JPH08308801A - 視線検出装置 - Google Patents

視線検出装置

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JPH08308801A
JPH08308801A JP7117324A JP11732495A JPH08308801A JP H08308801 A JPH08308801 A JP H08308801A JP 7117324 A JP7117324 A JP 7117324A JP 11732495 A JP11732495 A JP 11732495A JP H08308801 A JPH08308801 A JP H08308801A
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pupil
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JP7117324A
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Ki Riyou
晞 廖
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

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  • Viewfinders (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】差分処理時に発生するノイズを簡単な構成にて
除去し、安価なラインセンサを用いて、的確な視線検出
を行うことを目的とする。 【構成】この視線検出装置は、光学系4を介して眼球に
異なる入射角で第1及び第2光束を投射可能な投光部2
と、上記第1及び第2光束の上記眼球からの反射光を受
光し、それぞれ第1及び第2映像信号を出力する受光部
3と、上記第1及び第2映像信号の差分情報に基づいて
上記眼球の瞳孔の位置に応じた値を演算する制御部1を
有し、制御部1は、上記瞳孔の位置と上記受光部3の出
力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像の位置
とから上記観察者の視線方向を検出し、上記差分情報を
得るに当たって、上記第1映像信号と上記第2映像信号
に含まれるプルキンエ像信号に起因する誤差を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視線情報を基にカメラ
に各種指示を与える視線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラへの各種の情報の入力は、
例えばダイヤルやボタンなどの操作により行われてい
る。従って、入力情報が増加するに従って操作環境は煩
雑となり、その問題の有効な解決策として視線情報を活
用することが着目されている。
【0003】例えば、ファインダを覗く撮影者の視線方
向を検出し、その視線の情報よりカメラに情報入力する
技術は、特開昭63−194237号公報や特開平3−
87818号公報により開示されている。そして、視線
検出位置による測距情報の決定に関する技術は、特開平
4−307506号公報や特開平5−88075号公報
等により開示されている。
【0004】一方、「視線検出のための瞳孔撮影光学系
の設計法(伴野明著 電子情報通信学会論文誌 D−II
vol.J74〜D−IINO.6 PP736〜747
1991年6月)」では、異なる位置からの投光(赤
目発生位置での投光と赤目発生しない位置での投光)に
て検出信号を差分処理し、赤目信号を顔の中より抽出
し、瞳孔検出を行う技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既に実
用化されている視線検出装置を用いたシステムは、エリ
アセンサを用いている為にコストが高く、実装性でも問
題がある。さらに、2次元の画像を画像処理して方向を
正確に検出している為、処理に時間がかかり、高速処理
のための処理装置が必要となる。
【0006】また、フォーカスエリアの自動判定に視線
情報を使う場合は、既にAFアルゴリズムによってかな
り選択の最適化ができており、おおまかな視線方向を情
報として追加するだけでもかなり有効になる。このよう
なことから、簡単な処理によるおおまかな視線検出シス
テムが必要になる。
【0007】しかし、安いラインセンサでは複数必要の
目の特徴信号を検出することが、瞼や白目等のノイズに
て難しい。また、画像認識を含まないような簡単な処理
にて目の複数必要な特徴点を抽出しようとしても、瞼や
白目などのノイズの影響を受け精度よく検出することが
難しい。
【0008】また、カメラでの視線検出システムは、フ
ァインダを覗く位置が固定されていないため目の特徴点
(角膜反射位置、瞳孔の中心位置)を検出することが難
しくなってきている。さらに、一枚の画像より特徴点を
抽出するには2次元のエリアセンサ等の細かい分解能の
センサと画像認識の高精度のアルゴリズムが必要となっ
ている。
【0009】一方、異なる位置からの投光(赤目発生位
置での投光と赤目発生しない位置での投光)にて検出信
号を差分処理することは第一と第二投光位置の違いによ
る新しいノイズが発生すると共に精度よく瞳孔の中心位
置検出ができなくなってしまう。さらに、時分割検出に
よって、観測者の目の覗く位置が固定されていないた
め、目の動きによる差分処理時に発生するノイズを除去
と補正する必要がある。
【0010】また、観測時に観測者がまばたきをするこ
とによって、睫成分が反射光に含まれているため、差分
処理時に発生するノイズを除去と補正する必要がある。
さらに、差分処理時に白目成分を除去するために白目成
分の光量を合わせることにより発生するノイズを除去
し、データを補正する必要がある。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、投光によって発生するノ
