JP3184542B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3184542B2
JP3184542B2 JP01763491A JP1763491A JP3184542B2 JP 3184542 B2 JP3184542 B2 JP 3184542B2 JP 01763491 A JP01763491 A JP 01763491A JP 1763491 A JP1763491 A JP 1763491A JP 3184542 B2 JP3184542 B2 JP 3184542B2
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lens
line
sight
camera
detection
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明彦 長野
一樹 小西
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影系による被写体像
が形成されている観察面(ピント面)上の観察者(撮影
者)が観察している視線(視軸)を検出できる視線検出
装置を有したカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より観察者が観察面上のどの位置を
観察しているかを検出する、いわゆる視線(視軸)を検
出する装置が種々提案されている。例えば特開昭61−
172552号公報においては、光源からの平行光束を
観察者の眼球の前眼部へ投射し、角膜からの反射光によ
る角膜反射像と瞳孔の結像位置を利用して視軸を求めて
いる。図6は視線検出方法の原理説明図で(A)図は視
線検出光学系の概略図、(B)図は光電素子列6の出力
強度図である。同図において5は観察者に対して不感の
赤外光を放射する発光ダイオード等の光源であり、投光
レンズ3の焦点面に配置されている。
【0003】光源5より放射された赤外光は投光レンズ
3により平行光となりハーフミラー2で反射し、眼球の
角膜21を照明する。このとき角膜21の表面で反射し
た赤外光の一部による角膜反射像(虚像)dはハーフミ
ラー2を透過し受光レンズ4により集光された光電素子
列6上の位置d′に投影される。
【0004】また虹彩23の端部a、bからの光束は受
光レンズ4を介して光電素子列6上の位置a′、b′に
該端部a、bの像を結像する。受光レンズ4の光軸(光
軸ア)に対する眼球の光軸イの回転角θが小さい場合、
虹彩23の端部a、bのZ座標をZa、Zbとすると、
瞳孔24の中心位置cの座標Zcは、 Zc≒(Za+Zb)/2 と表される。
【0005】
【外1】
【0006】さらに、観察者の眼球光軸の回転角θが算
出されると眼球の光軸と視軸の補正をすることにより観
察者の視線が求められる。また同図においては、観察者
の眼球がZ−X平面(例えば水平面)内で回転する例を
示しているが、観察者の眼球がX−Y平面(例えば垂直
面)内で回転する場合においても同様に検出可能であ
る。
【0007】図7は一眼レフカメラに視線検出装置を配
置した場合の要部概略図である。撮影レンズ101を透
過した被写体光は、跳ね上げミラー102により反射さ
れピント板104の焦点面近傍に結像する。さらにピン
ト板104にて拡散した被写体光はコンデンサーレンズ
105、ペンタダハプリズム106、接眼レンズ1を介
して撮影者のアイポイントに導かれる。視線検出光学系
は、撮影者(観察者)に対して不感の赤外発光ダイオー
ド等の光源5、投光レンズ3とからなる照明光学系と、
光電素子列6、受光レンズ4とからなる受光光学系とか
ら構成され、ダイクロイックミラーを兼ねた接眼レンズ
1の上方に配置されている。赤外発光ダイオード5から
発した赤外光はダイクロイックミラー面1aにおいて反
射され撮影者の眼球を照明する。さらに眼球で反射した
赤外光の一部はダイクロイックミラー面に1aで再反射
し受光レンズ4を介して光電素子列6上に集光する。光
電素子列6上で得られた眼球の像情報(図6(B))よ
り演算処理装置9において撮影者の視線の方向が算出さ
れる。
【0008】このように一眼レフカメラにおいて撮影者
がピント面上のどのポイントを観察しているかを知るこ
とができると、例えばファインダー画面内の複数ポイン
トの焦点検出が可能な焦点検出装置を有するカメラなら
ば、撮影者が焦点検出可能なポイントのうちの主被写体
(撮影者が撮影しようとしている被写体)と合致する1
