JPH07285207A - 樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents

樹脂化粧板の製造方法

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JPH07285207A
JPH07285207A JP6078540A JP7854094A JPH07285207A JP H07285207 A JPH07285207 A JP H07285207A JP 6078540 A JP6078540 A JP 6078540A JP 7854094 A JP7854094 A JP 7854094A JP H07285207 A JPH07285207 A JP H07285207A
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JP
Japan
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thermosetting resin
resin
agar
transparent
paper
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JP6078540A
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Masuhisa Ootani
益央 大谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた平滑性、光沢性、深み感等の表面特性
を有する美麗な樹脂化粧板を生産性高く簡便に得ること
の出来る樹脂化粧板の製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 基材1上に載置された熱硬化性樹脂含浸紙2
もしくは基材1上に接着された印刷紙の表面に、寒天状
の透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂組成物体3を載置
し、その表面に鏡面板4の鏡面41をあてがってプレス
成形することを特徴とする樹脂化粧板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂化粧板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表面の平滑性や光沢性に優れ深み
感もある付加価値の高い各種形状の樹脂化粧板の開発が
進められ、浴室、洗面室、トイレ等の水回り部の内装材
や家具の扉等の建材等として広く用いられるようになっ
ている。
【0003】従来、このような樹脂化粧板の製造方法と
しては、無機質基板や合板のような基材の表面と印刷模
様等が施されたチタン紙等の化粧紙の裏面を接着剤で接
着した後、化粧紙の表面に液状の不飽和ポリエステル樹
脂を塗布し、その表面を樹脂フィルムで覆って空気を遮
断して不飽和ポリエステル樹脂を硬化させトップコート
樹脂層を形成した後、樹脂フィルムを剥離して樹脂化粧
板を得る所謂フィルム法が一般的に行われている。
【0004】しかし、上記フィルム法の場合、基材と化
粧紙とを接着する工程とトップコート層を形成する工程
の2工程が必要であるので、工程が煩雑であり生産性が
低いという問題点がある。
【0005】上記問題点に対応するため、無機質系基材
の表面に紫外線硬化型、電子線硬化型等の光硬化型速硬
化性樹脂塗料を塗布し、この塗料が半硬化した状態で塗
料の表面を鏡面を有する押さえ具で押さえ付けて塗料の
表面を平滑にすることを特徴とする無機質化粧板の製造
方法が提案されている(特開昭61−149354号公
報)。又、同じく光硬化型樹脂塗料を用いる方法とし
て、基材に紫外線硬化型樹脂塗料を塗布し、この塗料が
未硬化状態にある時、その塗布面に紫外線透過性フィル
ムを貼合わせ、このフィルム面に紫外線を照射して塗膜
を部分硬化させた後、フィルムを除去し、塗布面に再
度、紫外線を照射し、塗膜を完全硬化させて樹脂化粧板
を得る方法が提案されている(特開平1−270971
号公報)。
【0006】しかし、上記光硬化型樹脂塗料を用いる方
法は、上記の如く工程が煩雑であると共に、光硬化型樹
脂塗料を塗布する工程で異物や塵埃等が樹脂中に混入す
ることを防ぐため、製造現場のクリーン度を高める必要
があり、光照射設備も含め設備投資額が高価なものにな
るという問題点がある。
【0007】又、樹脂化粧板を得る別の方法として、基
材に対して親和性を有する樹脂を1次含浸させた基材に
透明性を有する熱硬化性樹脂を2次含浸させてなる第1
のプリプレグ、及び印刷が施された透明の基材に透明性
を有する熱硬化性樹脂を含浸させてなる第2のプリプレ
グをそれぞれ所要枚数ずつ積層し、加熱成形し、次に紫
外線硬化型塗料を塗布して硬化させた後、ミラー仕上
げ、艶消し仕上げ、研ぎ出し仕上げ等を行って得る樹脂
化粧板の製造方法(特開昭59−209862号公報)
や、木材に、加飾模様の描かれた透明性を発揮する紙材
又は不織布が積層され、この紙材又は不織布上に透明塗
膜を形成した後、表面を研削し、鏡面仕上げをして得る
樹脂化粧板の製造方法が提案されている(特開平2−4
3043号公報)。しかし、これらの方法の場合、表面
