JPH07163083A - 電動機の防水式ステータ組体 - Google Patents

電動機の防水式ステータ組体

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JPH07163083A
JPH07163083A JP30916193A JP30916193A JPH07163083A JP H07163083 A JPH07163083 A JP H07163083A JP 30916193 A JP30916193 A JP 30916193A JP 30916193 A JP30916193 A JP 30916193A JP H07163083 A JPH07163083 A JP H07163083A
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JP
Japan
Prior art keywords
stator core
stator assembly
stator
water
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP30916193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Uchida
裕之 内田
Isao Kariya
功 仮屋
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要充分な防水性を容易にかつ低コストで付
与することができ、以て電動機の信頼性を向上させるこ
とのできる防水式ステータ組体を提供する。 【構成】 防水式ステータ組体10は、複数の磁性薄板
の積層体からなるステータコア14と、ステータコア1
4の軸方向各端面に当接配置されてステータコア14を
挟持する前部支持部材16及び後部支持部材18とを備
える。各支持部材16,18は、ステータコア14に隣
接するそれぞれの端面の近傍に、外周面から半径方向外
方へ突出する環状突起32,34を備える。それら環状
突起32,34の間に位置する両支持部材16,18の
外周面及びステータコア14の外周面を被覆するよう
に、封止剤36が塗着されかつ固化される。その結果、
ステータコア14内の隣接する磁性薄板間、及びステー
タコア14と各支持部材16,18との各々の当接端面
間に形成される微小隙間が確実に封止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の防水式ステー
タ組体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータを囲繞してステータコアを
外側に配置した形式の電動機において、特に外径寸法を
縮小するために、ステータコアを被覆支持するハウジン
グを省略したものが知られている。この種の電動機で
は、一般にステータコアは、その軸方向両端面にそれぞ
れ当接配置される一対の支持部材(例えば負荷側フラン
ジと後部ハウジング)によって固定挟持される。このと
き、ステータコア及び各支持部材の外周面は、電動機の
周囲空間に露出される。一方、ステータコアは、一般に
電磁鋼板等の複数の磁性薄板を例えば溶接や「かしめ」
により相互に結合して形成される。したがって、相互結
合時に生じる磁性薄板の微少な反りや撓みに起因して、
ステータコア内の隣接する複数の薄板間、及びステータ
コアと各支持部材との各々の当接端面間に、周囲空間に
露出される微小隙間が形成される場合がある。このよう
な微小隙間は、電動機内部への外部からの液体や蒸気の
浸入を許すので、防水性が要求される環境下での使用時
に電動機の作動に影響を及ぼすことが考えられる。した
がって電動機の信頼性をさらに向上させるためには、こ
のような微小隙間を周囲空間に対して確実に封止する必
要がある。
【0003】ステータコア内の隣接する複数の薄板間、
及びステータコアと各支持部材との各々の当接端面間に
形成された微小隙間を塞ぐために、従来、様々な方法が
実施されている。例えば、巻線を設置したステータコア
を各支持部材が挟持してなるステータ組体に、ステータ
コア及び各支持部材を密接して収容可能な外被部材を取
着する方法がある。また、ステータ組体に含浸剤や接着
剤等の封止剤を塗着し、微小隙間に浸入した封止剤の固
化によって防水性を得る方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外被部材を使用する場
合は、ステータ組体に比較的容易に防水性を付与するこ
とができるが、部品点数が増加するだけでなく、ステー
タ組体を密閉するので電動機の温度上昇が著しくなると
いう不具合を生じる。また、ワニス等の含浸剤の塗着工
程は、本来、巻線の絶縁及び固定の目的で実施されるも
のであり、比較的に粘性の低い含浸剤を使用するので各
微小隙間の間隔が大きい場合にはそれを完全に封止する
ことができない。反対に、比較的に粘性の高い封止剤を
用いる場合は、微小隙間に確実に充填するために真空吸
