JP3457973B2 - カメラの焦点検出装置 - Google Patents

カメラの焦点検出装置

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JP3457973B2
JP3457973B2 JP32941892A JP32941892A JP3457973B2 JP 3457973 B2 JP3457973 B2 JP 3457973B2 JP 32941892 A JP32941892 A JP 32941892A JP 32941892 A JP32941892 A JP 32941892A JP 3457973 B2 JP3457973 B2 JP 3457973B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カメラのファインダ視
野枠内の所望の被写体に焦点調節を行うカメラの焦点検
出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ファインダを覗く撮影者の視
線方向を検出し、その視線情報に基づいてカメラの種々
の動作を行う技術が提案されている。例えば、特願平4
−171427号公報では、視線検知に基づいて、撮影
者の注視点に焦点を合わせるためのレンズ駆動を行う技
術が開示されている。 【0003】即ち、この技術は、ファインダを介して被
写体を観察する撮影者の視線方向の変動量の評価結果に
応じて、視線位置の変動量が大きい時には変動量が小さ
いときに比較して大きい絞り値に絞りを設定するように
構成されており、撮影者の注意が注がれているときは広
域測光パンフォーカス撮影とし、撮影者の視線位置の変
動量が小さく、一点に撮影者の注意が注がれているとき
はスポット測光ボカシ撮影とするものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、注視点
にピントを合せる場合、注視点の変化にも応答して連続
的にピントを合せる方がレリーズ後の動作を迅速にする
ことができるのだが、上記技術では、ワンショットAF
方式を採用しているためこれができない。 【0005】さらに、上記技術では、撮影者の注視点に
ピントを合わせる場合や注視点の変化にも応答して連続
的にピントを合せる場合、注視点は無意識的に時々大き
く変動することがあり、この注視点の変化に忠実に応答
して焦点合せを行うとレンズの無駄な動きが多くなって
しまう。 【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、注視点の変化に応答して
連続的に焦点合せのためのレンズ駆動を行う場合に、当
該レンズ駆動を効率良く行い、更には消費電力を軽減す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の態様では、カメラのファインダ内の撮影
者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、上記ファ
インダ内の撮影者の視線方向の時間移動平均を算出する
算出手段と、少なくとも2つ以上の所定領域に視野枠を
表示可能な表示素子と、上記表示素子内の視野枠の中か
ら、上記算出手段で算出された平均化された視線方向に
略一致する領域に視野枠を表示する表示手段と、上記表
示手段により表示された視野枠内の物体に対する焦点状
態を検知する焦点状態検知手段と、上記焦点状態検知手
段の出力が所定時間、略一定の値のとき撮影レンズを焦
点合致位置に向けて駆動するレンズ駆動制御手段と、
具備することを特徴とするカメラの焦点検出装置が提供
される 【0008】 【作用】即ち、本発明の一態様では、視線方向検出手段
によりカメラのファインダ内の撮影者の視線方向が検出
され、算出手段により上記ファインダ内の撮影者の視線
方向の時間移動平均が算出され、表示素子により少なく
とも2つ以上の所定領域に視野枠が表示され、表示手段
により上記表示素子内の視野枠の中から上記算出手段で
算出された平均化された視線方向に略一致する領域に視
野枠が表示され、焦点状態検知手段により上記表示手段
により表示された視野枠内の物体に対する焦点状態が検
知され、レンズ駆動制御手段により上記焦点状態検知手
段の出力が所定時間、略一定の値のとき撮影レンズが焦
点合致位置に向けて駆動される。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の焦点検出装置を適用し