つのポイントを選択して自動焦点検出を行なおうとする
場合、その1つを選択入力する手間を省き撮影者が観察
しているポイントを焦点検出するポイントとみなし、該
ポイントを自動的に選択して自動焦点検出を行なうのに
有効である。
【0009】ところで、昨今の一眼レフカメラはズーム
レンズを装着して使用することが一般的であり、撮影者
は撮りたい被写体に応じてレンズをテレ側あるいはワイ
ド側にズーミングして構図を決定する。また、撮影者の
視線の動きとその分布は撮影したい被写体に依存し、例
えば風景を撮影する場合は撮影者の視線は撮影画面内を
ほぼ均等に動き、また近景の人物等の撮影をする場合に
おいては撮影者の視線は撮影したい人物にほぼ集中す
る。そのため撮影者の視線の動き及びその分布とそのと
きのレンズの焦点距離との間には相関が見いだせる。
【0010】又、交換レンズシステムにおいては、通常
のレンズの他にマクロ用とか、フイッシュアイとか、特
殊なレンズを装着するとも考えられる。又、更に撮影レ
ンズとカメラ本体との間に各種アダプターが装着される
ことも考慮しなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
視線検出装置を有したカメラにおいては、使用するレン
ズの焦点距離情報は使わないで、視線の動きとその分布
の情報だけから撮影者が撮影したい主被写体の位置を検
知しているため、レンズの焦点距離によっては主被写体
の検知能力が低下するという欠点があった。
【0012】又、装着されるレンズタイプや、撮影レン
ズとカメラ本体との間に各種アダプターが装着された場
合も同様に主被写体の検知能力が低下することが考えら
れるので何らかの対処をするべきである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1に記載の発明は、撮影者の観察面内の
視線方向を検出する視線検出手段と、撮影光学系である
レンズのレンズ情報を受けるレンズ情報受け取り手段
と、前記レンズ情報受け取り手段からの信号に基づい
て、前記観察面内における前記視線検出手段による視線
検出動作の有効領域を変更する制御手段とを有すること
を特徴とするカメラを提供する。また、本願請求2に記
載の発明は、撮影者の観察面内の視線方向を検出する視
線検出手段と、撮影光学系である交換レンズのレンズの
種類情報を受けるレンズ情報受け取り手段と、前記レン
ズ情報受け取り手段からの信号に基づいて、前記視線検
出手段の視線方向を判断する判断基準を変更する制御手
段とを有することを特徴とするカメラを提供する。ま
た、本願請求項3に記載の発明は、前記撮影光学系はズ
ームレンズであり、前記レンズ情報受け取り手段が受け
る前記レンズ情報はレンズの焦点距離情報であることを
特徴とする請求項1に記載のカメラを提供する。また、
本願請求項4に記載の発明は、撮影者の観察面内の視線
方向を検出する視線検出手段と、カメラの撮影光学系で
あるズームレンズの焦点距離情報を受けるレンズ情報受
け取り手段と、前記レンズ情報受け取り手段からの信号
に基づいて前記レンズの焦点距離が大きいと判断された
場合は該焦点距離が小さいと判断された場合と比較し
て、前記観察面内の前記視線検出手段による視線検出動
作の有効領域を狭く設定する制御手段とを有することを
特徴とするカメラを提供する。また、本願請求項5に記
載の発明は、撮影者の視線を検出し、観察面内の複数の
領域のうち前記視線が所定回数以上存在した領域を視線
方向が向けられた領域と判断する視線検出手段と、カメ
ラの撮影光学系であるズームレンズの焦点距離情報を受
けるレンズ情報受け取り手段と、前記レンズ情報受け取
り手段からの信号に基づいて前記レンズの焦点距離が大
きいと判断された場合は該焦点距離が小さいと判断され
た場合と比較して、前記視線検出手段の前記所定回数を
大きい値に設定する制御手段とを有することを特徴とす
るカメラを提供する。また、本願請求項6に記載の発明
は、撮影者の観察面内の視線方向を検出する視線検出手
段と、カメラの撮影光学系である交換レンズから該交換
レンズの種類情報を受けるレンズ情報受け取り手段と、
前記レンズ情報受け取り手段からの信号に基づいて特定
のレンズが装着されたと判断された場合は、前記観察面
内の前記視線検出手段による視線検出動作の有効領域を
狭く設定する制御手段とを有することを特徴とするカメ
ラを提供する
【0014】
【実施例】図1−図4は本発明の第1の実施例で図1
(A)は一眼レフカメラの概略図同図、(B)は焦点検
