JP2018182807A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】含浸剤の漏れを抑制するハウジングを有する電動機を提供する。【解決手段】電動機は固定子と回転子とハウジング部10とを備える。ハウジング部10は、回転軸方向DXの一端側に回転軸Xに対して垂直に配置される端面部118と、端面部118から回転軸方向DXの他端側に延びるように形成され、回転軸Xを中心として環方向Cに連続的又は間欠的に配置される内側面部120と、内側面部120の一部と環方向Cに並んで配置される開口部110であって、端面部118と内側面部120とで形成される第2内部空間115と外部空間とを連通させる開口部110と、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成され、径方向DRに対して環方向Cの一方側に傾斜して形成される第1突起部130と、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成され、径方向DRに対して環方向Cの他方側に傾斜して形成される第2突起部140とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、含浸剤の漏れを抑制可能な電動機に関する。
従来、電動機において、ステータ(固定子)の絶縁性及び耐熱性の向上や強度の向上を図るために、ステータの巻線部の各巻線間には、絶縁ワニス(含浸剤)が含浸されている。巻線部に絶縁ワニスを含浸させる方法としては、例えば、絶縁ワニスを収容した槽内にステータを浸して巻線間にワニスを含浸させる方法が知られている。
しかし、絶縁ワニスを収容した槽内にステータを浸す方法は、静止させた状態で絶縁ワニスを乾燥させるため、片側(下側)の絶縁ワニスが多くなり重量バランスが悪くなる場合があった。また、ステータを搭載する治具に絶縁ワニスが付着するため、その除去等が必要であり、生産性に悪影響を与える場合があった。
これに対して、巻線部に絶縁ワニスを滴下して含浸させる方法が知られている。例えば、ステータの両端にハウジングを取り付ける前にステータを傾けて回転させながら絶縁ワニスを滴下する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この技術においては、巻線部から絶縁ワニスが滴り落ちて周囲が汚れるという課題があった。
また、ステータの両端にハウジングを取り付けた後に回転させながら絶縁ワニスを滴下する技術が知られている。しかし、この技術においては、絶縁ワニスが巻線部の端部からハウジング側に流れて、ハウジングに形成された電線用開口部から外部に流れ出る場合があった。
これに対して、例えば、巻線の外周部に配置したシート部材を折り曲げて巻線部の外形に沿わせて変形させ、巻線部において含浸し切れなかった絶縁ワニスをシート部材との間で保持されやすい状態にすると共に、ステータと電線用開口部との間に壁部を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−66268号公報 特許第4109223号公報
しかし、特許文献2に開示された技術では、シート部材を巻線部の外形に沿わせて変形させる工程が増えるため、作業負担が増えると共に生産性が低下する場合があった。また、シート部材を巻いた部分において熱が放出され難くなり、液状の絶縁ワニスが固化し難くなる場合があった。また、滴下含浸における絶縁ワニスの滴下量や回転速度が適正でない場合、絶縁ワニスが変形させたシート部材及び壁部を越えて電線用開口部から外部に流れ出る場合があった。
更には、絶縁ワニスの滴下時におけるステータの回転方向は、製造装置等により異なるところ、上述の課題に対応すると共に、正逆両方の回転においても上述の課題に対応可能な技術が求められていた。
本発明は、巻線部に滴下された含浸剤の漏れを抑制可能なハウジングを有する電動機を提供することを目的とする。
例えば、後述の
(1)本発明は、円筒状の第1内部空間(例えば、後述の第1内部空間21)と、前記第1内部空間の外周を構成するように配置される複数の巻線部(例えば、後述の巻線部20)と、を有する筒状の固定子(例えば、後述のステータ2)と、回転軸(例えば、後述の回転軸X)を中心に回転可能であり、前記回転軸に沿って配置される回転軸部(例えば、後述の回転軸部31)と、少なくとも一部が前記固定子(例えば、後述のステータ2)の前記第1内部空間に配置される回転本体部と、を有する回転子(例えば、後述のロータ3)と、前記回転軸が延びる方向である回転軸方向(例えば、後述の回転軸方向DX)における前記固定子の一端側に配置されるハウジング部(例えば、後述のハウジング部10)と、を備える電動機(例えば、後述の電動機1)であって、前記ハウジング部は、前記回転軸方向における一端側に前記回転軸に対して垂直に配置される端面部(例えば、後述の端面部118)と、前記端面部から前記回転軸方向の他端側に延びるように形成されていると共に、前記回転軸を中心として環方向(例えば、後述の環方向C)に連続的又は間欠的に配置される内側面部(例えば、後述の内側面部120)と、前記内側面部の一部と前記環方向に並んで配置される開口部(例えば、後述の電線用開口部110)であって、前記端面部と前記内側面部とにより形成される第2内部空間(例えば、後述の第2内部空間115)と外部空間とを連通させる開口部と、前記内側面部から前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記回転軸方向に直交する径方向(例えば、後述の径方向DR)に対して前記環方向の一方側に傾斜して形成される第1突起部(例えば、後述の第1突起部130)と、前記内側面部から前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記環方向の他方側に傾斜して形成される第2突起部(例えば、後述の第2突起部140)と、を備える、電動機に関する。
(2) (1)の電動機において、前記第1突起部は、傾斜する側の側面である第1内面(例えば、後述の第1内面131)の少なくとも一部が、前記内側面部と鋭角に交差する位置関係で配置され、前記第2突起部は、傾斜する側の側面である第2内面(例えば、後述の第2内面141)の少なくとも一部が、前記内側面部と鋭角に交差する位置関係で配置されてもよい。
