JPH05329988A - 加飾用シート及び加飾成形体の製造方法 - Google Patents

加飾用シート及び加飾成形体の製造方法

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JPH05329988A
JPH05329988A JP5016252A JP1625293A JPH05329988A JP H05329988 A JPH05329988 A JP H05329988A JP 5016252 A JP5016252 A JP 5016252A JP 1625293 A JP1625293 A JP 1625293A JP H05329988 A JPH05329988 A JP H05329988A
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JP
Japan
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layer
decorative
resin
cured
thermosetting
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Application number
JP5016252A
Other languages
English (en)
Inventor
Takushi Murakami
卓志 村上
Kazuyoshi Yamamoto
和芳 山本
Norihito Morishima
憲仁 森島
Toshiaki Kino
利明 紀野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品の表面に加飾層が直接露出せず、しかも
温水や熱水が繰り返し接触するような用途に供しても、
長期間にわたって加飾表面層が成形体本体から剥離しな
い加飾用シート及び加飾成形体を得る。 【構成】 加飾用シート1は、第1層11上に加飾層1
2を介して第2層13が積層されている。光の照射によ
り、第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態で両層
が半硬化されている。なお、第1層の表面に離型層14
が積層されている。この加飾成形体を、例えば、第1層
11(離型層は除去する)或いは離型層14(離型層は
除去しない)が片面に当接するように成形用型の所定位
置に置き、第2層13の表面に硬化性樹脂と熱硬化剤と
を含有する成形材料(例えば、SMC)を積層し、これ
を加熱及び加圧成形することにより、第1層中、第2層
中及び成形材料中の熱硬化性樹脂を硬化させ一体化させ
て加飾成形体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加飾用シート及びこの
加飾用シートを用いた加飾成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表面に加飾模様を有する付加価値
の高い各種形状の加飾成形体が提供されるようになって
きている。例えば、繊維強化樹脂製の洗い場付き浴槽に
おいて、その洗い場部分に砕石模様等の加飾模様を形成
して、製品の付加価値を高めている。
【0003】従来、このような加飾成形体の製造方法と
して、特開平1─257046号公報には、砕石状粒子
及び短繊維を固着させた透明硬化樹脂層と透明硬化ゲル
コート層とからなる砕石模様シートを使用し、この砕石
模様シートの透明硬化ゲルコート層が型面に当接するよ
うに成形用型の所定位置に固定し、この型面の全面に着
色硬化性ゲルコート液を塗布しさらに強化用繊維を積層
し、上記着色硬化性ゲルコート液を硬化させる方法が提
案されている。
【0004】上記従来方法は、砕石模様シートを別工程
で成形して用意するので、成形体の成形用型内での成形
工程を短縮できるという利点があり、しかも砕石状粒子
が製品の表面に直接露出しないので、砕石状粒子が製品
表面から剥れ落ちたり或いは製品表面にかび等が生えて
不潔になることがないという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来方
法にあっては、砕石模様シートを構成する透明硬化樹脂
層と透明硬化ゲルコート層とはすでに完全に硬化してお
り、このように硬化した砕石模様シートは柔軟性が小さ
いため、成形用型面に充分に平らに沿いにくい。また、
硬化した砕石模様シートに着色硬化性ゲルコート液を塗
布して硬化させると、砕石模様シートの樹脂がすでに完
全に硬化しているため、着色硬化性ゲルコート液との馴
染み性が充分でなく、その界面での接着力は充分に強固
とはならない。
【0006】それゆえ、このような従来方法で得られる
加飾成形体を、温水や熱水が繰り返し接触するような用
途に供した場合に、砕石模様シートと着色硬化ゲルコー
トとの間が剥離しやすいという問題がある。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、製品の表面に加飾層が直接露