出装置の要部斜視図、図2は視線検出装置の要部斜視図
である。各図において100はカメラ本体を示し、1は
接眼レンズで、可視光透過、赤外光反射のダイクロイッ
クミラー1aが斜設されており、光分割器を兼ねてい
る。4は受光レンズ、5a、5b、5cは照明光源であ
るところの赤外発光ダイオード、6は光電素子列を2次
元的に配したイメージセンサーで、受光レンズ4及び接
眼レンズ1に関して所定の位置にある眼の瞳孔近傍と共
役になるように配置されている。9は演算処理装置であ
る。また図2において照明用の赤外発光ダイオード5
a、5b、5cはカメラと観察者の眼球との距離を検出
するために2個一組で使用され、カメラの姿勢に応じて
(5a、5b;横位置)、(5b、5c;縦位置)の赤
外発光ダイオードの組が選択される。尚、各図において
カメラの姿勢を検知する検知手段は図示されていないが
水銀スイッチ等を利用した姿勢検知手段が有効である。
さらに101は撮影レンズ(ズームレンズ)、102は
可動ミラー、103は表示素子、104はピント板、1
05はコンデンサーレンズ、106はペンタダハプリズ
ム、107は焦点検出用のサブミラー、108は多点焦
点検出装置、109はカメラ制御装置、110はレンズ
制御装置でズーミング動作を検知するズームエンコーダ
ー、レンズ駆動、そしてメモリー機能を有している。カ
メラ制御装置109とレンズ制御装置110とは、撮影
レンズ101がカメラ本体100に装着された際に接触
する各々の接点C1、C2を介して通信を行う。
【0015】多点焦点検出装置108の説明は本発明理
解のために必要ないため概略にとどめる。図1(A)及
び(B)に描くように、撮影レンズ101の予定結像面
近傍に配され、それぞれ焦点検出領域を決める複数のス
リットを有した視野マスク120と各スリット内の像に
対してフィールドレンズの作用を果たすレンズ部材12
1を近接配置し、さらにスリット数に応じた再結像レン
ズの組122と光電素子列の組123を順番に配置す
る。スリット、フィールドレンズ、再結像レンズの組、
そして光電素子列の組はそれぞれ周知の焦点検出系を構
成する。尚、同図(B)では同図(A)の多点焦点検出
装置108に示したミラーは省略してある。
【0016】撮影レンズ101を透過した被写体光の一
部は可動ミラー102によって反射してピント板104
近傍に結像する。ピント板104の拡散面で反射した被
写体光はコンデンサーレンズ105、ペンタダハプリズ
ム106、接眼レンズ1を介してアイポイントに導かれ
る。撮影者はピント板104に投影された被写体像を観
察しながらフレーミングを行なうが、この時撮影者の視
線は写したい被写体を中心に動いている。ここで表示素
子103は例えば偏光板を用いない2層タイプのゲスト
−ホスト型液晶素子で、ファインダー視野内の焦点検出
領域を表示するものである。
【0017】また、撮影レンズ101を透過した被写体
の一部は、可動ミラー102を透過し、サブミラー10
7で反射してカメラ本体底部に配置された多点焦点検出
装置108に導かれる。多点焦点検出装置108におい
ては、カメラ制御装置109より出された焦点検出領域
信号に基づいてそれに対応した領域の焦点調節状態を検
出する。
【0018】本実施例に係る視線検出装置は、付番1、
4−6で表された部材より構成された視線検出光学系
と、撮影者の視線を算出する演算処理装置9とから構成
されている。赤外発光ダイオード5a、5bから発光す
る赤外光は接眼レンズ1に入射しダイクロイックミラー
1aにより一部反射されアイポイント近傍に位置する不
図示の観察者の眼球を照明する。又眼球で反射した赤外
光は、ダイクロイックミラー1aで反射され、受光レン
ズ4によって収束しながらイメージセンサー6上に像を
形成する。尚、本実施例における視線検出原理について
は後述する。
【0019】図3は本発明にかかる視線検出装置を有す
るカメラの視線検出の流れ図である。カメラ本体100
あるいは撮影レンズ101に付帯した視線検出開始スイ
ッチSWが投入されると(#100)、カメラ制御装置
109は撮影レンズ101のレンズ制御装置110のメ
モリー部との間で接点C1、C2を介して通信を行な
い、該撮影レンズ101がズームレンズであるか否かの
判別を行なう(#101)。撮影レンズ101がズーム
レンズであると判別されると(#102)、カメラ制御
装置109はレンズ制御装置110のズームエンコーダ
ー部との間で通信を行ない撮影レンズがズーミング動作
中であるか否かの検知を行なう(#103)。撮影レン
