JPH07164460A - 模様付きfrp成形品の製造方法 - Google Patents

模様付きfrp成形品の製造方法

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JPH07164460A
JPH07164460A JP5316886A JP31688693A JPH07164460A JP H07164460 A JPH07164460 A JP H07164460A JP 5316886 A JP5316886 A JP 5316886A JP 31688693 A JP31688693 A JP 31688693A JP H07164460 A JPH07164460 A JP H07164460A
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melamine
impregnated
titanium paper
molding
resin
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宏文 東
Satoshi Soga
智 曽我
Makoto Saito
斎藤  誠
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Nikko Co Ltd
Nikko KK
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Nikko Co Ltd
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    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/22Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length
    • B29C43/28Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面に鮮明な模様を付けたFRP成形品をプレ
ス成形法で製造する。 【構成】模様を印刷したチタン紙に、メラミン樹脂を含
浸させ、且つその表面にメラミンパウダーを均一に振り
掛けた後乾燥させ、このメラミン含浸チタン紙を成形型
の必要部分に置き、その上にSMC、TMCまたはその
他の圧縮成形材料を置いて、圧縮成形し、その際の加熱
加圧によりチタン紙に含浸したメラミン樹脂をBステー
ジの状態からごく狭い範囲で流動させて型に馴染ませ、
表面の平滑性を現出させると共にゲルコート層に類似し
た柄付き基材の光沢のある表面膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮成形によってFRP
成形品の部分的或いは全面に模様を付ける方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に模様を有するFRP成形品
の製造方法としては種々の方法が知られているが、代表
的なものとして、含浸性の良い織布或いは不織布を用
い、これに染色或いは印刷するか又は模様形成物を混入
するなどして、これを金型上に載置し、SMC等の成形
材料と同時に加圧成形し、この成形時におけるSMCの
金型上での溶融により前記織布或いは不織布に樹脂成分
を強制的に含浸させ前記織布或いは不織布と成形材料を
一体化して模様付き成形品を作出する方法がある。(特
開昭53−140376号公報、特開昭54−7118
1号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では織布或いは不織布への印刷が鮮明さを欠いてい
たり、薄く強度のない織布或いは不織布では成形時に破
れたり、強度があって厚い織布或いは不織布では含浸が
満足されていなかったり、表面に織目又は布目が見えた
りする欠点があった。このため、従来は成形品の模様を
大まかなものにするか、単色にして上記欠点をカバーす
るか、表面にゲルコート層を付与するかして欠点を逃げ
る手法を採っている。本発明は従来技術が有する上記問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは
前記の欠点をすべて克服し、しかも比較的簡単にFRP
の模様付け成形を可能にすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明の模様付きFRP成形品の製造方法で
は、所望の模様や色を印刷等の手段によって付与したチ
タン紙にメラミン樹脂を含浸させて、乾燥し、このメラ
ミン含浸チタン紙を成形型の必要部分に置き、その上に
SMC、TMCまたはその他の圧縮成形材料を置き、圧
縮成形するものである。
【0005】本発明で模様や色を付与する基材としてチ
タン紙を用いるのは、必要な強度を持ち、柄付けが容易
で、且つ良好な含浸性を有し、耐熱性を有する素材のな
かで、鮮明な印刷を施すことができ、この印刷物自体が
隠蔽力を持つためである。上記チタン紙は50g/m2
150 g/m2 3のものを、挿入する金型の形状或いは用
途に合わせて選択して用い、これに例えば大理石模様、
砂目、石目等任意の模様や色彩の印刷を施す。チタン紙
は50g/m2 以下では紙の強度が不足して成形の際破れ
が生じ、150g/m2 以上ではメラミン樹脂含浸に際し
て含浸ムラが生じる。
【0006】上記チタン紙は非常に鮮明な印刷を施すこ
とが可能であるが、目の開きが不十分であることから樹
脂成分の含浸性が悪く、チタン紙をそのままSMC等と
