JP2002501626A - 複合眼用レンズ - Google Patents

複合眼用レンズ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも第一及び第二の光学的成分を有する成形された眼用レンズであって、第一の光学的成分が注型成形されて、第二光学的成分を包み込み、その結果、第一の光学的成分が光学的機能を与え、そして第二の光学的成分が追加の光学的機能を与える、成形された眼用レンズを提供する。加えて、本発明は、成形された複合眼用レンズを製造する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 複合眼用レンズ 本発明は、眼用装具に関する。より詳しくは、本発明は、複合眼用装具を対象 とする。 様々な眼用装具、例えば、コンタクトレンズ及び角膜インプラントが、視覚異 常の補正のために既知である。そのような眼用装具は、代表的には、1種類の異 常、例えば近視を補正するために設計され、1種類の光学的重合体材料から製造 される。1種類より多くの重合体材料を有する、複合コンタクトレンズを製造す る試みがなされている。軟らかく、濡れやすい辺縁区画によって縁取られた、比 較的硬い中心区画を有する複合コンタクトレンズは、様々な刊行物によって開示 されている。レンズの軟らかく、濡れやすい辺縁区画は、改良された快適感を目 に与え、そのため、ハードコンタクトレンズの使用者がしばしば経験する、目の 刺激を軽減する。加えて、異なる屈折率を有する2種類の光学的材料を有する、 二焦点剛体コンタクトレンズを製造する試みがなされている。そのような試みは 、代表的には、2枚の別個に製造された、例えば切削形成された、成分レンズを 積層又は接合することによって、複合レンズを製造する。しかし、接合という方 策は、複合レンズを製造するためには、成分レンズを完璧にか、又はほとんど完 璧に対合させることを必要とする。加えて、成分レンズを別個に製造する方法、 及び成分レンズを精密に接合する方法は、労働集約的かつ時間消費的であり、二 焦点レンズを量産する助けにはならない。更に、代表的なヒドロゲルコンタクト レンズは、脱水状態で形成され、その後水和されるため、接合する方法は、ヒド ロゲルコンタクトレンズを製造するのに非常に適しているとは云えない。ヒドロ ゲルコンタクトレンズを水和するとき、レンズは膨潤し、その寸法を変える。そ の結果、複合ヒドロゲルコンタクトレンズは、光学的な歪み、及び層間剥離の問 題に更に出会う。 簡単で、そのようなレンズを量産するのに容易に用いることができる製造方法 で製造できる、複合レンズの必要性が存続している。 本発明は、少なくとも二つの光学的機能を与える、成形された多機能複合眼用 レンズを提供する。本発明の眼用レンズは、少なくとも2種類の光学的材料、す なわち第一及び第二の材料を含有する。本発明によれば、第一の光学的材料は、 第二の材料を、それが第一光学的材料に安定的に固着又は包埋されるように包み 込む。留意しなければならないのは、本多機能複合眼用レンズは、例示の目的で のみ、2種類の光学的成分を有するレンズについて説明されるにすぎず、該眼用 レンズは、2種類より多くの光学的成分を含有してよいことである。本明細書に 用いられる限りで、用語「眼用レンズ」は、目に接してか、又は目の中に置かれ るレンズを示し、そのような眼用レンズは、コンタクトレンズ、角膜インプラン ト、角膜アンレー及び眼内レンズを包含する。眼用レンズは、代表的には、外側 の凸面と内側の凹面とを有し、二つの湾曲面は、比較的平坦であって、以下「平 湾曲」と称する。 多機能眼用レンズは、多くの役立つ眼用及び光学的機能の組合せを提供するよ う、設計することができる。本発明に役立つそのような機能は、屈折機能、回折 機能、複屈折機能、防護機能、美容機能(例えば、虹彩の色の変更)、濾光、偏光 などを包含する。例えば、慣用のコンタクトレンズに類似する一つの屈折能力を 有する第一成分と、異なる屈折能力又は回折能力を有する第二成分とを用いて、 本発明の二焦点複合眼用レンズを創出することができる。同様に、第一光学的レ ンズ材料に光フィルター材料を埋め込むことによって、濾光性眼用レンズを製造 することができる。 本発明によれば、多機能眼用レンズは、第二の光学的材料を包み込むか、又は 埋め込むように第一の光学的材料を成形する、インサート成形法によって製造す ることができる。例示的なインサート成形法は、第一に、雄の型半分と雌の型半 分との対合する1セットを有するプレレンズ成形用型組立品の中で、第一の光学 的材料からプレレンズを形成する工程;第二に、プレレンズの平湾曲の一方の上 に、第二の光学的材料の層を形成又は定置する工程;次いで、追加の第一の光学 的材料層を、第二の光学的材料層と、先に重合させた第一の光学的材料層を覆っ て形成させて、第二の光学的材料を第一の光学的材料の中に包み込み、かつ固着 させる工程を有する。より望ましくは、第一の工程は、流体の第一の光学的材料 を、プレレンズ成形用型組立品の雌のプレレンズ型半分に入れて、該雌プレレン ズ型半分に雄プレレンズ型半分をかぶせて、プレレンズの形状を画定し、次いで 、 光学的材料を硬化させて、プレレンズを形成することによって、実施することが できる。本発明によれば、雄及び雌プレレンズ型半分を組み立てて、プレレンズ 型穴(プレレンズの形状を画定し、最終的な多機能眼用レンズより薄いか、又は 薄くて小さい)を形成する。したがって、プレレンズ成形用型組立品から製造し たプレレンズは、最終レンズより、薄いか、又は薄くて小さい。プレレンズに適 したレンズ成形用型組立品は、慣用のレンズ成形用型であるが、ただし、最終的 多機能眼用レンズの大きさより薄いか、又は薄くて小さい型穴を形成するよう、 それを改変する。例えば、Ihnらへの米国特許第4,865,779号明細書;A ppletonらへの同第5,271,875号明細書、及びTsaiへの同第5,238 ,388号明細書は、適切なレンズ成形用型組立品の例を開示している。 本発明のもう一つの実施態様として、プレレンズ型半分の一方は、例えばプレ レンズの光学的帯域の中央に、成形用型組立品から製造したプレレンズが、窪ん だ部域又はポケットを有するように、突出領域を有してよい。プレレンズの窪ん だ部域は、本発明の第二の光学的材料を入れることができる、便利で役立つ部域 を与える。 本発明の一好適実施態様によれば、プレレンズの一方の平湾曲は、最終の多機 能眼用レンズの機能性光学的表面、すなわち前面光学的湾曲又は背面光学的湾曲 であるため、それぞれ、前面又は背面の光学的湾曲を仕上げるための、追加的工 程を全く必要としない。本実施態様では、プレレンズの機能性光学的表面の相対 する平湾曲は、第二の光学的材料を受容する過渡的表面である。まで、本好適実 施態様を「仕上湾曲」の実施態様と称する。 プレレンズ成形用型組立品を、それを安定的に閉じ、プレレンズ型穴の形状を 維持するための圧力を保ちつつ、満たし、かつ閉じたならば、成形用型組立品内 の第一の光学的材料を重合又は架橋結合させて、プレレンズ型穴の輪郭を有する プレレンズを形成する。まで、例示の目的で、重合又は架橋結合できる流体材料 を重合又は架橋結合させて、固体若しくは半固体の材料を形成することを示すた めに、別途指定されない限り、用語「硬化(した)」を用いる。