イズ、即ち観察者の白目/瞼等の拡散光と、差分処理す
る時に発生するノイズ、即ち第一と第二投光位置の違い
によるノイズ、時分割検出によるノイズ、睫によって発
生するノイズと差分処理時に光量合わせるためによって
発生するノイズを簡単な構成にて除去し、的確な視線検
出を行うことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の実施例に係る視線検出装置は、ファ
インダ装置を介して観察者の眼球に異なる入射角で第1
及び第2光束を投射可能な投光手段と、この投光手段に
よって投射された上記第1及び第2光束の上記眼球から
の反射光を受光し、それぞれ第1及び第2映像信号を出
力する受光手段と、上記第1及び第2映像信号の差分情
報に基づいて上記眼球の瞳孔の位置に応じた値を演算す
る瞳孔演算手段を有し、この瞳孔演算手段によって演算
された上記瞳孔の位置と上記受光手段の出力に基づいて
検出される上記眼球のプルキンエ像の位置とから上記観
察者の視線方向を検出する視線検出装置において、上記
瞳孔演算手段は、上記差分情報を得るに当たって、上記
第1映像信号と上記第2映像信号にそれぞれ含まれるプ
ルキンエ像信号に起因する誤差を補正する補正演算手段
を有することを特徴とする。
【0013】さらに、第2の実施例に係る視線検出装置
は、ファインダ装置を介して観察者の眼球に異なる入射
角で第1及び第2光束を投射可能な投光手段と、この投
光手段によって投射された上記第1及び第2光束の上記
眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1及び第2映像
信号を出力する受光手段と、上記第1及び第2映像信号
の差分情報に基づいて上記眼球の瞳孔の位置に応じた値
を演算する瞳孔演算手段を有し、この瞳孔演算手段によ
って演算された上記瞳孔の位置と上記受光手段の出力に
基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像の位置とか
ら上記観察者の視線方向を検出する視線検出装置におい
て、上記瞳孔演算手段は、上記瞳孔の周辺に発生するノ
イズ成分を除去するノイズ除去手段を有することを特徴
とする。そして、第3の態様による視線検出装置は、上
記視線検出装置はカメラのファインダ装置に設けられて
いることを特徴とする。
【0014】
【作用】即ち、本発明の第1の実施例に係る視線検出装
置は、投光手段によりファインダ装置を介して観察者の
眼球に異なる入射角で第1及び第2光束が投射され、受
光手段によりこの投光手段によって投射された上記第1
及び第2光束の上記眼球からの反射光が受光され、それ
ぞれ第1及び第2映像信号が出力され、瞳孔演算手段に
より上記第1及び第2映像信号の差分情報に基づいて上
記眼球の瞳孔の位置に応じた値が演算され、この瞳孔演
算手段によって演算された上記瞳孔の位置と上記受光手
段の出力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像
の位置とから上記観察者の視線方向を検出される。特
に、上記瞳孔演算手段の補正演算手段により上記差分情
報を得るに当たって、上記第1映像信号と上記第2映像
信号にそれぞれ含まれるプルキンエ像信号に起因する誤
差が補正される。
【0015】さらに、第2の実施例に係る視線検出装置
では、投光手段によりファインダ装置を介して観察者の
眼球に異なる入射角で第1及び第2光束が投射され、受
光手段によりこの投光手段によって投射された上記第1
及び第2光束の上記眼球からの反射光が受光され、それ
ぞれ第1及び第2映像信号が出力され、瞳孔演算手段に
より上記第1及び第2映像信号の差分情報に基づいて上
記眼球の瞳孔の位置に応じた値が演算され、この瞳孔演
算手段によって演算された上記瞳孔の位置と上記受光手
段の出力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像
の位置とから上記観察者の視線方向を検出される。特
に、上記瞳孔演算手段のノイズ除去手段により、上記瞳
孔の周辺に発生するノイズ成分が除去される。そして、
第3の態様による視線検出装置は、上記視線検出装置が
カメラのファインダ装置に設けられている。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。先ず、第1実施例に係る視線検出装置に
ついて説明する。第1の実施例では、視線検出により得
られた視線情報をカメラのフォーカスエリア選択用に使
用しており、1次元の視線検出にて1次元のマルチAF
のフォーカスエリアの選択を実現している。尚、本実施
例では、視線検出の方式として赤目像の重心位置と角膜
反射である第1プルキンエ像とを用いる方式を採用す
る。但し、当該方式についての詳細は、例えば特公昭6
1−59132号公報や特開平2−5号公報等により既
に開示されているので、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0017】図1は第1の実施例に係る視線検出装置の
構成を示す図である。この図1に示されるように、投光
部2は受光部3に目の赤目像、非赤目像を発生させるべ
く所定位置に配設された光源を有しており、当該投光部
2の入力には制御部1の出力が接続されている。受光部
3は、例えばピーク検出可能な電荷蓄積型のラインセン
サにより構成され、当該受光部3の出力は制御部1の入
力に接続されている。上記光学系4は、上記投光部2か
らの光の光路上で、且つ上記目の反射光の光路上に配設
されている。
【0018】このような構成において、上記投光部2
は、上記制御部1の信号に応じて、赤目像を発生させる
投光と赤目を発生させない投光とを時分割にて切り換
え、光学系4を介し目に向けて行う。受光部3は上記投
光部2より投光された光束の目からの反射光を受光し、
検出した信号を制御部1に送る。制御部1は赤目を発生
させる投光にて検出された信号より基準となる信号を抽
出し、この基準となる信号を基にして、目の動きの信頼
