JPH0724845A - スライド金型構造 - Google Patents
スライド金型構造Info
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- JPH0724845A JPH0724845A JP19279993A JP19279993A JPH0724845A JP H0724845 A JPH0724845 A JP H0724845A JP 19279993 A JP19279993 A JP 19279993A JP 19279993 A JP19279993 A JP 19279993A JP H0724845 A JPH0724845 A JP H0724845A
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- Japan
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- mold
- child
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/33—Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ２重のアンダーカット部を有する成形品を離
型するに際し、大掛かりな金型操作機構を要することが
なくコンパクトで、金型製作に要するコストや工数を低
減させるとともに、確実な型開きタイミングを得ること
のできるスライド金型構造を提供する。 【構成】 スライド金型が移動する際に第１のアンダー
カット部６ｂから離型可能な方向に移動しこの移動方向
に対して傾斜してなるガイド凸部２ａを設けた親スライ
ド部２は、親スライド部のガイド凸部２ａに摺動自在に
係合するガイド溝３ａを設けた子スライド部３を係合保
持する。そして、子スライド部３が第２のアンダーカッ
ト部６ｃから離反可能な角度と高さを有する段部４ａを
備えたストッパー部４は、子スライド部３の底面に形成
した凹部３ｄに段部４ａを係合する。
型するに際し、大掛かりな金型操作機構を要することが
なくコンパクトで、金型製作に要するコストや工数を低
減させるとともに、確実な型開きタイミングを得ること
のできるスライド金型構造を提供する。 【構成】 スライド金型が移動する際に第１のアンダー
カット部６ｂから離型可能な方向に移動しこの移動方向
に対して傾斜してなるガイド凸部２ａを設けた親スライ
ド部２は、親スライド部のガイド凸部２ａに摺動自在に
係合するガイド溝３ａを設けた子スライド部３を係合保
持する。そして、子スライド部３が第２のアンダーカッ
ト部６ｃから離反可能な角度と高さを有する段部４ａを
備えたストッパー部４は、子スライド部３の底面に形成
した凹部３ｄに段部４ａを係合する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、成形金型を用いた樹脂
成形において、型開き方向に対し離型不可能なアンダー
カット部を有する成形品を離型する際に用いられるスラ
イド金型における内部構造に係り、特にスライド金型内
に大掛かりな装置を要することなく更にスライド構造を
設けることができるとともに、コンパクトで確実な型開
きを行うことのできるスライド金型構造に関する。
成形において、型開き方向に対し離型不可能なアンダー
カット部を有する成形品を離型する際に用いられるスラ
イド金型における内部構造に係り、特にスライド金型内
に大掛かりな装置を要することなく更にスライド構造を
設けることができるとともに、コンパクトで確実な型開
きを行うことのできるスライド金型構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】成形金型を用いた樹脂成形において、成
形金型の型開き方向に対し離型不可能なアンダーカット
部を有する成形品を離型する際には、型開き方向に対し
略直角方向に移動するスライド金型を用いて前記アンダ
ーカット部（第１のアンダーカット部）を離型可能とし
ている。そして、このような第１のアンダーカット部に
更なる第２のアンダーカット部（例えば、周囲にリブが
ある個所での折返し）を有する成形品を離型するために
は、型開きに対して金型の移動方向を２段階に変える必
要があることから、スライド金型を親スライドと子スラ