光学的材料を硬 化させたとき、成形用型組立品を開き、プレレンズの少なくとも一方の平湾曲を 露出させる。上記のとおり、プレレンズ成形用型組立品の型穴形成面の一方が、 最終の多機能レンズの前面又は背面の光学的湾曲を形成するのが、本発明の好適 実施態様である。本発明の仕上湾曲の実施態様を実施するときは、前面又は背面 の光学的湾曲を型表面に付着させたまま、プレレンズの過渡的表面のみを露出さ せるように、成形用型組立品を開くのが望ましい。例えば、最終のレンズの前面 光学的湾曲を有するプレレンズ成形用型組立品でプレレンズを製造するときは、 プレレンズの前面湾曲側を、成形用型組立品を開いたときに雌の成形用型に付着 したままにさせるのが非常に望ましい。一方の型半分への成形されたレンズの選 択的付着を確実にする、既知のいかなるレンズ成形用型開放の方法、又はレンズ 成形用型の設計を用いることもできる。例えば、プレレンズ成形用型組立品の雄 又は雌の型半分は、硬化したプレレンズがプレレンズ成形用型組立品の望みの型 半分に、より強固に付着するよう、異なる表面エネルギー特性を有する重合体か ら製造することができる。これに代えて、成形用型組立品のための重合体、又は その型半分の表面を、例えば化学的又は電磁的に改質して、重合体の表面エネル ギー特性を変えることができる。例えば、型半分の光学的表面を、コロナ処理し て、表面特性を改質することができる。更にもう一つの既知の方法は、熱勾配を 用いて、成形用型内でのレンズの選択的付着を確実にする。プレレンズ成形用型 組立品の一つの表面を選択的かつ急速に加熱して、成形用型組立品を開く直前に 熱勾配を生成する結果、加熱された型半分が、開かれつつ、レンズを解放して、 レンズを他方の型半分に付着させておくことができる。例えば、Rossらへの米国 特許第5,417,557号明細書は、成形レンズの選択的付着を確実にするた めの、レーザー支援加熱法を教示している。 本発明の第一の光学的材料は、熱又は電磁エネルギー、例えば光で硬化させて 、光学的に透明な、形状保持性の重合体材料を生じることができる、重合又は架 橋結合できる材料である。特に適切な光学的材料は、光化学作用性の光、好まし くはUV光によって硬化される、重合又は架橋結合できる材料を包含する。第一 の光学的材料に適した材料は、ヒドロゲル材料、剛体通気性材料、及びコンタク トレンズを製造するのに役立つことが既知である剛体材料を包含する。適切なヒ ドロゲル材料は、代表的には、架橋結合した親水性の網目構造を有し、該ヒドロ ゲ ル材料の総重量に対して約35〜約75%の水を保持する。適切なヒドロゲル材 料の例は、2−ヒドロキシエチルメタクリラートと、アクリル酸2−ヒドロキシ ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、ビニルピロリドン、N−ビニルア クリルアミド、ヒドロキシプロピルメタクリラート、メタクリル酸イソブチル、 スチレン、エトキシエチルメタクリラート、メトキシトリエチレングリコール= メタクリラート、メタクリル酸グリシジル、ジアセトンアクリルアミド、酢酸ビ ニル、アクリルアミド、ヒドロキシトリメチレンアクリラート、メトキシメチル メタクリラート、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸グリセリル及びジメ チルアミノエチル=アクリラートのような1種類又はそれ以上の共単量体とを有 する共重合体を包含する。その他の適切なヒドロゲル材料は、メチルビニルカル バゾール又はジメチルアミノエチル=メタクリラートを有する共重合体を包含す 国特許第5,508,317号明細書に開示された、改質ポリビニルアルコール のような架橋結合できる材料を包含する。本発明に適した剛体通気性材料は、架 橋結合したシロキサン重合体を包含する。そのような重合体の網目構造は、N, N’−ジメチルビスアクリルアミド、エチレングリコールジアクリラート、トリ ヒドロキシプロパントリアクリラート、ペンタエリトリトールテトラアクリラー ト、その他類似の多官能アクリル酸塩若しくはメタクリル酸塩、又はビニル化合 物、例えばN−メチルアミノジビニルカルバゾールのような、適切な架橋結合剤 を取り込む。適切な剛体材料は、アクリル酸塩(例えばメタクリル酸塩)、ジアク リル酸塩やジメタクリル酸塩、ピロリドン、スチレン、アミド、アクリルアミド 、炭酸塩、ビニル、アクリロニトリル、ニトリル、スルホンなどを包含する。適 切な材料のうちでは、ヒドロゲル材料が本発明に特に適する。本発明の重合又は 架橋結合できる材料は、熱で活性化できる遊離基開始剤、例えばアゾイソブチロ ニトリル、過酸化ベンゾイル、過炭酸塩若しくは過酢酸塩;又は光化学的開始剤 、例えば置換ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾインメチルエーテル、1 −ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、並びにChiba Specialty Chemical によるDarocur(登録商標)やIrgacur(登録商標)の製品、好ましくはDarocur 1173及びIrgacur 2959を含んでよい。 本発明によれば、第一の光学的材料に適する好適な材料は、寸法の変化を伴わ ずにか、又は実質的に伴わずに硬化される、重合体形成材料である。好ましくは 、適切な第一の光学的材料は、約5体積%まで、より好ましくは約1体積%まで だけ収縮する。最も好ましくは、適切な第一の光学的材料は、非収縮性材料であ る。そのような実質的に非収縮性であるか、又は非収縮性である材料は、充分に 水和された状態で硬化する架橋結合若しくは重合できる材料を包含する。例示的 な非収縮性重合体は、上記の米国特許第5,508,317号明細書に開示され ている。 第一の光学的材料を含有するプレレンズは、例示の目的で、注型成形又は二重 側面成形された物品として上に記載されているが、プレレンズは、既知のいかな る方法、例えば旋回注型法又は切削形成法によっても製造できることに留意しな ければならない。 プレレンズを形成したならば、該プレレンズの平湾曲の一方に第二の光学的材 料を載せる。第二の光学的材料は、予め作成したインサート、又はプレレンズ上 で硬化できる硬化性液体材料であることができる。本発明によれば、第二の光学 的材料の大きさは、それが第一の光学的材料に完全に埋め込まれるのを確実にす るよう、最終の多機能眼用レンズの大きさより小さくなければならない。 上記のとおり、第二の光学的材料は、第一の光学的材料と異なる少なくとも一 つの光学的機能又は特性、例えば屈折率、回折、偏光、若しくは吸光波長域を与 える。第二の光学的材料は、第一の光学的材料とは化学的に異なる光学的材料で あるか、又は異なる光学的特性を与えるよう改質された、同じ光学的材料である ことができる。例えば、顔料、UV吸光剤又は屈折率改変剤を、第一の光学的材 料を形成する単量体又は反応物と混合若しくは共重合させて、光学的特性を改変 することができる。 適切な第二の光学的材料を選ぶ際は、様々な因子を考慮してよい。