同時成形してもチタン紙表面までSMCの樹脂成分が含
浸せず、表面に光沢を得ることが難しく、また水による
耐煮沸性試験で表面が冒される現象が起こる。そこで、
上記印刷されたチタン紙には成形前にメラミン樹脂を予
め含浸し、乾燥させておく。
【0007】このチタン紙に含浸する樹脂は熱硬化性
で、且つ半硬化乾燥状態(以下Bステージという)を得
られる樹脂である必要(後述する)があり、このような
樹脂としては上記メラミン樹脂以外にも尿素樹脂、フェ
ノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂等があるが、本発
明がメラミン樹脂を用いるのは次の理由による。即ち、
メラミン樹脂は硬度、耐水性、耐薬品性、耐熱性、耐炎
性等、実用上の耐久性の点で尿素樹脂より遥かに優れて
いる。またメラミン樹脂は無色透明であり黄色または褐
色のフェノール樹脂に比べて、チタン紙に印刷する色彩
や模様に自由度があり、成形品の用途の限定もない。更
に、メラミン樹脂は耐水性の点でジアリルフタレート樹
脂より遥かに優れている。
【0008】上記メラミン樹脂の含浸量は成形条件によ
り、固形分の含浸量を平方メートル当たりのチタン紙重
量の20%〜200 %の間に設定するが、メラミン含浸チタ
ン紙はメラミン樹脂の含浸量によってその特性が大きく
変化し、固形分の含浸量が20%以下では含浸不十分とな
り成形品のメラミン含浸紙挿入部分の光沢ムラが発生
し、200 %以上では、メラミン含浸紙が硬すぎることに
より成形時に該含浸紙の壊れまたは破れを生じる。その
ため、チタン紙へのメラミン樹脂の含浸量は成形条件に
より最適に設定する必要があるがその許容範囲は非常に
狭く、好ましくは固形分の含浸量をチタン紙重量の50〜
100 %とするのがよい。
【0009】そこで、低い含浸量で表面光沢を現出する
ためには、まずメラミン樹脂を適当にアルコールで希釈
し、これをチタン紙に適量含浸させ、その直後に表面側
にメラミンパウダーを均一に振り掛け、この後乾燥させ
てメラミン含浸チタン紙を作るようにするとよい。この
際のメラミンパウダーの振り掛け量は、チタン含浸紙重
量の20〜300 %が適当である。この操作によりメラミン
含浸チタン紙が破壊されずに挿入でき、且つ挿入部に光
沢があるものができるが、0.1 mm以上の表面膜を付与
しようとする場合、表面にマイクロクラックが無数に生
じる。
【0010】このマイクロクラックの発生は、前記表面
に振り掛けるメラミンパウダーに適量の充填材を混ぜる
ことにより解決することができるが、充填材の粒子の大
きさに注意する必要がある。即ち、上記メラミンの表面
層は現状では技術的に数十ミクロンしか載らない部分が
存在するので、これ以上の粒径の充填材の混入は即座に
光沢を失わせるか、光沢ムラを生じる要因となる。この
ため充填材としては、微粒子の製造が可能で、且透明性
を疎外しない水酸化アルミニウム又はガラスパウダーが
適当であり、粒径は平均粒径0.2 〜20ミクロンとするの
が望ましい。この充填材の混合比率は重量比でメラミン
パウダー:水酸化アルミニウム(又はガラスパウダー)
=19:1以下ではクラックの防止効果は得られず、1:
1以上では透明感が失われる。尚、充填材として水酸化
アルミニウムを用いたときには光沢性に優れた製品を得
ることができ、ガラスパウダーを用いたときには透明感
に優れた製品を得ることができる。
【0011】一方、乾燥温度は常温から110 ℃の間に設
定するが、メラミンは水溶性なので、低温乾燥の場合は
除湿する必要がある。また、乾燥時間はメラミン樹脂の
特性に合わせて適当に設定する。
【0012】次に、この乾燥したメラミン含浸チタン紙
を挿入すべきサイズに合わせて裁断して、金型上の挿入
すべき部分に載置する。この時、メラミン含浸チタン紙
を挿入すべき部分が凹凸を有している場合には、挿入し
たメラミン含浸チタン紙が凹凸に引かれるため、これを
適当に大きく裁断する。また、メラミン含浸チタン紙を
金型の一部分のみに載置する場合には、金型の上記含浸
紙載置部分に凹部を設けておくことも任意である。
【0013】そして、上記メラミン含浸チタン紙上に、
それよりやや小さく裁断したSMC、TMCまたはその
他のFRP圧縮成形材料を置き、更にこれらを覆うよう
に成形材料を置いて、通常の圧縮成形と同じ様に加熱加
圧して圧縮成形する。
【0014】この圧縮成形でチタン紙に含浸したメラミ
ン樹脂がBステージの状態から高温で加熱加圧されるこ
とにより、1mm2 程度のごく狭い範囲で流動する。こ
れによりメラミン樹脂が型に馴染み、表面の平滑性を現
出させ、ゲルコート層に類似した表面膜の形成が可能に
なる。このときのメラミン樹脂に流動を引き起こす加熱
加圧条件は現状では130 〜170 ℃、50kg/cm2 以上
である。
【0015】ここで、仮にメラミン樹脂に代えてBステ
ージが得られない樹脂、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂を使用した場合、増粘という過程のもとにハンドリン
グを容易にすることは可能であるが、これで得られる固
体様状態は、金型温度で容易に溶解してしまい、SMC
等の圧縮成形材料の流れに伴い流動を起こしてしまい、
部分的に柄を保持しようとする場合、固定したい部分か
らの樹脂の流れ出しを生じる。また、ゲル化を起こさせ
ることにより固体様状態を得ることも可能ではあるが、
これが載置された部分の成形品表面状態は、メラミン樹
脂を用いる本発明に比べて光沢、平滑性等のすべての品
質で劣る。
【0016】そのため、本発明ではチタン紙に含浸させ
