JP2018040957A - 回折光学素子、光照射装置、視線追跡装置 - Google Patents

回折光学素子、光照射装置、視線追跡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】点光源との相対的な回転位置が変化しても光の整形特性を適切に制御することができる回折光学素子と、この回折光学素子を備える光照射装置、及び、視線追跡装置を提供する。【解決手段】回折光学素子10は、円環形状に形成され、LED光源32から入射する光を円環形状の中心軸Lの方向に向けて整形するように複数の部分周期構造を有する回折光学素子であって、部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、中心軸Lまわりでの回折光学素子10とLED光源32との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性を制御可能となるように、円周方向に沿って配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回折光学素子、光照射装置、視線追跡装置に関するものである。
光学的な手段を用いて生体検出を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、視線追跡が可能なヘッドマウントディスプレイ装置が開示されている。この特許文献1の装置では、レンズの周辺に4つの赤外LED光源を配置して、眼球へ光を照射している。
LED光源の照射分布は、ガウス分布に近いため、特許文献1のようにLED光源のみで生体を均一に照射しようとすると、多数のLED光源を配置する必要があった。
特許文献2には、LED光源からの光を回折光学素子によって整形して強度分布を均一化して生体を照射する技術が開示されている。
米国特許第6433760号明細書 特開2015−170320号公報
しかし、特許文献2には記載されていないが、点光源と回折光学素子との相対的な位置は、厳密に決めてそれぞれを配置しないと、照射方向がずれたり、照射範囲が変化したり、照射強度が低下したりして、所望の配光特性が得られない。特に、特許文献2のように、回折光学素子を円環形状(リング形状)に形成した場合、回折光学素子を円環の中心軸まわりの回転方向において位置決めすることが難しかった。また、LED光源は、通常、基板上に実装される場合が多いが、LED光源となる発光素子自体の寸法精度も、基板の精度も、さらに、発光素子を基板へ実装するときの位置精度も、一般的には精度が低い。したがって、所望の配光特性を得ることができるように回折光学素子と点光源との位置決めをするためには、実際の配光特性を監視しながら回折光学素子の回転位置を決めるといった作業が必要であって、製造工程が複雑になってしまっていた。また、点光源が複数有る場合には、光源側の精度、すなわち、発光素子の寸法精度と基板の寸法精度と実装の位置精度との全てを高精度にする必要があり、非常にコストが高くなっていた。
本発明の課題は、点光源との相対的な回転位置が変化しても光の整形特性を適切に制御することができる回折光学素子と、この回折光学素子を備える光照射装置、及び、視線追跡装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、円環形状に形成され、点光源(32)から入射する光を円環形状の中心軸(L)の方向に向けて整形するように複数の部分周期構造を有する回折光学素子(10)であって、前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸(L)まわりでの当該回折光学素子(10)と前記点光源(32)との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性を制御可能となるように、円周方向に沿って配置されている回折光学素子(10)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の回折光学素子(10)において、前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸(L)まわりでの当該回折光学素子(10)と前記点光源(32)との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性が変化しないように、円周方向に沿って配置されていること、を特徴とする回折光学素子(10)である。
第3の発明は、第1の発明に記載の回折光学素子(10)において、前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸(L)まわりでの当該回折光学素子(10)と前記点光源(32)との相対的な回転位置の変化に応じて整形される光の整形特性が所定の範囲内で変化するように、円周方向に沿って配置されていること、を特徴とする回折光学素子(10)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の回折光学素子(10)において、前記部分周期構造は、円環形状の全面に配置されていること、を特徴とする回折光学素子(10)である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の回折光学素子(10)において、前記部分周期構造は、円環形状の特定の範囲にのみ配置されていること、を特徴とする回折光学素子(10)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の回折光学素子(10)と、少なくとも1つの点光源(32)と、前記点光源(32)に対する相対的な位置が固定されており、少なくとも前記回折光学素子(10)を固定前の状態においては前記回折光学素子(10)を回転可能に保持する保持部(20)と、を備えた光照射装置(40)である。
