JPH07164552A - 紫外線変色転写シート、紫外線変色レンズとその製造方法 - Google Patents

紫外線変色転写シート、紫外線変色レンズとその製造方法

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JPH07164552A
JPH07164552A JP5343881A JP34388193A JPH07164552A JP H07164552 A JPH07164552 A JP H07164552A JP 5343881 A JP5343881 A JP 5343881A JP 34388193 A JP34388193 A JP 34388193A JP H07164552 A JPH07164552 A JP H07164552A
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ultraviolet
lens
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Fujio Mori
富士男 森
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常行 山中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程が簡単で、紫外線変色レンズの光学的機
能を低下させず、しかも濃度が濃くて感度のよい着色が
でき、また紫外線変色レンズの厚みや形状に関係なく色
濃度を設定することができる紫外線変色転写シート、紫
外線変色レンズとその製造方法を得る。 【構成】 基体シート2上に少なくとも紫外線変色層を
一構成層とする転写層4が設けられた紫外線変色転写シ
ート1をレンズ形状の内壁を有する雌型5上に配置し、
紫外線変色転写シート1の基体シート2側を雌型5の形
状に沿わせた後、紫外線変色転写シート1上にレンズ材
料7を注入してレンズ材料7を重合させながら雌型5を
回転してレンズ材料7を雌型5の形状に沿って均一に薄
く伸ばして成形し、雌型5から成形物19を取り出し、
紫外線変色転写シート1の基体シート2を剥離すること
を特徴とする紫外線変色レンズ9の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線受光量の変化
に応じて色が変化する紫外線変色転写シート、紫外線変
色レンズとその製造方法に関する。この発明は、サング
ラス用レンズ、カメラ用レンズ、ゴーグル用レンズ、コ
ンタクトレンズなどのレンズ類に主として利用すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】従来、日差しの強いときにはレンズの色
が濃くなり、日差しが弱いときにはレンズの色が薄くな
るサングラスがある。これは、レンズが、紫外線受光量
の変化に応じて色が変化するように構成されているから
である。また、このようなレンズを、カメラ用レンズと
して用い、レンズに絞りの機能を持たせることも考えら
れる。
【0003】このような紫外線変色レンズの製造方法と
しては、従来、次のような方法があった。
【0004】1.レンズを成形する際に、レンズ材料中
に紫外線変色物質を含有させて成形するいわゆる練り込
み法。
【0005】2.レンズを成形した後に、レンズの表面
に紫外線変色物質を塗布するいわゆる塗布法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、次のような欠点を有している。
【0007】練り込み法は、紫外線変色レンズ全体に紫
外線変色物質を含有させることによって着色することに
なるため、紫外線変色レンズの厚みが厚い部分は、色濃
度は高くなるが変色感度が鈍くなる。また、逆に紫外線
変色レンズの厚みが薄い部分は、変色感度は鋭いが色濃
度が薄くなる。したがって、紫外線変色レンズの厚みや
形状によって変色機能にバラツキが生じる。
【0008】また、塗布法で得られる紫外線変色レンズ
は、レンズ表面である曲面に紫外線変色物質を塗布する
ために塗布膜の厚みにバラツキがでやすく、レンズカー
ブが一定となりにくく、紫外線変色レンズの光学的機能
が損なわれることがある。とくに、色濃度を高くするた
めに、紫外線変色物質を厚く塗布した場合に問題が大き
くなる。
【0009】したがって、この発明は、上記のような問
題を解決することにあり、工程が簡単で、紫外線変色レ
ンズの光学的機能を低下させず、しかも濃度が濃くて感
度のよい着色ができ、また紫外線変色レンズの厚みや形
状に関係なく色濃度を設定することができる紫外線変色
転写シート、紫外線変色レンズとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の目的
を達成するために、紫外線変色転写シートを、基体シー
ト上に、少なくとも紫外線変色層を一構成層とする転写
層が設けられるように構成した。
