したが、例えば図16に示すよ
うに2段ずつずらしてもよいし、それ以上のずらし幅で
もよい。またずらし幅は1段未満でもよいが、小さくし
過ぎるとオートシフト撮影の効果は薄れる。
ッタ速度,撮像感度の3つの露出因子を全て変更してオ
ートシフト撮影を行う実施形態を説明する。図17は絞
り値を2段ずつ、シャッタ速度および撮像感度をそれぞ
れ1段ずつ変更してオートシフト撮影を行う例を示して
いる。これは、例えば絞り値の変更幅を大きくしたい
が、撮像感度の変更可能幅が小さい場合(例えば、IS
O100からISO400までしか変更できない場合)
に適している。
には、図18の表に従って各回の露出因子を決めてやれ
ばよい。つまり、 AVc=AVc−2(n−2) TVc=TVc+(n−2) SVc=SVc−(n−2) となる。この場合も適正露出を与えるための演算式 BV+SVc=TVc+AVc を常に満足するから、適正露出条件を保持したまま3因
子を変化させて3枚の撮影が行える。なお、シャッタ速
度を2段ずつ変更したい場合には、絞り値と撮像感度を
それぞれ1段ずつ変更すればよい。
に1段ずつ変更し、撮像感度を逆方向に2段ずつ変更す
ることにより適正露出条件を維持するようにしたもので
ある。これは、絞りをなるべく絞り込みたいが、手振れ
防止のためにシャッタ秒時を遅くしたくないような場合
に適している。
は、図20の表に従って各回の露出因子を決めてやれば
よい。つまり、 AVc=AVc+(n−2) TVc=TVc+(n−2) SVc=SVc+2(n−2) となる。この場合も適正露出を与えるための演算式 BV+SVc=TVc+AVc を常に満足するから、適正露出条件を保持したまま3因
子を変化させて3枚の撮影が行える。
に限定されず、4枚以上でもよい。
フト撮影にあたり、シャッタ速度(あるいは絞り値)を
一定値に保持し、露出を変えずに絞り値(あるいはシャ
ッタ速度)と撮像感度の組合せを変更して複数枚の撮影
を行うようにしたので、複数枚の写真の相違点がいずれ
の露出因子(絞り値またはシャッタ速度)の変更に起因
するものであるかが明確に分かる。請求項5の発明によ
れば、オートシフト撮影にあたり、露出を変えずに絞り
値,シャッタ速度および撮像感度の全てを変更して複数
枚の撮影を行うようにしたので、撮影者の好み等に応じ
てバラエティの富んだオートシフト撮影を実現できる。
を示すブロック図。
手順を示すフローチャート。
撮像感度とを1段ずつ変更する例を示す。
ッタ速度と撮像感度とを1段ずつ変更する例を示す。
チャート。
チャート。
チャート。
チャート。
フト撮影の相違を説明する図。
値と撮像感度とを2段ずつ変更する例を示す。
を変更するオートシフト撮影の一例を示す図。
露出因子演算方法を説明する図。
を変更するオートシフト撮影の他の例を示す図。
露出因子演算方法を説明する図。
Claims (5)
- 【請求項1】 シャッタ速度を一定値に保持し、露出を
変えずに絞り値と撮像感度の組合せを変更して複数枚の
撮影を行う露出因子自動変更撮影装置を有することを特
徴とする電子カメラ。 - 【請求項2】 絞り値を一定値に保持し、露出を変えず
にシャッタ速度と撮像感度の組合せを変更して複数枚の
撮影を行う露出因子自動変更撮影装置を有することを特
徴とする電子カメラ。 - 【請求項3】 シャッタ速度を一定値に保持し、露出を
変えずに絞り値と撮像感度の組合せを変えて複数枚の撮
影を行う第1の撮影機能、および絞り値を一定値に保持
し、露出を変えずにシャッタ速度と撮像感度の組合せを
変えて複数枚の撮影を行う第2の撮影機能からいずれか
を選択する選択装置と、該選択装置により選択された撮
影機能を実現する撮影装置とを具備することを特徴とす
る電子カメラ。 - 【請求項4】 前記選択装置は、設定された露出モード
に応じて前記いずれかの撮影機能を選択することを特徴
とする請求項3に記載の電子カメラ。 - 【請求項5】 露出を変えずに絞り値,シャッタ速度お
よび撮像感度の全てを変更して複数枚の撮影を行う露出
因子自動変更撮影装置を有することを特徴とする電子カ
メラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239391A JP2003051982A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 電子カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239391A JP2003051982A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 電子カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003051982A true JP2003051982A (ja) | 2003-02-21 |
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