JPH07168082A - 視線検出装置 - Google Patents

視線検出装置

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JPH07168082A
JPH07168082A JP31663093A JP31663093A JPH07168082A JP H07168082 A JPH07168082 A JP H07168082A JP 31663093 A JP31663093 A JP 31663093A JP 31663093 A JP31663093 A JP 31663093A JP H07168082 A JPH07168082 A JP H07168082A
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JP
Japan
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light
line
sight
eye
circuit
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Withdrawn
Application number
JP31663093A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
晋一 児玉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の視線検出装置は、撮影者の投光によ
り発生したノイズ成分があっても、偏光特性を外部から
偏向することで簡単な構成、処理にて精度よくプルキン
エ像を検出することを特徴とする。 【構成】CPU14は、マルチAF回路20から測距情
報を受けて、表示回路23に所定の表示を行う。投光L
ED15a及び15bは、時分割にて視線光学系16及
びファインダ光学系17を介して眼10に対して投光す
る。視線センサ18は、眼10からの反射光をファイン
ダ光学系17、視線光学系16を介して受光し、I/F
回路19を介してCPU14に信号を出力する。CPU
14は、I/F回路19からの信号に基いた視線情報
と、マルチAF回路20からの測距情報に基いた視線位
置に対応するフォーカスエリアのデフォーカス量を決定
し、設定されたデフォーカス量にて駆動回路21を介し
てレンズ22を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撮影者の視線方向を
検出し、検出した視線の信号にてカメラの情報(フォー
カスエリア)を設定する視線検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラへの各種情報の入力は、例
えばダイアル、釦等によって行われており、入力情報が
増加するに従って操作環境は煩雑になっている。例え
ば、ファインダを覗く撮影者の視線方向を検出し、その
視線の情報よりカメラに情報入力する技術は、特開昭6
3−194237号公報、特開平3−87818号公報
等により多数開示されている。
【0003】また、検出方式等に於いても、角膜、虹
彩、瞳孔、強膜(白目)等の何れかを用いて検出する方
法が多数開示されている(特開平1−160537号公
報、特開平2−206425号公報等参照)。
【0004】更に、視線検出位置を用いた測距情報の決
定に関しても、特開平4−307506号公報、特開平
5−88075号公報等に、多数開示されている。ま
た、センサの信号処理に於いても、投光LEDに同期し
て点灯時/非点灯時の信号の差分処理を行うことがよく
行われる。更に、異なる位置からの投光(赤目発生位置
での投光と赤目発生しない位置での投光)にて検出した
信号を差分処理し、赤目信号を顔の中より抽出し瞳孔検
出を行う方法が、特開平2−138673号公報に開示
されている。加えて、眼底部からの反射光(赤目)を用
いて視線検出する技術は、特開昭63−210613号
公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、視線検出に
於いては、“何処(位置)からの方向(回転)”を知る
必要がある。複数に眼の情報(角膜反射光、虹彩エッジ
等)を用いる検出方式では、エリアセンサと高度の画像
処理アルゴリズムを必要としている。これに対し、一つ
の眼の情報(白目/黒目の割合等)を用いる検出方式
は、覗く位置を固定する(眼がねタイプ:竹井機器)等
を行っている。
【0006】カメラに用いる場合は、覗く位置を固定
(ファインダ位置の固定、アイポイントの固定等)しよ
うとすると使いにくいものとなり、更に撮影者に過度の
負担を負わせることになる。覗く位置をある程度自由に
すると、複数の情報を用いて検出する必要になる。
【0007】しかしながら、現状のエリサセンサにて複
数の信号を検出して視線方向を検出する方法は、高価な
センサと個人差を吸収するキャリブレーションを含めた
高度な画像処理アルゴリズムを必要とし、コンパクトカ
メラ等の視線検出には高価、使いにくい、遅い等の問題
点がある。
【0008】また、フォトダイオード等の受光素子にて
白目/黒目の割合を検出しようとすると、黒目を構成す
る虹彩部の反射率と白目の反射率が赤外光に対して大き
く異ならないため、検出S/Nが厳しいものとなり調整
が難しくなる。
【0009】上記キャリブレーションの問題に対して
は、キャリブレーションを行わない、またはシーケンス
