JP6839927B2 - 皮膚常在菌のバランス調整剤 - Google Patents

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皮膚常在菌のバランス調整剤に関するものである。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)は、肌荒れ状態にある人、乾燥肌状態にある人、アトピー性皮膚炎患者の皮膚に多く存在することが知られている。そして、黄色ブドウ球菌の産生する毒素が、さらなる皮膚状態の悪化を引き起こすことも知られている。よって、皮膚に付着した黄色ブドウ球菌を静菌・殺菌することが必要である。他方で、皮膚には、皮膚有益菌である表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis:スタフィロコッカス・エピデミデス菌)も存在する。したがって、黄色ブドウ球菌に対しては静菌・殺菌作用を有する一方で、表皮ブドウ球菌に対しては増殖作用を有する薬剤が求められる。
この観点から、特許文献1には、ヒノキチオール配糖体を有効成分とする皮膚常在菌の生態系バランス調整剤が開示されている。また、特許文献2には、特定構造の脂肪酸誘導体又はその塩を有効成分とする抗菌剤が開示されている。
特開2007−246411号公報 特開2012−144453号公報
本発明は、生体に安全な原料を用いて得られる、新規な皮膚常在菌のバランス調整剤を提供することを課題とする。
本発明は、米の粉砕物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤である。
本発明は、米の抽出物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤である。
本発明は、前記抽出物が、米に水又は有機溶媒を加えたもの、米を酸又はアルカリで処理したもの、米の加水物に酵素又は麹を作用させたもの、或いは、これらを加熱又は非加熱下でおこなったものである、前記の皮膚常在菌のバランス調整剤である。
本発明は、米を抽出するに際し、その抽出前、抽出と同時又は抽出後に酵素又は麹を作用させたものを有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤である。
本発明は、米の抽出物又はそれに酵素若しくは麹を作用させたものに、アルコール発酵又は有機酸発酵を行ったものを有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤である。
本発明は、前記剤が、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis:スタフィロコッカス・エピデミデス菌)を増殖し、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus:スタフィロコッカス・アウレウス菌)を静菌及び/又は殺菌する、前記皮膚常在菌のバランス調整剤である。
ここで、本明細書中の各用語の意義を説明する。「抽出」とは、物理的処理(例えば、圧搾、加熱処理)、化学的処理(例えば、水又は有機溶媒を添加、酸やアルカリ処理、液体CO処理)、生物的(生化学的)処理(例えば、麹、微生物処理、酵素処理)を単独又は組み合わせて施すことをいう。
以下、本発明を実施するための一形態について詳述する。尚、本発明の本質は、材料と用途であり、それ以外の要素(例えば、投与量、剤型、作用機序等)は何ら本発明を限定するものではない。
まず、本形態に係る「米」とは、白米、玄米及び発芽させた米といった米だけでなく、白糠及び赤糠等といった米の一部も含む概念である。但し、白米部分を必須的に含むもの、即ち、白米、玄米、発芽させた米、白糠を用いることが好適である。ここで、白米及び玄米に関しては、ジャポニカ、インディカ米を問わず、うるち米、及び餅米等の玄米及び白米を指し、品種、種類は問わない。また、白糠及び赤糠とは、一般に、精白時に出てくる92%以上の赤糠や92%以下の白糠を指すが、両者が混合したものを使用してもよい。尚、有効成分は、熱及び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理をしてもよい。白米、玄米及び発芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好ましい。白米、玄米及び発芽させた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機又は精米機を用い一般的な方法で行なえばよい。
発芽させた米を製造する場合、胚芽のついた米を水に浸漬或いは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時の温度は10〜50℃である。ただし、発芽さえすれば、温度及び時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗する危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替えるか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥して用いてもよい。米を抽出、或いは酵素分解又は麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して顆粒或いは粉体化すると、表面積が大きくなるため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、米組織の分解及び抽出に長時間を要する。
米を水抽出する場合、抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場合は、pHを酸性或いはアルカリ性にするか、防腐剤或いはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定めればよい。また、抽出は、加圧下又は常圧下で行っても、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、最も問題になるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかりでなく、実作業においては困難を極める。これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、この方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上も全く問題はない。
抽出物中の有効成分は、酸,アルカリに安定であるためか、酸分解抽出、或いはアルカリ分解抽出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく微粉砕又は粉体化して抽出することが望ましい。有機溶媒はアルコール、アセトン、n−へキサン、酢酸エチル、メタノール等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害なものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安全なものがよい。また、米を酵素分解、又は麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分解とは、澱粉分解酵素(液化酵素、糖化酵素)、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等、米に働く酵素を1種又は2種以上作用させることをいう。例えば、液化酵素と糖化酵素との組み合わせを挙げることができる。また、麹として麹菌の種類及び米の品種,種類は問わない。尚、酸、アルカリ抽出、有機溶媒抽出、酵素分解、麹作用を組み合わせて行ってもよい。