出せず、しかも温水や熱水が繰り返し接触するような用
途にも供しても、長期間にわたって加飾表面層が成形体
本体から剥離したりすることのない熱硬化性加飾用シー
ト及び加飾成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次ぎの6つの発明からなる。請求項1の発
明は、硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含有する第
1層と、硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含有する
第2層と、加飾層とからなり、第1層と第2層との間、
第1層中、第2層中のいずれか少なくとも1箇所に加飾
層が介在するようにして第1層と第2層とを積層し、こ
の積層体に光を照射して第1層の方が第2層よりも硬化
が進んだ状態に両層を半硬化させ一体化してなる加飾用
シートである。
【0009】請求項2の発明は、硬化性樹脂と熱硬化剤
と光開始剤とを含有する層に光を照射して半硬化させた
第1層と、硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含有す
る第2層と、加飾層とからなり、第1層と第2層との
間、第2層中のいずれか少なくとも1箇所に加飾層が介
在するようにようにして第1層と第2層とを積層し、こ
の積層体に光を照射して第1層の方が第2層よりも硬化
が進んだ状態に両層を半硬化させ一体化してなる加飾用
シートである。
【0010】請求項3の発明は、硬化性樹脂と熱硬化剤
と光開始剤とを含有する層に光を照射して半硬化させた
第1層の片面に印刷又は転写による加飾層を形成し、こ
の第1層の加飾層面に硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤
とを含有する第2層を積層し、この積層体に光を照射し
て第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態に両層を
半硬化させ一体化した加飾用シートである。
【0011】請求項4の発明は、上記請求項1〜3の発
明のいずれかの熱硬化性加飾用シートの第1層の表面
に、離型層を積層した加飾用シートである。
【0012】請求項5の発明は、上記請求項1〜4の発
明のいずれかに記載の加飾用シートを、その第1層或い
は離型層が型面に当接するように成形用型の所定位置に
置き、この加飾用シートの第2層の表面に硬化性樹脂と
熱硬化剤とを含有する成形材料を積層し、これを加熱及
び加圧成形することにより、第1層中、第2層中及び成
形材料中の硬化性樹脂を硬化させ一体化する加飾成形体
の製造方法である。
【0013】請求項5の発明は、上記請求項1〜4の発
明のいずれかに記載の加飾用シートを、その第1層或い
は離型層が型面に当接するように成形用型の所定位置に
置き、この加飾用シートの第2層の表面に熱硬化性ゲル
コート樹脂を塗布し、その上に熱硬化性樹脂を含有する
強化用繊維を積層し、これを加熱することにより、第1
層中、第2層中の硬化性樹脂及び熱硬化性ゲルコート樹
脂、強化用繊維中の熱硬化性樹脂を硬化させ一体化する
加飾成形体の製造方法である。
【0014】本発明において、第1層及び第2層の形成
に用いられる硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル(エポキシアクリレー
ト)樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が用いられる。
これ等の硬化性樹脂は、単独で用いられてもよく、複数
種を混合して用いられてもよい。
【0015】上記不飽和ポリエステル樹脂としては、通
常、有機ポリオールと脂肪族不飽和ポリカルボン酸と、
さらに必要に応じて脂肪族飽和ポリカルボン酸及び/又
は芳香族ポリカルボン酸等とから製造されたものを用い
ることができる。
【0016】ビニルエステル樹脂としては、通常、エポ
キシ樹脂と、(メタ)アクリル酸等の反応性二重結合を
有するモノカルボン酸とから製造されたものを用いるこ
とができる。
【0017】ウレタンアクリレート樹脂としては、通
常、アルキレンジオール、アルキレンジオールエステ
ル、アルキレンジオールエーテル、ポリエーテルポリオ
ール又はポリエステルポリオール等の有機ポリオール
に、有機ポリイソシアネートを反応させ、さらにヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートを反応させて製造さ
れたものを用いることができる。また、一部末端に遊離
イソシアネート基を残しこれを前記のビニルエステル樹
脂と化合させて用いることもできる。
【0018】また、第1層及び第2層の形成に用いられ
る熱硬化剤としては、従来公知のものを用いることがで
き、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、t−
ブチルパーベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等
の有機過酸化物が用いられ、これにナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸マンガン、ジメチルアニリン等の硬化促
進剤が併用されてもよい。
【0019】また、第1層及び第2層の形成に用いられ
る光開始剤としては、従来公知のものを用いることがで
き、例えば、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾイン
エーテル系、2,2' −ジエトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン等のアセトフェノン系、4,4' −ジクロロ
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、2−メチルチオ
キサントン等のチオキサントン系、その他、アシルホス
フィンオキサイド、グリオキシエステル、ジケトン等が
用いられる。
【0020】本発明において、第1層中及び第2層中
の、熱硬化剤及び光開始剤の合計の添加量は、硬化性樹
脂100重量部に対して、0.5〜5重量部の範囲が好
適である。また、第1層中では、光開始剤の添加量の方
が熱硬化剤の添加量よりも多く、第2層中では、熱硬化
剤の添加量の方が光開始剤の添加量よりも多く使用され
るのが好ましい。
【0021】なお、本発明において、第1層中及び第2
層には、必要に応じて、ガラス繊維等の強化用繊維をは
じめ、無機充填剤、顔料、収縮防止用ポリマー、増粘
剤、離型剤、重合禁止剤等の公知の添加剤が添加されて
もよい
【0022】本発明において、加飾層としては、加飾用
マット状物、加飾用粒状物、加飾用繊維状物等が使用さ
れる。
【0023】加飾用マット状物としては、ガラスクロ
ス、ガラスマット、不織布等に、花柄模様や幾何学模様
等を印刷したり、塗装したもの等が使用される。
【0024】加飾用粒状物としては、付与したい模様に
よっても異なるが、例えば、天然石、貝殻、着色雲母、
金属粉等の無機材料や、木材、繊維強化樹脂(FR
P)、樹脂チップ等の有機材料を砕いたり削ったりした
ものが使用される。また、これらを着色したり、さらに
熱硬化性樹脂を含有する成形材料との密着性を向上させ
るために表面処理したものであってもよい。
【0025】加飾用繊維状物としては、例えば、ガラス
チョップ、炭素繊維、毛糸等が使用される。また、これ
らを着色したり、さらに熱硬化性樹脂を含有する成形材
料との密着性を向上させるために表面処理したものであ
ってもよい。
【0026】請求項1の発明の加飾用シートにおいて
は、第1層と第2層間、第1層中、第2層のいずれか少
なくとも1箇所に加飾層が設けられる。
【0027】加飾層を第1層と第2層との間に設ける方
法としては、第1層又は第2層上に加飾層を積層し、そ
の上に第2層又は第1層を積層する方法が採用される。
また、加飾層を第1層中又は第2層中に設ける方法とし
ては、第1層と第2層とを積層する段階で、第1層又は
第2層を2つに分け、その一部を積層し、その上に加飾
層を積層し、更にその上に残部を積層する方法等が採用
される。
【0028】このようにして第1層と第2層とを積層
し、この積層体に光を照射して第1層の方が第2層より
も硬化が進んだ状態に両層を半硬化させ一体化させる。
【0029】光の照射には、殺菌灯、水銀ランプ、メタ
ルハライド、太陽光等が用いられ、照射面での照射エネ
ルギーが100〜10,000mJ/cm2 となるように
照射するのが好ましい。また、光の照射は、積層体の第
1層側から照射するのが好ましい。
【0030】このように、積層体に光を照射することに
より、第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態で半
硬化され、第1層と第2層とが一体化される。この場
合、第1層中及び第2層中の熱硬化剤はそのまま含有さ
れており、得られる加飾用シートは熱硬化性を有する。
【0031】第1層の半硬化状態は、加飾用シートを第
1層の方を下にして成形工程へ移送する際に変形するこ
とがなく、しかも成形工程においては、最終製品の形状
に成形可能な状態とされる。
【0032】また、第2層の半硬化状態は、第1層の半
硬化状態に比べて、あまり硬化が進んでいない状態とさ
れる。それにより、加飾用シートを加飾成形体の成形工
程に移送する際に、より硬化が進んだ第1層の方を下に
して移送することにより、加飾用シートを変形させるこ
となく成形用型に移送して装着することができ、成形段
階では、第2層の表面に熱硬化性樹脂を含有する材料を
積層し、熱によりその材料と一体硬化させることが可能
となる。
【0033】請求項2の発明では、予め第1層に光を照
射して半硬化させた第1層を形成し、この半硬化させた
第1層と第2層との間又は第2層中に加飾層が介在する
ようにして第1層と第2層とを積層し、この積層体に光
