JPH08222911A - 誘電体フィルタおよび誘電体共振器の製造方法 - Google Patents

誘電体フィルタおよび誘電体共振器の製造方法

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JPH08222911A
JPH08222911A JP5368695A JP5368695A JPH08222911A JP H08222911 A JPH08222911 A JP H08222911A JP 5368695 A JP5368695 A JP 5368695A JP 5368695 A JP5368695 A JP 5368695A JP H08222911 A JPH08222911 A JP H08222911A
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JP
Japan
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dielectric
outer conductor
metal case
conductor
manufacturing
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Pending
Application number
JP5368695A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kikuyama
泰彦 菊山
Akiji Miyashita
明司 宮下
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミック誘電体を金属ケースに接着した場
合に、線膨張率の差によって生ずるセラミック誘電体の
ひび割れを防止して、共振周波数の変化を防止する。 【構成】 金属ケース13と接着するセラミック誘電体フ
ィルタ素子11の外導体15の形成された表面に半田ペース
トを部分的にかつ一様に形成し、金属ケース13と加熱圧
着する。半田ペーストを形成するパターンはメッシュ
状、平行ストリップ状または点状に形成するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体フィルタおよび
誘電体共振器の製造方法に係るもので、特にシールドの
ための金属ケースを外導体に接着する誘電体フィルタと
誘電体共振器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波帯域用の共振器、フィルタとして
セラミック誘電体を用いた誘電体共振器、フィルタが各
分野で用いられている。通信機器などにはTEMモード
を利用した同軸TEM共振器、フィルタが用いられるこ
とが多い。これは、円柱や角柱のセラミック誘電体に貫
通孔を形成してその表面に内導体を形成し、周囲の側面
に外導体を形成するものである。通常、二以上の貫通孔
を形成して複数の共振器ユニットを形成してフィルタを
構成する。
【0003】この誘電体フィルタの内導体が入出力端子
と接続され、外導体はアース電位に接続される。また、
開放端面は外部回路からの電磁気的な影響を防ぐことが
特性の安定のために必要である。そのために、外導体と
接続されて開放端面の上面をシールドする金属ケースを
用いることが必要になる場合がある。これによって、外
導体を低インピーダンスでアース電位に接続することに
なる。
【0004】図3は、そのような誘電体フィルタの例の
斜視図で、直方体のセラミック誘電体31の一表面に金属
ケース33が半田付けされたものである。金属ケース33は
配線基板のアース電位に接続され、誘電体フィルタの
(図示しない)内導体は入出力配線パターンと結合され
る。
【0005】セラミック誘電体と金属ケースの接着は通
常半田付けによるが、半田メッキを接着面に施したり、
半田ペーストを塗布したりした後に圧着して加熱して半
田付けする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】セラミック誘電体と金
属ケースの接着は端部を除いたほぼ全面で行うのが通常
であるが、接着後の熱サイクル試験において誘電体セラ
ミックにひび割れが生じるものがある。このひび割れに
よって周波数が変化し、10MHz 以上上方にずれて仕様を
満足しなくなる場合がある。自動車用などに用いられる
ことが多いので、この温度変化によっても特性に変化が
生じないことが要求される。
【0007】上記のひび割れは、セラミック誘電体と金
属の線膨張係数が異なることから生じるもので、膨張・
収縮率の高い金属によって接着面にストレスを生じて発
生するものである。本発明は、このようなひび割れを防
止して特性のずれを防止するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、接着材料の形
成方法を改良することによって、上記の課題を解決する
ものである。
【0009】すなわち、直方体の誘電体の対向する二面
を貫通する複数の平行な内導体を具え、内導体に平行な
側面に外導体を具えたセラミック誘電体の外導体の一面
にケースを接着する誘電体フィルタの製造方法におい
て、当該外導体面に部分的かつ一様に半田材料を塗布
し、当該外導体面に金属ケースを半田付けすることを特
徴とするものである。
【0010】また、直方体の誘電体の対向する二面を貫
通する内導体を具え、内導体に平行な側面に外導体を具
えたセラミック誘電体の外導体の一面にケースを接着す
る誘電体共振器の製造方法において、当該外導体面に部
分的かつ一様に半田材料を塗布し、当該外導体面に金属
ケースを半田付けすることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】接着材料のパターンを細かく分割することによ
って、部分的に見た個々の接着面積が小さくなり、その
部分の金属の膨張・収縮の影響を相対的に小さくするこ
とができる。これによって、セラミック誘電体に生じる
ひび割れを防止することができ、また、生じてもほとん
ど影響がない程度に抑えることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0013】図1は、本発明の実施例を示す斜視図で、
セラミック誘電体フィルタ素子11と金属ケース13との接
着前の状態を示すものである。セラミック誘電体フィル
タ素子11はセラミック誘電体を直方体に成形し、対向面
を貫通する貫通孔を二本形成したものである。この貫通
孔内に銀や銅の内導体を形成し、この貫通孔の伸びる方
向と平行な表面に外導体を形成したものである。貫通孔
の開口する一端に導体膜を形成して短絡端面とし、反対
側は誘電体の露出した開放端面12としたものである。
【0014】外導体にも銀や銅の導体膜が形成されてお
り、これは配線パターンのアース電位と接続される。こ
