JP2006064079A - 複列軸受装置ハードディスクドライブ装置用のピボット軸受装置該ピボット軸受装置を組み込んだハードディスクドライブ装置 - Google Patents

複列軸受装置ハードディスクドライブ装置用のピボット軸受装置該ピボット軸受装置を組み込んだハードディスクドライブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各列の軸受の転動体の相対的な回転位置にずれを生じさせない手段を備え、各軸受の全ての転動体が同一角度若しくは略同一角度で配置され、軸受装置としてのラジアル剛性が任意回転位置で同一若しくは略同一となるものとすると共に、HDDの小型化・薄型化に対応し得る複列軸受装置を提供することにある。
【解決手段】複列の内輪軌道面2,2と複列の外輪軌道面5,5の間に夫々複数個の転動体8,8が組み込まれ、前記内輪2,2が別体に形成されてなる軸受装置において、前記各列の転動体8,8の相対的な回転位置を同一若しくは略同一にすべく位相合わせ手段11を備えている。位相合わせ手段11は、各列の転動体8,8の位相を合わせて保持するポケット13a,13bを両側面12a,12bに備えた単一の保持器である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複列軸受装置、例えばパーソナルコンピュータの記憶装置に用いられるハードディスクドライブ装置(Hard Disk Drive 以下、略してHDDともいう。)のディスク上に読み書きの機能を持つスイングアームを揺動運動させるピボット軸受装置に関する。
例えば、HDD用のピボット軸受装置として特許文献1に開示の先行技術が知られている。
HDDは略矩形箱状のベースプレートと、このベースプレートに載置されたスピンドルモータと、このスピンドルモータに回転される磁気ディスクの所定の位置に情報を書き込むと共に、任意の位置から情報を読み込む磁気ヘッドを有するヘッドスタックアッセンブリとから構成されている。ヘッドスタックアッセンブリは、磁気ヘッドを先端に取り付けたスイングアームと、外輪がスイングアームに備えた筒部(E-ブロック)に嵌合されると共に、内輪がベースプレートに取り付けた軸(固定軸)に嵌合されてスイングアームを軸に回転可能に支持させる軸受装置と、スイングアームを回転駆動させる駆動部(ボイスコイル)とから構成されている。
この種のHDDのピボット軸受装置を図9に示す構成で説明すると、図示例では、軸100とハウジング200との間に単列の玉軸受300,300を二個上下方向に並べて組み込むことで構成されている。
すなわち、夫々の玉軸受300は、軸100に固定された内輪301の軌道面301aと、ハウジング200に固定された外輪302の軌道面302aの間に組み込まれる複数個の転動体(玉)303と、該複数個の転動体303を等配に保持する保持器400とで構成されている。
このように従来技術では、上下の軸受300,300の転動体303,303は、夫々別個の保持器400,400によって保持されていた。従って、このような構成の場合、各軸受300,300の転動体303,303の相対的回転位置は特定されず、任意の位置で使用される。
また、近年、例えば携帯用パーソナルコンピュータ(以下、略してパソコンともいう。)などの小型化・薄型化が進んだことにより、該パソコンに組み込まれるHDDも薄くなり、ピボット軸受装置の軸長も短く軸受幅を極めて狭くする必要性が出てきている。
特許第3054858号公報
しかしながら、上述のように各軸受300,300の転動体303,303の相対的回転位置にずれが生じると、軸受装置のラジアル方向剛性が任意の回転位置で異なってしまうことがある。特に、近年、高速アクセスのために高剛性が要求され、さらに高容量化によりトラック密度が小さくなり、転動体303,303の相対位置のばらつきによるラジアル剛性ばらつきが問題になるようになっている。
また、従来技術では、各軸受300,300の転動体303,303を保持する保持器400,400が、各列毎に別体に組み込まれていたため、夫々の保持器400,400の干渉を避けるため、少なくともそのためのスペースを確保する必要があり、HDDの小型化・薄型化に合わせてピボット軸受装置の軸受幅を狭くすることにも課題が残っていたものである。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、各列の軸受の転動体の相対的な回転位置にずれを生じさせない手段を備え、各軸受の全ての転動体が同一角度若しくは略同一角度で配置され、軸受装置としてのラジアル剛性が任意回転位置で同一若しくは略同一となるものとすると共に、HDDの小型化・薄型化に対応し得る複列軸受装置を提供することにある。
