JPH07164737A - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JPH07164737A
JPH07164737A JP5342427A JP34242793A JPH07164737A JP H07164737 A JPH07164737 A JP H07164737A JP 5342427 A JP5342427 A JP 5342427A JP 34242793 A JP34242793 A JP 34242793A JP H07164737 A JPH07164737 A JP H07164737A
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JP
Japan
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recording paper
paper
value
methyl
bis
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JP5342427A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Kimura
重昭 木村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持体上にロイコ染料と顕色剤とを主成分と
する感熱発色層を設けた感熱記録紙であって、5分間の
水浸漬後におけるJIS P−8135に規定される湿
潤引張り強度の測定値を、JIS P−8124に規定
される坪量の値で除した値が13以上で、且つ60分間
の水浸漬後における同湿潤引張り強度の測定値を、同じ
坪量で除した値が10以下であり、しかも湿潤強度増強
剤として、グリオキサール及び/又はジアルデヒドデン
プンを使用したもの。 【効果】 感熱液等の塗布加工工程においては断紙を引
き起こさない湿潤強度を有し、しかも古紙再生時には、
離解処理工程において離解不良を引き起こさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロイコ染料と顕色剤との
間の発色反応を利用した感熱記録紙に関し、更に詳しく
は、感熱液等の塗布加工工程での良好な操作性を有しな
がら、しかも古紙再生時の離解性に優れた感熱記録紙に
関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録紙は、通常では無色ないし淡色
の発色性ロイコ染料と有機酸性物質のような顕色剤と
が、熱時溶融反応して発色することを記録紙に応用した
ものであり、その一例としては特公昭43−4160
号、特公昭45−14039号公報等に開示されてお
り、公知である。これらの感熱記録紙は、計測用レコー
ダー、コンピューター等の端末プリンター、ファクシミ
リ、自動券売機、バーコードラベルなど広範囲の分野に
応用されているが、最近はこれら記録装置の多様化、高
性能かが進められるに従って、感熱記録紙に対する要求
品質もより高度なものになっている。
【0003】一方、近年の資源保護の運動の高まりか
ら、都市ゴミに含まれる紙類が特にクローズアップされ
ており、特にオフィスや工場から出される紙ゴミはゴミ
全体量の増加に拍車をかけている。そのため、こうした
ゴミとして出される紙を回収し、原料として使用するこ
とが望まれている。
【0004】ところが、感熱記録紙は、現在ではまだ、
古紙を再生する際、混入の禁忌品とされている。これ
は、古紙再生処理で分離され切れずに、再生紙に残留す
る感熱記録紙に使用されてるロイコ染料が、再生紙の加
熱乾燥時に再発色し、再生紙の白色度を低下させること
が、その大きな理由となっていた。ただ、近年の急速な
再生技術の進歩で、この再発色の問題はなくなりつつあ
る。
【0005】しかし、別の理由の一つに、感熱記録紙の
古紙再生時の離解性が悪いことが挙げられる。これは、
感熱記録紙の紙支持体に、感熱液を塗布する際の塗布機
での断紙を防ぐ意味から、紙支持体の湿潤強度を引き上
げるために湿潤強度増強剤が使用されていることによ
る。再生処理を想定した場合、離解が素早く行なわれる
ものが良く、その意味からは湿潤強度の低いものが求め
られる。しかし、このような湿潤強度の低い感熱記録紙
では、その塗布加工時に、塗布機でかけられるテンショ
ンに感熱記録支持体が耐えられず断紙して、機械停止と
いう生産性の低下を招くという問題がある。
【0006】感熱記録紙の古紙再生に関しては、例え
ば、特開昭63−135585号公報には、離解した後
中和する工程、浮選工程、洗浄を兼ねた脱水濃縮工程
と、高速離解機での残存未離解繊維の離解工程を組み合
わせる方法が記されている。また、特開昭63−182
487号公報には、有機溶剤を添加することが提案され
ている。また、特開平3−234884号公報には、ア
ルカリ離解後に消泡剤を添加し、洗浄する方法が開示さ
れている。しかしながら、いずれの方法も感熱記録紙の
再発色の問題を解決しようとするものであり、感熱記録
紙の古紙再生時に問題になる感熱記録紙の難離解性の問
題についての解決にはなっていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実状に鑑みてなされたものであって、塗布加工工程で
断紙を引き起こさない湿潤強度を有し、且つ、再生利用
される際に、特別な処理を必要とせず、離解処理で離解
不良を引き起こさない感熱記録紙を提供することを、そ
の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究の結果、これらが感熱記録紙の
支持体に使用される湿潤増強剤の種類の影響に大きく起
因していることを見い出した。そして、特定の種類の湿
潤増強剤を使用した感熱記録紙が、塗布加工時のテンシ
ョンに堪え得る湿潤強度を有し、且つ、古紙再生処理の
離解時には速やかに離解が進行することを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明によれば、支持体上にロイコ
染料と顕色剤とを主成分とする感熱発色層を設けてなる
感熱記録紙において、5分間の水浸漬後におけるJIS
P−8135に規定される湿潤引張り強度の測定値
を、JIS P−8124に規定される坪量の値で除し
た値が13以上で、且つ60分間の水浸漬後における同
湿潤引張り強度の測定値を、同じ坪量で除した値が10
以下であり、しかも湿潤強度増強剤として、グリオキサ
ール及び/又はジアルデヒドデンプンを使用したもので
あることを特徴とする感熱記録紙が提供される。
【0010】以下、本発明の感熱記録紙について、詳し
く説明する。本発明の感熱記録紙は、5分間の水浸漬後
におけるJIS P−8135に規定される湿潤引張り
強度の測定値を、JIS P−8124に規定される坪
量の値で除した値が13以上であり、且つ60分間の水
浸漬後における同湿潤引張り強度の測定値を、同じ坪量
で除した値が10以下である。本感熱記録紙は上記範囲
内の湿潤引張り強度を有するものとしたことから、感熱
液等の塗布加工工程においては、断紙を引き起こさない
湿潤強度を有し、しかも古紙再生処理時には、離解処理
工程において離解不良を引き起こさないものとなる。
【0011】また、本発明の感熱記録紙は、湿潤強度増
強剤として、グリオキサール及び/又はジアルデヒドデ
ンプンを使用したものである。これらの湿潤強度増強剤
は、感熱記録紙の紙支持体の抄紙時及び/又は感熱記録
紙への塗布加工時に内添及び/又は外添することができ
る。特にグリオキサールの場合は、水溶液中で水和物を
形成する高い反応性を持っているため、紙支持体が乾燥
した後に外填の形で添加することが好ましい。従って、
内填の方法は紙支持体の抄造時に、ジアルデヒドデンプ
ンを添加する方法が好ましい。添加量としては、乾燥パ
ルプ重量に対して1〜15%程度であるが、5〜10%
が好ましい。外填の方法は塗布の形を取るが、塗布方法
としては、サイズプレスコート、ゲートロールコートの
ようなニップ間全転写式や、エアナイフ、ワイヤーバ
ー、ブレードなどによる後軽量方式など一般的な塗布方
法を使用できる。この場合の付着量としては、ジアルデ
ヒドデンプンでは、パルプ重量に対して0.5〜10%
程度であるが、2%以上が好ましい。また、グリオキサ
ールは一般のデンプンに重量比で0.5〜10%、好ま
しくは1〜5%混合した塗布液とし、デンプンの付着量
として、上記の量を塗布することが好ましい。
【0012】本発明の感熱記録紙は、支持体上に、ロイ
コ染料と該ロイコ染料を加熱接触時発色せしめる顕色剤