た自動焦点調節(AF;Auto Focussing)カメラの構成を概
略的に示すブロック構成図である。 【0010】同図に示すように、視線方向検出用センサ
15はA/Dコンバータ17を介してCPU18に接続
されており、該CPU18には、視線検出開始スイッチ
SW3が配設されている。更に、このCPU18は、セ
ンサドライバ16を介して上記視線方向検出用センサ1
5に接続されており、更に液晶ドライバ20を介して液
晶表示部21にも接続されている。この他、CPU18
には上記A/Dコンバータ17やCPU6も接続されて
いる。 【0011】そして、撮影レンズ1、焦点検出光学系2
を介して入射される被写体像を受光するエリアイメージ
センサ3は、A/Dコンバータ5を介してCPU6に接
続されており、該CPU6はセンサドライバ4を介して
エリアイメージセンサ3に接続されていると共に、A/
Dコンバータ5にも接続されている。そして、上記CP
U6は液晶ドライバ11を介して液晶表示部12に接続
されていると共に、モータ9を制御するレンズ駆動回路
8や露出制御回路13にも接続されている。 【0012】さらに、上記CPU6には、情報入力部1
4やホトインタラプタ10、レンズROM7も接続され
ている。この他、CPU6には、カメラ動作スタートス
イッチSW1やレリーズスイッチSW2が配設されてお
り、タイマ19も内蔵されている。 【0013】このような構成において、上記エリアイメ
ージセンサ3は、焦点検出光学系2によって結像される
像を電気信号に光電変換するものであり、ドライバ4は
上記エリアイメージセンサ3を駆動制御するものであ
る。そして、A/Dコンバータ5は上記エリアイメージ
センサ3からのアナログ出力をデジタル信号に変換して
CPU6に出力するものであり、当該CPU6は視線方
向検出以外のカメラ全体の制御を司るもので、例えばエ
リアイメージセンサ3の出力に基づいて、被写体距離の
演算や、絞り値やシャッタスピードの表示や、露出制御
を行なうようになっている。 【0014】さらに、レンズROM7はレンズ鏡筒内に
設けられており、撮影レンズ1のFナンバーや像のズレ
量からデフォーカス量を求めるための変換係数など焦点
検出に必要な各種のデータを記憶する。そして、レンズ
駆動回路8はCPU6の制御によってモータ9を駆動す
ることで、前記撮影レンズ1の位置を移動するものであ
る。 【0015】そして、通常、被写体距離を検出し、当該
距離情報に基づいて撮影レンズ1を駆動するAF動作に
おいては、撮影レンズ1の駆動量をCPU6にフィード
バックする必要がある。この場合、撮影レンズ1が実際
に移動されたその移動量を駆動用モータ9の回転数で代
用するのが一般的となっている。そして、ホトインタラ
プラ10は、この回転数を検出する。 【0016】さらに、上記CPU6においては、エリア
イメージセンサ3の光電変換出力信号からファインダ視
野枠内の視線方向と略一致する所定領域の信号を選択
し、上記所定領域内の物体に対するデフォーカス量を演
算するだけでなく、上記所定領域のセンサ出力信号を平
均化し平均輝度Bvを求め、情報入力部14より入力さ
れたフィルム感度Sv,シャッタスピードTv,絞り値
Avなどの情報と共にアペックス演算を行ない、シャッ
タスピードTvや絞り値Avを求める。このシャッタス
ピードTvや絞り値Avは、液晶ドライバ11を介して
液晶表示12により表示される。 【0017】さらに、上記CPU6に内蔵されたタイマ
19は、正確な時間を計時するためのものであり、セン
サ15は視線方向検出用光学系によって結像される像を
電気信号に光電変換するものである。そして、ドライバ
16は上記センサ15を駆動するものであり、該センサ
15のアナログ出力信号は、A/Dコンバータ17によ
りデジタル信号に変換されCPU18内のRAMにスト
アされる。 【0018】このCPU18は、視線方向検出のための
全体の制御を司るもので、例えば視線検出用センサ15
の出力信号に基づいて視線方向を演算したり、ファイン
ダ視野枠内に上記視線方向と略一致する領域に視野枠を
表示したりする。尚、この視野枠は、液晶ドライバ20
を介して液晶表示21に、例えば図2(a),(b)の
ように表示される。次に、図3は実施例の光学系を詳細
に示す光学配置図である。 【0019】同図において、上記焦点検出光学系2は、
上記撮影レンズ1の前群レンズ31と後群レンズ34の
間に設けられたハーフミラー32と、フィールドレンズ