を照射して第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態
に両層を半硬化させ一体化する。
【0034】このように、予め第1層に光を照射して半
硬化させた第1層を形成しておくと、第1層と第2層と
の構成成分が混ざりにくくなり、第1層と第2層との硬
化レベルの設定が容易となる。
【0035】請求項3の発明では、予め第1層に光を照
射して半硬化させた第1層を形成し、この半硬化させた
第1層の片面に印刷又は転写による加飾層を形成し、こ
の第1層の加飾層面に第2層を積層し、この積層体に光
を照射して第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態
に両層を半硬化させ一体化する。
【0036】この場合、第1層は、これに印刷又は転写
を施すことが可能な程度の硬さとなるように半硬化させ
る。このように、予め第1層に光を照射して半硬化させ
た第1層に印刷又は転写による加飾層を形成する場合
は、加飾用マット状物を使用する場合に比べて材料費が
安価となる。また、加飾用粒状物、加飾用繊維状物を使
用する場合に比べて加飾層を一定の模様で綺麗に形成す
ることができる。
【0037】また、請求項4の発明では、上記請求項1
〜3に記載の加飾用シートの第1層の表面に離型層を積
層する。離型層としては、照射される光を透過し且つ剥
離するときに破れにくい離型性の材料、例えば、透明性
のよいポリエステルフィルムやナイロンフィルム等の表
面にシリコーン等の離型剤を処理したもの等が使用され
る。
【0038】このように、加飾用シートの第1層の表面
に離型層を積層すると、この加飾用シートを多数枚重ね
たり或いはロール状に巻いて保管する際に互いに粘着す
ることがなく、しかも加飾成形体を成形する際に成形工
程への移送作業が容易となる。また、この加飾用シート
を、離型層をつけたまま第1層が型面に当接するように
成形用型に置き、これに熱硬化性の成形材料を積層して
加熱成形すると、この加飾用シートの表面に成形材料が
回り込んで覆い被さることがなく、加飾表面層の外観が
良好な加飾成形体を得ることができる。
【0039】本発明の熱硬化性の加飾用シートを用いて
加飾成形体を製造するには、例えば、加飾用シートをそ
の第1層或いは離型層が型面に当接するように成形用型
の所定位置に置き、この加飾用シートの第2層の表面
に、不飽和ポリエステル樹脂等の硬化性樹脂と熱硬化剤
とを含有する成形材料(例えば、SMC)を積層し、こ
れを加熱及び加圧成形することにより、第1層中、第2
層中及び成形材料中の硬化性樹脂を硬化させ一体化する
方法が好適に採用される(請求項5の発明)。
【0040】また、加飾用シートをその第1層或いは離
型層が型面に当接するように成形用型の所定位置に置
き、この加飾用シートの第2層の表面に不飽和ポリエス
テル樹脂等からなる熱硬化性ゲルコート樹脂を塗布し、
その上に不飽和ポリエステル樹脂等からなる熱硬化性樹
脂を含有する強化用繊維を積層し、これを加熱すること
により、第1層中、第2層中の硬化性樹脂及び熱硬化性
ゲルコート樹脂を硬化させ一体化する方法が好適に採用
される(請求項6の発明)。
【0041】
【作用】本発明の加飾用シートは、第1層の方が第2層
よりも硬化が進んだ状態で両層が半硬化されていること
により、加飾用シートを加飾成形体の成形工程に移送す
るときには、より硬化が進んだ第1層の方を下にして移
送することにより、半硬化状態の加飾用シートを異常に
変形させることなく成形用型に移送して装着することが
でき、しかも成形用型面に沿ってよく馴染ませることが
できる。
【0042】また、本発明の加飾成形体の製造方法によ
れば、加飾用シートの第2層に硬化性樹脂と熱硬化剤と
を含有する成形材料或いは熱硬化性ゲルコート液や熱硬
化性樹脂を含有する強化用繊維を積層して硬化させる
と、加飾用シートは半硬化状態であるので、硬化性樹脂
と熱硬化剤とを含有する成形材料或いは熱硬化性ゲルコ
ート液や強化用繊維中の熱硬化性樹脂との馴染み性が良
好でその界面での接着力は充分に強固になる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を、実施例により図面を参照し
て説明する。実施例1 加飾用シートの製造 図1は本発明の加飾用シートの一例を示す断面図であ
る。この加飾用シート1は、第1層11上に、加飾層1
2を介して、第2層13が積層され、第1層の表面に透
明離型層14が積層されたものからなる。そして、光の
照射により、第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状
態で第1層と第2層とが半硬化され一体されている。
【0044】第1層11の半硬化状態は、加飾用シート
を第1層11の方を下にして成形工程へ移送する際に異
常に変形することがなく、しかも成形工程においては、
最終製品の形状に成形可能な状態とされている。第2層