(3) (2)の電動機において、前記第1内面と前記内側面部との間に形成される第1溜め部(例えば、後述の第1溜め部135)と、前記第2内面と前記内側面部との間に形成される第2溜め部(例えば、後述の第2溜め部145)と、を更に備えてもよい。
(4) (1)〜(3)のいずれかの電動機において、前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記開口部を挟んで配置され、前記第1突起部は、前記径方向に対して前記開口部と反対側に傾斜し、前記第2突起部は、前記径方向に対して前記開口部と反対側に傾斜してもよい。
(5) (1)〜(4)のいずれかの電動機において、前記第1突起部と、前記環方向において前記第1突起部と並んで配置される前記第2突起部との組み合わせを複数備え、前記組み合わせにおける前記第1突起部は、前記径方向において前記第2突起部の側に傾斜し、前記組み合わせにおける前記第2突起部は、前記径方向において前記第1突起部の側に傾斜してもよい。
(6) (1)〜(5)のいずれかの電動機において、前記第1突起部(例えば、後述の第1突起部330)の前記径方向の中心側に配置され、前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記第1突起部と同じ側に傾斜して形成される第3突起部(例えば、後述の第3突起部430)と、前記第2突起部(例えば、後述の第2突起部340)の前記径方向の中心側に配置され、前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記第2突起部と同じ側に傾斜して形成される第4突起部(例えば、後述の第4突起部440)と、を更に備えてもよい。
本発明によれば、巻線部に滴下された含浸剤の漏れを抑制可能なハウジングを有する電動機を提供することができる。
第1実施形態に係る電動機の側面図である。 第1実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第1実施形態に係るハウジング部の斜視図である。 第2実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第3実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第4実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第5実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第6実施形態に係るハウジング部の平面図である。 第1変形例に係る第2突起部の部分拡大図である。 第2変形例に係る第2突起部の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、第2実施形態から第4実施形態の説明において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、対応する構成については同一の規則性を持って対応する符号を付し、その説明を省略する。
[第1実施形態]
図1から図3により、第1実施形態に係る電動機について説明する。図1は、第1実施形態に係る電動機の側面図である。図2は、第1実施形態に係るハウジング部の平面図である。図3は、第1実施形態に係るハウジング部の斜視図である。
ここで、回転軸方向DXとは、後述するロータ3の回転軸部31における回転軸Xが延びる方向を意味する。軸方向前方(回転軸方向DXにおける他端側)とは、例えば図1では左側を意味する。また、軸方向後方(回転軸方向DXにおける一端側)とは、例えば図1では右側を意味する。また、環方向Cとは、後述する内側面部120により形成される円環の周方向を意味し、言い換えると、回転軸Xを中心軸とした円の周方向である。
本実施形態に係る電動機1は、例えば誘導式電動機であり、後述するステータ2(固定子)に配置される複数の巻線部20から、ロータ3に配置される不図示の短絡された裸の導体への電磁誘導作用によって動作する。誘導式電動機は、構造が簡単で保守も容易であることから、幅広く利用されている。
図1に示すように、電動機1は、ステータ2(固定子)と、ロータ3(回転子)と、ケース部4と、端子箱5と、を備える。
ステータ2は、筒状であって、円筒状の第1内部空間21と、第1内部空間21の外周を構成するように配置される複数の巻線部20とを有する。ステータ2は、回転軸方向DXに積層された複数の磁性鋼板により構成される。ステータ2の周壁部には、円周方向に等間隔で配置された不図示の複数のスロットが、形成される。各スロットは、ステータ2の軸方向に延びて設けられる。各スロットには、複数の巻線部20が収容されている。
ここで、複数の巻線部20には、絶縁ワニス等の含浸剤が含浸されている。含浸剤は、ステータ2に後述のハウジング部10が取り付けられた状態で、複数の巻線部20に滴下される。含浸剤は、ステータ2が回転軸Xを中心として回転されている状態で、複数の巻線部20に滴下される。含浸剤の滴下量及びステータ2の回転速度は、含浸剤の粘度やステータ2のサイズ等により適正となるように調整される。ハウジング部10の側に含浸剤が流れる場合において、含浸剤が電線用開口部110(後述)から外部空間に流れ出ないように、ハウジング部10には、後述の第1突起部130及び第2突起部140が形成されている。ハウジング部10の構成については、後に詳述する。
ロータ3は、図示しない回転本体部と、回転軸部31と、を備える。ロータ3は、回転軸Xを中心に回転可能な部材である。
前記回転本体部は、円柱形状であって、回転軸部31に同軸となるように配置されている。回転本体部は、回転軸部31に固定されている。回転本体部には、不図示の短絡された裸の導体が配置される。
前記回転本体部は、少なくとも一部がステータ2の第1内部空間21に配置される。回転本体部は、回転軸Xを中心に回転可能に配置される。
回転軸部31は、回転軸Xに沿って配置される。回転軸部31は、回転本体部と一体的に回転する。回転軸部31における回転軸方向DXの他端側(図1において左側)は、不図示の工作機械に接続される。
ケース部4は、第1ケース部41と、第2ケース部42と、ハウジング部10と、を有する。
