JP3500171B2 - カメラの焦点制御装置 - Google Patents

カメラの焦点制御装置

Info

Publication number
JP3500171B2
JP3500171B2 JP16552693A JP16552693A JP3500171B2 JP 3500171 B2 JP3500171 B2 JP 3500171B2 JP 16552693 A JP16552693 A JP 16552693A JP 16552693 A JP16552693 A JP 16552693A JP 3500171 B2 JP3500171 B2 JP 3500171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
line
sight
distance measuring
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16552693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0720373A (ja
Inventor
晋一 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP16552693A priority Critical patent/JP3500171B2/ja
Publication of JPH0720373A publication Critical patent/JPH0720373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3500171B2 publication Critical patent/JP3500171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は撮影者の視線方向を検出
し、該視線信号にてカメラの情報を決定するカメラの焦
点制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、マルチ・オートフォーカス(マル
チAF)機能を有するカメラにおいては、複数のAFデ
ータより最適値を選択する必要性があり、測距データや
焦点距離(f値)等を基に理想のアルゴリズムを工夫し
ている。かかる場合、カメラ側のみにおいて最終的な測
距情報を決定するため、撮影者の意図が完全に取り込ま
れることはなく、ピントがぼけた写真となることもあ
る。 【0003】この問題に鑑みてフォーカスエリアの選択
をスイッチや視線入力により行い撮影者の意図を取り込
むための種々の技術が提案されている。しかしながら、
この場合もコンパクトカメラのユーザにおいては主要被
写体を認識し、例えばダイヤル操作、釦操作とキャリブ
レーション等の入力フォーマットに従って操作する必要
があるため操作性が良いとは言い難い。また、コンパク
トカメラは望遠ズーム化、小型化にてFナンバーが大き
くなり深度が深くなりつつあるが、当該コンパクトカメ
ラの撮影者は特にピントの甘い写真よりも大ボケ写真の
方を問題とすることが多い。これらの状況を考えると、
撮影者が意識することなく主要被写体を見るだけで最適
な写真を撮れることが要望される。 【0004】この問題に鑑みて、例えば特開昭63−1
94237号公報や特開平3−87818号公報ではフ
ァインダを覗く撮影者の視線方向を検出して当該視線の
情報に基づいてカメラに情報を入力する技術が開示され
ている。そして、特開平2−206425号公報では検
出方式等に関する技術が開示されている。さらに、特開
平4−307506号公報や特開平5−88075号公
報では視線検出位置を用いた測距情報の決定に関する技
術が開示されている。また、特開昭59−146028
号公報や特開平1−276106号公報ではマルチ測距
情報より最適な測距情報を決定するアルゴリズムについ
て開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前述したようなマルチ
AF機能を有するカメラにおいては、マルチAFデータ
より最適値を選択する必要性があり、測距データや焦点
距離等を基にしたアルゴリズムの工夫により、かなりの
合焦点率が実現されているが、かかる場合にはカメラ側
のみにて最終的な測距情報を決定するため、撮影者の意
図が完全に取り込まれることはない。 【0006】そして、このようにフォーカスエリアの選
択をスイッチや視線入力にて行って撮影者の意図を入力
する場合、コンパクトカメラのユーザにおいては主要被
写体を認識し、それぞれの入力フォーマットに従って操