内(検出シーケンス開始から視線情報取り込みまで)に
初期位置の表示をファインダ内に行い、表示による眼の
像の変化を基に視線位置を検出しようとする方式が望ま
しい。
【0010】これらの方式を用いて、PSD等の安価な
センサにて実現することが望まれている。眼の特徴点と
しては、プルキンエ像(P像)と瞳孔(D像)の両方、
または一方が検出できると、視線検出に対して有効性が
高い。しかしながら、PSD等の画像分解能の低い(画
素分割がない)センサの場合、撮影者の白目/まぶたか
らの拡散光等の影響にて、視線の変化に応じたP像、D
像の変化が検出できなくなってしまう。これは出力は小
さいが面積がはるかに大きい白目、まぶたの反射のノイ
ズ光に埋もれてしまうためである。
【0011】また、差分処理に関しては、撮影者の視線
の変化に応じた特徴信号は、投光LEDが点灯した場合
に発生するため、検出成分と非検出成分が同時に発生す
るものであった。
【0012】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、撮影者の投光により発生したノイズ成分があって
も、簡単な構成、処理にて高精度の視線検出を行うこと
のできる視線検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、撮
影者の眼の眼底にて反射される波長を有する光をファイ
ンダ光学系のファインダ光軸上に投光する第1の投光手
段と、この第1の投光手段の波長とは異なる波長を有す
る光をファインダ光学系のファインダ光軸上に投光する
第2の投光手段と、上記第1若しくは第2の投光手段に
よる撮影者の目からの反射光を受光する受光手段と、上
記第1及び第2の投光手段の投光パターンと投光タイミ
ングと、該投光タイミングに同期した上記受光手段の受
光タイミングとを制御する制御手段と、上記受光手段の
出力に基いて、視線方向に関する情報を算出する視線情
報算出手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明の視線検出装置にあっては、投光素子
はほぼ光軸上に配置され波長特性を異にした2つ以上の
光源にて構成され、制御装置の信号にて投光素子選択、
投光タイミングを制御して撮影者の眼に投光され、受光
素子は複数の投光素子からの投光に制御装置の信号にて
同期して、眼からの投光素子の反射光を受光する。制御
装置は投光素子と受光素子を制御する。また処理装置は
受光された信号に補正を加え差分処理を行い、処理後の
信号にて重心検出を行いD像を重心を抽出する。
【0015】
【実施例】初めに、この発明の実施例について説明する
前に、この発明に採用される視線検出の原理について、
図面を参照して説明する。尚、視線方向を検出する方法
としては種々の方法が挙げられるが、ここでは、カメラ
に適用できる方法として、すでに当業技術関係者に於い
てはよく知られてる第1プルキンエ像(角膜反射像)と
眼底の反射像、または虹彩のエッジを用いて検出する方
法について簡単に述べる(構造的説明は公知なので省略
する)。
【0016】図2は、ほぼ光軸よりより投光された光束
の眼からの反射光の受光出力の様子を示したものであ
る。図2に於いて、1は虹彩、2は強膜(白目)、3は
瞳孔、4は虹彩エッジを表している。図示されない眼球
に光を投光し、その反射像をとらえると、受光出力の高
い第1プルキンエ像(角膜反射像:P像)5aが検出さ
れる。尚、上記第1プルキンエ像5a以外のプルキンエ
像は、反射光量が弱く反射像のできる位置が異なるた
め、検出することは難しい。
【0017】そして、眼球に光を投光した時の眼底から
の反射光5bにより、眼底像が瞳孔3の周縁(虹彩エッ
ジ)4のシルエットとして検出される。この眼底からの
反射像(瞳孔像:D像)5bは、第1プルキンエ像5a
と共に図3に示してあるが、この2つの像を用いて視線
方向を検出する。
【0018】図3は、眼球の回転による検出像の変化の
様子を示したものである。眼球6の光軸7と眼に投光す
る光束が平行にある場合は、図3(a)に示されるよう
に、眼底像5bの中心、すなわち瞳孔中心と第1プルキ
ンエ像5aの中心とが一致している。そして、眼球6が
回転した場合には、図3(b)に示されるように、光軸
7が眼球6の回転中心8を中心に回転している。その場
合、眼底像5bの中心は、眼からの反射光を受光するセ
ンサ画素列上の異なった位置に受光できる。
【0019】更に、第1プルキンエ像5aの中心は、眼
底像5bの中心とも相対的に異なる位置に受光する。こ
れは、角膜の前面に持つ曲面の中心が回転中心と異なる
ためである。したがって、この2つの像のセンサ画素列
に対する絶対位置のずれと上記2つの像の相対的なずれ
より、ファインダを覗く撮影者の眼球6の回転量とシフ
ト量を求めることができ、更には撮影者が何処を見てい
るかを判別することができる。また、第1プルキンエ像
5aの中心と眼底像5bの中心との相対的な変化量は、
眼球6の回転とほぼ比例関係を持っている。
【0020】この発明は、視線検出像から角膜反射像5
aまたは眼底反対像5bの少なくとも一方を用いて検出
する。図4は、眼球中心が固定されるような場合の、回
転と角膜反射5aと眼底反射5bの様子を示したもので
ある。
【0021】眼球中心が固定されるならば、眼底反射5
bの重心位置ix 、角膜反射5aの重心位置px のみま
たは両方を含めた重心位置を検出すれば、回転角は検出
できる。同図(a)、(b)及び(c)は、眼底反射5
bと角膜反射5aの関係を示したものである。px は角