性や目の特徴信号、即ち瞳孔を抽出する領域に制限を与
え、時分割による信頼性判定と、視線方向を差分処理の
瞳孔重心位置と角膜反射位置より検出する。
【0019】ここで、この検出された信号の様子は図2
に示される通りである。図2(a)は眼底からの反射光
が検出された赤目状態を示しており、その検出信号は図
2(b)に示される。図2(b)は眼底からの反射光が
検出されていない非赤目状態を示しており、その検出信
号は図2(d)に示される。これらの図からも明らかな
ように、赤目状態に係る検出信号には眼底反射光に係る
信号が含まれるが(図2(b)参照)、非赤目状態に係
る信号には当該信号が含まれない(図2(d)参照)。
【0020】次に図3には前述した図1の構成を更に具
現化した第2実施例に係る視線検出装置の構成を示し説
明する。尚、本実施例はカメラに適用した例である。同
図に示されるように、中央演算処理装置 (CPU;Central
Processing Unit)14の出力はLED回路11、フォー
カスエリア回路15、観測者に視線検出情報を提供する
表示素子16、ラインセンサ13の入力に接続されてい
る。CPU14の入力には各種スイッチ17、即ち確定
スイッチ、モード切り替えスイッチ、1stレリーズス
イッチ、2ndレリーズスイッチの出力が接続されてい
る。上記LED回路11の光の光路上にはミラー18a
が設けられており、そのミラーで反射された光の目での
反射光の光路上にはミラー18bが設けられている。上
記ミラー18bで反射された光の光路上には検出光学系
12、映像信号を出力するラインセンサ13が配設され
ている。上記表示素子16、ミラー18a,18bはフ
ァインダ・視線光学系10に含まれている。
【0021】このような構成において、上記LED回路
11はCPU14からの制御信号を受けて、赤目を発生
させる位置、赤目を発生させない位置にそれぞれ配置さ
れたLEDを発光し、その発光光束をファインダ・視線
光学系10を介して目に投光する。尚、上記赤目とは、
ラインセンサ13の位置において眼底からの反射光が発
生する状態をいう。ラインセンサ13は、この投光され
た光束の目からの反射光束を検出光学系12を介して受
光し、映像信号をCPU14に送る。
【0022】CPU14は視線検出系、即ちLED回路
11、ラインセンサ13、検出光学系12を制御すると
共に、先にラインセンサ13から得られたキャリブレー
ション信号より観測者の目の視軸値を計算し、更にライ
ンセンサ13から得られた上記映像信号より視軸値を考
慮した上で視線方向を検出し、フォーカスエリア回路1
5を制御し、視線方向に最近のフォーカスエリアを選択
する。
【0023】ここで、上記ファインダ・視線光学系10
の詳細な構成は図4に示される通りである。同図に示さ
れるように、被写体からの光束は赤外カットフィルタ2
8、メインミラー32、表示素子27、ダイクロイック
ミラー23、ファインダ光学系24、赤外ハーフミラー
25、可視光カットフィルッタ26を順に介して目に導
かれる。尚、被写体からの光束は赤外カットフィルッタ
28と可視光カットフィルタ26にて制約を受けてい
る。
【0024】視線検出用のLED回路11の光源LED
22とLED21からの光束はダイクロイックミラー2
3、ファインダ光学系24、赤外ハーフミラー25と可
視光カットフィルタ26を介して目に導かれる。この目
からの反射光は、赤外ハーフミラー25で反射された
後、可視光カットフィルタ29を通過した後、検出光学
系30でラインセンサ31に結像される。尚、赤目発生
の投光及び受光軸をファインダの光軸とずらして配置し
てもよいことは勿論である。
【0025】以下、図5のフローチャートを参照して第
2の実施例によるカメラシーケンスを説明する。カメラ
シーケンスを開始すると、CPU14は先ずイニシャラ
イズを行う。ここでは、フォーカスエリアを中央に設定
し、デフォルト視軸値を−5度に設定する(ステップS
1)。続いて、モードスイッチの状態を検出し、モード
の設定の有無を判定する(ステップS2)。ここで、キ
ャリブレーションモードの場合にはステップS52以降
の処理に移行し、撮影モードの場合にはステップS10
以降の処理に移行する。
【0026】「キャリブレーションモード」の場合は
(ステップS2)、CPU14はタイマをリセットし、
時間計測を始め(ステップS3)、表示素子16により
ファインダ内にキャリブレーションの表示を行い(ステ
ップS4)、確定ボタンの入力を判定する。この確定入
力がない時には時間を計測し、所定時間T1を越えない
場合はステップS5に戻り(ステップS6)、所定時間
T1を超えた場合はタイマをリセットし(ステップS
7)、ステップS2に戻る。
【0027】上記ステップS5にて、確定入力がある時
は後述するサブルーチン“視線検出”を実行し(ステッ
プS8)、これにより得られた結果(眼球の回転角)で
キャリブレーション時に観測者がファインダ中央を見て
いるという仮定があるため、ステップS8で得られた眼
球の回転角を観測者の視軸値に代入し(ステップS
9)、ステップS2に戻る。
【0028】一方、「撮影モード」の場合には(ステッ
プS2)、CPU14は1stレリーズの判定を行い
(ステップS10)、1stレリーズがOFFの場合は
時間を計測し(ステップS11)、所定時間T0を越え
ない場合はステップS2に戻り、所定時間を超えた場合
はステップS20に移行し、本シーケンスを終了する。
続いて、1stレリーズがONの場合にはCPU14は
後述するサブルーチン“視線検出”を実行し(ステップ
S12)、これにより得られた結果(眼球の回転角)と
ステップS3乃至ステップS9で求められたキャリブレ
ーションデータ(観測者の視軸値)により注視点を算出
する(ステップS13)。
【0029】そして、CPU14はオートフォーカス
(AF)と、自動露出(AE)を行い(ステップS1
4)、注視点に一番近いフォーカスエリアを選択し(ス
テップS15)、表示素子16によりファインダ内にフ