前記課題を解決するためになした第1の発明は、複列の内輪軌道面と複列の外輪軌道面の間に夫々複数個の転動体が組み込まれ、少なくとも、いずれか一方の複列の軌道面が別体に形成されてなる軸受装置において、前記各列の転動体の相対的な回転位置を同一若しくは略同一にすべく位相合わせ手段を備えていることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第2の発明は、前記第1の発明において、位相合わせ手段は、各列の転動体の位相を合わせて保持するポケットを備えた単一の保持器であることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第3の発明は、前記第2の発明において、保持器は、各列毎の転動体を夫々保持するポケットを備えた複数の保持部材によって構成され、該夫々の保持部材は、背面同士が一体的に組み合わせ可能で、かつ一体化された際に、夫々のポケットが両側面にて各列の転動体の位相を合わせて保持可能であることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、2列の軌道面を有する単一の外輪と、夫々1列の軌道面を有する2つの内輪で構成されていることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第5の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、1列の内輪軌道面は軸に形成され、他の1列の軌道面を有する内輪は別体で形成され、外輪は2列の軌道面を有することを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第6の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、夫々1列の軌道面を有する内輪と外輪を2対備えたことを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第7の発明は、第4又は第5のいずれかの発明において、外輪外周部にスイングアームを取り付ける取付部を備えたことを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第8の発明は、第1,2,3及び6のいずれかの発明において、外輪は、スイングアームを取り付けるハウジングに圧入されていることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第9の発明は、第1乃至第8のいずれかの発明において、少なくとも一方の内輪は、軸に圧入されていることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第10の発明は、第1乃至第9のいずれかの発明において、保持器のポケットと転動体との間のすきまを、転動体直径の15%以下に設定したことを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第11の発明は、第1乃至第10のいずれかの発明において、保持器が、ナイロンなどを主原料とした合成樹脂材からなることを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第12の発明は、第1乃至第11のいずれかの発明において、転動体を保持するポケットの内面形状を球面としたことを特徴とする複列軸受装置としたことである。
第13の発明は、第1乃至第12のいずれかに記載の複列軸受装置を用いたことを特徴とするハードディスクドライブ装置のスイングアーム用ピボット軸受装置としたことである。
第14の発明は、第13の発明のスイングアーム用ピボット軸受装置を組み込んでなることを特徴とするハードディスクドライブ装置としたことである。
本発明によれば、各列の軸受の全ての転動体が同一角度若しくは略同一角度で配置され、軸受装置としてのラジアル剛性が任意回転位置で同一若しくは略同一となるものとすると共に、HDDの小型化・薄型化に対応し得る複列軸受装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施形態にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1乃至図3は実施例1、図4は実施例2、図5及び図6は実施例3、図7及び図8は実施例4の一例を示す。
図1乃至図3は本発明軸受装置の実施例1を示し、本実施例では、HDDのスイングアーム用ピボット軸受装置に用いた実施の一例である。