膜反射5aの重心位置、ix は眼底反射5bの重心位置
を示している。また、図4に示される眼底反射は、一般
に赤目状態(眼底からの反射光が多い)であり、赤目状
態でない場合(明るい状態で虹彩が絞られた場合、また
は反射光が受光系に戻らない場合)、眼底反射5bの出
力は更に低下する。
【0022】ファインダ中央から見た場合、図4(a)
は基準(:回転角0)で中央を、同図(b)は回転角
“負”で左側、同図(c)は回転角“正”で右側を見て
いることになる。
【0023】図5は、眼球6のシフトと角膜反射5a及
び眼底反射5bの様子を示したものである。眼底反射9
5bの重心位置ix 、角膜反射5aの重心位置px の
み、または両方を含めた重心位置を検出すれば、おおま
かなシフト量を検出することができる。
【0024】図5(a)、(b)及び(c)は、眼底反
射5bと角膜反射5aの関係を示している。px は角膜
反射5aの重心位置、ix は眼底反射5bの重心位置を
示している。また、図4と同様に示される眼底反射は、
一般に赤目状態(眼底からの反射光が多い)であり、赤
目状態でない場合(明るい状態で虹彩が絞られた場合、
または反射光が受光系に戻らない場合)は、眼底反射5
bの出力は更に低下する。
【0025】ファインダ中央から見た場合、図5(a)
は基準(:シフト量0)で中央を、同図(b)はシフト
量“負”で左側を、そして同図(c)はシフト量“正”
で右側を見ていることになる。
【0026】一般に、1回のシャッタシーケンス(ファ
ーストレリーズ付近からセカンドレリーズまで)に於い
ては眼のシフトは大きく変化することはなく、相対的な
動きと基準位置を検出することで撮影者が見ようとする
方向を知ることができる。また、基準位置検出はシーケ
ンス内で行うようにするとよい。
【0027】以下、上述したような原理に基いて、この
発明の実施例について説明する。図6は、この発明の視
線検出装置の概念を示したものである。ほぼ光軸上に配
置された特性を異にした2つ以上の投光部を有する投光
装置9は、撮影者の眼10に光束を制御装置11の制御
信号によって投光する。制御装置11の制御信号にて受
光する受光装置12は、投光された光束の眼10からの
反射光を受光して処理装置13に送る。
【0028】上記制御装置11は、投光装置9、受光装
置12、処理装置13に制御信号を送出する。また、処
理装置13は、制御装置11の制御信号に応じて受光装
置12の信号を処理する。
【0029】このような構成に於いて、投光装置9が撮
影者の眼10に投光すると、受光装置12は眼10から
の反射光を受光して検出する。処理装置13では、この
検出された受光信号を補正処理し、更に差分処理の後、
眼の特徴点抽出を行い、視線に関係のある情報を提供す
る。制御装置11は、投光装置9、受光装置12、処理
装置13に制御用のタイミング信号を送出する。また、
処理装置13の補正処理は、投光の光量、受光装置の積
分時間等を変える制御と組合わせて用いてもよい。
【0030】図1は、この発明の視線検出装置の第1の
実施例で、図6の装置を具体的に示したブロック構成図
である。この第1の実施例は、横配置の3点AF(オー
トフォーカス)のフォーカスエリアの選択に視線検出装
置の視線信号を用いて行うものである。
【0031】中央演算処理装置(CPU)14には、2
つの投光LED15a(LED_a)及び15b(LE
D_b)が接続されている。これらの投光LEDは、1
5aが近赤外光を中心波長とする長波長帯域、15bが
青〜緑付近を中心波長とする短波長帯域とされている。
投光LED15a及び15bは、視線光学系16に接続
されている。
【0032】この視線光学系16には、ファインダ光学
系17と視線センサ(PSD:光量分布の重心位置を明
るさに依存する電流比にて1次元検出するデバイス)1
8が接続されている。インターフェース回路(I/F回
路)は、上記視線センサ18の出力をCPU14に供給
するように接続されている。
【0033】上記CPU14にはまた、複数点測距回路
(マルチAF回路)20、レンズ22が接続された駆動
回路21、及びファインダ光学系17に接続された表示
回路23にも接続されている。
【0034】このような構成に於いて、マルチAF回路
20が複数点に対して測距を行い、測距情報をCPU1
4へ供給する。視線検出系は、CPU14からの指令を
受けると、表示回路23より所定の表示を行う。2つの
投光LED15a及び15bは、時分割にて視線光学系
16及びファインダ光学系17を介して眼10に対して
投光する。
【0035】そして、この眼10からの反射光は、再び
ファインダ光学系17、視線光学系16を介して視線セ
ンサ18に受光される。そして、この視線センサ18か
らの出力信号は、I/F回路19を介してCPU14に
取り込まれる。I/F回路19は、投光毎に重心位置に
対応する信号と明るさに対応する信号に変換した後、C
PU14に入力する。
【0036】CPU14は、I/F回路19より取り込
まれた信号を基に、信号処理(補正処理、差分処理)後
の重心検出より得られた視線に関する情報と、マルチA
F回路20より得られた複数点の測距情報を基に、視線
位置に対応するフォーカスエリアのデフォーカス量を決
定する。更に、設定されたデフォーカス量にて駆動回路
21を介してレンズ22を駆動する。
【0037】次に、図7のフローチャートを参照して、
この視線検出装置の処理のシーケンスの動作を説明す
る。視線検出を開始すると、先ずイニシャライズ(受光