イドとに分割し、この分割した子スライドをガイドレー
ルや油圧シリンダ等の操作機構を用いて外部から遠隔操
作してアンダーカット部を無理なく離型させる手段が採
られていた。
形金型の型開き方向に対し離型不可能なアンダーカット
部を有する成形品を離型する際には、型開き方向に対し
略直角方向に移動するスライド金型を用いて前記アンダ
ーカット部（第１のアンダーカット部）を離型可能とし
ている。そして、このような第１のアンダーカット部に
更なる第２のアンダーカット部（例えば、周囲にリブが
ある個所での折返し）を有する成形品を離型するために
は、型開きに対して金型の移動方向を２段階に変える必
要があることから、スライド金型を親スライドと子スラ
イドとに分割し、この分割した子スライドをガイドレー
ルや油圧シリンダ等の操作機構を用いて外部から遠隔操
作してアンダーカット部を無理なく離型させる手段が採
られていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスライド金型にあっては、親スライドを挿通し
外部に設けたガイドレールや油圧シリンダ等の操作機構
にて分割した子スライドを遠隔操作することから、金型
の構造が大掛かりで複雑となり、金型製作に要するコス
トや工数が多大なものとなっていた。
た従来のスライド金型にあっては、親スライドを挿通し
外部に設けたガイドレールや油圧シリンダ等の操作機構
にて分割した子スライドを遠隔操作することから、金型
の構造が大掛かりで複雑となり、金型製作に要するコス
トや工数が多大なものとなっていた。
【０００４】また、型開きする際に親スライドと子スラ
イドとをそれぞれ所定のタイミングにて正確に作動させ
なければ、成形品が損傷したり金型が破損する虞れがあ
ることから、成形品を確実且つ綺麗に型離れさせるため
には、子スライドの操作機構の作動タイミングを綿密に
設定する必要があるが、この設計に際しては多大な手間
と時間を要するものであった。
イドとをそれぞれ所定のタイミングにて正確に作動させ
なければ、成形品が損傷したり金型が破損する虞れがあ
ることから、成形品を確実且つ綺麗に型離れさせるため
には、子スライドの操作機構の作動タイミングを綿密に
設定する必要があるが、この設計に際しては多大な手間
と時間を要するものであった。
【０００５】そこで本発明にあっては、型開きに対して
金型の移動方向を２段階に変える必要のある、２重のア
ンダーカット部を有する成形品を離型するに際し、大掛
かりな金型操作機構を要することがなくコンパクトで、
金型製作に要するコストや工数を低減させるとともに、
綿密な型開きタイミングの設定を行うことなく確実な型
開きタイミングを得ることのできるスライド金型構造を
提供することを目的とする。
金型の移動方向を２段階に変える必要のある、２重のア
ンダーカット部を有する成形品を離型するに際し、大掛
かりな金型操作機構を要することがなくコンパクトで、
金型製作に要するコストや工数を低減させるとともに、
綿密な型開きタイミングの設定を行うことなく確実な型
開きタイミングを得ることのできるスライド金型構造を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成すべ
く、本発明のスライド金型構造は、成形金型の型開き方
向に対し離型不可能な成形品６の第１のアンダーカット
部６ｂと該第１のアンダーカット部６ｂの離型可能な方
向では離型不可能な第２のアンダーカット部６ｃとを離
型可能とするスライド金型構造において、前記第１のア
ンダーカット部６ｂから離型可能な方向に移動しこの移
動方向に対して傾斜してなるガイド部２ａを設けた親ス
ライド部２と、このガイド部２ａに摺動自在に係合する
ガイド部３ａを設けて保持される子スライド部３と、該
子スライド部３と係合し子スライド部３が前記第２のア
ンダーカット部から離反可能な角度と高さを有する段部
４ａを備えたストッパー部４を備えてなり、前記親スラ
イド部２と子スライド部３にはそれぞれのガイド部２
ａ，３ａと平行に相互に密接に当接して摺動する摺動面
２ｂ，３ｂを形成し、型開き時に前記親スライド部２が
前記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な方向に
移動すると、前記子スライド部３は前記ストッパー部４
