JPH07148789A - 樹脂成形用金型 - Google Patents
樹脂成形用金型Info
- Publication number
- JPH07148789A JPH07148789A JP29931493A JP29931493A JPH07148789A JP H07148789 A JPH07148789 A JP H07148789A JP 29931493 A JP29931493 A JP 29931493A JP 29931493 A JP29931493 A JP 29931493A JP H07148789 A JPH07148789 A JP H07148789A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide core
- mold
- boss
- slide
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抜き勾配を設けることができない突出部を，
スライド取られを発生させることなく形成するスライド
コアを備えた樹脂成形用金型を提供する。 【構成】 スライドコア４を貫通させて設けられた固定
ピン７の先端が，スライドコア４の移動に係わらず製品
に設けられる突出部（ボス１２）に当接しているので，
スライドコア４が移動するときにも突出部１２は固定ピ
ン７により押さえられる。従って，突出部１２に抜き勾
配が設けられていなくても，スライドコア４の移動に伴
うスライド取られが発生しない。
スライド取られを発生させることなく形成するスライド
コアを備えた樹脂成形用金型を提供する。 【構成】 スライドコア４を貫通させて設けられた固定
ピン７の先端が，スライドコア４の移動に係わらず製品
に設けられる突出部（ボス１２）に当接しているので，
スライドコア４が移動するときにも突出部１２は固定ピ
ン７により押さえられる。従って，突出部１２に抜き勾
配が設けられていなくても，スライドコア４の移動に伴
うスライド取られが発生しない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，樹脂成形用の金型に係
り，詳しくは，樹脂成形により製作される製品に設けら
れる突出部を形成するためにスライドコアが設けられた
樹脂成形用金型に関する。
り，詳しくは，樹脂成形により製作される製品に設けら
れる突出部を形成するためにスライドコアが設けられた
樹脂成形用金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記スライドコアが設けられた金型の一
例を図４に示す。上記スライドコアは周知のように，成
形により製作される製品にアンダーカットとなる部分が
ある場合に，アンダーカット部分をスライドコアを使用
して型離れさせる金型構成の手段である。図４に示す例
では，製品３５の側面にボス３６を形成させる場合に，
コア３２及びキャビティ３３が図示上下方向に開閉する
構成であるとき，ボス３６の部分の金型構成をスライド
コア３１によって形成し，キャビティ３３が上下に開閉
するとき，スライドコア３１は左右に移動して，製品３
５を型離れさせることを可能にする。上記スライドコア
３１の移動は，キャビティ３３に取り付けられてスライ
ドコア３１に斜め方向に挿入されるアンギュラピン３４
が上記キャビティ３３の上下方向の移動により，スライ
ドコア３１を左右方向に移動させることによってなされ
る。上記スライドコア３１が移動するとき，上記ボス３
６を移動方向に引っ張る力が加わると，ボス３６が形成
された製品３５の側面が変形する，所謂スライド取られ
という現象が生じて，成形された製品３５に形状不良を
発生させる。そこで，上記スライド取られを防止するた
めに，図５に示すように，コア３２及びキャビティ３３
にそれぞれスライドコア３１側に突き出た側面押さえ３
７ａ，３７ｂを設けて，製品３５の側面がスライドコア
３１によるボス３６の引っ張りにより変形しないよう押
さえる構成が採用される。しかし，この構成ではスライ
ド取られの防止が充分でないため，ボス３６に抜き勾配
を設けてボス３６がスライドコア３１から離型しやすく
することがなされる。
例を図４に示す。上記スライドコアは周知のように，成
形により製作される製品にアンダーカットとなる部分が
ある場合に，アンダーカット部分をスライドコアを使用
して型離れさせる金型構成の手段である。図４に示す例
では，製品３５の側面にボス３６を形成させる場合に，
コア３２及びキャビティ３３が図示上下方向に開閉する
構成であるとき，ボス３６の部分の金型構成をスライド
コア３１によって形成し，キャビティ３３が上下に開閉
するとき，スライドコア３１は左右に移動して，製品３
５を型離れさせることを可能にする。上記スライドコア
３１の移動は，キャビティ３３に取り付けられてスライ
ドコア３１に斜め方向に挿入されるアンギュラピン３４
が上記キャビティ３３の上下方向の移動により，スライ
ドコア３１を左右方向に移動させることによってなされ
る。上記スライドコア３１が移動するとき，上記ボス３
６を移動方向に引っ張る力が加わると，ボス３６が形成
された製品３５の側面が変形する，所謂スライド取られ
という現象が生じて，成形された製品３５に形状不良を
発生させる。そこで，上記スライド取られを防止するた
めに，図５に示すように，コア３２及びキャビティ３３
にそれぞれスライドコア３１側に突き出た側面押さえ３
７ａ，３７ｂを設けて，製品３５の側面がスライドコア
３１によるボス３６の引っ張りにより変形しないよう押
さえる構成が採用される。しかし，この構成ではスライ
ド取られの防止が充分でないため，ボス３６に抜き勾配
を設けてボス３６がスライドコア３１から離型しやすく
することがなされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記ボ
ス３６がギア等を取り付けるための軸部を構成するもの
である場合には，抜き勾配を設けることができない。そ
こで，本発明が目的とするところは，抜き勾配を設ける
ことができない突出部を形成するに最適なスライドコア
を構成した樹脂成形用金型を提供することにある。
ス３６がギア等を取り付けるための軸部を構成するもの
である場合には，抜き勾配を設けることができない。そ
こで，本発明が目的とするところは，抜き勾配を設ける
ことができない突出部を形成するに最適なスライドコア
を構成した樹脂成形用金型を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は，樹脂成形される製品に設け
られた突出部を成形するためにスライドコアが設けられ
てなる樹脂成形用金型において，上記スライドコアの移
動にかかわらず，その先端が上記製品の突出部に当接す
る固定ピンを上記スライドコアを貫通させて設けたこと
を特徴とする樹脂成形用金型として構成される。
に本発明が採用する手段は，樹脂成形される製品に設け
られた突出部を成形するためにスライドコアが設けられ
てなる樹脂成形用金型において，上記スライドコアの移
動にかかわらず，その先端が上記製品の突出部に当接す
る固定ピンを上記スライドコアを貫通させて設けたこと
を特徴とする樹脂成形用金型として構成される。
【０００５】
【作用】本発明によれば，スライドコアを貫通させて設
けられた固定ピンの先端が，スライドコアの移動に係わ
らず製品に設けられる突出部に当接しているので，スラ
イドコアが移動するときにも突出部は固定ピンにより押
さえられる。従って，突出部に抜き勾配が設けられてい
なくても，スライドコアの移動に伴う突出部への移動方
向の引っ張り力が加わっても，製品にスライド取られが
発生しない。
けられた固定ピンの先端が，スライドコアの移動に係わ
らず製品に設けられる突出部に当接しているので，スラ
イドコアが移動するときにも突出部は固定ピンにより押
さえられる。従って，突出部に抜き勾配が設けられてい
なくても，スライドコアの移動に伴う突出部への移動方
向の引っ張り力が加わっても，製品にスライド取られが
発生しない。
【０００６】
【実施例】以下，添付図面を参照して，本発明を具体化
した実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに，図１
は本発明の一実施例に係る樹脂成形用金型の構成を示す
断面図，図２は実施例に係るスライドコア部分の動作を
型閉時（ａ）と型開時（ｂ）で示す断面図，図３は実施
例に係る固定ピンの先端部に設けられる抜き勾配の構成
を示す断面図である。図１において，本実施例に係る金
型１は，コア２とキャビティ３とスライドコア４とを具
備して構成されている。本金型１によって成形される製
品９の側面に設けられるボス（突出部）１２の形成がア
ンダーカットとなるために，上記スライドコア４が設け
られている。コア２とキャビティ３とが図示上下方向に
開閉するのに伴い，キャビティ３に斜め方向に取り付け
られたアンギュラピン５が挿入されたスライドコア４
は，該アンギュラピン５によって図示左右方向に移動さ
せられる。型閉時には，スライドコア４はキャビティ３
に固定されているロッキングブロック６によって所定位
置に位置決めされる。本金型１では，上記スライドコア
４に貫通して固定ピン７が設けられており，該固定ピン
７は，その一端が固定ピン保持台８に固定され，スライ
ドコア４は該固定ピン７に摺動して移動する。又，この
固定ピン７との干渉を避けるために，上記アンギュラピ
ン５に逃げ穴５ａ，ロッキングブロック６に切欠き６ａ
がそれぞれ形成されている。
した実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに，図１
は本発明の一実施例に係る樹脂成形用金型の構成を示す
断面図，図２は実施例に係るスライドコア部分の動作を
型閉時（ａ）と型開時（ｂ）で示す断面図，図３は実施
例に係る固定ピンの先端部に設けられる抜き勾配の構成
を示す断面図である。図１において，本実施例に係る金
型１は，コア２とキャビティ３とスライドコア４とを具
備して構成されている。本金型１によって成形される製
品９の側面に設けられるボス（突出部）１２の形成がア
ンダーカットとなるために，上記スライドコア４が設け
られている。コア２とキャビティ３とが図示上下方向に
開閉するのに伴い，キャビティ３に斜め方向に取り付け
られたアンギュラピン５が挿入されたスライドコア４
は，該アンギュラピン５によって図示左右方向に移動さ
せられる。型閉時には，スライドコア４はキャビティ３
に固定されているロッキングブロック６によって所定位
置に位置決めされる。本金型１では，上記スライドコア
４に貫通して固定ピン７が設けられており，該固定ピン
７は，その一端が固定ピン保持台８に固定され，スライ
ドコア４は該固定ピン７に摺動して移動する。又，この
固定ピン７との干渉を避けるために，上記アンギュラピ
ン５に逃げ穴５ａ，ロッキングブロック６に切欠き６ａ
がそれぞれ形成されている。
【０００７】上記構成になる金型１におけるスライドコ
ア４の動作を図１及び図２を用いて説明する。図１に示
す型閉の状態で，図示しないゲート位置から樹脂が射出
されると，金型１に形成された樹脂充填空間に樹脂が充
填されて，図示するように製品９が成形される。この型
閉時でのスライドコア４部分の各構成要素の位置は，図
２（ａ）に示すようになる。スライドコア４はアンギュ
ラピン５によって所定位置に移動し，ロッキングブロッ
ク６によって位置決めされ，製品９の側面とボス１２の
円周部を成形する型枠を形成する。又，固定ピン７の先
端部は上記ボス１２の頂面位置の型枠を形成する。上記