の研削や鏡面化等、表面仕上げに複数の工程を要し、生
産性が低いという問題点がある。
【0008】さらに、樹脂化粧板を得る他の方法とし
て、鏡面板上に枠体を載置し、外枠体内に着色合成樹脂
を注入し、更に、該着色合成樹脂上に基材を積層して硬
化一体化させた後、前記鏡面板及び枠体を剥離して樹脂
化粧板を得る方法が提案されている(特開平1−157
815号公報)が、この方法の場合も、着色合成樹脂を
注入するための枠体が必要であると共に、成形毎に鏡面
板や枠体を剥離する必要があり、生産性が低いという問
題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、樹脂化粧
板を得るための種々の方法が従来提案され行われている
が、いずれも何らかの問題点を有するものであり、美麗
な表面を有する樹脂化粧板を生産性高く簡便に得る方法
は確立されていないのが実態である。
【0010】本発明は、上記の点に鑑み、優れた平滑
性、光沢性、深み感等の表面特性を有する美麗な樹脂化
粧板を生産性高く簡便に得ることの出来る樹脂化粧板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による樹脂化粧板
の製造方法は、基材上に載置された熱硬化性樹脂含浸紙
もしくは基材上に接着された印刷紙の表面に、寒天状の
透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂組成物体を載置し、
その表面に鏡面板の鏡面をあてがってプレス成形するこ
とを特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】本発明の製造方法に用いられる基材の種類
としては、特に限定されるものではないが、例えば硅酸
カルシウム板や石綿セメント板等の無機質系基材、木材
や合板等の木質系基材等が挙げられ好適に用いられる。
【0013】本発明の製造方法に用いられる熱硬化性樹
脂含浸紙の種類は、特に限定されるものではないが、薄
葉紙、チタン紙、リンター紙等の含浸用原紙に、フェノ
ール系樹脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、ジアリルフタレート系樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸
させて得られる熱硬化性樹脂含浸紙類が挙げられ好適に
用いられる。これらの熱硬化性樹脂含浸紙類には、グラ
ビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の
通常の印刷方法で各種模様や柄が印刷されていても良
い。
【0014】又、本発明の製造方法においては、上記熱
硬化性樹脂含浸紙類の代わりに、薄葉紙、チタン紙、リ
ンター紙等の原紙に通常の印刷方法で各種模様や柄が印
刷されている印刷紙類が用いられても良い。
【0015】本発明の製造方法においては、前記熱硬化
性樹脂含浸紙類を用いる場合、該熱硬化性樹脂含浸紙類
を単に基材表面上に載置するのみで良いが、上記印刷紙
類を用いる場合、基材と印刷紙類とを密着させるため、
基材表面に印刷紙類の裏面を不飽和ポリエステル系樹脂
やウレタン系樹脂等を主成分とする接着剤で接着してお
く事が必要である。
【0016】又、本発明の製造方法においては、基材表
面上に熱硬化性樹脂含浸紙類を載置する前か、もしくは
基材表面に印刷紙類を接着する前に、基材表面の微小な
凹凸部や空隙部等を充填し、均一で平滑な表面層を得る
ために、基材表面に例えば1液型の湿気硬化性ウレタン
系シーラー等の表面処理剤を塗布して表面処理を施して
おくことが望ましい。
【0017】本発明の製造方法において、透明もしくは
半透明な熱硬化性樹脂組成物体の主成分として用いられ
る透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂の種類としては、
特に限定されるものではないが、不飽和ポリエステル系
樹脂、ビニルエステル(エポキシアクリレート)系樹
脂、ウレタンアクリレート系樹脂等が挙げられ好適に用
いられるが、なかでも不飽和ポリエステル系樹脂がより
好適に用いられる。
【0018】本発明の製造方法においては、上記透明も
しくは半透明な熱硬化性樹脂組成物は寒天状にされてい
る事が必要である。
【0019】上記熱硬化性樹脂組成物を寒天状にする方
法は、特に限定されるものではないが、主成分である上
記液状の熱硬化性樹脂に対し、所定量の重合触媒、増粘
剤及び増粘助剤等を添加混合して成る液状の熱硬化性樹
脂組成物を所定の大きさ及び深さの容器に流し込み、常
温で適当時間自然放置する事により、該組成物は液状か
ら寒天状に増粘し、所定の大きさ及び厚みを有する寒天
状の熱硬化性樹脂組成物体を得る事が出来る。このよう
にして得られる寒天状の熱硬化性樹脂組成物体は、常温
では流動しないがプレス成形時の加熱加圧により流動
し、熱硬化され、所定の厚みの熱硬化性樹脂層を形成す
る。
【0020】上記寒天状の熱硬化性樹脂組成物体の大き
さは、特に限定されるものではなく得ようとする樹脂化
粧板の大きさに対応して適宜設定されれば良いが、成形
作業時のハンドリング性を考慮すると、一般的には、大
面積の熱硬化性樹脂組成物体1個を用いるより、中面積
もしくは小面積の熱硬化性樹脂組成物体複数個を用いる
方が好ましい。
