JPH05138671A - 石目模様成形体の製造方法 - Google Patents
石目模様成形体の製造方法Info
- Publication number
- JPH05138671A JPH05138671A JP3303506A JP30350691A JPH05138671A JP H05138671 A JPH05138671 A JP H05138671A JP 3303506 A JP3303506 A JP 3303506A JP 30350691 A JP30350691 A JP 30350691A JP H05138671 A JPH05138671 A JP H05138671A
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- Japan
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- water
- forming
- stone
- sheet
- soluble film
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- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】石目模様成形体を簡単に成形する。
【構成】水溶性フィルム２の表面にクリヤー樹脂４を含
浸させ、この表面に石目形成用粒状物５を付着させた
後、着色ゲルコート６を塗布して石目形成用シート１を
形成する。次いで、この石目形成用シート１をフィルム
２側が成形型側を向くように成形型の表面に配置し、そ
の上に成形材料を重ねて成形する。成形が終了すれば、
硬化された成形体に水もしくは温水をかけて水溶性フィ
ルム２を溶解させる。
浸させ、この表面に石目形成用粒状物５を付着させた
後、着色ゲルコート６を塗布して石目形成用シート１を
形成する。次いで、この石目形成用シート１をフィルム
２側が成形型側を向くように成形型の表面に配置し、そ
の上に成形材料を重ねて成形する。成形が終了すれば、
硬化された成形体に水もしくは温水をかけて水溶性フィ
ルム２を溶解させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、石目模様成形体の製造
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、防水パンなどの成形体に石目
模様を形成することが提案されている。例えば、特公平
３−３８０９２号公報に示されるように、ポリエステル
などのシート表面にクリヤー樹脂を塗布し、この上から
石目模様形成粒状物を付着させ、さらに、着色樹脂を塗
布した後、必要形状に切断し、シート側が成形型側を向
くように成形型に配置し、その上に成形材料を積層して
成形体を成形する。そして、成形後に成形体からシート
を剥離して石目模様成形体を成形している。
模様を形成することが提案されている。例えば、特公平
３−３８０９２号公報に示されるように、ポリエステル
などのシート表面にクリヤー樹脂を塗布し、この上から
石目模様形成粒状物を付着させ、さらに、着色樹脂を塗
布した後、必要形状に切断し、シート側が成形型側を向
くように成形型に配置し、その上に成形材料を積層して
成形体を成形する。そして、成形後に成形体からシート
を剥離して石目模様成形体を成形している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、成形さ
れた石目模様成形体からポリエステルなどのシートを剥
離する際、シートが破れたり、千切れたりすることが多
々発生し、剥離作業に多くの時間が費やされるという問
題があった。
れた石目模様成形体からポリエステルなどのシートを剥
離する際、シートが破れたり、千切れたりすることが多
々発生し、剥離作業に多くの時間が費やされるという問
題があった。
【０００４】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、フィルムを確実に除去して石目模様成形体
を簡単に成形することのできる石目模様成形体の製造方
法を提供するものである。
れたもので、フィルムを確実に除去して石目模様成形体
を簡単に成形することのできる石目模様成形体の製造方
法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性フィル
ムの表面にクリアー樹脂を塗布し、その表面に石目形成
用粒状物を付着させた後、着色ゲルコートを塗布して石