作する必要がある為、操作性が良いとは言い難い。 【0007】また、上記視線入力による場合、人間の目
は常に動いている為、撮影時に意識して主要被写体を黙
視してスイッチ操作することは使用感の良い方法とは言
い難い。さらに、離散配置のフォーカスエリアの場合は
主要被写体とフォーカスエリアの不一致が発生し、例え
ばフォーカスエリアの境付近が選択されると誤測距につ
ながってしまう。 【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、撮影者の視線によるフォ
ーカスエリアの選択領域を処理内容に応じて分割し、視
線情報とマルチ測距のアルゴリズムを組み合わせて使用
することで、撮影者に負担をかけることなく、より的確
に最適なデフォーカス量を設定することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカメラの焦点制御装置では、ファインダ内
の複数の離散的測距点について測距を行う測距手段と、
上記測距手段による上記測距点よりも細かい分解能で撮
影者の視線位置を検出する視線検出手段と、上記測距手
段から出力された複数の測距データを用いて撮影光学系
のデフォーカス量を決定する演算アルゴリズムを複数有
しており、上記視線位置情報に基づいて上記複数の演算
アルゴリズムの1つを選択して上記デフォーカス量を演
算する演算手段と、上記演算手段で演算されたデフォー
カス量に基づいて焦点制御を行う制御手段と、を具備し
ており、上記演算手段は、上記撮影者の視線位置が上記
測距点の中間の領域に位置する場合には、上記撮影光学
系の焦点距離、絞り値、及び、許容錯乱円から過焦点距
離を演算するとともに、上記視線位置とそれに隣接する
測距点との距離関係、及び上記視線位置に隣接する2つ
の測距データの大小関係から上記複数の演算アルゴリズ
ムの1つを選択し、この演算式と上記過焦点距離と上記
2つの測距データのいずれか一方を用いて上記デフォー
カス量を演算することを特徴とする。 【0010】 【作用】即ち、本発明のカメラの焦点制御装置では、測
距手段によりファインダ内の複数の離散的測距点につい
て測距が行われ得、視線検出手段により上記測距手段に
よる上記測距点よりも細かい分解能で撮影者の視線位置
が検出され、演算手段が上記測距手段から出力された複
数の測距データを用いて撮影光学系デフォーカス量を決
定する演算アルゴリズムを複数有しており、当該演算手
段により上記視線位置情報に基づいて上記複数の演算ア
ルゴリズムの1つが選択されて上記デフォーカス量が演
算され、制御手段により上記演算手段で演算されたデフ
ォーカス量に基づいて焦点制御が行われる。そして、上
記演算手段により、上記撮影者の視線位置が上記測距点
の中間の領域に位置する場合には、上記撮影光学系の焦
点距離、絞り値、及び、許容錯乱円から過焦点距離が演
算されるとともに、上記視線位置とそれに隣接する測距
点との距離関係、及び上記視線位置に隣接する2つの測
距データの大小関係から上記複数の演算アルゴリズムの
1つが選択され、この演算式と上記過焦点距離と上記2
つの測距データのいずれか一方を用いて上記デフォーカ
ス量が演算される。 【0011】 【実施例】本発明の実施例について説明する前に、本発
明の実施例に採用される視線検出の原理について説明す
る。尚、視線方向を検出する方法としては種々の方法が
挙げられるが、ここではカメラに適用できる方法として
プルキンエ像と眼底の反射像又は虹彩のエッジを用いて
視線方向を検出する方法について簡単に述べる。 【0012】図13に示すように、一般に光95が眼球
90を通過すると、各界面部毎に反射が生じる。即ち角
膜前面91、角膜後面91´、水晶体の前面93´、水
晶体の後面93”の各界面で反射される。これらの反射
によって結ばれる像は当業技術関係者においては良く知
られているもので、一般にはプルキンエ像と称されてい
る。そして、角膜前面91から各々第1プルキンエ像、
第2プルキンエ像、第3プルキンエ像、第4プルキンエ
像と称される。尚、同図において符号92は虹彩、93
は水晶体、94は網膜、97は強膜をそれぞれ示す。 【0013】本発明の実施例は、上記第1プルキンエ像
を利用して視線を検出するもので、当該第1プルキンエ
像は角膜前面91からの反射光によって結ばれる光源の
虚像であり、単に角膜反射像とも呼ばれる最も強い反射
像である。 【0014】この反射像である第1プルキンエ像95a
の様子は図14により示され、眼球90に光を投光し、
その反射像をとらえると受光出力の高い第1プルキンエ
像95aが検出される。尚、上記第1プルキンエ像95