る樹脂がBステージを得ることができる樹脂でなければ
ならないとする必要性が生じる。
【0017】この圧縮成形工程においては、単にメラミ
ン含浸チタン紙を挿入して圧縮成形するだけでもよい
が、メラミン樹脂が水性であるのに対して母材のFRP
の樹脂成分が油性であるため、基本的に化学的な完全接
着は困難であり、用途によっては両者の密着性が問題と
なる。即ち、上記のように単にメラミン含浸チタン紙を
挿入して圧縮成形するだけでは、成形品は90℃の連続浸
積で、4辺にカット面を有し、その切断部分を処理しな
い耐煮沸性試験において50時間で膨れを生じる。
【0018】そこで、用途によっては、メラミン含浸チ
タン紙の裏面に物理的粗度を持たせるか、メラミン樹脂
及び母材の樹脂成分の双方に対して接着性の良い樹脂層
をメラミン含浸チタン紙の裏面に形成するか、或いはこ
れら両方の方法を共に実施して接着強度を増強させるこ
とが望ましい。
【0019】上記メラミン含浸チタン紙の裏面の物理的
粗度は、チタン紙にメラミン樹脂を含浸させた後その裏
面にノンサンディングテープの表面側を接着して、乾燥
後これを剥離することにより付与することができ、また
植毛等の手段にても付与することができる。また、メラ
ミン樹脂及び母材の樹脂成分の双方に対して接着性の良
い樹脂としてはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂等が挙げられる。
【0020】
【効果】本発明は、以上のように所望の模様や色を付与
したチタン紙にメラミン樹脂を含浸、乾燥させ、このメ
ラミン含浸チタン紙を成形型の必要部分に置き、その上
にSMC、TMCまたはその他のFRP圧縮成形材料を
置いて圧縮成形するので、成形品表面に非常に鮮明な模
様を現出させることができ、模様を大まかなものとした
り、単色にしたりする模様付けの制限がなく、どの様な
複雑な模様でも、どの様な色でも鮮明に表出させること
ができるばかりでなく、ゲルコート層を付与しなくても
光沢のある表面を得ることができる。
【0021】また、チタン紙の隠蔽力によりFRP母材
やバックアップ材が表面から透けて見えることがないの
で、FRP母材やバックアップ材を表面の模様や色彩と
は関係なく,どの様な色にすることもでき、また安価な
バックアップ材を用いてコストダウンを図ることも可能
になる。
【0022】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に示す。 実施例1 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間15分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果、非常に鮮明な大理石模様を有し、且つ
光沢があり、平滑な表面のFRP製壁パネルが得られ
た。また、大理石模様部表面は、水による90℃連続の表
面煮沸試験において、100時間経過後も膨れ、割れを認
めず、著しい変色も認めなかった。且つ、当大理石模様
表面部は5%水酸化ナトリュウム水溶液及び市販の消黴
剤原液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験にお
いて、膨れ、割れ及び変色を認めなかった。また、3%
塩酸水溶液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験
においては、微白化及び僅かな光沢損失を生じたもの
の、実用上有害となる膨れ、割れを認めなかった。但
し、当大理石模様部は4辺にカット部が存在する5cm
角の試験片に切断部分の処理をしない水による90℃連続
の全面浸積の煮沸試験において、約50時間経過後に表面
に膨れを生じた。 実施例2 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、その直後にグレーズ用メラミンパ
ウダー60gを均一に振り掛け、90℃で10分間乾燥させ
た。その後この裏面側に固形分50%水系ウレタン接着剤
50gを均一に散布しノンサンデングテープを張り付け90
℃で5分間乾燥させた後、ノンサンディングテープを剥
離することにより裏面にSMCとの接着層及び物理的粗
度を持たせた。このメラミン含浸チタン紙を金型の挿入
すべき部分に置き、その上に上記メラミン含浸チタン紙
よりやや小さく裁断したSMCを置き、更にこれらを覆
うように成形材料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力
80kg/cm2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニ
ットの壁パネルを成形した。その結果、非常に鮮明な大
理石模様を有し、且つ光沢があり、平滑な表面のFRP
製壁パネルが得られた。また、大理石模様部表面は、水
による90℃連続の表面煮沸試験において、100時間経過
後も膨れ、割れを認めず、著しい変色も認めなかった。
且つ、当大理石模様部は4辺にカット部が存在する5c
m角の試験片に切断部分の処理をしない、水による90℃
連続の全面浸積の煮沸試験において、100 時間経過後も
膨れ、割れ及び変色を認めなかった。且つ、当大理石模
様表面部は5%水酸化ナトリュウム水溶液及び市販の消
黴剤原液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試験に
おいて、膨れ、割れ及び変色を認めなかった。また、3
%塩酸水溶液による240 時間連続表面接触の耐薬品性試
験においては、微白化及び僅かな光沢損失を生じたもの