により前記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な
方向の移動を阻止されつつ、前記親スライド部２のガイ
ド部２ａに子スライド部３のガイド部３ａが案内されて
前記ストッパー部４の段部４ａに沿って移動し、さらに
前記子スライド部３が前記ストッパー部４の段部４ａを
離脱すると、前記親スライド部２が子スライド部３を前
記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な方向に牽
引して型開きすることを特徴とするものである。
く、本発明のスライド金型構造は、成形金型の型開き方
向に対し離型不可能な成形品６の第１のアンダーカット
部６ｂと該第１のアンダーカット部６ｂの離型可能な方
向では離型不可能な第２のアンダーカット部６ｃとを離
型可能とするスライド金型構造において、前記第１のア
ンダーカット部６ｂから離型可能な方向に移動しこの移
動方向に対して傾斜してなるガイド部２ａを設けた親ス
ライド部２と、このガイド部２ａに摺動自在に係合する
ガイド部３ａを設けて保持される子スライド部３と、該
子スライド部３と係合し子スライド部３が前記第２のア
ンダーカット部から離反可能な角度と高さを有する段部
４ａを備えたストッパー部４を備えてなり、前記親スラ
イド部２と子スライド部３にはそれぞれのガイド部２
ａ，３ａと平行に相互に密接に当接して摺動する摺動面
２ｂ，３ｂを形成し、型開き時に前記親スライド部２が
前記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な方向に
移動すると、前記子スライド部３は前記ストッパー部４
により前記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な
方向の移動を阻止されつつ、前記親スライド部２のガイ
ド部２ａに子スライド部３のガイド部３ａが案内されて
前記ストッパー部４の段部４ａに沿って移動し、さらに
前記子スライド部３が前記ストッパー部４の段部４ａを
離脱すると、前記親スライド部２が子スライド部３を前
記第１のアンダーカット部６ｂから離型可能な方向に牽
引して型開きすることを特徴とするものである。
【０００７】また、型開きする際に子スライド部３がス
トッパー部４の段部４ａを離脱する時と、親スライド部
２と子スライド部３とが所定成形位置にセットされた時
に、親スライド部２と子スライド部３には相互に当接し
て位置決めするストッパー部５，３ｃを配設してもよ
い。
トッパー部４の段部４ａを離脱する時と、親スライド部
２と子スライド部３とが所定成形位置にセットされた時
に、親スライド部２と子スライド部３には相互に当接し
て位置決めするストッパー部５，３ｃを配設してもよ
い。
【０００８】
【作用】スライド金型が移動する際に、親スライド部が
第１のアンダーカット部から離型可能な方向に移動する
のに連動して子スライド部は第２のアンダーカット部か
ら離型可能な方向に移動し、そして子スライド部がスト
ッパー部の段部を離脱すると続いて第１のアンダーカッ
ト部から離型可能な方向に移動するという子スライド部
の２段階の移動を機械的に連動して行うことにより、型
開きタイミングが早過ぎたり遅過ぎることのない確実に
連動した型開きタイミングで、第１のアンダーカット部
と第２のアンダーカット部を有する成形品を無理なく離
型することができる。
第１のアンダーカット部から離型可能な方向に移動する
のに連動して子スライド部は第２のアンダーカット部か
ら離型可能な方向に移動し、そして子スライド部がスト
ッパー部の段部を離脱すると続いて第１のアンダーカッ
ト部から離型可能な方向に移動するという子スライド部
の２段階の移動を機械的に連動して行うことにより、型
開きタイミングが早過ぎたり遅過ぎることのない確実に
連動した型開きタイミングで、第１のアンダーカット部
と第２のアンダーカット部を有する成形品を無理なく離
型することができる。
【０００９】
【実施例】図１乃至図３は、本発明のスライド金型構造
の動作を示す側面図であり、図中１はスライド金型、２
は上下の型開き方向と略直角の左右方向に動く親スライ
ド部、３は親スライド部２に対し摺動自在に入れ子状に
組み込まれた略三角柱形状の子スライド部、４はスライ
ド金型１とは別体の固定されたストッパー部、５は親ス
ライド部２に配設されその先端が子スライド部３と係合