本実施例は、夫々1列の軌道面3,3を有する2つの内輪2,2が夫々軸(固定軸)1に圧入されて固定され、スリーブ6を介して2列の軌道面5,5を有する単一の外輪4がハウジング7に圧入されて固定されている。上述の複列の内輪軌道面3,3と複列の外輪軌道面5,5の間には、夫々複数個の転動体(玉)8,8が組み込まれ、そして、前記各列の全ての転動体8,8は、相対的な回転位置を同一若しくは略同一にすべく位相合わせ手段11により保持されている。
また、前記軸1と内輪2、外輪4とスリーブ6、スリーブ6とハウジング7は、夫々接着により固定されるものであってもよい。さらに、外輪4とスリーブ6、スリーブ6とハウジング7は、レーザー溶接などの方法で固定することも可能で本発明の範囲内である。
なお、前記ハウジング7には図示しないスイングアームを取り付けるためのフランジ(取付部)9と、図示しないワッシャを締め付けるためのネジ部10を備えている。
また、本実施例では、2つの内輪2,2の双方共に軸1に圧入固定されているが、少なくとも一方の内輪2が軸1に圧入固定されているものであれば本実施例の範囲内である。
位相合わせ手段11は、本実施例によれば、各列の転動体8,8の位相を合わせて保持するポケット13a,13bを備えた単一の保持器である。
保持器11は、ナイロンなどを主原料とした合成樹脂材からなり、円環状に形成された円環本体12と、その円環本体12の左右両側面12a,12bに夫々等間隔で形成された複数個のポケット13a,13bとで構成されている。
左右両側面12a,12bに形成されているポケット(便宜上、一方の側面12aのポケット群を第一のポケット群G1、他方の側面12bのポケット群を第二のポケット群G2という。)は、図2及び図3に示すように、夫々円環本体12の周方向で交互に配設されている。
各ポケット13a,13bは、夫々円環本体12の外径面12cと内径面12dにわたり貫通せしめて転動体8の直径よりも僅かに径の大きい球面状のポケット面14を有するように形成されると共に、各ポケット13a,13bの軸方向の一方側に転動体8の直径よりも開口幅の小さい開口部15,15を設けて構成されている。すなわち、第一のポケット群G1のポケット13aの開口部15と第二のポケット群G2のポケット13bの開口部15とは夫々相反する方向に開口されている(図3において、第一のポケット群G1のポケット開口部15は左方向、第二のポケット群G2のポケット開口部15は右方向に向けて開口されている。)。
具体的には、本実施例では、保持器11のポケット13a,13bのポケット面14,14と転動体8,8との間のすきまを、転動体直径の15%以下に設定している。
このように保持器11のポケット13a,13bのポケット面14,14と転動体8,8との間のすきまを、転動体直径の15%以下とすれば転動体相互位置のずれが小さくなるが、15%よりも大きくすると、トルク損失は小さくなるものの、転動体相互位置のずれが大きくなりラジアル剛性変動が増大する。
なお、ポケット面14の内面形状は本実施例のように球面形状に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
第一のポケット群G1と第二のポケット群G2は、夫々のポケット群G1,G2の各ポケット13a,13bに保持されている転動体8,8の中心を結んで出来た両仮想円(図2,3において符合S1,S2で示す線)が、同一直径で、かつ夫々の仮想円S1,S2の中心Oが同一となるように配設構成されている。
このように構成したため、本実施例の位相合わせ手段としての保持器11により、各軸受の全ての転動体(第一のポケット群G1のポケット13aに保持されている転動体8と、第二のポケット群G2のポケット13bに保持されている転動体8)が同一角度若しくは略同一角度で配置されることとなり、軸受装置としてのラジアル剛性が任意回転位置で同一若しくは略同一となるため、上下(各列)軸受の転動体8,8の相対的な回転位置にずれを生じさせない。
また、本実施例によれば、上述の通り単一の保持器11により、各列の全ての転動体8,8が保持できるため、上述の作用効果と共に、ピボット軸受装置の軸受幅を狭くすることが可能となり、HDDの小型化・薄型化に充分に対応することができる。
図4は、本発明軸受装置の実施例2を示す。
本実施例は、1列の内輪軌道面3は軸1に形成され、他の1列の軌道面3を有する内輪2は別体で形成されて前記軸1に圧入又は接着などの方法で固定され、外輪4には2列の軌道面5,5を有している。本実施例における外輪4は、外周に図示しないスイングアームを取り付けるためのフランジ9と、図示しないワッシャを締め付けるためのネジ部10を備えているハウジングを兼ねた構成としている。
なお、本実施例の外輪4に代えて、実施例1で図示した外輪4とハウジング7の構成を採用することも可能である。