重要な因子 は、第一の光学的材料と第二のそれとの化学的融和性、硬化工程の際の光学的材 料の収縮、及び様々な溶媒や流体中の光学的材料の膨潤率を包含する。例えば、 2種類の光学的材料が実質的に類似の化学的構造及び/又は極性を有するとき、 この2種類の光学的材料の間の接着は、許容され得なければならず、2種類の材 料の層間剥離が生じてはならない。2種類の材料が有意に非融和性であるならば 、接合層、又は光学的に許容され得るにかわを用いて、多機能レンズの通常の使 用の際に層間剥離しないのを確実にすることができる。本発明のもう一つの好適 実施態様として、第二の光学的材料を改質して、第一及び第二の光学的材料間の 接着を向上させることができる。例えば、予め作成したインサートを第二の光学 的材料として用い、第二の光学的材料が第一の光学的材料と化学的に融和性でな いときは、インサートの表面を処理して、2種類の光学的材料間の界面を融和性 にすることができる。インサートの表面を融和性にするための例示的方法は、プ ラズマ処理、コロナ処理及び移植処理を包含する。これに代えて、光学的に透明 な接着剤を活用して、第二の光学的インサートを第一の光学的材料に接着するこ とができる。ここでは、本多機能レンズの光学的材料の接着剤融和性を考察して いるものの、光学的材料の融和性は、本多機能レンズの第二の光学的材料が第一 の光学的材料に完全に包み込まれることから、異なる光学的層の単なる積層産物 である、慣用の複合レンズのそれ程には重要でない。 第二の光学的材料に適した材料は、熱又は電磁エネルギー、例えば光で硬化さ せて、光学的に透明な、形状保持性の重合体材料を生じることができる、重合又 は架橋結合できる材料である。適切な第二の光学的材料は、第一の光学的材料に 関して上に開示した重合及び架橋結合できる材料から選ぶこともできる。好まし くは、第二の光学的材料は、第一の光学的材料と化学的に融和性である、硬化又 は重合できる材料から選ばれ、より好ましくは、第二の光学的材料は、異なる少 なくとも1種類の光学的特性を与えるよう改質した、第一の光学的材料である。 第一及び第二の光学的材料の双方に1種類の光学的材料を用いることは、材料間 の接着が確保され、多機能レンズの通常の使用の際に異なる溶媒や温度との接触 が生成する、材料の寸法変化が、材料の層間剥離、及び/又はレンズの光学的歪 みを生じさせない点で、好都合である。 第二のレンズ材料をプレレンズの上に形成又は定置した後、仕上レンズ成形用 型組立品内でプレレンズを再び成形して、多機能眼用レンズを形成させる。仕上 レンズ成形用型組立品は、雄型半分と雌型半分とを有する。本発明の仕上湾曲の 実施態様に関して述べると、対合する雄又は雌のレンズ型半分を、プレレンズ及 び第二の光学的材料を含むプレレンズ型半分にかぶせることによって、仕上レン ズ成形用型組立品を形成する。閉じた仕上レンズ成形用型組立品は、プレレンズ と第二の光学的材料とを併せた大きさより厚いか、又は大きくて厚いレンズ型穴 を有する。 多機能レンズは、例えば、第二の光学的材料を有するプレレンズを、第二の光 学的材料を露出させつつ、仕上レンズ成形用型組立品の雌型半分に入れ;仕上成 形用型組立品のレンズ型穴を満たすのに充分な量の第一の光学的材料を、プレレ ンズ及び第二の光学的材料にかぶせ;成形用型組立品の雄型半分を有する成形用 型組立品を閉じて、最終レンズの形状を画定し;次いで、レンズの形状を適正に 画定する圧力を成形用型組立品に印加しつつ、第一の光学的材料を硬化させるこ とによって形成することができる。これに代えて、多機能レンズは、充分量の第 一の光学的材料を仕上レンズ成形用型組立品の雌型半分に入れ;第二の光学的材 料によるプレレンズを第一の光学的材料にかぶせ;雄型半分を定置して、成形用 型組立品を閉じ;次いで第一の光学的材料を硬化させることによって、形成する こともできる。 本発明の仕上湾曲の実施態様に関しては、プレレンズを保持するように雌プレ レンズ型半分を設計したときは、レンズ型穴を満たすのに充分な量の流体の第一 の光学的材料を第二の光学的材料及びプレレンズにかぶせ、仕上レンズ組立品を 閉じる。レンズ組立品内の光学的材料を硬化させて、多機能眼用レンズを製造す る。プレレンズを保持するように雄プレレンズ型半分を設計したときは、充分量 の第一の光学的材料を、対合する雌型半分に入れ、雄プレレンズ型半分を雌型半 分にかぶせ、光学的材料を硬化させる。 本発明の更にもう一つの実施態様では、比較的粘稠な第一の光学的材料を用い るとき、インサート成形法を、第一の光学的材料に対して一つの硬化工程で実施 することができる。本明細書に用いられる限りで、用語「比較的粘稠な第一の光 学的材料」は、硬化工程の際に第二の光学的材料が重力によって沈着若しくは沈 降するのを許さないか、又は容易に許さない粘度を有する、硬化できる光学的材 料を示す。本実施態様では、成形法の工程は、ある量の硬化できる第一の光学的 材料を仕上成形用型組立品の雌型半分に入れ、第二の光学的材料を第一の光学的 材料にかぶせ、追加量の硬化できる第一の光学的材料を第二の光学的材料にかぶ せ、対合する雄型半分を有する仕上成形用型組立品を閉じ、次いで、閉じた仕上 成形用型組立品内の光学的材料を硬化させて、多機能複合レンズを形成すること を包含する。本実施態様での第二の光学的材料は、前硬化した光学的材料、又は 第一の光学的材料と同時に硬化することができる、硬化性材料であることができ る。 本発明によれば、第一の光学的材料は、化学的に同一の材料、すなわちプレレ ンズの予め硬化した第一の光学的材料に重ねて重合又は架橋結合させることから 、後から適用した第一の光学的材料は、プレレンズの第一の光学的材料に強固に 接着する。そのため、好都合にも、第二の光学的材料は、硬化した第一の光学的 材料に安定的に包埋又は固着される。加えて、本発明の多機能レンズは、第二の 光学的材料が生体適合性や生体非適合性の光学的材料を包含する、非常に多様な 光学的材料から選べることが非常に好都合である。第一の光学的材料が第二の光 学的材料を完全に包み込むため、第二の材料は、目の環境で生体適合性である必 要がない。更に、本発明の多機能レンズを製造する最後の工程は、二重側面成形 法であることから、成形された多機能レンズは、仕上げたレンズを形成するため に更に加工する必要がない。対照的に、慣用の複合レンズ製造法は、複雑で労働 集約的な積層及び/又は仕上切削若しくは研磨工程を必要とする。 上記のとおり、1種類又はそれ以上の光学的材料を用いて、本発明の多機能眼 用レンズを製造することができる。上記の適切な光学的材料のうち、好適な光学 Corporationに譲渡された、米国特許第5,508,317号明細書に記載され たものを包含する。米国特許第5,508,317号明細書は、その全体を参考 として本明細書中に援用する。光学的材料の好適な一群は、米国特許第5,50 8,317号明細書に記載されたとおり、一定百分率の1,3−ジオール単位が 、重合できるが重合していない基を2位に有する1,3−ジオキサンヘと改質さ れた、1,3−ジオール基本構造を含むものである。これらの重合できる材料は 、それが、硬化する間に収縮しないか、又は実質的に収縮しない点で好適である 。重合性基は、特に、窒素原子に結合された重合性基を有するアミノア ルキル基である。