装置12のセンサのリセット)を行う(ステップS
1)。そして、眼10に投光(LED_a)した(ステ
ップS2)後、データ検出(データDa )を行う(ステ
ップS3)。ついで、眼10に投光(LED_b)した
(ステップS4)後、データ検出(データDb )を行う
(ステップS5)。
【0038】ここで、Db の信号にて信号処理(a,b
を所定の定数とする:D=a*Da−b*Db )を行う
(ステップS6)。この後、データDにて重心検出を行
って(ステップS7)、本シーケンスを終了する。
【0039】尚、処理装置の補正処理は、投光の光量、
受光装置の積分時間等を変える制御と組合わせて用いて
もよい。図8は、上記視線光学系16の詳細な構成を示
したものである。
【0040】図8(a)に示された2つの投光LED1
5a(赤外帯域LED)、15b(短波長帯域LED)
からの投光光の光路上には、投光レンズ24を介してハ
ーフミラー25が配置されている。上記投光光は、この
ハーフミラー25により反射される。そして、この反射
光の光路上にはプリズム26が配置されており、反射光
はプリズム26の反射面26aにて反射されて、ファイ
ンダ27を介して撮影者の眼球6へと導かれる。
【0041】上記撮影者の眼球6からの反射光は、入射
光と同じ光路を通る。すなわち、ファインダ27を介し
てプリズム26に入射され、その反射面26aにて反射
される。そして、この反射光はハーフミラー25を透過
し、受光レンズ28を介して視線センサ18に受光され
る。
【0042】一方、被写体光は、該被写体光に重ねて表
示を示す表示液晶29を介してプリズム26に入射され
る。そして、プリズム26に入射された被写体光は、そ
の反射面26aを透過し、更にファインダ27を介して
撮影者の眼球6へと導かれる。
【0043】また、同図(a)に示される構成では、フ
ァインダ光学系を投受光にて一部兼用しているが、赤目
信号が検出できる構成であれば、投光系の一方のみ共用
(投光系ファインダ光学系の外に設置等)したり、両方
ともファインダ光学系と共用しないようにしても良い。
【0044】図8(b)は、投光LED15a、15b
と視線センサ18と眼球6の等価的な関係を示したもの
である。投光光束の光軸と受光光束の光軸は、ほぼ一致
して検出が行われる。また、図8(c)に示されるよう
に、完全に同軸上に配置してもよい。
【0045】図9(a)及び(b)は、視線光学系16
の他の詳細な構成を示したものである。投光系に偏光板
31を、受光系に液晶32と偏光板33を配置した例を
示している。偏光板31、33の関係特性はパラレル、
クロスの何れでも良いが、液晶32は偏光特性を変える
ことのできるもの、例えばツイスト液晶を用いる。
【0046】図10は、液晶素子の様子を示した図であ
る。実施例に使用する液晶は、電界効果を用いたねじれ
効果の液晶を使用している。“ON”状態では液晶にて
入射した光束の偏光面が回転して出力され、“OFF”
状態では入射した光束の偏光面が変化することなく出力
される。
【0047】また、液晶にはねじれ効果以外にも偏光面
を操作するものがあり、ねじれ効果以外の特性を有する
液晶を用いてもよい。次に、図11のフローチャートを
参照して、同実施例のメインシーケンスの動作について
説明する。
【0048】メインシーケンスをスタートすると、先ず
ファースト(1st)レリーズ“ON”の判定を行う
(ステップS11)。ここで、1stレリーズ“OF
F”の場合は本シーケンスを終了し、1stレリーズ
“ON”の場合は、引続きイニシャライズ(フォーカス
エリアを中央に設定)を行う(ステップS12)。
【0049】次いで、視線を検出するサブルーチン“視
線検出”を行う(ステップS13)。そして、このサブ
ルーチン“視線検出”にて検出された視線座標X(視線
重心)をX1、信頼性のフラグFXをF1に入れる(ス
テップS14)。次に、マルチAF及びAEを行う(ス
テップS15)。ここで、AFデータは、左よりDL、
DC、DRとし、AF方式は公知の位相差方式でもアク
ティブ方式でも良い。また、AEは、同実施例には記し
てないがカメラに公知の測光である。
【0050】そして、視線基準位置検出用の表示を行う
(ステップS16)。この表示は、表示フラシングまた
は音を併用して行うと更に良いものとなる。また、AF
終了の信号と兼用しても良い。その後、再度サブルーチ
ン“視線検出”を行う(ステップS17)。
【0051】次いで、サブルーチン“視線検出”にて検
出された視線座標X(視線重心)をX0、信頼性のフラ
グFXをF0に入れる(ステップS18)。そして、上
記ステップS16にて表示されなかったカメラの情報
を、ファインダ内に表示する(ステップS19)。
【0052】次に、サブルーチン“フォーカスエリア設
定”を行う(ステップS20)。この後、1stレリー
ズの“ON”の判定を行う(ステップS21)。ここ
で、1stレリーズ“OFF”の場合は終了し、1st
レリーズ“ON”の場合は、続いて2ndレリーズの判
定を行う(ステップS22)。
【0053】ステップS22に於いて、2ndレリーズ
“ON”でない場合は上記ステップS21へ戻り、2n
dレリーズ“ON”の場合は設定されたフォーカスエリ
アのデフォーカス量(測距データLにて決定される)に
応じてレンズを駆動する(ステップS23)。そして、
露光シーケンス、巻上げシーケンス等のカメラシーケン
スを行った(ステップS24)後、本シーケンスを終了
する。
【0054】図12は、視線を検出するサブルーチン
