JPH07167148A - 宝石ベアリングユニット - Google Patents

宝石ベアリングユニット

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JPH07167148A
JPH07167148A JP5342299A JP34229993A JPH07167148A JP H07167148 A JPH07167148 A JP H07167148A JP 5342299 A JP5342299 A JP 5342299A JP 34229993 A JP34229993 A JP 34229993A JP H07167148 A JPH07167148 A JP H07167148A
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JP
Japan
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bearing
jewel
shaft
bearings
fixed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5342299A
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English (en)
Inventor
Makoto Sato
信 佐藤
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Namiki Precision Jewel Co Ltd filed Critical Namiki Precision Jewel Co Ltd
Priority to JP5342299A priority Critical patent/JPH07167148A/ja
Publication of JPH07167148A publication Critical patent/JPH07167148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク装置等の軸受部のガタツキ及び軸倒
れ、更に揺動時の振動,騒音の発生を低減し、同時に軸
受部におけるフリクションの安定化を改善し、ヘッド部
のアクセスタイムを短縮する応答性に優れたスムーズな
揺動動作を可能とする。 【構成】 ルビー、サファイヤ等の人工宝石を摺動軸受
部に使用し、シャフト3に固定する上下2個のR曲面
(溝B)を有する穴石形状の宝石軸受4と、ハウジング
内に固定する前記宝石軸受のR曲面に対向するテーパー
面Cを2面有するリング状の宝石軸受2を前記上下2個
の宝石軸受4の中間に位置させ、これら3つの宝石軸受
の間に転動する硬質ボール(ルビーボール8)を介在さ
せ、シャフト3に固定するR曲面を有する上下2個の宝
石軸受4で上下方向から硬質ボール(ルビーボール8)
を挟み込む形で、R曲面に対向するテーパー面Cを有す
る前記リング状宝石軸受2のラジアル方向とスラスト方
向を同時に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記憶
装置に用いられるディスクの回転軸受、あるいは読取り
及び書込み用ヘッド部スイングアームにおける揺動部軸
受システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び課題】近年パーソナルコンピュータ
(以下パソコンという)の外部記憶装置としては、フロ
ッピーディスク装置(以下FDDという),ハードディ
スク装置(以下HDDという),光磁気ディスク装置
(以下ODDという)が盛んに使用されるようになって
いる。このような外部記憶装置のドライブ部にはディス
クを回転させるスピンドルや、ヘッド部を移動して回転
しているディスクのトラックをキャリッヂするための揺
動機構が必要とされ、外部記憶装置全体として超小型化
が望まれる中、ディスクの小径化及び高密度化が進み、
特にノート型パソコン装置へのHDDユニット搭載を目
的とした薄型化、軽量化等のダウンサイジングが進行し
ている。
【0003】図2は従来の軸受機構により作動するHD
Dにおけるヘッド部をキャリッヂするためのスイングア
ームの揺動基点に設けられたベアリングユニットを示す
ものである。図2において1はスイングアームが取り付
けられるハウジング、7はシャフト(軸)3の上部と下
部にセットされる内外輪転動型のボールベアリングであ
り、上下2個のボールベアリング7の外輪はハウジング
1の内周面に、同内輪はシャフト3の外周面にそれぞれ
固定され、シャフト3の一端側のネジ部Aは取付側のシ
ャーシ(図示していない)に位置決め固定され、よって
ハウジング1はシャーシに固定されたシャフト3を基点
軸として揺動するものである。
【0004】このような構成にした理由の第一は携帯用
のいわゆるノート型パソコンへのユニット搭載も考慮
し、ディスク装置の取付け及び組込み方向に関係なく全
方向にわたる衝撃その他の応力荷重に耐え、かつベアリ