するストッパーピン、６はこの金型により成形された合
成樹脂成形品であり、親スライド部２と子スライド部３
の一部が接する壁面６ａを備えるとともに、成形金型に
おける上下の型開き方向に対し離型不可能な第１のアン
ダーカット部６ｂ，６ｂと、この第１のアンダーカット
部６ｂの一部に形成され、第１のアンダーカット部６ｂ
の離型可能な左右方向では離型不可能な第２のアンダー
カット部６ｃを備えている。
の動作を示す側面図であり、図中１はスライド金型、２
は上下の型開き方向と略直角の左右方向に動く親スライ
ド部、３は親スライド部２に対し摺動自在に入れ子状に
組み込まれた略三角柱形状の子スライド部、４はスライ
ド金型１とは別体の固定されたストッパー部、５は親ス
ライド部２に配設されその先端が子スライド部３と係合
するストッパーピン、６はこの金型により成形された合
成樹脂成形品であり、親スライド部２と子スライド部３
の一部が接する壁面６ａを備えるとともに、成形金型に
おける上下の型開き方向に対し離型不可能な第１のアン
ダーカット部６ｂ，６ｂと、この第１のアンダーカット
部６ｂの一部に形成され、第１のアンダーカット部６ｂ
の離型可能な左右方向では離型不可能な第２のアンダー
カット部６ｃを備えている。
【００１０】子スライド部３には、両側面に下方に傾斜
してなるガイド溝３ａを形成するとともに、上面をガイ
ド溝３ａと平行で平滑なスライド面３ｂとし、このスラ
イド面３ｂにストッパーピン５の先端と係合するストッ
パー溝３ｃを形成している。そして子スライド部３の底
面には、ストッパー部４の上面に突設され子スライド部
３が第２のアンダーカット部６ｃから離反可能な角度と
高さを有する段部４ａと係合する凹部３ｄを形成してい
る。
してなるガイド溝３ａを形成するとともに、上面をガイ
ド溝３ａと平行で平滑なスライド面３ｂとし、このスラ
イド面３ｂにストッパーピン５の先端と係合するストッ
パー溝３ｃを形成している。そして子スライド部３の底
面には、ストッパー部４の上面に突設され子スライド部
３が第２のアンダーカット部６ｃから離反可能な角度と
高さを有する段部４ａと係合する凹部３ｄを形成してい
る。
【００１１】親スライド部２は、子スライド部３のガイ
ド溝３ａに摺動自在に嵌合する傾斜している略長方体形
状のガイド凸部２ａにより子スライド部３を両側面から
保持しつつ、左斜め下にガイド凸部２ａと平行に子スラ
イド部３のスライド面３ｂと摺動する平滑なスライド面
２ｂを形成している。そしてこのスライド面２ｂには、
ストッパーピン５の先端が突設し、子スライド部３のス
トッパー溝３ｃに係合している。
ド溝３ａに摺動自在に嵌合する傾斜している略長方体形
状のガイド凸部２ａにより子スライド部３を両側面から
保持しつつ、左斜め下にガイド凸部２ａと平行に子スラ
イド部３のスライド面３ｂと摺動する平滑なスライド面
２ｂを形成している。そしてこのスライド面２ｂには、
ストッパーピン５の先端が突設し、子スライド部３のス
トッパー溝３ｃに係合している。
【００１２】子スライド部３を親スライド部２に装着し
た後、ストッパーピン５を親スライド部２に螺着等の手
段により装着することで、子スライド部３は親スライド
部２から離脱することなく摺動可能に係合する。
た後、ストッパーピン５を親スライド部２に螺着等の手
段により装着することで、子スライド部３は親スライド
部２から離脱することなく摺動可能に係合する。
【００１３】このような構成からなる本発明のスライド
金型構造について、以下にその動作を説明する。図１は
型開き前の状態を示し、親スライド部２、子スライド部
３、ストッパー部４を含む金型により、第１のアンダー
カット部６ｂと第２のアンダーカット部６ｃを有する成
形品６が成形されている。このとき、子スライド部３の
凹部３ｄはストッパー部４の段部４ａに係合するととも
に、ストッパーピン５の先端が子スライド部３のガイド
溝３ａに係合している。
金型構造について、以下にその動作を説明する。図１は
型開き前の状態を示し、親スライド部２、子スライド部
３、ストッパー部４を含む金型により、第１のアンダー
カット部６ｂと第２のアンダーカット部６ｃを有する成
形品６が成形されている。このとき、子スライド部３の
凹部３ｄはストッパー部４の段部４ａに係合するととも
に、ストッパーピン５の先端が子スライド部３のガイド
溝３ａに係合している。