第1ケース部41は、ステータ2の軸方向前方(回転軸方向DXにおける他端側)に配置される。第1ケース部41における軸方向前方側の主軸取付面411には、不図示の工作機械における主軸頭が接続される。
第2ケース部42は、ステータ2の軸方向後方(回転軸方向DXにおける一端側)に配置される。第2ケース部42は、その内部において、ロータ3の回転軸部31を軸支する。第2ケース部42の軸方向後方側(回転軸方向DXにおける一端側)には、ハウジング部10が配置される。
ハウジング部10は、第2ケース部42の軸方向後方(回転軸方向DXにおける一端側)に配置される。また、ハウジング部10は、ステータ2の巻線部20に滴下された含浸剤の漏れを抑制するための複数の第1突起部130及び第2突起部140を有する。ハウジング部10の構成については、後に詳述する。
端子箱5は、第2ケース部42及びハウジング部10の上面に取り付けられる。端子箱5は、その内部に端子台50を収容する。端子箱5は、箱部51と、蓋部52と、を備える。
箱部51は、平面視で矩形状の箱体であり、その上面が開口している。蓋部52は、平面視で矩形状の板材であり、箱部51の開口を塞ぐように配置される。蓋部52は、箱部51の上端面に固定される。
端子箱5の内部には、ステータ2に配置された巻線の各相の口出し線(電線)が導かれる。各口出し線の先端は、導電板(図示せず)に電気的に接続される。ここで、口出し線(電線)は、ハウジング部10に形成された電線用開口部110を通って、端子箱5の内部に案内される。
図2及び図3により、ハウジング部10について詳述する。
図2及び図3に示すように、ハウジング部10は、端面部118と、軸側開口部112と、内側面部120と、第2内部空間115と、電線用開口部110(開口部)と、複数の第1突起部130と、複数の第2突起部140と、を有する。また、ハウジング部10は、複数の流入口150と、複数の第1溜め部135と、複数の第2溜め部145と、を有する。
端面部118は、回転軸方向DXにおける一端側に、回転軸Xに垂直に配置される端面である。端面部118には、軸側開口部112が形成されている。また、端面部118は、後述の内側面部120と共に第2内部空間115を形成する。
軸側開口部112は、端面部118に形成される開口部である。軸側開口部112は、回転軸Xを含む中央部に形成されている。軸側開口部112は、巻線部20に含浸剤を滴下する際において、含浸剤を滴下するためのノズル等が挿入可能な開口部である。
内側面部120は、端面部118から回転軸方向DXの他端側(図1における左側)に延びるように形成されていると共に、回転軸Xを中心として環方向Cに連続的又は間欠的に配置される。内側面部120は、端面部118と共に、後述の第2内部空間115を形成する。また、内側面部120には、円環における径方向DRのうち、回転軸Xへ向かう方向に突出する複数の第1突起部130及び複数の第2突起部140が形成されている。
第2内部空間115は、端面部118と内側面部120とにより形成される空間である。第2内部空間115は、電線用開口部110を介して外部空間と連通している。
電線用開口部110は、内側面部120の一部と環方向Cに並んで配置される。電線用開口部110は、第2内部空間115と外部空間とを連通させる開口部である。電線用開口部110には、上述の口出し線(電線)が挿通されている。
電線用開口部110は、例えば本発明における第1突起部130及び第2突起部140を備えていない技術において巻線部20に滴下された含浸剤が過剰等の場合、巻線部20の上面から流れ出た含浸剤が外部に流れ出る可能性のある部分である。
複数(本実施形態において8つ)の第1突起部130それぞれは、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、回転軸Xに直交する径方向DRに対して環方向Cの一方側に傾斜して形成される。複数の第1突起部130それぞれは、径方向DRに対して、環方向Cにおける時計回り方向C1の側に傾斜して形成されている。「時計回り方向」は、図2に示すように、回転軸方向DXにおける他端側から一端側をみた場合の時計回り方向である。
第1突起部130は、傾斜する側面である第1内面131の少なくとも一部が、内側面部120と鋭角に交差する位置関係で配置されている。そして、第1内面131の少なくとも一部と内側面部120との間には、後述する第1溜め部135が形成される。
第1突起部130は、ステータ2の巻線部20に滴下された含浸剤の漏れを抑制するための部分である。第1突起部130は、ステータ2が環方向Cの時計回り方向C1に回転している際に流れる含浸剤の移動を規制する(溜めておく)部分である。第1突起部130は、第2突起部140とともに含浸剤が外部に流れ出ることを抑制する。
複数(本実施形態において8つ)の第2突起部140それぞれは、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、回転軸Xに直交する径方向DRに対して環方向Cの他方側に傾斜して形成される。複数の第2突起部140それぞれは、径方向DRに対して、環方向Cにおける時計回り方向C1とは反対方向(反時計回り方向C2)に傾斜して形成されている。
第2突起部140は、傾斜する側面である第2内面141の少なくとも一部が、内側面部120と鋭角に交差する位置関係で配置されている。そして、第2内面141の少なくとも一部と内側面部120との間には、後述する第2溜め部145が形成される。
第2突起部140は、ステータ2の巻線部20に滴下された含浸剤の漏れを抑制するための部分である。第2突起部140は、ステータ2が環方向Cにおける時計回り方向C1とは反対方向(反時計回り方向C2)に回転している際に流れる含浸剤の移動を規制する(溜めておく)部分である。第2突起部140は、第1突起部130とともに含浸剤が外部に流れ出ることを抑制する。
第1溜め部135は、第1内面131の少なくとも一部と内側面部120との間に形成される。第1溜め部135は、第1突起部130により止められる含浸剤を溜める部分である。また、言い換えると、後述する流入口150から流入した含浸剤を溜める部分である。
第2溜め部145は、第2内面141の少なくとも一部と内側面部120との間に形成される。第2溜め部145は、第2突起部140により止められる含浸剤を溜める部分である。また、言い換えると、後述する流入口150から流入した含浸剤を溜める部分である。