ォーカスエリア選択の表示を行う(ステップS16)。
続いて、CU14は再び1stレリーズの判定を行い
(ステップS66)、1stレリーズがOFFの場合は
本シーケンスを終了し(ステップS20)、1stレリ
ーズがONの場合は2ndレリーズの判定を行い(ステ
ップS18)、2ndレリーズがOFFの場合はステッ
プS16に戻る。CPU14は2ndレリーズがONの
場合は撮影シーケンス(レンズ駆動、露出等)を行い
(ステップS19)、全ての動作を終了する(ステップ
S20)。
【0030】次に図6のフローチャートを参照して上記
サブルーチン“視線検出”のシーケンスを説明する。本
サブルーチン“視線検出”のシーケンスを開始すると、
CPU14は先ずイニシャライズを行う。ここでは、積
分のリセットを行う(ステップS21)。続いて、LE
D回路11より図2(a)に示されるような赤目を発生
させる投光を行い(ステップS22)、ラインセンサ1
3により反射光の積分を行い(ステップS23)、CP
U14は読み出した反射光の映像信号E(i)(i:1
〜N)をDa(i)に格納する(ステップS24)。
【0031】続いて、CPU14は積分のリセットを行
い(ステップS25)、LED回路11より図2(b)
に示されるような赤目を発生させない投光を行い(ステ
ップS26)、ラインセンサ13により反射光の積分を
行い(ステップS27)、CPU14は読み出した反射
光の映像信号E(i)(i:1〜N)をDb(i)に格
納する(ステップS28)。次いで、CPU14は後述
するサブルーチン“特徴抽出”を実行して、瞳孔重心を
求め(ステップS29)、本シーケンスを終了し、カメ
ラシーケンスに戻る(ステップS30)。
【0032】ここで、図7にはラインセンサ13と出力
Da(i)の関係を示し説明する。ラインセンサ13は
1〜N方向に光電素子が配列されている一次元ラインセ
ンサである。出力Da(i)は図6の上記ステップS2
4に対応する一次元ラインセンサ13の出力分布であ
る。ここで、Nは一次元ラインセンサ13の画素数を意
味する。さらに、X座標1の場合はラインセンサ1番目
の光電素子のことを意味する。N1とN2は設定された
ラインセンサの有効範囲であり、1<N1<N2<Nの
関係を持つ。即ち、ラインセンサの信号について、画素
の並び方向にX座標、各画素の出力レベルをY座標に
し、例えばN1番目の(ラインセンサの)光電素子の出
力はDa(N1)で表す。
【0033】次に図8のフローチャートを参照して上記
サブルーチン“特徴抽出”のシーケンスを説明する。本
サブルーチン“特徴抽出”を開始すると、CPU14は
まず図6の上記ステップS24,S28で読み出した赤
目データDa(i)(i:1〜N)と非赤目データDb
(i)(i:1〜N)を読み込む(ステップS31)。
続いて、後述するサブルーチン“赤目ピーク探す”を実
行する(ステップS32)。続いて、非赤目データDb
(i)よりピーク値を求め(ステップS33)、差分像
S(j)(j:N1〜N2)を次式により作る(ステッ
プS34)。
【0034】S(j)=Da(j)−A*Db(j) Aは重み付けのための所定値である。続いて、後述する
サブルーチン“差分像ピーク補正”を実行し(ステップ
S35)、後述するサブルーチン“穴埋め”を実行し
(ステップS36)、後述するサブルーチン“白目成分
除去1”を実行する(ステップS37)。続いて、ステ
ップS31からステップS37で処理した差分像に対し
て、次式によりスムージングを行う(ステップS3
8)。
【0035】 S(j)={S(j+b)+S(j+b−1)+ …+S(j−b)}/(2*b+1) b:所定値,j:N1〜N2 次いで後述するサブルーチン“白目成分除去2”を実行
し(ステップS39)、観測者の眼球の回転角(計算式
は公知であり、即ち、プルキンエ像の位置と瞳孔中心の
位置から算出する)を求め(ステップS40)、図6の
サブルーチン“視線検出”のステップS30にリターン
する(ステップS41)。
【0036】次に図9のフローチャートを算出して上記
サブルーチン“赤目ピーク探す”を説明する。サブルー
チン“赤目ピーク探す”を開始すると、まずN1からN
2へ(左から右へ)赤目映像出力Da(j)(j:N1
〜N2)のピーク値のX座標を検出し、pmax-Lに
代入する(ステップS51)。続いて、N2からN1へ
(右から左へ)赤目映像出力Da(j)(j:N1〜N
2)のピーク値のX座標を検出し、pmax-Rに代入
する(ステップS52)。いま、図10(a)に示され
るように、赤目像のピークが正確に検出されている場合
には、上記pmax-Lとpmax-Rは同じ値となるた
め、N1からN2,N2からN1と2度も検出する意義
はあまりないが、図10(b)に示されるように、赤目
像のピークが正確に検出されておらず、ピーク位置が平
坦になっている場合には、上記pmax-Lとpmax-
Rは異なる値となる。従って、2度検出することはピー
クが正確に検出されているかどうかを判断する上で有効
である。
【0037】続いて、上記pmax-Lとpax-Rの差
(p-s=pmax-R−pmax-L)を求め、p-sに
代入する(ステップS53)。このp-sを判定し(ス
テップS54)、所定値F1より小さい場合はピークが
正確に検出されているものと判断し、pmax-Lをp
1に代入し(ステップS55)、ステップS59に移行
する。そして、p-sを判定し(ステップS56)、所
定値F2より小さい場合はピークは略正確に検出されて
いるものと判断し、次式によりpmax-Lとpmax-
Rの平均値に係る整数値を計算し(ステップS57)、
ステップS59に移行する。
【0038】
【数1】
【0039】一方、pmax-Lとpax-Rの差が所定
値F1,F2のいずれよりも大きい場合には、図10
(c)に示される赤目像よりむしろ図10(d)に示さ
れる非赤目像に基づいてピーク位置を検出する方が精度
を向上できるので、pmax-Lとpmax-Rの範囲で
非赤目映像出力Db(j)(j:N1〜N2)のピーク
