JPH1097769A - ハードディスク装置の軸受ユニット - Google Patents
ハードディスク装置の軸受ユニットInfo
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- JPH1097769A JPH1097769A JP26946096A JP26946096A JPH1097769A JP H1097769 A JPH1097769 A JP H1097769A JP 26946096 A JP26946096 A JP 26946096A JP 26946096 A JP26946096 A JP 26946096A JP H1097769 A JPH1097769 A JP H1097769A
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Abstract
ハードディスク装置の軸受ユニットを提供する。 【解決手段】 揺動式磁気ヘッドを回動可能に支持する
軸受ユニットであり、支軸シャフト10の外周にスラス
ト軸受13、14を介して防振リング20が回転可能に
嵌合され、更に防振リング20を間にして内側と外側に
筒状のスリーブ15、17が嵌合されて一体に回転可能
である。外側スリーブ17との嵌合面である防振リング
20の外周側には複数の凸部22が設けられ、この凸部
22を外側スリーブ17に接触させて、即ちシール性を
持たせて嵌合している。防振リング20には、JIS
A硬度が70〜99のポリウレタンエラストマーが用い
られている。
Description
置の軸受ユニットに関する。更に詳しくは、ワードプロ
セッサやパーソナルコンピュータ等の各種コンピュータ
に内蔵された記憶装置であるハードディスク装置の軸受
ユニットに関する。
軸受ユニットの一例を示している。ハードディスク装置
では、カバーケース1の内部で回転する複数枚からなる
ディスク2では、半導体メモリ(RAM)によって情報
の書込みと読出しとが可能となっている。そこには、入
力信号による情報データを書込みおよび読出すマルチア
ーム3等からなる磁気ヘッドが構成されており、マルチ
アーム3をスイング(揺動)可能に支持するピボットと
いわれる軸受ユニット4が設けられている。従来例にあ
っては、軸受ユニット4は、前記マルチアーム3の支軸
であるシャフト5を有し、このシャフト5をベアリング
を内輪スリーブと外輪スリーブで受けてマルチアーム3
を回動可能に支持している。更に、そうした各部材間の
防塵用シール性および外部振動を吸収する防振性の両機
能を持たせる2個のニトリルゴム製Oリング(JIS
A硬度70)を含めて少なくとも6点以上の部品点数に
よって軸受ユニットを構成している。
ドディスク装置において、使用される軸受ユニット4は
部品点数も多く、各部材に対して厳しい加工精度が要求
されるために、製造コストおよび組立コストが高騰する
といった問題がある。その要因の1つに、シール用およ
び防振用を兼ねるOリングの脱落を防止するために、必
然的に部品点数が多くなり、高加工精度の要求と相まっ
て製造コストや組立コストを高騰させている点が挙げら
れる。
コスト低減が可能なハードディスク装置の軸受ユニット
を提供することにある。
め、本発明に係る揺動式磁気ヘッドを回動可能に支持す
るハードディスク装置の軸受ユニットは、軸筒長手方向
の一端部が装置本体側に固定された支軸シャフトを有
し、この支軸シャフトの外周に軸受を介して防振リング
が回転可能に嵌合され、更に防振リングに筒状のスリー
ブが回転可能に一体として嵌合されており、スリーブと
の嵌合面である防振リングの内周側または外周側に複数
の凸部を設け、この凸部をスリーブに接触させて嵌合さ
せている。前記防振リングとしては、JIS A硬度が
70〜99のポリウレタンエラストマーが用いられる。
また、前記スリーブを内側スリーブと外側スリーブの2
つによって構成した場合、これらのスリーブ間に前記防
振リングが介装されて嵌合され、外側スリーブとの嵌合
面である防振リングの外周側に前記凸部が設けられる。
の軸受ユニットの実施態様について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
示している。支軸シャフト10を有し、図でいう下方端
の一端部11には鍔状のフランジ12が設けられ、この
フランジ12で上下方向の重量を受けて装置本体側に垂
直に立てた形で固定されている(図7参照)。また、支
軸シャフト10の外周面には、長手方向、即ち上下方向
の上部と下部の2個所にスラスト軸受等によるベアリン
グ13、14が嵌合され、接着剤等で固定されている。
下部側のベアリング13は、下方からフランジ12で受
止められて支軸シャフト10上の定位置からの移動ずれ
を防止している。上下2つのベアリング13、14の外
周側には、円筒状のステンレス鋼製等の金属製の内側ス
リーブ15が嵌合され、支軸シャフト10に対して回転
