JPH07162548A - 通信装置のダイヤル番号転送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワンタッチキーあるいは短縮キーに登録されて
いるダイヤル番号を通信回線を介して相手先の通信装置
に転送し登録させることを目的とする。 【構成】相手先の通信装置から送出されてくる信号に基
づいてダイヤル番号の転送の可否を判断し、転送が可能
と判断された場合には、テーブルに登録しているダイヤ
ル番号を相手先の通信装置に転送する一方、転送は不可
能であると判断された場合には通信を中断し、所定のメ
ッセージを表示器あるいはプロッタを介して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置等の
通信装置におけるダイヤル番号転送方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、通信装置においては、ワンタッチ
キーあるいは短縮キー等のキーに対するダイヤル番号の
登録は、オペレータが通信装置を設置する際にマニュア
ル操作で行なっていた。従って、通信装置を新たに設置
する際には、既存の通信装置に登録している番号を再度
入力しなければならないという煩わしさがあった。ま
た、この際にメモ等により何らかの形でダイヤル番号が
残されていればよいが、残されていないとダイヤル番号
の登録ができないという不具合すら生じていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、ワンタッチキーあるいは短縮キー等のキーに
登録されているキー情報を、通信回線を介して他の通信
装置に転送して登録させるダイヤル番号転送方法を提供
することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記目的を達成するために、ワンタッチキーあるいは短
縮キー等のキーとダイヤル番号とを対応付けて登録する
テーブルを備えた通信装置において、相手先の通信装置
から送出されてくる信号に基づいてダイヤル番号の転送
の可否を判断し、転送が可能であると判断された場合に
は、テーブルに登録しているダイヤル番号を相手先の通
信装置に転送する一方、転送は不可能であると判断され
た場合には通信を中断し、所定のメッセージを表示出力
することを特徴とする。

【０００５】また、請求項２記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項１記載の通信端末装置のダイヤ
ル番号転送方法において、複数のキーが配列された操作
部を備え、転送が可能であると判断された場合には、テ
ーブルに登録しているダイヤル番号を表示出力し、登録
しているダイヤル番号の中で、操作部を介して選択され
たものだけを相手先の通信装置に転送することを特徴と
する。

【０００６】また、請求項３記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項１または２記載の通信端末装置
のダイヤル番号転送方法において、ダイヤル番号の転送
が可能か否かを判断するための信号は、ファクシミリ通
信における伝送前手順のＮＳＳ信号を介して送られてく
ることことを特徴とする。

【０００７】また、請求項４記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項１または２記載の通信端末装置
のダイヤル番号登録方法において、テーブルに登録して
いるダイヤル番号を相手先の通信装置に転送する際に
は、ファクシミリ通信における伝送前手順のＮＳＦ信号
を介して転送することを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記構成を有する請求項１記載の発明において
は、ワンタッチキーあるいは短縮キーに登録しているダ
イヤル番号を、通信回線を介して他の通信装置に転送さ
せることができる。

【０００９】また、上記構成を有する請求項２記載の発
明においては、ダイヤル番号を転送する際に、ワンタッ
チキーあるいは短縮キーに登録しているダイヤル番号
を、選択的に他の通信端末に転送させることができる。

【００１０】また、上記構成を有する請求項３、４記載
の発明においては、ダイヤル番号転送の可否あるいはダ
イヤル番号の転送を、ファクシミリ通信における伝送前
手順で行なうことができる。

【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて具体的に説
明する。図１〜図７は本発明の一実施例を示す図であ
る。図１は、ファクシミリ装置のシステムブロック図で
あり、ファクシミリ装置は、システム制御部１、操作表
示部２、スキャナ３、プロッタ４、画像処理部５、メモ
リ６、回線制御部７を備えている。システム制御部１
は、ＣＰＵ(Central Processing Unit)、ＲＯＭ(Read O
nlyMemory)、ＲＡＭ(Random Access Memory)等からな
り、ＲＯＭ内のプログラムに従ってファクシミリ装置本
体の制御を行なうものである。

【００１１】操作表示部２の構成例を図２に示す。この
操作表示部２にはスタートボタン１１やストップボタン
１２、テンキー等のファクシミリ装置を操作するために
必要な各種操作キー、各種モード（登録モード、転送モ
ード、受信モード）を設定するファンクションキー１３
〜１５、ワンタッチキー１６〜２０、及び、各種モード
の設定状態及び操作ガイダンス用のメッセージを表示す
る表示器２１が設けられている。また、スタートボタン
１１はシャトル方式になっており、左右に回転させるこ
とにより表示器２１に表示されている情報を上下にスク
ロールすることができる。 更に、”＃”キーを押すこ
とにより入力モードが切換わり、テンキーから英文字、
かな文字の入力が可能となる。