【００１４】図２は、型開きによりスライド金型が移動
している状態を示し、親スライド部２は右方向に移動し
ている。子スライド部３もガイド凸部２ａにより右上方
向に牽引付勢されるものの、子スライド部３の凹部３ｄ
がストッパー部４の段部４ａに係合して子スライド部３
の右方向の移動を阻止することから、右上方向への牽引
付勢力は傾斜するガイド溝３ａの作用により方向を変換
され、子スライド部３は上方向に摺動移動する。
している状態を示し、親スライド部２は右方向に移動し
ている。子スライド部３もガイド凸部２ａにより右上方
向に牽引付勢されるものの、子スライド部３の凹部３ｄ
がストッパー部４の段部４ａに係合して子スライド部３
の右方向の移動を阻止することから、右上方向への牽引
付勢力は傾斜するガイド溝３ａの作用により方向を変換
され、子スライド部３は上方向に摺動移動する。
【００１５】このとき、親スライド部２は第１のアンダ
ーカット部６ｂから離反する右方向に移動しつつ、子ス
ライド部３は第２のアンダーカット部６ｃから離反する
略上方向に移動するとともに、ストッパーピン５の先端
は子スライド部３のガイド溝３ａに係合して子スライド
部３が上方向に移動し過ぎることを防いでいる。
ーカット部６ｂから離反する右方向に移動しつつ、子ス
ライド部３は第２のアンダーカット部６ｃから離反する
略上方向に移動するとともに、ストッパーピン５の先端
は子スライド部３のガイド溝３ａに係合して子スライド
部３が上方向に移動し過ぎることを防いでいる。
【００１６】そして、子スライド部３が上方向に移動し
て凹部３ｄがストッパー部４の段部４ａを離脱すると同
時に、ストッパーピン５は子スライド部３のガイド溝３
ａ右端に当接し、これにより子スライド部３は上方向に
移動することを阻止されるとともに右方向に牽引付勢さ
れ、ストッパー部４の段部４ａ上面に略沿って移動し、
図３に示す如く型開きが完了し、成形品６が取り出され
る。
て凹部３ｄがストッパー部４の段部４ａを離脱すると同
時に、ストッパーピン５は子スライド部３のガイド溝３
ａ右端に当接し、これにより子スライド部３は上方向に
移動することを阻止されるとともに右方向に牽引付勢さ
れ、ストッパー部４の段部４ａ上面に略沿って移動し、
図３に示す如く型開きが完了し、成形品６が取り出され
る。
【００１７】図４は、本発明のスライド金型構造により
成形されるコンテナ７を示し、このコンテナ７は開口部
と底部の各周部にフランジ７ａ，７ｂを形成し、さらに
開口部のフランジ７ａの一部を折返して袋取手７ｃが形
成されている。
成形されるコンテナ７を示し、このコンテナ７は開口部
と底部の各周部にフランジ７ａ，７ｂを形成し、さらに
開口部のフランジ７ａの一部を折返して袋取手７ｃが形
成されている。
【００１８】この袋取手７ｃを有するコンテナ７は、ス
ライド金型内部のスライド構造を油圧シリンダ等で外部
から操作する従来のスライド金型にても離型することは
可能ではあるが、大掛かりでコストもかかることから、
内部のスライド構造を用いずに済ますべく、図５に示す
如く、底部のフランジ部７ｂにおける袋取手７ｃの下方
部分を削除することが多々あった。しかしながら、この
ようにフランジを部分的に削除したコンテナにあって
は、撓み強度が低下することを余儀なくされていた。本
発明のスライド金型構造にあっては、スライド金型内の
スライド構造を容易に得ることができることから、部分
的にフランジを削除することなく、撓み強度を増大させ
た袋取手７ｃ付きのコンテナ７を得ることができる。
ライド金型内部のスライド構造を油圧シリンダ等で外部
から操作する従来のスライド金型にても離型することは
可能ではあるが、大掛かりでコストもかかることから、
内部のスライド構造を用いずに済ますべく、図５に示す
如く、底部のフランジ部７ｂにおける袋取手７ｃの下方
部分を削除することが多々あった。しかしながら、この
ようにフランジを部分的に削除したコンテナにあって
は、撓み強度が低下することを余儀なくされていた。本
発明のスライド金型構造にあっては、スライド金型内の
スライド構造を容易に得ることができることから、部分
的にフランジを削除することなく、撓み強度を増大させ
た袋取手７ｃ付きのコンテナ７を得ることができる。
【００１９】尚、本発明のスライド金型構造にあって
は、親スライド部２と子スライド部３とが機械的なガタ
を設けずに密接連動することから、型開きタイミングが
早過ぎたり遅過ぎることがなく確実に連動した型開きを
行い得るものである。
は、親スライド部２と子スライド部３とが機械的なガタ
を設けずに密接連動することから、型開きタイミングが
早過ぎたり遅過ぎることがなく確実に連動した型開きを
行い得るものである。
【００２０】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のスライド金
型構造によれば、スライド金型が移動する際に、親スラ
イド部が第１のアンダーカット部から離型可能な方向に
移動するのに連動して子スライド部は第２のアンダーカ
ット部から離型可能な方向に移動し、そして子スライド
部がストッパー部の段部を離脱すると続いて第１のアン
ダーカット部から離型可能な方向に移動するという子ス
ライド部の２段階の移動を機械的に連動して行うことに
より、型開きタイミングが早過ぎたり遅過ぎることのな
い確実に連動した型開きタイミングで、第１のアンダー
カット部と第２のアンダーカット部を有する成形品を無
理なく離型することができる。これにより、高品質な成
形品を得ることができるとともに、金型設計及び製造に
要する工数、コストの低減に大きく貢献するものであ
る。
型構造によれば、スライド金型が移動する際に、親スラ
イド部が第１のアンダーカット部から離型可能な方向に
移動するのに連動して子スライド部は第２のアンダーカ
ット部から離型可能な方向に移動し、そして子スライド
部がストッパー部の段部を離脱すると続いて第１のアン
ダーカット部から離型可能な方向に移動するという子ス
ライド部の２段階の移動を機械的に連動して行うことに
より、型開きタイミングが早過ぎたり遅過ぎることのな
い確実に連動した型開きタイミングで、第１のアンダー
カット部と第２のアンダーカット部を有する成形品を無
理なく離型することができる。これにより、高品質な成
形品を得ることができるとともに、金型設計及び製造に
要する工数、コストの低減に大きく貢献するものであ
る。
【図１】本発明のスライド金型構造におけるスライド前
の状態を示す側面図である。
の状態を示す側面図である。
【図２】本発明のスライド金型構造におけるスライド中
の状態を示す側面図である。
の状態を示す側面図である。
【図３】本発明のスライド金型構造におけるスライドし
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図４】本発明のスライド金型構造により成形される成
形品を示す部分切欠斜視図である。
形品を示す部分切欠斜視図である。
【図５】従来の成形品を示す部分切欠斜視図である。
１ スライド金型 ２ 親スライド部 ２ａ ガイド凸部 ２ｂ スライド面 ３ 子スライド部 ３ａ ガイド溝 ３ｂ スライド面 ３ｃ ストッパー溝 ３ｄ 凹部 ４ ストッパー部 ４ａ 段部 ５ ストッパーピン ６ 成形品 ６ａ 壁面 ６ｂ 第１のアンダーカット部 ６ｃ 第２のアンダーカット部
Claims (2)
- 【請求項１】 成形金型の型開き方向に対し離型不可能
な成形品６の第１のアンダーカット部６ｂと該第１のア
ンダーカット部６ｂの離型可能な方向では離型不可能な
第２のアンダーカット部６ｃとを離型可能とするスライ
ド金型構造において、前記第１のアンダーカット部６ｂ
から離型可能な方向に移動しこの移動方向に対して傾斜
してなるガイド部２ａを設けた親スライド部２と、この
ガイド部２ａに摺動自在に係合するガイド部３ａを設け
て保持される子スライド部３と、該子スライド部３と係
合し子スライド部３が前記第２のアンダーカット部から
離反可能な角度と高さを有する段部４ａを備えたストッ
パー部４を備えてなり、前記親スライド部２と子スライ
ド部３にはそれぞれのガイド部２ａ，３ａと平行に相互
に密接に当接して摺動する摺動面２ｂ，３ｂを形成し、
型開き時に前記親スライド部２が前記第１のアンダーカ
ット部６ｂから離型可能な方向に移動すると、前記子ス
ライド部３は前記ストッパー部４により前記第１のアン
ダーカット部６ｂから離型可能な方向の移動を阻止され
つつ、前記親スライド部２のガイド部２ａに子スライド
部３のガイド部３ａが案内されて前記ストッパー部４の
段部４ａに沿って移動し、さらに前記子スライド部３が
前記ストッパー部４の段部４ａを離脱すると、前記親ス
ライド部２が子スライド部３を前記第１のアンダーカッ