【0021】又、上記寒天状の熱硬化性樹脂組成物体の
厚みは、特に限定されるものではなく得ようとする樹脂
化粧板中に占める熱硬化性樹脂層の厚みやハンドリング
性を考慮して適宜設定されれば良いが、一般的には1〜
30mm程度であることが好ましく、なかでも3〜15
mm程度であることがより好ましい。
【0022】上記寒天状の熱硬化性樹脂組成物体を、例
えば、不飽和ポリエステル系樹脂を用いて作成する場
合、不飽和ポリエステル系樹脂100重量部に対し、重
合触媒0.1〜5重量部程度、増粘剤1〜15重量部程
度、及び必要に応じ、増粘助剤0.1〜5重量部程度を
添加混合して液状の不飽和ポリエステル系樹脂組成物を
作成した後、該組成物を所定の大きさ及び深さの容器に
流し込み、常温で5〜24時間程度放置する事により所
定の大きさ及び厚みを有する寒天状の不飽和ポリエステ
ル系樹脂組成物体を得る事が出来る。
【0023】上記重合触媒の種類としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ケトンパーオキサイド、
ジアシルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ア
ルキルパーエステル等、不飽和ポリエステル系樹脂の重
合触媒として一般的に用いられる有機過酸化物等が挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0024】又、上記増粘剤の種類としては、特に限定
されるものではないが、アルミニウムエチレート、アル
ミニウムイソプロピレート等のアルミニウムアルコレー
ト類やアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート等のアルミニウムキレート類等が挙げられ、
これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0025】不飽和ポリエステル系樹脂の増粘剤として
は、上記アルミニウムアルコレート類及びアルミニウム
キレート類以外に、酸化マグネシウムや酸化カルシウム
等の金属酸化物類も通常用いられるが、これらの金属酸
化物類は不飽和ポリエステル系樹脂組成物を白濁化し透
明性を損ねるので本発明において用いるのは好ましくな
い。
【0026】さらに、上記増粘助剤の種類としては、特
に限定されるものではないが、水、アルコール、微粉シ
リカ等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が必
要に応じて好適に用いられる。
【0027】本発明の製造方法に用いられる寒天状の熱
硬化性樹脂組成物体は、無色透明もしくは半透明であっ
ても良いし、顔料や染料等の着色剤で着色された着色透
明もしくは半透明のものであっても良い。
【0028】又、本発明の製造方法に用いられる寒天状
の熱硬化性樹脂組成物体には、本発明の目的を阻害しな
い範囲で必要に応じ、着色マイカ、着色樹脂チップ、天
然貝殻、金属蒸着樹脂フィルム等の柄材や重合促進剤、
接着付与剤、軟化剤、可塑剤、安定剤、空気遮断剤等の
各種添加剤等が含有されていても良い。
【0029】本発明の製造方法に用いられる鏡面板の種
類としては、特に限定されるものではないが、鏡面磨き
のクロムメッキ鋼板や鏡面アルマイト処理アルミ板等が
挙げられ好適に用いられる。上記鏡面板は平板であって
も勿論良いし、得られる樹脂化粧板に目地部を付与する
ための凹凸部が形成されていても良い。
【0030】次に、本発明による樹脂化粧板の製造方法
の一例を図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発
明による樹脂化粧板の製造方法の態様の一例を表す断面
図であり、図2は本発明の製造方法により得られる樹脂
化粧板の一例を表す断面図である。
【0031】本発明による樹脂化粧板の製造方法におい
ては、例えば図1に示されるように、先ず、一方の表面
に表面処理剤が塗布されて表面処理層11が形成されて
いる基材1の表面処理層11の上に、表面に印刷層21
が設けられている熱硬化性樹脂含浸紙2を印刷層21が
上になるように載置する。次いで、該熱硬化性樹脂含浸
紙2の印刷層21の上に、寒天状の透明もしくは半透明
な熱硬化性樹脂組成物体3を必要個数載置し、その上に
鏡面板4の鏡面41をあてがって作成した積層体7を、
必要に応じ適当なクッション材5を介して2枚の熱板6
で上下から挟み、熱硬化性樹脂組成物体3が硬化するま
で所定の条件で加熱加圧してプレス成形した後、熱板6
を開放して、成形物を取り出す工程を経る事により行わ
れる。上記製造方法を採ることにより、図2に示される
ように、透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂層8を有す
る美麗な所望の樹脂化粧板9を得る事が出来る。
【0032】上記製造方法において、寒天状の透明もし
くは半透明な熱硬化性樹脂組成物体3の使用量は、得ら
れる樹脂化粧板9中に占める熱硬化性樹脂層8の所望厚
みに応じ適宜設定されれば良く特に限定されるものでは
ないが、一般的には50〜500g/m2 程度の量であ
ることが望ましい。
【0033】又、上記製造方法において、プレス成形時
の加熱温度、加圧圧力及び時間等の条件は、熱硬化性樹
