JPH07149658A - 米からの高血圧予防治療剤 - Google Patents

米からの高血圧予防治療剤

Info

Publication number
JPH07149658A
JPH07149658A JP5319198A JP31919893A JPH07149658A JP H07149658 A JPH07149658 A JP H07149658A JP 5319198 A JP5319198 A JP 5319198A JP 31919893 A JP31919893 A JP 31919893A JP H07149658 A JPH07149658 A JP H07149658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
product
present
germinated
hypertension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5319198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3795542B2 (ja
Inventor
Takashi Tokuyama
孝 徳山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Co Ltd
Original Assignee
Soken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Co Ltd filed Critical Soken Co Ltd
Priority to JP31919893A priority Critical patent/JP3795542B2/ja
Publication of JPH07149658A publication Critical patent/JPH07149658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795542B2 publication Critical patent/JP3795542B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 降圧効果に優れ、苛酷な食事制限を必要とせ
ず、安全で安価で、原料供給が安定しており、容易に加
工でき、しかも、予防薬、再発防止薬として常用しても
全く安全な天然降圧剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽
させた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を
酵素分解または麹を作用させたもの、米または発芽さ
せた米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時ま
たは抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米
または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹
を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発
酵を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいは
これを含有してなる米からの高血圧予防治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米を原料として得られ
る種々な分野で使用可能な高血圧症の予防、治療効果を
有し、医薬品、食品に利用可能な米からの高血圧予防治
療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、米は主食以外に、清酒、焼酎、み
りん、酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に
欠かせないものとなっている。この他には、美容的用途
として糠袋が知られている。これは、米を単なる主食で
あるとみるか、またはせいぜい澱粉源としてしかみてい
なかったということによるものであると思われる。ま
た、糠袋にしても、皮膚に良いとされ、慣例的にそのま
ま使用されていたのみであり、有効成分という概念もな
ければ、有効成分を利用するという考え方も全くなかっ
たのである。
【0003】一方、現在では過剰な塩分摂取、肥満、喫
煙、運動不足などが原因で、高血圧症に悩まされている
人が多くなり、さまざまな降圧剤が開発利用されるよう
になった。しかし、これらの製剤は長期間服用しなけれ
ばならない場合が多く、また、食事療法と運動療法を正
確に実行しなければ、この製剤は次第に効かなくなり、
量ばかり増えてきて、日常生活に問題をきたすことにな
る。長期間に渡って食事療法、運動療法を実行すること
は、かなりむつかしく、また、長期間の服用で副作用の
恐れもあり、これらの降圧剤は、安全性の点から常用す
ることは好ましくない。したがって、これらは真の意味
での予防、治療薬とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、薬剤の人体に対
する副作用が問題となっており、天然物で全く副作用が
なく、しかも、予防薬、再発防止薬として常用しても十
分に安全である降圧効果も持つ薬剤が要求されている。
本発明は、降圧効果に優れ、過酷な食事制限を必要とせ
ず、安全で安価で、原料供給が安定しており、容易に加
工ができ、しかも、予防薬、再発防止薬として常用して
も、全く安全な米からの天然降圧剤を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からの高血圧予防治療について鋭意研究を
重ねてきたのであるが、その過程で、米および発芽させ
た米には高血圧に対する予防治療効果を有する成分が含
有されていることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】本発明において、米および発芽させた米に
含有されている高血圧に対する予防治療効果を有する成
分は、未だ解明するに至っていないが、米および発芽さ
せた米を、下記のように処理したものは、経口投与した
ところ、高血圧に対する予防、治療効果を示すことが判
明した。 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるいはこれを
含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米および発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解ま
たは麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有
機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいはこれを含
有してなるもの。
【0007】本発明で使用される米とは、ジャポニカ,
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。米および発
芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上
の面から粉砕して用いるのが好ましい。米および発芽さ
せた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または精米機
を用い一般的な方法で行なえばよい。
【0008】米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水
に浸漬あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時
の温度は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、
温度および時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗す
る危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替え
るか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽
とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。
この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥
して用いてもよい。米または発芽させた米を抽出、ある
いは酵素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉
砕して顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなる
ため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合
には、米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0009】米または発芽させた米を水抽出する場合、
抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽
出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場
合は、pHを酸性あるいはアルカリ性にするか、防腐剤
あるいはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処
理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出
できれば、長くても短くてもよく、抽出温度、抽出時間
により定めればよい。また、抽出は、加圧下または常圧
下で行っても、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、
最も問題になるのは糊化現象である。糊状になれば、抽
出効率が悪くなるばかりでなく、実作業においては困難
を極める。これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反
応させるか、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやれば
よく、この方法を用いることにより、十分に解決でき、
実用上も全く問題はない。
【0010】抽出物中の有効成分は、酸,アルカリに安
定であるためか、酸分解抽出、あるいはアルカリ分解抽
出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、
脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール,アセトン,n−ヘキサン,メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素