13の半硬化状態は、第1層11の半硬化状態に比べ
て、あまり硬化が進んでいない状態で熱硬化性の成形材
料と馴染みやすくなされている。
【0045】第1層11は、不飽和ポリエステル樹脂
(日本ユピカ社製:商品名「4516」)100重量部
と、熱硬化剤(化薬アグゾー社製:商品名「BIC7
5」)0.5重量部と、光開始剤(チバガイギー社製:
商品名「イルガキュア651」)0.8重量部と、ガラ
スパウダー(日本フェロー社製:商品名「M50S」)
40重量部からなる第1層形成用樹脂コンパウンドを混
練したものを、2mmの厚さにシート状とし、光により
半硬化されたものである。
【0046】第2層13は、不飽和ポリエステル樹脂
(日本ユピカ社製:商品名「4516」)100重量部
と、熱硬化剤(化薬アグゾー社製:商品名「BIC7
5」)0.6重量部と、光開始剤(チバガイギー社製:
商品名「イルガキュア651」)0.4重量部と、ガラ
スパウダー(日本フェロー社製:商品名「M50S」)
10重量部からなる第2層形成用樹脂コンパウンドを混
練したものを、1mmの厚さにシート状とし、光により
半硬化されたものである。
【0047】加飾層12は、ガラスクロスに花柄模様を
印刷した加飾層形成材料からなるものである。
【0048】図1に示す加飾用シート1は、図2に示す
工程で製造される。まず、図2(a)に示す如く、透明
離型層14のシリコーン処理された離型面上に、第1層
形成用樹脂コンパウンドの混練物を厚さ2mmのシート
状にしたものを積層して第1層11を形成する。
【0049】次に、図2(b)に示す如く、第1層11
上に、ガラスクロスに花柄模様を印刷した加飾層形成材
料を積層して加飾層12を形成する。
【0050】更に、図2(c)に示す如く、第1層11
上に、加飾層12を介して、第2層形成用コンパウンド
の混練物を厚さ1mmのシート状にしたものを積層して
第2層13形成する。
【0051】そして、この積層体に対して、図2(c)
中で矢印にて示す如く、離型層14の上から殺菌灯の光
を照射エネルギー300mJ/cm2 (5分間)照射し
て、第1層及び第2層中の硬化性樹脂を半硬化させ一体
化させて、熱硬化性の加飾用シート1を得る。
【0052】加飾成形体の製造 図3は、加飾成形体を成形するためのプレス成形用の成
形型の一部を示す断面図である。成形型2は、凸状部分
を有するの下型21と凹状部分を有する上型(図示しな
い)とからなり、下型21と上型との間に加飾成形体を
成形するための成形部が設けられている。下型21の頂
面には、加飾用シート載置部212が設けられている。
【0053】図1に示す、加飾用シート1を用い、図3
に示す成形型2を用いて、図4〜図6に示す工程にて加
飾成形体の製造を行う。まず、下型21の温度を150
℃、上型の温度を135℃にしておいて、図4に示す如
く、下型21の加飾用シート載置部212に、加飾用シ
ート1を、離型層14を剥がして、第1層11の方を型
面に向け、第2層13を上方に向けるようにして装着す
る。
【0054】次に、図5に示す如く、下型21上の加飾
用シート1の第2層13上に、SMCからなる成形材料
3を載せる。この状態で成形型2の上型と下型21を閉
じ、50kg/cm2 の圧力で加熱及び加圧することに
より、第1層11、第2層13及び成形材料3中の熱硬
化性樹脂を熱硬化させる。
【0055】その後、型開きして、図6に示す如く、成
形体本体41の洗い場の部分の表面に、加飾表面層42
が一体硬化されて、ガラスクロスに花柄模様の加飾が施
された洗い場付き浴槽4を得た。得られた洗い場付き浴
槽4は、加飾表面層42が成形体本体41の表面に強固
に接合したものであった。
【0056】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0057】実施例2 加飾層12として、不織布に幾何学模様を印刷した加飾
成形材料を用いたこと以外は実施例1と同様にして加飾
用シート1を製造し、その加飾用シート1を用いて洗い
場付き浴槽4の製造を行った。
【0058】得られた洗い場付き浴槽4は、加飾表面層
42が成形体本体41の表面に強固に接合したものであ
った。
【0059】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0060】実施例3 実施例1と同様の加飾用シート1を用い、離型材14を
剥がすことなく、第1層11の方を型面に向けるように
して下型21に装着したこと、成形後に離型層14を剥
離したこと以外は実施例と同様にして、洗い場付き浴槽
4の製造を行った。
【0061】得られた洗い場付き浴槽4は、加飾表面層
42が成形体本体41の表面に強固に接合したものであ
った。又、加飾表面層42の表面は成形体本体41の樹
脂が全く覆い被さっておらず、表面の外観が特に良好で
あった。
【0062】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0063】実施例4 加飾シートの製造 不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピカ社製:商品名「4