値のX座標を探し、p1に代入する(ステップS5
8)。
【0040】続いて、p1のY座標PY より−F3の範
囲、且つp1のX座標より±F4の範囲で重心を求め、
求められた重心のX座標をp2に代入し(ステップS5
9)、図8のステップS33に移行する。このp2がプ
ルキンエ像の位置になる。
【0041】いま、図10(e)に示されるように、ピ
ークが正確に現れている場合、p1のY座標PY より−
F3の範囲、且つp1のX座標より±F4の範囲に制限
すると、図10(f)に示される範囲で重心を求めれば
よいことになる。従って、p1のX座標より±F4の範
囲に制限することは、その意義はほとんどない。しか
し、図10(g)に示されるように、ピークがあまり正
確に現れていない場合、p1のY座標PY より−F3の
範囲に制限すると図10(h)に示される範囲となり、
p1のX座標より±F4の範囲に制限すると図10
(i)に示される範囲となる。従って、p1のX座標よ
り±F4の範囲に制限することは、正確な重心位置を検
出するためにも非常に有効である。
【0042】次に図11のフローチャートを参照して、
上記サブルーチン“差分像ピーク補正”を説明する。い
ま、図12(a)に示される赤目像と図12(b)に示
される非赤目像のごとくピーク位置のX座標に誤差が生
じている場合を想定すると、その差分像を検出した場合
に、図12(c)に示されるようにピークが打ち消され
ず、眼底反射像を正確に検出することができない。この
サブルーチンでは、差分像に残存したかかるピークを除
去することを目的とするものであるサブルーチン“差分
像ピーク補正”を開始すると、CPU14は、先ずステ
ップS34で作られた差分像S(j)のピーク値のX座
標とY座標を求め、それぞれs-xとs-max1に代入
する(ステップS61)。続いて、s-x±所定値G1
の範囲で2番目のピーク値のY座標を探し、s-max
2に代入する(ステップS62)。続いて、s-max
2をs-max1に入れ替え(ステップS63)、図8
のステップS36に移行する(ステップS64)。以上
のシーケンスにより、図12(d)に示されるようなピ
ークを除去した差分像が得られる。 次に図13のフロ
ーチャートを参照して上記サブルーチン“穴埋め”のシ
ーケンスを説明する。いま、図14(a)に示される赤
目像について、図14(b)に示されるような正確な差
分像が検出される場合は問題とならないが、図14
(c)に示されるように、差分像に赤目像と非赤目像の
ピークのX座標の誤差による穴が発生した場合には、誤
差を生じてしまう。本シーケンスでは、この発生した差
分像の穴を補正することを目的としている。
【0043】本サブルーチン“穴埋め”を開始すると、
先ずCPU14はステップS59で求められたp2を用
いて、p2±所定値H1の範囲で差分像の最小値のX座
標を探し、s-aに代入する(ステップS71)。続い
て、s-a±H2(所定値)の範囲で左右の最大値のY
座標を求め、左の最大値を求める時にs-aからs-a−
H2へ(右から左へ)探し、右の最大値を求める時にs
-aからs-a+H2へ(左から右へ)探し、それぞれl
-maxとr-maxに代入し、同時に左右最大値のX座
標を求め、それぞれl-xとr-xに代入する(ステップ
S72)。この様子は図14(c)に示される通りであ
る。
【0044】続いて、l-maxとr-maxの傾きを求
め、k-mukiに代入する(ステップS73)。次い
で、この傾きk-mukiの判定を行い(ステップS7
4)、この傾きk-mukiが所定値H3を超えた場合
は所定値H4にする(ステップS75)。続いて、次式
よりl-xとr-xの間の穴を埋める(ステップS7
6)。この穴を埋めた様子は図14(d)に示される通
りである。
【0045】 S(j)=l-max+(j−s-a)*k-muki この穴を埋めるときには上記式で計算したS(j)と元
の値の比較を行って(ステップS77)、S(j)が元
の値より大きい場合のみ入れ替える(ステップS7
8)。このように、基の値との比較を行っているのは、
図14(e)に示されるように、元の値の方がS(j)
よりも大きくなる場合も想定できるからである。このス
テップS76〜S78はL-x+1からR-x−1まで繰
り返し(ステップS79)、図8のステップS37に移
行する(ステップS80)。
【0046】次に図15のフローチャートを参照して上
記サブルーチン“白目成分除去1”を説明する。先ずC
PU14はステップS36で処理した差分像を用いて、
差分像の平均値を求め、s-hに代入する(ステップS
81)。続いて、平均値s-hの判定を行い(ステップ
S82)、s-hが所定値I1より小さい場合はRan
geを所定値I2に設定し(ステップS83)、s-
が所定値I1より小さい場合はRangeを所定値I3
に設定する(ステップS84)。
【0047】続いて、ステップS59で求められたp2
を用いて、p2±Rangeの範囲で平均値s-hより
小さい差分像の値を0にし(ステップS85)、さらに
p2±Rangeの範囲以外の差分像の値を全て0にし
(ステップS86)、図8のステップS38に移行す
る。いま、図16(a),(b)には反射像が暗い場合
の差分像と、上記処理がなされた検出像の様子を示し、
図16(c),(d)には反射像が明るい場合の差分像
と、上記処理がなされた検出像の様子を示す。これらの
図に示されるように、暗い場合にはP2±I3の範囲
で、明るい場合にはP2±I2の範囲で前述した処理が
施される。
【0048】次に図17のフローチャートを参照して上
記サブルーチン“白目成分除去2”を説明する。まず、
ステップS38で処理した差分像を用いて、差分像ピー
ク値のX座標とY座標を求め、それぞれs-pxとs-
に代入する(ステップS91)。続いて、CPU14は
-pと所定値J1とを比較し(ステップS92)、J
1より小さい場合のみ(s-p*所定値J2)より小さ
い差分像の値を0にする(ステップS93)。続いて、
CPU14はs-px±J3(所定値)の範囲で差分像