第7の発明は、第6の発明に記載の光照射装置(40)と、前記光照射装置(40)の前記点光源(32)が光を照射する方向とは反対側に配置された表示部(60)と、前記光照射装置(40)と前記表示部(60)との間にあって、前記光照射装置(40)からの光を反射するミラー部(50)と、前記光照射装置(40)が照射した光が人体の目によって反射された後に前記ミラー部(50)により反射された光を撮影するカメラ部(70)と、を備える視線追跡装置(100)である。
本発明によれば、点光源との相対的な回転位置が変化しても光の整形特性を適切に制御することができる回折光学素子と、この回折光学素子を備える光照射装置、及び、視線追跡装置を提供することができる。
本発明による回折光学素子及び光照射装置を用いた視線追跡装置の実施形態を示す図である。 光照射装置40を利用者側から見た図である。 図2中の矢印A−Aの位置で光照射装置40を切断した断面図である。 回折光学素子10の表面を拡大した平面図である。 図4の回折光学素子10の部分周期構造の一例を示す斜視図である。 図5中の矢印H−Hの位置で回折光学素子10を切断した断面図である。 回折光学素子を説明する図である。 LED光源32単体での、配光特性を示す図である。 LED光源32を複数用いて配光特性を改善した例を示す図である。 LED光源32に加えて、回折光学素子10を配置して、配光特性を改善する本実施形態の例を示す図である。 本実施形態の光照射装置40が光を照射する範囲を模式的に示した図である。 本実施形態の回折光学素子10の部分周期構造の配置を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本発明による回折光学素子及び光照射装置を用いた視線追跡装置の実施形態を示す図である。
図2は、光照射装置40を利用者側から見た図である。
図3は、図2中の矢印A−Aの位置で光照射装置40を切断した断面図である。
なお、図1から図3を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
視線追跡装置100は、光照射装置40と、ミラー部50と、表示部60と、カメラ部70とを備えており、例えば、VRゴーグル又はVRビュワーと呼ばれるようなゴーグル型表示装置内に設けられて、利用者の視線を追跡する装置である。
光照射装置40は、回折光学素子10と、保持部20と、レンズユニット30とを備えており、利用者の目Eの少なくとも瞳の移動範囲をカバーできる範囲に検出光を照射する。
回折光学素子10は、中心孔10aが開口された円環形状に形成されており、保持部20に保持されて固定されている。回折光学素子10の詳細については、後述する。
保持部20は、後述するLED光源32に対する相対的な位置が固定されており、回折光学素子10を固定する前の状態においては、回折光学素子10の円環形状の仮想の中心軸Lのまわりで回折光学素子10を回転可能に保持する。また、保持部20は、回折光学素子10が、接着やカシメ等により保持部20に対して固定された後においては、回折光学素子10のLED光源32に対する相対的な位置が移動しないように回折光学素子10を固定した状態で保持する。
保持部20は、中心孔20aを中心に略円環形状に形成されており、円環形状の最外径部分には、基板31側とは反対側に向かって突出した壁部20cを備えている。この壁部20cによって、回折光学素子10を回転可能に保持可能となっている。なお、本実施形態の壁部20cは、最外径部分の全周にわたって配置されているが、回折光学素子10を保持可能な範囲で部分的に配置されていてもよい。
また、保持部20は、中心孔20aの他に、LED光源32の位置に対応した貫通孔20bを2箇所有している。
レンズユニット30は、基板31と、LED光源32と、レンズ枠33と、レンズ34とを備えている。
基板31は、略円環形状に構成されているプリント配線板である。基板31は、レンズ枠33に固定されている。基板31の円環のある直径上には、円環の中心孔31aを挟んでLED光源32が1つずつ、合計2つ配置されている。
LED光源32は、赤外光を発光する点光源である。LED光源32は、基板31に実装されており、貫通孔20b内に挿入された状態で配置されている。なお、LED光源32は、貫通孔20bから回折光学素子10側へは、突出していない。
LED光源32からは、回折光学素子10を通過する前は、配光特性が略ガウス分布となるように赤外光が発光される。しかし、LED光源32が発する光は、利用者の目E上を均一に証明可能なように回折光学素子10によって整形される。そして、利用者の目Eに到達した赤外光は、利用者の目Eで反射されて回折光学素子10の中心孔10aを通ってミラー部50へと進む。
レンズ枠33は、レンズユニット30のベースとなる部材であって、その中央部にレンズ34を保持している。また、レンズ枠33は、不図示のゴーグル本体に固定されている。
レンズ34は、レンズ枠33に固定されており、表示部60の映像を利用者が拡大観察可能なように、例えば、1つの凸レンズにより構成されている。
なお、レンズユニット30の構成は、一例に過ぎず、例えば、複数のレンズを設けてもよいし、レンズ枠とレンズとを一体化する等してもよい。また、基板31は、円環形状とせずに、例えば、円環を略半分にしたような形状としてもよい。
ミラー部50は、赤外光のみを反射し、可視光は透過する反射鏡であって、レンズユニット30と表示部60との間に、中心軸Lに対して45度傾いて配置されている。よって、利用者の目Eで反射されてきた赤外光は、ミラー部50によって進路を偏向されてカメラ部70へと進む。
表示部60は、利用者に対して表示したい映像情報を表示する。表示部60が表示する映像は、可視光であるので、ミラー部50により反射されることなく、そのまま利用者の目Eに到達することができる。