光学的材料は、好ましくは、少なくとも約2,000の重量平 均分子量Mwを有するポリビニルアルコールの誘導体であって、ポリビニルアル コールのヒドロキシル基の数に対して、約0.5〜約80%の式(I): [式中、Rは、8個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、 R1は、水素又は低級アルキルであり、そして R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、 電子求引性の重合性基である] で示される単位を含む。R2は、例えば、式R3−CO−[式中、R3は、2〜2 4個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子、特に好ましくは2〜4個の炭 素原子を有する、オレフィン性不飽和の共重合性基である] で示されるオレフィン性不飽和アシル基である。 もう一つの実施態様では、基R2は、式(II):[式中、qは、0又は1であり、 R4及びR5は、それぞれ独立に、2〜8個の炭素原子を有する低級アルキレン 、6〜12個の炭素原子を有するアリーレン、6〜10個の炭素原子を有する飽 和二価脂環族の基、7〜14個の炭素原子を有するアリーレンアルキレン若しく はアルキレンアリーレン、又は13〜16個の炭素原子を有するアリーレンアル キレンアリーレンであり、そして R3は、上に定義したとおりである] で示される基である。 低級アルキレンRは、好ましくは、8個までの炭素原子を有し、直鎖又は分岐 鎖のものであってよい。適切な例は、オクチレン、ヘキシレン、ペンチレン、ブ チレン、プロピレン、エチレン、メチレン、2−プロピレン、2−ブチレン及び 3−ペンチレンを包含する。好ましくは、低級アルキレンRは、6個まで、特に 好ましくは4個までの炭素原子を有する。メチレン及びブチレンの意味が、特に 好ましい。R1は、好ましくは、水素、又は7個まで、特に4個までの炭素原子 を有する低級アルキル、特に水素である。 R4及びR5については、低級アルキレンのR4又はR5は、好ましくは2〜6個 の炭素原子を有し、特に直鎖のものである。適切な例は、プロピレン、ブチレン 、ヘキシレン、ジメチルエチレン、特に好ましくは、エチレンを包含する。アリ ーレンのR4又はR5は、好ましくは、非置換であるか、又は低級アルキル若しく は低級アルコキシで置換されたフェニレン、特に1,3−フェニレン若しくは1 ,4−フェニレン又はメチル−1,4−フェニルである。飽和二価脂環族の基の R4又はR5は、好ましくは、非置換であるか、又は1個又はそれ以上のメチル基 で置換された、シクロヘキシレン若しくはシクロヘキシレン−低級アルキレン、 例えば、シクロヘキシレンメチン、例えばトリメチルシクロヘキシレンメチレン であり、例えば二価のイソホロン基である。アリーレンアルキレンであるR4又 はR5のアリーレン単位は、好ましくは、非置換であるか、又は低級アルキル若 しくは低級アルコキシで置換されたフェニレンであり、そのアルキレン単位は、 好ましくは低級アルキレン、例えばメチレン又はエチレン、特にメチレンである 。したがって、そのような基R4又はR5は、好ましくは、フェニレンメチレン又 はメチレンフェニレンである。アリーレンアルキレンアリーレンのR4又はR5は 、好ましくは、アルキレン単位中に4個までの炭素原子を有するフェニレン−低 級アルキレン−フェニレン、例えばフェニレンエチレンフェニレンである。基R4 及びR5は、それぞれ独立に、好ましくは、2〜6個の炭素原子を有する低級ア ルキレン、非置換であるか、又は低級アルキルで置換されたフェニレン、非置換 であるか、又は低級アルキルで置換されたシクロヘキシレン若しくはシクロヘキ シレン低級アルキレン、フェニレン−低級アルキレン、低級アルキレン−フェニ レン、あるいはフェニレン−低級アルキレン−フェニレンである。 本発明の範囲内で、基及び化合物と関連して用いられる用語「低級」は、別途 定義されない限り、7個までの炭素原子、好ましくは4個までの炭素原子を有す る基又は化合物を指す。低級アルキルは、特に7個まで、好ましくは4個までの 炭素原子を有し、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル又はt−ブチルであ る。低級アルコキシは、特に7個まで、好ましくは4個までの炭素原子を有し、 例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ又はt−ブトキシである。 2〜24個の炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の共重合性基R3は、好 ましくは、2〜24個の炭素原子を有するアルケニル、特に2〜8個の炭素原子 を有するアルケニル、特に好ましくは2〜4個の炭素原子を有するアルケニル、 例えばエテニル、2−プロペニル、3−プロペニル、2−ブテニル、ヘキセニル 、オクテニル又はドデセニルである。エテニル及び2−プロペニルである意味が 好ましいため、基−CO−R3は、アクリル酸又はメタクリル酸のアシル基であ る。 二価の基−R4−NH−CO−O−は、qが1のとき存在し、qが0のときは 不在である。qが0であるプレポリマーが好適である。 二価の基−CO−NH−(R4−NH−CO−O)q−R5−O−は、pが1の とき存在し、pが0のときは不在である。pが0であるプレポリマーが好適であ る。pが1であるプレポリマーでは、指数qは、好ましくは0である。pが1で あり、指数qが0であり、R5が低級アルキレンであるプレポリマーが、特に好 適である。 好適なプレポリマーの光学的材料は、少なくとも約2,000の分子量を有す るポリビニルアルコールの誘導体であって、Rが、6個までの炭素原子を有する 低級アルキレンであり、pが0であり、R3が、2〜8個の炭素原子を有するア ルケニルである式(III)の単位を、ポリビニルアルコールのヒドロキシル基の 数に対して約0.5〜約80%含む。 より好適なプレポリマーの光学的材料は、少なくとも約2,000の分子量を 有するポリビニルアルコールの誘導体であって、Rが、6個までの炭素原子を有 する低級アルキレンであり、pが1であり、qが0であり、R5が、2〜6個の 炭素原子を有する低級アルキレンであり、R3が、2〜8個の炭素原子を有する アルケニルである式(III)の単位を、ポリビニルアルコールのヒドロキシル基 の数に対して約0.5〜約80%含む。 より更に好適なプレポリマーの光学的材料は、少なくとも約2,000の分子 量を有するポリビニルアルコールの誘導体であり、Rが、6個までの炭素原子を 有する低級アルキレンであり、pが1であり、qが0であり、R4が、2〜6個 の炭素原子を有する低級アルキレン、非置換であるか、又は低級アルキルで置換 されたフェニレン、非置換であるか、又は低級アルキルで置換されたシクロヘキ シレン若しくはシクロヘキシレン−低級アルキレン、フェニレン−低級アルキレ ン、低級アルキレン−フェニレン、あるいはフェニレン−低級アルキレン−フェ ニレンであり、R5が、2〜6個の炭素原子を有する低級アルキレンであり、R3 が、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルである式(III)の単位を、ポリビ ニルアルコールのヒドロキシル基の数に対して約0.5〜約80%含む。 