a以外のプルキンエ像は反射光量が弱く反射像のできる
位置が異なる為、検出することは難しい。 【0015】そして、眼球90に光を投光した時に眼底
からの反射光95bにより眼底像が瞳孔の周縁99のシ
ルエットとして検出される。この眼底からの反射像95
bは第1プルキンエ像95aと共に図14に示してある
が、実施例ではこの2つの像を用いて視線方向を検出す
る。 【0016】この検出像は眼球の回転により図15に示
すように変化する。即ち、眼球90の光軸98と眼に投
光する光束が平行にある場合は、図15(a)に示すよ
うに眼底像95bの中心即ち瞳孔中心と第1プルキンエ
像95aの中心が一致している。そして、眼球90が回
転した場合には、図15(b)に示すように光軸98が
眼球90の回転中心90cを中心に回転している。その
場合、眼底像95bの中心は眼からの反射光を受光する
センサ画素列上の異なった位置に受光できる。 【0017】さらに、第1プルキンエ像95aの中心は
眼底像95bの中心とも相対的に異なる位置に受光す
る。これは角膜91の前面に持つ曲面の中心が眼球の回
転中心と異なる為である。従って、この2つの像のセン
サ画素列に対する絶対位置のずれと上記2つの像の相対
的なずれより、ファインダを覗く撮影者の眼球90の回
転量とシフト量を求めることができ、更には撮影者がど
こを見ているか判別することができる。 【0018】次に本発明の実施例が採用した視線検出像
からの特徴抽出処理について説明する。尚、実施例では
特徴抽出を角膜反射像95a又は眼底反射像95bを用
いて検出する。 【0019】先ず図16(a)乃至(c)は角膜反射9
5aと眼底反射95bとの関係を示す図である。同図に
おいて、pxは角膜反射95aの重心位置、ixは眼底
反射95bの重心位置を示す。そして、眼球中心が固定
されるならば眼底反射95bの重心位置ix,角膜反射
95aの重心位置pxのみ又は両方を含めた重心位置を
検出すれば回転角は検出できる。この図16に示す眼底
反射は一般に赤目状態即ち眼底からの反射光が多い状態
であり、赤目状態でない場合、即ち明るい状態で光彩が
絞られた場合又は反射光が受光系に戻らない場合には眼
底反射95bの出力はさらに低下する。そして、ファイ
ンダ中央から見た場合、図16(a)は回転角“0”で
中央、図16(b)は回転角負で左側、図16(c)は
回転角正で右側をそれぞれ見ていることになる。 【0020】そして、図17(a)乃至(c)は角膜反
射95aと眼底反射95bとの関係を示す図である。同
図において、pxは角膜反射95aの重心位置を示し、
ixは眼底反射95bの重心位置を示す。そして、眼底
反射95bの重心位置ix,角膜反射95aの重心位置
pxのみ又は両方を含めた重心位置を検出すれば、おお
よそのシフト量は検出できる。そして、先に示した図1
6と同様に、この図17に示す眼底反射は一般に赤目状
態即ち眼底からの反射光が多い状態であり、赤目状態で
ない場合即ち明るい状態で光彩が絞られた場合又は反射
光が受光系に戻らない場合、眼底反射95bの出力はさ
らに低下する。そして、ファインダ中央から見た場合、
図17(a)はシフト量“0”で中央、図17(b)は
シフト量負で左側、図17(c)はシフト量正で右側を
見ていることになる。 【0021】この図16,17で示したように、検出光
量分布の重心位置を検出することで視線がどちらを見て
いるかをほぼ検出することができる。また、一般に1回
のシャッタシーケンス(1stレリーズ付近から2nd
レリーズまで)においては眼のシフトは大きく変化する
ことはなく、相対的な動きを検出することで撮影者が見
ようとする範囲の大きさは判定可能となる。さらに、シ
ーケンス内で基準位置検出を行うことで見ようとしてい
るおおよその位置検出ができる。 【0022】以下、前述したような原理に基づく本発明
の実施例について説明する。図1は本発明の第1の実施
例に係るカメラの焦点制御装置の構成を示す図である。
この図1に示すように、マルチ測距部1と測光部2、視
線検出部3、ブロック分割部5はデフォーカス量決定部
4に接続されており、それぞれの情報をデフォーカス量
決定部4に送る。そして、撮影光学系6はデフォーカス
量決定部4と相互に接続されており、撮影光学系6はデ
フォーカス量決定部3に情報を送ると共にデフォーカス
量決定部4より情報を受け取る。 【0023】このような構成において、マルチ測距部1
は複数点の測距を行い測距情報をデフォーカス量決定部
4に送り、測光部2は測光情報をデフォーカス量決定部
4に送り、視線検出部3は撮影者が見ている位置に関す
る情報をデフォーカス量決定部4に送る。そして、撮影