ここで、本実施形態においては、第1突起部130a及び第2突起部140aは、電線用開口部110の近傍に、互いに電線用開口部110を挟んで配置される。第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。
第1突起部130aは、径方向DRに対して電線用開口部110とは反対側に傾斜している。また、第2突起部140aは、径方向DRに対して電線用開口部110とは反対側に傾斜している。つまり、第1突起部130a及び第2突起部140aは、電線用開口部110の側に含浸剤が流れることを規制するように形成されている。第1突起部130a及び第2突起部140aは、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも、含浸剤の流れを規制するように形成されている。第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110の側に流れないように、いわゆる返しや鍔部のように形成されている。
また、本実施形態において、ハウジング部10は、第1突起部130と、環方向Cにおいて第1突起部130と並んで配置される第2突起部140との組み合わせを、複数組備える。ハウジング部10は、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130と第2突起部140との組み合わせを8組有する。
前記組み合わせにおける第1突起部130は、径方向DRにおいて第2突起部140の側に傾斜して形成されている。また、前記組み合わせにおける第2突起部140は、径方向DRにおいて第1突起部130の側に傾斜して形成されている。
前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140は、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されると共に、第1内面131、第2内面141及び内側面部120により形成される空間に含浸剤を溜めるように形成されている。
言い換えると、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140の先端部同士の間に形成される流入口150から流入した含浸剤は、第1溜め部135及び第2溜め部145により溜められると共に、流入口150から第2内部空間115の側に流れ出ることが規制される。
ここで、本実施形態においては、ハウジング部10は、前記組み合わせを複数組(8組)有するので、ハウジング部10の側に流れた含浸剤を流れ出た箇所で留めることができ、含浸剤が内側面部120に沿って電線用開口部110の側に移動することを規制すると共に、含浸剤の蓄積を抑制可能に構成される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、巻線部20に滴下された含浸剤の漏れを抑制可能なハウジング部10を有する電動機1を提供することができる。また、本実施形態によれば、含浸剤の滴下時における回転方向に拘わらず、巻線部20に滴下された含浸剤の漏れを抑制可能なハウジング部10を有する電動機を提供することができる。
本実施形態の電動機1においては、ハウジング部10は、回転軸方向DXにおける一端側に回転軸Xに対して垂直に配置される端面部118と、端面部118から回転軸方向DXの他端側に延びるように形成されていると共に、回転軸Xを中心として環方向Cに連続的又は間欠的に配置される内側面部120と、内側面部120の一部と環方向Cに並んで配置される電線用開口部110であって、端面部118と内側面部120とにより形成される第2内部空間115と外部空間とを連通させる電線用開口部110と、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、回転軸方向DXに直交する径方向DRに対して環方向Cの一方側に傾斜して形成される第1突起部130と、内側面部120から回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、径方向DRに対して環方向Cの他方側に傾斜して形成される第2突起部140と、を備える。
そのため、本実施形態によれば、巻線部20に滴下された含浸剤の環方向Cへの移動を規制できる。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、環方向Cの一方側に傾斜する第1突起部130と他方側に傾斜する第2突起部140とが形成されている。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤の環方向Cへの移動を好適に規制すると共に、電動機1(ステータ2)が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを好適に規制する。
また、本実施形態の電動機1においては、第1突起部130は、傾斜する側の側面である第1内面131の少なくとも一部が、内側面部120と鋭角に交差する位置関係で配置され、第2突起部140は、傾斜する側の側面である第2内面141の少なくとも一部が、内側面部120と鋭角に交差する位置関係で配置される。
そのため、本実施形態によれば、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤の環方向Cへの移動を好適に規制すると共に、電動機1(ステータ2)が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを好適に規制する。また、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤の径方向DRへの移動も規制するので、第1突起部130又は第2突起部140に移動が規制された含浸剤が第1突起部130又は第2突起部140を乗り越えて移動することを抑制可能に構成される。
また、本実施形態の電動機1は、第1内面131と内側面部120との間に形成される第1溜め部135と、第2内面141と内側面部120との間に形成される第2溜め部145と、を更に備える。