本発明に従って誘導体化できるポリビニルアルコールは、好ましくは、少なく とも10,000の分子量を有する。上限として、該ポリビニルアルコールは、 1,000,000までの分子量を有してよい。好ましくは、該ポリビニルアル コールは、300,000まで、特に約100,000まで、特に好ましくは約 50,000までの分子量を有する。 本発明によれば適切であるポリビニルアルコールは、通常、ポリ(2−ヒドロ キシ)エチレン構造を有する。しかし、本発明に従って誘導体化されたポリビニ ルアルコールは、例えば、酢酸ビニル/炭酸ビニレン共重合体のアルカリ性加水 分解によっても得られるような、1,2−グリコールの形態でのヒドロキシル基 、例えば1,2−ジヒドロキシエチレンの共重合体単位も含んでよい。 加えて、本発明に従って誘導体化されたポリビニルアルコールは、僅かな比率 、例えば20%まで、好ましくは5%までの、エチレン、プロピレン、アクリル アミド、メタクリルアミド、ジメタクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリラ ート、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ビニルピロ リドン、ヒドロキシエチルアクリラート、アリルアルコール、スチレン、又は類 似の慣用される共単量体の共重合体単位も含んでよい。 商業的に入手できるポリビニルアルコール、例えば、Air Productが製造する Vinol(登録商標)107(MW=22,000〜31,000、98〜98.8% 水解)、Polisciences 4397(MW=25,000、98.5%水解)、Chan Chun が製造するBF 14、DuPontが製造するElvanol(登録商標)90-50、ユニチカが製 造するUF-120、Hoechstが製造するMoviol(登録商標)4-88、10-98及び20-98を 用いてよい。その他の製造者は、例えば日本合成(Gohsenol(登録商標))、Monsan to(Gelvatol(登録商標))、Wacker(Polyviol(登録商標))、並びに日本の製造者の クラレ、電気化学及び信越化学である。本明細書に引用した分子量は、別途指定 されない限り、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定された重量平均分子量 Mwである。 水解酢酸ビニルの共重合体を用いることも可能であり、例えば、水解エチレン /酢酸ビニル(EVA)又は塩化ビニル/酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン/ 酢酸ビニル、及び無水マレイン酸/酢酸ビニルの形態で得られる。好適実施態様 では、本発明に従って誘導体化されたポリビニルアルコールは、50%未満のポ リビニルアセタート単位、特に20%未満のポリビニルアセタート単位を含む。 本発明に従って誘導体化されたポリビニルアルコール中の残留アセタート単位の 好適量は、ビニルアルコール単位とアセタート単位との合計に対して、約3〜2 0%、好ましくは約5〜16%、特に約10〜14%である。 式(III)の単位を含む化合物は、既知の方式で製造してよい。例えば、式(IV ): の単位を含む、少なくとも約2,000の分子量を有するポリビニルアルコール を、式(IV)の化合物のヒドロキシル基の数に対して約0.5〜80%の式(V): [式中、R’及びRは、それぞれ独立に、水素、低級アルキル又は低級アルカノ イル、例えばアシル又はプロピオニルであり、その他の変数は、式(III)につ いて定義したとおりである] で示される化合物と、特に酸性媒体中で反応させてよい。 これに代えて、式(IV)の単位を含む、少なくとも約2,000の分子量を有 するポリビニルアルコールを、式(VI): [式中、変数は、式(V)の化合物について定義したとおりである] で示される化合物と、特に酸性条件下で反応させ、次いで、この方式で得られる 環状アセタールを式(VII):[式中、変数は、式(V)の化合物について定義したとおりである] で示される化合物と反応させてよい。 これに代えて、式(IV)及び式(VI)の化合物から上記のとおり得られる生成 物を、式(VIII): [式中、R3は、例えば2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、Xは、 反応性の基、例えばエーテル化若しくはエステル化されたヒドロキシル、又はハ ロゲン、例えば塩素である] で示される化合物と反応させてもよい。 pが0である式(V)の化合物は、例えばヨーロッパ特許第201,693号 公報から既知である。式(VI)の化合物も、それに記載されている。式(VII) の化合物も既知であり、既知の方式で製造することができる。qが0である式( VII)の化合物の例は、イソシアナトエチルメタクリラートである。qが1で ある式(VII)の化合物の例は、0.5当量のヒドロキシエチルメタクリラート とのジイソシアン酸イソホロンの反応生成物である。式(VIII)の化合物は既知 であり、塩化メタクリロイルが、その例示的化合物である。p及び/又はqが1 である式(V)の化合物は、上記の化合物から既知の方式で、例えばイソシアナ トエチルメタクリラートとの式(VI)の化合物の反応によってか、又は0.5当 量のヒドロキシエチルメタクリラートで予め終結させたジイソシアン酸イソホロ ンとの式(VI)の化合物の反応によって、製造することができる。 式(I)及び(III)のプレポリマー光学的材料は、極めて効果的で制御され た方式で、特に光架橋結合によって架橋結合させられる。成形された眼用レンズ は、式(I)又は(III)の単位を含むプレポリマーの光学的材料を、水に不溶 である追加のビニル共単量体とともにか、又はそれなしで、光架橋結合させるこ とによっても得られる。 光架橋結合の場合、ラジカル架橋結合を開始できる光開始剤を加えるのが適切 である。その例は、当業者には周知であり、具体的に列挙し得る、適切な光開始 剤は、特に、ベンゾインメチルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ ルケトン、Darocur(登録商標)1173又はIrgacureの類である。そうして、架橋 結合は、光化学作用性の放射線、例えばUV光、又はイオン化する放射線、例え ばガンマ線若しくはX線によって誘発することができる。 光重合は、溶媒の存在下で生じさせてよい。適切な溶媒は、原則として、ポリ ビニルアルコールと、場合により追加して用いられるビニル共単量体を溶解する いかなる溶媒、例えば、水、アルコール、例えば低級アルカノール、例えばエタ ノール若しくはメタノール、カルボン酸アミド、例えばジメチルホルムアミド、 又はジメチルスルホキシド、及び適切な溶媒の混合物、例えば水とアルコールと の混合物、例えば水/エタノール若しくは水/メタノール混合物である。 架橋結合は、適切ならば追加のビニル共単量体を加えた後の、好適な精製工程 、限外濾過によって得られる、好適なプレポリマーの水溶液から直接実施するの が好ましい。