自在となっている。支軸シャフト10と内側スリーブ1
5の内外周間は空隙16となっている。
筒長手方向の上下2個所に、図2および図3に示す本発
明の特徴部材である筒状で同一形状の2つの防振リング
20、20が嵌合により装着されている。両防振リング
20の材質は、共にJISA硬度が70〜99のポリウ
レタンエラストマーが用いられている。この防振リング
20の筒本体21の外周面には、図2に示すように、例
えば5個所に凸部22が膨出した形で等間隔に設けられ
ている。このように成形された防振リング20が、前述
の内側スリーブ15の外周に設けた位置決め凹部15a
(図3参照)に嵌め込まれ、内側スリーブ15に対して
定位置に位置決めされている。位置決め凹部15aへの
嵌合は、防振リング20自身のブレ防止による振動発生
を抑えるのに有効である。
よって、次に説明する外側スリーブ17の内周面との接
触面積を最小限とし、振動の伝播を最小限に抑え、なお
かつ従来例のOリングによるシール性機能を兼備するこ
とが可能となる。この意味でいえば、凸部22の設置個
所は防振リング20の外周側に限定されず、内側スリー
ブ15に対応すべく内周側に設置してあってもよい。ま
た、防振リング20を外側スリーブ17の筒長さと同等
とはせず、スリーブ長手方向の両端部でそれぞれ嵌合す
る2つのものに短形化することもできる。このことも、
外側スリーブ17との嵌合面積を最小限に抑えるために
有効である。
は、円筒状のステンレス鋼製等の金属製による外側スリ
ーブ17が嵌合され、防振リング20を介して内側スリ
ーブ15と一体に支軸シャフト10に対し回転自在とな
っている。従って、内側スリーブ15と防振リング20
と外側スリーブ17の3つの部材は、互いに位置ずれを
防ぎ得る締め代でもって加工されている。
外側の両スリーブ15、17との嵌合代寸法、材質上の
硬度、凸部22の設置数や大きさなどの要因によって様
々に異なり、使用条件に対応して特性の調整が可能であ
る。JIS A硬度92のポリウレタンエラストマーを
用いた本実施態様では、防振リング20の変位特性が、
支軸シャフト10および外側スリーブ17間のスラスト
方向では、8μm/450g(従来の同種品は10μm
/450g)であり、またラジアル方向では25μm/
1kg(従来の同種品は30μm/1kg)である。即
ち、少なくともスラスト方向での変位特性は従来品より
も少ないことが理解される。
様の軸受ユニットを示している。この第2の実施態様で
は、第1の実施態様で用いられた内側スリーブ15を削
減し、外側スリーブ17と一体化したスリーブ18が設
けられている。従って、この第2の実施態様の軸受ユニ
ットにおいては、第1の実施態様の軸受ユニットよりも
更に部品点数が1つ削減される。そこで、単一化された
スリーブ18に対応する形状でもって、JIS A硬度
70〜99のポリウレタンエラストマー製による防振リ
ング30が設けられている。図5および図6に示すよう
に、防振リング30の本体31の内周側には、前記ベア
リング13、14の外周に嵌合させるためのフランジ3
2が設けられている。また、防振リング30の外周側に
は、例えば5個所に凸部33が膨出した形で等間隔に設
けられている。このような形状の防振リング30がスリ
ーブ18の内周側に設けた位置決め凹部18aに嵌め込
まれて位置決めされている。
8との嵌合代寸法、材質上の硬度、凸部33の設置数や
大きさなどの要因によって様々に異なり、使用条件に対
応して特性の調整が可能である。JIS A硬度92の
ポリウレタンエラストマーを用いた本実施態様では、防
振リング20の変位特性が、支軸シャフト10および外
側スリーブ17間のスラスト方向では12μm/450
gであり、またラジアル方向では30μm/1kgであ
る。
ユニットは、防振リングは振動を吸収するダンパー機能
を有すると共に、凸部によってスリーブと嵌合させてい
るので、スリーブとの接触面積を最小限にして振動の伝
播を最小限に抑えることができる。また、防振リング
は、スリーブとの嵌合面に凸部を設けたことで防塵用シ
ール機能をも兼備することで、部品点数を従来の同種軸
受ユニットと比べて半減に削減できる。即ち、防振リン
グがダンパー機能と防塵用シール機能を兼備すること
で、部品点数を従来の同種軸受ユニットと比べて半減で
き、加工および組立が容易となるので、それらの加工お
よび組立コスト等からなる製造コストを低減できる利点
がある。
装置の軸受ユニットを示す組立断面図である。
る。
ブとの取り合いを示す断面図である。
装置の軸受ユニットを示す組立断面図である。
る。
A線からの側面断面図である。
ィスク装置に装着された状態を示す分解斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 揺動式磁気ヘッドを回動可能に支持する
ハードディスク装置の軸受ユニットにおいて、軸長手方