そのため、本実施形態によれば、第1溜め部135及び第2溜め部145は、含浸剤における環方向C及び径方向DRへの移動を規制する。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態の電動機1においては、第1突起部130及び第2突起部140は、電線用開口部110を挟んで配置され、第1突起部130は、径方向DRに対して電線用開口部110と反対側に傾斜し、第2突起部140は、径方向DRに対して電線用開口部110と反対側に傾斜する。
そのため、本実施形態によれば、第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。また、第1突起部130a及び第2突起部140aは、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態の電動機1は、第1突起部130と、環方向Cにおいて第1突起部130と並んで配置される第2突起部140との組み合わせを複数備え、組み合わせにおける第1突起部130は、径方向DRにおいて第2突起部140の側に傾斜し、組み合わせにおける第2突起部140は、径方向DRにおいて第1突起部130の側に傾斜する。
そのため、本実施形態によれば、電動機1(ハウジング部10)は、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせを複数組有する。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、前記組み合わせを複数組有するので、ハウジング部10の側に流れた含浸剤を流れ出た箇所で留めることができ、含浸剤が内側面部120に沿って電線用開口部110の側に移動することを規制すると共に、含浸剤の蓄積を抑制可能に構成される。
また、本実施形態によれば、電動機1(ハウジング部10)において、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140は、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されると共に、第1内面131、第2内面141及び内側面部120により形成される空間に含浸剤を溜めるように形成されている。これにより、電動機1(ハウジング部10)は、含浸剤の環方向Cへの移動をより好適に規制すると共に、電動機1(ステータ2)が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れをより好適に規制する。
[第2実施形態]
続けて、図4により、第2実施形態に係るハウジング部について説明する。図4は、第2実施形態に係るハウジング部の平面図である。なお、以下、第1実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態におけるハウジング部10Aは、第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせが4組の態様である。
本実施形態において、ハウジング部10Aは、第1突起部130と、環方向Cにおいて第1突起部130と並んで配置される第2突起部140との組み合わせを複数組備える。詳述すると、ハウジング部10Aは、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせを4組有する。
また、本実施形態において、第1突起部130a及び第2突起部140aは、電線用開口部110の近傍に、互いに電線用開口部110を挟んで配置される。第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。
また、本実施形態において、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140の先端部同士の間に形成される流入口151は、第1実施形態における流入口150に比べて開口幅が広い。
本実施形態によれば、上述の実施形態における効果の他、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、電動機(ハウジング部10A)は、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせを複数組有する。これにより、電動機1(ハウジング部10A)は、前記組み合わせを複数組有するので、ハウジング部10の側に流れた含浸剤を流れ出た箇所で留めることができ、含浸剤が内側面部120に沿って電線用開口部110の側に移動することを規制すると共に、含浸剤の蓄積を抑制可能である。
また、本実施形態によれば、第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。また、第1突起部130a及び第2突起部140aは、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機(ハウジング部10A)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140の先端部同士の間に形成される流入口151は、第1実施形態における流入口150に比べて開口幅が広いので、含浸剤が流入しやすい。
また、本実施形態によれば、第1突起部130及び第2突起部140の数が少ないので、ハウジング部10における製造性が優れる。
[第3実施形態]
続けて、図5により、第3実施形態に係るハウジング部について説明する。図5は、第3実施形態に係るハウジング部の平面図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態におけるハウジング部10Bは、第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせが2組であって、前記2つの組み合わせが電線用開口部110を挟むように形成されている態様である。
本実施形態において、ハウジング部10Bは、第1突起部130と、環方向Cにおいて第1突起部130と並んで配置される第2突起部140との組み合わせを複数組備える。ハウジング部10は、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせを2組有する。
