JPH07164460A - 模様付きfrp成形品の製造方法 - Google Patents
模様付きfrp成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH07164460A JPH07164460A JP5316886A JP31688693A JPH07164460A JP H07164460 A JPH07164460 A JP H07164460A JP 5316886 A JP5316886 A JP 5316886A JP 31688693 A JP31688693 A JP 31688693A JP H07164460 A JPH07164460 A JP H07164460A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melamine
- impregnated
- titanium paper
- molding
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/22—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length
- B29C43/28—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C70/00—Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
ス成形法で製造する。 【構成】模様を印刷したチタン紙に、メラミン樹脂を含
浸させ、且つその表面にメラミンパウダーを均一に振り
掛けた後乾燥させ、このメラミン含浸チタン紙を成形型
の必要部分に置き、その上にSMC、TMCまたはその
他の圧縮成形材料を置いて、圧縮成形し、その際の加熱
加圧によりチタン紙に含浸したメラミン樹脂をBステー
ジの状態からごく狭い範囲で流動させて型に馴染ませ、
表面の平滑性を現出させると共にゲルコート層に類似し
た柄付き基材の光沢のある表面膜を形成する。
Description
成形品の部分的或いは全面に模様を付ける方法に関す
る。
の製造方法としては種々の方法が知られているが、代表
的なものとして、含浸性の良い織布或いは不織布を用
い、これに染色或いは印刷するか又は模様形成物を混入
するなどして、これを金型上に載置し、SMC等の成形
材料と同時に加圧成形し、この成形時におけるSMCの
金型上での溶融により前記織布或いは不織布に樹脂成分
を強制的に含浸させ前記織布或いは不織布と成形材料を
一体化して模様付き成形品を作出する方法がある。(特
開昭53−140376号公報、特開昭54−7118
1号公報参照)
方法では織布或いは不織布への印刷が鮮明さを欠いてい
たり、薄く強度のない織布或いは不織布では成形時に破
れたり、強度があって厚い織布或いは不織布では含浸が
満足されていなかったり、表面に織目又は布目が見えた
りする欠点があった。このため、従来は成形品の模様を
大まかなものにするか、単色にして上記欠点をカバーす
るか、表面にゲルコート層を付与するかして欠点を逃げ
る手法を採っている。本発明は従来技術が有する上記問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは
前記の欠点をすべて克服し、しかも比較的簡単にFRP
の模様付け成形を可能にすることにある。
するために本発明の模様付きFRP成形品の製造方法で
は、所望の模様や色を印刷等の手段によって付与したチ
タン紙にメラミン樹脂を含浸させて、乾燥し、このメラ
ミン含浸チタン紙を成形型の必要部分に置き、その上に
SMC、TMCまたはその他の圧縮成形材料を置き、圧
縮成形するものである。
タン紙を用いるのは、必要な強度を持ち、柄付けが容易
で、且つ良好な含浸性を有し、耐熱性を有する素材のな
かで、鮮明な印刷を施すことができ、この印刷物自体が
隠蔽力を持つためである。上記チタン紙は50g/m2 〜
150 g/m2 3のものを、挿入する金型の形状或いは用
途に合わせて選択して用い、これに例えば大理石模様、
砂目、石目等任意の模様や色彩の印刷を施す。チタン紙
は50g/m2 以下では紙の強度が不足して成形の際破れ
が生じ、150g/m2 以上ではメラミン樹脂含浸に際し
て含浸ムラが生じる。
とが可能であるが、目の開きが不十分であることから樹
脂成分の含浸性が悪く、チタン紙をそのままSMC等と
同時成形してもチタン紙表面までSMCの樹脂成分が含
浸せず、表面に光沢を得ることが難しく、また水による
耐煮沸性試験で表面が冒される現象が起こる。そこで、
上記印刷されたチタン紙には成形前にメラミン樹脂を予
め含浸し、乾燥させておく。
で、且つ半硬化乾燥状態(以下Bステージという)を得
られる樹脂である必要(後述する)があり、このような
樹脂としては上記メラミン樹脂以外にも尿素樹脂、フェ
ノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂等があるが、本発
明がメラミン樹脂を用いるのは次の理由による。即ち、
メラミン樹脂は硬度、耐水性、耐薬品性、耐熱性、耐炎
性等、実用上の耐久性の点で尿素樹脂より遥かに優れて
いる。またメラミン樹脂は無色透明であり黄色または褐
色のフェノール樹脂に比べて、チタン紙に印刷する色彩