ズ101がズーミング動作中でないことが判別される
と、同様に演算処理装置9はカメラ制御装置109を介
してレンズ制御装置110のズームエンコーダー部との
間で通信を行ない撮影レンズ101の焦点距離を検知す
る(#104)。
【0020】また、撮影レンズ101がズームレンズで
ないならば(#115)、演算処理装置9はカメラ制御
装置109を介して直ちに撮影レンズ101のレンズ制
御装置110のメモリー部との間で通信を行ない、該撮
影レンズ101の焦点距離を検知する(#104)。さ
らに、演算処理装置9はカメラ制御装置109で得られ
たレンズの焦点距離情報に基づいて視線検出時の有効範
囲を設定する(#105)。例えば撮影レンズの焦点距
離が小さい(短い)場合は視線検出の有効範囲は広く設
定され、逆に撮影レンズの焦点距離が大きい(長い)場
合は視線検出の有効範囲は狭く設定される。視線の有効
範囲が設定されると、カメラ制御装置109は演算処理
装置9に視線検出開始信号を送って視線検出が実行され
る(#106)。
【0021】このステップ106の視線検出とは、所定
数のサンプリングパルスごとに図8におけるどの領域C
1〜C 9に視線があるかを検出するものである。なお、サ
ンプリングパルスは例えば1秒間に20パルスとして以
下の説明を続ける。
【0022】各領域C1〜C9ごとに、所定数(20パル
ス)のうちで何回視線が位置したかを求め、しきい値m
(例えば4回)に対して、実際に視線が位置した回数n
がm≦nの関係になった領域C1〜C9のどれかが主と
なる視線位置(注視線)として算出される(#107、
#108)。なお、主となる視線位置の領域はひとつの
場合もあるし、複数の場合もあるし、又、ゼロの場合も
ある。
【0023】ステップ108にて求めた主となる視線の
位置する領域がステップ105で設定された有効範囲内
かどうかを判断し(#109)、有効範囲内の領域だけ
をメモリーする(#110)。
【0024】その後、ステップ106〜110の動作を
繰返し行い、ステップ110には常に最新の主となる視
線位置の領域情報がメモリーされておくようにする。こ
れにより、レリーズスイッチSW2(図1参照)がON
してレリーズ動作(可動ミラー102の撮影退避位置へ
の移動、レンズ内絞りの絞り込み、シャッター開閉動作
etc)した際には、常に最新の視線情報がメモリーさ
れているようになる。なお、レリーススイッチSW2の
ONによりカメラ制御装置109は演算処理装置9に検
出中止信号を送り視線検出を中止する(#112)。又
ステップ110のメモリー情報(領域情報)について
は、フォーカスモードがワンショットモード(一度、合
焦したら、その状態でオートフォーカス動作を停止させ
る)の際には、メモリーされた領域に対応する焦点検出
領域(F1〜F5の少なくとも1つ)が合焦した時点で、
メモリー情報を固定とし、以後のステップ106〜11
0の動作を停止させるようにすることも効果がある。
【0025】上述のフローチャートにおいて、ステップ
103にてズーム中の際には、ステップ111に進み、
一度、ステップ110のメモリー情報をキャンセル(消
して)してズーム動作が停止するまで待つようにしてい
る。
【0026】そして、カメラ制御装置109は検出され
た主被写体の位置Pに対応する図8に示した焦点検出領
域F1〜F5のうちのどれかを表示素子103によってフ
ァインダー内に表示するとともに、該焦点検出領域の焦
点調節情報を多点焦点検出装置108から受け取り、さ
らに選択された焦点検出領域での該焦点調節情報をレン
ズ制御装置110に送って撮影レンズ101の焦点調節
を行う。
【0027】上述のフローチャートにて特徴となるステ
ップ105について以下に詳しく述べる。このステップ
105はステップ104にて検出された撮影レンズ10
1の焦点距離情報に基づき視線検出の際の有効範囲を変
えるものである。具体的には図8に示したように、撮影
レンズ101の焦点距離が20〜85mmでは、ファイ
ンダー画面の全領域C1+C2+C3+…C9を有効範囲と
し、以下、86〜200mmでは領域C1+C2+C3
4+C5を有効範囲とし201mm以上では領域C1
2+C3を有効範囲とする。このことは、焦点距離が小
さければ撮影対象が風景のようにファインダー画面(撮
影画面)の全体が主被写体となり焦点距離が大きくなる
と、人物等、主被写体が中央近くになることが多くなる
という考え方から決めている。
【0028】尚、5点の焦点検出領域F1〜F5に対し、