の重心のX座標を求めてs-jに代入し(ステップS9
4)、図8のステップS40に移行する。このs-jが
瞳孔の中心位置になる。
【0049】次に図18には上記一連の処理の様子を示
し説明する。図18(a)に示される赤目像と図18
(b)に示される非赤目像について、ピークのX座標に
誤差が生じている場合、その差分像は図18(c)に示
されるように、ピークが打ち消されず、穴があいたもの
となる。先ず、このピークを補正により除去すべく、上
記サブルーチン“差分像ピーク補正”が実行され、図1
8(d)に示されるようにピークの誤差が除去された差
分像となる。次いで、サブルーチン“穴埋め”を実行す
ることで、図18(e)に示されるように穴が埋めらた
差分像となる。こうして、サブルーチン“白目成分除去
1,2”を実行することにより、図18(f)に示され
るような白目成分が除去された差分像が得られる。
【0050】以上説明したように、本発明の視線検出装
置では、赤目像と非赤目像を時分割にて検出して、角膜
反射位置を画像のピーク位置にて検出し、赤目像と非赤
目像の差分にて赤目成分のみを抽出し赤目の重心位置を
瞳孔の中心として、視線方向を正確に検出することがで
きる。
【0051】さらに、瞳孔中心の検出において、赤目像
と非赤目像の差分にて赤目成分(瞳孔を通った眼底反射
光成分)を抽出するときに投光によって発生するノイ
ズ、即ち観察者の白目/瞼等の拡散光と差分処理する時
に発生するノイズ、即ち、第一と第二投光位置の違いに
よるノイズ、時分割検出によるノイズ、睫によって発生
するノイズと差分処理時に光量合わせるために発生する
ノイズを除去し、簡単かつ精度よく視線方向を検出する
ことができる。
【0052】尚、本発明の上記実施態様によれば以下の
ごとき構成が得られる。 (1)ファインダ装置を介して観察者の眼球に異なる入
射角で第1および第2光束を投射可能な投光手段と、こ
の投光手段によって投射された上記第1および第2光束
の上記眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1および
第2映像信号を出力する受光手段と、上記第1および第
2映像信号の差分情報に基づいて上記眼球の瞳孔の位置
に応じた値を演算する瞳孔演算手段を有し、この瞳孔演
算手段によって演算された上記瞳孔の位置と上記受光手
段の出力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像
の位置とから上記観察者の視線方向を検出する視線検出
装置において、上記瞳孔演算手段は、上記差分情報を得
るに当たって、上記第1映像信号と上記第2映像信号に
それぞれ含まれるプルキンエ像信号に起因する誤差を補
正する補正演算手段を有することを特徴とする視線検出
装置。 (2)上記補正演算手段は、上記プルキンエ像のピーク
位置のずれを補正する上記(1)に記載の視線検出装
置。 (3)上記補正演算手段は、上記第1または第2映像信
号の上記プルキンエ像によって発生するピーク位置の近
傍が平坦になっている場合に、ピーク位置を修正するピ
ーク位置修正手段を含む上記(1)に記載の視線検出装
置。 (4)上記ピーク位置修正手段は、ピーク位置を検出す
る方向を異ならせて検出し、この検出された複数のピー
ク値に基づいて修正を行う上記(2)に記載の視線検出
装置。 (5)上記瞳孔演算手段は、上記第1映像信号と、上記
第2映像信号を定数倍した信号との差分を演算すること
により上記差分情報を生成する上記(1)に記載の視線
検出装置。 (6)上記瞳孔演算手段は、上記差分情報のピーク値を
緩和するピーク値補正演算手段を有する上記(1)に記
載の視線検出装置。 (7)上記瞳孔演算手段は、上記差分情報の凹凸を補正
する凹凸修正演算手段を有する上記(1)に記載の視線
検出装置。 (8)ファインダ装置を介して観察者の眼球に異なる入
射角で第1および第2光束を投射可能な投光手段と、こ
の投光手段によって投射された上記第1および第2光束
の上記眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1および
第2映像信号を出力する受光手段と、上記第1および第
2映像信号の差分情報に基づいて上記眼球の瞳孔の位置
に応じた値を演算する瞳孔演算手段を有し、この瞳孔演
算手段によって演算された上記瞳孔の位置と上記受光手
段の出力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ像
の位置とから上記観察者の視線方向を検出する視線検出
装置において、上記瞳孔演算手段は、上記瞳孔周辺の位
置に発生するノイズ成分を除去するノイズ除去手段を有
することを特徴とする視線検出装置。 (9)上記ノイズ除去手段は、上記差分情報の平均値を
求め、この平均値より小さい差分情報を所定値とする上
記(8)に記載の視線検出装置。 (10)上記ノイズ除去手段は、上記差分情報の移動平
均を演算する上記(8)に記載の視線検出装置。 (11)上記ノイズ除去手段は、差分情報のピーク値に
応じて決まる第1所定値以下の差分情報は第2の所定値
とする上記(8)に記載の視線検出装置。 (12)ファインダ装置を介して観察者の眼球に光束を
投射可能な投光手段と、この投光手段によって投射され
た上記光束の上記眼球からの反射光を受光し、映像信号
を出力する受光手段を有し、この受光手段によって出力
される上記映像信号からプルキンエ像を検出することに
よって上記観察者の視線方向を検出する視線検出装置に
おいて、上記プルキンエ像によって発生するピーク位置
の近傍が平坦になっている場合に、ピーク位置を補正す
るピーク位置修正手段を具備することを特徴とする視線
検出装置。 (13)ファインダ装置を介して観察者の眼球に異なる
入射角で第1および第2光束を投射可能な投光手段と、
この投光手段によって投射された上記第1および第2光
束の上記眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1およ