516」)100重量部と、熱硬化剤(日本油脂社製:
商品名「パーメックM」)0.5重量部と、光開始剤
(チバガイギー社製:商品名「イルガキュア651」)
0.8重量部と、ガラスパウダー(日本フェロー社製:
商品名「M50S」)40重量部からなる第1層形成用
樹脂コンパウンドを用いる。
【0064】また、不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピ
カ社製:商品名「4516」)100重量部と、熱硬化
剤(日本油脂社製:商品名「パーメックM」)0.6重
量部と、光開始剤(チバガイギー社製:商品名「イルガ
キュア651」)0.4重量部とからなる第2層形成用
樹脂コンパウンドを用いる。それ以外は実施例1と同様
にして、熱硬化性の加飾用シート1を得る。
【0065】加飾成形体の製造 図7は、加飾成形体を成形するためのハンドレ成形用の
成形型である。成形型5には凸部51が設けられてい
る。
【0066】上記の加飾用シート1を用い、図7に示す
成形型5を用いて、図8〜図10に示す工程にて加飾成
形体の製造を行う。まず、図8に示す如く、成形型5の
凸部51の頂面に加飾用シート1を、離型層14を剥が
して、第1層11の方を型面に向け第2層13の方を上
にに向けるようにして装着する。
【0067】次に、図9に示す如く、凸部51の加飾シ
ート1の第2層13上に、熱硬化性の不飽和ポリエステ
ル樹脂からなる着色硬化性ゲルコート樹脂6を塗布す
る。更に、その上に熱硬化性の不飽和ポリエステル樹脂
を含有したガラスチョップを吹きつけて強化繊維層7を
積層する。この状態で、成形型5を40℃の雰囲気中に
30分間入れることにより、第1層11中、第2層13
中の硬化性樹脂及び着色硬化性ゲルコート樹脂6、強化
繊維層7中の熱硬化性樹脂とを硬化一体化させる。
【0068】室温に戻し脱型して、図10に示す如く、
成形体本体81の洗い場の部分の表面に、加飾用表面層
82が硬化一体化されて、ガラスクロスに花柄模様の加
飾が施された洗い場付き浴槽8を得た。
【0069】得られた洗い場付き浴槽8は、加飾表面層
82が成形体本体81の表面に強固に接合したものであ
った。
【0070】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層82
が成形体本体81から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層82内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になるようなこともなかった。
【0071】実施例5 加飾層12として、不織布に幾何学模様を印刷した加飾
成形材料を用いたこと以外は実施例4と同様にして加飾
用シートを製造し、その加飾用シートを用いて洗い場付
き浴槽8の製造を行った。
【0072】得られた洗い場付き浴槽8は、加飾表面層
82が成形体本体81の表面に強固に接合したものであ
った。
【0073】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0074】実施例6 実施例1と同様の加飾用シート1を用い、剥離層14を
剥がすことなく、第1層11の方を型面に向け、第2層
13の方を上方に向けるようにして凸部51に装着した
こと、成形後に剥離層14を剥離したこと以外は実施例
4と同様にして洗い場付き浴槽8の製造を行った。
【0075】得られた洗い場付き浴槽8は、加飾表面層
82が成形体本体81の表面に強固に接合したものであ
った。また加飾表面層82の表面は成形体本体81の樹
脂が覆い被さっておらず表面の外観が特に良好であっ
た。
【0076】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層82
が成形体本体81から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層82内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0077】実施例7 不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピカ社製:商品名「4
516」)100重量部と、熱硬化剤(化薬アグゾー社
製:商品名「BIC75」)0.5重量部と、光開始剤
(チバガイギー社製:商品名「イルガキュア651」)
0.8重量部と、ガラスパウダー(日本フェロー社製:
商品名「M50S」)40重量部からなる第1層形成用
樹脂コンパウンドを混練し、2mmの厚さのシート状に
成形する。
【0078】透明離型層14のシリコーン処理された離
型面上に、上記のシートを積層し、その上に着色ゲルコ
ートで作成された粒径約3mmの樹脂チップを散布し、こ
れに殺菌灯の光を照射エネルギー120mJ/cm2 (2