や模様に自由度があり、成形品の用途の限定もない。更
に、メラミン樹脂は耐水性の点でジアリルフタレート樹
脂より遥かに優れている。
り、固形分の含浸量を平方メートル当たりのチタン紙重
量の20%〜200 %の間に設定するが、メラミン含浸チタ
ン紙はメラミン樹脂の含浸量によってその特性が大きく
変化し、固形分の含浸量が20%以下では含浸不十分とな
り成形品のメラミン含浸紙挿入部分の光沢ムラが発生
し、200 %以上では、メラミン含浸紙が硬すぎることに
より成形時に該含浸紙の壊れまたは破れを生じる。その
ため、チタン紙へのメラミン樹脂の含浸量は成形条件に
より最適に設定する必要があるがその許容範囲は非常に
狭く、好ましくは固形分の含浸量をチタン紙重量の50〜
100 %とするのがよい。
ためには、まずメラミン樹脂を適当にアルコールで希釈
し、これをチタン紙に適量含浸させ、その直後に表面側
にメラミンパウダーを均一に振り掛け、この後乾燥させ
てメラミン含浸チタン紙を作るようにするとよい。この
際のメラミンパウダーの振り掛け量は、チタン含浸紙重
量の20〜300 %が適当である。この操作によりメラミン
含浸チタン紙が破壊されずに挿入でき、且つ挿入部に光
沢があるものができるが、0.1 mm以上の表面膜を付与
しようとする場合、表面にマイクロクラックが無数に生
じる。
に振り掛けるメラミンパウダーに適量の充填材を混ぜる
ことにより解決することができるが、充填材の粒子の大
きさに注意する必要がある。即ち、上記メラミンの表面
層は現状では技術的に数十ミクロンしか載らない部分が
存在するので、これ以上の粒径の充填材の混入は即座に
光沢を失わせるか、光沢ムラを生じる要因となる。この
ため充填材としては、微粒子の製造が可能で、且透明性
を疎外しない水酸化アルミニウム又はガラスパウダーが
適当であり、粒径は平均粒径0.2 〜20ミクロンとするの
が望ましい。この充填材の混合比率は重量比でメラミン
パウダー:水酸化アルミニウム(又はガラスパウダー)
=19:1以下ではクラックの防止効果は得られず、1:
1以上では透明感が失われる。尚、充填材として水酸化
アルミニウムを用いたときには光沢性に優れた製品を得
ることができ、ガラスパウダーを用いたときには透明感
に優れた製品を得ることができる。
定するが、メラミンは水溶性なので、低温乾燥の場合は
除湿する必要がある。また、乾燥時間はメラミン樹脂の
特性に合わせて適当に設定する。
を挿入すべきサイズに合わせて裁断して、金型上の挿入
すべき部分に載置する。この時、メラミン含浸チタン紙
を挿入すべき部分が凹凸を有している場合には、挿入し
たメラミン含浸チタン紙が凹凸に引かれるため、これを
適当に大きく裁断する。また、メラミン含浸チタン紙を
金型の一部分のみに載置する場合には、金型の上記含浸
紙載置部分に凹部を設けておくことも任意である。
それよりやや小さく裁断したSMC、TMCまたはその
他のFRP圧縮成形材料を置き、更にこれらを覆うよう
に成形材料を置いて、通常の圧縮成形と同じ様に加熱加
圧して圧縮成形する。
ン樹脂がBステージの状態から高温で加熱加圧されるこ
とにより、1mm2 程度のごく狭い範囲で流動する。こ
れによりメラミン樹脂が型に馴染み、表面の平滑性を現
出させ、ゲルコート層に類似した表面膜の形成が可能に
なる。このときのメラミン樹脂に流動を引き起こす加熱
加圧条件は現状では130 〜170 ℃、50kg/cm2 以上
である。
ージが得られない樹脂、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂を使用した場合、増粘という過程のもとにハンドリン
グを容易にすることは可能であるが、これで得られる固
体様状態は、金型温度で容易に溶解してしまい、SMC
等の圧縮成形材料の流れに伴い流動を起こしてしまい、
部分的に柄を保持しようとする場合、固定したい部分か
らの樹脂の流れ出しを生じる。また、ゲル化を起こさせ
ることにより固体様状態を得ることも可能ではあるが、
これが載置された部分の成形品表面状態は、メラミン樹
脂を用いる本発明に比べて光沢、平滑性等のすべての品
質で劣る。
る樹脂がBステージを得ることができる樹脂でなければ
ならないとする必要性が生じる。
ン含浸チタン紙を挿入して圧縮成形するだけでもよい
が、メラミン樹脂が水性であるのに対して母材のFRP
の樹脂成分が油性であるため、基本的に化学的な完全接
着は困難であり、用途によっては両者の密着性が問題と
なる。即ち、上記のように単にメラミン含浸チタン紙を
挿入して圧縮成形するだけでは、成形品は90℃の連続浸
積で、4辺にカット面を有し、その切断部分を処理しな
い耐煮沸性試験において50時間で膨れを生じる。
タン紙の裏面に物理的粗度を持たせるか、メラミン樹脂
及び母材の樹脂成分の双方に対して接着性の良い樹脂層
をメラミン含浸チタン紙の裏面に形成するか、或いはこ
れら両方の方法を共に実施して接着強度を増強させるこ
とが望ましい。
粗度は、チタン紙にメラミン樹脂を含浸させた後その裏
面にノンサンディングテープの表面側を接着して、乾燥
後これを剥離することにより付与することができ、また
植毛等の手段にても付与することができる。また、メラ
ミン樹脂及び母材の樹脂成分の双方に対して接着性の良