光学系6は焦点距離(f値)、絞り(Fno)に関する
情報をデフォーカス量決定部4に送り、ブロック分割部
5は視線検出するブロックを設定し設定した情報をデフ
ォーカス量決定部4に送る。さらに、デフォーカス量決
定部4は測光情報や撮影光学系情報、視線情報、マルチ
測定情報、そしてブロック情報に基づいて撮影光学系6
のデフォーカス量を決定する。 【0024】次に図2は上記第1の実施例を更に具現化
した第2の実施例に係るカメラの焦点制御装置の構成を
示す図である。尚、本実施例は横配置の3点AFのフォ
ーカスエリアの選択を視線信号を用いて行う。 【0025】この図2において、複数点測距回路(マル
チAF回路)11,測光回路(AE回路)21,撮影レ
ンズ14は中央演算処理装置(CPU)12に接続され
ており、該CPU12は表示回路13に接続されてい
る。そして、上記CPU12は駆動回路15を介してレ
ンズ14にも接続されており、さらに、上記CPU12
は投光LED17にも接続されており、該投光LED1
7及びファインダ光学系16は視線検出光学系18に接
続されている。そして、上記視線検出光学系18は視線
センサ(PSD)19に接続されており、該PSD19
は光量の重心検出に対応する信号を出力し、インターフ
ェース回路(I/F回路)20を介して上記CPU12
に接続されている。 【0026】このような構成において、マルチAF回路
11は複数点に測距を行い測距情報をCPU12へ送
り、AE回路21は測光情報をCPU12へ送り、レン
ズ14は焦点距離情報(ズーム値,絞り範囲情報)をC
PU14に送る。そして、視線検出系はCPU12から
の指令を受けると、投光LED17より視線検出光学系
18及びファインダ光学系16を介して眼球90に対し
て光が投光される。さらに、この眼球からの反射光は再
びファインダ光学系16,視線検出光学系18を介して
視線センサ19に受光される。そして、このPSD19
からの出力信号はI/F回路20により重心位置に対応
する信号と明るさに対応する信号に変換された後、CP
U12に入力される。そして、このCPU12はI/F
回路20より視線に関する情報、明るさに関する情報と
マルチAF回路11より複数点の測距情報を基にまばた
きを検出すると共にデフォーカス量を決定する。さら
に、設定されたデフォーカス量にて駆動回路15を介し
てレンズ14を駆動する。 【0027】ここで、上記視線検出光学系18の詳細な
構成は図3に示す通りである。この図3に示すように、
投光LED17からの投光光の光路上には投光レンズ2
7を介してハーフミラー22が配置されており、上記投
光光は該ハーフミラー22により反射される。そして、
この反射光の光路上にはプリズム23が配置されてお
り、反射光はプリズム23の反斜面23aにて反射さ
れ、ファインダ24を介して撮影者の眼球90へと導か
れる。そして、上記撮影者の眼球からの反射光は入射光
と同じ光路を通ってファインダ24を介してプリズム2
3に入射され、その反射面23aにて反射される。そし
て、この反射光はハーフミラー22を透過し、受光レン
ズ25を介して視線センサ19に受光される。 【0028】一方、被写体光は、該被写体光に重ねて表
示を示す表示液晶26を介してプリズムに入射され、そ
の反斜面23aを透過して、更にファインダ24を介し
て撮影者の眼球90へと導かれる。 【0029】尚、ファインダ表示の様子は図4に示す通
りである。即ち図4(a),(c)はスーパーインポー
ズにて画面の中央に表示する場合であり、図4(b),
(d)は枠の部分に表示する場合を示す。また、視線モ
ードの表示は視線検出モードの場合点灯し、視線検出出
来ない場合点滅にて警告する。 【0030】以下、図5のフローチャートを参照して、
第2の実施例のメインシーケンスについて説明する。メ
インシーケンスを開始すると(ステップS1)、先ず1
stレリーズスイッチのオン/オフの判定を行う(ステ
ップS2)。そして、1stレリーズスイッチがオフの
場合にはステップS15へ進み、1stレリーズスイッ
チがオンの場合には続いてイニシャライズを行う。ここ
ではフォーカスエリアを中央に設定する(ステップS
3)。 【0031】続いて、後述するサブルーチン“視線検
出”を実行して視線方向を検出する(ステップS4)。
さらに、このサブルーチン“視線検出”にて検出された
視線座標X(視線重心)をフラグX1に、フラグF1に
FXを入力する(ステップS5)。そして、マルチA
F,AEを行う。ここで、AFデータは左よりLL,L
C,LRとし、AF方式は公知の位相差方式でもアクテ