脂組成物体3の種類や配合組成に応じ適宜設定されれば
良く特に限定されるものではないが、一般的には加熱温
度80〜200℃程度、加圧圧力5〜150kg/cm
2 程度、時間2〜200分間程度の条件で行うことが望
ましい。
【0034】
【作用】本発明による樹脂化粧板の製造方法によれば、
基材上の熱硬化性樹脂含浸紙もしくは印刷紙の表面に、
予め寒天状にされた透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂
組成物体を載置するので、熱硬化性樹脂組成物の塗布作
業が不要であると共に、プレス成形時に鏡面板の鏡面の
平滑性や光沢性等が熱硬化性樹脂層に転写されるので、
表面研磨等の後工程も不要であり、優れた表面特性を有
する美麗な樹脂化粧板を生産性高く簡便に得ることが出
来る。
【0035】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例を挙げる。実施例中、「部」は「重量部」を意味
する。
【0036】(実施例1)
【0037】(1)寒天状の熱硬化性樹脂組成物体の作
不飽和ポリエステル樹脂(商品名「#B400」、三井
東圧化学社製)100部に対し、増粘剤としてアルミニ
ウムキレート剤(商品名「ALCH」、川研ファインケ
ミカル社製)5部、増粘助剤(商品名「#EM95」、
三井東圧化学社製)0.3部及び重合触媒(商品名「カ
ヤヘキサAD」、化薬アクゾ社製)1.5部を添加混合
して液状の熱硬化性樹脂組成物を得た。次いで、得られ
た液状の熱硬化性樹脂組成物を、幅50mm、長さ20
0mm、深さ10mmのポリエチレン製容器に流し込
み、常温で20時間放置して、幅50mm、長さ200
mm、厚み10mm、及び重量約100g/個の寒天状
の透明な熱硬化性樹脂組成物体を得た。
【0038】(2)熱硬化性樹脂含浸紙の作成 チタン紙(商品名「KW−1000P」、興人社製)に
グラビヤ印刷で印刷模様を施し印刷層を設けた。次い
で、この印刷模様が施されたチタン紙に、ジアリルフタ
レート樹脂(ダイソー社製)を含浸樹脂量が50重量%
となるように含浸させ乾燥して熱硬化性樹脂含浸紙を得
た。
【0039】(3)樹脂化粧板の成形 図1に示されるように、基材1として厚み5mm、幅9
10mm×長さ1820mm(約1.66m2 /枚)の
硅酸カルシウム板(アスク社製)を用い、その表面に1
液型の溶剤系ウレタンシーラー(商品名「Vセランシー
ラー#100」、固形分約70重量%、大日本塗料社
製)を塗布量が50g/m2 となるように塗布乾燥して
表面処理層11を設けた。次いで、上記基材1の表面処
理層11の上に、上記(2)で得られた熱硬化性樹脂含
浸紙2を印刷層21が上になるように載置し、その中央
部表面に前記(1)で得られた寒天状の熱硬化性樹脂組
成物体3を量が300g/m2 (約500g/枚)とな
るように約260mmの等間隔で5個載置した。さら
に、上記熱硬化性樹脂組成物体3の表面にアルマイト処
理したアルミ鏡面板4の鏡面41をあてがって積層体7
を作成し、この積層体7をクッション材5を介して2枚
の熱板6で上下から挟み、温度145℃、圧力20kg
/cm2 の条件で10分間加熱加圧してプレス成形を行
った。その後、熱板6を開放し成形物を取出して、図2
に示されるような印刷層21と透明な熱硬化性樹脂層8
を有する樹脂化粧板9を得た。
【0040】(4)評価 上記により得られた樹脂化粧板9は、印刷層21の上に
透明な熱硬化性樹脂層8が均一に形成され、表面の平滑
性、光沢性等に優れた美麗な樹脂化粧板9であった。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による樹脂化
粧板の製造方法によれば、平滑性、光沢性、深み感等の
表面特性に優れた美麗な樹脂化粧板を生産性高く簡便に
製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による樹脂化粧板の製造方法の態様の一
例を表す断面図である。
【図2】本発明の製造方法により得られる樹脂化粧板の
一例を表す断面図である。
【符号の説明】 1 基材 11 表面処理層 2 熱硬化性樹脂含浸紙 21 印刷層 3 寒天状の熱硬化性樹脂組成物
体 4 鏡面板 41 鏡面 5 クッション材 6 熱板 7 積層体 8 熱硬化性樹脂層 9 樹脂化粧板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に載置された熱硬化性樹脂含浸紙
    もしくは基材上に接着された印刷紙の表面に、寒天状の
    透明もしくは半透明な熱硬化性樹脂組成物体を載置し、
    その表面に鏡面板の鏡面をあてがってプレス成形するこ
    とを特徴とする樹脂化粧板の製造方法。
JP6078540A 1994-04-18 1994-04-18 樹脂化粧板の製造方法 Pending JPH07285207A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007038522A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Yamaha Corp 木材被覆複合体及びその製造方法
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