【0011】また、この発明は、上記の紫外線変色転写
シートにおいて、基体シートと紫外線変色層との間に紫
外線変色物質保護層を有するように構成してもよい。
【0012】また、この発明は、以上の目的を達成する
ために、紫外線変色レンズを、レンズ上に凹部が設けら
れ、凹部内に紫外線変色層を少なくとも一構成層とする
転写層が設けられ、転写層の表面とレンズ表面とが同一
面になるように構成した。
【0013】また、この発明は、以上の目的を達成する
ために、紫外線変色レンズの製造方法を、基体シート上
に少なくとも紫外線変色層を一構成層とする転写層が設
けられた紫外線変色転写シートをレンズ形状の内壁を有
する雌型上に配置し、紫外線変色転写シートの基体シー
ト側を雌型の形状に沿わせた後、紫外線変色転写シート
上にレンズ材料を注入してレンズ材料を重合させながら
雌型を回転してレンズ材料を雌型の形状に沿って均一に
薄く伸ばして成形し、雌型から成形物を取り出し、紫外
線変色転写シートの基体シートを剥離するように構成し
た。
【0014】また、この発明は、以上の目的を達成する
ために、紫外線変色レンズの製造方法を、基体シート上
に少なくとも紫外線変色層を一構成層とする転写層が設
けられた紫外線変色転写シートをレンズ形状の内壁を有
する雌型と雄型とからなる一対の金型間に配置し、紫外
線変色転写シートの基体シート側を雌型の形状に沿わせ
た後、金型間にレンズ材料を注入してレンズ材料を重合
させ、型開きをして成形物を取り出し、紫外線変色転写
シートの基体シートを剥離するように構成した。
【0015】また、この発明は、以上の目的を達成する
ために、紫外線変色レンズの製造方法を、基体シート上
に少なくとも紫外線変色層を一構成層とする転写層が設
けられた紫外線変色転写シートをレンズ形状の内壁を有
するとともにレンズのエッジに対応する部分に射出口を
有する雌型と雄型とからなる一対の金型間に配置し、紫
外線変色転写シートの基体シート側を雌型側に向けて配
置して、型閉め後、レンズ材料を射出口より金型内に射
出し、型開きをして成形物を取り出し、紫外線変色転写
シートの基体シートを剥離するように構成した。
【0016】図面を参照しながらこの発明をさらに詳し
く説明する。
【0017】図1〜図3は、この発明の紫外線変色レン
ズの製造方法の一実施例を示す断面図、図4は、紫外線
変色転写シートを金型に沿わせる工程の他の実施例を示
す断面図、図5〜図7は、この発明の紫外線変色転写シ
ートの実施例を示す断面図である。図8は、この発明の
紫外線変色レンズの一実施例を示す斜視図である。図9
は、この発明の紫外線変色レンズの一実施例を示す断面
図である。
【0018】1は紫外線変色転写シート、2は基体シー
ト、3は紫外線変色層、4は転写層、5は雌型、6は雄
型、7はレンズ材料、8は添加物、9は紫外線変色レン
ズ、10は真空吸引口、11は射出口、12はピン、1
3は凹部、14は剥離層、15は接着層、16は紫外線
変色物質保護層、17は紫外線変色パターン、18は離
型層、19は成形物である。
【0019】まず、この発明の紫外線変色レンズの製造
方法に用いる紫外線変色転写シート1について説明す
る。
【0020】紫外線変色転写シート1は、基体シート2
上に、少なくとも紫外線変色層3を一構成層とする転写
層4が設けられている(図5〜図7参照)。
【0021】基体シート2は、転写層4を支持し、転写
後には紫外線変色レンズより剥離除去されるものであ
る。基体シート2の材質としては、ポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリス
チレンなどの加工のしやすいプラスチックフィルムが好
ましい。また、合成紙、パール紙などを用いることもで
きる。
【0022】また、基体シート2に剥離性を付与するた
めに、転写後に基体シート2とともに剥離される離型層
18を基体シート2上に形成してもよい。離型層18の
材質としては、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹
脂、セルロース樹脂、ウレア樹脂、オレフィン樹脂、パ
ラフィン樹脂などを用いることができる。また、転写層
4の一構成層として、転写後に基体シート2から剥離
し、紫外線変色レンズ9側に残る剥離層14を基体シー
ト2上に形成してもよい。剥離層14の材質としては、
アクリル、ポリエステル、アルキッド、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体などの樹脂を用いることができる。離
型層18と剥離層14の形成方法としては、グラビア印
刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法や、ロールコー
ト法、スプレーコート法などのコート法がある。
【0023】紫外線変色層3は、インキバインダー中に
紫外線変色物質を含有させたものであり、インキバイン
ダーと紫外線変色物質の比率と印刷膜厚によって色濃度