目形成用シートを形成し、この石目形成用シートを、フ
ィルム側が成形型側を向くように成形型の表面に配置
し、この石目形成用シートの上に成形材料を重ねて成形
硬化させた後、硬化された成形体に水もしくは温水をか
けて水溶性フィルムを溶解させることを特徴とするもの
である。
ムの表面にクリアー樹脂を塗布し、その表面に石目形成
用粒状物を付着させた後、着色ゲルコートを塗布して石
目形成用シートを形成し、この石目形成用シートを、フ
ィルム側が成形型側を向くように成形型の表面に配置
し、この石目形成用シートの上に成形材料を重ねて成形
硬化させた後、硬化された成形体に水もしくは温水をか
けて水溶性フィルムを溶解させることを特徴とするもの
である。
【０００６】
【作用】水溶性フィルムの表面にクリアー樹脂を塗布
し、その表面に石目形成用粒状物を付着させた後、着色
ゲルコートを塗布して石目形成用シートを形成する。次
いで、この石目形成用シートをそのフィルム側が成形型
側を向くように成形型の表面に配置し、その上に成形材
料を重ねて成形する。成形が終了すれば、硬化された成
形体に水もしくは温水をかけ、水溶性フィルムを溶解さ
せる。
し、その表面に石目形成用粒状物を付着させた後、着色
ゲルコートを塗布して石目形成用シートを形成する。次
いで、この石目形成用シートをそのフィルム側が成形型
側を向くように成形型の表面に配置し、その上に成形材
料を重ねて成形する。成形が終了すれば、硬化された成
形体に水もしくは温水をかけ、水溶性フィルムを溶解さ
せる。
【０００７】この結果、水溶性フィルムを成形体から確
実に除去することができ、石目模様を有する成形体を簡
単に成形することができる。
実に除去することができ、石目模様を有する成形体を簡
単に成形することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【０００９】図１は石目形成用シート１を示すもので、
この石目形成用シート１は、水溶性フィルム２の表面に
ガラス繊維３を散布し、クリヤー樹脂４を塗布して含浸
させるとともにこのクリヤー樹脂４の表面に粒状の石や
石調の外観を有する粒状樹脂などの石目形成用粒状物５
を均一に散布してクリヤー樹脂４に付着させた後、この
表面に着色ゲルコート６を塗布することによって形成さ
れている。
この石目形成用シート１は、水溶性フィルム２の表面に
ガラス繊維３を散布し、クリヤー樹脂４を塗布して含浸
させるとともにこのクリヤー樹脂４の表面に粒状の石や
石調の外観を有する粒状樹脂などの石目形成用粒状物５
を均一に散布してクリヤー樹脂４に付着させた後、この
表面に着色ゲルコート６を塗布することによって形成さ
れている。
【００１０】水溶性フィルム２は、水溶性ポリマーを乾
燥して得られたポリビニルアルコールフィルムやポリエ
チレンオキシドフィルムなど、水に溶解する性状を有す
る樹脂フィルムを利用することができる。また、ガラス
繊維３としては、ガラスチョップやガラスマット、ガラ
スクロスなどが利用でき、強化材として機能する。
燥して得られたポリビニルアルコールフィルムやポリエ
チレンオキシドフィルムなど、水に溶解する性状を有す
る樹脂フィルムを利用することができる。また、ガラス
繊維３としては、ガラスチョップやガラスマット、ガラ
スクロスなどが利用でき、強化材として機能する。
【００１１】一方、クリヤー樹脂４は透明な熱硬化性樹
脂であって、例えば、常温硬化型の不飽和ポリエステル
樹脂１００重量部に対して硬化剤（日本油脂製パーメッ
クＭ）１重量部、促進剤（オクテン酸コバルト）０．５
重量部、透明性充填剤（Ｍ−５０Ｓ）４０重量部の配合
で攪拌することによって調整される。なお、このような
ポリエステル樹脂の他、ビニルエステル樹脂やエポキシ
樹脂を利用することもできる。
脂であって、例えば、常温硬化型の不飽和ポリエステル
樹脂１００重量部に対して硬化剤（日本油脂製パーメッ
クＭ）１重量部、促進剤（オクテン酸コバルト）０．５
重量部、透明性充填剤（Ｍ−５０Ｓ）４０重量部の配合
で攪拌することによって調整される。なお、このような
ポリエステル樹脂の他、ビニルエステル樹脂やエポキシ
樹脂を利用することもできる。
【００１２】また、この石目形成用シート１を用いて成
形体の製造を行う場合には、図２に示すように、成形型
１０の表面に石目形成用シート１を配置する。この石目
形成用シート１は、成形体の石目模様を形成すべき部分
において、かつ、石目形成用粒状物５が表面側に存在す
るようにフィルム２を成形型１０の表面に接触させて配
置される。そして、この石目形成用シート１の上からＳ