ここで、前記組み合わせは、互いに電線用開口部110を挟んで形成されている。
また、本実施形態において、第1突起部130a及び第2突起部140aは、電線用開口部110の近傍に、互いに電線用開口部110を挟んで配置される。第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。
また、本実施形態において、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140の先端部同士の間に形成される流入口151は、第1実施形態における流入口150に比べて開口幅が広い。
なお、流入口151は、環方向Cにおいて電線用開口部110の反対側の半周部分には、存在していない。
本実施形態によれば、上述の実施形態における効果の他、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、電動機(ハウジング部10B)は、環方向Cにおいて、互いに向かい合うように傾斜した第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせを複数組有する。そして、前記組み合わせは、互いに電線用開口部110を挟んで形成される。
これにより、電動機(ハウジング部10B)は、前記組み合わせを2組有すると共に電線用開口部110を挟んで形成されているので、ハウジング部10Bの側に流れた含浸剤を流れ出た箇所で留めることができ、含浸剤が内側面部120に沿って電線用開口部110の側に移動することを規制すると共に、含浸剤の蓄積を抑制可能である。
また、本実施形態によれば、第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。また、第1突起部130a及び第2突起部140aは、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機(ハウジング部10B)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1突起部130及び第2突起部140の数がより少ないので、ハウジング部10における製造性がより優れる。
[第4実施形態]
続けて、図6により、第4実施形態に係るハウジング部について説明する。図6は、第4実施形態に係るハウジング部の平面図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態におけるハウジング部10Cは、第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせが1組であって、第1突起部130a及び第2突起部140aが互いに電線用開口部110を挟むように形成されている態様である。
本実施形態において、第1突起部130a及び第2突起部140aは、電線用開口部110の近傍に、互いに電線用開口部110を挟んで配置される。第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。
また、本実施形態において、前記組み合わせにおける第1突起部130及び第2突起部140の先端部同士の間に形成される流入口152は、環方向Cにおいて、第1突起部130、第2突起部140及び電線用開口部110を除く全ての領域である。
本実施形態によれば、上述の実施形態における効果の他、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、第1突起部130a及び第2突起部140aは、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。また、第1突起部130a及び第2突起部140aは、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機(ハウジング部10C)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1突起部130a及び第2突起部140aが最少(1組)となる構成であるので、ハウジング部における製造性が最も優れる。従来の構成からの変更部分が最も少ない構成であり、設計や製造工程の面でも好適である。
[第5実施形態]
続けて、図7により、第5実施形態に係るハウジング部について説明する。図7は、第5実施形態に係るハウジング部の平面図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態におけるハウジング部10Dは、第1突起部130及び第2突起部140の組み合わせが1組であって、第1突起部130及び第2突起部140が互いに電線用開口部110を挟むように形成されている態様である。
また、本実施形態におけるハウジング部10Dは、外周部に形成されている空冷用の通気孔が無い形態であり、内側面部120Dが上述の実施形態に比べて径方向外側に形成されている態様である。そして、これにより、本実施形態におけるハウジング部10Dは、第1溜め部235及び第2溜め部245の容量が大きくなっている。
本実施形態において、第1突起部230及び第2突起部240は、電線用開口部110の近傍に、互いに電線用開口部110を挟んで配置される。第1突起部230及び第2突起部240は、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。
また、第1突起部230及び第2突起部240は、上述の実施形態より径方向DRに長く(深く)形成されているので、容量が大きくなっている。
また、本実施形態において、環方向Cに離間して、3つのガイド壁部154が形成されている。ガイド壁部154は、上述の実施形態において内側面部120が形成されていた位置に沿って形成されている。
ガイド壁部154は、内側面部120Dとともに含浸剤をガイドするガイド部155を形成する。
また、ガイド壁部154と環方向Cにおいて隣接する第1突起部230、第2突起部240又は他のガイド壁部154との間には、流入口153が形成される。