例えば、約15〜40%水溶液を光架橋結合させることができる。 本発明の重合体の製造法は、例えば、特に実質的に純粋な形態での、例えば、 好ましくは水溶液中での、1回、又は反復的な限外濾過の後のそれでの、式(I ) 又は(II)の単位を含むプレポリマーの、追加のビニル共単量体の不在若しくは 存在下での光架橋結合を含んでよい。 本発明によれば光架橋結合の際に追加して用いてよい、ビニル共単量体は、親 水性若しくは疎水性のビニル単量体か、又は疎水性のそれと親水性のとの混合物 であってよい。適切なビニル単量体は、特に、コンタクトレンズの製造に慣用さ れるものを包含する。親水性ビニル単量体は、水溶性であるか、又は少なくとも 10重量%の水を吸収できる、重合体を単独重合体として与えるのが代表的であ る、単量体を意味する。同様に、疎水性ビニル単量体は、水に不溶であり、10 重量%未満の水を吸収できる、重合体を単独重合体として与えるのが代表的であ る、単量体を意味する。一般的には、式(I)又は(III)の単位あたり、約0 .01〜80単位の代表的なビニル共単量体を反応させる。 適切な疎水性ビニル共単量体は、網羅することなく列挙するならば、アクリル 酸及びメタクリル酸(C1〜C18)アルキル、(C3〜C18)アルキルアクリルア ミド及びメタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、(C1〜 C18)アルカン酸ビニル、(C2〜C18)アルケン、(C2〜C18)ハロアルケン 、スチレン、(C1〜C6)アルキルスチレン、アルキル部分が1〜6個の炭素原 子を有するビニルアルキルエーテル、(C2〜C10)ペルフルオロアルキルアク リラート及びメタクリラート、又は対応する部分的にフッ素化されたアクリラー ト及びメタクリラート、(C3〜C12)ペルフルオロアルキル−エチルチオカル ボニルアミノエチル=アクリラート及びメタクリラート、アクリルオキシ−及び メタクリルオキシ−アルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、マレイン酸 、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸などの(C1〜C12)アルキルエステルを 包含する。例えば、3〜5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン酸の( C1〜C4)アルキル酸エステル、又は例えば5個までの炭素原子を有するカルボ ン酸のビニルエステルが好ましい。 適切な疎水性ビニル共単量体の例は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、 アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸シクロヘキシル、2 −エチルヘキシルアクリラート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ タクリル酸プロピル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビ ニ ル、スチレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル 、1−ブテン、ブタジエン、メタクリロニトリル、ビニルトルエン、ビニルエチ ルエーテル、ペルフルオロヘキシルエチルチオカルボニルアミノエチル−メタク リラート、メタクリル酸イソボルニル、トリフルオロエチルメタクリラート、ヘ キサフルオロイソプロピル=メタクリラート、ヘキサフルオロブチル=メタクリ ラート、トリス−トリメチルシリルオキシ−シリル−プロピル=メタクリラート 、3−メタクリルオキシプロピル−ペンタメチルジシロキサン及びビス(メタク リルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサンを包含する。 適切な親水性ビニル共単量体は、網羅することなく列挙するならば、ヒドロキ シル置換低級アルキルアクリラート及びメタクリラート、アクリルアミド、メタ クリルアミド、低級アルキルアクリルアミド及びメタクリルアミド、エトキシル 化アクリラート及びメタクリラート、ヒドロキシル置換低級アルキルアクリルア ミド及びメタクリルアミド、ヒドロキシル置換低級アルキルビニルエーテル、エ チレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリルア ミド−2−メチルプロピルスルホン酸、N−ビニルピロール、N−ビニルスクシ ンイミド、N−ビニルピロリドン、2−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、 メタクリル酸、アミノ−(用語「アミノ」は、第四級アンモニウムも包含する)、 モノ低級アルキルアミノ−又はジ低級アルキルアミノ−低級アルキルアクリラー ト及びメタクリラート、アリルアルコールなどを包含する。例えば、ヒドロキシ ル置換(C2〜C4)アルキル(メタ)アクリラート、五ないし七員のN−ビニル ラクタム、N,N−ジ(C1〜C4)アルキル(メタ)アクリルアミド、及び全部 で3〜5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン酸が好ましい。 適切な親水性ビニル共単量体の例は、ヒドロキシエチルメタクリラート、ヒド ロキシエチルアクリラート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアク リルアミド、アリルアルコール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、メタクリ ル酸グリセロール、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミ ドなどを包含する。好適な疎水性ビニル共単量体は、メタクリル酸メチル及び酢 酸ビニルであり、好適な親水性ビニル共単量体は、2−ヒドロキシエチルメタク リラート、N−ビニルピロリドン及びアクリルアミドである。 本発明の多機能眼用レンズは、異なる広範囲の光学的及び眼用機能を与えるよ う設計することができる。加えて、本発明の多機能眼用レンズを製造する最終工 程は、成形工程である。そのため、本発明のレンズ製造法は、慣用の複合レンズ 製造法、例えば切削形成法の、時間消費的かつ労働集約的な切削及び仕上工程を 必要としない。その上、多機能レンズを製造するための本発明の成形法は、多機 能レンズの大規模な製造に非常に適した、簡素化された製造法を提供する。 下記の実施例により、本発明を更に例示する。しかし、実施例は、本発明をそ れに限定するとして解釈してはならない。 実施例 実施例1 ポリプロピレンのプレレンズの雄及び雌型半分を、射出成形した。型半分は、 約14.5mmの直径、約0.1mmの厚さ、及び約4.0mmの尖端深さを有するプ レレンズを製造するよう設計した。雄型半分は、成形されたプレレンズの光学的 帯域に、8mmの直径、及び0.05mmの深さを有する丸いポケットを生じる窪み を有する。