領域C4では横並びの焦点検出領域F1〜F3のみを含む
ように領域指定したのは、望遠ではスポーツ、カーレー
スの撮影が多く、主被写体の動きが横となることが多い
ので、適格に主被写体に対して焦点検出する必要から横
方向の焦点検出領域のみが働くようにした。これによっ
て、主被写体が動いている時でも有効な視線検出の利用
が行える。
【0029】図4は視線検出方法の原理説明図で同図
(A)は視線検出光学系の概略図、同図(B)はイメー
ジセンサー6の出力強度図である。同図において5a、
5bは観察者に対して不感の赤外光を放射する発光ダイ
オード等の光源であり、各光源は光軸アに対してZ方向
に略対称に配置され観察者の眼球を発散照明している。
【0030】光源5bより放射された赤外光は眼球の角
膜21を照明する。このとき角膜21の表面で反射した
赤外光の一部による角膜反射像dは受光レンズ4により
集光されイメージセンサー6上の位置d′に再結像す
る。
【0031】同様に光源5aより放射された赤外光は眼
球の角膜21を照明する。このとき角膜21の表面で反
射した赤外光の一部による角膜反射像eは受光レンズ4
により集光されイメージセンサー6上の位置e′に結像
する。また虹彩23の端部a、bからの光束は受光レン
ズ4を介してイメージセンサー6上の位置a′、b′に
該端部a、bの像を結像する。受光レンズ4の光軸(光
軸ア)に対する眼球の光軸イの回転角θが小さい場合、
虹彩23の端部a、bのZ座標をZa、Zbとすると、
瞳孔24の中心位置cの座標Zcは、 Zc≒(Za+Zb)/2 と表される。
【0032】また、角膜反射像d及びeの中点のZ座標
と角膜21の曲率中心OのZ座標Zoとは一致するた
め、角膜反射像の発生位置d、eのZ座標をZd、Z
e、角膜21の曲率中心Oと瞳孔24の中心Cまでの距
離をOCとすると眼球光軸イの回転角θは、 OC*SINθ≒Zc−(Zd+Ze)/2 (3) の関係式を略満足する。このため演算処理装置9におい
て、(B)図のごとくイメージセンサー6上の一部に投
影された各特異点(角膜反射像d、e及び虹彩の端部
a、b)の位置を検出することにより眼球光軸イの回転
角を求めることができる。この時(3)式は、 β*Oc*SINθ≒(Za′+Zb′)/2−(Z
d′+Ze′)/2 (4) とかきかえられる。但し、βは受光レンズ4に対する眼
球の位置により決まる倍率で、実質的に角膜反射像の間
隔|Zd′−Ze′|の関数である。
【0033】観察者の眼球の回転角θが算出されると眼
球の光軸と視軸の補正をすることにより観察者の視線が
求められる。以上のような観察者の視線を求める演算
は、前記(4)式に基づき演算処理装置9のマイクロコ
ンピュータのソフトで実行される。
【0034】また同図においては、観察者の眼球がZ−
X平面(例えば水平図)内で回転する例を示している
が、観察者の眼球がX−Y平面(例えば垂直面)内で回
転する場合においても同様に検出し、図8におけるどこ
の領域C1〜C9に視線があるのかどうかがサンプリング
ハルスごとに検出される。
【0035】図5は本発明の第2の実施例を示すフロー
チャートであり、図3の第1の実施例と同じ動作フロー
は同符号を用いて説明を省略する。
【0036】第2の実施例にて特徴的なのは、ステップ
200であり、ここではステップ104にて求めた撮影
レンズ101の現在の焦点距離情報に応じてしきい値m
が設定される。第1の実施例では主の視線を検出する為
に用いたしきい値は固定としたが、第2の実施例ではこ
のしきい値mを変化させたことに特徴がある。すなわ
ち、撮影レンズ101の焦点距離に応じて撮影する被写
体が変わることを前提とし、焦点距離が小さい(短い)
場合はしきい値mを小さく設定(例えばm=3)し、大
きい(長い)場合はしきい値を大きく設定(例えばm=
5)とする。
【0037】ステップ200によりしきい値mが設定さ
れると、カメラ制御装置109は演算処理装置9に視線
検出開始信号を送って視線検出が行われる。ステップ1
06においての視線検出とは、図3の場合と同じく所定
数のサンプリングパルスごとに図8におけるどの領域C
1〜C9に視線があるかを検出するものであり、ここでも
サンプリングパルスを1秒間に20パルスとして説明す
る。
【0038】ステップ201では各領域C1〜C9ごとに
所定数(20パルス)のうちで何回視線が位置したかを
求め、しきい値m(3又は5)に対して、実際に視線が
位置した回数nがm≦nの関係になった領域C1〜C9
どれかが主となる視線位置(注視線)として算出される