33と明るさ絞りや光軸傾けプリズムなどからなる視野
伝達光学系47とで構成されており、該視野伝達光学系
47は、導かれる光束を瞳分割によって2つに分割しエ
リアイメージセンサ3上に2つの像Ia,Ibを結像す
る。 【0020】そして、赤外LED42からレンズ41を
介して平行光束が作られると、該平行光束はダイクロイ
ックミラー40,39を介して眼100に入射し、眼1
00で反射された光はダイクロイックミラー39,40
及びレンズ43を介してセンサ44で撮像され視線方向
が計算される。そして、液晶表示37には、上記視線方
向と略一致する位置に図2(a),(b)に示す視野枠
が表示される。 【0021】これにより、撮影レンズ31、主ミラー3
5、スロット36、ペンタプリズム38及びダイクロイ
ックミラー39を介して、撮影者が観測する注視点の位
置を検出することが可能となる。尚、図中、45はシャ
ッター、46はフィルムである。 【0022】ここで、本発明における焦点検出の原理に
ついて説明すると、本実施例では、瞳分割による2つの
像Ia,Ibの間隔から被写体距離を求める位相差方式
が採用されている。即ち、上記撮影レンズ1の前群レン
ズ31,ハーフミラー32を通過した光束は、視野伝達
光学系47によって分割され、エリアイメージセンサ3
上にそれぞれIa,Ibとなって結像される。 【0023】この場合、例えば合焦時には、図5(a)
に示すように、被写体距離に関わらず2つの像Ia,I
bはある所定の間隔faをもって結像される。また、こ
の合焦時に対して、被写体の前にピントが合っている前
ピン時には、図5(b)に示すように2つの像Ia,I
bの間隔fb が合置時の間隔より狭くなる。更に、被写
体の後にピントが合っている後ピン時には、図5(c)
に示すように、2つの像Ia,Ibの間隔fc が合焦時
の間隔faよりも広くなる。 【0024】従って、これら2つの像Ia,Ibの間隔
を演算することにより被写体までの距離を演算すること
ができる。以上が位相差方式による焦点検出の原理であ
る。次に、視線方向検出の原理については、例えば、特
開平2−5号公報や特開平2−65834号公報、或い
は電子通信学会技術報告PRU88−73,PP17−
24に詳細に記載されている。 【0025】これらは、眼の瞳孔と角膜反射像(第1プ
ルキンエ像)、又は虹彩と角膜反射像の組合せから視線
方向を検出するもので、注視点を指示する方法として注
目されている。尚、図4は、眼の角膜反射像、瞳孔、虹
彩の出力波形の一例を示したものである。 【0026】例えば図6は、眼に平行光束Lが入射する
とき、眼が中央を見ているとき(実線)の角膜反射像、
即ち、第1プルキンエ像Pと、眼が角度θの方向を見て
いるとき(点線)の第1プルキンエ像P´のできる位置
関係を示す図である。 【0027】同図において、虚像P,P´は角膜の曲率
半径をrとすると角膜表面から、およそr/2の距離の
位置にできる。眼の動きは眼球の中心Cを回転中心とし
て行なわれる。そして、眼球がθx だけの回転をする
と、角膜の中心はOからO´に移り平行光束の像は横方
向に、  ̄OCsin θx …(1) だけ移動し、I´の位置にくることになる。 ̄OCは大
体6mmであるからθ=5°の場合その変化量は約0.5
mmである。いま、図4に示すように、瞳孔エッジのx座
標をx1 ,x2 とすると瞳孔の中心位置Cの座標x
c は、 xc =(x1 +x2 )/2 …(2) と表わされる。また、第1プルキンI像の位置Pのx座
標をxp とすると回転角θが小さい範囲では、 【0028】 【数1】 の関係が成り立つ。実際には、xc ,xp は視線検出用
光学系(倍率β)を介して、センサ15上に投影された
図4に示すような像を画像処理することによって得られ
る。このxc ,xp をxc ´,xp ´と書き換えること
により、 【0029】 【数2】 となり、上下方向の回転角θy も全く同様に求めること
ができる。このθx ,θy が解れば、ファインダ光学系
α倍率からファインダ視野内の視線方向と一致する視野
枠の中心座標(x,y)を求めることができる。以下、
図7乃至図10のフローチャートを参照して、本実施例
の動作について詳細に説明する。図7は、上記CPU1
8の動作を示すフローチャートである。 【0030】動作を開始すると(ステップS101)、
CPU18は液晶表示部21の画面中央にAF視野領域
を表示し(ステップS102)、視線検出開始が行なわ
