JPH05285973A - Frp製成形体の製造方法 - Google Patents

Frp製成形体の製造方法

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Publication number
JPH05285973A
JPH05285973A JP11855292A JP11855292A JPH05285973A JP H05285973 A JPH05285973 A JP H05285973A JP 11855292 A JP11855292 A JP 11855292A JP 11855292 A JP11855292 A JP 11855292A JP H05285973 A JPH05285973 A JP H05285973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
mold
titanium paper
molding
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP11855292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenkichi Sakai
謙吉 酒井
Kouji Omoteshiki
浩二 表敷
Masayuki Shigaraki
正幸 信樂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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Publication of JPH05285973A publication Critical patent/JPH05285973A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 FRP成形体に装飾部を形成するに際し、直
接印刷が出来、デザイン上の制約を受けることなく、
色、柄等を鮮明に出来、裁断等のハンドリングを良くす
ること。更に装飾部表面の耐摩耗性、防水性を向上する
こと。 【構成】 装飾部を備えたFRP(ガラス繊維強化プラ
スチック)製成形体をプレス成形法で製造する製造方法
において、前記装飾部を多色化、又は模様柄を付したチ
タン紙7を用いて形成し、このチタン紙7はセルロース
60〜90wt%、TiO240〜10wt%からなる
ことを特徴とする。又、チタン紙7は、DAP(ジアリ
ルフタレート)樹脂8を含浸してプリプレグシート4に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色化、又は模様柄を
付したチタン紙を用いて装飾部を形成するBMC(Bu
lk Molding Compound)、SMC
(SheetMolding Compound)等の
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)製成形体をプレ
ス成形法で製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多色化、又は模様柄を付した不織布を装
飾体として埋設するFRP製成形体をプレス成形法で製
造する製造方法として、特開昭63ー57210号公報
で開示されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、抽象柄を印刷したポリエステル不織布を用い
ているが、不織布は平滑でないので、色をうまく乗せる
ことが出来ず、色や柄を鮮明に印刷することが出来な
い。又、ここで開示されているFRP製化粧板成形品
は、所定の成形工程を経て成形されることから製造コス
トが高くなり、製品価格の高騰を招いてしまう不都合が
生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、装飾部を備えたFRP(ガラス繊維強化プ
ラスチック)製成形体をプレス成形法で製造する製造方
法において、前記装飾部を多色化、又は模様柄を付した
チタン紙を用いて形成し、このチタン紙はセルロース6
0〜90wt%、TiO240〜10wt%からなる様
にした。又、前記チタン紙に、DAP(ジアリルフタレ
ート)樹脂を含浸してプリプレグシートにした。
【0005】
【作用】上記手段によれば、不織布をチタン紙に代える
ことで直接印刷することが出来るためデザインが制約さ
れず、紙自体の隠蔽性によって色、柄も鮮明になる。
又、プリプレグシートを薄くすることが出来、裁断、金
型への設置等のハンドリングがよくなるため、印刷した
部分が決められた装飾部にきちんと収まり、しかもその
独自の美しさが損われない。更に含浸する樹脂にDAP
樹脂を用いることにより、FRP成形体の装飾部表面に
おける耐摩耗性、防水性が向上する。
【0006】
【実施例】次に本発明を防水パンに適用した実施例を添
付した図面により説明する。図1は本発明で用いるBM
C、SMC等による防水パンの成形用金型の側面図、図
2は成形用金型を加圧、及び加熱している状態の側面図
である。成形型1は、上型2と下型3からなる金型で、
本発明では風呂場等の防水パンの成形型をなしている。
特にBMC、又はSMC等を用いて成形する場合には、
成形圧力が高くなるため、成形型1は十分な強度と、剛
性を備えていることが必要である。成形型1は、例えば
上型2を可動型とし、プレス機のスライド面に取り付
け、下型3を固定型とし、プレス機のベッド面に取り付
ける。プレス機のスライド面には油圧シリンダ等の加圧
装置を設ける。又、上型2、下型3共、加熱のための加
熱装置を設ける。尚、下型3は、成形品の表面を形成
し、上型2は、成形品の裏面を形成する。
【0007】次にこの成形型1によるFRP製の防水パ
ンの製造法について説明する。先ず、上型2及び下型3
の表面に離型剤を塗布し、SMC、又はBMC等のプレ
ス成形条件に合せて、上型2、下型3の温度を夫々13
5℃、又は145℃に加熱した状態で、図1に示す様に
プリプレグシート4を下型3の成形面5の一部、又は全
部(防水パンの装飾を施したい部分)に載置し、次いで
必要量だけ秤量した成形材料6をプリプレグシートを含
む成形面5全体に載置する。
【0008】プリプレグシート4は、セルロース60〜
90wt%、TiO240〜10wt%からなるチタン
紙7にDAP(ジアリルフタレート)樹脂8を含浸して
作られる。このプリプレグシートは厚みを100〜20
0μm迄薄くすることが出来るので、裁断、金型への設
置等のハンドリングがよくなる。チタン紙7はTiO2
によって隠蔽性が付与され、着色性が良く印刷が鮮明に
なる。又、色、柄等を印刷したチタン紙7にDAP樹脂
8を50〜200g/m2含浸させ、プリプレグシート
4とすることで、防水性と耐摩耗性が優れたものにな
る。尚、TiO2の成分が上述の値より多くなると、チ