分間)照射し半硬化させて、樹脂チップからなる加飾層
12を形成した第1層11を得る。
【0079】また、不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピ
カ社製:商品名「4516」)100重量部と、熱硬化
剤(化薬アグゾー社製:商品名「BIC75」)0.6
重量部と、光開始剤(チバガイギー社製:商品名「イル
ガキュア651」)0.4重量部と、ガラスパウダー
(日本フェロー社製:商品名「M50S」)10重量部
からなる第2層形成用樹脂コンパウンドを混練したもの
を、1mmの厚さのシートに成形し第2層13を得る。
【0080】次ぎに、前記半硬化の第1層11の加飾層
12上に上記第2層13を積層し、この積層体に離型層
14の上から殺菌灯の光を照射エネルギー180mJ/
cm2(3分間)照射して、第1層及び第2層中の硬化性
樹脂を半硬化させ一体化させて、熱硬化性の加飾用シー
ト1を得る。この加飾用シート1を用いること以外は実
施例1と同様に行う。
【0081】得られた洗い場付き浴槽4は、加飾表面層
42が成形体本体41の表面に強固に接合したものであ
った。
【0082】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0083】実施例8
【0084】不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピカ社
製:商品名「4516」)100重量部と、熱硬化剤
(化薬アグゾー社製:商品名「BIC75」)0.5重
量部と、光開始剤(チバガイギー社製:商品名「イルガ
キュア651」)0.8重量部と、ガラスパウダー(日
本フェロー社製:商品名「M50S」)40重量部から
なる第1層形成用樹脂コンパウンドを混練し、2mmの
厚さのシート状に成形する。
【0085】透明離型層14のシリコーン処理された離
型面上に、上記のシートを積層し、これに殺菌灯の光を
照射エネルギー120mJ/cm2 (2分間)照射し半硬
化させ、その後この半硬化したシート面に転写印刷によ
る加飾層12を形成して第1層11を得る。
【0086】また、不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピ
カ社製:商品名「4516」)100重量部と、熱硬化
剤(化薬アグゾー社製:商品名「BIC75」)0.6
重量部と、光開始剤(チバガイギー社製:商品名「イル
ガキュア651」)0.4重量部と、ガラスパウダー
(日本フェロー社製:商品名「M50S」)10重量部
からなる第2層形成用樹脂コンパウンドを混練したもの
を、1mmの厚さのシートに成形し第2層13を得る。
【0087】次ぎに、前記半硬化の第1層11の加飾層
12上に上記第2層13を積層し、この積層体に離型層
14の上から殺菌灯の光を照射エネルギー180mJ/
cm2(3分間)照射して、第1層及び第2層中の硬化性
樹脂を半硬化させ一体化させて、熱硬化性の加飾用シー
ト1を得る。この加飾用シート1を用いること以外は実
施例1と同様に行う。
【0088】得られた洗い場付き浴槽4は、加飾表面層
42が成形体本体41の表面に強固に接合したものであ
った。
【0089】この洗い場付き浴槽を、浴室ユニット中に
組み込んで、温水や熱水が繰り返し接触する実用試験を
行った。その結果、長期間使用しても、加飾表面層42
が成形体本体41から剥離したりすることがなく、また
加飾表面層42内に埋設されるように設けられた加飾層
12が剥れ落ちるようなことがなく、カビ等が生えて不
潔になることもなかった。
【0090】
【発明の効果】上述の通り、本発明の加飾用シートは、
成形用型への移送が可能で且つ加飾用シートを成形用型
面に沿ってよく馴染ませることができ、しかもこの加飾
用シートに積層される硬化性樹脂の成形材料と強固に一
体硬化させることができる。
【0091】また、本発明の加飾加飾成形体の製造方法
によれば、硬化した加飾シートが成形材料の硬化した成
形体本体と強固に一体硬化し、これにより得られる加飾
成形体は、温水や熱水が繰り返し接触するような用途に
も供しても、長期間にわたって加飾表面層が成形体本体
から剥離したりすることがない。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加飾用シートの一例を示す断面図であ
る。
【図2】図1に示す加飾用シートの製造工程を示す説明
図であり。(a)は離型層上に第1層を積層した状態を
示す断面図、(b)は第1層に加飾層を積層した状態を
示す断面図、(c)は第1層上に加飾層を介して第2層
を積層し、これに光を照射して第1層及び第2層中の硬
化性樹脂を半硬化させる状態を示す断面図である。
【図3】本発明における加飾成形体を成形するためのプ
レス成形用の成形用型の一例を示す断面図である。
【図4】加飾成形体をプレス成形により成形する前半の
工程を示す断面図である。
【図5】加飾成形体をプレス成形により成形する後半の
工程を示す断面図である。