れたか否か、具体的にはスイッチSW3が押されたか否
かを検出する(ステップS103)。そして、視線検出
が開始されると、次に使用するフラグや定数の初期化が
行なわれる。ここでは,Nに“0”をストアする(ステ
ップS104)。 【0031】続いて、視線方向検出用センサ15の出力
信号をA/D変換し(ステップS105)、そのディジ
タル信号をCPU18内のRAMにストアする(ステッ
プS106)。そして、上記した原理に基づいて視線方
向の座標(x,y)を演算し、xをメモリMepx
(0)に、yをメモリMepy(0)に、それぞれスト
アする(ステップS107)。 【0032】そして、CPU6へINT1を送信し(ス
テップS109)、CPU6に対し視線方向データ(M
epx(0),Mepy(0))を送信する(ステップ
S110)。ステップS111以降では、AF視野領域
の視野枠を表示する。 【0033】即ち、眼球は絶えず微動しており、一定方
向を見ているつもりでも時々無意識に瞬間的であるが視
線方向は大きく変化することがあり、この眼球の動きに
追従して視野枠の表示をしたのでは、表示がちらついて
見にくいものになってしまうので、視線方向の時間移動
平均(D−パスフィルター)をとることにより視野枠の
表示をスムーズにするのである。 【0034】ステップS111では、まず、定数カウン
タNの内容をインクリメントする。このNは視線方向検
出が開始されてから視線方向データが何回更新されたか
を検出するためのカウンタである。これは、移動平均演
算を行なうに必要なデータ数(本実施例では“5”)が
揃うまでは正しい結果が得られないので、データ数をカ
ウントする必要があるのである。このとき、iにも
“5”を代入する。 【0035】続いて,移動平均演算のための視線方向デ
ータを更新する。即ち、メモリMepx(i)にMep
x(i−1)(i=1〜5)を、Mepy(i)にMe
py(i−1)(i=1〜5)を、転送する(ステップ
S112,S113)。そして、上記カウンタNの内容
が“5”でなければS107に戻り、もしNが“5”で
あれば、移動平均 【0036】 【数3】 【0037】を演算し、それぞれメモリMdspx,M
dspyにストアする(ステップS116)。このMd
spx,Mdspyは視線方向を表わす視野枠の座標で
あるので、これを用いて視線方向表示位置を更新する
(ステップS117)。 【0038】続いて、CPU6と接続されたフラグ信号
FLAG1が“1”であるか否かを判別する(ステップ
S118)。このFLAG1は、通常は“0”でレリー
ズされるとCPU6から“1”が送信される。 【0039】ステップS118で、FLAG1が“1”
であれば、続いてFLAG2が“1”であるか否かを判
別する(ステップS119)。このFLAG2はCPU
6に接続され通常は“0”であり、露出が終了するとC
PU6はFLAG2を“0”にする。そして、FLAG
2が“1”であれば、露出制御の終了と判断し、CPU
18は視野枠の表示をファインダ内の画面中央付近に固
定し、再び視線検出開始信号待ちの状態となる(ステッ
プS120)。次に、図8はCPU6の動作を示すフロ
ーチャートである。 【0040】動作を開始すると(ステップS201)、
先ず、スタートスイッチSW1が“オン”しているか否
かを判別し(ステップS202)、このスタートスイッ
チSW1が押されていれば、続いて視線方向データメモ
リMepx,Mepyを初期設定する。ここでは、メモ
リMepx,Mepyに図6(a)に示す画面中央の視
野枠に相当する視線方向データ(γ,7)をストアす
る。従って、CPU18から視線方向データが送信され
ない場合は、画面中央位置視野枠の物体に焦点を合わせ
ることにする。このとき、フラグFLAG4には“0”
を代入する(ステップS203)。 【0041】続いて、FLAG4が“0”であるか否か
を判定し(ステップS204)、FLAG4が“0”の
ときは、CPU18から焦点を合わすべき視野枠の位置
(視線方向出力)が出力されていないと判断し、サブル
ーチン“SUB1”を実行する。このサブルーチン“S
UB1”では、図2(a)の画面中央に存在する物体に
対するデフォーカス量を演算する。 【0042】即ち、図10に示すように、画面中央領域
のセンサ出力を選択する(ステップS402)。続い
て、前述した位相差方式AFの原理に基づいてデフォー
カス量(Mdf(0))を求めた後、メインプログラム