(#108)。なお、主となる視線位置の領域はひとつ
の場合もあるし、複数の場合もあるし、又ゼロの場合も
ある。
【0039】以下の動作は図3の第1の実施例と同様で
あり、説明を省略する。
【0040】この第2の実施例での考え方は、広角側の
焦点距離で撮影しようとする被写体は風景写真のように
主被写体が広範囲に位置する場合が多く、したがって、
しきい値mを小さくした方が正確に主被写体を認識しや
すく一方、望遠側の焦点距離で撮影しようとする被写体
は人物のように主被写体が比較的せまい領域に存在する
場合が多く、したがってしきい値mを大きくした方が正
確に主被写体を認識しやすいとしたものである。
【0041】図9はレンズ組込タイプのカメラの実施例
を示すもので、図1のカメラでの接点C1、C2がなくな
っただけである。なお、同構造は同符号を用いて説明を
省略する。
【0042】図10は本発明の第3の実施例を示すもの
で、図1に示した交換レンズシステムにおいて、撮影レ
ンズのタイプを検出して視線検出を制御したものであ
る。
【0043】この図10のフローチャートにおいて図3
の第1の実施例と同じ動作のステップについては同符号
を用いて説明を省略する。
【0044】ステップ300において装着された撮影レ
ンズ101が、マクロ用レンズであるか否かを判断し、
マイクロ用レンズの際には視線検出動作をやらない。実
際には接点C1、C2を介してカメラ制御装置109はレ
ンズ制御装置110と通信を行ない、レンズタイプに関
係するメモリー情報の読出しを行なって、マクロ用レン
ズかどうか判断する。ここで、マクロ用レンズの場合に
以後の視線検出に係る動作をやらないようにしたのは、
マクロ撮影であれば多点によるオートフォーカスをやら
ない場合が多く、あえて主となる視線位置を求めなくて
も充分、主被写体を合焦させての撮影ができると考えた
からである。
【0045】次にステップ301ではレンズタイプがフ
ィッシュアイかどうかを判別し、フィッシュアイであっ
た時だけ以後のステップ105〜112の視線検出に係
る動作を行なうようにした。これは、フィッシュアイ
(魚眼)レンズの場合は、ファイングー領域に対して周
辺の一部の光束がケラしてしまうので、視線位置の検出
に際しては有効範囲を設定した方が良い結果が得られる
為である。
【0046】図11は本発明の第4の実施例を示すもの
で、図1に示した交換レンズシステムのカメラにおい
て、撮影レンズ101が適正なレンズでない場合(カメ
ラ本体100がAFタイプに対して装着されたレンズが
マニュアルタイプであった場合)や、撮影レンズ101
とカメラ本体100との間に交換アダプターや中間チュ
ーブ等が装着され、撮影レンズの焦点距離情報を含むレ
ンズ情報をカメラ本体100が得られない場合の対処を
示すものである。
【0047】すなわち、ステップ400において、適正
なレンズと判断された場合のみ、以後のステップ101
へ進み、そうではないと判断された場合には視線検出を
停止させる。なお、図11のフローチャートにおいて、
図3もしくは図5と同様なステップは同符号を用いて説
明を省略し、又、ステップ101以降のステップは図3
もしくは図5と同じでよいので図自体も一部省略した。
【0048】
【発明の効果】本発明は、撮影光学系のレンズ情報を検
出し、このレンズ情報に応じてファインダー視野内の視
線検出により選択し得る焦点検出領域の有効領域を変更
する制御手段を有する。よって、レンズ情報であるズー
ムレンズの焦点検出距離に応じた有効領域を設定でき、
撮影意図と視線検出のマッチングがはかられる。
【0049】また、上記レンズ情報はズームレンズの焦
点検出距離だけではなく、交換レンズのレンズの種類に
応じた有効領域も設定できる。例えばフィッシュアイレ
ンズであれば視線検出の有効範囲を狭くして光束がケラ
れない有効領域で検出を行う。したがって、ズームレン
ズの焦点検出距離を用いたときと同様に撮影意図と視線
検出のマッチングがはかられる。
【0050】また、撮影光学系のレンズ情報を検出し、
このレンズ情報に応じて視線検出における視線の位置の
判断に用いる基準となる閾値を変更させる制御手段を有
する。よって、レンズ情報であるズームレンズの焦点検
出距離に応じて視線検出による主被写体抽出(主となる
視線の抽出)の際の閾値を変化させ、撮影者の撮影した
い主被写体の位置の検知を精度良く行える効果がある。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのカメラの概略説明図。