“視線検出”の動作を説明するフローチャートである。
サブルーチン“視線検出”をスタートすると、先ず変数
のイニシャライズ(変数i、信頼性のフラグX=0、液
晶OFF)を行う(ステップS31)。そして、LED
_a(赤外帯域LED)を撮影者の眼に投光し(ステッ
プS32)、LED_aの投光に同期してPSD出力信
号をL1、IR1、I(1)=IL1+IR1として検
出する(ステップS33)。
【0055】同様に、LED_b(青〜緑帯域のLE
D)を撮影者の眼に投光して(ステップS34)、LE
D_bの投光に同期してPSD出力信号をIL2、IR
2、I(2)=IL2+IR2として検出する(ステッ
プS35)。
【0056】次いで、明るさに関する信号I(1)−α
*I(2)の判定(まばたき:赤目成分の有無/Eは所
定値)を行う(ステップS36)。ここで、I(1)−
α*I(2)<Eの場合、まばたき、目がない等の状態
と判定し、iの判定を行う(ステップS37)。
【0057】このステップS37に於いて、i=k
(k:1以上の所定値)以外の場合はカウント値iをイ
ンクリメントして(ステップS38)、ステップS32
へ戻る。一方、上記ステップS37にてi=k(k:1
以上の所定値)の場合は、フラグFX=1に設定して
(ステップS39)、本ルーチンを抜ける。
【0058】上記ステップS36にて、I(1)−α*
I(2)<Eでない場合は、検出信号の差分処理を行う
(ステップS40)。すなわち、IL=a*IL1−b
*IL2,IR=a*IR1−b*IR2(a,bは所
定の定数:白眼レベルにて前もって設定しておく)の演
算を行う。
【0059】次いで、重心検出(重心値X)を行う(ス
テップS41)。すなわち、X=h*(IL−IR)/
(IL+IR)(但し、hは所定の係数)の演算を行
う。その後、本サブルーチンのシーケンスを抜ける。
【0060】図13は、フォーカスエリアを設定するサ
ブルーチン“フォーカスエリア設定”の動作を説明する
フローチャートである。サブルーチン“フォーカスエリ
ア設定”のルーチンに入ると、先ずフラグF0、F1の
判定を行う(ステップS51)。ここで、フラグF0、
F1の少なくとも一方に“1”がある場合は、測距情報
を公知のマルチAFのアルゴリズム(視線情報は使用し
ない)にて測距データを設定する(ステップS52)。
そして、視線モードマークを点滅して警告表示を行い
(ステップS53)、後述するステップS59へ進む。
【0061】上記ステップS51に於いて、フラグF
0、F1の何れにも“1”がない場合は、視線の動き量
(X1−X0)の判定(Dは所定値:焦点距離情報に依
存してもよい)を行い、測距データを設定する(ステッ
プS54〜S58)。
【0062】すなわち、X1−X0<−Dが成立すれ
ば、フォーカスエリアを左側に設定し、測距データをL
=DLに設定する。また、X1−X0<Dであれば、フ
ォーカスエリアを中央に設定し、測距データをL=DC
に設定する。更に、X1−X0≧Dであれば、フォーカ
スエリアを右側に設定し、測距データをL=DRに設定
する。
【0063】次に、測距データに基いて、撮影レンズの
デフォーカス量を設定する(ステップS59)。この
後、本サブルーチンシーケンスを抜ける。図14は、フ
ァインダの表示の様子を示したものである。
【0064】図14(a)及び(c)は、スーパーイン
ポーズにて画面の中央に表示する場合の例であり、同図
(b)及び(d)は枠の部分に表示する場合の例であ
る。ここで、初期化表示は同図(a)または(c)を使
用する。また、視線モードの表示は視線検出モードの場
合点灯し、視線検出できない場合は点滅にて警告する。
【0065】また、表示方法は、フラッシング、大きさ
の変化等にて動的表示が望ましい。更に、ファインダ周
辺には上記以外の表示(合焦、ストロボ発光表示等)が
ある。尚、図14(d)は、合焦表示の初期化の表示を
兼用した場合を示している。
【0066】以上、第1の実施例について説明したが、
この発明はこれに限定されることなく種々の改良、変更
が可能であることは勿論である。例えば、重心検出が可
能であればPSD以外のセンサ(ラインセンサ、エリア
センサ等)を用いてもよい。また、投光LEDの数は特
性の異なるものが2つ以上であれば2つに限定されるこ
とはなく、投光パターンの組合わせを用いてもよい。
【0067】更に、測距点は複数であれば3点に捕らわ
れる必要はなく、複数であれば良いものである。また、
カメラのシーケンスとしては、視線検知が必要ない場合
(測距点が深度内に入る場合等)は視線検出シーケンス
を省略するのが良い。
【0068】尚、信頼性(まばたき)判定を投光の検出
信号の総和の差分で行っているが、各投光毎に行った方
が更に良く、加えて、まばたき以外のカメラと顔の接触
(カメラファインダに眼を押付けている)の判定や眼が
ね判定を組合わせると、更に良いものとなる。
【0069】また、視線検出、視線表示、視線検出は、
AF、AE等のカメラのシーケンスと並行に行われても
良い。更に、PSDの出力信号を電流のままの検出や積
分による検出を行っても良い。また、検出積分時間を各
発光時で異なるようにしても良く、加えて発光強度を変
えるようにしても良い。
【0070】また、投光LED、受光センサの配置は、
眼底光に検出できる配置であれば必ずしも軸上にはなく
ても良い。更に、投光LEDを白色(広い波長帯域の光
源)等とし、センサ側に波長選択フィルタ配置し、切替
え処理をする。