ィブ方式でもよい(ステップS6)。 【0032】そして、視線基準位置検出用の表示を行
う。これは表示フラシング又は音を併用して行うと更に
良い。またAF終了の信号と兼用してもよい(ステップ
S7)。続いて、再び上記サブルーチン“視線検出”を
実行して視線方向を検出し(ステップS8)、検出され
た視線座標X(視線重心)をフラグX0に、FXをフラ
グF0にストアする(ステップS9)。 【0033】続いて、後述するサブルーチン“フォーカ
スエリア設定”を実行し(ステップS10)、1stレ
リーズスイッチのオン/オフの判定を行う(ステップS
11)。そして、1stレリーズスイッチがオフの場合
にはステップS15へ移行し、1stレリーズスイッチ
がオンの場合には2ndレリーズスイッチのオン/オフ
の判定を行う(ステップS12)。 【0034】そして、この2ndレリーズスイッチがオ
フの場合には上記ステップS11へ戻り、2ndレリー
ズスイッチがオンの場合には設定されたフォーカスエリ
アの測距データLにて決定されるデフォーカス量に応じ
てレンズを駆動する(ステップS13)。続いて露光シ
ーケンスや巻き上げシーケンス等のカメラシーケンスを
行い(ステップS14)、本シーケンスを終了する(ス
テップS15)。 【0035】次に図6のフローチャートを参照して、上
記サブルーチン“視線検出”のシーケンスを説明する。
このサブルーチン“視線検出”を開始すると(ステップ
S21)、先ずイニシャライズを行う。ここでは、変数
i,m,E,X,フラグFX(視線信号の有効性を評価
するフラグ)を“0”に初期化する(ステップS2
2)。続いて、変数iをインクリメントした後(ステッ
プ23)、IRED17の光を撮影者の目に投光し(ス
テップS24)、このIRED17の投光に同期して光
量に相当する信号(総電流値)をEiとして検出する
(ステップS25)。そして、重心座標Xiを検出し
(ステップS26)、明るさに対応する信号を加算処理
(E=E+Ei)する(ステップS27)。 【0036】そして、検出回数の判定を行い(ステップ
S28)、i=K(K:所定値)でない場合にはステッ
プS23へ戻り、i=Kの場合には平均明るさに対応す
る信号E(E=E/K)を検出する(ステップS2
9)。 【0037】さらに、平均明るさに対応する上記信号E
(E0<E<E1;E0,E1は所定値)の評価を行う
(ステップS36)。そして、E0<E<E1でない場
合にはフラグFXを“1”に設定して本シーケンスを抜
け(ステップS37)、E0<E<E1の場合には変数
iを“0”に設定した後(ステップS38)、変数iを
インクリメントする(ステップS30)。 【0038】そして、各検出電流よりまばたきの判定を
行う。ここでは、検出電流Eiと平均電流Eの差の絶対
値が所定値dより大きい時はまばたきと判定する。ま
た、検出電流Eiと平均電流Eの比にて判定してもよい
(ステップS31)。 【0039】このステップS31にて、|Ei−E|<
dでない場合にはステップS34へ移行し、|Ei−E
|<dの場合には重心の総和X(X=X+Xi)を算出
を行う(ステップS32)。続いて、変数mをインクリ
メントした後(ステップS33)、視線算出回数の判定
を行う(ステップS34)。そして、i=Kでない場合
にはステップS30へ戻り、i=Kの場合には重心の平
均値(X=X/m)を算出する(ステップS35)。こ
うして本システムを終了しメインシーケンスに戻る(ス
テップS39)。 【0040】ここで、図7は視線検出領域を分割した様
子を示す図である。先ず図7(a)は視線検出領域をア
ルゴリズム的に<A*(*;L,C,R)>,<B*
(*;L,C1,C2,R)>,<C*(*;L,R)
>,<D*(*;L,R)>の4種類に分割し、中心を
原点にして左右対象に配置した様子を示す。 【0041】各アルゴリズムの機能は、<A*>は対象
フォーカスエリアの測距情報にてデフォーカス量を設定
し、<B*>は対象フォーカスエリアを深度内に入れる
デフォーカス量を設定し、<C*>は隣接する2つのフ
ォーカスエリアの情報より設定し、<D*>は全体のフ
ォーカスエリアの情報より設定する。更に、原点からの
ブロック<AC>までの距離はa、<BC>までの距離
はb、<CR>までの距離はc、<AR>までの距離は
d、<LR>までの距離はeとする。尚、同図は左右対
象であるので片側座標のみ示している。 【0042】これに対して、図7(b)は、視線検出領
域を<A*(*;L,C,R)>,<B*(*;L1,
L2,C1,C2,R1,R2)>,<C*(*;L,
R)>,<D*(*;L,R)>の4種類に分割し、中
心を原点にして左右対象に配置した様子を示す。尚、各