本実施形態によれば、上述の実施形態における効果の他、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、第1突起部230及び第2突起部240は、含浸剤が電線用開口部110に流れることを抑制するのに好適な箇所に形成されている。また、第1突起部230及び第2突起部240は、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機(ハウジング部10D)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1突起部230及び第2突起部240は、上述の実施形態よりも径方向DRに長く(深く)形成されているので、容量が大きくなっている。
これにより、電動機(ハウジング部10D)は、巻線部20から流れ出た含浸剤が多い場合でも、含浸剤が電線用開口部110の側に流れ出ることを抑制可能に構成される。
[第6実施形態]
続けて、図8により、第6実施形態に係るハウジング部について説明する。図8は、第6実施形態に係るハウジング部の平面図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態におけるハウジング部10Eは、外周部に形成されている空冷用の通気孔が無い形態であり、内側面部120Eが上述の実施形態に比べて径方向DRの外側に形成されている態様である。そして、本実施形態におけるハウジング部10Eは、第1突起部330及び第2突起部340それぞれに径方向DRにおいて並ぶ第3突起部430及び第4突起部440を有する。本実施形態は、各突起部(組み合わせ)が径方向DRに2段に形成されている態様である。
本実施形態におけるハウジング部10Eは、複数の第1突起部330と複数の第2突起部340とに加えて、更に、複数の第3突起部430と複数の第4突起部440とを有する。
第3突起部430は、第1突起部330の径方向DRの中心側に配置される。第3突起部430は、回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、径方向DRに対して第1突起部330と同じ側に傾斜して形成される。
また、第4突起部440は、第2突起部340の径方向DRの中心側に配置される。第4突起部440は、回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、径方向DRに対して第2突起部340と同じ側に傾斜して形成される。
また、本実施形態におけるハウジング部10Eは、複数の第1流入口156と、複数の第2流入口167と、を有する。本実施形態において、第2流入口157の環方向Cにおける長さは、第2流入口157の環方向Cにおける長さよりも長く(幅広く)なっている。
また、本実施形態におけるハウジング部10Eは、複数の第1溜め部335と、複数の第2溜め部345と、更には、複数の第3溜め部435と、複数の第4溜め部445と、を有する。
第3溜め部435は、第1突起部330の第1外面332と第3突起部430の第3内面431とにより形成される。第4溜め部445は、第2突起部340の第2外面342と第4突起部440の第4内面441とにより形成される。
ここで、第1溜め部335と第3溜め部435とは、径方向DRにおいて並んで形成されている。また、第2溜め部345と第4溜め部445とは、径方向DRにおいて並んで形成されている。
また、本実施形態におけるハウジング部10Eは、第1突起部330及び第2突起部340の第1組み合わせと、前記第1組み合わせにおける径方向DRの回転軸Xの側に並んで配置される第3突起部430及び第4突起部440の第2組み合わせとにより構成される2段組み合わせを複数組有する。前記複数組(本実施形態では、4組)の2段組み合わせは、環方向Cにおいて並んで配置されている。
本実施形態によれば、上述の実施形態における効果の他、以下の効果が奏される。
本実施形態の電動機は、第1突起部330の径方向DRの中心側に配置され、回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、径方向DRに対して第1突起部330と同じ側に傾斜して形成される第3突起部430と、第2突起部340の径方向DRの中心側に配置され、回転軸Xの側に向けて突出して形成されると共に、径方向DRに対して第2突起部340と同じ側に傾斜して形成される第4突起部440と、を更に備える。
そのため、本実施形態によれば、電動機(ハウジング部10E)は、径方向DRに並んだ2つの(2段の)突起部を有する。これにより、電動機(ハウジング部10E)は、含浸剤の環方向Cへの移動を好適に抑制する。
また、本実施形態によれば、電動機(ハウジング部10E)は、第1突起部330及び第2突起部340の第1組み合わせと、前記第1組み合わせにおける径方向DRの回転軸Xの側に並んで配置される第3突起部430及び第4突起部440の第2組み合わせとにより構成される2段組み合わせを有する。
これにより、電動機(ハウジング部10E)は、ステータ2が正逆のいずれの方向に回転した場合でも含浸剤の流れを規制するように形成されている。これにより、電動機(ハウジング部10E)は、含浸剤が電線用開口部110の外部に流れ出ることを好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、電動機(ハウジング部10E)は、上述の2段組み合わせを複数組有する。
これにより、電動機(ハウジング部10E)は、前記2段組み合わせを複数組有するので、ハウジング部10Eの側に流れた含浸剤を流れ出た箇所で留めることができ、含浸剤が内側面部120Eに沿って電線用開口部110の側に移動することを規制すると共に、含浸剤の蓄積を抑制可能である。
[第1変形例]
続けて、図9により、第1変形例に係るハウジング部について説明する。図9は、第1変形例に係る第2突起部の部分拡大図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図9に示すように、第1変形例におけるハウジング部10Fは、上述の実施形態とは突起部の形状及び溜め部の形状が異なる態様である。ここで、本変形例において、第2突起部540及び第2溜め部545について説明するが、第1突起部及び第1溜め部においてもその説明は援用される。
図9に示すように、本変形例のハウジング部10Fにおける第2突起部540においては、第2内面541が内側面部120Fと略平行に配置されている。これにより、第2溜め部545は、環方向Cに延びるように形成されると共に、環方向Cにおける端面(電線用開口部110の側の面)が環方向Cに略垂直になるように形成されている。これにより、第2溜め部545の容量が大きくなる。