タン紙7は、印刷した部分の隠蔽性が増大し、深みのあ
る感じが醸し出されるが、逆に紙自体が脆くなって破れ
易くなる他、樹脂が含浸しにくくなってしまう。又、上
述の値よりも小さいと、印刷した部分の隠蔽性がなく、
色、柄が不鮮明な成形体となってしまう。よってTiO
2は、上述の値の範囲内でなければならないが、30w
t%とすると、より好ましい効果が得られる。
【0009】成形材料6は、不飽和ポリエステル樹脂の
様な樹脂、硬化剤、増粘剤、内部離型剤、顔料、充填
剤、ガラス繊維等を混合したもので、ペースト状をなし
ているので、プリプレグシート4、及び下型3の上で流
れ出すことはない。増粘剤としては、アルカリ土類金属
の酸化物と水酸化物等を用いる。SMC、又はBMC等
を用いて成形する場合、樹脂混合物の粘度は、材料製造
中はガラス繊維への含浸が必要であるため低くし、成形
時には高くする。
【0010】次いで図示せざるプレス機を操作して、図
2に示す様に上型2と下型3を閉じ、中の成形材料6を
加圧する。上型2と下型3は、図示せざる加熱装置によ
って加熱される。この加圧、及び加熱によって、プリプ
レグシート4のDAP樹脂8は軟化して成形面5に倣っ
て成形材料6と共に上型2と下型3の間の空孔に充填さ
れた状態で所定時間経過後硬化する。尚、成形の際の圧
力は、一般に成形材料6の粘度と関係があり、粘度が高
いものは、最小成形圧力も高い。この時ガラス繊維が分
離することなく均一に流動するためには、ある程度以上
の粘度が必要になる。このような場合、低収縮性樹脂を
使用すると、流動性、成形性、寸法精度、表面状態等が
改良される。
【0011】成形材料6が硬化したら、上型2と下型3
を開き、図3に示す様に製品表面に装飾が施された成形
体9の防水パンを取り出す。プリプレグシート4は裁断
等のハンドリングが良いので、このプリプレグシート4
に印刷した部分が成形体(防水パン)9の決められた装
飾部にきちんと収まり、しかもその独自の美しさが損わ
れない。尚、図3では防水パン9において平面である洗
い場部10に装飾部11を設けた場合を示しているが、
これに限定されるものではなく、本発明によれば、湾曲
面、粗面、凹凸面等の従来装飾を施しにくかった部分に
装飾部を有するFRP成形体を製造することができる。
【0012】
【発明の効果】以上詳述した様に本発明によれば、従
来、プリプレグシートに用いられていた不織布の代りに
チタン紙を用いることにより直接印刷が出来るためデザ
イン上の制約がなくなり、紙自体の隠蔽性によって色、
柄等が鮮明になり、製造コストも安く出来る。又、プリ
プレグシート自体が薄くなり、裁断、金型への設置等の
ハンドリングが良くなる。更に前記チタン紙にDAP樹
脂を含浸することにより、装飾部表面の耐摩耗性、防水
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるBMC、SMC等による防水パ
ンの成形用金型の側面図である。
【図2】成形用金型を加圧、及び加熱している状態の側
面図である。
【図3】プレス成形材料が硬化後成形用金型の上型と下
型を開いて防水パンが出来上がった状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形型 2 上型 3 下型 4 プリプレグシート 7 チタン紙 8 DAP(ジアリルフタレート)樹脂 9 FRP成形体(防水パン) 11 装飾部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装飾部を備えたFRP(ガラス繊維強化
    プラスチック)製成形体をプレス成形法で製造する製造
    方法において、前記装飾部を多色化、又は模様柄を付し
    たチタン紙を用いて形成し、このチタン紙はセルロース
    60〜90wt%、TiO240〜10wt%からなる
    ことを特徴とするFRP製成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記チタン紙に、DAP(ジアリルフタ
    レート)樹脂を含浸してプリプレグシートにしたことを
    特徴とする請求項1に記載のFRP製成形体の製造方
    法。
JP11855292A 1992-04-13 1992-04-13 Frp製成形体の製造方法 Pending JPH05285973A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11855292A JPH05285973A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 Frp製成形体の製造方法

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JP11855292A JPH05285973A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 Frp製成形体の製造方法

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JPH05285973A true JPH05285973A (ja) 1993-11-02

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ID=14739413

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JP11855292A Pending JPH05285973A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 Frp製成形体の製造方法

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JP (1) JPH05285973A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07164460A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Nikko Co 模様付きfrp成形品の製造方法
JPH10100357A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Sekisui Chem Co Ltd 加飾成形用シート並びにその製造方法及び加飾成形品の製造方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07164460A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Nikko Co 模様付きfrp成形品の製造方法
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