雌型半分は、プレレンズが形成され、プレレンズ成形用型が開かれた ときに、プレレンズが、雌型半分に付着するのを確実にするよう、酸素プラズマ 処理した。プラズマ処理は、Ultrathin coating of plasma polimer of methane applied on the surface of silicone contact lenses,C.P.Ho and H.Yasud a,Journal of Biomedical Materials Research,Vol.22,919-937(1988)に記 載された形式のプラズマ定着装置内で実施した。約0.3トルの真空を印加し、 約3cm3/分の酸素流速を用いた。プラズマは、約100ワットの高周波電力を 用いて生成し、レンズ型半分を約4分間処理した。約0.06mlのnelfilconと いうレンズ単量体組成物を、雌型半分の中心部に蓄積し、対合する雄プレレンズ 型半分を雌型半分にかぶせて、プレレンズ成形用型組立品を形成した。略述する と、nelfilconは、約0.48ミリモル/gのアクリルアミド架橋結合剤を含有 する架橋結合できる改質ポリビニルアルコールの製品である。このポリビニルア ルコールは、約7.5モル%の酢酸塩含量を有する。nelfilconは、約30%の 固体含量を有し、約0.1%の光開始剤Durocure(登録商標)1173を含有する。 単量体組成物は、約2.5mW/cm2のUV放射線下に約15秒間プレレンズ組立品 を露出することによって硬化させた。次いで、成形用型組立品を、プレレンズが 雌型半分に付着させたまま開いた。 約7.8mmの直径、約0.05mmの厚さ、及び約1.0mmの尖端深さを有する 第二の光学的材料を、慣用の二重側面成形法を用いて、別個に製造した。第二の 光学的材料は、着色レンズであり、約2.5体積%の銅タロシアニドをnelfilco n組成物に加えることによって、製造した。 第二の光学的材料を、プレレンズのポケットに入れた。次いで、nelfilcon化 合物約0.06mlをポケットにかぶせて、第二の光学的材料及びプレレンズを覆 った。対合するポリプロピレンの雄型の仕上型半分を、プレレンズ及び第二の光 学的材料を含有する雌のプレレンズ型半分と対合させて、最終レンズ成形用型組 立品を形成させた。仕上雄型半分は、対合した仕上レンズ成形用型組立品が、約 14.5mmの直径及び約0.23mmの中心厚さを有するレンズ型穴を形成するよ うな寸法を有する。次いで、仕上レンズ成形用型組立品を、約2.5mW/cm2のU V放射線に約15秒間露出させて、充分に硬化した複合レンズを製造した。レン ズ成形用型を開き、複合レンズを取り出した。 複合レンズは、着色された光学的帯域を有し、該複合レンズ中の着色された第 二の光学的材料は、nelfilcon材料の外側に完全に、かつ結合して埋め込まれて いる。 実施例2 実施例1に概要を述べた手順を繰り返すが、第二の光学的材料として、回折格 子性材料を用いた。回折格子性材料は、フェニルエチルアクリラートとフェニル エチルメタクリラートとの共重合体であり、F.Namdaranらへの米国特許第5, 433,746号明細書に更に記載されている。製造された複合レンズは、2様 の光学的能力を示す。一方の光学的能力は、2種類の光学的材料が重なる領域で の2種類の光学的材料の組合せによって示され、他方の光学的能力は、埋め込ま れた第二の光学的材料の外側の領域でのnelfilconの材料によって示される。 実施例3 実施例1に概要を述べた手順を繰り返すが、第二の光学的材料として、複屈折 性材料を用いた。複屈折性材料は、ポリエチレンテレフタラート(PET)のシ ー トから製造した。PETシートを約90℃に加熱し、約4.5:1の絞り率まで 単軸引張した。単軸配向させたPETシートを冷却し、次いで、慣用のコンタク トレンズ切削加工機を用いて形成した。 得られた複合レンズは、2様の光学的能力を与える二焦点コンタクトレンズで ある。2様の光学的能力は、主として、第二の光学的材料の異なる屈折率によっ て与えられる。 実施例4 tefilcon及びatlafilconを用いて、成形複合眼用レンズを製造した。tefilcon という組成物は、本実施例では、約40体積%の水をtefilcon組成物に加えるこ とによって、改質されている。この改質tefilconという材料は、重合工程の際に 収縮しない。略述すると、改質tefilconは、約59.3%のヒドロキシエチルメ タクリラート、約0.2%ベンゾインメチルエーテル、約40%の水、及び約0 .5%のエチレングリコールジメタクリラートを含有する。atlafilconは、約8 5%のジメチルスルホキシド、約10%のポリビニルアルコール、約4%のメタ クリル酸メチル、約1%のイソシアナトエチルメタクリラート、及び少量のベン ゾインメチルエーテルと酢酸ナトリウムとを含有する。 実施例1に開示した寸法を有する、仕上レンズ成形用型組立品のためのレンズ 成形用型組立品を用いて、複合レンズを製造した。材料の改質tefilcon約0.4 5gを雌型半分に入れた。別個に製造した第二の光学的材料を材料のtefilconに 載せる。第二の光学的材料は、慣用の二重側面成形法を用いて材料のAtlafilcon から製造した。第二の光学的材料の頂端に、材料の改質tefilcon約0.45gを 載せる。次いで、雌成形用型を、雄成形用型を対合させつつ閉じて、仕上レンズ 成形用型組立品を形成した。成形用型組立品を、約2.5mW/cm2のUV放射線下 で約30秒間硬化させ、次いで、118℃で60分間熱処理した。熱処理した成 形用型組立品を冷却し、複合レンズを成形用型から取り出した。 この複合レンズは、異なる2種類の光学的材料から成形複合レンズが製造でき ることを明確に立証した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ツァン,シャオシャオ アメリカ合衆国 ジョージア 30174 ス ワニー ハント リバー ウェイ 470

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第一の光学的成分と第二の光学的成分を含む成形された多機能眼用レンズで あって、該第一の光学的成分を注型成形して、該第二の光学的成分を包み込み、 その結果、該第一の光学的成分が光学的機能を与え、そして該第二の光学的成分 が追加の光学的機能を該多機能眼用レンズに与える成形された眼用レンズ。 2.該第一の光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的材料で あり、該第二の光学的材料が、他のヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的 材料である、請求項1記載の成形された眼用レンズ。 3.該第一及び第二の光学的材料が、ヒドロゲル材料である、請求項2記載の成 形された眼用レンズ。 4.該第一及び第二の光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学 的材料である一つの基本光学的材料を有し、該第二の光学的材料が、該第一の光 学的材料とは異なる光学的機能を与える改質された基本光学的材料である、請求 項1記載の成形された眼用レンズ。 