アルゴリズムの機能については先に示した図7(a)と
同様である。 【0043】以下、図8のフローチャートを参照して、
上記サブルーチン“フォーカスエリア設定”のシーケン
スを説明する。本サブルーチン“フォーカスエリア設
定”のシーケンスを開始すると(ステップS40)、先
ずフラグF0,F1の判定を行う(ステップS41)。
そして、フラグF0,F1のいずれかに“1”がある場
合には測距情報を公知のマルチAFのアルゴリズム(視
線情報は使用しない)にて測距データLを設定し(ステ
ップS67)、視線モードマークを点滅し警告表示を行
った後、本シーケンスを抜ける(ステップS68)。 【0044】一方、上記ステップS41でフラグF0,
F1のどちらにも“1”がない場合には視線の動き量
(X1−X0)を変数Zにストアし(ステップS4
2)、この動き量Zの判定を行う(ステップS43乃至
S52)。 【0045】そして、Z<−eのときはL1=LL,L
2=LC,L3=LRとした後、後述するサブルーチン
“処理D”を実行し(ステップS43,53,66)、
−e≦Z<−dのときはL=LLとした後、本シーケン
スを抜ける(ステップS44,54,69)。そして、
−d≦Z<−cのときはL1=LL,L2=LCとした
後、後述するサブルーチン“処理B”を実行し(ステッ
プS45,55,64)、−c≦Z<−bのときはL1
=LL,L2=LCとした後、後述するサブルーチン
“処理C”を実行する(ステップS46,56,6
5)。 【0046】さらに、−b≦Z<−aのときはL1=L
C,L2=LLとした後、後述するサブルチン“処理
B”を実行し(ステップS47,57,64)、−a≦
Z<aのときはL=LCとした後、本シーケンスを抜け
る(ステップS48,58,69)。また、a≦Z<b
のときはL1=LC,L2=LRとした後、後述するサ
ブルーチン“処理B”を実行し(ステップS49,5
9,64)、b≦Z<cのときはL1=LC,L2=L
Rとした後、後述するサブルーチン“処理C”を実行す
る(ステップS50,60,65)。 【0047】そして、c≦Z<dのときはL1=LR,
L2=LCとした後、後述するサブルーチン“処理B”
を実行し(ステップS51,61,64)、d≦Z<e
のときはL=LRとした後、本シーケンスを抜ける(ス
テップS52,62,69)。さらに、e≦Zのときは
L1=LR,L2=LC,L3=LLとした後、後述す
るサブルーチン“処理D”を実行する(ステップS5
2,63,69)。 【0048】こうして、それぞれに応じてサブルーチン
“処理B”,“処理C”,“処理D”を実行した後、本
シーケンスを抜ける(ステップS69)。次に図9のフ
ローチャートを参照して上記サブルーチン“処理B”の
シーケンスを説明する。本シーケンスは近接のフォーカ
スエリアを所定の深度内に入るように設定するためのも
ので、本シーケンスを開始すると(ステップS70)、
先ず過焦点距離K(K=f2 /(δ0*Fno):fは
レンズの焦点距離、Fnoは撮影時の絞り値,δ0は設
定許容錯乱円)を設定する(ステップS71)。 【0049】続いて、L1,L2の大小関係の判定を行
い(ステップS72)、この判定結果に応じて測距デー
タLを設定する。即ちL1>L2のときにはL=K*L
1/(K+L1)とし(ステップS73)、L1≦L2
のときにはL=K*L1/(K−L1)とする(ステッ
プS74)。こうして本シーケンスを抜ける(ステップ
S75)。 【0050】次に図10のフローチャートを参照して上
記サブルーチン“処理C”のシーケンスを説明する。本
シーケンスは2つのフォーカスエリアの測距データの至
近側のフォーカスエリアを所定の深度内に入るように設
定するためのもので、本シーケンスを開始すると(ステ
ップS80)、先ず過焦点距離K(K=f2 /(δ1*
Fno):fはレンズの焦点距離、Fnoは撮影時の絞
り値,δ1は設定許容錯乱円)を設定する(ステップS
81)。続いて、L1,L2の大小関係の判定を行い
(ステップS82)、この判定結果に応じて測距データ
Lを設定する。即ち、L1>L2のときにはL=K*L
2/(K−L2)とし(ステップS83)、L1≦L2
のときにはL=K*L1/(K−L1)とする(ステッ
プS84)。こうして本シーケンスを抜ける(ステップ
S85)。 【0051】次に図11のフローチャートを参照して上
記サブルーチン“処理D”のシーケンスを説明する。本
シーケンスは3つのフォーカスエリアの測距データの関
係より隣接のフォーカスエリアを所定の深度内に入るよ
うに設定するためのもので、本シーケンスを開始すると