い樹脂としてはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂等が挙げられる。
したチタン紙にメラミン樹脂を含浸、乾燥させ、このメ
ラミン含浸チタン紙を成形型の必要部分に置き、その上
にSMC、TMCまたはその他のFRP圧縮成形材料を
置いて圧縮成形するので、成形品表面に非常に鮮明な模
様を現出させることができ、模様を大まかなものとした
り、単色にしたりする模様付けの制限がなく、どの様な
複雑な模様でも、どの様な色でも鮮明に表出させること
ができるばかりでなく、ゲルコート層を付与しなくても
光沢のある表面を得ることができる。
やバックアップ材が表面から透けて見えることがないの
で、FRP母材やバックアップ材を表面の模様や色彩と
は関係なく,どの様な色にすることもでき、また安価な
バックアップ材を用いてコストダウンを図ることも可能
になる。
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間15分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果、非常に鮮明な大理石模様を有し、且つ
光沢があり、平滑な表面のFRP製壁パネルが得られ
た。また、大理石模様部表面は、水による90℃連続の表
面煮沸試験において、100時間経過後も膨れ、割れを認
めず、著しい変色も認めなかった。且つ、当大理石模様
表面部は5%水酸化ナトリュウム水溶液及び市販の消黴
剤原液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験にお
いて、膨れ、割れ及び変色を認めなかった。また、3%
塩酸水溶液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験
においては、微白化及び僅かな光沢損失を生じたもの
の、実用上有害となる膨れ、割れを認めなかった。但
し、当大理石模様部は4辺にカット部が存在する5cm
角の試験片に切断部分の処理をしない水による90℃連続
の全面浸積の煮沸試験において、約50時間経過後に表面
に膨れを生じた。 実施例2 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、その直後にグレーズ用メラミンパ
ウダー60gを均一に振り掛け、90℃で10分間乾燥させ
た。その後この裏面側に固形分50%水系ウレタン接着剤
50gを均一に散布しノンサンデングテープを張り付け90
℃で5分間乾燥させた後、ノンサンディングテープを剥
離することにより裏面にSMCとの接着層及び物理的粗
度を持たせた。このメラミン含浸チタン紙を金型の挿入
すべき部分に置き、その上に上記メラミン含浸チタン紙
よりやや小さく裁断したSMCを置き、更にこれらを覆
うように成形材料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力
80kg/cm2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニ
ットの壁パネルを成形した。その結果、非常に鮮明な大
理石模様を有し、且つ光沢があり、平滑な表面のFRP
製壁パネルが得られた。また、大理石模様部表面は、水
による90℃連続の表面煮沸試験において、100時間経過
後も膨れ、割れを認めず、著しい変色も認めなかった。
且つ、当大理石模様部は4辺にカット部が存在する5c
m角の試験片に切断部分の処理をしない、水による90℃
連続の全面浸積の煮沸試験において、100 時間経過後も
膨れ、割れ及び変色を認めなかった。且つ、当大理石模
様表面部は5%水酸化ナトリュウム水溶液及び市販の消
黴剤原液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験に
おいて、膨れ、割れ及び変色を認めなかった。また、3
%塩酸水溶液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試
験においては、微白化及び僅かな光沢損失を生じたもの
の、実用上有害となる膨れ、割れを認めなかった。 実施例3 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、その直後にグレーズ用メラミンパ
ウダー108 gと平均粒径2ミクロンの水酸化アルミニウ
ム12gを均一に混合したパウダー120 gを均一に振り掛
け、90℃で10分間乾燥させた。その後この裏面側に固形
分50%水系ウレタン接着剤50gを均一に散布しノンサン
デングテープを張り付け90℃で5分間乾燥させた後、ノ
ンサンディングテープを剥離することにより裏面にSM
Cとの接着層及び物理的粗度を持たせた。このメラミン
含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、その上に
上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断したSM
Cを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置いて、
金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化時間6