本実施例における位相合わせ手段としての保持器11構成は、実施例1で開示した保持器11と同一構成であり、かつその他の構成にあっては実施例1と同一であるため、実施例1の説明を援用し、ここでの説明は省略する。また、本実施例の作用効果は実施例1の作用効果と同一であるため説明は省略する。
図5及び図6は、本発明軸受装置の実施例3を示す。
本実施例は、夫々1列の軌道面3,3を有し、軸1に圧入又は接着により固定されている内輪2,2と、夫々1列の軌道面5,5を有し、ハウジング7に圧入又は接着により固定されている外輪4,4を2対備えた構成で、各列の内輪軌道面3,3と外輪軌道面5,5の間に位相合わせ手段としての単一の保持器11を介して転動体8,8が夫々等配に保持されている。
また、本実施例では、外輪4の間に間座16を配置しているが、外輪4に対する内輪2の厚さを薄くして間座16を省略する構成を採用することも好ましく、本発明の範囲内で可能である。
本実施例の保持器11は、図5及び図6に示すように、各列毎の転動体8,8を夫々保持するポケット13a,13bを備えた複数の保持部材17a,17bによって構成され、該夫々の保持部材17a,17bは、背面19c,19d同士を嵌合させることによって一体的に組み合わせ可能に構成されている。
具体的に図をもって説明すると、夫々の保持部材17a,17bは、円環状に形成された円環本体19と、その円環本体19の一方の側面19a(19b)に等間隔で周方向に形成された複数個のポケット13a(13b)と、他方の側面(背面)19c(19d)に形成された嵌合部20とで構成されている。本実施例の嵌合部20は、凹部20aと凸部20bが交互に円周方向に配設されてなる構成とし、一方の保持部材17aの嵌合部20の凹部20aと凸部20bを、他方の保持部材17bの嵌合部20の凸部20bと凹部20aに嵌め合わせることによって両保持部材17a,17bを一体的に固定している。
すなわち、夫々の保持部材17a,17bの嵌合部20,20同士を嵌め合うことによって、両側面19a,19bに夫々ポケット(第一のポケット群G1と第二のポケット群G2)が配設された単一の保持器11が構成され、これによって、第一のポケット群のG1ポケット13aに保持されている転動体8と、第二のポケット群G2のポケット13bに保持されている転動体8が同一角度若しくは略同一角度で配置されることとなり、軸受装置としてのラジアル剛性が任意回転位置で同一若しくは略同一となるため、上下軸受の転動体8,8の相対的な回転位置にずれを生じさせない。
嵌合部20,20同士の組合せ一体構成は、本実施例のように交互に配設した凹部20aと凸部20bを嵌め合わせる構成に限定されるものではなく、他の周知嵌合構造を採用することも可能で、また夫々の保持部材17a,17bの背面19c,19d同士(ポケット開口部15を備えている側面19a(19b)と反対側の側面同士)を接着又は溶着等により一体的に組み合わせることも可能で、本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施例の保持器11は、複数の保持部材17a,17bを組み合わせることによって両側面19a,19bに夫々ポケット13a,13bが配設された単一の保持器(位相合わせ手段)が構成される点に特徴があり、ポケット13a,13bの形状・配置などの構成は、実施例1に開示した保持器11構成と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。また、本実施例で説明した以外の作用効果は実施例1の作用効果と同一であるためその説明は省略する。
図7及び図8は本発明の実施例4を示す。
本実施例は、ハードディスクドライブ装置の一例を示し、この装置に組み込まれるスイングアーム用ピボットの軸受装置として、例えば上述した実施例1乃至3に開示の複列軸受装置を用いている。
本実施例は、上述した実施例1乃至3の複列軸受装置の具体的な適用例を示すものであるが、その適用対象は本実施例に特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
HDDは、例えば、略矩形箱状のベースプレート21と、このベースプレート21に載置されたスピンドルモータ22と、このスピンドルモータ22に回転される磁気ディスク23と、該磁気ディスク23の所定位置に情報を書き込むと共に、任意の位置から情報を読み込む磁気ヘッド24を有するヘッドスタックアッセンブリ25とから構成されている。
ヘッドスタックアッセンブリ25は、磁気ヘッド24を先端に取り付けたスイングアーム26と、スイングアーム26に備えた筒部に嵌合されると共に、内輪2がベースプレート21に取り付けた軸(固定軸)1に嵌合されてスイングアーム26を軸1に回転可能に支持させる軸受装置(実施例1乃至3に開示の軸受装置)と、スイングアーム26を回転駆動させる駆動部(ボイスコイル)27とから構成されている。
本実施例のように、実施例1乃至3に開示の軸受装置をスイングアーム用のピボット軸受装置として組み込むことにより、高速アクセスのために高剛性が要求されたり、高容量化によりトラック密度が小さくなったとしても、転動体相対位置にばらつきが生じることがないため、従来のようにラジアル剛性のばらつきが問題となることもない。
また、本実施例によれば、上述の通り各列の全ての転動体8,8を単一の保持器11により保持し、軸受幅を狭くすることを可能としたピボット軸受装置を組み込んだため、HDDの小型化・薄型化に充分に対応することができる。
本発明の実施例1を示す概略断面図。 実施例1における保持器と転動体との関係を示す概略側面図。 図2の一部を拡大して示す概略平面図。 本発明の実施例2を示す概略断面図。 本発明の実施例3を示す概略断面図。 実施例3に用いられた保持器の一部を拡大して示す概略平面図。 ハードディスクドライブ装置の概略を示す断面図。 ハードディスクドライブ装置の概略を示す平面図。 従来技術の概略断面図。
符号の説明
1 軸
2 内輪
3 内輪軌道面
4 外輪
5 外輪軌道面
7 ハウジング
8 転動体(玉)
11 保持器(位相合わせ手段)
13a,13b ポケット
17a,17b 保持部材
19c,19d 背面
20 嵌合部
21 ベースプレート
22 スピンドルモータ
23 磁気ディスク
24 磁気ヘッド
26 スイングアーム
27 駆動部(ボイスコイル)

Claims (14)

  1. 複列の内輪軌道面と複列の外輪軌道面の間に夫々複数個の転動体が組み込まれ、少なくとも、いずれか一方の複列の軌道面が別体に形成されてなる軸受装置において、
    前記各列の転動体の相対的な回転位置を同一若しくは略同一にすべく位相合わせ手段を備えていることを特徴とする複列軸受装置。
  2. 位相合わせ手段は、各列の転動体の位相を合わせて保持するポケットを両側面に備えた単一の保持器であることを特徴とする請求項1に記載の複列軸受装置。
  3. 保持器は、各列毎の転動体を夫々保持するポケットを備えた複数の保持部材によって構成され、
    該夫々の保持部材は、背面同士が一体的に組み合わせ可能で、かつ一体化された際に、夫々のポケットが両側面にて各列の転動体の位相を合わせて保持可能であることを特徴とする請求項2に記載の複列軸受装置。
  4. 2列の軌道面を有する単一の外輪と、夫々1列の軌道面を有する2つの内輪で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複列軸受装置。
  5. 1列の内輪軌道面は軸に形成され、他の1列の軌道面を有する内輪は別体で形成され、外輪は2列の軌道面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複列軸受装置。
  6. 夫々1列の軌道面を有する内輪と外輪を2対備えたことを特徴とする請求項請求項1乃至3のいずれかに記載の複列軸受装置。
  7. 外輪外周部にスイングアームを取り付ける取付部を備えたことを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の複列軸受装置。
  8. 外輪は、スイングアームを取り付けるハウジングに圧入されていることを特徴とする請求項1,2,3及び6のいずれかに記載の複列軸受装置。
  9. 少なくとも一方の内輪は、軸に圧入されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の複列軸受装置。
  10. 保持器のポケットと転動体との間のすきまを、転動体直径の15%以下に設定したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の複列軸受装置。
  11. 保持器が、ナイロンなどを主原料とした合成樹脂材からなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の複列軸受装置。
  12. 転動体を保持するポケットの内面形状を球面としたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の複列軸受装置。
  13. ハードディスクドライブ装置のスイングアーム用ピボット軸受装置であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の複列軸受装置。
  14. 請求項13に記載のスイングアーム用ピボット軸受装置を組み込んでなることを特徴とするハードディスクドライブ装置。
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