(ステップS90)、先ず過焦点距離K(K=f2
(δ1*Fno):fはレンズの焦点距離、Fnoは撮
影時の絞り値,δ1は設定許容錯乱円)を設定する(ス
テップS91)。続いてL1,L2,L3の大小関係の
判定を行い(ステップS92乃至S94)、この判定結
果に応じて測距データLを設定する。即ち、L1>L
2,L3の場合にはL=K*L1/(K+L1)とし
(ステップS95)、L3≧L1>L2,L2≧L1≧
L3のときはL=L1とし(ステップS96)、L1≦
L2,L1<L3のときはL=K*L1/(K−L1)
とする(ステップS97)。こうして、本シーケンスを
抜ける(ステップS98)。 【0052】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく種々の改良、変
更が可能であることは勿論である。例えば、重心検出が
可能であればPSD以外のセンサ(ラインセンサ等)を
用いてもよい。そして、角膜反射でなく白目/黒目の割
合をフォトダイオードにて検出して目の動きとしてもよ
い。さらに、光彩とプルキンエ像を用いて一度に撮影者
が見ている位置を検出してもよい。また、測距点は複数
であれば3点に捕らわれる必要はない。 【0053】そして、カメラのシーケンスとしては視線
検知が必要ない場合(測距点が深度内に入る場合等)は
視線検出シーケンスを省略するのがよい。さらに、分割
されたフォーカスエリアのアルゴリズムは各種方式を組
み合わせてもよい。例えば、サブルーチン“処理C”に
より隣接する2つのデータより至近選択等の公知のマル
チAF選択のアルゴリズムを用いても設定してもよい。
また、サブルーチン“処理C”により隣接する2つのデ
ータの中央に設定してもよい。そして、サブルーチン
“処理D”により全体のデータより至近選択等の公知の
マルチAF選択のアルゴリズムを用いて処理を簡略設定
してもよい。また、視線検出領域を図12(a),
(b)に示すように撮影レンズの焦点距離に応じて分割
し、アルゴリズムを変更してもよい。 【0054】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
撮影者の視線によるフォーカスエリアの選択領域を処理
内容に応じて分割し、視線情報とマルチ測距のアルゴリ
ズムを組み合わせて使用することで、簡単な構成にて撮
影者に負担をかけることなく、より的確に最適なデフォ
ーカス量を設定し、ピントが合った写真を得るカメラの
焦点制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラの焦点制御
装置の構成を示す図である。 【図2】本発明の第2の実施例に係るカメラの焦点制御
装置の構成を示す図である。 【図3】視線検出光学系18の詳細な構成を示す図であ
る。 【図4】ファインダ表示の様子を示す図である。 【図5】第2の実施例のメインシーケンスを示すフロー
チャートである。 【図6】サブルーチン“視線検出”のシーケンスを示す
フローチャートである。 【図7】視線検出領域を分割した様子を示す図である。 【図8】サブルーチン“フォーカスエリア設定”のシー
ケンスを示すフローチャートである。 【図9】サブルーチン“処理B”のシーケンスを示すフ
ローチャートである。 【図10】サブルーチン“処理C”のシーケンスを示す
フローチャートである。 【図11】サブルーチン“処理D”のシーケンスを示す
フローチャートである。 【図12】撮影レンズの焦点距離に応じて視線検出領域
を分割した様子を示す図である。 【図13】人間の眼球の構造を示す図である。 【図14】角膜反射像である第1プルキンエ像95aの
様子を示す図である。 【図15】第1プルキンエ像95aが眼球の回転により
変化する様子を示す図である。 【図16】角膜反射95aと眼底反射95bとの関係を
示す図である。 【図17】角膜反射95aと眼底反射95bとの関係を
示す図である。 【符号の説明】 1…マルチ測距部、2…測光部、3…視線検出部、4…
デフォーカス量決定部、5…ブロック分割部、6…撮影
光学系。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ファインダ内の複数の離散的測距点につ
    いて測距を行う測距手段と、 上記測距手段による上記測距点よりも細かい分解能で撮
    影者の視線位置を検出する視線検出手段と、 上記測距手段から出力された複数の測距データを用いて
    撮影光学系のデフォーカス量を決定する演算アルゴリズ
    ムを複数有しており、上記視線位置情報に基づいて上記
    複数の演算アルゴリズムの1つを選択して上記デフォー