また、前記の抽出を行うに当り、抽出の前、抽出と同時又は抽出の後に、上記の酵素分解及び麹を作用させてもよい。
更に、上記の処理を行なうと同時又は処理後、アルコール発酵或いは乳酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行ってもよい。また、アルコール発酵を行なった場合は、濃縮がしやすく、有効成分の濃縮が容易になる。尚、酵母による通気発酵、アルコール沈殿等を行なって除糖してもよい。尚、発酵形態としては、もろみ発酵及び液体発酵のいずれでもよいが、もろみ発酵が好適である。尚、これらの発酵を2回以上繰り返す、又は異なる発酵法を組み合わせてもよい。
以上のようにして得られた本形態品は、残渣を分離することなくそのまま、或いは圧搾、濾過して用いる。そのまま用いるときは、殺菌或いは除菌して製品にする。尚、より好適な形態は、米糠、各種酵素(好適には、蛋白質分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、澱粉分解酵素及びペクチン分解酵素からなる群より選択される一種以上;特に好適には、澱粉分解酵素と蛋白分解酵素と脂肪分解酵素と繊維分解酵素との組み合わせ)とが添加された水を加温(例えば煮沸)した後、発酵(例えば、アルコール発酵及び/又は乳酸発酵;好適には、乳酸発酵させた後にアルコール発酵)させて得られたものである。
本発明に係る皮膚常在菌のバランス調整剤は、単独でも使用することが出来るが、医薬品、食品、飲料、医薬部外品、化粧品など種々の組成物に配合することにより、皮膚常在菌のバランス調整作用を有する組成物を得ることが出来る。
本発明に係るバランス調整剤を皮膚外用剤や食品等の組成物に配合する際の配合量は、組成物の種類や使用目的等によって調整することができる。尚、効果や安定性などの点から、全量に対して0.0001〜50.0重量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜25.0重量%である。
本発明に係る皮膚常在菌のバランス調整剤を含有する組成物の剤型は、任意である。組成物が外用剤の場合は、クリームや乳液等の乳化系、ローション等の可溶化系、粉体等の分散系、エアゾール、軟膏剤、粉末、顆粒等の種々の剤型で提供することができる。また、組成物が経口用医薬品や食品の場合には、粉末、顆粒、カプセル、錠剤、ドリンク剤・点滴剤等の液剤、ガム・飴等の固形剤等の一般的な剤型とすることができる。
本発明に係る皮膚常在菌の生態系バランス調整剤を含有する組成物には、必要に応じて医薬品、医薬部外品、洗浄料、皮膚化粧料、毛髪用化粧料、及び食品に配合される油性成分、賦形剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、香料、樹脂、増粘剤、薬剤、アルコール類、防菌防黴剤、調味料等を適宜配合してもよい。
実施例1
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物を蒸煮、冷却した後、液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.5Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例2
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に麹250gと水3Lを添加し、55℃で16時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.6Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例3
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素5gと水3Lを添加し、55℃で16時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.5Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例4
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に繊維分解酵素5gと水3Lを添加し、50℃で16時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.0Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例5
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.6Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例6
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、蛋白質分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.5Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例7
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に、蛋白質分解酵素5g、脂肪分解酵素5g、繊維分解酵素5g、澱粉分解酵素5g、ペクチン分解酵素5gと水3Lを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、30℃まで冷却し、絞り機で絞り、本実施例に係るエキス2.6Lを得た。
実施例8
精白歩合30〜60%の白糠1kgに液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.4Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例9
精白歩合60〜80%の白糠1kgに液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.4Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例10
精白歩合50〜92%の白糠1kgに液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.3Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例11
精白歩合30〜92%の白糠1kgに液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置した。その後濾過器を用いて固液分離を行い、ろ液2.5Lを得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例12
