JP2555585Y2 - 誘電体同軸共振器用端子 - Google Patents

誘電体同軸共振器用端子

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JP2555585Y2
JP2555585Y2 JP1990034922U JP3492290U JP2555585Y2 JP 2555585 Y2 JP2555585 Y2 JP 2555585Y2 JP 1990034922 U JP1990034922 U JP 1990034922U JP 3492290 U JP3492290 U JP 3492290U JP 2555585 Y2 JP2555585 Y2 JP 2555585Y2
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Japan
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terminal
coaxial resonator
dielectric coaxial
solder
resonator
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智宏 五十嵐
武夫 桜井
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太陽誘電 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、誘電体同軸共振器に使用される端子の改良
に関するものである。
[従来の技術] 高周波帯で動作させる電子回路において、共振器に使
用される誘電体同軸共振器としては、以下のものが知ら
れている。
まず、セラミック誘電体を素材とし、第7図に示すよ
うに、孔11を有した円柱状、あるいは立方体等の誘電体
ブロック1を形成し、該誘電体ブロック1の内周面上及
び外周面上に導電体を成膜して、それぞれ内電極3、外
電極4とすると同時に、底面に前記二者を短絡するため
の底面電極を形成し、誘電体同軸共振器本体を得る。
次に、例えば2枚の湾曲した平板が先端において接合
したような形状を有する、第5図に示す前記共振器本体
の孔11に挿入するための挿入片51と、該挿入片51と接続
され、電極ランド61に半田付けされる端部とで構成され
る端子5を用意し、該端子5の全面に化学メッキ法等で
半田メッキした後、該端子5に半田ペーストを塗布す
る。
なお、上記の工程を安価にするため、前記化学メッキ
法において、多数の端子5をメッキ槽に入れ、揺り動か
しながら、一括してメッキを施すのが一般的である。
続いて、第3図に示すように、前記孔11に該端子5を
挿入し、該端子5に熱を加えることによって、端子5が
内電極に半田付けされ、誘電体同軸共振器が形成され
る。第3図からも明らかな通り、第5図中で示された該
端子5は、内電極3に対して内周面と挿入片51との接点
付近でのみ半田付けされている。
ところで、このように形成された誘電体同軸共振器は
下記のようにプリント基板6に実装される。
すなわち、前記共振器本体をプリント基板6上の電極
ランド61に載せ、同時に前記端子5を該電極ランド61に
対向する電極ランド61に接触、あるいは近接させる。次
に、電極ランド61と前記共振器の外電極4とを、そして
電極ランド61と端子5とを、それぞれ半田付けによって
接続する。第8図に上記のようにプリント基板6に実装
された状態の誘電体同軸共振器を示す。
また、誘電体同軸共振器の端子5としては、上記の他
に、第6図に示す前記端部に2つの四角柱状挿入片51が
取り付けられた音叉状の端子5がある。
[考案が解決しようとしている問題点] 以上のような誘電体共振器用端子では、下記のような
問題がある。すなわち、一般に、誘電体同軸共振器は、
温度変化に対する耐久性を加速度的に調べるために、大
きな温度変化が繰り返されるような環境下でヒートサイ
クル試験を行うが、誘電体ブロック1に比べて、端子5
及び半田7の熱膨張率が大きいため、前記端子5及び半
田7の膨張収縮によって、誘電体同軸共振器の内周面の
接続部位に断続的に応力が加わる結果、接続部位の半田
7が端子と内電極の接続部位から一部剥離することがあ
る。
特に、第5図中の端子5のように、挿入片51が分岐さ
れていない形状で、第3図中に示すように、内電極3と
端子5とが局部的に接続されている場合、接続部位付近
の半田7が剥離すると、端子5の接続位置が容易にず
れ、共振器を構成するインダクタンス及びキャパシタン
スが変化するため、誘電体同軸共振器の共振周波数が設
計値からずれるという問題があった。
また、第6図中の端子5のように、先端に分岐された
挿入片51を有する端子5の場合、メッキ槽中で、揺り動
かしながら、多数の端子5を半田メッキするとき、端子
5の分岐された挿入片51間の間隙に他の端子5を挟ん
で、半田メッキにより二つ以上の端子5が接着してしま
うことがあった。また、該両端子5を引き離して、誘電
体同軸共振器に用いても、両端子5の接触部位にメッキ
のむらが生じ、上記と同様に共振器を構成するインダク
タンス及びキャパシタンスが変化するため、誘電体同軸
共振器の共振周波数が設計値からずれるという問題があ
った。
本考案の目的は、以上のような問題のために共振器の
共振周波数が設計値からずれるという欠点を解決するこ
とにある。
[問題点を解決する手段] すなわち、本願考案は、 「メッキ槽中で揺り動かしながら一括して多数が半田
メッキされ、半田ペーストの塗布後に誘電体同軸共振器
の貫通孔(100)に挿入されて、誘電体同軸共振器の内
周面側に形成された内電極(104)に加熱により半田付
けされる誘電体同軸共振用端子(124)において、 一定の厚みの平板状であって、前記貫通孔に挿入され
る挿入片(120,122)が、先端に隙間を有する分岐形状
となっており、 この挿入片(120,122)の前記内電極(104)に接続固
定される部分が、内電極(104)に沿った直線状となっ
ており、 前記挿入片(120,122)の先端に形成された隙間の幅
(Δg)が、その厚み(Δt)よりも小さく設定され