    カス量を演算する演算手段と、 上記演算手段で演算されたデフォーカス量に基づいて焦
    点制御を行う制御手段と、 を具備しており、 上記演算手段は、上記撮影者の視線位置が上記測距点の
    中間の領域に位置する場合には、上記撮影光学系の焦点
    距離、絞り値、及び、許容錯乱円から過焦点距離を演算
    するとともに、上記視線位置とそれに隣接する測距点と
    の距離関係、及び上記視線位置に隣接する2つの測距デ
    ータの大小関係から上記複数の演算アルゴリズムの1つ
    を選択し、この演算式と上記過焦点距離と上記2つの測
    距データのいずれか一方を用いて上記デフォーカス量を
    演算することを特徴とするカメラの焦点制御装置。
JP16552693A 1993-07-05 1993-07-05 カメラの焦点制御装置 Expired - Fee Related JP3500171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16552693A JP3500171B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 カメラの焦点制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16552693A JP3500171B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 カメラの焦点制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0720373A JPH0720373A (ja) 1995-01-24
JP3500171B2 true JP3500171B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=15814073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16552693A Expired - Fee Related JP3500171B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 カメラの焦点制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3500171B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0720373A (ja) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3158643B2 (ja) 焦点検出手段と視線検出手段とを有したカメラ
JP2950546B2 (ja) 視線検出装置及び視線検出装置を有するカメラ
JP2505854B2 (ja) 視線検出手段を備えるカメラ
US5486892A (en) Camera with visual axis detecting device
US5987151A (en) Apparatus for detecting visual axis
JP2632941B2 (ja) カメラ
JP3102825B2 (ja) カメラ
US5402199A (en) Visual axis detecting apparatus
JP2872292B2 (ja) 視線検出手段を有する機器
JP3500171B2 (ja) カメラの焦点制御装置
JP4054436B2 (ja) 光学装置
JP3256294B2 (ja) 視線検出装置および視線検出方法
JP2744419B2 (ja) 視線検出手段を備えたカメラ
JPH10148864A (ja) カメラの測光装置
JP2744420B2 (ja) 視線検出手段を備えたカメラ
JP2733260B2 (ja) 検出装置及び光学機器
JP3457973B2 (ja) カメラの焦点検出装置
JP2756413B2 (ja) 視線検出装置を備える光学装置
JPH06186617A (ja) カメラ
JP2744407B2 (ja) 視線検出装置
JP2632957B2 (ja) カメラ
JPH0938038A (ja) 視線検出装置および視線検出装置を有する光学機器
JPH05232372A (ja) 視線検出装置付きカメラ
JPH07222719A (ja) 視線検出装置
JP2744406B2 (ja) 視線検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees