JP3370699B2 - 同軸型誘電体共振器の製造方法 - Google Patents

同軸型誘電体共振器の製造方法

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邦昭 清末
宗範 藤村
忠信 内山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波帯で用いられる同
軸型誘電体共振器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、同軸型誘電体共振器は各種通信機
器・測定機器等の電子機器に広く利用されている。この
同軸型誘電体共振器として特開昭59−144203号
公報が知られている。
【0003】以下に従来の同軸型誘電体共振器について
説明する。図5は従来の同軸型誘電体共振器のターミナ
ルを外した状態を示す斜視図であり、図6はターミナル
を挿着した状態の同軸型誘電体共振器の断面図である。
【0004】11は中空状に形成された誘電体、12は
誘電体11の内周面を被覆する内部導体、13は誘電体
11の外周面を被覆し内部導体12と略同軸状に形成さ
れた外部導体、14は誘電体11の1端面を被覆し内部
導体12と外部導体13を接続する短絡導体、15は内
部導体12の内周孔、25は短絡導体14の被覆端面と
は反対の端面の開放端から内部導体12の内周孔15に
挿入されて電気的に接続されるターミナル、26は外部
接続用の端子、27は内部導体12の内周孔よりも大き
い径に形成されターミナル25を内部導体12内に挿入
のする際に挿入のしすぎを防止するストッパ、28は内
部導体12と導電性接着剤や半田等によって固着され電
気的に接続する内部導体接続部である。
【0005】以上のように構成された従来の同軸型誘電
体共振器について、以下その動作を説明する。
【0006】ターミナル25の直径が内部導体12の内
周孔15の直径と略等しく、かつ内部導体接続部28の
長さが誘電体の長さに対して十分短く、このターミナル
25の端部のストッパ27が内部導体12の内周孔15
より大きいために、ターミナル25の挿着固定が簡単に
行えるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、内部導体接続部は内部導体との良好な導通
を図るため且つ端子が同軸型誘電体共振器のほぼ中央に
位置するように内部導体接続部の径は誘電体の内周孔の
径とほぼ同じ径にて形成されており、かつ、ストッパが
誘電体の開放端面に蓋をした状態なので、導電性接着剤
等によるターミナルと内部導体との接続作業が大変面倒
で作業性に欠け生産性を落とすという問題点があった。
また、内部導体接続部と内部導体の接触面積が広いので
温度変化によりターミナルが熱膨張し誘電体にクラック
やクレイズを発生させるという問題点があった。また、
このような同軸型誘電体共振器は温度差の大きいヒート
サイクルを加えると、共振周波数が変化し信頼性に欠け
るという問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、作業性、生産性に優れ、高品質で過激なヒートサイ
クル下でも誘電体にクラックやクレーズを生ぜず共振周
波数の劣化を生じさせず耐久性に優れた低原価で量産性
に適した同軸型誘電体共振器の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に中空の誘電体の一方の端面を除いて表面に半田層を有
する導体を形成すると共に、金属製板状物で構成され挿
入部をL字形に形成し表面に半田層を有するターミナル
とを用意し、ターミナルの挿入部を弾性変形させながら
誘電体の中空部に挿入して、ターミナルの挿入部の弾性
復元力によりターミナルの挿入部の両端を誘電体の中空
部内壁に当接させ、その後に半田溶融温度まで加熱する
ことでターミナルと導体を接合した。
【0010】
【0011】請求項2の同軸型誘電体共振器は、請求項
1において、前記導体が複層からなり誘電体側が銅層、
その表面に半田層が形成され、かつ、前記ターミナルの
表面であって、少なくとも前記誘電体の中空部内壁との
当接面に半田層が形成された構成を有している。
【0012】ここで、ターミナルの材質としては、黄銅
等の他リン青銅又はベリリュウム銅等が好適に用いられ
る。弾性が大きく内周孔への挿着が容易だからである。
【0013】この構成によって、ターミナルを誘電体に
挿着するときはターミナルの少なくとも挿入部が金属製