を設定することができる。紫外線変色物質としては、ス
ピロピラン系化合物、ジヒドロインドリジン系化合物、
フルギド系化合物、テトロベンゾペロピレン誘導体、ジ
ヒドリピレン系化合物、チオインジゴ系化合物、アント
ラセノファン誘導体、ビオローゲン系化合物、ジフェニ
ルチオカルバゾン金属化合物などのフォトクロミック色
材を用いることができる。インキバインダーの材質とし
ては、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、熱可塑ウレタン系樹脂、
メタアクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ア
クリル酸エステル系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ポリエ
チレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂などの熱可
塑性樹脂を用いることができる。紫外線変色層3の形成
方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オ
フセット印刷法、フレキソ印刷法などがある。印刷法に
より任意のパターンの紫外線変色層3を紫外線変色レン
ズ9に形成できるため、図8に示すように、任意の部分
に任意の濃度、任意の色で紫外線変色パターン17を形
成することができる。また、紫外線変色レンズ9の全面
に紫外線変色パターン17を形成することもできる。
【0024】また、接着層15を、転写層4の一構成層
として紫外線変色層3上に形成し、紫外線変色レンズ9
に対する接着性を向上させてもよい(図6参照)。接着
層15の材質としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル酢
酸ビニル系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル系樹脂などを用いることができる。接着層
15の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法などの印刷方法や、ロールコート法、スプレーコ
ート法などのコート法がある。
【0025】また、紫外線変色物質保護層16を、転写
層4の一構成層として基体シート2と紫外線変色層3と
の間に形成してもよい(図7参照)。紫外線変色物質保
護層16は、紫外線変色レンズ9を洗浄などした際に、
紫外線変色層3中の紫外線変色物質が、直接に、あるい
は剥離層14を通って紫外線変色レンズ9外に溶出して
いくのを防ぐものである。また、紫外線変色物質保護層
16は、紫外線変色層3が傷つくのを防ぐ作用もある。
紫外線変色物質保護層16の材質としては、ポリメチル
メタクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ポリビニルピロドリン、シリコン共重合体などのレ
ンズ材料と同じものを用いるとよい。紫外線変色物質保
護層16の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法などの印刷方法や、ロールコート法、スプレ
ーコート法などのコート法がある。
【0026】以上のような構成の紫外線変色転写シート
1を用いて、サングラス用レンズ、カメラ用レンズ、ゴ
ーグル用レンズ、コンタクトレンズなどに使用すること
のできる紫外線変色レンズを得ることができる。また、
紫外線変色転写シート1を用いると、サンバイザー、化
粧品容器、スキーブーツ、筆記具の軸など、紫外線が当
たってもまぶしくないようにするものや、単に色の変化
を楽しむものなど、さまざまな物品に応用することがで
きる。次に示す1〜3の方法で紫外線変色レンズ9の成
形と同時に、紫外線変色レンズ9表面に紫外線変色パタ
ーン17の形成を行なうことができる。
【0027】1.紫外線変色転写シート1を、レンズ形
状の内壁を有する雌型5上に配置する(図1a参照)。
次に、真空吸引口10から空気を吸引して紫外線変色転
写シート1の基体シート2側を雌型5の形状に沿わせる
(図1b参照)。この場合、必要があれば、紫外線変色
転写シート1に熱をかけながら行う。
【0028】次に、紫外線変色転写シート1上にレンズ
材料7を注入し(図1c参照)、レンズ材料7を重合さ
せるとともに、雌型を、その中心を通る垂直線を軸にし
て回転させることにより雌型5の形状に沿って均一に薄
く伸ばす。このとき、重合を助けるために触媒や硬化剤
などの添加物8をレンズ材料7の注入前または注入後に
加えてもよい。また、加熱をせずに添加物8の作用のみ
でレンズ材料7を重合させてもよい。レンズ材料7とし
ては、ポリメチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ポリビニルピロドリン、シリコン共
重合体などを用いることができる。
【0029】重合が完了して成形物19が成形された