ングユニットとしてガタツキを生じさせない構造にする
ためであり、第二にヘッドのアクセスタイムを短縮し、
かつ高密度メディアを正確にアクセスするために、軸部
における静止摩擦抵抗及び回転摩擦抵抗を極力小さくし
てスイングアームの揺動動作を迅速かつスムーズにし、
振動,騒音等の発生を防ぎ、長寿命で安定したアクセス
を可能とすることがあげられる。
【0005】また第三には、HDD等のヘッド部のアク
セス動作時における浮上量が、回転しているディスク表
面からサブミクロンオーダーの狭い距離間隔であるた
め、接触の恐れのある軸倒れ及び揺動時の波打ち現象を
極力押さえる必要があり、また同時にアクセス動作時の
ヘッド及びディスク面に潤滑剤や塵埃の付着、または付
着の恐れのある蒸気等を発生させてはならないことがあ
げられる。
【0006】以上の点に対し前記記載のボールベアリン
グを使用した従来構成は、全方向の衝撃に対しては良く
耐え、静止摩擦抵抗が低く、高粘度潤滑材が使用可能な
利点を有している。しかし従来型のボールベアリング
は、金属ボールを内外輪間で転動させる場合、複数の金
属ボールを等間隔に保持するためのリテーナーが必要で
あり、金属ボールとの間に回転摩擦が生じてボール表面
が摩耗するためガタツキが発生しやすく、揺動作動時の
振動,騒音の発生原因となるばかりでなく、耐久性と言
う点で寿命が短かかった。
【0007】また軸倒れに対しても従来の構成では、ベ
アリングユニット組立時にボールベアリングに予圧力を
かけてガタツキを調整しなければならず、内外輪転走面
とボールの表面仕上げの精度及び予圧荷重による変形歪
が問題となり、揺動動作時のガタツキ,ブレは避けられ
なかった。更にベアリングユニットの部品構成上ボール
ベアリング単体の寸法が占める割合が大きくなり、昨今
のドライブ装置の小型化,薄型化,軽量化には十分な対
応が難しくなった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は従来のボールベ
アリングシステムの軸受構造を改善することを目的と
し、従来のボールベアリング(ミニボールベアリング)
にかわり、ルビー,サファイヤ等の人工宝石材を使用し
た精密加工部品を摺動部軸受に用い、シャフト外周部に
固定する上下2個のR曲面を有する穴石形状の宝石軸受
と、ハウジング内中央に固定し、前記宝石軸受のR曲面
に対向するテーパー面を2面有するリング状の宝石軸受
と、これら3つの宝石軸受との間に転動するボール形状
の硬質金属(SUJ-2等),セラミックス(窒化ケイ素,
ジルコニア等),人工宝石材(ルビー,サファイヤ等)
からなる軸受を介在させ、シャフト外周部に固定するR
曲面を有する宝石軸受で上下から硬質ボールを挟み込む
形で配置して、ラジアル方向とスラスト方向を同時に支
持するものである。
【0009】図3に本発明の宝石ベアリングユニットの
概略図を示すと共に、さらに詳しく本発明の構成を説明
する。図3において1はヘッド部をキャリッヂするスイ
ングアーム等が取付られる一般的なラジアルボールベア
リングの外輪に当たるハウジング、同様に3はラジアル
ボールベアリング内輪に当たるシャフトであり、ハウジ
ング1内周面に固定される外輪宝石軸受2は、その円軌
道上において硬質ボール5に接する角度付けされた2面
のテーパー面Cを有し、またシャフト3の外周部に固定
される上下2つの内輪宝石軸受4は、前記テーパー面C
に対向する円軌道位置に硬質ボール5を拘束する溝Bを
それぞれ設け、その軸受間を転動支持するボール形状の
軸受を介して相互に支持部及び回転部とを構成してい
る。
【0010】この構造により、固定される側であるシャ
フト3を基点軸として、内輪宝石軸受4,硬質ボール
5,外輪宝石軸受2の摺動部を介してハウジング1は揺
動自在に作動がなされる。つまりシャフト3の外周部に
固定された内輪宝石軸受4とハウジング内周面にセット
される外輪宝石軸受2の対向面は、シャフト3軸芯方向
に対して例えば図3に示すように45゜傾斜し、空隙を回
転支持する硬質ボール5によってスラスト及びラジアル
方向は点Pの位置で接触支持され、シャフト3外周に位
置する上下2つの内輪宝石軸受4のR曲面部分(好まし
くは硬質ボール5の半径rに対して1.0<X<1.2倍の範
囲のR曲面)で硬質ボール5を一定配置に保ちながら、
外輪宝石軸受2のテーパ面C(点Pの位置)に接して転
動支持するものである。
【0011】
【実施例1】図1は本発明の軸受機構により作動するH
DDにおけるヘッド部をキャリッヂするためのスイング
アームの揺動基点に設けられたベアリングユニットを示
すものであり、1はスイングアームが取付られるハウジ
ング、2はハウジング1内周面に固定されるルビー材で
できた外輪宝石軸受、4はシャフト3の外周部に固定さ
れる同じくルビー材でできた内輪宝石軸受、8は前記上
下2つの内輪宝石軸受4とハウジング1内周面に固定さ
れる外輪宝石軸受2との間を転動支持する外径φ1.0mm
のルビーボール、6は内輪宝石軸受4,ルビーボール
8,外輪宝石軸受2のそれぞれの接点部分を調整した
後、シャフト3上端部に配置して塵埃等の付着を防止す