なので容易に弾性変形して誘電体の内周部に挿入するこ
とができる。また、挿入後はその復元力によりターミナ
ルを誘電体の内部導体に強固に固定することができる。
に間隙部が形成されているので洗浄作業も容易でかつ
短時間に洗浄を終えることができる。
【0014】ヒートサイクルによりターミナルが熱膨張
してもL字形の挿入部により応力を緩和することができ
るので内部導体等に物理的変形を生じさせることを防止
できる。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の第1実施例の同軸型誘電体
共振器の斜視図であり、図2はその断面図、図3はター
ミナルの斜視図である。
【0017】1は外周面及び内周面の断面が四角形状に
形成された中空状の誘電体、2は誘電体1の内周面に被
覆された内部導体、3は誘電体1の外周面に被覆された
外部導体、4は内部導体2と外部導体3間に連設された
短絡導体、5は内部導体2の内周孔、6は黄銅の他燐青
銅,ベリリュウム銅等の弾性を有する導電性合金等の金
属板をL字状に形成したターミナル、7はターミナル6
の挿入部、8はターミナル6の端子である。
【0018】以上のように構成された第1実施例の同軸
型誘電体共振器について、以下その動作を説明する。
【0019】ターミナル6を誘電体1の内周孔5に治具
等を用いて弾性変形させながら挿入しその治具を取り外
すと、ターミナル6の弾性復元力により誘電体1の内部
導体2に固定され電気的に接続される。更に、固定され
ている時の強度は、ターミナル6の形状寸法を調整する
ことにより容易に調節することができる。
【0020】そしてこの固定した状態にて半田、導電性
接着剤によってターミナル6と内部導体2とをより強固
に固着することもできる。
【0021】(実施例2)以下本発明の第2実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0022】図4(a)は本発明の第2実施例の同軸型
誘電体共振器の断面図であり、図4(b)はその平面図
である。
【0023】第1実施例と異なるのは内部導体2に段差
部9を形成し大径部と小径部の内周孔5a,5bが形成
され、ターミナル6をその大径部の内周孔5aに固着で
きるようにした点である。
【0024】尚、ターミナル6を内部導体2の大径内周
孔5a面に接続するか、小径内周孔5b面に接続するか
は、誘電体共振器の外径寸法、特に大径端から段差部9
までの長さによって異なるが、この長さが短いときは一
般的に大径内周孔5a面に接続し、長いときは小径内周
孔5b面に接続するようにしてもよい。このようにする
ことにより各種の誘電体共振器を製造する際の部品点数
を減らすことができる。
【0025】なお、内部導体2、外部導体3の誘電体1
に近い第1層を銅、第2層を半田で処理された同軸型誘
電体共振器とし、これに表面が半田メッキ処理されたタ
ーミナル6を挿入し、半田溶融温度まで加熱し、内部導
体2とターミナル6が半田の合金層により電気的、機械
的に接合された構造としてもよい。本発明によれば内部
導体2とターミナル6の挿入部7の接触面が狭いため内
部導体2に与える応力等は極めて小さくすることができ
る。
【0026】また、内部導体2の内面にターミナル6が
弾力をもって接触しているので、ヒートサイクルによる
ターミナルの熱的応力をターミナル6が吸収できる。更
に、内部導体2の内面に対して間隙部を有しているので
放熱を容易に行うことができる。
【0027】更にターミナル6を挿入した後、内部導体
2とターミナル6との電気的接続をもターミナル6が平
板なので極めて容易に行うことができる。
【0028】以上のように構成されているので、同軸型
誘電体共振器の大小にかかわらずターミナル6を最適の
状態で内部導体2に電気的に接続できる。また、温度差
の大きいヒートサイクルを受けてもターミナル6の膨張
による内部導体2への応力はターミナル6の撓み等によ
り吸収されるので内部導体2を変形させることもなく耐
久性を著しく高めることができる。
【0029】次に、ヒートサイクルの影響について確認
試験を行った。試料として第1実施例のものと、市販の
図5に示す従来品を各々5個ずつ準備した。
【0030】試験方法は、各同軸型誘電体共振器を−4
0℃の環境に30分間放置し、その後+85℃に温度を
上昇させ、30分間放置して1サイクルとし、これを繰
り返し行い、共振周波数の変化を測定した。その結果を
図7(a),(b)に示した。図7(a)は第1実施例
の同軸型誘電体共振器の共振周波数のヒートサイクル依