【0071】また、センサに特性を持たせて複数配置し
ても良い。尚、投光LED_aより短波長側(赤目が発
生しない帯域)であれば、青〜緑の帯域に限る必要はな
い。
【0072】また、短波長側が可視光の場合は、長波長
側と発光タイミング、光量を変更した(まぶしくないよ
うに)後、処理で補正しても良い。次に、この発明の第
2の実施例について説明する。
【0073】図15は、この発明の第2の実施例の構成
を示したブロック図である。尚、本構成は、横配置の3
点AFのフォーカスエリアの選択を、この発明の視線検
出装置の視線信号を用いて行う。また、投光LEDは2
つで、LED_a:長波長帯域(近赤外光を中心波長と
する)、LED_b:短波長帯域(青〜緑付近を中心波
長とする) マルチAF回路20、I/F回路19は、CPU14に
接続されており、このCPU14は、表示回路23、2
つの投光LED(LED_a、LED_b)15a、1
5b、駆動回路21に接続されている。駆動回路21
は、レンズ22ににも接続されている。2つの投光LE
D15a、15b、偏光板33、ファインダ光学系17
は、視線光学系16に接続されている。
【0074】また、上記視線光学系16は、液晶32、
偏光板33、視線センサ18にて接続されており、該視
線センサ18は、I/F回路19を介して上記CPU1
1に接続されてる。
【0075】このような構成に於いて、マルチAF回路
20は複数点に測距を行い、測距情報をCPU14へ送
る。視線検出系は、CPU14からの指令を受けると、
表示回路23より所定の表示が行われる。2つの投光L
ED15a、15bは、時分割、液晶時分割ON、OF
Fにて視線光学系16及びファインダ光学系17を介し
て眼球6に対して光が投光される。
【0076】そして、この眼球からの反射光は、再びフ
ァインダ光学系17、視線光学系16を介して、視線セ
ンサ18に受光される。そして、この視線センサ18か
らの出力信号は、I/F回路19を介してCPU14に
取込まれる。
【0077】I/F回路19は、投光毎に重心位置に対
応する信号と明るさに対応する信号に変換された後、C
PU14に入力する。CPU14は、I/F回路19よ
り取り込まれた信号(複数LED切換え、LED固定で
液晶ON/OFF)を基に、信号処理(補正処理、差分
処理)後の重心検出より得られた視線に関する情報をマ
ルチAF回路20より得られた複数点の測距情報を基
に、視線位置に対応するフォーカスエリアのデフォーカ
ス量を決定する。更に、設定されたデフォーカス量に
て、駆動回路21を介してレンズ22を駆動する。
【0078】偏光板31、33の特性関係は、液晶ON
状態で正反対光を消去するように配置する。光学的配置
は図9と同様な構成にて、P像重心と赤目信号(D像)
重心を用いて視線方向を検出する。図3、4及び5に示
されたように、P像重心とD像重心がわかれば、現在位
置(D像重心)と回転量(P像重心とD像重心の差分)
が判定でき、視線方向がわかる。
【0079】図16は、この第2の実施例のメインシー
ケンスの動作について説明するフローチャートである。
以下、このフローチャートを参照して第2の実施例の動
作を説明する。
【0080】メインシーケンスをスタートして、初めに
1stレリーズの“ON”の判定を行う(ステップS6
1)。ここで、1stレリーズ“OFF”の場合は本シ
ーケンスを終了する。一方、1stレリーズ“ON”の
場合は、イニシャライズ(フォーカスエリアを中央に設
定)を行う(ステップS62)。
【0081】次に、上述した第1の実施例と同様に、サ
ブルーチン“視線検出”(ステップS63)、及びマル
チAF、AEを行う(ステップS64)。その後、サブ
ルーチン“フォーカスエリア設定(フラグFX、回転量
に相当する値X、現在位置X2より判定)”を行う(ス
テップS65)。
【0082】そして、1stレリーズの“ON”の判定
を行い(ステップS66)、1stレリーズ“OFF”
の場合は終了し、1stレリーズ“ON”の場合は引続
き2ndレリーズの判定を行う(ステップS67)。こ
こで、2ndレリーズ“ON”でない場合は上記ステッ
プS66へ戻り、2ndレリーズ“ON”の場合は、設
定されたフォーカスエリアのデフォーカス量(測距デー
タLにて決定される)に応じてレンズを駆動する(ステ
ップS68)。
【0083】次いで、露光シーケンス、巻上げシーケン
ス等のカメラシーケンスを行う(ステップS69)。こ
うして、本シーケンスを終了する。図17は、視線を検
出するサブルーチン“視線検出”の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【0084】サブルーチン“視線検出”をスタートする
と、変数のイニシャライズ(変数i、信頼性に関するフ
ラグFX=0)を行う(ステップS71)。次いで、L
ED_a(赤外LED)を撮影者の目に投光して(ステ
ップS72)、LED_aの投光に同期してPSD出力
信号をIL1、IR1、I1=IL1+IR1として検
出する(ステップS73)。
【0085】その後、液晶をON(正反射光)してプル
キンエ像の消去を行い(ステップS74)、再びLED
_a(赤外LED)を撮影者の目に投光する(ステップ
S75)。そして、LED_aの投光に同期して、PS
D出力信号をIL2、IR2、I2=IL2+IR2と
して検出する(ステップS76)。
【0086】次いで、LED_b(青〜緑LED)を撮
影者の目に投光する(ステップS77)。このLED_