び第2映像信号を出力する受光手段と、上記第1および
第2映像信号の差分情報に基づいて上記眼球の瞳孔の位
置に応じた値を演算する瞳孔演算手段を有し、この瞳孔
演算手段によって演算された上記瞳孔の位置と上記受光
手段の出力に基づいて検出される上記眼球のプルキンエ
像の位置とから上記観察者の視線方向を検出する視線検
出装置において、上記瞳孔演算手段は、上記差分情報を
得るに当たって、上記瞳孔部で発生するノイズを除去す
る除去手段を有することを特徴とする視線検出装置。 (14)ファインダ装置の光路の一部とその光路の一部
を共有し、観察者の目に入射角の異なる第1及び第2の
光束を選択的に投射可能な投光手段と、上記ファインダ
装置の光路の一部をその光路の一部を共有し、上記投光
手段による目からの反射光を結像して受光し、映像信号
を出力する受光手段と、上記第1の光束による第1の映
像信号と、上記第2の光束による第2の映像信号に基づ
いて信号処理を行い特徴信号を抽出する特徴抽出装置
と、を具備し、上記特徴抽出装置の信号処理は差分処理
であることを特徴とする観察者の視線方向の検出を行う
視線検出装置。 (15)ファインダ装置の光路の一部とその光路の一部
を共有し、観察者の目に入射角の異なる第1及び第2の
光束を選択的に投射可能な投光手段と、上記ファインダ
装置の光路の一部をその光路の一部を共有し、上記投光
手段による目からの反射光を結像して受光し、映像信号
を出力する受光手段と、上記第1の光束による第1の映
像信号と、上記第2の光束による第2の映像信号に基づ
いて差分処理を行い特徴信号を抽出する特徴抽出装置
と、上記差分処理後の信号を処理する信号処理手段と、
を具備し、観察者の視線方向を検出することを特徴とす
る視線検出装置。 (16)上記第1の光束は眼底反射を起こす入射角を有
し、上記第2の光束は眼底反射を起こさない入射角を有
することを特徴とする上記(14)又は(15)に記載
の視線検出装置。 (17)時分割検出手段を更に有することを特徴とする
上記(15)に記載の視線検出装置。 (18)上記特徴抽出装置の信号処理において、第1光
束により検出された映像信号と第2光束により検出され
た映像信号を差分処理することを特徴とする上記(1
5)に記載の視線検出装置。 (19)上記特徴抽出装置の信号処理において、第1光
束により検出された映像信号と第2光束により検出され
た映像信号を差分処理する時に重み付けを行うことを特
徴とする上記(15)に記載の視線検出装置。 (20)差分処理後のノイズを検出するノイズ検出手段
と、上記ノイズを除去するノイズ除去手段と、重心を求
める重心検出手段と、を更に有することを特徴とする上
記(17),(18)に記載の視線検出装置。 (21)上記ノイズ検出手段は、第1光束により検出さ
れた映像信号と第2光束により検出された映像信号を差
分処理後の信号において上記差分処理した後の差分信号
の所定範囲内で最小値と最大値を検出する手段と、所定
範囲内で所定値を検出する手段と、を更に有する事を特
徴とする上記(20)に記載の視線検出装置。 (22)上記ノイズ除去手段は、第1光束により検出さ
れた映像信号と第2光束により検出された映像信号の差
分処理後の信号において上記差分処理した後の差分信号
の所定範囲内で最小値を検出する手段と、所定範囲内で
複数の最大値を検出する手段と、所定範囲内で複数の値
の傾きを求める手段と、所定範囲内でデータを所定式に
て計算した値に置き換える手段と、を更に有することを
特徴とする上記(20)に記載の視線検出装置。 (23)上記ノイズ除去手段は、第1光束により検出さ
れた映像信号と第2光束により検出された映像信号を差
分処理後の信号において上記差分処理した後の差分信号
の所定範囲内で最大値を検出する検出手段と、所定範囲
内で2番目の最大値を検出する手段と、所定範囲内でデ
ータを置き換える手段と、を更に有することを特徴とす
る上記(20)に記載の視線検出装置。 (24)上記ノイズ除去手段は、第1光束により検出さ
れた映像信号と第2光束により検出された映像信号を差
分処理した後の信号において上記差分処理した後の差分
信号の所定範囲内で平均値を検出する検出手段と、所定
範囲内で平均値とを比較する手段と、所定範囲内でデー
タを所定値に置き換える手段と、を更に有することを特
徴とする上記(20)に記載の視線検出装置。 (25)重心検出手段は、第1光束により検出された映
像信号と第2光束により検出された映像信号を差分処理
した後の信号において、該差分処理後の差分信号の所定
範囲内で重心を求める手段と、上記差分信号において所
定範囲内で重心を求める手段とを有することを特徴とす
る上記(20)乃至(24)のに記載の視線検出装置。
【0053】上記(1)に記載の視線検出装置によれ
ば、異なる入射角度によって眼球に投光することによっ
て発生するプルキンエ像信号を含む信号の差分処理を行
うに当たって、上記プルキンエ像信号によるノイズの影
響を除去することができ、正確な視線検出を行うことが
できる。上記(3)に記載の視線検出装置によれば、上
記プルキンエ像の位置のずれの影響を除去することがで
きる。上記(2),(4)に記載の視線検出装置によれ
ば、プルキンエ像によって発生するピーク位置が平坦に
なっている場合でも正確に視線検出を行うことができ
る。上記(5)に記載の視線検出装置によれば、上記第
1映像信号と上記第2映像信号のレベルの差を考慮して
瞳孔に対応する信号を正確に検出することができる。上
記(6),(7)に記載の視線検出装置によれば、プル
キンエ像信号によるノイズの影響を減少させることがで
きる。上記(8)に記載の視線検出装置によれば、白目
等の影響によって発生するノイズ成分の影響を除去する
ことができ、正確な視線検出を行うことができる。上記
(9)に記載の視線検出装置によれば、平均値以下とな
る白目等の差分情報を無視することができ、視線検出の
精度が向上する。上記(10)に記載の視線検出装置に
よれば、移動平均をとることにより、白目などのランダ
ムに発生するノイズは圧縮されるので、視線検出の精度