ＭＣ（シートモールディングコンパウンド）などの成形
材料７を積み重ねた後、成形型１０の図示しない上型と
下型１１を型締めし、加圧加熱することによって硬化さ
せ、成形するものである。このようにして成形を行った
後、成形体を成形型１０から取り出し、さらに、成形体
に水もしくは温水をかけ、水溶性フィルム２を溶解させ
て成形体から除去する。
形体の製造を行う場合には、図２に示すように、成形型
１０の表面に石目形成用シート１を配置する。この石目
形成用シート１は、成形体の石目模様を形成すべき部分
において、かつ、石目形成用粒状物５が表面側に存在す
るようにフィルム２を成形型１０の表面に接触させて配
置される。そして、この石目形成用シート１の上からＳ
ＭＣ（シートモールディングコンパウンド）などの成形
材料７を積み重ねた後、成形型１０の図示しない上型と
下型１１を型締めし、加圧加熱することによって硬化さ
せ、成形するものである。このようにして成形を行った
後、成形体を成形型１０から取り出し、さらに、成形体
に水もしくは温水をかけ、水溶性フィルム２を溶解させ
て成形体から除去する。
【００１３】この結果、石目形成用シート１における石
目形成用粒状物５は成形体の表面に固着された状態で残
留し、成形体に石目模様が形成される。この場合、石目
模様を設けたい部分においてのみ成形体に石目模様を形
成させることができる。
目形成用粒状物５は成形体の表面に固着された状態で残
留し、成形体に石目模様が形成される。この場合、石目
模様を設けたい部分においてのみ成形体に石目模様を形
成させることができる。
【００１４】そして、クリヤー樹脂４にはガラス繊維３
が含浸されていることにより、強度が向上し、その表面
にクラックが発生することを防止することができる。
が含浸されていることにより、強度が向上し、その表面
にクラックが発生することを防止することができる。
【００１５】具体的な石目形成用シート１は、厚み５０
〜１００μｍのポリビニルアルコールフィルム２の表面
にガラスチョップ３を散布し、不飽和ポリエステル樹脂
１００重量部、硬化剤（日本油脂製パーメックＭ）１重
量部、促進剤（オクテン酸コバルト）０．５重量部、透
明性充填剤（Ｍ−５０Ｓ）４０重量部の配合で調整され
たクリヤー樹脂４を０．２〜１．０ｍｍの厚みに塗布し
て含浸させ、さらに、この上に直径が１〜３ｍｍの御影
石粒を石目形成用粒状物５として１００〜５００ｇ／ｍ
2 程度の散布量で均一に散布してクリヤー樹脂４に付着
させた後、この表面に着色ゲルコート６を０．２〜０．
３ｍｍの厚みで塗布し、これを加熱して半硬化させるこ
とによって形成される。この石目形成用シート１は、長
尺に連続的に製造され、所定のサイズや形状に打ち抜い
て使用される。
〜１００μｍのポリビニルアルコールフィルム２の表面
にガラスチョップ３を散布し、不飽和ポリエステル樹脂
１００重量部、硬化剤（日本油脂製パーメックＭ）１重
量部、促進剤（オクテン酸コバルト）０．５重量部、透
明性充填剤（Ｍ−５０Ｓ）４０重量部の配合で調整され
たクリヤー樹脂４を０．２〜１．０ｍｍの厚みに塗布し
て含浸させ、さらに、この上に直径が１〜３ｍｍの御影
石粒を石目形成用粒状物５として１００〜５００ｇ／ｍ
2 程度の散布量で均一に散布してクリヤー樹脂４に付着
させた後、この表面に着色ゲルコート６を０．２〜０．
３ｍｍの厚みで塗布し、これを加熱して半硬化させるこ
とによって形成される。この石目形成用シート１は、長
尺に連続的に製造され、所定のサイズや形状に打ち抜い
て使用される。
【００１６】また、このような石目形成用シート１を用
いて防水パンを成形する場合は、この石目形成用シート
１をそのフィルム２側が表面となるように防水パン用成
形型１０の下型１１の洗い場に相当する位置に載せ、こ
の上にＳＭＣ７を積層する。そして、製品表面側が１４
５°Ｃ、その裏面側が１３０°Ｃとなるように加熱する
とともに、加圧力を１２００トン、加圧時間４分で成形
した。この後、成形型１０から成形体を取り出し、水も
しくは温水中に含浸させて水溶性フィルム２を溶解させ
ることにより、洗い場部分に石目模様を形成した防水パ
ンを得た。
いて防水パンを成形する場合は、この石目形成用シート
１をそのフィルム２側が表面となるように防水パン用成
形型１０の下型１１の洗い場に相当する位置に載せ、こ
の上にＳＭＣ７を積層する。そして、製品表面側が１４
５°Ｃ、その裏面側が１３０°Ｃとなるように加熱する
とともに、加圧力を１２００トン、加圧時間４分で成形
した。この後、成形型１０から成形体を取り出し、水も
しくは温水中に含浸させて水溶性フィルム２を溶解させ