bの投光に同期して、PSD出力信号をIL3、IR
3、I3=IL3+IR3として検出する(ステップS
78)。
【0087】ここで、明るさに関する信号I1−α*I
2の判定(まばたき:目の正反射成分<プルキンエ像>
の有無/E0は所定値)を行う(ステップS79)。続
いて、I2−β*I3の判定(まばたき:目の眼底反射
成分の有無/E1は所定値)を行う(ステップS8
0)。I1−α*I2<E0の場合、またはI2−β*
I3<E1の場合は、まばたき、目がない等の状態と判
定し、iの判定を行う(ステップS81)。
【0088】i=k(k:1以上の所定値)以外の場
合、カウント値iをインクリメントし(ステップS8
2)、上記ステップS72へ戻る。一方、i=k(k:
1以上の所定値)の場合は、フラグFX=1に設定し
(ステップS83)本ルーチンを抜ける。
【0089】I1−α*I2<E0でなく且つI2−β
*I3<E1でない場合は、検出信号の補正、差分処理
にてP像成分の抽出を行う。すなわち、ILA=a*I
L1−b*IL2、IRA=a*IR1−b*IR2と
して、P像の重心検出(重心値X1:hは所定値)を行
う(ステップS84)。
【0090】次に、X1=h*(ILA−IRA)/
(ILA+IRA)として、同様に補正、差分処理にて
D像成分の抽出を行う(ステップS85)。そして、I
LB=c*IL2−d*IL3、IRB=c*IR2−
d*IR3として、D像の重心検出(重心値X2:hは
所定値)を行う(ステップS86)。
【0091】この後、X2=h*(ILB−IRB)/
(ILB+IRB)として、回転量に相当する値Xの検
出を行う(ステップS87)。そして、X=X1−X2
の演算を行って(ステップS88)、本サブルーチンシ
ーケンスを抜ける。
【0092】図18は、LED(赤外帯域)にて液晶の
ON/OFFによる眼からの反射光の様子を示したもの
である。図18(a)に示される偏光が関係しない場
合、及び同図(c)に示される偏光がクロス(眼からの
正反射光りを消去する)の場合は、D像(赤目)成分は
大きく、重心はD像側に引かれる。また、同図(b)に
示されるように、偏向がパラレル(眼からの正反射が消
去されない)場合は、重心はP像に引かれる。更に、同
図(d)に示されるように、偏光パラレルから偏光クロ
スの状態を差し引いた場合は、ほとんどP像の重心のみ
になる。
【0093】図19は、LED_a(赤外帯域)、LE
D_b(青〜緑帯域)の投光による、眼からの反射光の
様子を液晶ON(正反射光:プルキンエ像の消去状態)
にて示したものである。眼底での反射特性は、短波長側
にて眼底までの間で吸収され、図19(b)に示される
ようにD像成分は消える。長波長は眼底より反射され、
図19(a)に示されるようにD像成分が返ってくる。
【0094】以上、実施例について説明したが、本発明
はこれに限定されることなく種々の改良、変更が可能で
あることは勿論である。例えば、重心検出が可能であれ
ば、PSD以外のセンサ(ラインセンサ、エリアセンサ
等)を用いてもよい。また、投光LEDの数は、ほぼ軸
上に特性の異なる2つがあれば、2つに限定されること
はなく、投光パターンの組合わせを用いてもよい。加え
て、測距点は複数であれば3点に捕らわれる必要はな
い。
【0095】また、カメラのシーケンスとして、視線検
出の必要ない場合(測距点が深度内に入る場合等)は、
視線検出シーケンスを省略するのが良い。また、信頼性
(まばたき)判定を投光の検出信号の総和の差分で行っ
ているが、各投光毎に行った方が更に良く、加えてまば
たき以外のカメラと顔の接触(カメラファインダに眼を
押し付けている)の判定や眼がね判定を組合わせる良
い。
【0096】尚、視線検出、視線表示、視線検出はA
F、AE等のカメラのシーケンスと並行に行われてもよ
い。また、PSDの出力信号を電流のままの検出や積分
による検出を行っても良い。更に、検出積分時間を各発
光時(液晶ON、OFF)で異なるようにしても良く、
発光強度を変えてみても良い。
【0097】また、所定の重み付けを行ってもよい。例
えば、図17のステップS84及びS86にて、IL=
a*IL1−b*IL2、IR=c*IR1−d*IR
2、そしてIL=e*IL1+f*IL2、IR=g*
IR1+k*IR2のように設定して(a,b,c,
d,e,f,g,kは所定の定数)処理を行っても良
い。
【0098】勿論、偏光特性を外部から制御可能なもの
であれば、液晶にとらわれる必要はない。また、正面投
光と軸外投光を組合わせて更にノイズ除去を行っても良
い。更に、P像検出には軸外の投光を組合わせても良
い。また、液晶にて偏光特性を切換えなくとも、複数の
センサと偏光板にて検出しても良く、投光側に偏光特性
を異にしたものを複数配置しても良い。
【0099】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、偏光特
性を外部から偏向することで、撮影者の投光により発生
したノイズ成分があっても、簡単な構成、処理にて高精
度の視線検出を行うことのできる視線検出装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の視線検出装置の第1の実施例で、具
体的に示したブロック構成図である。
【図2】ほぼ光軸よりより投光された光束の眼からの反
射光の受光出力の様子を示した図である。
【図3】眼球の回転による検出像の変化の様子を示した
図である。
【図4】眼球中心が固定されるような場合の、回転と角