るエンドキャップである。
【0012】この構造により、ネジ部Aでシャーシー側
(図示していない)に固定されるシャフト3を基点軸と
して、内輪宝石軸受4,ルビーボール8,外輪宝石軸受
2の摺動部を介してハウジング1は揺動自在に作動がな
される。つまりシャフト3の外周部に固定された内輪宝
石軸受4とハウジング内周面にセットされる外輪宝石軸
受2のルビーボール8との接触対向面は、シャフト3軸
芯方向に対して45゜傾斜し、シャフト3外周に位置する
上下2つの内輪宝石軸受4のR曲面部分(溝B=0.6mm
R)でルビーボール8を一定配置に保ちながら外輪宝石
軸受2のテーパ面Cに接して転動支持することにより、
スラスト及びラジアル方向は点接触状態で同時に支持す
ることが可能となる。
【0013】またルビーボール8と内輪宝石軸受4,外
輪宝石軸受2との接触摺動面は耐摩耗性に優れた材質で
あるので潤滑油または撥油材の併用の必要がなく、アク
セス動作時のヘッド及びディスク面に潤滑剤や塵埃の付
着または付着の恐れのある蒸気等を発生さることはな
い。
【0014】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明はベ
アリング構造の摺動部に精密加工された宝石軸受を用い
ることにより、従来問題とされていたボールベアリング
構造のガタツキ及び軸倒れ、更に揺動時の振動,騒音の
発生を低減し、同時に軸部におけるフリクションの安定
化をも改善した結果、ヘッドのアクセスタイムを短縮す
る応答性に優れたスムーズな揺動動作が可能となった。
【0015】また、揺動部軸受に耐久性に最も優れた高
硬度な人工宝石を配置し使用することにより、耐摩耗性
に優れた無給油で長寿命のベアリングユニットを得るこ
とができ、同時にユニット全体として小型化、薄型化が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベアリングユニットの一例を示す構造
図。
【図2】従来のボールベアリングユニットの構造図。
【図3】本発明のベアリングユニットの概略図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 外輪宝石軸受 3 シャフト(軸) 4 内輪宝石軸受 5 硬質ボール 6 エンドキャップ 7 ボールベアリング 8 ルビーボール A ネジ部 B 溝 C テーパー面 P 接点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルビー、サファイヤ等の人工宝石を摺動
    軸受部に使用したシャフト支持構造において、シャフト
    に固定する上下2個のR曲面を有する穴石形状の宝石軸
    受と、ハウジング内に固定する前記宝石軸受のR曲面に
    対向するテーパー面を2面有するリング状の宝石軸受を
    前記上下2個の宝石軸受の中間に位置させ、これら3つ
    の宝石軸受の間に転動する硬質ボールを介在させ、シャ
    フトに固定するR曲面を有する上下2個の宝石軸受で上
    下方向から硬質ボールを挟み込む形で、R曲面に対向す
    るテーパー面を有する前記リング状宝石軸受のラジアル
    方向とスラスト方向を同時に支持することを特徴とする
    宝石軸受を用いたベアリングユニット。
  2. 【請求項2】 宝石軸受間の摺動部に介在する硬質ボー
    ルに、ルビー、サファイヤ等の人工宝石ボールを用いて
    摺動支持することを特徴とする請求項1のベアリングユ
    ニット。
JP5342299A 1993-12-15 1993-12-15 宝石ベアリングユニット Withdrawn JPH07167148A (ja)

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ID=18352657

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100388957B1 (ko) * 2000-12-15 2003-06-25 삼성테크윈 주식회사 와이어클램프 피봇
JP2009275871A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ntn Corp スイングアーム用軸受
JP4574926B2 (ja) * 1999-09-13 2010-11-04 東京エレクトロン株式会社 真空処理装置
CN103953643A (zh) * 2014-04-25 2014-07-30 洛阳轴研科技股份有限公司 一种角接触球轴承
JP2018048746A (ja) * 2012-10-15 2018-03-29 セイコーインスツル株式会社 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置
JP2018048745A (ja) * 2012-10-15 2018-03-29 セイコーインスツル株式会社 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306