た」 ことを特徴とする。
本考案によれば、内電極104に接続固定される端子124
の先端を、分岐された挿入片120,122を有する構造とし
たとき、端子124の熱膨張による応力が生じても、接続
部位からの斥力によって、挿入片120,122間の間隙方向
に挿入片120,122が曲り、接続部位に掛かる応力を減少
させる。その結果、接続部位付近の半田126の剥離が防
止される。
また、内電極104に接続固定される端子124の部分を、
貫通孔100内周面に沿った直線状にすることによって、
接続部位の半田126が一部剥離したときでも、接続部位
が局部的、あるいは点状である場合と異なり、端子124
のずれが発生せず、この結果生じる共振周波数のずれを
防ぐことができる。
また、端子124の挿入片120,122先端の間隔の幅Δg
を、該挿入片120,122の厚みΔt以下にすることによっ
て、多数の端子124を一括して半田メッキするとき、端
子124の分岐された挿入片120,122の間に他の端子124を
挟み、2つ以上の端子124が半田メッキにより接着する
という問題が発生し難い。
[実施例] 以下、第1図および第2図に沿って実施例を説明す
る。
まず、酸化チタンを素材として、底面の中心軸方向に
貫通孔100を形成した、寸法直径7.0mm、全長4.0mmの円
筒体状誘電体ブロック102を用意し、該誘電体ブロック1
02の内周面、外周面に、銀ペーストを塗布した後、乾燥
させ、それぞれに内電極104および外電極106を形成し、
同時に、底面のうち一方の底面上に銀ペーストを塗布
し、該外電極106と該内電極104とを短絡部108で短絡さ
せ、第1図に示す共振器本体110を形成した。
次に、鉄製平板から、第2図で示すように、二股に分
岐された挿入片120,122を有する形状に打ち抜き、端子1
24を形成した。この端子124において、前記挿入片120,1
22の互いの先端の間隔の幅Δgは0.4mm、かつ該端子124
の厚みΔtは0.5mmであった。次に、該端子124を多数、
メッキ槽に入れ、化学メッキ法を用いて、一括して多数
の端子124全面に半田メッキを施し、さらに端子124に半
田ペーストを塗布した。
そして、前記端子124を前記挿入片120,122が前記内電
極104に接するように、前記共振器本体の貫通孔110へ挿
入し、加熱して、端子124に付着させた半田ペーストが
溶解、固化することによって、端子124と内電極104とが
半田126によって半田付けされ、該電体同軸共振器が得
られた。
誘電体同軸共振器を、上記の実施例で示した構成とす
ることで、気温−40℃の環境下で30分間、次いで気温85
℃の環境下で30分間放置することを10回繰り返した後、
耐久性を確保するヒートサイクル試験を行ったときで
も、接続部位が局部的、あるいは点状である場合と異な
り、端子124のずれが発生せず、この結果生じる共振周
波数のずれが皆無であった。
また、端子124の挿入片120,122先端の間隔の幅Δg
を、該挿入片124の厚みΔt以下にすることによって、
多数の端子124を一括して半田メッキにする工程でも、
端子124の分岐された挿入片120,122の間に他の端子124
を挟み、2つ以上の端子124が半田メッキにより接着し
なかった。
[考案の効果] 以上の実施例から明らかなように、本考案によれば、
共振周波数が設計値からずれることなく、半田メッキに
おける接着が低減された製造容易な誘電体同軸共振器用
端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の端子を備えた誘電体同軸共
振器の断面図、第2図は前記実施例の端子取り付け構造
を示す透過斜視図、第3図は誘電体同軸共振器と端子の
一例を示す断面図、第4図は誘電体同軸共振器と端子の
他の例を示す断面図、第5図は第3図の誘電体同軸共振
器用端子の斜視図、第6図は第4図の誘電体同軸共振器
用端子の斜視図、第7図は誘電体同軸共振器の誘電体ブ
ロックの形状を示す斜視図、第8図は誘電体同軸共振器
及び端子のプリント基板取り付構造を示す斜視図であ
る。 100……貫通孔,102……誘電体ブロック,104……内電極,
106……外電極,108……短絡部,110……共振器本体,120,
122……挿入片,124……端子,126……半田。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−50102(JP,A) 特開 昭63−144604(JP,A) 実開 昭61−184301(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ槽中で揺り動かしながら一括して多
    数が半田メッキされ、半田ペーストの塗布後に誘電体同
    軸共振器の貫通孔に挿入されて、誘電体同軸共振器の内
    周面側に形成された内電極に加熱により半田付けされる
    誘電体同軸共振器用端子において、 一定の厚みの平板状であって、前記貫通孔に挿入される
    挿入片が、先端に隙間を有する分岐形状となっており、 この挿入片の前記内電極に接続固定される部分が、内電
    極に沿った直線状となっており、 前記挿入片の先端に形成された隙間の幅が、その厚みよ
    りも小さく設定されたことを特徴とする誘電体同軸共振
    器用端子。
JP1990034922U 1990-03-30 1990-03-30 誘電体同軸共振器用端子 Expired - Lifetime JP2555585Y2 (ja)

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JPH03125506U JPH03125506U (ja) 1991-12-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61184301U (ja) * 1985-05-08 1986-11-17
JPS6350102A (ja) * 1986-08-20 1988-03-03 Fujitsu Ltd 誘電体共振器

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