引機等を使用する必要があり、工程が煩雑になる課題が
ある。
【0005】本発明の目的は、外周面を周囲空間に露出
するステータコアを有したステータ組体に、必要充分な
防水性を容易にかつ低コストで付与することができ、以
て電動機の信頼性を向上させることのできる防水式ステ
ータ組体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の磁性薄板の積層体からなり、ロー
タを囲繞して配置されるステータコアと、ステータコア
の軸方向各端面にそれぞれ当接配置され、ステータコア
を固定支持する一対の支持部材とを具備する電動機のス
テータ組体において、支持部材の各々が、外周面から半
径方向外方へ突出する環状突起を備え、それら環状突起
の間に位置する両支持部材の外周面及びステータコアの
外周面を被覆するように封止剤を塗着し、かつ固化させ
たことを特徴とする電動機の防水式ステータ組体を提供
する。
【0007】
【作用】各支持部材に設けた環状突起は、両環状突起間
に位置する両支持部材とステータコアとの各外周面に封
止剤を塗布する際に、封止剤に対する堰として作用す
る。したがって、環状突起の突出高さに対応した厚みに
封止剤を容易に塗布できる。その結果、ステータコア内
の隣接する複数の薄板間、及びステータコアと各支持部
材との各々の当接端面間に形成される微小隙間を、封止
剤の完全な充填が得られなくとも確実に封止するに充分
な厚みまで、両支持部材とステータコアとの各外周面に
封止剤を塗着し、かつその状態で固化させることが可能
となる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例に基づ
き、本発明をさらに詳細に説明する。図1及び図2は、
本発明の実施例による防水式ステータ組体10を示す。
ステータ組体10は、電磁鋼板からなる複数の磁性薄板
12を積層して形成されるステータコア14と、ステー
タコア14の軸方向両端面にそれぞれ当接配置されてス
テータコア14を固定的に挟持する前部支持部材16
(例えば負荷側フランジ)及び後部支持部材18(例え
ば後部ハウジング)とを備える。ステータ組体10を備
えた電動機では、ロータ(図1にロータ軸20のみ破線
で図示)はステータコア14に囲繞されて両支持部材1
6及び18に回動可能に支持される。
【0009】ステータコア14を構成する複数の磁性薄
板12は、例えばかしめや溶接によって相互に連結され
る。またステータコア14と各支持部材16,18と
は、それらを軸方向へ貫通する複数のロッド部材22
(図3)によって相互に締着される。このようなかしめ
工程や締着工程において、複数の磁性薄板12は微少な
反りや撓みを生じ易く、それによりステータコア14内
の隣接する薄板12の間、及びステータコア14と各支
持部材16,18との各々の当接端面間に微小隙間が形
成される。図4は、図1のステータ組体10のステータ
コア14と前部支持部材16との当接領域の部分拡大側
面図であり、ステータコア14の軸方向端面24と、こ
れに当接する前部支持部材16の軸方向端面26との間
に形成される微小隙間28を例示する。
【0010】このような微小隙間を封止するために、防
水式ステータ組体10において、前部支持部材16及び
後部支持部材18は、ステータコア14に当接されるそ
れぞれの軸方向端面26及び30(図2)の近傍に、そ
れらの外周面から半径方向外方へ突出する環状突起32
及び34を備える。環状突起32及び34は、例えば図
4(a)に示す如く略矩形断面形状を有する(環状突起
32のみ図示)。さらに、それらの環状突起32,34
の間に位置する両支持部材16,18の外周面及びステ
ータコア14の外周面を被覆するように、封止剤36が
塗着される。封止剤36は、例えば含浸剤や接着剤等の
樹脂材料からなることが好ましく、所望の粘性を有した
液体状態で上記各面に例えば滴下含浸方法によって塗着
される。その後、封止剤36は、所定の方法により固化
されて、両環状突起32,34の間に位置する両支持部
材16,18の外周面及びステータコア14の外周面を
被覆する(図1参照)。その結果、ステータコア14内
の隣接する磁性薄板12間、及びステータコア14と各
支持部材16,18との各々の当接端面間に形成される
微小隙間が確実に封止される。なお、ここで延べる封止
剤26の固化とは、熱可塑性樹脂材料の冷却や溶剤蒸発
による固化、及び熱硬化性樹脂材料の熱による硬化等を
含むものである。
【0011】このように、防水式ステータ組体10で
は、前部支持部材16及び後部支持部材18に環状突起
32及び34を設けたことにより、ステータコア14の
外周面及び両支持部材16,18の外周面に、環状突起
32及び34を有しない従来のステータ組体よりも厚く
封止剤36を塗着できる。したがって、真空吸引等の手
段によって封止剤36を微小隙間に完全に充填する必要
なく、厚肉の封止剤36によって確実な封止効果が得ら
れる。確実な封止効果を得るために必要な封止剤36の
厚みは、適用される電動機の寸法にもよるが、例えば