型閉状態で樹脂充填がなされ，冷却の後の型開時でのス
ライドコア４部分の各構成要素の位置は，図２（ｂ）に
示すようになる。スライドコア４はアンギュラピン５に
よって型開方向に移動するが，固定ピン５はボス１２の
頂面との当接状態を保っている。従って，この固定ピン
７がボス１２の頂面を押さえているので，スライドコア
４の移動によるボス１２の円周部に加わる移動方向への
引っ張り摩擦により，製品９の側面が引かれて変形する
ことが防止される。型開きの後，製品９は図示しない突
き出しピンによってコア２から外される。このとき，図
３に示すように，固定ピン７の先端部に抜き方向に勾配
を形成しておくことも可能で，突き出し時の引っ掛かり
が防止でき，突き出しが容易に実施される。
ア４の動作を図１及び図２を用いて説明する。図１に示
す型閉の状態で，図示しないゲート位置から樹脂が射出
されると，金型１に形成された樹脂充填空間に樹脂が充
填されて，図示するように製品９が成形される。この型
閉時でのスライドコア４部分の各構成要素の位置は，図
２（ａ）に示すようになる。スライドコア４はアンギュ
ラピン５によって所定位置に移動し，ロッキングブロッ
ク６によって位置決めされ，製品９の側面とボス１２の
円周部を成形する型枠を形成する。又，固定ピン７の先
端部は上記ボス１２の頂面位置の型枠を形成する。上記
型閉状態で樹脂充填がなされ，冷却の後の型開時でのス
ライドコア４部分の各構成要素の位置は，図２（ｂ）に
示すようになる。スライドコア４はアンギュラピン５に
よって型開方向に移動するが，固定ピン５はボス１２の
頂面との当接状態を保っている。従って，この固定ピン
７がボス１２の頂面を押さえているので，スライドコア
４の移動によるボス１２の円周部に加わる移動方向への
引っ張り摩擦により，製品９の側面が引かれて変形する
ことが防止される。型開きの後，製品９は図示しない突
き出しピンによってコア２から外される。このとき，図
３に示すように，固定ピン７の先端部に抜き方向に勾配
を形成しておくことも可能で，突き出し時の引っ掛かり
が防止でき，突き出しが容易に実施される。
【０００８】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば，スラ
イドコアを貫通させて設けられた固定ピンの先端が，ス
ライドコアの移動に係わらず製品に設けられる突出部に
当接しているので，スライドコアが移動するときにも突
出部は固定ピンにより押さえられる。従って，突出部に
抜き勾配を設けることなく，スライドコアの移動に伴う
突出部への移動方向の引っ張り力が加わっても，製品に
スライド取られが発生しない樹脂成形金型を構成するこ
とができる。
イドコアを貫通させて設けられた固定ピンの先端が，ス
ライドコアの移動に係わらず製品に設けられる突出部に
当接しているので，スライドコアが移動するときにも突
出部は固定ピンにより押さえられる。従って，突出部に
抜き勾配を設けることなく，スライドコアの移動に伴う
突出部への移動方向の引っ張り力が加わっても，製品に
スライド取られが発生しない樹脂成形金型を構成するこ
とができる。
【図１】 本発明の一実施例に係る樹脂成形金型の構成
を示す断面図。
を示す断面図。
【図２】 実施例に係るスライドコア部分の動作を型閉
時（ａ）と型開時（ｂ）とで示す断面図。
時（ａ）と型開時（ｂ）とで示す断面図。
【図３】 実施例に係る固定ピンの先端部に設けた抜き
勾配を示す断面図。
勾配を示す断面図。
【図４】 従来例に係る樹脂成形金型の構成を示す模式
図。
図。
【図５】 従来例に係るスライド取られ防止の構成を示
す部分断面図。
す部分断面図。
１…金型 ４…スライドコア ７…固定ピン ９…製品 １２…ボス（突出部）
Claims (1)
- 【請求項１】 樹脂成形される製品に設けられた突出部
を成形するためにスライドコアが設けられてなる樹脂成
形用金型において，上記スライドコアの移動にかかわら
ず，その先端が上記製品の突出部に当接する固定ピンを
上記スライドコアを貫通させて設けたことを特徴とする
樹脂成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29931493A JPH07148789A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 樹脂成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29931493A JPH07148789A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 樹脂成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07148789A true JPH07148789A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17870940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29931493A Pending JPH07148789A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 樹脂成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07148789A (ja) |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP29931493A patent/JPH07148789A/ja active Pending
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