精白歩合50〜70%の白糠490g、92%以上の赤糠10gに、蛋白質分解酵素2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペクチン分解酵素2gと水1.5Lを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、30℃まで冷却し、絞り機で絞り、本実施例に係るエキス1.2Lを得た。
実施例13
玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500gを得た。この粉砕物に、蛋白質分解酵素2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペクチン分解酵素2gと水1.5Lを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、30℃まで冷却し、絞り機で絞り、本実施例に係るエキス1.2Lを得た。
実施例14
胚芽のついたままの米1kgを30℃の水につけ3日間浸漬、吸水させ、米を発芽させた。この発芽米をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後細かく微粉砕し、発芽米の粉砕物を得た。この発芽米粉砕物500gに、蛋白質分解酵素2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペクチン分解酵素2gと水1.5Lを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、30℃まで冷却し、絞り機で絞り、本実施例に係るエキス1.1Lを得た。
実施例15
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に1/10N塩酸3Lを添加し、よく撹拌し24時間放置した。その後、濾過器を用いて固液分離を行い、苛性ソーダで中和し、2.3Lの抽出液を得た。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例16
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に95%エタノール3Lを添加し、よく撹拌し4日間放置した。その後、濾過器を用いて固液分離を行い、2Lの抽出液を得た。このろ液に水4Lを加え、ロータリーエバポレーターでエタノールを留去し2Lとした。これを85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例17
白米を粉砕機にかけ、白米の粉砕物1kgを得た。この粉砕物に液化酵素5gと水3Lを添加し、60℃で4時間放置した。その後、加熱昇温させ、冷却した後、澱粉分解酵素5gを加え、55℃で4時間放置し、加熱殺菌、冷却後乳酸菌を加え、37℃で2日間発酵を行った。これを、絞り機で絞り、固液分離し、85℃で30分加熱して本実施例に係るエキスを得た。
実施例18
実施例1で得られた液2.5Lを加熱殺菌し、冷却後乳酸菌を加え、37℃で2日間発酵を行った。その後濾過器を用いてろ過を行い、85℃で30分加熱して本実施例に係るエキス2.4Lを得た。
実施例19
米糠500gに澱粉分解酵素2g、蛋白分解酵素2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、濾過して、冷却後乳酸菌を加え、37℃で2日間発酵を行った。この乳酸菌発酵物に酵母を加え、18日間アルコール発酵を行った。その後、濾過して、本実施例に係るエキス1.65Lと残渣330gを得た。
実施例20
実施例11で得られたろ液2.5Lに、95%エタノール150mLと酢酸菌を加え、20日間酢酸発酵を行った。その後濾過器を用いてろ過を行い、85℃で30分加熱して本実施例に係るエキス2.4Lを得た。
試験例1
(単培養試験)
表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌をそれぞれSCD培地(日本製薬社製)で終夜培養した。実施例19を5%添加したSCD培地及びコントロールとして生理食塩水を5%添加したSCD培地にそれぞれ培養した2株を1×101個/mL程度の細胞数になるよう適宜希釈し単独で培養した。この時、培地のpHはpH=6.0、pH=7.5の2種類に調整したものを用いた。終夜培養を行い、それぞれの菌数をOD660として測定した。結果を図1に示す。
(共培養試験)
表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌をそれぞれSCD培地で終夜培養した。実施例19を5%添加したSCD培地及びコントロールとして生理食塩水を5%添加したSCD培地に培養した2株をそれぞれ1×103個/mL程度の細胞数になるよう適宜希釈し共培養した。この時、培地のpHはpH=6.0、pH=7.5の2種類に調整したものを用いた。9時間培養を行った後、培養液を適宜希釈しSCD寒天培地(日本製薬社製)に塗布し培養した。出現したコロニー数より菌数を測定し、2株の割合を求めた。尚、表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌は出現したコロニー色の違いで判別した。結果を図2に示す。
図1は、実施例に係るバランス調整剤を用いて実施した表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌の単培養試験の結果である。 図2は、実施例に係るバランス調整剤を用いて実施した表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌の共培養試験の結果である。

Claims (2)

  1. 米を抽出するに際し、その抽出前、抽出と同時又は抽出後に酵素又は麹を作用させたものを有効成分として含有し、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis:スタフィロコッカス・エピデミデス菌)を増殖し、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus:スタフィロコッカス・アウレウス菌)を静菌及び/又は殺菌する用途にて使用される、皮膚常在菌のバランス調整剤(イソマルトオリゴ糖及び/又はイソマルトオリゴ糖を還元して得られる糖アルコールを有効成分とする剤を除く)。
  2. 米の抽出物又はそれに酵素若しくは麹を作用させたものに、アルコール発酵又は有機酸発酵を行ったものを有効成分として含有し、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis:スタフィロコッカス・エピデミデス菌)を増殖し、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus:スタフィロコッカス・アウレウス菌)を静菌及び/又は殺菌する用途にて使用される、皮膚常在菌のバランス調整剤(イソマルトオリゴ糖及び/又はイソマルトオリゴ糖を還元して得られる糖アルコールを有効成分とする剤を除く)。
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