が向上する。上記(11)に記載の視線検出装置によれ
ば、ピーク値に対して所定の割合以下となるノイズの差
分情報を無視することができ、視線検出の精度が向上す
る。上記(12)に記載の視線検出装置によれば、プル
キンエ像によって発生するピーク位置が平坦になってい
る場合でも正確に視線検出を行うことができる。上記
(13)に記載の視線検出装置によれば、瞳孔部で発生
するノイズを除去して視線検出を行うので視線検出の精
度が向上する。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、投光によって発生する
ノイズ、即ち観察者の白目/瞼等の拡散光と、差分処理
する時に発生するノイズ、即ち第一と第二投光位置の違
いによるノイズ、時分割検出によるノイズ、睫によって
発生するノイズと差分処理時に光量合わせるためによっ
て発生するノイズを除去することにより、安いラインセ
ンサを用いても正確に目の特徴点を抽出し、信頼性の高
い視線方向を検出することができる視線検出装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る視線検出装置の構
成を示す図である。
【図2】(a),(b)は赤目状態及びその検出信号を
示し、(c),(d)は非赤目状態及びその検出信号を
示す図である。
【図3】図1の構成を更に具現化した第2の実施例に係
る視線検出装置の構成を示す図である。
【図4】ファインダ・視線光学系10の様子を詳細に示
した図である。
【図5】第2の実施例によるカメラシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【図6】サブルーチン“視線検出”のシーケンスを示す
フローチャートである。
【図7】ラインセンサ13と検出信号の位置関係を示す
図である。
【図8】サブルーチン“特徴抽出”のシーケンスを示す
フローチャートである。
【図9】サブルーチン“赤目ピークを探す”のシーケン
スを示すフローチャートである。
【図10】サブルーチン“赤目ピークを探す”による処
理の様子を示す図である。
【図11】サブルーチン“差分像ピーク補正”のシーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図12】サブルーチン“差分像ピーク補正”による処
理の様子を示す図である。
【図13】サブルーチン“穴埋め”のシーケンスを示す
フローチャートである。
【図14】サブルーチン“穴埋め”による処理の様子を
示す図である。
【図15】サブルーチン“白目成分除去1”のシーケン
スを示すフローチャートである。
【図16】サブルーチン“白目成分除去1”による処理
の様子を示す図である。
【図17】サブルーチン“白目成分除去2”のシーケン
スを示すフローチャートである。
【図18】本発明による一連の処理による検出像の変化
の様子を示す図である。
【符号の説明】
1…制御部、2…投光部、3…受光部、4…光学系、1
0…ファインダ・視線光学系、11…LED回路、12
…検出光学系、13…ラインセンサ、14…CPU、1
5…フォーカスエリア回路、16…表示素子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ装置を介して観察者の眼球に
    異なる入射角で第1及び第2光束を投射可能な投光手段
    と、 この投光手段によって投射された上記第1及び第2光束
    の上記眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1及び第
    2映像信号を出力する受光手段と、 上記第1及び第2映像信号の差分情報に基づいて上記眼
    球の瞳孔の位置に応じた値を演算する瞳孔演算手段を有
    し、この瞳孔演算手段によって演算された上記瞳孔の位
    置と上記受光手段の出力に基づいて検出される上記眼球
    のプルキンエ像の位置とから上記観察者の視線方向を検
    出する視線検出装置において、 上記瞳孔演算手段は、上記差分情報を得るに当たって、
    上記第1映像信号と上記第2映像信号にそれぞれ含まれ
    るプルキンエ像信号に起因する誤差を補正する補正演算
    手段を有することを特徴とする視線検出装置。
  2. 【請求項2】 ファインダ装置を介して観察者の眼球に
    異なる入射角で第1及び第2光束を投射可能な投光手段
    と、 この投光手段によって投射された上記第1及び第2光束
    の上記眼球からの反射光を受光し、それぞれ第1及び第
    2映像信号を出力する受光手段と、 上記第1及び第2映像信号の差分情報に基づいて上記眼
    球の瞳孔の位置に応じた値を演算する瞳孔演算手段を有
    し、この瞳孔演算手段によって演算された上記瞳孔の位
    置と上記受光手段の出力に基づいて検出される上記眼球
    のプルキンエ像の位置とから上記観察者の視線方向を検
    出する視線検出装置において、 上記瞳孔演算手段は、上記瞳孔の周辺に発生するノイズ
    成分を除去するノイズ除去手段を有することを特徴とす
    る視線検出装置。
  3. 【請求項3】 上記視線検出装置はカメラのファインダ
    装置に設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の視線検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8659549B2 (en) 2009-07-22 2014-02-25 Sony Corporation Operation control device and operation control method
WO2017154356A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 アルプス電気株式会社 視線検出装置および視線検出方法

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