【００１２】スキャナ３は原稿の画情報を所定の解像度
で読み取るものである。プロッタ４は画情報を所定の解
像度で記録紙に記録するものである。画像処理部５はス
キャナ３で読み取った画情報を符号化して圧縮させると
共に、符号化され圧縮された画情報を基の画情報に復号
化させるものである。メモリ６は画像処理部５にて符号
化された画情報、または、受信した画情報を蓄積するも
のである。また、このメモリ６には、ワンタッチキー１
６〜２０に係るキー情報を設定するためのワンタッチテ
ーブルと、短縮キーに係るキー情報を設定するための短
縮テーブルとが備わっている。

【００１３】回線制御部７はファクシミリ伝送手順を実
行する通信制御部と、通信回線網への発呼処理、通信回
線の開閉処理、通信回線網からの着呼の検出等を行なう
網制御部とからなるものである。

【００１４】これら、システム制御部１、操作表示部
２、スキャナ３、プロッタ４、画像処理部５、メモリ
６、回線制御部４はバスライン８を介してデータのやり
とりを行なう。

【００１５】図５は、本発明の一実施例にかかるファク
シミリ装置のダイヤル番号登録動作を示したものであ
る。以下、このフローチャートに基づいて説明をしてい
く。オペレータから操作表示部８のファンクションキー
１６が押され、ダイヤル番号登録モードが選択される
と、システム制御部１はこれを認識して装置をダイヤル
番号登録モードに設定する（ステップ１）。ダイヤル番
号登録モードの設定が終わると、システム制御部１は表
示器２１を介してワンタッチキーに登録するか、あるい
は短縮キーに登録するかをオペレータに選択させるため
のメッセージ表示を行なう。

【００１６】ステップ２で、オペレータによりワンタッ
チキーへの登録が選択された場合には、ステップ３に進
み、システム制御部１はメモリ４内のワンタッチテーブ
ルを選択する。一方、ステップ２で、オペレータにより
短縮キーへの登録が選択された場合には、ステップ４に
進み、システム制御部１はメモリ４の短縮テーブルを選
択する。

【００１７】その後、オペレータからテンキーを介して
宛先名称が入力され（ステップ５）、更に、この宛先名
称に対応するダイヤル番号が入力されると（ステップ
６）、システム制御部１は選択したワンタッチテーブル
あるいは短縮テーブルに、入力されたダイヤル番号が登
録されていないか確認を行なう（ステップ７）。入力さ
れたダイヤル番号が未登録である場合には、ステップ３
あるいはステップ４で選択したワンタッチテーブルある
いは短縮テーブルに、入力された宛先名称及びダイヤル
番号を対応付けて登録する。また、この際に登録された
ワンタッチキーあるいは短縮キーの番号を表示器２１に
表示させて、どのキーに登録されたのかオペレータに通
知する。一方、入力されたダイヤル番号が登録済みであ
る場合には、その旨のメッセージを操作表示部２の表示
器２１を介して表示し（ステップ９）、ステップ１０に
進む。

【００１８】ステップ１０は、再入力の要否を判断する
ステップで、オペレータにより再入力が指示された場合
には、ステップ２に戻りダイヤル番号の入力が再び行な
われる。一方、再入力の指示がなく終了の場合には、シ
ステム制御部１は登録モードの処理を終了させ、装置を
待機状態に戻す。

【００１９】図６は、本発明の一実施例にかかるファク
シミリ装置のダイヤル番号転送動作を示したものであ
る。以下、このフローチャートに基づいてダイヤル番号
転送動作の説明をしていく。

【００２０】オペレータから操作表示部２のファンクシ
ョンキー１７が押され、ダイヤル番号転送モードが選択
されると（ステップ１１）、システム制御部１はこれを
認識して装置をダイヤル転送モードに設定する。その
後、システム制御部１は、ワンタッチキーのキー情報
（宛先名称、ダイヤル番号）を転送するのか、あるいは
短縮キーのキー情報（宛先名称、ダイヤル番号）を転送
するのかをオペレータに選択させるためのメッセージ表
示を表示器２１を介して行なう。ステップ１２で、オペ
レータによりワンタッチキーのキー情報が選択された場
合には、ステップ１３に進み、メモリ４内のワンタッチ
テーブルに登録されている全てのキー情報を操作表示部
２の表示器を介して表示する。一方、短縮キーのキー情
報が選択された場合には、ステップ１４に進み、メモリ
４の短縮テーブルに登録されている全てのキー情報を読
出して、操作表示部２の表示器を介して表示する。