5.該基本光学的材料が、ヒドロゲル材料である、請求項4記載の成形された眼 用レンズ。 6.該ヒドロゲル材料が、式(I): [式中、Rは、8個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、 R1は、水素又は低級アルキルであり、そして R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、 電子求引性の重合性基である] で示される単位を含むポリビニルアルコールの誘導体を含む、請求項5記載の成 形された眼用レンズ。 7.第一の光学的成分と第二の光学的成分を含む成形された多機能眼用レンズで あって、該第一の光学的成分を注型成形して、該第二の光学的成分を包み込む結 果、該第一の光学的成分が光学的機能を与え、そして該第二の光学的成分が、第 二の光学的機能を与え、ここで該第二の光学的機能が、回折、反射、濾光、偏光 又は美容の機能である成形された眼用レンズ。 8.該第一の光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的材料で あり、そして該第二の光学的材料が、他のヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の 光学的材料である、請求項7記載の成形された眼用レンズ。 9.該第一及び第二光学的材料が、ヒドロゲル材料である、請求項8記載の成形 された眼用レンズ。 10.該第一及び第二の光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光 学的材料である一つの基本光学的材料を有し、ここで該第二の光学的材料が、該 第一の光学的材料とは異なる光学的機能を与える改質された基本光学的材料であ る、請求項7記載の成形された眼用レンズ。 11.該基本光学的材料が、ヒドロゲル材料である、請求項10記載の成形され た眼用レンズ。 12.該ヒドロゲル材料が、式(I): [式中、Rは、8個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、 R1は、水素又は低級アルキルであり、そして R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、 電子求引性の重合性基である] で示される単位を含むポリビニルアルコールの誘導体を含む、請求項11記載の 成形された眼用レンズ。 13.比較的平坦な2表面を有する多機能眼用レンズを製造する方法であって、 (a)保持型半分及び対合型半分を有するプレレンズ成形用型組立品内で、第 一の光学的成分を形成する重合体組成物を含むプレレンズを注型成形し、ここで 該保持型半分は、該多機能レンズの光学的湾曲である光学的表面を与える工程; (b)該プレレンズの該光学的表面が該保持型半分に付着した、該成形用型組 立品を開き、それによって該光学的表面に相対する平坦な表面である露出した表 面を与える工程; (c)該露出した表面上に第二の光学的成分を与える工程; (d)追加量の該重合体組成物を与えて、該第二の光学的成分を被覆する工程 ; (e)仕上型半分を定置して、仕上成形用型組立品を形成し、ここで該保持型 半分が、対合して、該プレレンズより大きいレンズ型穴を形成させて工程;及び (f)該仕上成形用型組立品内で該重合体組成物を硬化させて、該多機能眼用 レンズを形成させる工程を含む方法。 14.成形された複合眼用レンズを製造する方法であって、 (a)第一の光学的材料を含むプレレンズを与え、ここで該プレレンズが硬化 性の第一の光学的材料を硬化させた生成物であり、そして該プレレンズが、上面 及び下面を有する工程; (b)該プレレンズの該上面に第二の光学的材料を与える工程; (c)該第二の光学材料が該プレレンズ及び該第一の光学材料により包みこま れるように該第二の光学的材料の量を配置する工程;及び (d)仕上成形用型組立品内で該該一の光学的材料を硬化させ、それにより該 第一の光学的材料内で該光学的材料を固着させ、そして該眼用レンズを注型成形 する工程を含む方法。 15.第一の光学的成分と第二の光学的成分を含み、該第一の光学的成分が、該 第二の光学的成分を包み込み、その結果該第一の光学的成分が第一の光学的機能 を与え、そして該第二の光学的成分が第二の光学的機能を与える注型成形された 多機能眼用レンズであって、該第一の光学的成分が、硬化する際に有意に収縮し ない硬化性流体材料を含む組成物から製造される成形された眼用レンズ。 16.該硬化性流体材料が、硬化する際に約5体積%に等しいか、又はそれ未満 だけ収縮する、請求項15記載の成形された眼用レンズ。 17.該第二の光学的機能が、回折、反射、濾光、偏光又は美容の機能を包含す る、請求項16記載の成形された眼用レンズ。 18.該第一の光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的材料 であり、そして該第二の光学的材料が、他のヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体 の光学的材料である、請求項17記載の成形された眼用レンズ。 19.該第一及び第二の光学的材料が、式(I): [式中、Rは、8個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、 R1は、水素又は低級アルキルであり、そして R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、 電子求引性の重合性基である] で示される単位を含むポリビニルアルコールの誘導体を含む、請求項18記載の 成形された眼用レンズ。 20.外層の光学的成分と、異なる光学的特性を有する内層の光学的成分を含む 注型成形された複合眼用レンズであって、該外側光学的成分が、該内側光学的成 分を包み込み、その結果、該内側光学的成分が、該外側光学的成分に強固に固着 する成形された眼用レンズ。 21.該内側光学的成分が、該外側光学的成分とは異なる、回折、反射、濾光、 偏光又は美容の機能を包含する光学的機能を与える、請求項20記載の成形され た眼用レンズ。 22.該外側光学的材料が、ヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的材料で あり、該内側光学的材料が、他のヒドロゲル、剛体通気性、又は剛体の光学的材 料である、請求項21記載の成形された眼用レンズ。 23.該内側及び外側光学的材料が、式(I): [式中、Rは、8個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、 R1は、水素又は低級アルキルであり、そして R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、 電子求引性の重合性基である] で示される単位を含むポリビニルアルコールの誘導体を含む、請求項22記載の 成形された眼用レンズ。
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