分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形した。
その結果、非常に鮮明な大理石模様を有し、且つ光沢が
ある約0.1 mmの透明なマイクロクラックのない表面層
を有し、平滑な表面のFRP製壁パネルが得られた。ま
た、大理石模様部表面は、水による90℃連続の表面煮沸
試験において、100時間経過後も膨れ、割れを認めず、
著しい変色も認めなかった。且つ、当大理石模様部は4
辺にカット部が存在する5cm角の試験片に切断部分の
処理をしない、水による90℃連続の全面浸積の煮沸試験
において、100 時間経過後も膨れ、割れ及び変色を認め
なかった。且つ、当大理石模様表面部は5%水酸化ナト
リュウム水溶液及び市販の消黴剤原液による240 時間連
続表面接触の耐薬品性試験において、膨れ、割れ及び変
色を認めなかった。また、3%塩酸水溶液による240 時
間連続表面接触の耐薬品性試験においては、ごく僅かな
白化及び光沢損失を生じたものの、実用上有害となる膨
れ、割れを認めなかった。
が15%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果、大理石模様は付与できたものの、その
模様部は光沢が均一に得られず、まばらに艶ボケが発生
した。また、大理石模様表面部は水による90℃連続の煮
沸試験において、25時間経過後に著しい変色を生じた。 比較例2 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂340 gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。この
メラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、
その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断
したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を
置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬
化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成
形した。その結果、メラミン含浸チタン紙が柔軟性を失
っていることから、メラミン含浸チタン紙が成形時の材
料の流動によって破壊され、必要部分に確実に挿入する
ことができなかった。 比較例3 大理石模様を印刷した40g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂40gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果メラミン含浸チタン紙の強度不足によ
り、成形時の流動によるメラミン含浸チタン紙の破れが
生じ、完全に挿入することはできなかった。 比較例4 大理石模様を印刷した180 g/m2 のチタン紙に、固形
分が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜
伏性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミ
ン樹脂180 gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。こ
のメラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置
き、その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく
裁断したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材
料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/c
m2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パ
ネルを成形した。その結果、大理石模様は付与できたも
のの、その模様部は光沢が均一に得られず、まばらに艶
ボケが発生した。また、大理石模様部表面は、水による
90℃連続の表面煮沸試験において25時間経過後に著しい
変色を生じた。 比較例5 大理石模様を印刷した180 g/m2 のチタン紙に、固形
分が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜
伏性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミ
ン樹脂720 gを含浸させ、90℃で20分間乾燥させた。こ
のメラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置
き、その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく
裁断したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材
料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/c