0.5mm〜5mmであり、好ましくは1mm〜3mmである。
封止剤36の厚みがこの範囲より薄くなると封止効果が
低下し、この範囲より厚くなると電動機の寸法に与える
影響が無視できなくなる。環状突起32,34の半径方
向突出長さは、同様に例えば0.5mm〜5mmであり、好
ましくは1mm〜3mmである。
【0012】このように厚肉に塗着された封止剤36
は、ステータコア14を構成する複数の磁性薄板12の
縁部を損傷から保護する役割も果たす。さらに、環状突
起32,34は封止剤36に対し堰として作用するの
で、例えば封止剤36を滴下含浸工程によって塗着する
際に、各環状突起32,34の外側部分への封止剤36
の余剰塗着が防止され、封止を必要とする位置に必要充
分な厚みの封止剤36を極めて容易に塗着することがで
きる。
【0013】環状突起32,34は、前部支持部材16
及び後部支持部材18の成形時(例えば鋳造工程によ
る)に、各支持部材16,18と同一の材料で一体成形
することが好ましい。しかしながら、従来と共通の鋳型
を使用する場合は、各支持部材16,18の成形後に別
工程で成形された環状突起32,34を取着することも
できる。後者の場合、環状突起32,34は、ゴム等の
弾性材料からなることが好ましく、それにより、円柱や
多角柱の輪郭を有する各支持部材16,18の外周面と
各環状突起32,34との間の密着性が向上する。弾性
材料からなる環状突起32,34は、輪ゴム状に成形さ
れてもよく、或いは紐状に成形されて各支持部材16,
18への取着時に両端が結着される構造でもよい。環状
突起に使用される弾性材料としては、NBR等の一般的
なものが使用できるが、例えば100℃を超える高温環
境下で連続使用される電動機に適用する場合は、シリコ
ンゴム等の耐熱性に優れた材料が好ましく、また、高温
切削油が常時飛来するような過酷な環境下に置かれる場
合はフッ素系のゴム材料が好適である。
【0014】図4(b)に示すように、環状突起32,
34(環状突起32のみ図示)は、略三角形の断面を有
してもよい。それにより電動機の外面が円滑になり、外
観が改善される。同様の理由で、図4(c)のような長
円形断面を有する別体の環状突起を使用することもでき
る。また、封止剤36の固化後、別体成形された環状突
起32,34を各支持部材16,18から取り外すこと
もできる。この場合、環状突起32,34は、図4
(d)に示すような略台形の断面形状を有することが好
ましい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、ステータコアを挟持する一対の支持部材の各々
に、外周面から半径方向外方へ突出する環状突起を設け
たので、両環状突起間の両支持部材の外周面及びステー
タコアの外周面に封止剤を充分に厚く塗着できる。その
結果、ステータコア内の隣接する磁性薄板間、及びステ
ータコアと各支持部材との各々の当接端面間に形成され
る微小隙間を、真空吸引等の手段によって封止剤の完全
な充填を行うことなく、厚肉の封止剤によって確実に封
止することができる。したがって本発明によれば、周囲
空間に露出されるステータコアを有したステータ組体に
必要充分な防水性を容易にかつ低コストで付与すること
ができ、以て防水性を要する環境下での電動機の作動信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による防水式ステータ組体の側
面図である。
【図2】図1のステータ組体を、封止剤を除去した状態
で示す側面図である。
【図3】図1の線 III−III に沿った断面図である。
【図4】図1のステータ組体の線IV−IVに沿った部分拡
大断面図で、(a)図1の環状突起、(b)変形例によ
る環状突起、(c)他の変形例による環状突起、及び
(d)さらに他の変形例による環状突起、とともに示
す。
【符号の説明】
10…防水式ステータ組体 12…磁性薄板 14…ステータコア 16…前部支持部材 18…後部支持部材 24,26,30…軸方向端面 28…微小隙間 32,34…環状突起 36…封止剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性薄板の積層体からなり、ロー
    タを囲繞して配置されるステータコアと、該ステータコ
    アの軸方向各端面にそれぞれ当接配置され、該ステータ
    コアを固定支持する一対の支持部材とを具備する電動機
    のステータ組体において、 前記支持部材の各々は、外周面から半径方向外方へ突出
    する環状突起を備え、それら環状突起の間に位置する両
    支持部材の外周面及び前記ステータコアの外周面を被覆
    するように封止剤を塗着し、かつ固化させたことを特徴
    とする電動機の防水式ステータ組体。
JP30916193A 1993-12-09 1993-12-09 電動機の防水式ステータ組体 Pending JPH07163083A (ja)

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