にリターンする(ステップS403,404)。 【0043】さて、メインルーチンに戻ると、続いてエ
リアイメージセンサ3の出力信号のA/D変換を行なう
(ステップS206)。続いて、Mdspx,Mdsp
yで決まる視野領域のセンサ出力信号を選択し(ステッ
プS207)、上記センサ出力信号の平均輝度Bvを演
算する(ステップS208)。 【0044】そして、情報入力部14により入力された
フィルム感度Svや絞り値AvやシャッタスピードTv
を用いてアペックス演算(Bv+Sv=Av+Tv)を
行ない(ステップS209)、当該アペックス演算によ
り求めたシャッタスピードTvや絞り値Avを液晶表示
12に表示する(ステップS210)。 【0045】続いて、後述する視野枠内の物体に対する
合焦合致位置からのピントのずれ量であるデフォーカス
量を用いて合焦に必要なレンズ駆動量を演算し(ステッ
プS211)、レンズ駆動量を演算し、モータ9に信号
を送りホトインタラプタ10からのレンズ駆動量信号を
モニタしながら所定量だけレンズを駆動する(ステップ
S212)。 【0046】そして、このレンズ駆動が終了すると(ス
テップS213)、続いてレリーズスイッチSW2の状
態を調べ、レリーズされたか否かを判別し(ステップS
214)、レリーズスイッチSW2が開いていればレリ
ーズされてないと判断し、インタラプトINT1の割込
禁止を解除しステップS204に戻る(ステップS21
9)。 【0047】一方、ステップS214において、レリー
ズスイッチSW2が閉じていればレリーズされたと判断
し、次にCPU18と接続されているFLAG1に
“1”を、FLAG2に“0”を出力する(ステップS
215)。そして、露出制御を行ない(ステップS21
6)、露出制御が終了すれば(ステップS217)、F
LAG1に“0”をFLAG2に“1”を出力する(ス
テップS218)。そして、インタラプトINT1割込
禁止解除した後、上記ステップS204に移り(ステッ
プS219)、以上の動作を繰り返す。次に、図9は上
記CPU18から割り込み信号を受けた場合の動作を示
すフローチャートである。 【0048】CPU18から割り込みを受けると、多重
割込を禁止するためインタラプトINT1の割込禁止を
行なう(ステップS301)。続いて、CPU18から
視線方向データを受信し、x方向の視線方向データはM
epxのメモリに、y方向の視線方向データはMepy
のメモリにストアする(ステップS303)。 【0049】そして、視線方向データ(Mepx,Me
py)に基づいて、視線方向と一致するファインダ視野
枠内の所定領域のセンサ出力を選択し(ステップS30
4)、このデータを基に、前述した位相差AFの原理に
基づいてデフォーカス量を求め、メモリMdf(1)に
ストアする(ステップS305)。 【0050】ステップS306以降のプログラムにおい
ては、繰り返しCPU18から送られてくる視線方向の
視野枠内の物体に対するデフォーカス量が所定時間以上
変化しないか否かを判断する。即ち、所定時間以上デフ
ォーカス量が一定であれば視線は確かにその方向を向い
ていると判断し、レンズ駆動量演算の基になるデフォー
カス量をストアするメモリMrdfにデフォーカス量
(Mdf(0))をストアする。これにより、無意識な
視線の瞬間的な動きにまどわされることなくスムーズな
レンズ駆動が可能となるのである。 【0051】具体的には、ステップS306において、
フラグFLAG3が“0”のときはCPU18から最初
の視線方向データが入力された後のルーチンと判別し、
デフォーカス量(Mdf(1))をメモリMdf(0)
に転送する(ステップS310)。続いて、FLAG3
に“1”を代入し、リターンする(ステップS311,
S314)。 【0052】一方、ステップS306において、FLA
G3が“0”でないときは、前回演算されたデフォーカ
ス量(Mdf(0))と今回のデフォーカス量(Mdf
(1))とを比較し、 (Mdf(0))−α≦(Mdf(1))≦(Mdf(0))+α…(5) (ただし、αは正の常数) 【0053】の関係が成立しているのならば、CPU6
内蔵のタイマカウンタの内容TIMEを判別し(ステッ
プS312)、TIME≧t1 であればデフォーカス量
は所定時間t1 以上変化しないと判別しレンズ駆動量演
算のためのデフォーカスデータをストアするためのメモ
リMγdfにデフォーカス量(Mdf(0))をストア
する(ステップS313)。 【0054】ステップS307で、(5)式の関係が成