m2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パ
ネルを成形した。その結果、メラミン含浸チタン紙が柔
軟性を失っていることから、メラミン含浸チタン紙が成
形時の材料の流動及び金型の凹凸によって破壊され、必
要部分に確実に挿入することができなかった。
タン紙を用いるのは、必要な強度を持ち、柄付けが容易
で、且つ良好な含浸性を有し、耐熱性を有する素材のな
かで、鮮明な印刷を施すことができ、この印刷物自体が
隠蔽力を持つためである。上記チタン紙は50g/m2 〜
150 g/m2 のものを、挿入する金型の形状或いは用途
に合わせて選択して用い、これに例えば大理石模様、砂
目、石目等任意の模様や色彩の印刷を施す。チタン紙は
50g/m2 以下では紙の強度が不足して成形の際破れが
生じ、150g/m2 以上ではメラミン樹脂含浸に際して
含浸ムラが生じる。
Claims (8)
- 【請求項1】所望の模様や色を付与したチタン紙にメラ
ミン樹脂を含浸、乾燥させ、このメラミン含浸チタン紙
を成形型の必要部分に置き、その上にSMC、TMCま
たはその他のFRP圧縮成形材料を置いて圧縮成形する
ことを特徴とする模様付きFRP成形品の成形方法。 - 【請求項2】所望の模様や色を付与したチタン紙にメラ
ミン樹脂を含浸させ、且つその表面にメラミンパウダー
を均一に振り掛けた後乾燥させ、このメラミン含浸チタ
ン紙を成形型の必要部分に置き、その上にSMC、TM
Cまたはその他のFRP圧縮成形材料を置き、圧縮成形
することを特徴とする模様付きFRP成形品の成形方
法。 - 【請求項3】チタン紙重量が50〜150 g/m2 であるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の模様付き
FRP成形品の成形方法。 - 【請求項4】チタン紙へのメラミン樹脂固形分の含浸量
が平方メートル当たりのチタン紙重量の20〜200 %であ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
記載の模様付きFRP成形品の成形方法。 - 【請求項5】メラミンパウダーに平均粒径0.2 〜20ミク
ロンの水酸化アルミニゥムを混ぜることを特徴とする請
求項2乃至請求項4のいずれかに記載の模様付きプラス
チック成形品の成形方法。 - 【請求項6】メラミンパウダーに平均粒径0.2 〜20ミク
ロンのガラスパウダーを混ぜることを特徴とする請求項
2乃至請求項4のいずれかに記載の模様付きプラスチッ
ク成形品の成形方法。 - 【請求項7】メラミン含浸チタン紙の裏面に物理的粗度
を持たせることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
ずれかに記載の模様付きプラスチック成形品の成形方
法。 - 【請求項8】メラミン含浸チタン紙の裏面に、メラミン
樹脂及び母材の双方に対して接着性のよい樹脂層を設け
ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の
模様付きプラスチック成形品の成形方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316886A JP2530105B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 模様付きfrp成形品の製造方法 |
KR1019940034689A KR0165911B1 (ko) | 1993-12-16 | 1994-12-16 | 무늬모양이 있는 frp성형품의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316886A JP2530105B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 模様付きfrp成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164460A true JPH07164460A (ja) | 1995-06-27 |
JP2530105B2 JP2530105B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=18082011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5316886A Expired - Fee Related JP2530105B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 模様付きfrp成形品の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530105B2 (ja) |