ト部６ｂから離型可能な方向に牽引して型開きすること
を特徴とするスライド金型構造。 - 【請求項２】 型開きする際に子スライド部３がストッ
パー部４の段部４ａを離脱する時と、親スライド部２と
子スライド部３とが所定成形位置にセットされた時に、
親スライド部２と子スライド部３には相互に当接して位
置決めするストッパー部５，３ｃを配設してなることを
特徴とする請求項１記載のスライド金型構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19279993A JPH0724845A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | スライド金型構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19279993A JPH0724845A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | スライド金型構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724845A true JPH0724845A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16297187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19279993A Pending JPH0724845A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | スライド金型構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0724845A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6416316B1 (en) | 1999-09-29 | 2002-07-09 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Apparatus for molding resin products |
| EP1441960A1 (en) * | 2001-10-10 | 2004-08-04 | Weatherchem Corporation | Liquid dispensing closure |
| NL2001569C2 (nl) * | 2007-05-10 | 2010-02-02 | Haidlmair Holding Gmbh | Werkwijze voor de vervaardiging van minstens één onderdeel. |
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| CN109441259A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-03-08 | 宁波帅特龙集团有限公司 | 一种拉手基座以及制造该基座的模具 |
| KR102187481B1 (ko) | 2020-01-09 | 2020-12-09 | 에이테크솔루션(주) | 상부 언더컷 및 하부 언더컷을 갖는 사출 제품(p)을 제조하기 위한 사출 금형 및 사출 금형 제어 방법 |
| CN114043689A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-15 | 青岛海泰科模具有限公司 | 一种滑块机构驱动斜顶的汽车杂物斗注塑模具 |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP19279993A patent/JPH0724845A/ja active Pending
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| CN109441259B (zh) * | 2018-11-12 | 2023-09-19 | 宁波帅特龙集团有限公司 | 一种拉手基座以及制造该基座的模具 |
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