(図1d参照)後に、紫外線変色転写シート1の基体シ
ート2を成形物19から剥離し、紫外線変色レンズ9を
得る(図1e参照)。なお、金型を設計する際に、紫外
線変色転写シート1の基体シート2の厚みを考慮し、紫
外線変色レンズ9のカーブに基材シート2の厚みが影響
しないようにする必要がある。
【0030】2.紫外線変色転写シート1を、レンズ形
状の内壁を有する雌型5と雄型6とからなる一対の金型
間に配置する(図2a参照)。次に、1の方法と同様に
して紫外線変色転写シート1を雌型5の形状に沿わせる
(図2b参照)。
【0031】次に、金型間にレンズ材料7を注入し(図
2c参照)、型閉め後にレンズ材料7の加熱を行なうこ
とにより金型内でレンズ材料7を重合させる(図2d参
照)。このとき、重合を助けるために触媒や硬化剤など
の添加物8をレンズ材料7の注入前または注入後に加え
てもよい。また、加熱をせずに添加物8の作用のみでレ
ンズ材料7を重合させてもよい。なお、添加物8の添加
はレンズ材料7の注入前または注入後に行うが、成形前
に重合が完了しないように注意する必要がある。
【0032】重合が完了して成形物19が成形された後
に、紫外線変色転写シート1の基体シート2を成形物1
9より剥離し、紫外線変色レンズ9を得る(図2e参
照)。
【0033】3.紫外線変色転写シート1を、レンズ形
状の内壁を有しレンズのエッジに対応する部分に射出口
11を有する雌型5と雄型6とからなる一対の金型間に
配置する(図3a参照)。次に、1の方法と同様にして
紫外線変色転写シート1を雌型5の形状に沿わせる。型
閉め後(図3b参照)、レンズ材料を射出口11より金
型内に射出して成形する(図3c参照)。次に、金型を
開き、成形物19から紫外線変色転写シート1の基体シ
ート2を剥離し、紫外線変色レンズ9を得る(図3d参
照)。
【0034】なお、上記1〜3の方法の紫外線変色転写
シート1を金型に沿わせる工程において、図1〜図3に
示したように熱を加えながら基体シート2側より真空吸
引口10を通して空気を吸引して沿わせる方法以外に、
熱を加えながら金型と合致する形状をしたピン12で紫
外線変色転写シート1を押し込んで金型に沿わせる方法
もある(図4参照)。また、吸引する方法とピンを押圧
する方法を併用してもよい。
【0035】上記の方法で得られたこの発明の紫外線変
色レンズは、紫外線変色レンズ9上に凹部13が設けら
れ、凹部13内に前記転写層4が設けられ、転写層4の
表面と紫外線変色レンズ表面とが段差なく、同一面にな
る(図8〜図9参照)。
【0036】なお、紫外線変色転写シート1の上記各層
は、印刷法、コート法などで形成するため、各層の厚さ
の合計は20μm以内が一般的である。また、従来の練り
込み法による紫外線変色レンズでは紫外線変色物質がレ
ンズ中に均一に分布するのに対し、この発明の紫外線変
色レンズではレンズ表面のみに紫外線変色物質が存在す
ることになる。したがって、従来の練り込み法による紫
外線変色レンズに比べて紫外線に対する感度が高くな
る。
【0037】
【作用】この発明の紫外線変色転写シート、紫外線変色
レンズとその製造方法は、上記のように構成したので、
次の作用を有する。
【0038】この発明の紫外線変色転写シートは、基体
シート上に、紫外線変色物質を含有する紫外線変色層を
少なくとも一構成層とする転写層が設けられているの
で、被転写体に紫外線変色転写シートを密着させ、加熱
・加圧すると、紫外線変色層が紫外線変色転写シートの
基体シートから被転写体の表面に転写される。紫外線変
色転写シートは、任意の濃度、任意の色、任意のパター
ンの紫外線変色層を均一膜として形成できる。
【0039】また、この発明の紫外線変色レンズは、レ
ンズ上に凹部が設けられ、凹部内に紫外線変色層を少な
くとも一構成層とする転写層が設けられ、転写層の表面
とレンズ表面とが同一面になるように構成されているの
で、紫外線変色層を有する部分であっても、紫外線変色
層を有さない部分であっても、レンズ中を光が透過する
距離が一定となる。
【0040】また、この発明の紫外線変色レンズの製造
方法は、紫外線変色転写シートの基体シート側を金型に
密着させて、紫外線変色転写シートの基体シートと反対
側からレンズ材料を接触させてレンズ形状に成形し、成
形された成形物から基体シートを剥離するように構成さ
れているので、成形と同時に任意の場所に紫外線変色層
が形成され、転写層の表面とレンズ表面とが段差のない
同一面に形成される。
【0041】
【発明の効果】この発明の紫外線変色転写シート、紫外
線変色レンズとその製造方法は、以上のような構成およ
び作用からなるので、次の効果を有する。
【0042】この発明の紫外線変色転写シートを用いれ
ば、基体シート上に、任意の濃度、任意の色、任意のパ
ターンの紫外線変色層が均一膜として形成されているの
で、任意の物品の表面に、濃度が濃くて感度のよい紫外
線変色パターンを容易に形成することができる。
【0043】また、この発明の紫外線変色レンズは、紫