カメラ部70は、赤外光を撮影可能な撮像装置であって、利用者の目Eで反射されて、ミラー部50によってさらに反射されてカメラ部70へ到達した赤外光を撮影する。カメラ部70により撮影された利用者の目Eの映像は、不図示の解析部により解析されて、瞳孔の位置の動きから、利用者の目の視線の動きを演算して、追跡する。
ここで、回折光学素子10について説明する。
図4は、回折光学素子10の表面を拡大した平面図である。
図5は、図4の回折光学素子10の部分周期構造の一例を示す斜視図である。
図6は、図5中の矢印H−Hの位置で回折光学素子10を切断した断面図である。
図7は、回折光学素子を説明する図である。
回折光学素子10は、異なる周期構造を持つ複数の領域(部分周期構造:例えば、図4のB〜G領域)を有している。図5では、部分周期構造の一例を抽出して示している。
回折光学素子10は、図6に示すように、断面形状において複数の矩形の凸部11aが並んで配置されている高屈折率部11を備えている。この高屈折率部11は、同じ断面形状を維持したまま、断面の奥行き方向に延在している。
高屈折率部11は、例えば、クオーツ(SiO、合成石英)をドライエッチング処理により形状を加工して作られたものであってもよいし、電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化したものであってもよい。このような周期構造の製造方法は、様々な手法が公知であり、それら公知の手法によって、適宜作成することができる。
また、凸部11aの間に形成されている凹部12及び凸部11aの頂部付近の空間13を含む図6の上方の部分は、空気が存在しており、高屈折率部11よりも屈折率が低い低屈折率部14となっている。これら高屈折率部11及び低屈折率部14が交互に並んで配置された周期構造により、光を整形する作用を備える回折層15が構成されている。
ここで、本発明において「光を整形する」とは、光の進行方向を制御することにより、対象物又は対象領域に投影された光の形状(照射領域)が任意の形状となるようにすることをいう。例えば、図7の例に示されるように、平面形状のスクリーン200に直接投影した場合に照射領域202が円形となる光201(図7(b))を発光する光源210を用意する。この光201を、本発明の回折光学素子10を透過させることにより、照射領域204を正方形(図7(a))や、長方形、円形(図示せず)等、目的の形状とすることを、「光を整形する」いう。
この回折光学素子10による光の整形作用を利用することにより、本実施形態では、LED光源32の数を少なくしながら、従来よりも均一な配光特性を得ている。この点について、図を用いて説明する。
図8は、LED光源32単体での、配光特性を示す図である。
LED光源32単体では、ガウス分布に近い配光特性となっており、中央付近の照射強度が高く、周辺での照射強度の低下が大きい。
図9は、LED光源32を複数用いて配光特性を改善した例を示す図である。
必要な照射エリアに均一に光を照射しようとすると、多数のLED光源32を配置する必要があった。また、多数のLED光源32を並べたとしても、照射強度のムラが生じている。
図10は、LED光源32に加えて、回折光学素子10を配置して、配光特性を改善する本実施形態の例を示す図である。
図10に示すように、本実施形態では、回折光学素子10を介して光を照射することにより、LED光源32の数を少なくしながら、均一な配光特性を実現することが可能である。
図11は、本実施形態の光照射装置40が光を照射する範囲を模式的に示した図である。
本実施形態の光照射装置40は、2つのLED光源32のそれぞれから、中心軸L(図3参照)に向けて光を照射するように回折光学素子10の部分周期構造が構成されており、2つの光源からの光が、必要な照射範囲において適切に重なる。すなわち、回折光学素子10は、図3に示した角度αの広がり角度を持った光を、法線方向(図3における水平方向)から角度β傾けて利用者の目Eを照射する。この角度αと角度βの具体的な角度については、LED光源32の配置と、利用者の目Eまでの距離等によって、適宜選択すればよいが、以下に、好適な数値範囲の例を示す。なお、照射領域の形状を長方形又は楕円形とすることを想定して、角度αについては、縦と横とに分けて示した。
(LED光源32を1つとする場合)
α縦:±5°から±60°
α横:±5°から±70°
β:0°から60°
(LED光源32を2つとする場合)
α縦:±5°から±55°
α横:±5°から±65°
β:0°から50°
(LED光源32を3つとする場合)
α縦:±5°から±50°
α横:±5°から±50°
β:0°から45°
ここで、点光源であるLED光源32と回折光学素子10との相対的な位置関係は、非常に厳密な位置合わせを要求されるものであり、わずかに相対的な位置がずれた場合であっても、配光特性が大きく影響を受けて、所望の範囲を適切に照射することができないおそれがあった。したがって、先にも述べたように、従来は、製造工程が複雑となったり、コストアップを招いたりしていた。
そこで、本実施形態では、回折光学素子10における部分周期構造の配置を改良することにより、LED光源32と回折光学素子10との相対的な位置関係がずれても、所望の配光特性を得られるようにした。
具体的には、回折光学素子10の部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、中心軸Lまわりでの回折光学素子10とLED光源32との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性を制御可能となるように、円周方向に沿って配置されている。なお、ここでいう整形特性とは、成形される光の照射範囲(角度α)と、照射方向(角度β)の他に、光の照射分布(配光特性)も含むものである。
図12は、本実施形態の回折光学素子10の部分周期構造の配置を説明するための模式図である。
