JP3374883B2 - 加飾部を有するfrp成形体の製造方法 - Google Patents

加飾部を有するfrp成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、FRP(ガラス繊維
強化プラスチック)成形体の表面に加飾部を有するFR
P成形体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表面に模様を有する付加価値の高
い各種形状の加飾成形体が提供されるようになってきて
いる。例えば、FRP製の洗い場つき浴槽又は浴槽を載
せる洗い場つき防水パンにおいて、その洗い場部分に砕
石模様などの加飾模様を成形して、製品の付加価値を高
めている。
【0003】従来、このような加飾成形体の製造方法と
しては、型の加飾部にマスキングを施し着色ゲルコート
を吹きつけ、マスキングをはずした後に、マスキング部
位に加飾用シートを載置して、第2の着色ゲルコートを
スプレーガンなどで吹きつける。次に、スプレーアップ
法によって、ガラス短繊維と熱硬化性樹脂を同時に全体
にわたって吹きつけて、製品全体の強度を得るためのバ
ックアップ層の予備形成を行う。さらには、同一の厚み
のバックアップ層だけでは強度面から不十分であるので
木片、鉄片などを付加したりして、その上から更にスプ
レーアップを繰り返し、製品の曲げ剛性を確保するため
のリブやフランジ構造の形成を行う。この場合、補強部
の構造によっては、スプレーアップ以外にハンドレーア
ップ法によるガラス繊維と熱硬化性樹脂との積層作業を
併用することもある。吹きつけが完了したら、ローラー
などで全体を押しつけて脱泡を行い、又はこれを数回繰
り返して製品の予備樹脂積層体を得る。次に、型共々、
上記積層体を加温炉に移動させて炉内で適宜の温度と時
間(通常は、40〜80℃×4〜8hr) をかけて硬化を
行った後に、型から硬化した積層体を脱型すれば、加飾
模様を有するFRP成形体が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の従来方
法においては、ゲルコート工程そのものは10〜20分
を要する程度であるが、スプレーアップやハンドレーア
ップによるバックアップ層の積層、リブ及びフランジ構
造の形成さらに硬化、脱型工程に多大な時間を要し、一
日あたり1〜2台程度しか製品ができず極めて生産性が
悪く、しかもそのほとんどの作業は人手に頼っており、
スプレーアップやハンドレーアップ工程における有機溶
剤及びガラス繊維などへの暴露など作業環境面からも問
題があった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するもので、
製品の表面の光沢に優れ,境界がはっきりした美麗な加
飾部を有する高品位のFRP成形体を効率よく生産する
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は上型と下型とからなる成形型の下型成形面
に加飾用シートを載置しその上にゲルコート樹脂を塗布
した後、前記上型と下型との間に、成形温度が90〜1
10℃、成形圧力が5〜15Kgf/cm2 で硬化するFRP
成形材料をはさみ、前記成形温度及び圧力で成形を行
い、前記加飾用シートがパルプ50〜80WT%、酸化チ
タン及び無機物50〜20WT%からなることを特徴とす
る加飾部を有するFRP成形体の製造方法である。
【0007】
【作用】あらかじめ、上型と下型とからなる成形型の下
型面に加飾用シートを載置してその上にゲルコート樹脂
を塗布した後に、上型と下型とからなる成形型の間に、
成形温度が90〜110℃、成形圧力が5〜15Kgf/cm
2 で硬化するFRP成形材料をはさみ、その成形温度及
び圧力で成形するいわゆるプレス成形方法によりバック
アップ層としてのFRPを成形するものであるから、人
手に頼ったスプレーアップによるガラス繊維と熱硬化性
樹脂の長時間にわたる吹き付け作業や長い硬化時間が不
要となり、成形サイクルが早くなる。また、上記のとお
り比較的低温低圧で圧縮成形するので、前記加飾用シー
トは破れたり皺が入ったりすることもないため、品位が
低下することがない。しかも、ゲルコートを使用する成
形法を併用しているから、製品の表面外観はプレス成形
のみによるFRP製品のそれよりも格段に優れ、ハンド
レーアップまたはスプレーアップ成形品と同等レベルの
品質を得ることができる。また、加飾用シートとしてパ
ルプ50〜80Wt%、酸化チタン及び無機物50〜20
Wt%からなるいわゆるチタン紙を使用すれば、前記成形
材料に含まれる無機充填物の透出が少なく製品の表面に
美麗な砕石模様などの加飾効果を与えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面に
基づいて説明する。図1は成形型の表面に浴槽、洗い場
つき浴槽あるいは浴槽を置くスペースと洗い場を兼ねた
防水パンなどのFRP成形体となる層を形成している状
態を示している。本発明において、FRP成形体60を
製造するには、まず成形型の表面温度が上型及び下型と
も90〜110℃程度になるように調整する。次に、砕
石模様や大理石模様などの模様を形成するための下型1
0Aの表面の部位を紙などのマスキング材でマスキング
しておき、それ以外の下型表面に不飽和ポリエステル樹
脂(熱硬化性透明樹脂液)を吹き付けて硬化させ、透明
なゲルコート層20Aを形成する。なお、上型面には成
形体に剛性を付与するための補強リブを形成するように
リブ形成用キャビティー10Cが設けられている。