外線変色層を有する部分であっても、紫外線変色層を有
さない部分であっても、レンズ中を光が透過する距離が
一定であるので、従来の塗布法と比べて、レンズの光学
特性の均一性が得られる。また、従来の練り込み法に比
べて、紫外線受光面側のみに紫外線変色層が形成される
ため、紫外線変色物質の濃度が濃く、紫外線に対する感
度も高いものである。
【0044】また、この発明の紫外線変色レンズの製造
方法は、紫外線変色レンズの成形と同時に紫外線変色層
を設けることができるので、容易に紫外線変色レンズを
得ることができる。また、紫外線変色転写シートを替え
るだけで多種多様の紫外線変色層を設けることができ
る。しかも、紫外線変色レンズ表面と転写層表面とが同
一面に形成されるので、凹凸がなく、紫外線変色レンズ
の曲面カーブが変わらない紫外線変色レンズを得ること
ができる。そのため、紫外線変色パターンを形成しない
場合と同様の光学的機能を有する紫外線変色レンズを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紫外線変色レンズの製造方法の一実
施例を示す断面図である。
【図2】この発明の紫外線変色レンズの製造方法の一実
施例を示す断面図である。
【図3】この発明の紫外線変色レンズの製造方法の一実
施例を示す断面図である。
【図4】紫外線変色転写シートを金型に沿わせる工程の
実施例を示す断面図である。
【図5】この発明の紫外線変色転写シートの実施例を示
す断面図である。
【図6】この発明の紫外線変色転写シートの他の実施例
を示す断面図である。
【図7】この発明の紫外線変色転写シートの他の実施例
を示す断面図である。
【図8】この発明の紫外線変色レンズの一実施例を示す
斜視図である。
【図9】この発明の紫外線変色レンズの一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 紫外線変色転写シート 2 基体シート 3 紫外線変色層 4 転写層 5 雌型 6 雄型 7 レンズ材料 8 添加物 9 紫外線変色レンズ 10 真空吸引口 11 射出口 12 ピン 13 凹部 14 剥離層 15 接着層 16 紫外線変色物質保護層 17 紫外線変色層印刷パターン 18 離型層 19 成形物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シート上に、少なくとも紫外線変色
    層を一構成層とする転写層が設けられたことを特徴とす
    る紫外線変色転写シート。
  2. 【請求項2】 基体シートと紫外線変色層との間に紫外
    線変色物質保護層を有する請求項1記載の紫外線変色転
    写シート。
  3. 【請求項3】 レンズ上に凹部が設けられ、凹部内に紫
    外線変色層を少なくとも一構成層とする転写層が設けら
    れ、転写層の表面とレンズ表面とが同一面になるように
    構成されていることを特徴とする紫外線変色レンズ。
  4. 【請求項4】 基体シート上に少なくとも紫外線変色層
    を一構成層とする転写層が設けられた紫外線変色転写シ
    ートをレンズ形状の内壁を有する雌型上に配置し、紫外
    線変色転写シートの基体シート側を雌型の形状に沿わせ
    た後、紫外線変色転写シート上にレンズ材料を注入して
    レンズ材料を重合させながら雌型を回転してレンズ材料
    を雌型の形状に沿って均一に薄く伸ばして成形し、雌型
    から成形物を取り出し、紫外線変色転写シートの基体シ
    ートを剥離することを特徴とする紫外線変色レンズの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 基体シート上に少なくとも紫外線変色層
    を一構成層とする転写層が設けられた紫外線変色転写シ
    ートをレンズ形状の内壁を有する雌型と雄型とからなる
    一対の金型間に配置し、紫外線変色転写シートの基体シ
    ート側を雌型の形状に沿わせた後、金型間にレンズ材料
    を注入してレンズ材料を重合させ、型開きをして成形物
    を取り出し、紫外線変色転写シートの基体シートを剥離
    することを特徴とする紫外線変色レンズの製造方法。
  6. 【請求項6】 基体シート上に少なくとも紫外線変色層
    を一構成層とする転写層が設けられた紫外線変色転写シ
    ートをレンズ形状の内壁を有するとともにレンズのエッ
    ジに対応する部分に射出口を有する雌型と雄型とからな
    る一対の金型間に配置し、紫外線変色転写シートの基体
    シート側を雌型側に向けて配置して、型閉め後、レンズ
    材料を射出口より金型内に射出し、型開きをして成形物
    を取り出し、紫外線変色転写シートの基体シートを剥離
    することを特徴とする紫外線変色レンズの製造方法。
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