分解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分
解とは、澱粉分解酵素,蛋白分解酵素,脂肪分解酵素,
繊維分解酵素,リグニン分解酵素,ペクチン分解酵素等
米に働く酵素を1種または2種以上作用させることをい
う。また、麹として麹菌の種類および米の品種,種類は
問わない。
【0011】さらに、前記の抽出を行うに当り、抽出の
前、抽出と同時または抽出の後に、上記の酵素分解およ
び麹を作用させてもよい。本発明においては、さらに上
記の処理を行なうと同時または処理後、アルコール発酵
あるいは乳酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行うと、
次のような点で有効である。まず、アルコール発酵を行
なえば、濃縮がしやすく、有効成分の濃縮が容易にな
る。また、乳酸発酵は飲料等の用途に使用する場合、風
味をよくし、酢酸発酵は酢という調味液用途として本発
明品を利用することができ、有機酸発酵することにより
幅広い用途として使用することができる。また、92%
以上の赤糠部分を調べてみたところ、効果はあるが、弱
いことが判明した。以上のようにして得られた本発明品
は、残渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾、
濾過して用いる。また、そのまま用いるときは、殺菌あ
るいは除菌して用いる。乾燥して粉体、顆粒、錠剤等に
して用いてもよい。さらに、様々な食品に配合して用い
ることもできる。
【0012】本発明品の高血圧予防治療効果について調
べた結果を以下に記載する。 (1) 高血圧発生に対する予防効果 本発明品の高血圧予防、治療の効果に関し、まず、高血
圧発生の予防に対する本発明品の経口投与においての効
果を調べた。その方法は、8週令のddY雄性マウスに
毎日1回、2.3M食塩水を経口投与(体重1gに対し
0.01ml)を7日間行った。その間給水瓶に、本発
明品を入れ、7日間自由摂取させた。8日目にそれぞれ
の群(1群6匹)の血圧を測定し、平均値を求めた。血
圧の測定は、ウエダ製作所、小動物非観血式自動血圧計
UR−5000で行った。試験結果を表1で示した。
(コントロールは水を用いた。)
【0013】
【表1】
【0014】(2)高血圧の治療効果 次に、本発明品の高血圧治療効果について調べた。動物
は高血圧自然発症ラット(SHR)を用い、まず、各群
(1群6匹)の血圧を測定した。そして、7日間普通に
飼育し、給水瓶の中に本発明品と、対照として水と比較
した。8日目に血圧を測定し、平均値を求めた。血圧の
測定は、ウエダ製作所、小動物非観血式自動血圧計UR
−5000で行った。試験結果を表2で示した。(コン
トロールは水を用いた。)
【0015】
【表2】 以上2種類の結果により、本発明品は、高血圧の予防と
治療相方の効果を顕著に示した。したがって、本発明品
は、高血圧の予防、治療剤として有効である。なお、実
施例およびそれに伴うデータは玄米の場合について記載
したが、白米および92%以下の白糖の場合も同様の効
果が認められた。
【0016】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
pHを落とし、10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。(実施例3)実施例1で得られた本
発明品500gを用いて、実施例3と同様の操作を行
い、別の本発明品1190mlを得た。
【0017】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0018】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清
澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液に
水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーターで
濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0019】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0020】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0021】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0022】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0023】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0024】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0025】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣580gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例22と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0026】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例22と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0027】(実施例34)実施例22で得られた本発
明品1000mlに、95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。 本発明品を配合して錠剤とする場合、および清涼飲料と
する場合の実施例について、次に記載する。なお、配合
例は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例36)錠剤 実施例24で得られた本発明品100gをフリーズドラ
イにより乾燥し、20gの乾燥品を得た。この乾燥品1
0gを下記のようにして、錠剤を得た。 本発明品 10g ポリエチレングリコール6000 10g ラウリル硫酸ナトリウム 1.5g コーンスターチ 3g 乳糖 25g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 上記成分を秤量した後、ポリエチレングリコール600
0を70〜80℃に加温し、これに本発明品、ラウリル
硫酸ナトリウム、コーンスターチおよび乳糖を加え混合
後、そのまま冷却する。固化した混合物を粉砕器にかけ
造粒する。本顆粒をステアリン酸マグネシウムと混合後
圧縮打錠して、重量250mgの錠剤とする。
【0029】 (実施例37)清涼飲料 実施例22で得られた本発明品 15重量% 甘草エキス 0.01重量% 砂糖 4重量% レモン果汁 2.5重量% 精製水 78.49重量% 常法により混合攪拌し、清涼飲料水を得た。
【0030】
【発明の効果】本発明品によれば、米を原料として、簡
単に、全く安全で、高血圧の予防、治療に対して効果を
持ち、しかも、様々な分野で使用可能な高血圧予防、治
療剤が得られる。米は今まで主食であったため、食以外
の新規な分野での製法、利用用途はほとんど開発されて
いなかった。さらに、米は今まで主食とされてきたもの
であり、安全性も十分に実証されているものである。す
なわち、本発明は、非常に優れた高血圧予防、治療剤を
見出したばかりでなく、米の過剰生産といわれる現在、
新たな利用用途を見出したこと、および米のイメージア
ップによる消費拡大を図り得ることは極めて有意義なこ
とである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなる高血圧予防治療剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる高血圧予防治療剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる高血圧予防治療剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当た
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる高血圧予防治療剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなる高血圧予防治療剤。
JP31919893A 1993-11-26 1993-11-26 米からの高血圧予防治療剤 Expired - Lifetime JP3795542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31919893A JP3795542B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 米からの高血圧予防治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31919893A JP3795542B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 米からの高血圧予防治療剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07149658A true JPH07149658A (ja) 1995-06-13
JP3795542B2 JP3795542B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=18107514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31919893A Expired - Lifetime JP3795542B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 米からの高血圧予防治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3795542B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001333733A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Okinawa Shokuryo Kk α−アミラーゼ阻害物質
JP2005082562A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Hamamatsu Kagaku Gijutsu Kenkyu Shinkokai ストレス性微小循環改善剤及びそれを含有してなるストレス性疾患予防用及び/又は治療用組成物
KR100717996B1 (ko) * 2004-12-10 2007-05-14 주식회사 유니젠 벼 추출물을 포함하는 약학 조성물