【0009】次に、マスキング材を取り除き、砕石模様
や大理石模様などの模様を形成するための加飾用シート
30を加飾したい部位の下型10Aの表面に載置して固
定した後、第2の所望する色調に着色したゲルコート樹
脂20Bを20Aおよび加飾用シート30の表面に均一
に吹き付けて硬化させて、着色ゲルコート層20Bが得
られる。この場合、第2のゲルコート樹脂を吹き付けて
塗布する理由は、後述する成形材料とは異なる色調を所
望したい時に吹き付けるのであって、必要がなければ省
略してもよいことは当然である。上記のとおり、すでに
成形型は加温されてあるので、上記ゲルコート工程は硬
化までに5〜10分で完了する。
【0010】次に、SMC(シートモールディングコン
パウンド)、またはBMC(バルクモールディングコン
パウンド)などのFRP成形材料40を必要量だけ秤量
して、ゲルコート20Bを塗布した加飾用シート30及
び下型10Aの上に載置する。FRP成形材料40は、
不飽和ポリエステル樹脂のような樹脂、硬化剤、増粘
剤、内部離型剤、顔料、充填剤、加塑剤、ガラスを維な
どを混合したもので低温(90〜110℃)低圧(5〜
15Kgf/cm2 )で成形硬化するタイプのバックアップ層
である。増粘剤としては、アルカリ土類酸化物と水酸化
物などを用いる。
【0011】次に、プレス機(図示せず)を操作して、
図2に示すように上型10Bと下型10Aを閉じ、中の
FRP成形材料40の加圧を開始し、更に上型10Bと
下型10Aは内蔵する(図示せず)加熱装置によって加
熱されて、いわゆるプレス成形法によって加飾部を有す
るFRP成形体を得る。この加圧、及び加熱によってF
RP成形材料40が流動して上型10Bと下型10Aと
のキャビティーに充填されるが、充填に要する時間は生
産性を著しく低下させない範囲で出来るだけ長くして、
流動するFRP成形材料と加飾用シート30との相対速
度を出来るだけ小さく、すなわち加飾用シートにFRP
成形材料40の流動負荷を緩慢に与えることが重要であ
り、このために、充填時間は2〜8分間以内で完了する
のが望ましい。前記充填時間を経過した後に上型、下型
共金型温度90〜110℃、プレス圧力5〜15Kgf/cm
2 で30〜90分間維持し成形硬化を完了する。
【0012】FRP成形材料40が硬化したら、上型1
0Bと下型10Aを開き図3に示すようなFRP成形体
60を取り出す。FRP成形体60の表面には、加飾用
シート30によって砕石模様や大理石模様などの模様が
施されている。この製造方法によれば、成形時に加飾用
シート30がずれたり破れたり、加飾用シート30と下
型10Aとの間にFRP成形材料40が流れ込んで、加
飾用シート30が埋没したりしないので、加飾用シート
30による模様部とFRP成形材料40との境界がはっ
きりしていて加飾の効果が大きい。また、加飾部以外の
バックアップ層の表面にはあらかじめゲルコート層20
Aが形成されているので表面の光沢が優れる。更に上型
に予めキャビティー10Cを設けたのでプレス成形時に
前記キャビティーにより補強材として必要なリブ50が
必然的に一体にFRP成形体60の裏側に形成出来る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
品の表面の光沢に優れ,境界がはっきりした美麗な加飾
部を有する高品位のFRP成形体を効率よく生産する製
造方法を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加飾部を有するFRP成形体の製
造方法で用いる成形型の下型にゲルコート層を塗布、加
飾用シートを載置、成形材料を載置した状態の側面図で
ある。
【図2】ゲルコート層、加飾用シート、成形材料を加圧
及び加熱している状態の側面図である。
【図3】出来上がった成形体の断面図である。
【符号の説明】
10A 下型 10B 上型 10C キャビティー 20A、20B ゲルコート層 30 加飾用シート 40 成形材料 50 リブ 60 成形体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−318468(JP,A) 特開 平5−116163(JP,A) 特開 昭54−39471(JP,A) 特開 昭54−113682(JP,A) 特開 昭54−18864(JP,A) 特開 平5−162145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/32 - 43/34 B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/24 B29C 70/28 - 70/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型とからなる成形型の下型成形
    面に加飾用シートを載置しその上にゲルコート樹脂を塗
    布した後、前記上型と下型との間に、成形温度が90〜
    110℃、成形圧力が5〜15Kgf/cm2 で硬化するFR
    P成形材料をはさみ、前記成形温度及び圧力で成形を行
    うことを特徴とする加飾部を有するFRP成形体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記加飾用シートがパルプ50〜80WT
    %、酸化チタン及び無機物50〜20WT%からなること
    を特徴とする請求項1記載の加飾部を有するFRP成形
    体の製造方法。
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