の、実用上有害となる膨れ、割れを認めなかった。 実施例3 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、その直後にグレーズ用メラミンパ
ウダー108 gと平均粒径2ミクロンの水酸化アルミニウ
ム12gを均一に混合したパウダー120 gを均一に振り掛
け、90℃で10分間乾燥させた。その後この裏面側に固形
分50%水系ウレタン接着剤50gを均一に散布しノンサン
デングテープを張り付け90℃で5分間乾燥させた後、ノ
ンサンディングテープを剥離することにより裏面にSM
Cとの接着層及び物理的粗度を持たせた。このメラミン
含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、その上に
上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断したSM
Cを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置いて、
金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化時間6
分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形した。
その結果、非常に鮮明な大理石模様を有し、且つ光沢が
ある約0.1 mmの透明なマイクロクラックのない表面層
を有し、平滑な表面のFRP製壁パネルが得られた。ま
た、大理石模様部表面は、水による90℃連続の表面煮沸
試験において、100時間経過後も膨れ、割れを認めず、
著しい変色も認めなかった。且つ、当大理石模様部は4
辺にカット部が存在する5cm角の試験片に切断部分の
処理をしない、水による90℃連続の全面浸積の煮沸試験
において、100 時間経過後も膨れ、割れ及び変色を認め
なかった。且つ、当大理石模様表面部は5%水酸化ナト
リュウム水溶液及び市販の消黴剤原液による240 時間連
続表面接触の耐薬品性試験において、膨れ、割れ及び変
色を認めなかった。また、3%塩酸水溶液による240 時
間連続表面接触の耐薬品性試験においては、ごく僅かな
白化及び光沢損失を生じたものの、実用上有害となる膨
れ、割れを認めなかった。
【0023】
【比較例】
比較例1 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が15%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂80gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果、大理石模様は付与できたものの、その
模様部は光沢が均一に得られず、まばらに艶ボケが発生
した。また、大理石模様表面部は水による90℃連続の煮
沸試験において、25時間経過後に著しい変色を生じた。 比較例2 大理石模様を印刷した80g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂340 gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。この
メラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、
その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断
したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を
置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬
化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成
形した。その結果、メラミン含浸チタン紙が柔軟性を失
っていることから、メラミン含浸チタン紙が成形時の材
料の流動によって破壊され、必要部分に確実に挿入する
ことができなかった。 比較例3 大理石模様を印刷した40g/m2 のチタン紙に、固形分
が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜伏
性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミン
樹脂40gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。このメ
ラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置き、そ
の上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく裁断し
たSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材料を置
いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/cm2 、硬化
時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パネルを成形
した。その結果メラミン含浸チタン紙の強度不足によ
り、成形時の流動によるメラミン含浸チタン紙の破れが
生じ、完全に挿入することはできなかった。 比較例4 大理石模様を印刷した180 g/m2 のチタン紙に、固形
分が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜
伏性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミ
ン樹脂180 gを含浸させ、90℃で15分間乾燥させた。こ
のメラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置
き、その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく
裁断したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材
料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/c
2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パ
ネルを成形した。その結果、大理石模様は付与できたも
のの、その模様部は光沢が均一に得られず、まばらに艶
ボケが発生した。また、大理石模様部表面は、水による
90℃連続の表面煮沸試験において25時間経過後に著しい
変色を生じた。 比較例5 大理石模様を印刷した180 g/m2 のチタン紙に、固形
分が50%になるようにメチルアルコールで希釈した、潜
伏性硬化剤を固形分に対して0.4 部混入した液状メラミ
ン樹脂720 gを含浸させ、90℃で20分間乾燥させた。こ
のメラミン含浸チタン紙を金型の挿入すべき部分に置
き、その上に上記メラミン含浸チタン紙よりやや小さく
裁断したSMCを置き、更にこれらを覆うように成形材
料を置いて、金型温度140 ℃、加圧圧力80kg/c
2 、硬化時間10分で圧縮成形し、浴室ユニットの壁パ
ネルを成形した。その結果、メラミン含浸チタン紙が柔
軟性を失っていることから、メラミン含浸チタン紙が成
形時の材料の流動及び金型の凹凸によって破壊され、必
要部分に確実に挿入することができなかった。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明で模様や色を付与する基材としてチ
タン紙を用いるのは、必要な強度を持ち、柄付けが容易
で、且つ良好な含浸性を有し、耐熱性を有する素材のな
かで、鮮明な印刷を施すことができ、この印刷物自体が
隠蔽力を持つためである。上記チタン紙は50g/m2
150 g/m2 のものを、挿入する金型の形状或いは用途
に合わせて選択して用い、これに例えば大理石模様、砂
目、石目等任意の模様や色彩の印刷を施す。チタン紙は
50g/m2 以下では紙の強度が不足して成形の際破れが
生じ、150g/m2 以上ではメラミン樹脂含浸に際して
含浸ムラが生じる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 711:12 B29L 9:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の模様や色を付与したチタン紙にメラ
    ミン樹脂を含浸、乾燥させ、このメラミン含浸チタン紙
    を成形型の必要部分に置き、その上にSMC、TMCま
    たはその他のFRP圧縮成形材料を置いて圧縮成形する
    ことを特徴とする模様付きFRP成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】所望の模様や色を付与したチタン紙にメラ
    ミン樹脂を含浸させ、且つその表面にメラミンパウダー
    を均一に振り掛けた後乾燥させ、このメラミン含浸チタ
    ン紙を成形型の必要部分に置き、その上にSMC、TM
    Cまたはその他のFRP圧縮成形材料を置き、圧縮成形
    することを特徴とする模様付きFRP成形品の成形方
    法。
  3. 【請求項3】チタン紙重量が50〜150 g/m2 であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の模様付き
    FRP成形品の成形方法。
  4. 【請求項4】チタン紙へのメラミン樹脂固形分の含浸量
    が平方メートル当たりのチタン紙重量の20〜200 %であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の模様付きFRP成形品の成形方法。
  5. 【請求項5】メラミンパウダーに平均粒径0.2 〜20ミク
    ロンの水酸化アルミニゥムを混ぜることを特徴とする請
    求項2乃至請求項4のいずれかに記載の模様付きプラス
    チック成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】メラミンパウダーに平均粒径0.2 〜20ミク
    ロンのガラスパウダーを混ぜることを特徴とする請求項
    2乃至請求項4のいずれかに記載の模様付きプラスチッ
    ク成形品の成形方法。
  7. 【請求項7】メラミン含浸チタン紙の裏面に物理的粗度
    を持たせることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載の模様付きプラスチック成形品の成形方
    法。
  8. 【請求項8】メラミン含浸チタン紙の裏面に、メラミン
    樹脂及び母材の双方に対して接着性のよい樹脂層を設け
    ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の
    模様付きプラスチック成形品の成形方法。
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