ることにより、洗い場部分に石目模様を形成した防水パ
ンを得た。
【００１７】なお、本実施例においては、クリヤー樹脂
４にガラス繊維３を含浸させて使用したが、特に強度が
要求されない場合には必ずしもガラス繊維は必要ではな
い。
４にガラス繊維３を含浸させて使用したが、特に強度が
要求されない場合には必ずしもガラス繊維は必要ではな
い。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水溶性フ
ィルムの表面にクリアー樹脂を塗布し、その表面に石目
形成用粒状物を付着させた後、着色ゲルコートを塗布し
て石目形成用シートを形成し、この石目形成用シート
を、フィルム側が成形型側を向くように成形型の表面に
配置し、この石目形成用シートの上に成形材料を重ねて
成形硬化させた後、硬化された成形体に水もしくは温水
をかけて水溶性フィルムを溶解させることにより、石目
形成用シートの水溶性フィルムを確実に除去することが
でき、成形体を簡単に成形することができる。
ィルムの表面にクリアー樹脂を塗布し、その表面に石目
形成用粒状物を付着させた後、着色ゲルコートを塗布し
て石目形成用シートを形成し、この石目形成用シート
を、フィルム側が成形型側を向くように成形型の表面に
配置し、この石目形成用シートの上に成形材料を重ねて
成形硬化させた後、硬化された成形体に水もしくは温水
をかけて水溶性フィルムを溶解させることにより、石目
形成用シートの水溶性フィルムを確実に除去することが
でき、成形体を簡単に成形することができる。
【図１】本発明の石目形成用シートを示す断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の石目形成用シートを用いて成形する状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
１ 石目形成用シート ２ 水溶性フィルム ３ ガラス繊維 ４ クリヤー樹脂 ５ 石目形成用粒状物 ６ 着色ゲルコート ７ 成形材料 １０ 成形型 １１ 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｋ 105:16 Ｂ２９Ｌ 9:00 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 水溶性フィルムの表面にクリアー樹脂を
塗布し、その表面に石目形成用粒状物を付着させた後、
着色ゲルコートを塗布して石目形成用シートを形成し、
この石目形成用シートを、フィルム側が成形型側を向く
ように成形型の表面に配置し、この石目形成用シートの
上に成形材料を重ねて成形硬化させた後、硬化された成
形体に水もしくは温水をかけて水溶性フィルムを溶解さ
せることを特徴とする石目模様成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3303506A JPH05138671A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 石目模様成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3303506A JPH05138671A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 石目模様成形体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05138671A true JPH05138671A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17921793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3303506A Pending JPH05138671A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 石目模様成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05138671A (ja) |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP3303506A patent/JPH05138671A/ja active Pending
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