図12では、回折光学素子10の部分周期構造は、領域P1から領域P15として示した。また、図12では、見やすくするためにLED光源32を実線で示している。
この図12のようなモデルでは、回折光学素子10が中心軸Lまわりで回転して、領域P1が移動して、LED光源32と重なる領域がP2となったとしても、領域P1も領域P2も、光を整形する作用が同じになるようにしておけば、照射範囲に変化が生じない。本実施形態の回折光学素子10では、このように部分周期構造を円周方向に沿って同一の整形特性を持つように領域P1から領域P15のいずれの位置においても構成されていると、マクロ的には説明可能である。ただし、実際には、部分周期構造の配置は、より複雑でより微細なものであって、複雑な計算アルゴリズムによって生成されるものであり、図示して説明可能なものではない。この図12のモデルは、理解を容易にするために作図したものであって、実際にこのような大きな領域分けがされているものではない。したがって、領域P1と領域P2との境界位置がLED光源32の真上に来たときに光の整形特性が劇的に変化するということもない。
なお、本実施形態においては、図12のように、回折光学素子10のうちのLED光源32と重ねられる範囲の近傍にのみ、部分周期構造を配置した例を示したが、回折光学素子10の全面に部分周期構造を配置してもよい。
また、上述の説明において、回折光学素子10が回転しても、整形特性が変化しないようにするとして、説明を行った。しかし、回折光学素子10の回転位置により光の整形特性が制御された状態で変化するようにしてもよい。例えば、右回りに回折光学素子10を回転させると、照射領域が広くなり、左回りに回折光学素子10を回転させると、照射領域が狭くなるようにしてもよい。また、回転位置に応じて、照射方向が変化するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、回折光学素子10が回転しても、整形特性が変化しないように、回折光学素子10の部分周期構造を配置したことにより、点光源との相対的な位置決めを容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、回折光学素子10が回転した場合に、回転位置に応じて照射範囲や照射方向を制御された状態で変化させることができるように、回折光学素子10の部分周期構造を配置したことにより、実際の整形特性の微調整を容易に行うことが可能となる。
なお、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
10 回折光学素子
10a 中心孔
11 高屈折率部
11a 凸部
12 凹部
13 空間
14 低屈折率部
15 回折層
20 保持部
20a 中心孔
20b 貫通孔
20c 壁部
30 レンズユニット
31 基板
31a 中心孔
32 LED光源
33 レンズ枠
34 レンズ
40 光照射装置
50 ミラー部
60 表示部
70 カメラ部
100 視線追跡装置
200 スクリーン
201 光
202 照射領域
204 照射領域
210 光源
E 利用者の目
L 中心軸
P1−P15 領域

Claims (7)

  1. 円環形状に形成され、点光源から入射する光を円環形状の中心軸の方向に向けて整形するように複数の部分周期構造を有する回折光学素子であって、
    前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸まわりでの当該回折光学素子と前記点光源との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性を制御可能となるように、円周方向に沿って配置されている回折光学素子。
  2. 請求項1に記載の回折光学素子において、
    前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸まわりでの当該回折光学素子と前記点光源との相対的な回転位置が変化しても整形される光の整形特性が変化しないように、円周方向に沿って配置されていること、
    を特徴とする回折光学素子。
  3. 請求項1に記載の回折光学素子において、
    前記部分周期構造は、少なくとも特定の回転角度範囲において、前記中心軸まわりでの当該回折光学素子と前記点光源との相対的な回転位置の変化に応じて整形される光の整形特性が所定の範囲内で変化するように、円周方向に沿って配置されていること、
    を特徴とする回折光学素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回折光学素子において、
    前記部分周期構造は、円環形状の全面に配置されていること、
    を特徴とする回折光学素子。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回折光学素子において、
    前記部分周期構造は、円環形状の特定の範囲にのみ配置されていること、
    を特徴とする回折光学素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の回折光学素子と、
    少なくとも1つの点光源と、
    前記点光源に対する相対的な位置が固定されており、少なくとも前記回折光学素子を固定前の状態においては前記回折光学素子を回転可能に保持する保持部と、
    を備えた光照射装置。
  7. 請求項6に記載の光照射装置と、
    前記光照射装置の前記点光源が光を照射する方向とは反対側に配置された表示部と、
    前記光照射装置と前記表示部との間にあって、前記光照射装置からの光を反射するミラー部と、
    前記光照射装置が照射した光が人体の目によって反射された後に前記ミラー部により反射された光を撮影するカメラ部と、
    を備える視線追跡装置。
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