存性を示す図、図7(b)は従来例の同軸型誘電体共振
器の共振周波数のヒートサイクル依存性を示す図であ
る。尚、図中横軸はヒートサイクルの回数、縦軸のΔf
は共振周波数の変化を示している。
【0031】図7(a)からわかるように、第1実施例
の試料は最も周波数の変化が大きいサンプルにあっても
±0.1MHz程度しか共振周波数が変化していない。
これに対して、図7(b)から明らかなように従来品は
最も周波数の変化の大きいサンプルにあっては+4MH
z近く共振周波数が変化し、最も周波数の変化の小さい
サンプルでも+2.6MHzの共振周波数の変化が認め
られた。
【0032】この結果、本実施例は従来品に比し共振周
波数の安定性が数十倍以上勝りその結果として耐久性が
著しく優れていることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、ターミナルが金
属製の平板状でかつ少なくともその挿入部がL字形状に
加工されているので、内部導体内への装着も挿入部を弾
性変形させることにより極めて容易に行うことができ、
かつその復元力によりターミナルは誘電体の内部に強固
に固定されるとともにターミナルと内部導体との半田付
け等の接着作業も簡単に行え、作業性、生産性を著しく
高めることができる。また、半田付け作業後洗浄液に浸
漬すると、洗浄液は内部導体の中まで侵入するので簡単
にフラックスを完全に取り除くことができる。更にヒー
トサイクルに対しても共振周波数の変化がほとんどない
高品質で耐久性に優れ、かつ、低原価で量産性に適した
同軸型誘電体共振器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の同軸型誘電体共振器の斜
視図
【図2】本発明の第1実施例の同軸型誘電体共振器の断
面図
【図3】本発明の第1実施例のターミナルの斜視図
【図4】(a)本発明の第2実施例の同軸型誘電体共振
器の断面図 (b)本発明の第2実施例の同軸型誘電体共振器の平面
【図5】従来の同軸型誘電体共振器のターミナルを外し
た状態を示す斜視図
【図6】ターミナルを挿着した状態の同軸型誘電体共振
器の断面図
【図7】(a)第1実施例の同軸型誘電体共振器の共振
周波数のヒートサイクル依存性を示す図 (b)従来例の同軸型誘電体共振器の共振周波数のヒー
トサイクル依存性を示す図
【符号の説明】
1,11 誘電体 2,12 内部導体 3,13 外部導体 4,14 短絡導体 5,15 内部導体の円周孔 5a 大径内周孔 5b 小径内周孔 6 ターミナル 7 挿入部 8 端子 9 段差部 25 ターミナル 26 端子 27 ストッパ 28 内部導体接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 宗範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 内山 忠信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 米田 毅彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−23601(JP,A) 特開 平2−281802(JP,A) 実開 平3−51504(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の誘電体の一方の端面を除いて表面に
    半田層を有する導体を形成すると共に、金属製板状物で
    構成され挿入部をL字形に形成し表面に半田層を有する
    ターミナルとを用意し、前記ターミナルの挿入部を弾性
    変形させながら前記誘電体の中空部に挿入して、前記タ
    ーミナルの挿入部の弾性復元力により前記ターミナルの
    挿入部の両端を前記誘電体の中空部内壁に当接させ、
    の後に半田溶融温度まで加熱することで前記ターミナル
    と前記導体を接合したことを特徴とする同軸型誘電体共
    振器の製造方法。
  2. 【請求項2】前記導体が複層からなり誘電体側が銅層、
    その表面に半田層が形成され、かつ、前記ターミナルの
    表面であって、少なくとも前記誘電体の中空部内壁との
    当接面に半田層が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の同軸型誘電体共振器の製造方法。
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