【図6】本発明により得られた加飾成形体の一例を示す
断面図である。
【図7】本発明における加飾成形体を成形するためのハ
ンドレ成形用の成形用型の一例を示す断面図である。
【図8】加飾成形体をハンドレ成形により成形する前半
の工程を示す断面図である。
【図9】加飾成形体をハンドレ成形により成形する後半
の工程を示す断面図である。
【図10】本発明により得られた加飾成形体の別の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 加飾用シート 2、5 成形用型 3 成形材料 4、8 洗い場付き浴槽 5 成形用型 6 着色硬化性ゲルコート樹脂 7 熱硬化性樹脂含有の強化用繊維 11 第1層 12 加飾層 13 第2層 14 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/28 7141−4F // B29K 105:06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含
    有する第1層と、硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを
    含有する第2層と、加飾層とからなり、第1層と第2層
    との間、第1層中、第2層中のいずれか少なくとも1箇
    所に加飾層が介在するようにして第1層と第2層とを積
    層し、この積層体に光を照射して第1層の方が第2層よ
    りも硬化が進んだ状態に両層を半硬化させ一体化してな
    る加飾用シート。
  2. 【請求項2】 硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含
    有する層に光を照射して半硬化させた第1層と、硬化性
    樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含有する第2層と、加飾
    層とからなり、第1層と第2層との間、第2層中のいず
    れか少なくとも1箇所に加飾層が介在するようにように
    して第1層と第2層とを積層し、この積層体に光を照射
    して第1層の方が第2層よりも硬化が進んだ状態に両層
    を半硬化させ一体化してなる加飾用シート。
  3. 【請求項3】 硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含
    有する層に光を照射して半硬化させた第1層の片面に印
    刷又は転写による加飾層を形成し、この第1層の加飾層
    面に硬化性樹脂と熱硬化剤と光開始剤とを含有する第2
    層を積層し、この積層体に光を照射して第1層の方が第
    2層よりも硬化が進んだ状態に両層を半硬化させ一体化
    してなる加飾用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の加飾用
    シートの第1層の表面に離型層を積層してなる加飾用シ
    ート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の加飾用
    シートを、その第1層或いは離型層が型面に当接するよ
    うに成形用型の所定位置に置き、この加飾用シートの第
    2層の表面に硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有する成形材
    料を積層し、これを加熱及び加圧成形することにより、
    第1層中、第2層中及び成形材料中の硬化性樹脂を硬化
    させ一体化することを特徴とする加飾成形体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の加飾用
    シートを、その第1層或いは離型層が型面に当接するよ
    うに成形用型の所定位置に置き、この加飾用シートの第
    2層の表面に熱硬化性ゲルコート樹脂を塗布し、その上
    に熱硬化性樹脂を含有する強化用繊維を積層し、これを
    加熱することにより、第1層中、第2層中の硬化性樹脂
    及び熱硬化性ゲルコート樹脂、強化用繊維中の熱硬化性
    樹脂を硬化させ一体化することを特徴とする加飾成形体
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018189794A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 日産自動車株式会社 複合材料の成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018189794A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 日産自動車株式会社 複合材料の成形方法
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