膜反射5aと眼底反射5bの様子を示した図である。
【図5】眼球6のシフトと角膜反射5a及び眼底反射5
bの様子を示した図である。
【図6】この発明の視線検出装置の概念を示したブロッ
ク構成図である。
【図7】第1の実施例の視線検出装置の処理のシーケン
スを説明するフローチャートである。
【図8】視線光学系16の詳細な構成例を示した図であ
る。
【図9】視線光学系16の他の詳細な構成例を示した図
である。
【図10】液晶素子の様子を示した図である。
【図11】第1の実施例のメインシーケンスの動作につ
いて説明するフローチャートである。
【図12】視線を検出するサブルーチン“視線検出”の
動作を説明するフローチャートである。
【図13】フォーカスエリアを設定するサブルーチン
“フォーカスエリア設定”の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図14】ファインダの表示の様子を示した図である。
【図15】この発明の第2の実施例の構成を示したブロ
ック図である。
【図16】第2の実施例のメインシーケンスについての
動作を説明するフローチャートである。
【図17】視線を検出するサブルーチン“視線検出”の
動作を説明するフローチャートである。
【図18】LED(赤外帯域)にて液晶のON/OFF
による眼からの反射光の様子を示した図である。
【図19】LED_a(赤外帯域)、LED_b(青〜
緑帯域)の投光による、眼からの反射光の様子を液晶O
Nにて示した図である
【符号の説明】
1…虹彩、2…強膜(白目)、3…瞳孔、4…虹彩エッ
ジ、5a…第1プルキンエ像(角膜反射像:P像)、5
b…眼底からの反射像(瞳孔像:D像)、6…眼球、7
…光軸、8…眼球の回転中心、9…投光装置、10…
眼、11…制御装置、12…受光装置、13…処理装
置、14…中央演算処理装置(CPU)、15a、15
b…投光LED、16…視線光学系、17…ファインダ
光学系、18…視線センサ(PSD)、19…インター
フェース回路(I/F回路)、20…複数点測距回路
(マルチAF回路)、21…駆動回路、22…レンズ、
23…表示回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】偏光板31、33の特性関係は、液晶ON
状態で正反光を消去するように配置する。光学的配置
は図9と同様な構成にて、P像重心と赤目信号(D像)
重心を用いて視線方向を検出する。図3、4及び5に示
されたように、P像重心とD像重心がわかれば、現在位
置(D像重心)と回転量(P像重心とD像重心の差分)
が判定でき、視線方向がわかる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、同じ位
置から眼底反射光の異なる波長を投光することで、照度
分布が異なることによる検出精度の悪化を防止し、簡単
な構成、処理にて高精度の視線検出を行うことのできる
視線検出装置を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影者の眼の眼底にて反射される波長を
    有する光をファインダ光学系のファインダ光軸上に投光
    する第1の投光手段と、 この第1の投光手段の波長とは異なる波長を有する光を
    ファインダ光学系のファインダ光軸上に投光する第2の
    投光手段と、 上記第1若しくは第2の投光手段による撮影者の目から
    の反射光を受光する受光手段と、 上記第1及び第2の投光手段の投光パターンと投光タイ
    ミングと、該投光タイミングに同期した上記受光手段の
    受光タイミングとを制御する制御手段と、 上記受光手段の出力に基いて、視線方向に関する情報を
    算出する視線情報算出手段とを具備することを特徴とす
    る視線検出装置。
  2. 【請求項2】 上記視線情報算出手段は、上記第1及び
    第2の投光手段に於ける各反射光の差分処理によって視
    線情報を算出する請求項1に記載の視線検出装置。
JP31663093A 1993-12-16 1993-12-16 視線検出装置 Withdrawn JPH07168082A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10232364A (ja) * 1996-07-26 1998-09-02 Universal Ventures 眼の空間的関係による焦点調節
JP2018040957A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 大日本印刷株式会社 回折光学素子、光照射装置、視線追跡装置
JP2018054818A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 大日本印刷株式会社 偏光子、光照射装置、視線追跡装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10232364A (ja) * 1996-07-26 1998-09-02 Universal Ventures 眼の空間的関係による焦点調節
JP2018040957A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 大日本印刷株式会社 回折光学素子、光照射装置、視線追跡装置
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