を主成分とする感熱発色層を設けたものである。この感
熱発色層において用いられるロイコ染料は単独又は2種
以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料とし
ては、この種の感熱材料に適用されているものが任意に
適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、フエノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン
系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好
ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例とし
ては、例えば、以下に示すようなものが挙げられる。
【0013】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−
イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−エチル−
N−p−トリル)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3’
−トリフルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルア
ミノ)−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香
酸ラクタム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)
フルオラン、3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−
(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,
N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー、6’−クロロ−8’−メトキシ−ベン
ゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブロモ−3’−メ
トキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、3−(2’
−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2’−メトキシ−5’−クロルフェニル)フタリド、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)
フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルア
ミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチル
フェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−
4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−
モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフル
オロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p
−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、
2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p
−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル
−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノ
フタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルア
ミノ)−5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−
4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ク
ロル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−
(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−エチル−N−テトラヒドロ
フルフリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ
−4’、5’−ベンゾフルオラン、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)エチレン−2−イル}フタリド、3−
(p−ジメチルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニ
ルエチレン−2−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェ
ニル−1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4’−ジメチルア
ミノ−2’−メトキシ)−3−(1''−p−ジメチルア
ミノフェニル−1''−p−クロロフェニル−1'',3''
−ブタジエン−4''−イル)ベンゾフタリド、3−
(4’−ジメチルアミノ−2’−ベンジルオキシ)−3
−(1''−p−ジメチルアミノフェニル−1''−フェニ
ル−1'',3''−ブタジエン−4''−イル)ベンゾフタ
リド、3−ジメチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フ
タリド、3,3−ビス{2−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル}−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−ビス
{1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−
2−イル}−5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフタ
リド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナフ
タレンスルホニルメタン等。
【0014】また、感熱発色層で用いる顕色剤として
は、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容性の種
々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフェノー
ル性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等
が好ましく適用され、その具体例としては以下に示すよ
うなものが挙げられる。
【0015】4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール 4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、4,4’−シクロヘキシリデンジフ
ェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロ
ロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,2’ーメ
チレンビス(4−エチル−6−ターシャリーブチルフェ
ノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−ターシャリ
ーブチル−2−メチルフェノール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブチル−2
−メチルフェノール)、4,4’−ジフェノールスルホ
ン、4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニル
スルホン、4−ベンジロキシ−4’−ヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4’−ジフェノールスルホキシド、
P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジル、没食子
酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、
1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5
−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニルチオ)−3−オキサペンタン、1,3−ビス(4
−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、1,3−ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒドロキシプロ
パン、N,N’−ジフェニルチオ尿素、N,N’−ジ
(m−クロロフェニル)チオ尿素、サリチルアニリド、
5−クロロ−サリチルアニリド、2−ヒドロキシ−3−
ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸、ヒドロキシナフトエ酸の亜
鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属塩、ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステル、ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,
4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,4’
−ジフェノールスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−
4,4’−ジフェノールスルホン、α,α−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、チオシア
ン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビスフェノ
ールA、テトラブロモビスフェノールS等。
【0016】本発明の感熱記録紙を製造するために、ロ
イコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、
慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体
例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0017】ポリビニルアルコ−ル、澱粉及びその誘導
体、ヒドロキシメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、メチルセルロ
−ス、エチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ポリア
クリル酸ソ−ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミ
ド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/ア
クリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレ
ン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン
/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルア
ミド、アルギン酸ソ−ダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶
性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合
体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラ
テックス等。
【0018】また、感熱発色層においては、前記ロイコ
染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、熱感度向上剤とし
て種々の熱可融性物質を併用することができるし、更
に、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、
例えば、フィラー、分散剤、発色画像安定化剤、酸化防
止剤、消泡剤、光安定化剤、螢光増白剤、界面活性剤等
を併用することができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】比較例1 濾水度400秒まで叩解したLBKPにロジンサイズ処
理を施し、坪量60g/m2になるように抄造して紙支
持体を得た。
【0021】比較例2 メラミン樹脂をパルプ絶乾重量比3%内填したこと以外
は、比較例1と同様にして紙支持体を得た。
【0022】実施例1 ジアルデヒドデンプンをパルプ絶乾重量比2.5%とな
るようにサイズプレスで塗布を行なったこと以外は、比
較例1と同様にして紙支持体を得た。
【0023】実施例2 ジアルデヒドデンプンをビーターサイズとして内填した
こと以外は、比較例1同様にして、紙支持体を得た。
【0024】実施例3 グリオキザールをデンプンに対して4%添加した塗布液
を調整し、これをデンプン重量でパルプ絶乾重量2.5
%となるようにサイズプレスで塗布を行なったこと以外
は、比較例1と同様にして紙支持体を得た。
【0025】以上得られた紙支持体に感熱液を、ワイヤ
ーバーコートして感熱記録紙を作製した。この時の断紙
性と、ここで得られた感熱記録紙を標準離解機で離解し
たときの離解性を表1に示す。
【0026】
【表1】(表中の数値は湿潤強度値を坪量で除した値) 注1:紙支持体への感熱液塗布の際の断紙の状況 注2:標準離解機で、パルプ濃度4.5%で5分間離解
した後の離解状況。○は末離解片のないことを示す。×
は未離解片が多数残っている状況を示す。なお、離解時
NaOHをパルプ絶乾重量に対して2%添加、離解時の
温度は50℃とした。
【0027】表1から、本発明で得られる感熱記録紙は
塗布工程での操作性を失わず、再生時の離解性に優れた
ものであることが分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明の感熱記録紙は、5分間の水浸漬
後におけるJIS P−8135に規定される湿潤引張
り強度の測定値を、JIS P−8124に規定される
坪量の値で除した値が13以上で、且つ60分間の水浸
漬後における同湿潤引張り強度の測定値を、同じ坪量で
除した値が10以下であり、しかも湿潤強度増強剤とし
て、グリオキサール及び/又はジアルデヒドデンプンを
使用したものであることから、感熱液等の塗布加工工程
においては断紙を引き起こさない湿潤強度を有し、しか
も古紙再生処理時には、離解処理工程において離解不良
を引き起こさないものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にロイコ染料と顕色剤とを主成
    分とする感熱発色層を設けてなる感熱記録紙において、
    5分間の水浸漬後におけるJIS P−8135に規定
    される湿潤引張り強度の測定値を、JIS P−812
    4に規定される坪量の値で除した値が13以上で、且つ
    60分間の水浸漬後における同湿潤引張り強度の測定値
    を、同じ坪量で除した値が10以下であり、しかも湿潤
    強度増強剤として、グリオキサール及び/又はジアルデ
    ヒドデンプンを使用したものであることを特徴とする感
    熱記録紙。
JP5342427A 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録紙 Pending JPH07164737A (ja)

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JP5342427A JPH07164737A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録紙

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JP5342427A JPH07164737A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録紙

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