【００２１】表示されたキー情報の中から所望のものが
テンキーを介して選択されると、システム制御部１はこ
れを認識して、メモリ４内のワンタッチテーブルあるい
は短縮テーブルから選択されたキー情報を読出し、内部
のＲＡＭに一旦保持する。

【００２２】その後、キー情報を転送する送信先のダイ
ヤル番号が操作表示部８を介して入力され（ステップ１
５）、更に、スタートキー１１が押されると（ステップ
１６）、システム制御部１は回線制御部７を介して入力
されたダイヤル番号に基づいて発呼を行なう。

【００２３】送信先のファクシミリ装置が着呼して、Ｃ
ＥＤ信号（Called Standard Identification）、ＮＳＦ
信号（Non Standard Facilities）、ＤＩＳ信号（Digit
alIdentification Signal）が順次送出されてくると、
システム制御部１は送出されてきたＮＳＦ信号の内容を
解析する。本願発明の実施例においては、装置がワンタ
ッチキーあるいは短縮キーのキー情報を受付けられる際
には、ＮＳＦ信号を介して送信側に受信可能の通知が行
なわれる。ＮＳＦ信号を介して受信可能の通知がされた
場合には、システム制御部１はステップ１５にて読出し
たキー情報を、ＮＳＳ信号（Non Standard Facilities
Set UP）を介して送出する（ステップ１９）。

【００２４】図４に、このＮＳＳ信号のデータフォーマ
ットを示す。３１はワンタッチキーあるいは短縮キーの
キー情報の転送の要否を示すビットであり、通常の送信
を行なう際には０に設定され、ワンタッチキーあるいは
短縮キーのキー情報の転送を行なう際には１に設定され
る。３２は転送するキー情報が、ワンタッチキーのキー
情報なのかあるいは短縮キーのキー情報なのかを示すビ
ットであり、ワンタッチキーのキー情報である場合には
０に設定される一方、短縮キーのキー情報である場合に
は１に設定される。また、２３は宛先名称のキャラクタ
コードであり、２４はダイヤル番号のデータ（０３−＊
＊＊＊−＊＊＊＊）である。これら、２１〜２４の１組
が１つのキー情報であり、複数のキー情報が転送される
場合には、同一のフォーマットとして更に複数組のデー
タが続くこととなる。

【００２５】ＮＳＳ信号に続き、ＤＣＳ信号（Digital
Command Signal）を送出し終えると、手順終了を通知す
るためのＥＯＰ信号（End Of Procedure）を送出する。
その後、送信先のファクシミリ装置からＭＣＦ信号（Me
ssage Confirmation)が送られてくると、ＤＣＮ信号（D
isconnect）を送出して通信回線を切断し（ステップ２
０）、ダイヤル番号転送モードの処理を終了する。

【００２６】一方、ステップ１８にて、送信先のファク
シミリ装置から受信可能との通知がなされなかった場合
には、システム制御部１はＤＣＮ信号を送出して通信回
線を切断するとともに（ステップ２０）、転送が失敗し
たことをオペレータに通知するメッセージを表示器２１
あるいはプロッタ３を介して出力し、ダイヤル番号転送
モードの処理を終了する。

【００２７】図７は、本発明の一実施例にかかるファク
シミリ装置のキー情報受信動作を示したものである。以
下、このフローチャートに基づいてキー情報受信動作の
説明をしていく。

【００２８】回線制御部７を介して着信が検出される
と、送信側のファクシミリ装置にＣＥＤ信号を送出する
と共に、装置がダイヤル番号受信モードとなっているか
否かの確認を行なう（ステップ２１）。ダイヤル番号受
信モードとなっているか否かの確認はシステム制御部１
のＲＡＭにあるフラグの状態を検出することにより行な
われる。

【００２９】操作表示部８のファンクションキー１５が
押されるとフラグがオンとなりダイヤル受信モードに設
定され、再びファンクションキー１５が押されるとフラ
グはオフとなりダイヤル受信モードが解除される。つま
り、フラグのオン／オフを検出することにより装置がダ
イヤル番号受信モードとなっているか否かが確認され
る。

【００３０】ステップ２１にて、ダイヤル番号受信モー
ドであると確認された場合には、ＮＳＦ信号を介してキ
ー情報は受信可能であることを送信側のファクシミリ装
置に通知が行なわれる（ステップ２２）。送信側のファ
クシミリ装置からのＮＳＳ信号を受信すると（ステップ
２３）、システム制御部１は受信したＮＳＳ信号の解析
を行なう。

【００３１】送信側からキー情報の転送が指示されてい
る場合には（ステップ２４）、ステップ２５に進み、ワ
ンタッチキーのキー情報の転送か、あるいは短縮キーの
キー情報かの転送かがビットの状態に基づいて判断され
る（ステップ２６）。ステップ２５で、ワンタッチキー
のキー情報の転送であると判断された場合には、メモリ
６のワンタッチテーブルが選択される。一方、短縮キー
のキー情報の転送であると判断された場合には、メモリ
６の短縮テーブルが選択される（ステップ２７）。

【００３２】システム制御部１は、ＮＳＳ信号を介して
受信したキー情報を、ステップ２６あるいは２７で選択
した各テーブルに登録する（ステップ２８）。転送され
てきた全てのキー情報の登録が終了すると、システム制
御部１、登録したキー情報を表示器２１あるいはプロッ
タ３を介して出力し（ステップ２９）、オペレータにキ
ー情報の登録結果を通知する。

【００３３】一方、ステップ２１において装置がキー情
報受信モードに設定されていない場合、または、ステッ
プ３０においてキー情報の転送指示がない場合には、シ
ステム制御部１は通常の画情報受信であると認識し、送
信側のファクシミリ装置から送くられてくる画情報の受
信を行なう（ステップ３０）。受信した画情報は一旦メ
モリ６に蓄積され、その後、プロッタ３を介して記録紙
に記録される（ステップ３１）。

【００３４】尚、上記実施例ではキー情報の受信モード
の解除はオペレータの操作によって行なわれるが、これ
を、例えば、ワンタッチテーブルあるいは短縮テーブル
に空き領域がない場合に自動的に解除されるように構成
することも容易である。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、ワンタッチキーあるいは短縮キーなどのキーに登
録しているダイヤル番号を、通信回線を介して他の通信
装置に転送させることができるため、例えば、通信装置
を新たに設置する際にも、オペレータがわざわざキーボ
ードを介して再入力しなくても済むという効果がある。
また同様に、ダイヤル番号をメモ等により何らかの形で
残されなくても、何の支障もなくダイヤル番号の登録が
行なえる。更に、従来では複数台の通信装置を設置する
際には、各通信装置の夫々に同じダイヤル番号を登録し
なくてはならず作業に無駄があったが、本発明において
は、その内の１台の通信装置されダイヤル番号を登録す
れば、あとの通信装置は転送によって登録が行なえるた
め無駄な作業処理を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のシス
テムブロック図である。

【図２】本発明の実施例に係る操作表示部の構成例を示
す図である。

【図３】本発明の実施例に係るファクシミリ装置の通信
手順を示す図である。

【図４】本発明の実施例に係るＮＳＳ信号のデータフォ
ーマットを示す図である。

【図５】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のダイ
ヤル番号登録動作を示すフローチャートである。

【図６】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のダイ
ヤル番号転送動作を示すフローチャートである。

【図７】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のキー
情報受信動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１…システム制御部、 ２…操作表示部、 ３…スキャ
ナ、 ４…プロッタ ５…画像処理部、 ６…メモリ、 ７…回線制御部、
８…バスライン １１…スタートキー、 １２…ストップキー、１３〜１
６…ファンクションキー、 １７〜２０…ワンタッチキ
ー ２１…表示器

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ワンタッチキーあるいは短縮キー等のキー
   とダイヤル番号とを対応付けて登録するテーブルを備え
   た通信装置において、 相手先の通信装置から送出されてくる信号に基づいてダ
   イヤル番号の転送の可否を判断し、 転送が可能であると判断された場合には、前記テーブル
   に登録しているダイヤル番号を相手先の通信装置に転送
   する一方、 転送は不可能であると判断された場合には通信を中断
   し、所定のメッセージを表示出力することを特徴とする
   通信装置のダイヤル番号転送方法。
2. 【請求項２】複数のキーが配列された操作部を備え、 転送が可能であると判断された場合には、前記テーブル
   に登録しているダイヤル番号を表示出力し、 登録しているダイヤル番号の中で、前記操作部を介して
   選択されたものだけを相手先の通信装置に転送すること
   を特徴とする請求項１記載の通信装置のダイヤル番号転
   送方法。
3. 【請求項３】ダイヤル番号の転送の可否を判断するため
   の前記信号は、ファクシミリ通信における伝送前手順の
   ＮＳＳ信号を介して送られてくることを特徴とする請求
   項１または２記載の通信装置のダイヤル番号転送方法。
4. 【請求項４】前記テーブルに登録しているダイヤル番号
   を相手先の通信装置に転送する際には、ファクシミリ通
   信における伝送前手順のＮＳＦ信号を介して転送するこ
   とを特徴とする請求項１または２記載の通信装置のダイ
   ヤル番号登録方法。