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001333733A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Okinawa Shokuryo Kk α−アミラーゼ阻害物質
JP4524022B2 (ja) * 2000-05-29 2010-08-11 沖縄食糧株式会社 α−アミラーゼ阻害物質
JP2005082562A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Hamamatsu Kagaku Gijutsu Kenkyu Shinkokai ストレス性微小循環改善剤及びそれを含有してなるストレス性疾患予防用及び/又は治療用組成物
JP4547488B2 (ja) * 2003-09-10 2010-09-22 財団法人浜松科学技術研究振興会 ストレス性微小循環改善剤及びそれを含有してなるストレス性疾患予防用及び/又は治療用組成物
KR100717996B1 (ko) * 2004-12-10 2007-05-14 주식회사 유니젠 벼 추출물을 포함하는 약학 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP3795542B2 (ja) 2006-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0741426A (ja) 米からの活性酸素消去剤
WO2005112665A1 (ja) 甘藷茎葉加工物含有組成物
JP3811198B2 (ja) 米からの抗アレルギー剤
US5728384A (en) Antiulcer agent
JP3795542B2 (ja) 米からの高血圧予防治療剤
JP3391875B2 (ja) 塩害防止塩
JP3779739B2 (ja) 米からの塩害防止剤
JP3811197B2 (ja) 米からのヘリコバクター・ピロリ除菌剤
JP3550413B2 (ja) 米からの抗酸化剤および鮮度保持剤
JP3678436B2 (ja) 抗潰瘍剤
JP3779740B2 (ja) 米からの肥満予防・治療剤
JPH07165595A (ja) 米からの脂質代謝改善剤
JPH06298660A (ja) 米からの癌予防・治療剤
JP3779737B2 (ja) 米からのストレス解消剤
JP3795541B2 (ja) 米からの過酸化脂質抑制剤
JP3779736B2 (ja) 米からの抗高脂血症剤
JP6158147B2 (ja) 美白剤及びこれを含有する内用又は外用組成物
JPH06340540A (ja) 米からの抗動脈硬化剤
JP3779735B2 (ja) 米からの床ずれ防止治療剤
EP0616810A1 (en) Anti-cancer agent
JP2004182610A (ja) 粘膜健全化剤
JP3678435B2 (ja) 温湿布剤
JP6839927B2 (ja) 皮膚常在菌のバランス調整剤
JPH07187962A (ja) 白髪改善剤
JPH06293656A (ja) 米からの癌予防・治療剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060413

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term