向の一端部が装置本体側に固定された支軸シャフトを有
し、この支軸シャフトの外周に軸受を介して防振リング
が回転可能に嵌合され、更に防振リングに筒状のスリー
ブが回転可能に一体として嵌合されており、スリーブと
の嵌合面である防振リングの内周側または外周側に複数
の凸部を設け、この凸部をスリーブに接触させて嵌合さ
せたことを特徴とするハードディスク装置の軸受ユニッ
ト。 - 【請求項2】 スリーブが内側スリーブと外側スリーブ
の2つからなり、これらスリーブ間に防振リングが介装
されて嵌合され、外側スリーブとの嵌合面である防振リ
ングの外周側に凸部が設けられている請求項1記載のハ
ードディスク装置の軸受ユニット。 - 【請求項3】 内側スリーブを外側スリーブと一体化し
たスリーブが用いられている請求項2記載のハードディ
スク装置の軸受ユニット。 - 【請求項4】 防振リングがJIS A硬度70〜99
のポリウレタンエラストマーである請求項1記載のハー
ドディスク装置の軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26946096A JP3674182B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ハードディスク装置の軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26946096A JP3674182B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ハードディスク装置の軸受ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1097769A true JPH1097769A (ja) | 1998-04-14 |
JP3674182B2 JP3674182B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=17472753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26946096A Expired - Fee Related JP3674182B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ハードディスク装置の軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3674182B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6490138B1 (en) | 2000-08-30 | 2002-12-03 | International Business Machines Corporation | Multiple actuator pivot bearing |
KR100368959B1 (ko) * | 1999-08-13 | 2003-01-24 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 피봇 슬리브의 두께를 증대시키고 내측 패드를 구비하여서보 안정성을 개선한 하드 디스크 드라이브 액추에이터피봇 |
US6618226B2 (en) | 2001-07-10 | 2003-09-09 | International Business Machines Corporation | Locally deformable sleeve on disk drive pivot assembly |
US7085108B1 (en) * | 2002-09-30 | 2006-08-01 | Western Digital Technologies, Inc. | Disk drive including pivot-bearing cartridge tolerance ring having a damping layer for actuator resonance reduction |
JP2016226090A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | オークマ株式会社 | エンコーダ内蔵モータ |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP26946096A patent/JP3674182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016226090A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | オークマ株式会社 | エンコーダ内蔵モータ |
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