【図2】図1の要部を示す斜視図。
【図3】第1の実施例としてのフローチャート。
【図4】視線検出の方式を説明する説明図。
【図5】第2の実施例としてのフローチャート。
【図6】視線検出光学系を説明する説明図。
【図7】従来のカメラの概略説明図。
【図8】ファインダー領域を説明する説明図。
【図9】実施例としての他のカメラタイプを示す概略説
明図。
【図10】第3の実施例としてのフローチャート。
【図11】第4の実施例としてのフローチャート。
【符号の説明】
100 カメラ本体 101 撮影レンズ 1 接眼レンズ 9 演算処理装置 108 多点焦点検出装置 109 カメラ制御装置 110 レンズ制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171122(JP,A) 特開 平2−65836(JP,A) 特開 平2−118537(JP,A) 特開 昭63−200132(JP,A) 特開 平1−287510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40 G03B 7/00 - 7/28 G03B 13/00 - 13/28 G03B 17/04 - 17/17

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影者の観察面内の視線方向を検出する
    視線検出手段と、撮影光学系であるレンズのレンズ情報
    を受けるレンズ情報受け取り手段と、前記レンズ情報受
    け取り手段からの信号に基づいて、前記観察面内におけ
    る前記視線検出手段による視線検出動作の有効領域を変
    更する制御手段とを有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影者の観察面内の視線方向を検出する
    視線検出手段と、撮影光学系である交換レンズのレンズ
    の種類情報を受けるレンズ情報受け取り手段と、前記レ
    ンズ情報受け取り手段からの信号に基づいて、前記視線
    検出手段の視線方向を判断する判断基準を変更する制御
    手段とを有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影光学系はズームレンズであり、
    前記レンズ情報受け取り手段が受ける前記レンズ情報は
    レンズの焦点距離情報であることを特徴とする請求項1
    に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 撮影者の観察面内の視線方向を検出する
    視線検出手段と、カメラの撮影光学系であるズームレン
    ズの焦点距離情報を受けるレンズ情報受け取り手段と、
    前記レンズ情報受け取り手段からの信号に基づいて前記
    レンズの焦点距離が大きいと判断された場合は該焦点距
    離が小さいと判断された場合と比較して、前記観察面内
    の前記視線検出手段による視線検出動作の有効領域を狭
    く設定する制御手段とを有することを特徴とするカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 撮影者の視線を検出し、観察面内の複数
    の領域のうち前記視線が所定回数以上存在した領域を視
    線方向が向けられた領域と判断する視線検出手段と、カ
    メラの撮影光学系であるズームレンズの焦点距離情報を
    受けるレンズ情報受け取り手段と、前記レンズ情報受け
    取り手段からの信号に基づいて前記レンズの焦点距離が
    大きいと判断された場合は該焦点距離が小さいと判断さ
    れた場合と比較して、前記視線検出手段の前記所定回数
    を大きい値に設定する制御手段とを有することを特徴と
    するカメラ。
  6. 【請求項6】 撮影者の観察面内の視線方向を検出する
    視線検出手段と、カメラの撮影光学系である交換レンズ
    から該交換レンズの種類情報を受けるレンズ情報受け取
    り手段と、前記レンズ情報受け取り手段からの信号に基
    づいて特定のレンズが装着されたと判断された場合は、
    前記観察面内の前記視線検出手段による視線検出動作の
    有効領域を狭く設定する制御手段とを有することを特徴
    とするカメラ。
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