KR (1) | KR0165911B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020056866A (ko) * | 2002-06-17 | 2002-07-10 | 문기종 | 멜라민수지 용기의 문양형성방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100776512B1 (ko) * | 2004-11-23 | 2007-11-28 | 주식회사 엘지화학 | Uv 코팅이 가능한 함침지 및 그 제조방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62103114A (ja) * | 1985-06-19 | 1987-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | パネルの製造法 |
JPS63317311A (ja) * | 1987-06-20 | 1988-12-26 | Toupure Kk | 化粧タイルの製造方法 |
JPH05285973A (ja) * | 1992-04-13 | 1993-11-02 | Toto Ltd | Frp製成形体の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP5316886A patent/JP2530105B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-12-16 KR KR1019940034689A patent/KR0165911B1/ko not_active IP Right Cessation
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62103114A (ja) * | 1985-06-19 | 1987-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | パネルの製造法 |
JPS63317311A (ja) * | 1987-06-20 | 1988-12-26 | Toupure Kk | 化粧タイルの製造方法 |
JPH05285973A (ja) * | 1992-04-13 | 1993-11-02 | Toto Ltd | Frp製成形体の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020056866A (ko) * | 2002-06-17 | 2002-07-10 | 문기종 | 멜라민수지 용기의 문양형성방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR950017151A (ko) | 1995-07-20 |
JP2530105B2 (ja) | 1996-09-04 |
KR0165911B1 (ko) | 1999-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5571557A (en) | Faux glass etch product and process of preparing same | |
JP2530105B2 (ja) | 模様付きfrp成形品の製造方法 | |
JP3883606B2 (ja) | 立体感に優れる無機質系化粧板 | |
JPS6228750B2 (ja) | ||
JPH1071668A (ja) | 無機質系化粧板及びその製造方法 | |
JPS5940775B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 | |
JP3404707B2 (ja) | 化粧板の製造法 | |
JPH07285207A (ja) | 樹脂化粧板の製造方法 | |
JPH05318694A (ja) | 化粧板の製造法 | |
JP2022020550A (ja) | 不燃性内壁材の製造方法及びそれに用いる下地基材 | |
JP2000334758A (ja) | 加飾樹脂成形品及びその成形方法 | |
CA2573847C (en) | Method to transfer images | |
JPH0829579B2 (ja) | 熱硬化型樹脂化粧板の製造方法 | |
JPS5926287A (ja) | 立体転写箔 | |
JPH1015969A (ja) | 加飾成形品の製造方法 | |
JP2626762B2 (ja) | 着色塗装した硬化型樹脂化粧板の製造方法 | |
JP2000334757A (ja) | 加飾樹脂成形品の成形方法 | |
KR20030000241A (ko) | 부분접착에 의한 투명효과 금은박 열전사필름 및 그제조방법 | |
JPS6260681A (ja) | 樹脂プレコ−ト化粧紙の製造方法 | |
JPH06272192A (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
JPH0768693A (ja) | 無機系化粧板の製造方法 | |
JPH05138671A (ja) | 石目模様成形体の製造方法 | |
JPH0423602B2 (ja) | ||
JPS63112800A (ja) | プレコ−ト紙の製造方法 | |
JPH0446192B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614 Year of fee payment: 16 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |