JPH07154113A - 同軸型誘電体共振器 - Google Patents
同軸型誘電体共振器Info
- Publication number
- JPH07154113A JPH07154113A JP29640293A JP29640293A JPH07154113A JP H07154113 A JPH07154113 A JP H07154113A JP 29640293 A JP29640293 A JP 29640293A JP 29640293 A JP29640293 A JP 29640293A JP H07154113 A JPH07154113 A JP H07154113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- inner peripheral
- coaxial dielectric
- dielectric resonator
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 洗浄等の作業性や生産性に優れ、高品質で過
激なヒートサイクル下でも基体にクラックやクレーズを
生じず共振周波数の劣化を生じさせない耐久性に優れた
低原価で量産性に適した同軸型誘電体共振器の提供を目
的とする。 【構成】 本発明の同軸型誘電体共振器は、外周面が円
形または多角形状で内周面が円形または多角形状に形成
された中空状の基体1と、基体1の外周面を被覆する外
部導体3と、外部導体3と連設し基体1の一端面を被覆
する短絡導体4と、短絡導体4と連設し基体1の内周面
を被覆する内部導体2と、基体1の開放端より内部導体
2の内周孔5に挿着される中心導体6とを備えた同軸型
誘電体共振器であって、導電性の金属線を加工した中心
導体6の内周孔5への挿入部7が波型でかつストッパ8
が形成されてなる構成を有している。
激なヒートサイクル下でも基体にクラックやクレーズを
生じず共振周波数の劣化を生じさせない耐久性に優れた
低原価で量産性に適した同軸型誘電体共振器の提供を目
的とする。 【構成】 本発明の同軸型誘電体共振器は、外周面が円
形または多角形状で内周面が円形または多角形状に形成
された中空状の基体1と、基体1の外周面を被覆する外
部導体3と、外部導体3と連設し基体1の一端面を被覆
する短絡導体4と、短絡導体4と連設し基体1の内周面
を被覆する内部導体2と、基体1の開放端より内部導体
2の内周孔5に挿着される中心導体6とを備えた同軸型
誘電体共振器であって、導電性の金属線を加工した中心
導体6の内周孔5への挿入部7が波型でかつストッパ8
が形成されてなる構成を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯無線機等に用いられ
る同軸型誘電体共振器に関するものである。
る同軸型誘電体共振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、同軸型誘電体共振器は各種通信機
器・測定機器等の電子機器に広く利用されている。この
同軸型誘電体共振器として特開昭59−144203号
公報が知られている。
器・測定機器等の電子機器に広く利用されている。この
同軸型誘電体共振器として特開昭59−144203号
公報が知られている。
【0003】以下に従来の同軸型誘電体共振器について
説明する。図6は従来の同軸型誘電体共振器の中心導体
を外した状態を示す斜視図であり、図7は従来の同軸型
誘電体共振器の中心導体を挿着した状態の断面図であ
る。
説明する。図6は従来の同軸型誘電体共振器の中心導体
を外した状態を示す斜視図であり、図7は従来の同軸型
誘電体共振器の中心導体を挿着した状態の断面図であ
る。
【0004】11は中空状に形成された基体、12は基
体11の内周面を被覆する内部導体、13は基体11の
外周面を被覆し内部導体12と略同軸状に形成された外
部導体、14は基体11の一端面を被覆し内部導体12
と外部導体13を接続する短絡導体、15は内部導体1
2の内周孔、21は短絡導体14の被覆端面とは反対の
面の開放端面から内部導体12の内周孔15に挿入され
て電気的に接続される中心導体、22は結合基板との接
続用の端子、23は内部導体12の内周孔よりも大きい
径に形成され中心導体21を内部導体12内に挿入する
際に挿入のしすぎを防止するストッパ、24は内部導体
12と導電性接着剤や半田等によって固着され電気的に
接続する内部導体接続部である。
体11の内周面を被覆する内部導体、13は基体11の
外周面を被覆し内部導体12と略同軸状に形成された外
部導体、14は基体11の一端面を被覆し内部導体12
と外部導体13を接続する短絡導体、15は内部導体1
2の内周孔、21は短絡導体14の被覆端面とは反対の
面の開放端面から内部導体12の内周孔15に挿入され
て電気的に接続される中心導体、22は結合基板との接
続用の端子、23は内部導体12の内周孔よりも大きい
径に形成され中心導体21を内部導体12内に挿入する
際に挿入のしすぎを防止するストッパ、24は内部導体
12と導電性接着剤や半田等によって固着され電気的に
接続する内部導体接続部である。
【0005】以上のように構成された従来の同軸型誘電
体共振器について、以下その組み立て工程を説明する。
体共振器について、以下その組み立て工程を説明する。
【0006】中心導体21の直径が内部導体12の内周
孔15の直径と略等しく、かつ、内部導体接続部24の
長さが基体11の長さに対して十分短く、この中心導体
21の端部のストッパ23が内部導体12の内周孔15
より大きいために、中心導体21の装着固定が簡単に行
えるようになっている。
孔15の直径と略等しく、かつ、内部導体接続部24の
長さが基体11の長さに対して十分短く、この中心導体
21の端部のストッパ23が内部導体12の内周孔15
より大きいために、中心導体21の装着固定が簡単に行
えるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、内部導体接続部24は内部導体12との良
好な導通を図るためかつ、端子22が同軸型誘電体共振
器のほぼ中央に位置するように内部導体接続部24の径
は基体11の内周孔15の径とほぼ同じ径にて形成され
ており、かつ、ストッパ23が基体11の開放端面に蓋
をした状態なので、導電性接着剤等による中心導体21
と内部導体12との接続作業が大変面倒で作業性に欠け
生産性を落とすという問題点があった。また、内部導体
接続部24と内部導体12の接触面積が広いので温度変
化により中心導体21が熱膨張し基体11にクラックや
クレーズを発生させるという問題点があった。また、こ
のような同軸型誘電体共振器は温度差の大きいヒートサ
イクルを加えると、共振周波数が変化し信頼性に欠ける
という問題点を有していた。
の構成では、内部導体接続部24は内部導体12との良
好な導通を図るためかつ、端子22が同軸型誘電体共振
器のほぼ中央に位置するように内部導体接続部24の径
は基体11の内周孔15の径とほぼ同じ径にて形成され
ており、かつ、ストッパ23が基体11の開放端面に蓋
をした状態なので、導電性接着剤等による中心導体21
と内部導体12との接続作業が大変面倒で作業性に欠け
生産性を落とすという問題点があった。また、内部導体
接続部24と内部導体12の接触面積が広いので温度変
化により中心導体21が熱膨張し基体11にクラックや
クレーズを発生させるという問題点があった。また、こ
のような同軸型誘電体共振器は温度差の大きいヒートサ
イクルを加えると、共振周波数が変化し信頼性に欠ける
という問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、作業性、生産性に優れ、高品質で過激なヒートサイ
クル下でも基体にクラックやクレーズを生じず共振周波
数の劣化を生じさせない耐久性に優れた低原価で量産性
に適した同軸型誘電体共振器を提供することを目的とす
る。
で、作業性、生産性に優れ、高品質で過激なヒートサイ
クル下でも基体にクラックやクレーズを生じず共振周波
数の劣化を生じさせない耐久性に優れた低原価で量産性
に適した同軸型誘電体共振器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、中心導体を基体の短絡導体を設けた端面と反対側の
端面に当接するストッパと、内部導体と接触する波型の
挿入部より構成した。
に、中心導体を基体の短絡導体を設けた端面と反対側の
端面に当接するストッパと、内部導体と接触する波型の
挿入部より構成した。
【0010】
【作用】この構成によって、中心導体を基体に挿着する
ときは中心導体の挿入部が波型なので容易に弾性変形し
て基体の内周部に挿入することができ、ストッパで挿入
のしすぎを防止することもできる。また、挿入後はその
復元力により中心導体を基体の内部導体に強固に固定す
ることができる。中心導体と内周孔との間の間隙部から
半田付け等で固着させることができ、また、その間隙部
から筒の内部に導電性接着剤を容易に充填することもで
きる。更に間隙部が形成されているので洗浄作業も容易
でかつ短時間に洗浄を終えることができる。ヒートサイ
クルにより中心導体が熱膨張しても波型の挿入部により
応力を緩和することができるので内部導体等に物理的変
形が生じるのを防止できる。
ときは中心導体の挿入部が波型なので容易に弾性変形し
て基体の内周部に挿入することができ、ストッパで挿入
のしすぎを防止することもできる。また、挿入後はその
復元力により中心導体を基体の内部導体に強固に固定す
ることができる。中心導体と内周孔との間の間隙部から
半田付け等で固着させることができ、また、その間隙部
から筒の内部に導電性接着剤を容易に充填することもで
きる。更に間隙部が形成されているので洗浄作業も容易
でかつ短時間に洗浄を終えることができる。ヒートサイ
クルにより中心導体が熱膨張しても波型の挿入部により
応力を緩和することができるので内部導体等に物理的変
形が生じるのを防止できる。
【0011】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例における同軸
型誘電体共振器の斜視図であり、図2は本発明の第1の
実施例における同軸型誘電体共振器の断面図、図3は本
発明の第1の実施例における同軸型誘電体共振器の中心
導体の斜視図である。
型誘電体共振器の斜視図であり、図2は本発明の第1の
実施例における同軸型誘電体共振器の断面図、図3は本
発明の第1の実施例における同軸型誘電体共振器の中心
導体の斜視図である。
【0013】1は外周面の断面が四角形状で内周面の断
面が円形状に形成された中空状の基体で、基体1は誘電
体材料によって構成される。2は基体1の内周面に被覆
された内部導体、3は基体1の外周面に被覆された外部
導体、4は基体1の一方の端面に形成され、内部導体2
と外部導体3を電気的に接続する短絡導体、5は基体1
の内周孔、6は導電性の金属線で構成された中心導体
で、中心導体6は内周孔5に開放端面1a側から挿入さ
れている。また、中心導体6は内周孔5に挿入される波
型の挿入部7と、開放端面1aに当接して挿入量を規定
するストッパ8と、外部の回路との接続用の端子9より
構成されている。
面が円形状に形成された中空状の基体で、基体1は誘電
体材料によって構成される。2は基体1の内周面に被覆
された内部導体、3は基体1の外周面に被覆された外部
導体、4は基体1の一方の端面に形成され、内部導体2
と外部導体3を電気的に接続する短絡導体、5は基体1
の内周孔、6は導電性の金属線で構成された中心導体
で、中心導体6は内周孔5に開放端面1a側から挿入さ
れている。また、中心導体6は内周孔5に挿入される波
型の挿入部7と、開放端面1aに当接して挿入量を規定
するストッパ8と、外部の回路との接続用の端子9より
構成されている。
【0014】以上のように構成された本発明の第1の実
施例における同軸型誘電体共振器について、以下その組
み立て工程を説明する。
施例における同軸型誘電体共振器について、以下その組
み立て工程を説明する。
【0015】中心導体6を基体1の内周孔5に治具等を
用いて弾性変形させながら挿入しその治具を取り外す
と、中心導体6の弾性復元力により基体1の内部導体2
に固定され電気的に接続される。更に、固定されている
ときの強度は、中心導体6の形状寸法を調整することに
より容易に調整することができる。なお、ストッパ8に
より中心導体6の挿入のしすぎを防止することができ
る。
用いて弾性変形させながら挿入しその治具を取り外す
と、中心導体6の弾性復元力により基体1の内部導体2
に固定され電気的に接続される。更に、固定されている
ときの強度は、中心導体6の形状寸法を調整することに
より容易に調整することができる。なお、ストッパ8に
より中心導体6の挿入のしすぎを防止することができ
る。
【0016】そしてこの固定した状態にて半田や導電性
接着剤等によって中心導体6と内部導体2とをより強固
に固着することもできる。
接着剤等によって中心導体6と内部導体2とをより強固
に固着することもできる。
【0017】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0018】図4(a)は本発明の第2の実施例におけ
る同軸型誘電体共振器の断面図であり、図4(b)は本
発明の第2の実施例における同軸型誘電体共振器の平面
図である。
る同軸型誘電体共振器の断面図であり、図4(b)は本
発明の第2の実施例における同軸型誘電体共振器の平面
図である。
【0019】第1の実施例と異なるのは内部導体2に段
差部10を形成し大径部と小径部の内周孔5a,5bが
形成され、中心導体6をその小径部の内周孔5bに固着
できるようにした点である。
差部10を形成し大径部と小径部の内周孔5a,5bが
形成され、中心導体6をその小径部の内周孔5bに固着
できるようにした点である。
【0020】なお、中心導体6を内部導体2の内周孔5
b面に接続するか、内周孔5a面に接続するかは、同軸
型誘電体共振器の外形寸法、特に大径端から段差部10
までの長さによって異なるが、この長さが短いときは一
般的に内周孔5b面に接続し、長いときは内周孔5a面
に接続するようにしてもよい。このようにすることによ
り各種の同軸型誘電体共振器を製造する際の部品点数を
減らすことができる。
b面に接続するか、内周孔5a面に接続するかは、同軸
型誘電体共振器の外形寸法、特に大径端から段差部10
までの長さによって異なるが、この長さが短いときは一
般的に内周孔5b面に接続し、長いときは内周孔5a面
に接続するようにしてもよい。このようにすることによ
り各種の同軸型誘電体共振器を製造する際の部品点数を
減らすことができる。
【0021】なお、内部導体2、外部導体3、短絡導体
4の基体1に近い第1層を銅、第2層を半田で処理され
た同軸型誘電体共振器とし、これに表面が半田メッキ処
理された中心導体を挿入し、半田溶融温度まで加熱し、
内部導体2と中心導体6が半田の合金層により電気的、
機械的に接合された構造としてもよい。本実施例によれ
ば内部導体2と中心導体6の挿入部7の接触面が狭いた
め内部導体2に与える応力等は極めて小さくすることが
できる。
4の基体1に近い第1層を銅、第2層を半田で処理され
た同軸型誘電体共振器とし、これに表面が半田メッキ処
理された中心導体を挿入し、半田溶融温度まで加熱し、
内部導体2と中心導体6が半田の合金層により電気的、
機械的に接合された構造としてもよい。本実施例によれ
ば内部導体2と中心導体6の挿入部7の接触面が狭いた
め内部導体2に与える応力等は極めて小さくすることが
できる。
【0022】また、内部導体2の内面に中心導体6が弾
力をもって接触しているので、ヒートサイクルによる中
心導体の熱的応力を中心導体6が吸収できる。更に、内
部導体2の内面に対して間隙部を有しているので放熱を
容易に行うことができる。
力をもって接触しているので、ヒートサイクルによる中
心導体の熱的応力を中心導体6が吸収できる。更に、内
部導体2の内面に対して間隙部を有しているので放熱を
容易に行うことができる。
【0023】以上のように構成されているので、同軸型
誘電体共振器の大小にかかわらず中心導体6を最適の状
態で内部導体2に電気的に接続できる。また、温度差の
大きいヒートサイクルを受けても中心導体6の膨張によ
る内部導体2への応力は中心導体6の撓み等により吸収
されるので内部導体2を変形させることもなく耐久性を
著しく高めることができる。
誘電体共振器の大小にかかわらず中心導体6を最適の状
態で内部導体2に電気的に接続できる。また、温度差の
大きいヒートサイクルを受けても中心導体6の膨張によ
る内部導体2への応力は中心導体6の撓み等により吸収
されるので内部導体2を変形させることもなく耐久性を
著しく高めることができる。
【0024】更に中心導体6は市販の導電性の金属線を
必要な長さに切断し治具等で容易に加工できるため、従
来必要であった金型が不要となり原価を低く押さえるこ
とができる。
必要な長さに切断し治具等で容易に加工できるため、従
来必要であった金型が不要となり原価を低く押さえるこ
とができる。
【0025】次に、ヒートサイクルの影響について確認
試験を行った。試料として(実施例1)のものと、図6
に示す従来品を各々5個ずつ準備した。
試験を行った。試料として(実施例1)のものと、図6
に示す従来品を各々5個ずつ準備した。
【0026】試験方法は、各同軸型誘電体共振器を−4
0℃の環境に30分間放置し、その後+85℃に温度を
上昇させ、30分間放置して1サイクルとし、これを繰
り返し行い、共振周波数の変化を測定した。その結果を
図5の本発明の第1の実施例における同軸型誘電体共振
器と従来の同軸型誘電体共振器との性能比較試験図に示
した。図5の(a)は本発明の第1の実施例における同
軸型誘電体共振器の共振周波数のヒートサイクル依存性
を示す図、図5の(b)は従来の同軸型誘電体共振器の
共振周波数のヒートサイクル依存性を示す図である。な
お、図中横軸はヒートサイクルの回数、縦軸の△fは共
振周波数の変化を示している。
0℃の環境に30分間放置し、その後+85℃に温度を
上昇させ、30分間放置して1サイクルとし、これを繰
り返し行い、共振周波数の変化を測定した。その結果を
図5の本発明の第1の実施例における同軸型誘電体共振
器と従来の同軸型誘電体共振器との性能比較試験図に示
した。図5の(a)は本発明の第1の実施例における同
軸型誘電体共振器の共振周波数のヒートサイクル依存性
を示す図、図5の(b)は従来の同軸型誘電体共振器の
共振周波数のヒートサイクル依存性を示す図である。な
お、図中横軸はヒートサイクルの回数、縦軸の△fは共
振周波数の変化を示している。
【0027】図5の(a)からわかるように、(実施例
1)の試料は最も周波数の変化が大きいサンプルにあっ
ても±0.2MHz程度しか共振周波数が変化していな
い。これに対して、図5の(b)から明らかなように、
従来品は最も周波数の変化の大きいサンプルにあっては
+5MHz近く共振周波数が変化し、最も周波数の変化
の小さいサンプルでも+2.6MHzの共振周波数の変
化が認められた。
1)の試料は最も周波数の変化が大きいサンプルにあっ
ても±0.2MHz程度しか共振周波数が変化していな
い。これに対して、図5の(b)から明らかなように、
従来品は最も周波数の変化の大きいサンプルにあっては
+5MHz近く共振周波数が変化し、最も周波数の変化
の小さいサンプルでも+2.6MHzの共振周波数の変
化が認められた。
【0028】この結果、本実施例は従来品に比べ共振周
波数の安定性が数十倍以上勝りその結果として耐久性が
著しく優れていることがわかる。
波数の安定性が数十倍以上勝りその結果として耐久性が
著しく優れていることがわかる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、中心導体が導電
性の金属線でかつその挿入部が波型でまたストッパが形
成されているので、内部導体内への装着も挿入部を弾性
変形させることにより極めて容易に行うことができると
同時にストッパにより挿入のしすぎを防止することがで
きる。更に弾性復元力により中心導体は基体の内部に強
固に固定されるとともに中心導体と内部導体との半田付
け等の接着作業も簡単に行え、或いは導電性接着剤を容
易に充填することができ作業性、生産性を著しく高める
ことができる。また、中心導体の加工は金型を用いず、
治具等で容易に行うことができる。更に半田付け作業後
洗浄液に浸漬すると、洗浄液は内部導体の中まで容易に
侵入するのでフラックスを完全に取り除くことができ
る。また、ヒートサイクルに対しても共振周波数の変化
がほとんどない高品質で耐久性に優れ、かつ、低原価で
量産性に適した同軸型誘電体共振器を実現できるもので
ある。
性の金属線でかつその挿入部が波型でまたストッパが形
成されているので、内部導体内への装着も挿入部を弾性
変形させることにより極めて容易に行うことができると
同時にストッパにより挿入のしすぎを防止することがで
きる。更に弾性復元力により中心導体は基体の内部に強
固に固定されるとともに中心導体と内部導体との半田付
け等の接着作業も簡単に行え、或いは導電性接着剤を容
易に充填することができ作業性、生産性を著しく高める
ことができる。また、中心導体の加工は金型を用いず、
治具等で容易に行うことができる。更に半田付け作業後
洗浄液に浸漬すると、洗浄液は内部導体の中まで容易に
侵入するのでフラックスを完全に取り除くことができ
る。また、ヒートサイクルに対しても共振周波数の変化
がほとんどない高品質で耐久性に優れ、かつ、低原価で
量産性に適した同軸型誘電体共振器を実現できるもので
ある。
【図1】本発明の第1の実施例における同軸型誘電体共
振器の斜視図
振器の斜視図
【図2】本発明の第1の実施例における同軸型誘電体共
振器の断面図
振器の断面図
【図3】本発明の第1の実施例における同軸型誘電体共
振器の中心導体の斜視図
振器の中心導体の斜視図
【図4】(a)は本発明の第2の実施例における同軸型
誘電体共振器の断面図 (b)は本発明の第2の実施例における同軸型誘電体共
振器の平面図
誘電体共振器の断面図 (b)は本発明の第2の実施例における同軸型誘電体共
振器の平面図
【図5】(a)は本発明の第1の実施例における同軸型
誘電体共振器の共振周波数のヒートサイクル依存性を示
す図 (b)は従来の同軸型誘電体共振器の共振周波数のヒー
トサイクル依存性を示す図
誘電体共振器の共振周波数のヒートサイクル依存性を示
す図 (b)は従来の同軸型誘電体共振器の共振周波数のヒー
トサイクル依存性を示す図
【図6】従来の同軸型誘電体共振器の中心導体を外した
状態を示す斜視図
状態を示す斜視図
【図7】従来の同軸型誘電体共振器の中心導体を挿着し
た状態の断面図
た状態の断面図
1,11 基体 2,12 内部導体 3,13 外部導体 4,14 短絡導体 5,15 内周孔 5a 内周孔 5b 内周孔 6 中心導体 7 挿入部 8 ストッパ 9 端子 10 段差部 21 中心導体 22 端子 23 ストッパ 24 内部導体接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 武司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野間 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】誘電体材料で構成された筒型の基体と、前
記基体の外周面に設けられた外部導体と、前記基体の内
周面に設けられた内部導体と、前記基体の一方の端面に
設けられ、前記外部導体と前記内部導体を短絡する短絡
導体と、前記基体の短絡導体を設けた端面と反対側の端
面から前記基体の内周孔に挿入された中心導体とを備
え、前記中心導体は、前記基体の短絡導体を設けた端面
と反対側の端面に当接するストッパと、前記内部導体と
接触する波型の挿入部より構成されている事を特徴とす
る同軸型誘電体共振器。 - 【請求項2】金属線に加工を施してストッパと挿入部を
一体形成した中心導体を用いた事を特徴とする請求項1
記載の同軸型誘電体共振器。 - 【請求項3】内周部に段差部を設ける事によって大径の
内周孔と小径の内周孔を形成し、前記小径の内周孔を断
面円型または楕円型形状とし、前記小径の内周孔に中心
導体を挿入した事を特徴とする請求項1記載の同軸型誘
電体共振器。 - 【請求項4】内部導体が複層からなり基体側から銅層,
半田層が順に形成され、しかも中心導体の表面に半田層
を設けた事を特徴とする請求項1記載の同軸型誘電体共
振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29640293A JPH07154113A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 同軸型誘電体共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29640293A JPH07154113A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 同軸型誘電体共振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07154113A true JPH07154113A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=17833087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29640293A Pending JPH07154113A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 同軸型誘電体共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07154113A (ja) |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29640293A patent/JPH07154113A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4093972A (en) | Anode termination means for an electrical device component | |
JPS58137316A (ja) | 電圧クリスタル組立体およびその製造方法 | |
US5440802A (en) | Method of making wire element ceramic chip fuses | |
US4483062A (en) | Method for manufacturing solid electrolyte condensers | |
JPH08222117A (ja) | ヒューズ | |
JPH08222402A (ja) | 電子部品の電極構造及び圧電共振素子の振動電極構造 | |
JPH08153601A (ja) | 電子部品 | |
JPH07154113A (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPH09297069A (ja) | 温度検知用センサ | |
JP2001267190A5 (ja) | ||
JP3370699B2 (ja) | 同軸型誘電体共振器の製造方法 | |
JP3478889B2 (ja) | ヒューズ及びその製造方法 | |
JP2938690B2 (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPH05304405A (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPH06177619A (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPH1092998A (ja) | 電子デバイス製造用リードフレーム | |
JP3042163B2 (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPH02281802A (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JPS61177704A (ja) | チツプ型インダクタの製造方法 | |
JP2836255B2 (ja) | 同軸型誘電体共振器 | |
JP2000151322A (ja) | チップ型圧電共振部品の製造方法 | |
JPH0794345A (ja) | チップインダクタおよびその製造方法 | |
JP2518191B2 (ja) | 電子部品の製造方法 | |
JP2555585Y2 (ja) | 誘電体同軸共振器用端子 | |
JPH05251288A (ja) | 表面実装用ヒューズ内蔵三端子型固体電解コンデンサ |