の外導体を低インピーダンスでアース電位に接続し、ま
た開放端面12をシールドするために金属ケース13が用い
られ、金属ケース13はセラミック誘電体フィルタ素子11
の外導体と導通接着される。
【0015】本発明においては、外導体と金属ケースを
接着するための半田のパターン17をメッシュ状(格子
状)に形成しておく。すなわち、直行する線状の半田の
パターンをセラミック誘電体の金属ケース13と接着する
表面に形成する。この半田のパターンは半田メッキある
いは半田ペースト等によって形成しておけばよい。
【0016】上記の半田のパターン17が形成された表面
に金属ケース13を圧着し、加熱して半田を溶融・固化さ
せて接着を行う。これによって、半田のパターン17に応
じた部分でセラミック誘電体11と金属ケース13の接着が
行われる。
【0017】なお、半田のパターンは図2(a)に示す
ように、外導体25aの表面に平行なパターン27aとして
形成してもよいし、図2(b)に示すように外導体25b
の表面に点状のパターン27bとして形成してもよい。こ
れ以外のパターンでも、半田を成形する部分と形成しな
い部分が規則的に配列されるような構造であれば用いる
ことができる。
【0018】上記のような接着構造とすれば、温度変化
による膨張・収縮を繰り返しても、金属ケースによるス
トレスがセラミック誘電体の細かい部分に分散して加わ
ることになる。したがって、セラミック誘電体の疲労・
破壊を最小限にすることが可能となる。
【0019】なお、本発明は、上記のような金属ケース
に限らず、セラミック誘電体を金属に接着する構造の誘
電体フィルタ全般に応用できるし、単一の共振素子から
なる誘電体共振器の接着にも利用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、金属ケースの膨張・収
縮によるセラミック誘電体のひび割れを防止することが
可能となり、これによって誘電体フィルタ・共振器の周
波数のずれを防止することができる。
【0021】また、誘電体フィルタ・共振器の機械的な
強度も維持でき、信頼性の高い誘電体フィルタ・共振器
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図
【図2】 本発明の他の実施例を示す平面図
【図3】 従来の誘電体フィルタを示す斜視図
【符号の説明】
11:セラミック誘電体(誘電体フィルタ素子) 13:金属ケース 17、27:半田パターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体の誘電体の対向する二面を貫通す
    る複数の平行な内導体を具え、内導体に平行な側面に外
    導体を具えたセラミック誘電体の外導体の一面にケース
    を接着する誘電体フィルタの製造方法において、当該外
    導体面に部分的かつ一様に半田材料を塗布し、当該外導
    体面に金属ケースを半田付けすることを特徴とする誘電
    体フィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 直方体の誘電体の対向する二面を貫通す
    る複数の平行な内導体を具え、内導体に平行な側面に外
    導体を具えたセラミック誘電体の外導体の一面にケース
    を接着する誘電体フィルタの製造方法において、当該外
    導体面に部分的かつ一様に半田材料を塗布し、セラミッ
    ク誘電体と金属ケースを圧着加熱して当該外導体面に金
    属ケースを半田付けすることを特徴とする誘電体フィル
    タの製造方法。
  3. 【請求項3】 直方体の誘電体の対向する二面を貫通す
    る内導体を具え、内導体に平行な側面に外導体を具えた
    セラミック誘電体の外導体の一面にケースを接着する誘
    電体共振器の製造方法において、当該外導体面に部分的
    かつ一様に半田材料を塗布し、当該外導体面に金属ケー
    スを半田付けすることを特徴とする誘電体共振器の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 直方体の誘電体の対向する二面を貫通す
    る内導体を具え、内導体に平行な側面に外導体を具えた
    セラミック誘電体の外導体の一面にケースを接着する誘
    電体共振器の製造方法において、当該外導体面に部分的
    かつ一様に半田材料を塗布し、セラミック誘電体と金属
    ケースを圧着加熱して当該外導体面に金属ケースを半田
    付けすることを特徴とする誘電体共振器の製造方法。
  5. 【請求項5】 半田材料のパターンをメッシュ状、平行
    線状または点状に形成する請求項1または請求項2記載
    の誘電体フィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 半田材料のパターンをメッシュ状、平行
    線状または点状に形成する請求項3または請求項4記載
    の誘電体共振器の製造方法。
JP5368695A 1995-02-17 1995-02-17 誘電体フィルタおよび誘電体共振器の製造方法 Pending JPH08222911A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6445106B1 (en) 2000-02-18 2002-09-03 Intel Corporation Micro-electromechanical structure resonator, method of making, and method of using
JP2009284067A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Ube Ind Ltd 誘電体共振部品及び誘電体共振装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6445106B1 (en) 2000-02-18 2002-09-03 Intel Corporation Micro-electromechanical structure resonator, method of making, and method of using
US6479921B2 (en) 2000-02-18 2002-11-12 Intel Corporation Micro-electromechanical structure resonator, method of making, and method of using
JP2009284067A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Ube Ind Ltd 誘電体共振部品及び誘電体共振装置

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