[第2変形例]
続けて、図10により、第2変形例に係るハウジング部について説明する。図10は、第2変形例に係る第2突起部の部分拡大図である。なお、以下、上述の実施形態と相違する構成について説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図10に示すように、第2変形例におけるハウジング部10Gは、第1変形例と同様に、上述の実施形態とは突起部の形状及び溜め部の形状が異なる態様である。ここで、本変形例において、第2溜め部645について説明するが、第1溜め部においてもその説明は援用される。
図10に示すように、本変形例のハウジング部Gにおける第2溜め部645は、環方向Cに延びるように形成されると共に、環方向Cの奥側に進むにしたがって径方向DRの長さが長くなるように形成されている。言い換えると、第2溜め部645は、入口部647aにおける径方向DRの長さが、内部647bにおける径方向DRの長さよりも短く(狭く)なるように形成されている。
第2溜め部645は、内部647bの容量が多くなると共に、入口部647aの幅が狭くなるように形成されている。これにより、第2溜め部645は、内部647bの容量を多くすると共に、内部647bに溜まった含浸剤が外部に流出しにくい構造となっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
1 電動機
2 ステータ(固定子)
3 ロータ(回転子)
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F ハウジング部
20 巻線部
21 第1内部空間
110 電線用開口部(開口部)
115 第2内部空間
118 端面部
120 内側面部
130,230,330 第1突起部
131 第1内面
135 第1溜め部
140,240,340,540,640 第2突起部
141 第2内面
145 第2溜め部
430 第3突起部
440 第4突起部
C 環方向
DX 回転軸方向
DR 径方向
X 回転軸
しかし、絶縁ワニスを収容した槽内にステータを浸す方法は、静止させた状態で絶縁ワニスを乾燥させるため、片側(下側)のコイルエンドに絶縁ワニスが多く付着し、上側のコイルエンドへの付着量が少なくなるという欠点があった。また、ステータを搭載する治具に絶縁ワニスが付着するため、その除去等が必要であり、生産性に悪影響を与える場合があった。
特開平9−66258号公報 特許第4109223号公報

Claims (6)

  1. 円筒状の第1内部空間と、前記第1内部空間の外周を構成するように配置される複数の巻線部と、を有する筒状の固定子と、
    回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸に沿って配置される回転軸部と、少なくとも一部が前記固定子の前記第1内部空間に配置される回転本体部と、を有する回転子と、
    前記回転軸が延びる方向である回転軸方向における前記固定子の一端側に配置されるハウジング部と、を備える電動機であって、
    前記ハウジング部は、
    前記回転軸方向における一端側に前記回転軸に対して垂直に配置される端面部と、
    前記端面部から前記回転軸方向の他端側に延びるように形成されていると共に、前記回転軸を中心として環方向に連続的又は間欠的に配置される内側面部と、
    前記内側面部の一部と前記環方向に並んで配置される開口部であって、前記端面部と前記内側面部とにより形成される第2内部空間と外部空間とを連通させる開口部と、
    前記内側面部から前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記回転軸方向に直交する径方向に対して前記環方向の一方側に傾斜して形成される第1突起部と、
    前記内側面部から前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記環方向の他方側に傾斜して形成される第2突起部と、を備える、
    電動機。
  2. 前記第1突起部は、傾斜する側の側面である第1内面の少なくとも一部が、前記内側面部と鋭角に交差する位置関係で配置され、
    前記第2突起部は、傾斜する側の側面である第2内面の少なくとも一部が、前記内側面部と鋭角に交差する位置関係で配置される、
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記第1内面と前記内側面部との間に形成される第1溜め部と、
    前記第2内面と前記内側面部との間に形成される第2溜め部と、を更に備える、
    請求項2に記載の電動機。
  4. 前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記開口部を挟んで配置され、
    前記第1突起部は、前記径方向に対して前記開口部と反対側に傾斜し、
    前記第2突起部は、前記径方向に対して前記開口部と反対側に傾斜する、
    請求項1から3のいずれかに記載の電動機。
  5. 前記第1突起部と、前記環方向において前記第1突起部と並んで配置される前記第2突起部との組み合わせを複数備え、
    前記組み合わせにおける前記第1突起部は、前記径方向において前記第2突起部の側に傾斜し、
    前記組み合わせにおける前記第2突起部は、前記径方向において前記第1突起部の側に傾斜する、
    請求項1から4のいずれかに記載の電動機。
  6. 前記第1突起部の前記径方向の中心側に配置され、前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記第1突起部と同じ側に傾斜して形成される第3突起部と、
    前記第2突起部の前記径方向の中心側に配置され、前記回転軸の側に向けて突出して形成されると共に、前記径方向に対して前記第2突起部と同じ側に傾斜して形成される第4突起部と、を更に備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の電動機。
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