立しないとき、デフォーカスデ量(Mdf(1))をメ
モリMdf(0)にストアした後、タイマカウンタをリ
セットした後、タイマを再び開始する(ステップS30
8,309)。こうして、本サブルーチンを抜ける(S
314)。 【0055】以上の説明においては、本発明は銀塩カメ
ラに適用した実施例について説明してきたが、本発明は
ビデオカメラにおいても容易に適用できる。基本的には
ビデオカメラにおいては記録部が銀塩フィルムが磁気フ
ィルムに変わるのみで本発明を公知のビデオカメラと組
合わせることにより簡単にビデオカメラにも適用でき
る。 【0056】また、焦点検出の原理は瞳分割位相差方式
により焦点合致位置からのピントのはずれ量(デフォー
カス量)を検出する方法を用いたが、外光式の三角測距
により被写体までの距離を直接測定する方法でもよい。 【0057】さらに、視線の無意識的な微動や、瞬間的
な大きな変化があっても、なめらかで無駄のないレンズ
駆動を行なうことができるのでビデオカメラにおいては
異和感のない録画が可能となる。 【0058】また、銀塩カメラにおいては、焦点合せの
ためのレンズ駆動がレリーズボタンを押す前に完了して
いるので、上記したような効果により構図を決める間の
ファインダ表示に異和感がないばかりでなくタイムラグ
の少ない写真撮影ができる。 【0059】 【発明の効果】本発明によれば、注視点の変化に応答し
て連続的に焦点合せのためのレンズ駆動を行う場合に、
当該レンズ駆動を効率良く行い、更には消費電力を軽減
することを可能としたカメラの焦点検出装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の焦点検出装置が適用される自動焦点調
節(AF)カメラの構成を概略的に示したブロック構成
図である。 【図2】(a)及び(b)は、ファインダ表示の一例を
示す図である。 【図3】実施例に係る焦点検出装置の光学系を詳細に示
す光学配置図である。 【図4】眼の角膜反射像、瞳孔、虹彩の出力波形の一例
を示したものである。 【図5】(a)乃至(c)は、焦点検出の原理について
説明するための図である。 【図6】第1プルキンエ像のできる位置関係を示す図で
ある。 【図7】CPU18の動作を示すフローチャートであ
る。 【図8】CPU6の動作を示すフローチャートである。 【図9】CPU18から割り込み信号を受けた場合の動
作を示すフローチャートである。 【図10】サブルーチン“SUB1”の動作を示すフロ
ーチャートである。 【符号の説明】 1…撮影レンズ、2…焦点検出光学系、3…エリアイメ
ージセンサ、4…センサドライバ、5…A/Dコンバー
タ、6…CPU、7…レンズROM、8…レンズ駆動回
路、9…モータ、10…ホトインタラプラ、11…液晶
ドライバ、12…液晶表示部、13…露出制御回路、1
4…情報入力部、15…視線方向検出用センサ、16…
センサドライバ、17…A/Dコンバータ、18…CP
U、19…タイマ、20…液晶ドライバ、21…液晶表
示部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−89001(JP,A) 特開 平5−5830(JP,A) 特開 平5−210045(JP,A) 特開 平5−297263(JP,A) 特開 平5−203861(JP,A) 特開 平6−109964(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カメラのファインダ内の撮影者の視線方
    向を検出する視線方向検出手段と、 上記ファインダ内の撮影者の視線方向の時間移動平均を
    算出する算出手段と、少なくとも2つ以上の所定領域に視野枠を表示可能な表
    示素子と、 上記表示素子内の視野枠の中から、 上記算出手段で算出
    された平均化された視線方向に略一致する領域に視野枠
    を表示する表示手段と、 上記表示手段により表示された視野枠内の物体に対する
    焦点状態を検知する焦点状態検知手段と、 上記焦点状態検知手段の出力が所定時間、略一定の値の
    とき撮影レンズを焦点合致位置に向けて駆動するレンズ
    駆動制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラの焦点検出装置。
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